JP3841722B2 - 希土類磁石用焼結体の製造方法 - Google Patents

希土類磁石用焼結体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3841722B2
JP3841722B2 JP2002150001A JP2002150001A JP3841722B2 JP 3841722 B2 JP3841722 B2 JP 3841722B2 JP 2002150001 A JP2002150001 A JP 2002150001A JP 2002150001 A JP2002150001 A JP 2002150001A JP 3841722 B2 JP3841722 B2 JP 3841722B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rare earth
powder
fine powder
sintered body
alloy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002150001A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003049234A (ja
Inventor
宏樹 徳原
仁 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Metals Ltd
Original Assignee
Neomax Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Neomax Co Ltd filed Critical Neomax Co Ltd
Priority to JP2002150001A priority Critical patent/JP3841722B2/ja
Publication of JP2003049234A publication Critical patent/JP2003049234A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3841722B2 publication Critical patent/JP3841722B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F1/00Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
    • H01F1/01Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
    • H01F1/03Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
    • H01F1/032Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials
    • H01F1/04Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials metals or alloys
    • H01F1/047Alloys characterised by their composition
    • H01F1/053Alloys characterised by their composition containing rare earth metals
    • H01F1/055Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5
    • H01F1/057Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5 and IIIa elements, e.g. Nd2Fe14B
    • H01F1/0571Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5 and IIIa elements, e.g. Nd2Fe14B in the form of particles, e.g. rapid quenched powders or ribbon flakes
    • H01F1/0575Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5 and IIIa elements, e.g. Nd2Fe14B in the form of particles, e.g. rapid quenched powders or ribbon flakes pressed, sintered or bonded together
    • H01F1/0577Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5 and IIIa elements, e.g. Nd2Fe14B in the form of particles, e.g. rapid quenched powders or ribbon flakes pressed, sintered or bonded together sintered

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)
  • Hard Magnetic Materials (AREA)
  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、希土類磁石用焼結体の製造方法に関し、特に、R−Fe−B系磁石用の焼結体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
希土類合金の焼結磁石(永久磁石)は、一般に、希土類合金の粉末をプレス成形し、得られた粉末の成形体を焼結し、時効処理することによって製造される。焼結体を磁石にするための着磁は、時効処理の後の任意の段階で実行される。本明細書における「希土類合金焼結体」は、着磁前の焼結体および着磁された焼結体(すなわち焼結磁石)のいずれも含むものとする。
【0003】
現在、サマリウム・コバルト系磁石と、ネオジム・鉄・ボロン系磁石の二種類が各分野で広く用いられている。なかでも、ネオジム・鉄・ボロン系磁石(以下、「R−Fe−B系磁石」と称する。RはYを含む希土類元素、Feは鉄、Bはボロンである。)は、種々の磁石の中で最も高い最大磁気エネルギー積を示し、価格も比較的安いため、各種電子機器へ積極的に採用されている。
【0004】
R−Fe−B系焼結磁石は、主にR2Fe14Bの正方晶化合物からなる主相、Nd等からなるRリッチ相、およびBリッチ相から構成されている。なお、Feの一部がCoやNiなどの遷移金属と置換されてもよく、Bの一部がCで置換されてもよい。本発明が好適に適用されるR−Fe−B系焼結磁石は、例えば、米国特許第4,770,723号および米国特許第4,792,368号の明細書に記載されている。
【0005】
このような磁石となるR−Fe−B系合金を作製するために、従来は、インゴット鋳造法(金型鋳造法)が用いられてきた。一般的なインゴット鋳造法によると、出発原料である希土類金属、電解鉄およびフェロボロン合金を高周波溶解し、得られた溶湯を鋳型内で比較的ゆっくりと冷却することによって合金インゴットが作製される。
【0006】
近年、合金の溶湯を単ロール、双ロール、回転ディスク、または回転円筒鋳型の内面などと接触させることによって、比較的速く冷却し、合金溶湯から、インゴットよりも薄い凝固合金(「合金フレーク」と称することにする。)を作製するストリップキャスト法や遠心鋳造法に代表される急冷法が注目されている。このような急冷法によって作製された合金片の厚さは、一般に、約0.03mm以上約10mm以下の範囲にある。急冷法によると、合金溶湯は冷却ロールに接触した面(ロール接触面)から凝固し始め、ロール接触面から厚さ方向に結晶が柱状に成長してゆく。その結果、ストリップキャスト法などによって作製された急冷合金は、短軸方向のサイズが約0.1μm以上約100μm以下で、長軸方向のサイズが約5μm以上約500μm以下のR2Fe14B結晶相と、R2Fe14B結晶相の粒界に分散して存在するRリッチ相とを含有する組織を持つにいたる。Rリッチ相は希土類元素Rの濃度が比較的高い非磁性相である。
【0007】
急冷合金は、従来のインゴット鋳造法によって作製された合金(インゴット合金)に比較して相対的に短い時間(冷却速度:102℃/秒以上、104℃/秒以下)で冷却されているため、組織が微細化され、結晶粒径が小さいという特徴を有している。また、粒界の面積が広く、Rリッチ相は粒界内に広く広がっているため、Rリッチ相の分散性にも優れるという利点がある。これらの特徴が故に、急冷合金を用いることによって、優れた磁気特性を有する磁石を製造することができる。
【0008】
また、Ca還元法(あるいは還元拡散法)と呼ばれる方法も知られている。この方法は以下の工程を含む。まず、希土類酸化物のうちの少なくとも1種と、鉄粉および純ボロン粉と、フェロボロン粉およびホウ素酸化物のうちの少なくとも1種とを所定の割合で含む混合粉末、あるいは上記構成元素の合金粉または混合酸化物を所定の割合で含む混合粉末に、金属カルシウム(Ca)および塩化カルシウム(CaCl)を混合し、不活性ガス雰囲気下で還元拡散処理を施す。得られた反応生成物をスラリー化し、これを水処理することによって、R−Fe−B系合金の固体が得られる。
【0009】
なお、本明細書においては、固体合金の塊を「合金塊」と呼び、従来のインゴット鋳造法によって得られる合金インゴットおよびストリップキャスト法などの急冷法によって得られる合金フレークなどの溶湯を冷却して得られた凝固合金だけでなく、Ca還元法によって得られる固体合金など、種々の形態の固体合金を含むものとする。
【0010】
プレス成形に供される合金粉末は、これらの合金塊を、例えば水素化粉砕法および/または種々の機械的粉砕法(例えば、フェザーミル、パワーミルやディスクミルが用いられる)で粉砕し、得られた粗粉末(例えば、平均粒径10μm〜500μm)を例えばジェットミルを用いた乾式粉砕法で微粉砕することによって得られる。プレス成形に供せられる合金粉末の平均粒径は、磁気特性の観点から、1.5μm〜7μmの範囲内にあることが好ましい。なお、粉末の「平均粒径」は、特にことわらない限り、ここでは、質量中位径(mass median diameter:MMD)を指すことにする。微粉砕は、ボールミルやアトライターを用いても行うことが出来る。
【0011】
なお、希土類合金粉末は、酸化されやすいという問題がある。この問題を回避するために、例えば、希土類合金粉末の表面に薄い酸化膜を形成する方法が知られている。また希土類合金粉末の表面を潤滑剤で被覆する方法も知られている。なお、本明細書において、希土類合金粉末、表面に酸化膜が形成された希土類合金粉末および潤滑剤で表面が被覆された希土類合金粉末も簡単さのために「希土類合金粉末」と呼ぶ。但し、「希土類合金粉末の組成」は、上記の酸化膜や潤滑剤を含まないこととする。
【0012】
上述の希土類焼結磁石の原料価格は、R−Fe−B系磁石と言えども、比較的高いので、コストの低減および資源の有効利用の観点から、希土類合金焼結体の不良品を、再溶融することなく原料として再利用することが検討されている。
【0013】
例えば、特許第2746818号公報には、Nd−Fe−B系焼結磁石合金のスクラップを粉砕することによって得られた粉末(以下「スクラップ粉末」ということもある。)に、酸化分を補う希土類合金粉末(上記公報中の「合金B」)を混合することによって、スクラップ粉末の焼結性を改善し、再利用する方法が開示されている。
【0014】
また、特開平11−329811号公報には、R−Fe−B系磁石のスクラップ粉末に、酸洗浄およびCa還元処理などを施すことによって、Nd2Fe14B相を主相とする合金粉末を作製し、この粉末の焼結性を改善するための組成調整用合金粉末を混合することによって、スクラップ粉末を利用する方法が開示されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の方法はいずれも目的の希土類合金焼結体を製造するための合金粉末と本質的に異なる組成の合金粉末(合金B粉末または組成調整用合金粉末)を用意する必要があり、製造プロセス全体を複雑化するという問題がある。上述の合金B粉末または組成調整用合金粉末は、これらだけを用いて希土類磁石用の焼結体を製造することが難しく、仮に磁石にできたとしても大幅に特性の低いものとなる。
【0016】
本発明は、上記の諸点に鑑みてなされたものであり、本発明の主な目的は、従来よりも効率よく希土類合金焼結体を原料として再利用することができる、希土類合金焼結体の製造方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明による希土類磁石用焼結体の製造方法は、(a)希土類合金焼結体を水素化粉砕法を用いて粗粉砕することによって、第1粗粉末を作製する工程と、(b)前記第1粗粉末を微粉砕することによって、第1微粉末を作製する工程と、(c)希土類合金原料の合金塊を粉砕することによって第2微粉末を作製する工程と、(d)前記第1微粉末と前記第2微粉末とを含む混合粉末を焼結する工程とを包含し、前記第1微粉末および前記第2微粉末はいずれも、(LR1-xHRx214A(Tは、Fe、またはFeとFe以外の遷移金属元素の少なくとも1種との混合物、Aはボロンまたはボロンと炭素との混合物、LRは軽希土類元素の少なくとも1種、HRは重希土類元素の少なくとも1種、0≦x<1)で表される組成の主相を有し、そのことによって上記目的が達成される。
【0018】
前記第1微粉末および前記第2微粉末は、いずれも、25質量%〜40質量%の希土類元素R(R=LR1-xHRx)と、0.6質量%〜1.6質量%のAとを含むことが好ましい。RおよびA以外の残部は、Tおよび微量添加元素と不可避不純物を含む。微量添加元素は、Al、Cu、Ga、Cr、Mo、V、NbおよびMnの少なくとも1種であることが好ましい。添加量は微量添加物の合計が1質量%以下であることが好ましい。最終的に得られる希土類磁石用焼結体が含む希土類元素Rの含有率は34質量%以下が好ましく、33質量%以下であることがさらに好ましい。
【0019】
前記希土類合金焼結体および前記希土類合金原料の合金塊は、いずれも、(LR1-xHRx214Aで表される化合物を80体積%以上含有することが好ましい。
【0020】
前記混合粉末中における前記第1微粉末の質量分率は、前記第2微粉末の質量の0.1%以上10%以下の範囲内にあることが好ましい。
【0021】
前記第1微粉末の主相の前記組成式中のxの値と前記第2微粉末の主相の前記組成式中のxの値が互いに異なる場合は、前記混合粉末中における前記第1微粉末の質量分率は、前記第2微粉末の質量の5%未満であることが好ましい。磁気特性の観点からは、3%未満であることがさらに好ましい。
【0022】
工程(a)において、前記希土類合金焼結体は、それぞれが50g以下の複数の塊として、水素化粉砕法による粗粉砕に供されることが好ましい。
【0023】
工程(c)は、前記合金塊を粗粉砕することによって第2粗粉末を作製する工程と、前記第2粗粉末を微粉砕することによって前記第2微粉末を作製する工程とを包含し、前記第1粗粉末と前記第2粗粉末とを混合した後、前記第1粗粉末および前記第2粗粉末を微粉砕することによって、前記第1微粉末と前記第2微粉末との混合粉末が作製されることが好ましい。
【0024】
あるいは、工程(c)が、前記合金塊を粗粉砕することによって第2粗粉末を作製する工程と、前記第2粗粉末を微粉砕することによって前記第2微粉末を作製する工程とを包含し、前記合金塊と前記希土類合金焼結体と混合した状態で水素化粉砕することによって前記第1粗粉末と前記第2粗粉末との混合粗粉末を作製する工程と、前記混合粗粉末を微粉砕することによって、前記第1微粉末と前記第2微粉末との混合粉末が作製されるプロセスを採用してもよい。
【0025】
工程(c)における前記合金塊は、前記希土類合金原料の溶湯から急冷法によって作製されたものであることが好ましい。
【0026】
前記希土類合金焼結体として、希土類磁石用焼結体の不良品を用いることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による希土類合金焼結体の製造方法の実施形態を説明する。
【0028】
本発明による希土類磁石用焼結体の製造方法は、(a)希土類合金焼結体を水素化粉砕法を用いて粗粉砕することによって、第1粗粉末を作製する工程と、(b)第1粗粉末を微粉砕することによって、第1微粉末を作製する工程と、(c)希土類合金原料の溶湯を冷却することによって得られた合金塊を粉砕することによって第2微粉末を作製する工程と、(d)第1微粉末と第2微粉末とを含む混合粉末を焼結する工程とを包含する。第1微粉末および第2微粉末はいずれも、(LR1-xHRx214Aで表される組成の主相を有する。
【0029】
本明細書においては、R−Fe−B系合金焼結体の主相の組成を上記の様に、(LR1-xHRx214Aという組成式で表すことにする。Tは、Fe、またはFeとFe以外の遷移金属元素の少なくとも1種との混合物、Aはボロンまたはボロンと炭素との混合物、LRは軽希土類元素の少なくとも1種、HRは重希土類元素の少なくとも1種である。また、LRとHRとをまとめてRで表記する。
【0030】
軽希土類元素LRは、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gdなどであり、NdおよびPrの少なくとも1種を含むことが好ましい。重希土類元素HRは、Y、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luなどであり、Dy、HoおよびTbの内から選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましい。なお、軽希土類元素LRに対する重希土類元素HRの置換量(原子数比)を示すxは0≦x<1の範囲内にあり、重希土類元素HRは含まなくてもよい。
【0031】
また、遷移金属元素はTi、V、Cr、Mn、Fe、Co、Niなどであり、Tは、Fe、またはFeの一部がNiおよびCoの少なくとも一方で置換されたものが好ましい。
【0032】
磁気特性に優れた焼結磁石を得るためには、第1微粉末および第2微粉末は、いずれも、25質量%〜40質量%の希土類元素R(R=LR1-xHRx)と、0.6質量%〜1.6質量%のAとを含むことが好ましい。RおよびA以外の残部は、Tおよび微量添加元素と不可避不純物を含む。微量添加元素は、Al、Cu、Ga、Cr、Mo、V、NbおよびMnの少なくとも1種であることが好ましい。添加量は微量添加物の合計が1質量%以下であることが好ましい。さらに、希土類合金焼結体および前記希土類合金原料の合金塊は、いずれも、(LR1-xHRx214Aで表される化合物を80体積%以上含有することが好ましい。なお、希土類合金原料の溶湯を冷却することによって得られた合金塊は、焼結工程を経ていないので、通常その酸素含有率は質量基準で1000ppm以下である。
【0033】
本発明による希土類合金焼結体の製造方法においては、希土類合金焼結体から作製される第1微粉末と混合した状態で、希土類磁石用焼結体の製造に用いられる第2微粉末は、特別な組成を有する必要が無く、それだけを用いて目的とする希土類磁石用焼結体の製造に供せられるものである。
【0034】
例えば、第2微粉末は、第1微粉末の原料となる希土類合金焼結体を製造するための微粉末であってもよいし、異なってもよい。希土類合金焼結体は、種々の用途に応じて、その配合組成が調整されている。一般に、希土類合金焼結体の製造工場では、種々のグレードの希土類合金焼結体が製造される。例えば、上記組成式中のxの値を変化させることによって、残留磁束密度Brまたは保磁力iHcが異なる希土類合金焼結体を製造することができる。このような製造工場では、上記組成式中のxの値が異なるそれぞれのグレード用の合金塊が用意され、目的のグレードの希土類合金焼結体が製造される。従って、製造工場内には、種々のグレードの合金塊と焼結体(良品および不良品)が存在する。第1微粉末および第2微粉末の材料として、互いに同じグレード用の材料を用いてもよいし、異なるグレードの材料を用いてもよい。もちろん、目的とする希土類焼結磁石の磁気特性を所望の範囲内におさめるために、第1微粉末および第2微粉末の組成と配合量を適宜調節する。
【0035】
但し、焼結体の組成は、焼結過程などでその構成元素(特に希土類元素)が酸化されるために、その原料微粉末の組成と異なる。焼結体を粉砕することによって作製された第1微粉末は、希土類元素が酸化によって消費されているので、液相焼結性が低い傾向にある。上述した従来の再利用方法は、焼結体から作製される原料の焼結性の低さを補うために、合金B(特許第2746818号公報)や組成調整用合金粉末(特開平11−329811号公報)を混合している。
【0036】
これに対し本発明では、再生原料の焼結性が低い場合には、第1微粉末の配合量を抑制することによって対応する。具体的には、混合粉末中における第1微粉末の質量分率は、第2微粉末の質量の0.1%以上10%以下の範囲内に設定することが好ましい。第1微粉末(再生原料微粉末)の第2微粉末(新原料微粉末)に対する質量分率を10%以下に設定すれば、十分な焼結性(例えば、十分な焼結体密度が得られる)を確保することが可能で、十分な磁気特性を有する焼結磁石を製造することができる。第1微粉末の第2微粉末に対する質量分率が10%を超えると、焼結性の低下に起因する焼結体密度の低下および焼結体中の酸素含有率の上昇によって、残留磁束密度Brまたは保磁力iHcが低下することがある。一方、第1微粉末の配合比率が低くなると、再利用効率(主にコスト低減効果)が低下するので、第1微粉末の第2微粉末に対する質量分率は0.1%以上であることが好ましい。
【0037】
第1微粉末の主相の組成式中のxの値と第2微粉末の主相の組成式中のxの値が互いに異なる場合、すなわち、上述の例において異なるグレードの焼結体を用いて第1微粉末を作製した場合、混合粉末中における第1微粉末の質量分率は、第2微粉末の質量の5%未満であることが好ましく、磁気特性の観点からは3%未満であることがさらに好ましい。なお、第1微粉末として複数の組成が互いに異なる粉末を用いてもよいし、第2微粉末としても複数の組成が互いに異なる粉末を用いてもよい。また、これらを混合(粗粉末の段階または微粉末の段階)する前に、それぞれの組成を分析し、その結果に基づいて配合量を決めることが好ましい。また、最終的に得られる希土類磁石用焼結体が含む希土類元素Rの含有率は34質量%以下が好ましく、33質量%以下であることがさらに好ましい。
【0038】
次に、本発明による希土類合金焼結体の製造方法において、希土類合金焼結体から第1微粉末を作製する方法を具体的に説明する。
【0039】
希土類合金焼結体から第1微粉末を作製するために、まず粗粉末を作製する。通常、合金塊から微粉末を作製する場合にも、一旦粗粉末を作製した後、それを微粉砕することによって微粉末を作製する。これは、希土類合金粉末はプレス成形性が低いため、所望の粒度分布を有する微粉末を効率良く製造するためである。粗粉砕法としては、水素化粉砕法または機械的な粉砕法が採用されている。本発明による製造方法では、水素化粉砕法を用いて焼結体を粗粉砕する。水素化粉砕法を用いると希土類元素が水素化されるので、他の機械的粉砕法による場合に比べて、その後の工程で希土類元素が酸化されることが抑制される。従って、希土類合金焼結体を原料として再利用することによる酸素含有率の増加を抑制することができる。また、水素化された希土類元素が焼結過程で脱水素化されることによって金属化し液相となるため、焼結性も向上する。水素化粉砕法を用いると機械的粉砕法に比べて、粗粉砕および微粉砕時の生産性が数倍向上するという利点が得られる。水素化粉砕は、例えば、希土類合金焼結体を1MPa以下の水素ガス雰囲気に約0.5時間〜約10時間さらすことによって実行されることが好ましい。
【0040】
水素化粉砕法とは、希土類合金原料(典型的には合金塊)が水素ガス雰囲気にさらされると、希土類元素の水素化物を生成し、この水素化過程で起こる体積膨張によって合金塊中に微細なクラックが発生する、という現象を利用した粉砕法である。従って、希土類元素の一部が酸化されてしまっている焼結体の粉砕に工業的に用いることは難しいと考えられていた。しかしながら、本発明者が検討した結果、焼結体の粗粉砕にも十分利用できることが分かった。さらに、効率よく焼結体を粗粉砕するためには、水素化粉砕する焼結体(比重約7.5g)は、約50g以下の塊であることが好ましい。焼結体の個々の質量が50gを超える大きさ(例えば、25mm×24mm×11mm以上)であると、焼結体の全体を粗粉砕することができず、焼結体の中心に未粉砕部分が残ることがある。焼結体を完全に粗粉砕するためには、個々の質量が約25g以下の塊として水素粉砕に供することが好ましい。焼結体の不良品の重さが約50gを超える場合には、機械的に粉砕(例えばジョークラッシャーを用いて)することが好ましい。
【0041】
水素化粉砕によって得られた粗粉末(第1粗粉末)を、必要に応じてさらに機械粉砕(例えばディスクミルを用いて)した後、ジェットミルを用いた乾式粉砕法で微粉砕する。得られる微粉末(第1微粉末)の平均粒径は、1.5μm〜7μmの範囲内にあることが好ましい。ジェットミルを用いた乾式粉砕法を用いる場合には、酸素を多く含む1μm以下の微粉末を部分的に除去することが望ましい。
【0042】
粗粉末をジェットミルを用いて微粉砕する工程は、第2微粉末(新原料微粉末)を作製するための微粉砕工程と同一工程で実行することができる。第2微粉末は、上述したように、所定の組成の合金塊を水素化粉砕法などを用いて粗粉砕し、得られた粗粉末(第2粗粉末)を、必要に応じてさらに機械粉砕(例えばディスクミルを用いて)した後、ジェットミルを用いた乾式粉砕法で微粉砕することによって作製される。また、第2微粉末の平均粒径も1.5μm〜7μmの範囲内にあることが好ましい。従って、第1粗粉末と第2粗粉末とを乾式混合(例えばロッキングミキサを用いて)した後、得られた混合粗粉をジェットミルで微粉砕することによって、第1微粉末と第2微粉末との混合物を得ることができる。なお、必要に応じて、乾式混合工程や微粉砕工程において、潤滑剤を添加し、第1および第2微粉末の表面を潤滑剤で覆ってもよい。
【0043】
もちろん、第1粗粉末および第2粗粉末を作製するための水素化粉砕工程およびその後の工程を同一の工程で実行してもよい。すなわち、水素化粉砕前に第1粗粉末の原料(例えば焼結体の塊)と第2粗粉末の原料を(例えばストリップキャスト合金塊)を混合しておき、この混合物を同一工程で水素化粉砕することによって混合粗粉を作製してもよい。いずれにしても、酸化を抑制するために、第1微粉末および第2微粉末を作製する前に、これらの材料を混合することが好ましい。
【0044】
なお、第2微粉末としては、急冷法によって作製されたものを用いることが好ましい。急冷法によって作製された第2微粉末を用いると、磁気特性に優れるだけでなく、焼結性に優れるので、第1微粉末の低い焼結性を補う効果が高いからである。急冷法によって作製された第2微粉末の焼結性が高い原因は、インゴット法で作製された微粉末よりも、Rリッチ相が表面に細かく分散しているためと推測される。
【0045】
また、第1微粉末および第2微粉末の酸素含有率は低いことが好ましい。酸素含有率が高すぎると、上記の配合比の範囲内であっても、所望の磁気特性が得られないことがある。第1微粉末の酸素含有率は1500ppmから10000ppmの範囲内にあり、第2微粉末の酸素含有率は1500ppmから7000ppmの範囲内にあることが好ましい。但し、第1微粉末の酸素含有率が上記範囲を超える場合であっても、第2微粉末として酸素含有率の低い材料を選べば、十分な磁気特性が得られる場合もある。目標の磁気特性を考慮して、第1微粉末の配合量を設定すればよい。
【0046】
以下、公知の方法に従って、混合粉末をプレス成形することによって所望の形状の成形体を形成し、必要に応じて追加される脱バインダ処理を経て、成形体を焼結した後、時効処理を施すことによって、焼結体が得られる。
【0047】
混合粉末のプレス成形は、例えば、電動プレスを用い、約0.2MA/m〜4MA/mの磁界中で配向させつつ、0.2ton/cm2〜2.0ton/cm2(1.96×104kPa〜1.96×105kPa)の圧力で行なわれる。
【0048】
得られる成形体を、例えば約1000℃〜約1100℃の温度で、不活性ガス(希ガスや窒素ガス)雰囲気下、または真空中で、約1〜約5時間焼結する。得られた焼結体を、例えば約450℃〜約800℃の温度で、約1〜約8時間時効処理することによって、R−Fe−B系合金焼結体が得られる。時効処理は省略しても良い。なお、焼結体に含まれる炭素の量を減らし、磁気特性を向上するために、上記焼結工程の前に、必要に応じて、合金粉末の表面を覆う潤滑剤を加熱除去してもよい。加熱除去(脱バインダ)工程は、潤滑剤の種類にもよるが、例えば、約100℃から約600℃の温度で、減圧雰囲気下で、約0.5時間〜約6時間実行される。なお、約1000℃〜約1100℃の温度で焼結する前に、一旦、成形体を約800℃〜約950℃で約0.1〜2.0時間保持し、水素化された希土類元素を含む成形体から水素を放出させることによって、焼結性を向上させることができる。
【0049】
得られた焼結体を着磁することによって、焼結磁石が完成する。着磁工程は、焼結工程後の任意の時点で実行することが可能である。焼結体は、必要に応じて、仕上げ加工(例えば面取り)および表面処理(例えばめっき)を経て完成される。本発明の製造方法によって製造された希土類合金焼結体は、第2微粉末(新規原料粉末)だけを用いて製造した焼結体とほぼ同等の特性を有し得る。
【0050】
以下、本発明による希土類合金焼結体および焼結磁石の製造方法について、実施例を挙げて説明するが、本発明は以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
【0051】
第1微粉末(再生原料粉末)は、希土類合金焼結体の不良品(約500g、約50mm×38mm×35mm)から作製した。ここで、水素化粉砕に供する前に、上記焼結体をジョークラッシャーを用いて機械的に粉砕し、得られた塊の大きさ(質量)ごとに水素化粉砕(0.2MPa水素ガス雰囲気中に3時間保持)し、得られた粗粉末をディスクミル(例えば、ギャップ幅0.3mm)でさらに粉砕した後、ジェットミルで微粉砕(微粉末の平均粒径:約4.5μm)することによって、それぞれ第1微粉末(表1中の試料No.1〜5)を得た。なお、焼結体を粉砕せずに水素化粉砕に供した試料は、完全に粉砕することができず、焼結体の中心付近に未粉砕部分(芯)が残存した。
【0052】
第2微粉末を作製するための合金塊は、所定の組成を有する合金フレークをストリップキャスト法で製造した。合金フレーク中の酸素含有率は320ppmであった。この合金フレークを水素化粉砕法で粉砕することによって第2粗粉末を得た。この第2粗粉末をさらにディスクミルで粉砕した後、ジェットミルを用いて微粉砕することによって、平均粒径が約4.5μmの第2微粉末を得た。なお、第1微粉末および第2微粉末を作製するためのジェットミル粉砕は、希土類元素の酸化を抑制するために、僅かに酸素を含む窒素ガス雰囲気中で行った。なお、第1微粉末の原料として用いた焼結体も、第2微粉末と同様の製法により作製した微粉末を用いて形成したものである。ジェットミルによる粉砕工程は、特開2002−33206号公報および米国特許出願No.09/851、423号に開示されている。
【0053】
第1微粉末と第2微粉末の組成を表2に示す。なお、第1微粉末の組成は、ディスクミルで粉砕した後の分析値を示し、試料No.1〜5の全て測定誤差範囲内で略同じ組成を有していた。表2中の数値は質量%で、表に記載していない残部は、Feおよび不可避不純物である。
【0054】
試料No.1〜5の第1微粉末を第2微粉末に対して5質量%混合して得られた混合粉末を用いて、焼結体を作製した。また、第2微粉末だけを用いて焼結体を作製した(試料No.6)。
【0055】
プレス成形工程以降のプロセスは以下の条件で実行した。
【0056】
上述の混合粉末(試料No.1〜5)および第2微粉末(試料No.6)をプレス成形(プレス圧力0.8ton/cm2(7.84×104kPa)、配向磁界0.96MA/m(1.2T))することによって、成形体(縦40mm×横30mm×高さ20mm)を得た。なお、配向磁界の方向は圧縮方向に垂直な方向である。この成形体を、減圧Ar雰囲気中に900℃で1時間保持し脱水素処理したのち、1050℃で4時間、焼結した。得られた焼結体に500℃で1時間の時効処理を施した後、5.4mm×12mm×12mmの試験片に加工した。得られた焼結磁石の磁気特性をB−Hトレーサを用いて評価した。それぞれ得られた焼結磁石(焼結体)の密度および磁気特性を表1に示す。
【0057】
表1の結果から分かるように、水素化粉砕に供する焼結体の塊の質量が50gを超えると磁気特性(保磁力)が低下する。さらに、焼結体の塊の質量が70gを超えると、焼結体密度までも低下する。この焼結体密度および磁気特性の低下は、微粉砕粉の中に本来混ざるべきでない粗粉末が混入し、その結果、焼結性が低下するとともに、粗大な結晶粒が生成されたためと考えられる。それに対し、焼結体の塊の質量が50g以下であると、第2微粉末だけを用いた場合とほぼ同等の磁気特性が得られた。さらに、25g以下の塊を用いると、第2微粉末だけを用いた場合と実質的に同じ磁気特性が得られた。このことから、水素化粉砕に供する焼結体の塊の質量は、50g以下であることが好ましく、25g以下であることがさらに好ましい。すなわち、焼結体の塊の質量が50g以下であると、水素化粉砕工程において焼結体の中心付近まで水素化粉砕され、その後の微粉砕工程(例えば、ジェットミルを用いる)において微粉末中に硬い粗粉末が残存することを防止することができる。なお、微粉砕工程の後で残存する粗粉末を除去する工程を設けても良い。通常、焼結体は質量基準で3500ppmから6500ppmの酸素を含んでいる。
【0058】
さらに、焼結体の結晶粒(主相)の大きさは、20μm以下であることが好ましい。結晶粒の大きさが20μmを超えるとジェットミルによる粉砕性が低下するという問題が発生する。
【0059】
第1微粉末の配合量が5質量%の混合粉を用いた場合の結果を表1に示したが、他の配合量について検討した結果を表3に示す。第1微粉末としては、表1の試料No.5と同じものを用いた。表3から明らかなように、第1微粉末の配合量が15質量%を超えると、焼結密度および磁気特性が低下するのに対し、10質量%以下であると、第2微粉末だけを用いて作製した場合と同等の磁気特性が得られた。
【0060】
【表1】
Figure 0003841722
【0061】
【表2】
Figure 0003841722
【0062】
【表3】
Figure 0003841722
【0063】
【発明の効果】
本発明によると、従来よりも効率よく希土類合金焼結体を原料として再利用することができる希土類合金焼結体の製造方法が提供される。本発明による希土類合金焼結体の製造方法では、希土類合金焼結体から作製される再生原料粉末(第1微粉末)を利用するために特別な組成の希土類合金を作製する必要がないので、現存の製造プロセスを煩雑にすることなく容易に実行される。

Claims (9)

  1. (a)希土類合金焼結体を水素化粉砕法を用いて粗粉砕することによって、第1粗粉末を作製する工程と、
    (b)前記第1粗粉末を微粉砕することによって、第1微粉末を作製する工程と、
    (c)希土類合金原料の合金塊を粉砕することによって、第2微粉末を作製する工程と、
    (d)前記第1微粉末と前記第2微粉末とを含む混合粉末を焼結する工程と、を包含し、
    前記第1微粉末および前記第2微粉末はいずれも、(LR1-xHRx214A(Tは、Fe、またはFeとFe以外の遷移金属元素の少なくとも1種との混合物、Aはボロンまたはボロンと炭素との混合物、LRは軽希土類元素の少なくとも1種、HRは重希土類元素の少なくとも1種、0≦x<1)で表される組成の主相を有
    前記混合粉末中における前記第1微粉末の質量分率は、前記第2微粉末の質量の0.1%以上10%以下の範囲内にある、希土類磁石用焼結体の製造方法。
  2. 前記第1微粉末および前記第2微粉末は、いずれも、25質量%〜40質量%の希土類元素R(R=LR1-xHRx)と、0.6質量%〜1.6質量%のAとを含む、請求項1に記載の希土類磁石用焼結体の製造方法。
  3. 前記希土類合金焼結体および前記希土類合金原料の合金塊は、いずれも、(LR1-xHRx214Aで表される化合物を80体積%以上含有する、請求項1または2に記載の希土類磁石用焼結体の製造方法。
  4. 前記第1微粉末の主相の前記組成式中のxの値と前記第2微粉末の主相の前記組成式中のxの値が互いに異なり、前記混合粉末中における前記第1微粉末の質量分率は、前記第2微粉末の質量の5%未満である、請求項に記載の希土類磁石用焼結体の製造方法。
  5. 工程(a)において、前記希土類合金焼結体は、それぞれが50g以下の複数の塊として、水素化粉砕法による粗粉砕に供される、請求項1からのいずれかに記載の希土類磁石用焼結体の製造方法。
  6. 工程(c)は、前記合金塊を粗粉砕することによって第2粗粉末を作製する工程と、前記第2粗粉末を微粉砕することによって前記第2微粉末を作製する工程とを包含し、
    前記第1粗粉末と前記第2粗粉末とを混合した後、前記第1粗粉末および前記第2粗粉末を微粉砕することによって、前記第1微粉末と前記第2微粉末との混合粉末が作製される、請求項1からのいずれかに記載の希土類磁石用焼結体の製造方法。
  7. 工程(c)は、前記合金塊を粗粉砕することによって第2粗粉末を作製する工程と、前記第2粗粉末を微粉砕することによって前記第2微粉末を作製する工程とを包含し、
    前記合金塊と前記希土類合金焼結体と混合した状態で水素化粉砕することによって前記第1粗粉末と前記第2粗粉末との混合粗粉末を作製する工程と、
    前記混合粗粉末を微粉砕することによって、前記第1微粉末と前記第2微粉末との混合粉末が作製される、請求項1からのいずれかに記載の希土類磁石用焼結体の製造方法。
  8. 工程(c)における前記合金塊は、前記希土類合金原料の溶湯から急冷法によって作製されたものである、請求項1からのいずれかに記載の希土類磁石用焼結体の製造方法。
  9. 前記希土類合金焼結体は、希土類磁石用焼結体の不良品を含む、請求項1からのいずれかに記載の希土類磁石用焼結体の製造方法。
JP2002150001A 2001-05-30 2002-05-24 希土類磁石用焼結体の製造方法 Expired - Lifetime JP3841722B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002150001A JP3841722B2 (ja) 2001-05-30 2002-05-24 希土類磁石用焼結体の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001163401 2001-05-30
JP2001-163401 2001-05-30
JP2002150001A JP3841722B2 (ja) 2001-05-30 2002-05-24 希土類磁石用焼結体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003049234A JP2003049234A (ja) 2003-02-21
JP3841722B2 true JP3841722B2 (ja) 2006-11-01

Family

ID=26616018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002150001A Expired - Lifetime JP3841722B2 (ja) 2001-05-30 2002-05-24 希土類磁石用焼結体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3841722B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006016506A1 (ja) 2004-08-10 2006-02-16 Idemitsu Technofine Co., Ltd. 改質パウダー、当該改質パウダーを含有した液状組成物、成形体、及び改質パウダーの製造方法
JP4556727B2 (ja) * 2005-03-23 2010-10-06 Tdk株式会社 希土類焼結磁石の製造方法
US20110052799A1 (en) * 2008-02-20 2011-03-03 Hiroshi Nagata Method of recycling scrap magnet
JP4692783B2 (ja) * 2008-08-08 2011-06-01 Tdk株式会社 希土類焼結磁石の製造方法
US8287661B2 (en) * 2009-01-16 2012-10-16 Hitachi Metals, Ltd. Method for producing R-T-B sintered magnet
JP2012092359A (ja) * 2010-10-22 2012-05-17 Hayashi Shokai:Kk 再生希土類および希土類の再生方法
JP5754603B2 (ja) * 2013-03-01 2015-07-29 国立研究開発法人産業技術総合研究所 成膜用ターゲットの再生方法
KR102070869B1 (ko) * 2013-09-11 2020-01-29 엘지전자 주식회사 고보자력 및 고잔류자속밀도를 갖는 네오디뮴계 재생 소결자석 및 그의 재생처리방법
CN112435820A (zh) * 2020-11-18 2021-03-02 宁波金鸡强磁股份有限公司 一种高性能烧结钕铁硼磁体及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003049234A (ja) 2003-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7056393B2 (en) Method of making sintered compact for rare earth magnet
JP4389427B2 (ja) 希土類−鉄−硼素系磁石用合金粉末を用いた焼結磁石
US8182618B2 (en) Rare earth sintered magnet and method for producing same
WO2007010860A1 (ja) 希土類焼結磁石及びその製造方法
JPH07176414A (ja) 永久磁石の製造方法
JP3841722B2 (ja) 希土類磁石用焼結体の製造方法
JP4479944B2 (ja) 希土類磁石用合金薄片およびその製造方法
JP4033884B2 (ja) 希土類焼結磁石の製造方法
JP4449900B2 (ja) 希土類合金粉末の製造方法および希土類焼結磁石の製造方法
JP2002356701A (ja) 希土類合金焼結体およびその製造方法
JP4483630B2 (ja) 希土類焼結磁石の製造方法
JP4650218B2 (ja) 希土類系磁石粉末の製造方法
JP2004330279A (ja) 希土類含有合金薄片の製造方法、希土類磁石用合金薄片、希土類焼結磁石用合金粉末、希土類焼結磁石、ボンド磁石用合金粉末、及びボンド磁石
JPH0931608A (ja) 耐食性のすぐれた高性能R−Fe−B−C系磁石材料
JP2020155633A (ja) R−t−b系永久磁石
WO2009125671A1 (ja) R-t-b系合金及びr-t-b系合金の製造方法、r-t-b系希土類永久磁石用微粉、r-t-b系希土類永久磁石、r-t-b系希土類永久磁石の製造方法
JP5235264B2 (ja) 希土類焼結磁石及びその製造方法
JP4687493B2 (ja) 希土類焼結磁石及びその製造方法
JP3256413B2 (ja) 耐食性のすぐれたR−Fe−B−C系磁石合金用鋳片及びその製造方法
JP2005179749A (ja) R−t−b系焼結磁石用合金粉末、その製造方法及びr−t−b系焼結磁石の製造方法
JPH03162546A (ja) 耐酸化性の優れた永久磁石合金の製造方法
JP4645336B2 (ja) 希土類焼結磁石及びその製造方法
JP2024048822A (ja) R-t-b系焼結磁石の製造方法
JP4802927B2 (ja) 希土類焼結磁石及びその製造方法
JP4972919B2 (ja) 希土類焼結磁石及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060328

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3841722

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090818

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100818

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110818

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120818

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130818

Year of fee payment: 7

EXPY Cancellation because of completion of term