JP2003007508A - 負特性サーミスタ - Google Patents

負特性サーミスタ

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JP2003007508A
JP2003007508A JP2001183501A JP2001183501A JP2003007508A JP 2003007508 A JP2003007508 A JP 2003007508A JP 2001183501 A JP2001183501 A JP 2001183501A JP 2001183501 A JP2001183501 A JP 2001183501A JP 2003007508 A JP2003007508 A JP 2003007508A
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characteristic thermistor
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electrode
negative
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Kingo Omura
金吾 大村
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Agを主成分とする下部電極と、この下部電
極の上に形成されたNiまたはNi合金からなる上部電
極と、を備える負特性サーミスタにおいて、Agくわれ
を抑制するとともに、半田付け性を高める。 【解決手段】 負の抵抗温度特性を有するサーミスタ素
体に電極が形成されており、前記電極は、Agを主成分
とする下部電極と、この下地電極の上に形成されたNi
またはNi合金からなる格子状の上部電極と、を備え、
前記上部電極に、Snを主成分とする半田によってリー
ド線が取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、突入電流抑制用の負特性サーミスタに関
し、特に、その電極形状に関するものである。
【0001】
【従来の技術】負特性サーミスタは、常温での抵抗値に
比較して、温度の上昇とともに抵抗値が小さくなるとい
う機能を利用して、電子機器の電源回路に組み込まれ、
電子機器の電源スイッチを入れた瞬間に電源回路に流れ
る突入電流を抑制する回路に用いられる。
【0002】図4、図5に、リードタイプの負特性サー
ミスタの一般的な構造を示す。負特性サーミスタ1は、
負の抵抗温度特性を有する板状のサーミスタ素体2の対
向する主面に電極3、3が形成された負特性サーミスタ
素子4と、前記電極3、3に半田5、5によって接続さ
れたリード線6、6と、を備える。さらに、負特性サー
ミスタ素子4は外装樹脂7で絶縁被覆されている。
【0003】負特性サーミスタ1を突入電流抑制用に使
用する場合、通電時の自己発熱の高温に耐えられるよう
に、半田5、5はその組成にSnが含まれるものを用い
る。このとき、電極3、3がAgを主成分とする一層の
焼付け電極からなる場合、通電により高温状態となった
半田5、5中のSnが電極3、3内に拡散してSn−A
g化合物を形成し、電極3、3とサーミスタ素体2との
結合強度が劣化してしまう。
【0004】したがって、突入電流抑制用の負特性サー
ミスタ1の電極3、3は、Ag電極3a、3aの上にN
i合金電極3b、3bを形成している。図5に示すよう
に、Ni合金電極3bのNiの一部が半田5に溶出し、
Ni合金電極3bと半田5との間にNi層8が形成さ
れ、このNi層8がバリアとなり、半田5中のSnがA
g電極3aに拡散する、いわゆるAgくわれを抑制する
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら一方で
は、電極3、3の最外層がNi合金電極3b、3bの場
合、半田付け性が低く、リード線6、6と電極3、3と
の接合強度が不十分という問題がある。
【0006】この発明の目的は、Agを主成分とする下
部電極と、この下部電極の上に形成されたNiまたはN
i合金からなる上部電極と、を備える負特性サーミスタ
において、Agくわれ抑制を維持しつつ、半田付け性を
高めることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この第1の発明に係る負
特性サーミスタは、負の抵抗温度特性を有するサーミス
タ素体に電極が形成されており、前記電極は、Agを主
成分とする下部電極と、この下地電極の上に形成された
NiまたはNi合金からなる島状の上部電極と、からな
ることを特徴とする。
【0008】この第2の発明に係る負特性サーミスタ
は、前記上部電極が、島状部分が互いに連結されて格子
状に形成されていることを特徴とする。
【0009】この第3の発明に係る負特性サーミスタ
は、前記上部電極にSnを主成分とする半田が設けられ
ていることを特徴とする。
【0010】この第4の発明に係る負特性サーミスタ
は、前記上部電極に、前記半田によってリード線が取り
付けられていることを特徴とする。
【0011】この発明に係る負特性サーミスタの電極形
状によれば、上部電極に半田を設ける際、前記上部電極
から露出している半田付け性の良い下部電極に半田が接
触する。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明における第1の実施形態
のリードタイプ負特性サーミスタについて、図1を参考
に説明する。図1に示す負特性サーミスタ11は、円板
状の負特性サーミスタ素体12と、負特性サーミスタ素
体12の両主面に電極13、13が形成された負特性サ
ーミスタ素子14と、電極13、13に半田15、15
で接続されたリード線16、16と、負特性サーミスタ
素子14を被覆する外装樹脂17と、からなる。
【0013】電極13、13は、導電性を有するAgか
らなる下部電極13a、13aと、Agくわれを抑制す
るNi−Cuからなる上部電極13b、13bと、を備
える。上部電極13b、13bは、下部電極13a、1
3aの上に、島状に形成されている。
【0014】この発明における第2の実施形態のリード
タイプ負特性サーミスタについて、図2を参考に説明す
る。ただし、前述の負特性サーミスタ11と同一のもの
については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図2に示す負特性サーミスタ21は、図1の負特性サー
ミスタ11の電極13、13、特に、上部電極13b、
13bの形状を変形させたものである。
【0015】負特性サーミスタ21の上部電極23b、
23bは、下部電極13a、13aの上に、図1の負特
性サーミスタ11の島状の上部電極13b、13bを互
いに連結させた格子状に形成されている。
【0016】上記負特性サーミスタ11および負特性サ
ーミスタ21は、以下の製造方法にて作製される。ま
ず、Mn,Ni,Co,Feなどの酸化物を主成分とす
るセラミック原料を用いて円板状の成形体を形成し、そ
れを焼成して負特性サーミスタ素体12を得、この負特
性サーミスタ素体12の両主面をほぼ覆うようにAgペ
ーストを塗布、焼付けて、円形の下部電極13a、13
aを形成する。
【0017】さらに、下部電極13a、13aの上に所
定形状のマスクを当接した後、スパッタリングでNi−
Cu膜を薄膜形成し、島状の上部電極13b、13bあ
るいは格子状の上部電極23b、23bを形成し、負特
性サーミスタ素子14あるいは負特性サーミスタ素子2
4を得る。なお、上部電極13b、13bあるいは上部
電極23b、23bは、Ni−Cu電極に替えて、Ni
電極またはNi−Cr電極など他のNi合金電極を形成
してもよい。
【0018】次に、負特性サーミスタ素子14あるいは
負特性サーミスタ素子24の両主面の上部電極13b、
13bあるいは上部電極23b、23bに、Sn−S
b、Sn−Pb−Agなど組成にSnを含む高温半田1
5、15で、リード線16、16を取り付ける。リード
線16、16は、Cu線、Fe線などにSn−Pb、S
nなどのメッキを施したものからなる。このとき、半田
15、15は、島状の上部電極13b、13bあるいは
格子状の上部電極23b、23bのみならず、上部電極
13b、13bあるいは上部電極23b、23bから露
出している下部電極13a、13aにも接触する。
【0019】さらに、リード線16、16を半田付けし
た負特性サーミスタ素子14あるいは負特性サーミスタ
素子24を覆うように、例えば、エポキシ系粉体樹脂や
シリコン系樹脂からなる外装樹脂17を塗布し、オーブ
ンで硬化させ、外装被覆を行う。外装樹脂17は、負特
性サーミスタ素子14あるいは負特性サーミスタ素子2
4を外部環境から保護し、絶縁性を保持している。
【0020】次に、以上の製造方法にて作製された負特
性サーミスタ21と、従来例の負特性サーミスタ1とを
比較する。まず、従来例の負特性サーミスタ1は、電極
3、3にリード線6、6を確実に半田付けすることがで
きなかったが、実施例の負特性サーミスタ21は、リー
ド線16、16を電極23、23に十分な強度で取り付
けることができた。さらに、160℃で2000時間放
置したときの抵抗変化率は、ともに1%以下であった。
【0021】従来例の負特性サーミスタ1は、Ag電極
3a、3aの上ほぼ全面にNi合金電極3b、3bが形
成されており、Ag電極3a、3aがリード線6、6取
り付け部に露出していないので、半田5、5がAg電極
3a、3aと接触できず、半田付け性が低い。
【0022】一方、実施例の負特性サーミスタ21は、
Agからなる下部電極13a、13aの上に格子状のN
i−Cu合金からなる上部電極23b、23bが形成さ
れており、格子状の上部電極23b、23bから半田付
け性の高い下部電極13a、13aが部分的に露出して
いる。したがって、半田15、15が下部電極13a、
13aと接触でき、下部電極13a、13aと半田1
5、15との間で良好な半田付け性が得られる。
【0023】また、実施例の負特性サーミスタ21は、
図3に示すように、従来例の負特性サーミスタ1と同
様、上部電極23bのNiのごく一部が半田15に溶出
し、下部電極13aおよび格子状の上部電極23bと半
田15との間に、数十μmの薄い厚みでNi層18が形
成される。このNi層18により、高温時の半田15か
らのSn拡散を抑制することができ、Agくわれが発生
しにくく、経時的に抵抗値が増大するのを防止できる。
【0024】なお、本発明の負特性サーミスタにおい
て、上部電極13b、13bあるいは上部電極23b、
23bは、半田付け性を保つのに十分な面積の下部電極
13a、13aが露出する形状であれば、水玉状や縞状
など、他の形状でもよい。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、負特性サーミスタに
係るこの発明によれば、Agを主成分とする下部電極の
上にNiまたはNi合金からなる島状や格子状の上部電
極を形成することにより、電極と半田との界面に形成さ
れるNi層によってAgくわれを抑制することができ
る。さらに、半田付け時、NiまたはNi合金からなる
島状や格子状の上部電極から露出しているAgを主成分
とする下部電極に半田が接触するので、リード線取り付
け時の半田付け性を高めることもできる。
【0026】これにより、抵抗値変化が少なく、十分な
リード線取り付け強度を有する、安定した負特性サーミ
スタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る第1の実施の形態の負特性サー
ミスタを示す正面図である。
【図2】この発明に係る第2の実施の形態の負特性サー
ミスタを示す正面図である。
【図3】図2の負特性サーミスタの部分断面図である。
【図4】従来例の負特性サーミスタを示す正面図であ
る。
【図5】図4の負特性サーミスタの部分断面図である。
【符号の説明】
11、21 負特性サーミス
タ 12 負特性サーミス
タ素体 13、23 電極 13a 下部電極 13b、13b、23b、23b 上部電極 15 半田 16 リード線 17 外装樹脂

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負の抵抗温度特性を有するサーミスタ素
    体に電極が形成されており、前記電極は、Agを主成分
    とする下部電極と、この下地電極の上に形成されたNi
    またはNi合金からなる島状の上部電極と、からなるこ
    とを特徴とする負特性サーミスタ。
  2. 【請求項2】 前記上部電極は、島状部分が互いに連結
    されて格子状に形成されていることを特徴とする請求項
    2記載の負特性サーミスタ。
  3. 【請求項3】 前記上部電極にSnを主成分とする半田
    が設けられていることを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の負特性サーミスタ。
  4. 【請求項4】 前記上部電極に、前記半田によってリー
    ド線が取り付けられていることを特徴とする請求項3記
    載の負特性サーミスタ。
JP2001183501A 2001-06-18 2001-06-18 負特性サーミスタ Pending JP2003007508A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007180523A (ja) * 2005-11-29 2007-07-12 Tateyama Kagaku Kogyo Kk サーミスタ
JP2013197127A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Mitsubishi Materials Corp サーミスタ素子
US10886043B2 (en) 2017-11-29 2021-01-05 Murata Manufacturing Co., Ltd. Ceramic member

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JP2013197127A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Mitsubishi Materials Corp サーミスタ素子
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