JP2981051B2 - 調質圧延における鋼板表面粗度の制御方法 - Google Patents

調質圧延における鋼板表面粗度の制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、調質圧延時の鋼板表
面粗度の制御方法に関し、とくに圧延方向の全長にわた
って均一な表面粗度を有する調質板を得るのに有利に実
施される技術についての提案である。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷延鋼板の板面粗度は、プレス
時の耐型かじり性、塗装性や製罐時の半田上昇性等の観
点からの品質管理が重要であり、従来、主として調圧ロ
ール粗さの管理などの手段によってコントロールしてい
る。例えば、調質圧延機の各スタンドのワークロールの
粗度をコントロールする技術がそれである。この従来技
術は、鋼板の表面粗度は、ワークロールの摩耗に比例
し、図1に示すように、圧延距離が大きくなると次第に
低下するからである。これに対し、従来の一般的な方法
では、鋼板の表面粗度の上述した経時変化を考慮して、
オフラインで触針式粗さ計を使って定期的に鋼板表面粗
度の測定を行い、その測定結果に基づいて、オペレータ
の手動介入により、各スタンドの圧延荷重を調整し、鋼
板表面粗度が許容範囲内に入るように制御していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、鋼板の一部よりサンプルを採取して板面粗
度を測定し、その測定結果に基づいて圧下力を制御して
経時変化(一般には低下する)に対処していたが、鋼板
の全長にわたって表面粗度を保証するものではなかっ
た。
【0004】また、近年では、焼鈍(連続焼鈍設備また
は溶融亜鉛メッキ設備)−調質圧延−連続後処理を行う
ことが一般的になりつつある。ところで、このような設
備列では、鋼板を連続して高速で調質圧延することにな
るため、もし、表面粗度が基準値を外れるようになった
場合は、上述した従来技術ではサンプル採取から粗度測
定まで時間がかかる(通常10分程度) 。その結果、不良
指示が出るまでの間に調質圧延を行った鋼帯について
は、不良品となり歩止まり低下を招くという問題があっ
た。さらに、サンプル採取−粗度測定という作業は比較
的手間のかかる作業であり、オペレータ負荷を増大させ
る要因にもなっていた。
【0005】本発明の目的は、上記従来技術が抱えてい
る上述した問題点を解決することにあり、調質圧延後の
鋼板表面粗度を全長にわたって均一にする自動制御技術
を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上掲の目的は、調質圧延
時に鋼板表面の粗度を制御するに当たり、調質圧延機出
側に表面粗度測定装置を設置し、刻々と変化する鋼板表
面粗度を連続的に測定し、鋼板表面粗度が目標値となる
ように、各鋼種ごとに予め求めた単位幅荷重の変化量Δ
Wと鋼板表面粗度の変化量Δσとの関係と、前記表面粗
度検出信号に基づいて各圧延スタンドの荷重を自動制御
する方法によって実現できる。
【0007】
【作用】図2は、この発明方法の実施に用いる調質圧延
設備列の1例を示すもので、2段4重式調質圧延機であ
る。図示の符号の1は通板鋼板であり、2は鋼板表面粗
度測定装置であって、この装置は、例えば最終スタンド
出側部の通板材に面して配設されるものである。そし
て、この測定装置2により、調質圧延後の鋼板表面粗度
をオンラインで測定できるようになっている。
【0008】前記鋼板表面粗度測定装置2の検出信号
は、比較演算装置3へ出力され、ここで予め設定されて
いる鋼板表面粗度の目標値との偏差を演算する。その演
算出力はさらに圧下力制御装置4にて各スタンドの荷重
変更値に変換したのち、各スタンドの圧下装置5a, 5bに
所定の圧下力を指示するようになっている(なお、粗度
に対する各スタンド圧延荷重の影響係数については、ワ
ークロール粗度や鋼板表面硬度などで変わるため、予め
実験的に測定しておく) 。
【0009】このような制御方法の採用によって、ワー
クロール6, 8の摩耗に伴い経時的に変化(低下)する
鋼板表面粗度をオンラインで測定することができると同
時に、鋼板表面粗度が所定の目標値, すなわち許容範囲
内に収まるように、各スタンドの圧延荷重を自動的に制
御することができ、その結果として鋼板の全長にわたっ
て均一な表面粗度の制御と保証が可能となった。
【0010】
【実施例】以下に、本発明方法の実施例を図2に示すス
タンド4重式調質圧延機に適用した例について述べる。
図2において、通板鋼板1は、第1スタンドおよび第2
スタンドでそれぞれ調質圧延した後巻き取られるが、こ
のとき第2スタンドの出側には、鋼板表面粗度測定装置
2を設置しておく。この装置の具体例としては、同一出
願人の先行出願である特開昭60−201204号公報に開示の
レーザ光を用いた表面性状測定装置が該当する。
【0011】なお、ロール圧下力の操作端としては、第
1, 第2各スタンドの圧延荷重をそれぞれ制御しうる
が、この実施例では、制御系を簡便にするために第2ス
タンドの圧延荷重のみを変化させるようにした。
【0012】本発明方法に従って鋼板表面粗度を制御し
た例と、従来の制御方法(オペレータによる手動介入
法)で行った場合と比較した。その結果を、圧延距離と
粗度のバラツキの関係として図3に示した。なお、この
ときの調質圧延に供した鋼帯としては、表1に示すぶり
き用鋼板を用い、調質圧延条件は表2に示す条件で行っ
た。また、第2スタンドの単位幅荷重W(トン/mm)
〔=荷重/板幅〕の変化量ΔWと鋼板表面粗度σ(μm
Ra) の変化量Δσの関係を予め実験によって求めたとこ
ろ、図4に示すような関係が得られている。 (Δσ/ΔWT≒0.3 (μRa・mm/ トン) さらに、実操業では第2スタンドの圧延荷重を無制限に
変化させると、絞りや破断を招くため、この実施例で
は、圧延所期の荷重より±100 トンの範囲を超えて制御
しないように、圧下力制御装置4の内部で計算を行い、
越えた場合は制御停止としてワークロール交換の表示を
オペレータに出すようにした。
【0013】この実施例の結果について考察してみる
と、本発明制御方法は、図3に示すように、従来方法に
比べて圧延距離による鋼板表面粗度の変化が小さくなっ
ており、本発明方法が有効であることがわかる。また、
本発明方法により表面粗度を変化させるために、第2ス
タンド荷重を変えても初期荷重から±100 トンの範囲内
で変化させていれば伸び率不良や破断絞りなどが発生せ
ず、良好な調質圧延が実行できることも確認できた。
【0014】なお、この実施例は、表1に示すぶりき原
板鋼板に適用したものであるが、それだけでなく単位幅
荷重の変化量ΔWと鋼板表面粗度の変化量Δσの関係
各鋼種ごとに予め調べておけば、他の鋼板に対しても適
用可能である。また、荷重操作端も2スタンド以外また
は複数スタンドの組合わせとしてもよい。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、鋼
板表面粗度の経時変化を小さくすることができるので、
鋼板全長にわたる表面粗度の保証が可能である。しか
も、従来技術のように、オペレータが抜き取りで粗度測
定を行う必要もなくなり、オペレータ負荷が軽減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、調質圧延時の圧延距離と鋼板表面粗度
の関係を示す線図である。
【図2】図2は、調質圧延機の略線図である。
【図3】図3は、本発明制御方法と従来技術による板面
粗度の変化のもようを示す線図である。
【図4】図4は、幅荷重の変化ΔWと鋼板表面粗度の変
化Δσの関係を示す線図である。
【符号の説明】
1 鋼板 2 鋼板表面粗度測定装置 3 比較演算装置 4 圧下力制御装置 5a,5b 圧下装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−249209(JP,A) 特開 平5−154526(JP,A) 特公 昭54−40457(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21B 37/28 B21B 1/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調質圧延機の出側に表面粗度測定装置を
    設置して鋼板表面粗度を測定し、その鋼板表面粗度の測
    定値が所定の範囲内に収まるように、各鋼種ごとに予め
    求めた単位幅荷重の変化量ΔWと鋼板表面粗度の変化量
    Δσとの関係と、粗度測定の検出信号に基づいて圧延荷
    重を自動制御することを特徴とする調質圧延における鋼
    板表面粗度の制御方法。
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