JPH0315601B2 - - Google Patents

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JPH0315601B2
JPH0315601B2 JP16625583A JP16625583A JPH0315601B2 JP H0315601 B2 JPH0315601 B2 JP H0315601B2 JP 16625583 A JP16625583 A JP 16625583A JP 16625583 A JP16625583 A JP 16625583A JP H0315601 B2 JPH0315601 B2 JP H0315601B2
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JP
Japan
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termite
test
termite control
control agent
present
Prior art date
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Expired
Application number
JP16625583A
Other languages
English (en)
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JPS6056903A (ja
Inventor
Tsuguyoshi Yaga
Takuji Kamata
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
シロアリによる家屋、樹木の被害は近年増加の
一途を辿つており、国内だけでもその被害額は年
間数百億円に達するといわれている。したがつ
て、その防除策については種々検討がなされ、実
際にもかなりの数のシロアリ防除剤が実用に供さ
れている。しかし、シロアリの生息場所が、床下
の土中や土台の木材といつたように、一般に防蟻
剤の施用が困難な場所が多く、したがつて一度の
施用においてなるべく完全且つ長期に亘り防蟻効
果が持続するよう防蟻剤を多量使用することがあ
る。この様な場合は、一方では脊椎動物に対する
安全性の問題が起つてくる。すなわち、シロアリ
防除剤が家屋や畜舎の土台や土中に施用するもの
であつてみれば、脊椎動物に対する安全性が高い
ものでなければならないことは当然のことであ
る。 またシロアリの被害は湿度の高い床下や台所、
浴室、洗面所で発生するので、そのような場所で
も長期に亘り効果が持続するもの、すなわち耐候
性の高いものが要求される。 本発明者らは、シロアリに対する防除効果なら
びに耐候性に優れ、且つ脊椎動物に対する安全性
の高いシロアリ防除剤を求めて研究を続けて来た
結果、或る種の1,2,3−トリヒドロキシベン
ゼン誘導体がその要求を満足するものであること
を知見し、さらに鋭意検討を加えて本発明を完成
するに至つた。 すなわち、本発明は、一般式 (式中R1、R2、R3の少なくとも一つはメチル基
であり、他は水素である。)で示される化合物を
有効成分として含有するシロアリ防除剤である。
前記一般式で示される化合物の例としては、2−
メトキシレゾルノール、3−メトキシカテコー
ル、2,3−ジメトキシフエノール、2,6−ジ
メトキシフエノール、1,2,3−トリメトキシ
ベンゼンをあげることができ、それらの中でも
1,2,3−トリメトキシベンゼンが特に好まし
い結果を得ることができる。これらの有効成分は
その一種を単独で使用することもできるが、二種
以上を組み合わせて使用することもできる。 本発明のシロアリ防除剤は、有効成分である
1,2,3−トリヒドロキシベンゼン誘導体をそ
のまま使用することもできるが、通常はこれを適
当な有機溶媒に溶解して油剤として使用するか、
あるいはさらに乳化剤、可溶化剤、浸透剤、安定
剤、増量剤、結合剤、噴射剤などを添加して乳
剤、粉剤、水剤、水和剤、エアゾールなどの剤形
として使用するのがよい。 製剤中の有効成分の濃度および製剤の施用量
は、剤形、適用法、木材処理が土壌処理か、予防
か駆除か、シロアリの種類、シロアリによる被害
の程度などに応じて任意に選択すればよい。 しかし、有効成分である1,2,3−トリヒド
ロキシベンゼン誘導体の含有率は、たとえば液
剤、粉剤などの場合は、0.1〜20重量%が実用的
であり、1〜10重量%がさらに実用的である。 本発明のシロアリ防除剤は、ヤマトシロアリ、
イエシロアリ、ダイコクシロアリ、などのシロア
リ類の防除に極めて有効である。 本発明のシロアリ防除剤は有効成分そのもの、
またはその製剤を、シロアリの発生箇所や巣、シ
ロアリの被害を防止すべき土台、柱などの建築部
材、建造物、その周辺の土壌、防水シート、舗装
材、電線またはケーブルの被覆物などに対して塗
布、吹付け、浸漬、注入、散布、混合、練合など
することによつて施用することができる。 また、シロアリの発生と被害の状況に応じて他
の防蟻剤と組み合わせて使用することもできる。
シロアリによる被害は通常、木材腐朽菌による腐
朽と同時に進行する場合が多いので、特に防腐剤
を併用すると特に効果的である。その他防黴剤な
どを一緒に使用することも一向にさしつかえな
い。本発明のシロアリ防除剤中に1,2,3−ト
リヒドロキシベンゼン誘導体と組み合わせて使用
できる防蟻剤としては、たとえば、ホキシム、ク
ロロピリホス、プロチオホス、フエニトロチオ
ン、テトラクロルビンホスなどの有機リン系殺虫
剤、プロボキサー、BPMC、カルバリルなどの
カルバメート系殺虫剤、あるいはモノクロルナフ
タレン、ビス(2,3,3,3−テトラクロロプ
ロピル)エーテルなどをあげることができる。ク
ロルデン、ヘプタクロルなどの有機塩素系殺虫剤
も本発明の有効成分と組み合わせて使用すること
ができるが、これらは場合により自然環境に蓄積
濃縮を起こす恐れがあるので使用に注意を要す
る。 本発明のシロアリ防除剤中に配合できる木材用
防腐剤としては、たとえばクレオソート油、ペン
タクロルフエニルラウレート、2,4,6−トリ
プロムフエノール、4−クロルフエニル−3′−ヨ
ードプロバギルホルマール、ジヨードメチル−4
−メチルフエニルスルホン、N,N−ジメチル−
N′−(ジクロルフルオロメチルチオ)−N′−フエ
ニルスルフアミド、ビス(トリブチル錫)オキシ
ド、トリブチル錫フタレート、N−ニトロソ−N
−シクロヘキシルヒドロキシルアミンのアルミニ
ウム塩、N−シクロヘキシル−N−メトキシ−
2,5−ジメチルフラン−3−カルボン酸アミド
などがあげられるが、これらに限定されるもので
はない。これらの木材用防腐剤は単独で配合する
こともできるが、二種以上を組み合わせて配合す
ることもできる。 本発明のシロアリ防除剤はシロアリ類の予防と
駆除に有用であるが、その優れた耐候性とその特
異な殺シロアリ性能から、予防により適してい
る。 本発明のシロアリ防除剤を施用されたシロアリ
類は多くの場合触角の異常、たとえば褐変や切
断、足の損傷、臭いや熱に対する感応性の低下な
どの特異な現象が観察され、このためにすぐには
死に至らない場合であつても生活機能を失い、や
がて死に至る。 したがつて、本発明のシロアリ防除剤は従来の
シロアリ防除剤とは異なる作用機構でシロアリ防
除機能を発揮していると思われる。このように、
本発明のシロアリ防除剤は特異な生理活性を示す
一方、脊椎動物に対する毒性が低く自然環境に蓄
積濃縮を起こす恐れも少ない。すなわち、従来の
シロアリ防除剤が、例えばCCA剤(クロム化合
物・銅化合物・ヒ素化合物の混合剤)などの如く
有害金属を含むものやアルドリン、デイルドリ
ン、ヘルタクロル、クロルデンなどの如く環境汚
染の恐れのあるものが主流であつたことを考える
と、本発明のシロアリ防除剤の工業的意義は大き
い。 次に本発明を実施例をあげて説明する。 実施例 1 ガラスシヤーレ内に置かれた紙(直径8.45
cm、2g)に、第1表に示した有効成分各11mgの
メタノール溶液を含浸させた。その紙を24時間
放置後2.5mlの蒸溜水を滴下し、イエシロアリ職
蟻30頭、兵蟻3頭を投入して、2週間毎日観察し
た。効力試験の結果は第1表に示した通りであ
る。第1表の結果より本発明の有効成分がイエシ
ロアリに対して大きい殺虫性能を有していること
がわかる。
【表】 実施例 2 1,2,3−トリメトキシベンゼンをソルベン
トナフサに溶解して3%を有効成分を含む油剤を
調製した。この油剤(予防剤)を用い、(社)日本し
ろあり対策協会によつて定められた予防剤の防蟻
効力試験方法(JTCAS−第1号)の室内試験に
準拠して効力試験を実施したところ、処理試験体
の重量減少率は認められなかつた。一方、無処理
試験体では24%の重量減少率を示した。この効力
試験の結果は本発明のシロアリ防除剤(予防剤)
が充分なる防蟻性能を有していることを示してい
る。 実施例 3 1,2,3−トリメトキシベンゼン2.5重量部、
ホキシム0.5重量部、N−ニトロソ−N−シクロ
ヘキシルヒドロキシルアミンのアルミニウム塩
0.5重量部およびN−シクロヘキシル−N−メト
キシ−2,5−ジメチルフラン−3−カルボン酸
アミド0.5重量部を混合キシレン96重量部に溶解
してシロアリ防除剤(予防剤)を調製した。30mm
×30mm×350mmの試験用杭(アカマツの辺材)に
200g/m2の割合で塗布し処理試験体を得た。こ
の試験体を用い、(社)日本しろあり対策協会規格第
1号の野外試験方法に準拠して鹿児島県・吹上浜
の試験地にて効力試験を実施した。 本防除剤で処理した試験体は、1年後において
もシロアリによる食害が認められず、また腐朽も
見られなかつた。一方、無処理の試験体は半年で
すつかり食害され、半年後に新しい試験体と取り
換えねばならなかつた。この効力試験の結果は、
本防除剤がすぐれたシロアリ防除性能と耐候性を
有し、塗布・吹付け・浸漬用予防剤として有用で
あることを示している。 実施例 4 1,2,3−トリメトキシベンゼン 10重量部 クレー 87 〃 界面活性剤 1 〃 α−でんぷん 2 〃 水 15 〃 ニーダーにて上記配合物を混練したのち、造粒
機にて顆粒となし、熱風乾燥機で乾燥して10%の
1,2,3−トリメキシベンゼンを含有する粒剤
を調製した。この粒剤(土壌処理剤)を(社)日本し
ろあり対策協会によつて定められた土壌処理剤の
防蟻効力試験方法(JTCAS−第4号)に準拠し
て鹿児島県吹上浜の試験地において効力試験に供
したところ、土壌処理区の試験杭は1年後にもシ
ロアリによる食害が認められず、一方無処理区の
対照杭では原形をとどめないほど食害され食害率
は80%以上であつた。 この効力試験の結果は本発明のシロアリ防除剤
(土壌処理剤)が充分なる性能を有していること
を示している。 実施例 5 PVC 100重量部 DOP 45 〃 三塩基性硫酸鉛 5 〃 ステアリン酸バリウム 1 〃 クレー#33 10 〃 1,2,3−トルメトキシベンゼン 5 〃 上記の配合処方を用いて厚み1mmのPVCシー
トを製造した。このシートを用いて30×30×200
mmのクロマツの辺材を被覆し、シートの継ぎ目お
よび木口部をアルミ粘着テープでシールして試験
用テスト杭とした。 このテスト杭を鹿児島県吹上浜の試験地に埋没
し、効力試験に供したところ、テスト杭は1年後
にも重量減が認められなかつた。一方、1,2,
3−トリメトキシベンゼンを添加しなかつた対照
杭ではシロアリによる食害により33%の重量減を
示した。 この効力試験の結果は本発明のシロアリ防除剤
を添加したPVCシートが充分なる防蟻性能を有
し、電線被覆用の材料として有用であることを示
している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中R1、R2、R3の少なくとも一つはメチル基
    であり、他は水素である。)で示される化合物を
    有効成分として含有するシロアリ防除剤。
JP16625583A 1983-09-08 1983-09-08 シロアリ防除剤 Granted JPS6056903A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16625583A JPS6056903A (ja) 1983-09-08 1983-09-08 シロアリ防除剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16625583A JPS6056903A (ja) 1983-09-08 1983-09-08 シロアリ防除剤

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Publication Number Publication Date
JPS6056903A JPS6056903A (ja) 1985-04-02
JPH0315601B2 true JPH0315601B2 (ja) 1991-03-01

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ID=15827984

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16625583A Granted JPS6056903A (ja) 1983-09-08 1983-09-08 シロアリ防除剤

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