JPH03161107A

JPH03161107A - 調質圧延方法及び装置

Info

Publication number: JPH03161107A
Application number: JP1296184A
Authority: JP
Inventors: Yoshihiro Satake; 佐竹　義宏; Fumio Kokado; 古角　文雄; Toshio Akizuki; 秋月　敏夫
Original assignee: Kawasaki Steel Corp
Current assignee: JFE Steel Corp
Priority date: 1989-11-16
Filing date: 1989-11-16
Publication date: 1991-07-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】く産業上の利用分野〉本発明は、冷延鋼板を調質圧延する際に、鋼板に生じる
蛇１］！　（クロスバックル．ヘリングボーン）を制御
する方法及び装置に関する。

く従来の技術〉一般に、調質圧延によって、鋼板には第３図（ａ）に示
ずような蛇ＩＩｘ（クロスバックル，ヘリングボーン）
と呼ばれる波状の形状が生しる。

この蛇腹は、第３図（６）に示すように、板幅方向の外
力によって鋼板が圧縮されて座屈したような形になって
おり、仮幅方向に板厚が変化しているものではない。

この蛇腹の発生メカニズムに関しては、まだ詳細に報告
された文献等は出ていないが、一般に次のように言われ
ている，第４図にその概略を示す。

第４図（ａ）において、ｌは鋼板、２はワークロールを
示す。第４図（ｂ）のように、ロールバイト内で鋼板は
板幅方向にも圧延されて幅広がりを起こそうとするが、
鋼板表面がワークロールに拘束されているために幅は広
がらず、圧延された分だけ板幅方向の圧縮応力が生じる
。これがロールバイトを出た後に、第４図（Ｃ）のよう
に、塑性座屈を起こして仮幅方向の波になる。実際には
ロールバイトは線ではなく面であり、圧延方向にも同様
の現象が起こるため、蛇腹は鋼板１の圧延方向に対して
斜めの角度をもって生じる．さてこの蛇腹であるが、鋼板の用途によって、あっては
ならないもの、また、ある程度はなくてはならないもの
があり、蛇腹の程度を鋼板の用途別に調質圧延時にコン
トロールする必要がある．例えば、チョークボード，エ
レベーター．ロッカ．机等に使われるｍ板に関しては、
外観上蛇腹は不可であるし、缶用鋼板のように、鋼板に
張剛性を持た・已・て通板性を良くする必要があるもの
は、適度な蛇腹を必要とする。

しかしながら、蛇腹をなくすための技術に関しては従来
より実施されているが（例えば、特開昭５１−２９３５
６号公報，同５５−８１０１１号公報参照）、蛇腹を定
量的に把握して、その量を制御するという技術に関して
は、従来実施されていない。

く発明が解決しようとする課題〉従来の蛇腹を熊くすための技術では、蛇腹の大きさを定
量的に制御することはできない．本発明は、鋼板の用途
に応じた蛇腹を定量的に付与することができる調質圧延
方法及び装置を提供することを目的とする。

く課題を解決するための手段〉第１の発明は、調質圧延機の出側で鋼板に生じた蛇腹の
大きさを測定し、この測定値に基づいて蛇腹の大きさが
所定の値になるように、調質圧延機の圧延圧力，圧延機
出側張力．調質圧延機出側に近接して設けた補助ロール
の高さのうちの少なくとも一つを制御することを特徴と
する調質圧延方法である。

また、第２の発明は、調質圧延機の出側に配置され、鋼
板に生じた蛇腹の大きさを測定する蛇腹センサーと、前
記蛇腹センサーの測定値と目標とする蛇腹の大きさとの
差を求める比較演算装置と、前記比較演算装置の演算値
が零になるように、調質圧延機の圧延圧力，圧延機出側
張力．調質圧延機出側に近接して設けた補助ロールの高
さのうちの少なくとも一つを制御する制御装置とを備え
たことを特徴とする調質圧延装置である．〈作用〉本発明者らは、実際の調質圧延機における実験により、
調質圧延後に鋼板に生じた蛇腹の大きさは、調質圧延機
の圧延圧力．圧延機出側張力，調質圧延機出側に近接し
て設けた補助ロールの高さと、それぞれ第２図（ａ），
（ハ）．（Ｃ）に示す関係があることを知見した．なお、ここでいう蛇腹の大きさとは、第２図（ｄ）で示
される山高さである．従って、蛇腹センサーにより得られた蛇腹の大きさと、
目標とする蛇腹の大きさとの差に応じて、調質圧延機の
圧延圧力．圧延機出側張力．１！質圧延機出側に近接し
て設けた補助ロールの高さのうちのいずれか一つを制御
することにより、目標とする大きさの蛇腹を得ることが
できる。

く実施例〉本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第ｌ図は、本発明の一実施例の全体構戒図である。

第１図において、１は鋼板、２は調質圧延機、３は調質
圧延ａ２のワークロール、４はバックアップロール、５
は圧下装置である。

鋼板ｌは、ペイオフリール６で巻き戻され、調質圧延機
２で澗買圧延されてテンシッンリール７で巻き取られる
。その際調質圧延機で生じた蛇腹の高さを蛇腹センサー
１３で測定する．８．８′は、鋼板１の張力を制御する
出側及び入側のプライドルロールである．９は、出側プ
ライドルロール８の駆動モークであり、１０は圧延機出
側の張力制御装置である．　１１．　１１’は、調質圧
延ｌａ２の出側及び入側に近接して設けた補助ロールで
ある，　１２は、出側の補助ロール１１の高さを調節す
るシリンダーである。

１４は、蛇腹センサー１３の測定値と目標とする蛇腹の
大きさとの差を求める比較演算装置である。

１５は、比較演算装置ｌ４の演算値に応じて、調質圧延
機２の圧下装置５，出側のプライドルロール８の駆動モ
ータ９，出側の補助ロール１ｌのシリンダー１２を調節
して、圧延圧力，圧延機出側張力．補助ロール１１の高
さを制御する制御装置である。

なお、本実施例では、蛇腹をコントロールする制１卸因
子として圧下力．圧延機出側張力，補助ロールの高さを
用いたが、圧下力，圧延機出側張力，補助ロールの高さ
のうちの１つ以上を使用すれば良い。

また、圧下装置は抽圧式、電動式のいずれでも良い。更
に、圧延機はシングルスタンドでなく、クンデム式でも
良い。型式も４段弐に限らない．バッチ式でなく連続式
や連続焼鈍直結でもかまわない。補助ロールの配置は、
第２図に示したものに限定されないことはもちろんのこ
とである。

く発明の効果〉以上説明したように、本発明により、蛇腹の大きさを定
量的にコントロールできるようになる．これにより、例
えば缶用鋼板において、■　蛇腹が大きすぎると、印刷
上，外観上問題となる。

■　蛇腹が小さすぎると、板に張剛性がなくなり、シー
トで通板する場合に通仮性に問題が生じる。

といったように、蛇腹の大きさをある程度狭い範囲に入
れなければならない場合に大きな効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の全体構或図である．第２図
は本発明の原理を説明するための図であり、第２図（ａ
）は圧下力と蛇腹の大きさの関係を示すグラフ、第２図
（ｂ）は圧延機出側張力と蛇腹の大きさの関係を示すグ
ラフ、第２図（Ｃ）は補助ロールの高さと蛇腹の大きさ
の関係を示すグラフ、第２図（ｄ）は蛇腹の大きさの定
義を示す図である．第３図は蛇腹の形状の説明図、第４
図は蛇腹発生のメカニズムの説明図である。ｌ・・・鋼板、　　　　　　２・・・ｉｌｉ質圧延機、
３・・・ワークロール、　　４・・・バックアップロー
ル、５・・・圧下装置、　　　６・・・ペイオフリール
、７・・・テンションリール、８１　８′・・・プライドルロール、９・・・駆勤モータ、　　１０・・・張力制御装置、１
１．１１’・・・補助ロール、１２・・・シリンダー　　　１３・・・蛇腹センサー１
４・・・比較演算装置、　１５・・・制御装置。宵３図（ａ）（ｂ）宵４図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）調質圧延機の出側で鋼板に生じた蛇腹の大きさを
測定し、この測定値に基づいて蛇腹の大きさが所定の値
になるように、調質圧延機の圧延圧力、圧延機出側張力
、調質圧延機出側に近接して設けた補助ロールの高さの
うちの少なくとも一つを制御することを特徴とする調質
圧延方法。
（２）調質圧延機の出側に配置され、鋼板に生じた蛇腹
の大きさを測定する蛇腹センサーと、前記蛇腹センサー
の測定値と目標とする蛇腹の大きさとの差を求める比較
演算装置と、前記比較演算装置の演算値が零になるよう
に、調質圧延機の圧延圧力、圧延機出側張力、調質圧延
機出側に近接して設けた補助ロールの高さのうちの少な
くとも一つを制御する制御装置とを備えたことを特徴と
する調質圧延装置。