JPH03162546A - 耐酸化性の優れた永久磁石合金の製造方法 - Google Patents

耐酸化性の優れた永久磁石合金の製造方法

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JPH03162546A
JPH03162546A JP1301907A JP30190789A JPH03162546A JP H03162546 A JPH03162546 A JP H03162546A JP 1301907 A JP1301907 A JP 1301907A JP 30190789 A JP30190789 A JP 30190789A JP H03162546 A JPH03162546 A JP H03162546A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は.耐酸化性の優れた希土類(R)一鉄(Fe)
一硼素(B)一炭素(C)からなる永久磁石合金の製造
法に関する. 〔従来の技術〕 近年,Ss−Co系磁石の磁力を凌ぐ次世代の永久磁石
としてR−Fe−B系磁石が佐川等によって開示されて
以来.多くの報告がなされてきた。しかしながら.該磁
石はSm−Co系磁石に比べて磁力では優れるものの.
その磁気特性の熱安定性及び耐酸化性が著しく劣り,例
えば特開昭59〜46008号公報で開示された永久磁
石材料では実用上耐え得ることは困難である, 事実.上述報告の多くは耐酸化性に対する欠点を指摘し
その改善に関するものを開示している。
この耐酸化性の改善法としては.合金組戒による方法と
.磁石の表面を耐酸化性の保護皮膜で覆う方法に大別さ
れる. 前者の例として.例えば特開昭59−64733号公報
はFeの一部をCoで置き換えることにより磁石に耐食
性を付与できると教示し,また特開昭63−11493
9号公報はマトリンクス相へAI,Zn,Sn等の低融
点金属元素若しくはFe,Co,Ni等の高融点金属元
素を含有せしめることにより耐酸化性が改善されると教
示する.更には特開昭62−133040号公報及び特
開昭63−77103号公報では,磁石中のCが酸化を
促進するとし.このCの含有量を所定以下にすることに
より耐酸化性が改善されると教示する. しかしながら.これらの合金組成による耐酸化性改善法
だけではその効果に限界があり,実用に耐え得ることは
実際には困難である.このようなことから実用に際して
は前出の特開昭63−114939号公報に示されるよ
うな複雑かつ多数の工程を経て磁石の表面(磁石品の最
外露出表面)を耐酸化性の保護皮膜で被覆することが必
要となる.この磁石品表面への耐酸化性保護皮膜の形威
に関しては,メッキ法.スパッタ法,蒸着法.有機物被
膜法等によって耐酸化性物質を被覆することが提案され
ている.しかし,いずれの場合も磁石の外表面に数十μ
鵬以上もの強固且つ均質な保護膜層を形威させることが
必要とされるので.その操作は複雑且つ多数工程からな
ることを余儀なくされ,これにより.剥離性.寸法精度
,更にはコストアップの問題を避けることはできなかっ
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕 このように.従来のR − F e− B系 R−Fe
−Co−B系およびR−Fe−Go−B−C系磁石では
,耐酸化性において抜本的な改善効果を得るには至って
おらず,Ss−Co系に比べて優れた磁気特性を有し且
つ豊富な資源を背景に安定供給という大きなメリットを
有するにも拘らず.実用レベルでは磁石表面を雰囲気か
ら遮断するための耐酸化性保護皮膜の形戒が余儀なくさ
れ.これによるコストアップ及び寸法精度の変動等から
上記メリソトが大きく損なわれるというg題があった. 一般にR−Fe−B系磁石は.磁性結晶粒子とBリッチ
相及びNdリッチ相を含む非磁性相とから構戒され,そ
の酸化機構については.先ず磁石表面又は表面に近いB
リッチ相から酸化が進行し次いでNdリッチ相へと移行
すると言われている.このことから,耐酸化性を改善す
るにはBを可能な限り低減すること.およびNd’)ツ
チ相への耐酸化性付与が必要となるが,従来技術では実
用レベルの高い磁性特性を得るためにBの含有量を高く
せざるを得ないのが実情であり,またNdリノチ相への
耐酸化性付与も著しい或果を上げていない. 例えば前摘の特開昭59−64733号公報ではFeの
一部をCoで置き換えることにより耐食性を付与するこ
とを提案しているが,耐酸化性に対するBの含有量につ
いては一切言及しておらず,IKOe以上の保磁力(i
 Hc)を確保するためにB含有量を2〜28原子%と
しており, iHcを3 KOeにするためにはB含有
量は少なくとも4原子%必要であるとし,さらに実用レ
ベルの高iHcを得るためにはBの含有量を更に高くす
ることを教示している。このように,Bを多く含有させ
て高い磁気特性を確保する場合には,Go添加で耐食性
を付与しても耐酸化性が十分に発揮させることは実際に
は困難であり,したがって,かようなBを多く含有する
磁石を実用化するには,該公報の発明者等が述べている
ように磁石表面(磁石品の最外露出表面)に強固な耐酸
化性保護皮膜の形或が必須となる。
また,前出の特開昭63−114939号公報ではマト
リックス相へA I + Z n + S n等の低融
点金属元素またはFe.Co,NL等の高融点金属を含
有せしめることにより活性なN d IJツチ相の耐酸
化性を改善することを教示し,例えば該公報に記載され
た実施例によれば.焼結体の耐候性試験(60℃×90
%RH)の結果では.磁石表面に赤錆が認められる放置
時間は,比較例の25時間に対して100時間まで改善
されたと記されている。しかしながら.このような状態
では実用レベルでの使用は困難であり実際には磁石表面
への強固な耐酸化性保護膜の形戒が必要となる.したが
って,この場合にも6葺石自身の抜本的な耐酸化性の改
善は困難である。なお,この公報も耐酸化性に対するB
の含有量については一切言及しておらず.実施例で示さ
れたBの含有量は3.5〜6.7原子%であることから
前出の特開昭59−46008号公報で開示する2〜2
8原子%の範囲内のBの含有を意図しているものと考え
てよい。
本発明の目的は,このようなR−Fe−B一系永久磁石
の問題,とりわけ耐酸化性の問題を解決することにあり
,従来材のように磁石品の最外露出表面に保護膜を形威
しなくても,高い磁気特性を保持しながら該磁石自身に
優れた耐酸化性を付与することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は.これらの問題を解決するため磁石表面を
耐酸化性保護膜で被覆するという従来の巨視的な観念で
はなく.微視的な観念による抜本的な耐酸化性の改善を
鋭意検討した結果,磁石中の磁性結晶粒の各々を耐酸化
性に優れた保護膜で被覆する新規技術を見出すに至り5
耐酸化性が画期的に高められた新規な永久磁石合金を製
造することかできた. すなわち本願発明は,粗合金の溶湯を溶製する工程.こ
の溶湯から直接粉末とするか若しくは該溶湯を台金塊に
鋳造したうえこれを粉砕して該合金の粉末を製造する工
程,得られたわ)末を成形する工程,そして該成形品を
焼結する工程.を経てR−Fe−B−C系合金磁石(但
し,RはYを含む希土類元素の少なくともl種)を製造
するさいに適切な操作を加えると.磁石中の磁性結晶粒
の各々を耐酸化性保護膜で被覆することができることを
見い出したものであり.その操作の要部は(1)威形工
程前の合金塊または粉末を500〜l100℃の温度で
0.5時間以上熱処理すること,(2)溶製工程後成形
工程前の段階でC原料の一部または全部を配合すること
, (3〉 前記の(1)と(2)を組合せることにあり,
これによって.磁性結晶粒よりもCa度の高い耐酸化性
保護膜が磁性結晶粒の周囲に生威し,耐酸化性の著しく
優れたR − F e− B − C系永久磁石合金が
製造できたものである。
ここで.磁性結晶粒の各々を覆う前記の耐酸化性保護膜
は.磁性結晶粒を横戒している合金元素の実質上全てを
含み且つその0.1〜16重量%がCからなる.耐酸化
性保護膜の厚みは.磁性結晶粒の粒径が0.5〜50μ
個の場合.0.001〜15μ鴎である。
本願発明法によれば.磁性結晶粒と耐酸化性保護膜とを
併せた全体の組戒が,原子百分比で,R:10〜30%
,B:2%未満(0原子%を含まず),C:Q.5〜2
0%,残部がFeおよび製造上不可避な不純物からなる
永久磁石合金が得られ.耐酸化性保護膜が磁性結晶粒の
各々を覆っていることに加え,Bが2%未満でも優れた
磁気特性が付与され得る点でも従来品とは区別される新
規な永久磁石合金が提供される. C作用〕 前記(1)の合金塊または粉末の熱処理操作を行うと,
合金塊または粉末中の固溶Cが粒界に濃縮または析出し
,このCが焼結時に磁性結晶粒を覆う粒界相に!縮され
る結果,磁性結晶粒の周囲に耐酸化性保護膜が形威され
ると考えられる.また前記(2)の操作では成形焼結前
の粉末にC原料を外部から付与するので,このCが同じ
く焼結時に磁性結晶粒を覆う粒界相に濃縮され,磁性結
晶粒の周囲に耐酸化性保護膜が形成されると考えられる
. 本発明による永久磁石は,従来のように磁石の最外表面
を耐酸化性の保護皮膜で被覆しなくても.磁石自身が極
めて優れた耐酸化性を有するので,例えば前出の60℃
X90%l?l+の恒温恒温下で5040時間,磁石表
面を露出したまま放置してもBrおよびiHcの滅磁は
各々0、3〜10%,0−10%と極めて少ない.した
がって.このような環境下でも磁石表面を被覆する保護
膜の形威は不要となる。かような本発明磁石の耐酸化特
性ひいては耐凍磁性は従来のものでは達威し得なかった
ものでありこの点で全く新規な永久磁石であると言える
一方,本発明磁石の磁気特性については,等方性焼結磁
石ではBr≧4000(G), iHc≧4000(O
e)(BH)Ilax≧4M−G−○e,異方性焼結磁
石ではBr≧7000(G), i}Ic≧4000(
Oe) ,  ( B H )maκ≧10M−G・O
eであり,従来のNd−Fe−B系永久磁石と同等以上
の値を有する. このような特性は,本発明磁石を構成している各磁性結
晶粒の各々を適切なC含有量をもつ非磁性膜で覆ったこ
とによって得られたものである。
すなわち,非磁性相である粒界相にCの所定量を含有せ
しめることにより.この非磁性相に著しい耐酸化性機能
を付与することができると共に,該C含有保護膜の形成
はB量の低減を可能とし,これにより2原子%未満のB
でも磁気特性は従来と同等レベル以上が確保できる。
〔発明の態様の説明〕
本発明においては,Mi性結晶粒よりもCfi度が高い
非磁性相で磁性結晶粒の各々を包囲するという特徴的な
組織をもつR−Fe−B−C系永久磁石合金の製造法を
提供するものであり,Cの挙動が重要なボンイトである
.そこで.まずこのCについて説明する. FCの挙動J 従来.この系統の磁石のCについては,例えば前出特開
昭59−46008号公報では磁石中のBの含有量を2
〜28原子%と規定し.2原子%未満では保磁力iHc
がlKOe未満になることを指摘したうえ,多量のBを
用いる場合にはコストダウンのメリットからBの一部を
Cで置換することが可能であることを開示している。ま
た特開昭59−163803号公報では,R−Fe−C
o−B−C系磁石を開示し,磁石中のBの含有量を2〜
28原子%,Cの含有量を4原子%以下としている。こ
こではBとCの具体的な併用が開示されているが,Cの
併用にも拘らずBの含有量を2原子%以上を必須とし,
2原子%未満のBでは上記特開昭59−46008号公
報と同様にiHcがIKOe未満となると指摘している
このことは,該公報にも指摘あるように,Cば磁気特性
を低下させる不純物であるが.例えば粉末の成形時に用
いる滑剤等からのCの混入は不可避であること,またこ
れを完全に取り除く操作はコストアップを招くという理
由から,ハードフェライト磁石相当のB r4000 
GまでならCの含有量として4原子%以下を含有しても
よいと提案するものであり,磁気特性に対してはむしろ
有害に作用する消極的元素として把握されていたのであ
る。また,特開昭62−13304号公報ではR − 
F e− C o− BC系磁石において耐酸化性を改
善するためにはCの含有量を0.05重量%(原子百分
比で約0.3%)以下に抑制することを提案し,更に他
の出願人による特開昭63−77103号公報でも同じ
目的から,Cをlo00pp一以下にすることを教示し
ている。これらのことからCの含有は耐酸化性に対して
も有害に作用すると考えられていたのである.本発明は
.このように磁気特性および耐酸化性について消極的な
元素とされていたCを.積極的に粒界相に含有せしめる
ものであり,これによって磁性結晶粒表面への耐酸化性
保護膜の形戒を可能としただけでなく磁気特性の向上が
図れることを見出したものである.すなわちCを粒界相
に含有させるとBの含有量が公知な範囲であっても従来
に比べて耐酸化性が改善され,特に2原子%未満ではそ
の効果が更に著しいものになる。また磁気特性について
も.従来ではBの含有量が2原子%未満ではiHcがI
KOe以下になるとされていたが.本発明の場合には2
原子%未満であってもiHcは4KOe以上を示すよう
になる。このよう・な新規な効果はC含有耐酸化性保護
膜の形成によりもたらされる。
このCを粒界相に積極的に含有せしめ個々の磁性結晶粒
の表面をこれら均質且つ強固な耐酸化性保護膜によって
被覆する方法として,本発明はこの合金の製造過程で前
記の(1), (2)または(3)の操作を加えるを特
徴とする。。
本発明にによる前記(1)の熱処理の操作.すなわち成
形工程前の合金塊または粉末を500〜1100℃の温
度で0.5時間以上熱処理する操作は,粒界へのCの偏
析を促進させるものである。成形・焼結前の合金塊また
は粉末を500〜1100℃の温度範囲好ましくは70
0〜1050℃の温度範囲に加熱するとCが粒界に移動
しCの偏析が起こる。この点,例えば特開昭61−14
3553号公報では.R−Fe−B系の鋳造合金組成の
偏析を解消することを目的として熱処理することを提案
しているが.本発明は偏析を解消するのではなくCの偏
析を積極的に起こさせるために熱処理するのであり,熱
処理の目的とその利用の仕方は,該従来例の場合とは全
く相反するものである。また本発明において(1)の熱
処理操作を行うことにより磁気特性も改善されるという
利点もある。
この熱処理操作によって粒界にCを偏析させるには粗金
金中にCが存在することが必要であるが,これは粗合金
の溶製工程において原材料中から不可避的に沼大したも
のであってもよいが,積極的に溶製時にC原料を積極添
加するのが実際的である. 一方,前記(2)の操作,すなわち溶製工程後戊形工程
前の段階でC原料を配合する操作は,粗合金にC原料を
二次添加するものであり,実際には成形前の粗合金粉末
にカーボンブランクのような微粉を混合することによっ
て行うのがよい。この粗合金粉末と炭素粉末との混合粉
を成形・焼結することにより.より効果的に製品磁石の
非磁性相にCを含有させることができる。
いずれの操作による場合にも,最終製品磁石の各磁性結
晶粒を包囲する耐酸化性保護膜中のC4度が16重量%
を超えると磁石のBr値の低下が著しくなるので, 1
6重量%以下となるようにするのがよい。また,前記(
1)と(2)の操作の組合せによって,意図するCa度
の高い耐酸化性保護膜を形戒することも勿論可能であり
,これによれば,更に均質且つ強固な耐酸化性保護膜を
磁性結晶粒表面に形威させることができる。
次に本発明が対象とする永久磁石合金の威分組或につい
て説明する。
「合金の戒分組戒」 本発明法による磁石合金の組戒(磁性結晶粒と耐酸化性
保護膜とを併せた全体の組戒)は.原子百分比で,好ま
しくは,R:10〜30%,B:28%まで(0原子%
を含まず。ただし2%未満でも十分な磁気特性を示す)
,Cl.5〜20%,残部がFeおよび製造上不可避な
不純物からなる。
まず,本発明合金を構或する必須元素のRは希土類元素
であってY,La.Ce.Nd,Pr,Tb.DyHa
,Er,Ss,Gd.Eu.Pm.Tm,YbおよびL
uのうちの一種または二種以上である.二種以上の混合
物であるミッシュメタル,ジジム等も原料とすることが
できる。ここでRを好ましくは10〜30原子%とする
のは,この範囲内ではBrが実用上非常に優れているた
めである. Bは,公知範囲の2原子%を超えて28原子%までの含
有量とすることもでき,この場合にも従来合金に比べて
耐酸化性は著しく改善され.本5発明の前記目的が達或
されるのであるが.Bが2原子%未満.更に好ましくは
1.8原子%以下においてより一層の効果がある.他方
,B無添加では耐酸化性は良好となるもののiHcが極
端に低下する.B原料としては,純ボロン又はフエロボ
ロンを用いることができ,フエロボロンとしてはAI,
St等の不純物を含有するものでも用いることができる
磁石中の総C含有量としては好ましくは0.5〜20原
子%とするが.特に耐酸化性保護膜中のCは耐酸化性を
付与するだけでな<.Bの減少に伴うiHcの低下を抑
制する効果をもたらすことから.その含有量は非磁性相
の耐酸化性保護膜の組威において,好ましくは0.1−
16重量%,更に好ましくは0.2〜12重量%を必須
とする。該保護膜中のCの含有量が0.1重量%未満で
は耐酸化性を付与することができず.そのさいBの含有
量が少ない場合にはiHcが4KOe未満となる。一方
該保護膜中のC量がl6重量%を超えるとBrの低下が
著しくもはや実用が困難となる.なお,耐酸化性保護膜
の組戒としては磁性結晶粒を構成している合金元素の実
質上全てを含む。
磁石中の総C含有量については,これが20原子%を超
えてもBrの低下が著しく,また0.5原子%未満では
もはや耐酸化性を付与することは困難となり1実用上0
.5〜20原子%が好ましい。Cの原料としてはカーボ
ンブラック,高純度カーボンまたはNd−C,Fe−C
等の合金を用いることができる. 以上のような戒分担戒の永久磁石合金を,本発,明によ
れば.次のような製造工程によって製造する。
「製造法の各工程」 ・粗合金の製造工程 上記所定範囲の組戒になるように秤量・配合された原料
屯合物(但し前記(2)の操作を行う場合には二次添加
のC量を減した原料混合物)を真空ないし不活性ガス雰
囲気中で高周波溶解炉またはアーク溶解炉を用いて溶解
する。得られた溶湯を水冷銅鋳型法を用いて合金塊に鋳
造するか.或いは該溶湯からアトマイズ法や回転デスク
法等の粉化法を適用して粗合金の粉末とする。
・粗合金の熱処理工程(前記(1)の操作)前記工程で
得られた該合金塊または合金粉末を熱処理して既述のよ
うにCを偏析させるのであるが,この熱処理は,不活性
ガス雰囲気中,加熱温度500〜IIOQ℃,  好ま
しくは700〜l050℃で0.5時間以上保持した後
冷却する.ここで,加熱温度が500℃未満ではCが粒
界相に偏析する効果が小さくまた磁気特性の改善も小さ
い.一方1100℃でその効果は飽和する.保持時間に
ついては0.5時間未満ではその効果が小さ<,0.5
時間以上で効果的となるが.極端に長時間となると経済
的にも不利であり,24時間以内が好ましい。熱処理後
の冷却速度については特に限定されない.この熱処理後
において.ジョークラッシャー,ロールクラッシャー,
スタンプ旦ル等を用いて不活性ガス雰囲気中で32me
sh以下好ましくは100sesh以下に粗粉砕する. ・C原料の二次添加操作(前記(2)の操作)溶製工程
で添加しなかったC,若しくは溶製工程で添加はしたが
不足するCを二次添加して意図する量のCを配合するの
であるが,この二次添加の時期は,粗合金の製造後であ
って後続の粉末成形工程の前で行う.前記のC偏析のた
めの熱処理工程の前に添加して.この二次添加したCを
もつ材料を前記の熱処理に供することもできる。この場
合にはよりCの偏った粒界相を形戒することができる.
C原料の二次添加量は.溶解時に配合されなかった分に
相当する量となる。粗金金が合金塊であろうと扮未であ
ろうと,これにC原料をー次添加したあとは,その混合
物をボールミルや振動ミル等で微粉砕するのが好ましい
.また,粗金金の合金塊または粉末を微粉砕したあと,
これを成形工程に付すまえに微粉状のCWt料を混配合
してもよい。いずれにしても,C原料としては1mm以
下,好ましくは200μ一以下の粉末が好適である。
・成形工程 前記の工程で得られた微粉状の材料は.所望の形状に圧
粉威形する。この成形に供する前に,微粉に粉砕する工
程が通常は存在するが.この微粉砕工程は不活性ガス雰
囲気中で行う乾式粉砕法若しくはトルエン等の有機溶媒
中で行う温弐法のいずれかを採用するのがよく,籾末の
平均粒度としてはl〜50μ(至).好ましくは1〜2
0μmに調整する。そのさい,Cを二次添加した材料で
はこの微粉砕のさいにCが粉砕助剤として機能する.こ
の微粉砕によって得られる粉末の平均粒度がlμm未満
になると.粉末の活性化が著しく酸化の影響を受けやす
くなり磁気特性の低下を招く原因となり,他方,50μ
曙を超えると磁石製品において高い保磁力が得られなく
なる。なお,粗合金の溶湯からアトマイズ法により平均
粒径を1〜50μ−の微粉末を製造した場合には.前記
(1)の熱処理後または前記(2)のC二次添加後,粉
砕工程を省略して成形に供することができる。
このようにして得た微粉末を成形するのであるが,成形
圧力としては0.5〜5t/CII12の範囲がよい.
また高い磁気特性を目的とする場合には磁界中(5〜2
0KOe)での成形を行う。この成形操作はトルエン等
の有JR ?8媒中で,または乾式においてはステアリ
ン酸等の滑剤を用いて,行うことができるが,Cを二次
添加した材料の場合にはこのCが成形時の滑剤としても
機能する。
・焼結工程 次いで前記の成形体は焼結処理に供されるがこの焼結は
真空中または不活性ガス若しくは還元性雰囲気中で実施
する。焼結温度としては950〜1150’cの範囲,
その温度での保持時間は0.5〜4時間の範囲が好適で
ある。焼結温度が950℃未満では十分な焼結が得られ
ず2また1l50℃を超えると磁性結晶粒の粗大化が進
みBr,iHcの低下が著しくなる.また保持時間が0
.5時間未満では均質な焼結体が得られず.4時間を超
えても効果は少ない。
焼結処理のあとの冷却過程では急冷,もしくは徐冷と急
冷との組合せを行うのがよい。急冷法としては ガス角
、冷.油中急冷等を用いることができ,徐冷は炉内徐冷
が適用できる。徐冷と負、冷を組み合わせる方法は特に
好ましく.この場合には,焼結終了後,0.5〜20℃
/分の速度で冷却し,次いで温度が600〜1050℃
に達した後,直ちに急冷するのがよい.これによーって
磁性結晶粒を被覆する耐酸化性保護膜を均質且つ強固な
ものとすることができる。徐冷帯域での冷却速度が0.
5〜20℃/分の範囲外では均質化が不十分となり.ま
た急冷開始温度が600〜1050℃の範囲外であると
.上記保護膜の均質化が不十分となる。
・最終熱処理工程 得られた焼結体は.さらに400〜1100℃.好まし
くは500〜1050℃の温度で0.5〜24時間の後
熱処理を施すことにより.磁気特性を改善することがで
きる。最終熱処理温度が400℃未満では磁気特性を改
善する効果は小さく,また1100℃を超えると焼結を
伴うようになり,磁性結晶粒が粗大化しBr,iHcが
低下する。該温度域での保持時間は0。5時間未満では
磁気特性を改善する効果は小さくまた24時間を超えて
もその効果は小さい。
以上の諸工程を経て製造された本発明の永久磁石合金は
.その磁性結晶粒の粒径が0.5〜50μm好ましくは
l〜30μ情の範囲にあり.また耐酸化性保iI!膜の
厚みが0.001〜15 u m, 好ましくは0.0
05〜15μ閘の範囲にある。磁性結晶粒の粒径が0.
5μ一未満になるとiHcが4KOe未満となり,また
50μ一を超えてもiHcの低下が著しく本発明を満足
しなくなる。耐酸化性保護膜の厚みについては個々の磁
性結晶粒を均一に被覆しておればその厚みに依存せず耐
酸化性は保持されるが. 0.001μm未満ではiH
cの低下が著し<15μmを超えるとBrがもはや本発
明を満足しなくなる。なお.この耐酸化性保護膜の厚み
は粒界三重点を含む.また.本発明磁石合金の組或分析
はEPMAを用いて,磁性結晶粒の粒径はSEMを用い
て,また耐酸化性保護膜の厚みはTEMを用いて測定す
ることができる(後記の実施例でもこの測定によった) 以下に本発明法の代表的な実施例を挙げ,本発明の効果
を示す。
〔実施例1〕 原料として純度99,9%の電解鉄,ボロン含有量19
.32%のフエロポロン合金,純度99.5%のカーボ
ンブラックおよび純度98.5%(不純物として他の希
土類金属を含有する)のネオジウム金属を使用し,![
l威比として18Nd−76 F e− 3 B − 
3 Cとなるように計量.配合し.高周波誘導炉で真空
中で溶解した後,その溶湯を水冷銅鋳型中に鋳込み合金
塊を得た. このようにして得られた合金塊を800℃で15時間の
熱処理に供した後,炉内放冷した. 次いで該合金塊をジョークラッシャーで破砕した後,ア
ルゴンガス中でスタンプミルを用いて=100mesh
まで粗砕し.さらに振動ミルを用いて平均粒子径5μ情
まで粉砕した。このようにして得られた合金粉末を10
KOeの磁界中+  1 ton/cm”の圧力で成形
した. 得られた成形体をアルゴンガス中で1100℃で1時間
保持の焼結処理に供した後,急冷し.焼結体を得た. (比較例l) 合金塊の熱処理を行わなかった以外は実施例lと全く同
一操作を繰り返して焼結体を得た。
実施例1および比較例1の焼結体の耐酸化性の評価(耐
候性試験)を実施した。該試験は,温度60℃,湿度9
0%の恒温・恒温下に7ケ月間(5040時間)放置し
た時のBr+ iHc減磁率を測定することによって行
った.その結果を表1および第1図に示した. 第1図および表lから明らかのように.実施例lの焼結
体では.7ケ月後の減磁率がBr; −0.98%,i
Hc;  0.56%と極めて小さく,耐酸化性が著し
く向上していることが認められる.これに対して比較例
1では,Br;  3.27%,iHc;  5.8%
であり.実施例1に比べて減磁率の低下が大きい. なお.第l図には後記実施例で得られた焼結体の数例の
減磁率も併せて示した. また.実施例1の焼結体の&[1織をSEMで観察した
結果を第2図の写真に,さらにEPMAを用いたFe,
CおよびNd元素のライン分析結果を第3図の写真に示
した.なお第4図は,第3図の写真中のライン分析線を
写し取った各元素のライン線を示したものである.これ
らの写真から磁性結晶粒はCを含有する耐酸化性保護膜
で被覆されており.且つ大部分のCはNdlJツチの該
保護膜に存在していることがわかる.なお.保護膜にお
けるC含有量は4.7重量%であった.また磁性結晶粒
の粒径を,焼結組織のSEM写真からlOO個測定して
調べたところその範囲は1.8〜21μ鴎であった.一
方TEMで測定した保護膜の厚みは0.013〜5.8
μ調であった.これらの値を後記の表1に示した.また
磁気特性としてVSMを用いて測定したBr,iHcお
よび(BH)waxの値を表1に示した.このように本
発明による永久磁石合金は比較例のものに比べて耐酸化
性が著しく優れ.また磁石特性も同等以上であることが
わかる. 〔実施例2〜4〕 合金塊の熱処理温度および保持時間を600℃×24時
間(実施例2 ) , 1000″cxo.s時間(実
施例3 ) , 1100℃X0.5時間(実施例4)
とした以外は,全て実施例1と同一の操作を行って焼結
体を得た. このようにして得られた焼結体の耐酸化性,保護膜にお
けるC量,磁性結晶粒径,保護膜の厚みおよび磁気特性
も実施例1と同一の方法で評価しその結果を表1に示し
た. (実施例5) 原料として,純度99.9%の電解鉄,ボロン含有i1
9.32%のフエロボロン合金,純度99.5%ノカー
ボンブラックおよび純度98.5% (不純物として他
の希土類金属を含有する)のネオジウム金属を使用し,
組戒比として18Nd−76 F e− 3 8 − 
I Cとなるように計量,配合し.高周波誘導炉で真空
中で溶解した後.水冷銅鋳型中に鋳込み,合金塊を得た
このようにして得られた合金塊をジゴークラッシャーで
破砕し,次いで該合金塊をアルゴンガス中でスタンプミ
ルを用いて−100meshまで粗砕した後,&!I威
比が18Nd−76Fe−3 B−3 Cとなるように
更に純度99.5%のカーポンブランクを該粗粉砕に添
加し,次いで振動ミルを用いて平均粒子径5μmまで粉
砕した. このようにして得られた合金粉末を10KOeの磁界中
1 ton/c一の圧力で成形し,次いで該成形体を.
アルゴンガス中1100℃で1時間保持した後急冷し焼
結体を得た。得られた焼結体の耐酸化性保護膜における
C量,磁性結晶粒径5保護膜の厚み及び磁気特性を実施
例1と同一の方法で評価しその結果を表2に示した. (実施例6〜7) 溶解時に一次添加するカーボン量および粗砕又は微粉砕
工程で二次添加するカーボン量を表2に示すように変化
させた以外は実施例5と同一の操作を行い焼結体を得た
得られた各焼結体の耐酸化性.保護膜におけるc!!,
磁性結晶粒径,保護膜の厚み及び磁気特性も実施例lと
同一の方法で評価し.その結果を表2に示した。表2中
の一次組威は溶解時のもの二次組成は焼結体のものであ
る。
〔実施例日〕
合金塊を700℃で18時間の熱処理に供する操作を加
えた以外は全て実施例5と同一の操作を行って焼結体を
得た。得られた焼結体の耐酸化性.保a!i IIにお
けるC量,磁性結晶粒径,保護膜の厚みおよび磁気特性
も実施例lと同一の方法で評価しその結果を表2に示し
た. 〔実施例9〜15) 焼結温度.焼結保持時間.焼結後の徐冷速度および急冷
開始温度を表3に示すように変化させた以外は,実施例
1と同一の操作を行って焼結体を得た.得られた各焼結
体の耐酸化性,保護膜におけるC量,磁性結晶粒径,保
護膜の厚み及び磁気特性を実施例1と同一の方法で評価
し,その結果を表3に示した. 〔実施例16〜1日〕 焼結体を表4に示す条件で最終熱処理した以外は実施例
1と同一の操作を行った。得られた焼結体の耐酸化性,
保護膜におけるC量,磁性結晶粒径,保護膜の厚み.お
よび磁気特性を実施例lと同一の方法で評価し,その結
果を表4に示した。
〔実施例19〜28〕 &lI威を表5に示すように変化させた以外は実施例l
と同一の操作を行って焼結体を得た.得られた各焼結体
の耐酸化性,保護膜におけるC量,T6i性結晶粒径,
保護膜の厚み.および磁気特性を実施例lと同一の方法
で評価し,その結果を表5に示した. 〔実施例29〕 合金微粉末の威形を無磁場中で実施した以外は実施例l
と同一の操作を行って焼結体を得た。得られた焼結体の
耐酸化性.保護膜におけるC量,磁性結晶粒径,保護膜
の厚み.および磁気特性を実施例1と同一の方法で評価
し,その結果を表5に示した. 〔実施例30〕 溶解した粗合金の溶湯をアルゴン雰囲気中でアトマイズ
し,得られた合金粉末をsoo’cで15時間の熱処理
に供して冷却し,この粉末を無磁場中で成形した以外は
実施例lと同一の操作を行って焼結体を得た.得られた
焼結体の耐酸化性.保護膜におけるC量,磁性結晶粒径
.保護膜の厚み,及び磁気特性を実施例1と同一の方法
で評価しその結果を表5に示した。
【図面の簡単な説明】
第1図は,本発明法によって得られたC含有耐酸化性保
護膜で各磁性結晶粒を被覆してなる焼結体磁石を.その
磁石表面を露出したまま60℃XRH90%の雰囲気中
で放置したさいの放置時間とBriHcのM ii率と
の関係を比較例と対比して示した図 第2図は,実施例1の本発明磁石の金属絹織を示す写真 第3図は.第2図の金属m織におけるNd,FcC元素
のライン分析結果を示した写真 第4図は.第3図のライン分析線を写しとった図であり
,各ライン線の元素名を表示するためのものである。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)粗合金の溶湯を溶製する工程,この溶湯から直接
    粉末とするか若しくは該溶湯を合金塊に鋳造したうえこ
    れを粉砕して該合金の粉末を製造する工程,得られた粉
    末を成形する工程,そして該成形品を焼結する工程,か
    らなるR−Fe−B−C系合金磁石(但し,RはYを含
    む希土類元素の少なくとも1種)の製造法において,該
    成形工程前の合金塊または粉末を500〜1100℃の
    温度で0.5時間以上熱処理することを特徴とする,磁
    性結晶粒の各々が該磁性結晶粒よりもC濃度の高い耐酸
    化性保護膜で覆われているR−Fe−B−C系永久磁石
    合金の製造法。
  2. (2)粗合金の溶湯を溶製する工程,この溶湯から直接
    粉末とするか若しくは該溶湯を合金塊に鋳造したうえこ
    れを粉砕して該合金の粉末を製造する工程,得られた粉
    末を成形する工程,そして該成形品を焼結する工程,か
    らなるR−Fe−B−C系合金磁石(但し,RはYを含
    む希土類元素の少なくとも1種)の製造法において,該
    溶製工程後成形工程前の段階でC原料の一部または全部
    を配合することを特徴とする,磁性結晶粒の各々が核磁
    性結晶粒よりもC濃度の高い耐酸化性保護膜で覆われて
    いるR−Fe−B−C系永久磁石合金の製造法。
  3. (3)粗合金の溶湯を溶製する工程,この溶湯から直接
    粉末とするか若しくは該溶湯を合金塊に鋳造したうえこ
    れを粉砕して該合金の粉末を製造する工程,得られた粉
    末を成形する工程,そして該成形品を焼結する工程,か
    らなるR−Fe−B−C系合金磁石(但し,RはYを含
    む希土類元素の少なくとも1種)の製造法において,該
    溶製工程後成形工程前の段階でC原料の一部または全部
    を配合すること,および成形工程前の合金塊または粉末
    を500〜1100°Cの温度で0.5時間以上熱処理
    することを特徴とする,磁性結晶粒の各々が該磁性結晶
    粒よりもC濃度の高い耐酸化性保護膜で覆われているR
    −Fe−B−C系永久磁石合金の製造法。
  4. (4)焼結工程のあと,さらに400〜1100℃の温
    度で最終熱処理する工程を含む請求項1,2または3に
    記載の永久磁石合金の製造法。
  5. (5)耐酸化性保護膜は磁性結晶粒を構成している合金
    元素の実質上全てを含み且つその0.1〜16重量%が
    Cである請求項1,2,3または4に記載の永久磁石合
    金の製造法。
  6. (6)磁性結晶粒は,粒径が0.5〜50μmの範囲に
    あり,耐酸化性保護膜の厚みが0.001〜15μmの
    範囲にある請求項1,2,3,4または5に記載の永久
    磁石合金の製造法。
  7. (7)該磁石合金の組成(磁性結晶粒と耐酸化性保護膜
    とを併せた全体の組成)が,原子百分比で,R:10〜
    30%,B:2%未満(0原子%を含まず),C:0.
    5〜20%,残部がFeおよび製造上不可避な不純物か
    らなる請求項1,2,3,4,5または6に記載の永久
    磁石合金の製造法。
  8. (8)焼結工程は,950〜1150℃の温度に0.5
    〜4時間保持し,この温度から0.5〜20℃/分の速
    度で徐冷し,600〜1050°Cの温度域から急冷す
    る請求項1,2,3,4,5,6または7に記載の永久
    磁石合金の製造法。
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