JPH03155812A - 食品用発熱体容器および即席食品内装の発熱体容器 - Google Patents

食品用発熱体容器および即席食品内装の発熱体容器

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JPH03155812A
JPH03155812A JP1296466A JP29646689A JPH03155812A JP H03155812 A JPH03155812 A JP H03155812A JP 1296466 A JP1296466 A JP 1296466A JP 29646689 A JP29646689 A JP 29646689A JP H03155812 A JPH03155812 A JP H03155812A
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lid
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Hiromi Suda
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SANYOO SHOKUHIN KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は、ドーム形状の合成樹脂製密閉蓋にて覆蓋した
発熱化学反応を利用した食品用発熱体容器および各種即
席食品内装の発熱体容器に関する。
〔従来の技術〕
我国における米食の一般的な方法は、古くより炊飯して
食用に供されている。
その最適な炊飯の要点は、 ■まず、良質の米を選定すること、 ■水の分量、 ■火力の与え方(火かげん)、 ■火をとめてからの蒸らし方にあるとされている。
水の分量は容積に対して米l:水1.2の割合を標準と
するが、米の性質およびその新古、米自体の水分の多少
、水洗による米粒への水分浸透の度合、炊いている間に
おける熱湯の蒸発量などを顧慮して適宜増減をする。火
かげんは、3段階に分けられ、はじめ煮炊工程として熱
湯が米粒の間を対流しながら全体が加熱されるまでの間
は、火力について最初は徐々に与えつつ次第に火力を強
め、糊化な進める。つぎに米粒が糊化膨軟し、かま全体
がコロイド状となり、熱湯が対流し得なくなれば、米粒
が水分を充分に吸収する間、火力を弱めてむらす工程に
入る。普通にはこれまでの工程で食用にさしつかえない
が、−層、美味とするには米澱粉が単に糊化しただけに
とどめず、さらにα化せしめる必要があり、このために
はとろ火をつづけ、かま底1粒並び程度にキツネ色に薄
く色づくようになったのが最もよいと言われている。
この炊飯についての研究は多く発表され(最新食品加工
講座、米とその加工、倉沢文夫、昭和57年it月25
日発行、建帛社刊、第66〜71頁。ニューフードイン
ダストリー、1989、Vol、31. No、6、第
65〜79頁、食品資材研究会。NHKきょうの料理、
第27巻、第7号、昭和58年lO月1日発行、第8〜
13頁)、美味しい米食が我々日本人の間に普及してい
る。また、一方では炊飯に要する手間と時間のロスを考
え、しかも毎日文字どおり日常茶飯事の調理仕事である
ことの煩瑣な点もあって、いわゆる即席食品、例えばフ
ァーストフード(注文後直ちに食べられ、また持ち帰る
ことのできる食品)のごとき食品が、従来の炊飯と比較
し格段の手軽さと便宜さを有する点が評価され、今日で
は広く普及するに至っている。
このような社会的風潮を背景とした場合、■調理に手間
を要せず、手軽にしかもワン・タッチ操作が可能なもの
であって、 ■安全性を重視し、必要量の水を添付することによって
、携帯食、保存食に適し、また広くスポーツ、レジャー
用にも好適な弁当として、0時間的、場所的な制約を受
けずに、必要に応じて暖かな米飯その他新しいニーズに
合致した簡便性を配慮した食品の出現。
以上のごとき社会的要請がなされているものと認められ
る。
こうした要請に従い、これまでに特公昭50−2850
6号公報(即席的に加温可能な包装材)、実公昭57−
55772号公報(缶詰缶)、実開昭60−40228
号公報(食品加熱保温容器)等が知られている。
〔発明が解決しようとする課題1 前記公知例は、特公昭35−10470号公報(食料加
熱器)から改良発展したものと解されるが、いまだ食品
用容器として、殊に食用時にも通用する最適なものでは
なく、形状、資材あるいは製造コストの面、更には食味
の面などからみて前記社会的要請を充分に満足させるに
至っていない。
そこで、発明者は、比較的に調理時間のかかる米飯を携
帯的かつ保存的に加工化することに着目した。本来米飯
は、携帯食、保存食とするには、炊飯ジャー、冷蔵庫、
クーラーポットなどの機器類を使用しなければ、長時間
の日持ちは必然的に不可能であった。また季節によって
も非常に左右され影響を受ける。このような未解決の克
服すべき問題について、研究に専念した。
〔課題を解決するための手段1 発明者は、後述する手段を発明するに至ったもので、発
熱体を利用し、携帯食、保存食等に用いられるFD米、
a米、パフ米、aもち米を使用することによって、その
保存性を向上させ、更に発熱体によって暖かな食味感の
良好な米飯がいつでもどこでも得ることができるように
なった6本発明によれば、携帯食、保存食等に用いられ
るFD米、a米、パフ米、αもち米にスープ、具材、水
その他を混ぜ、発熱体容器に入れ、加熱するものであり
、蒸し工程として、容器内部下面に設定された発熱体か
ら蒸気を激しく上昇させるものである。この蒸気は、容
器の蓋が軽いとそれを押し上げて外に逃げ、その結果、
もどりの良いおいしい米飯にはならない。また蓋の素材
によっても異なり、所期の目的を果すことができない。
本発明は、上記問題点を克服したもので、蓋体として保
温力にすぐれているポリスチレン製の蓋(ドーム形状の
合成樹脂密閉蓋にて覆蓋する。)を採用することにより
、保温力が増して、適度の温度が容器内で保持でき、復
元性の良い暖かな釜めし風の米飯を得られるものである
上記の目的を達成する本発明の具体的な構成として、 第1の発明は、外装容器、該外装容器に全体が嵌合され
る発熱剤収納体を有する耐熱性に富む内装容器、前記収
納体上面に載置された環状材内側に下部を内装する食品
収納体、および周胴面下縁に嵌装される外装リングを有
し、密閉用蓋材により上縁全体が封着される環状周壁材
とからなる発熱体容器本体について:ポリスチレン製の
ドーム形状となした蓋体を組合せてなることを特徴とす
る食品用発熱体容器であること、 第2の発明は、前記蓋体を逆椀形状として前記発熱体容
器本体に被せる場合において、その開口内周面の適宜位
置に複数個の係止用突起を突設し、該突起を前記環状周
壁材の周胴面上縁の近傍を狭窄して形成した肩部上部の
表面全体に隆設せる突状部と係合せしめることを特徴と
する特許請求の範囲第1項記載の食品用発熱体容器であ
ること、また、 第3の発明は、前記蓋体な有する前記発熱体容器本体に
、即席食品たるミックスご飯、ピラフ、栄養強化ご飯、
αもち米赤飯、またはインスタント茶わん蒸し等の材料
および必要量の水を添付して内装し調理可能としたこと
を特徴とする即席食品内装の発熱体容器である。
第1の発明が完成するに至るまで、次のごとき経過をた
どって実験(後記第3発明としての実施例中、実施例1
 〔釜めし風ご飯]の処方に従う。)を実施し、その試
験結果を得た。
なお、以下に述べる実験に使用した発熱体容器は、公知
の市販品で、いわゆるどんぶりのごとき形状を有するも
ので、深さ約80mm、上部開口面の内径的130++
onの発泡樹脂製容器である(なお、実験lおよび実験
2の場合における蓋は、平坦な皿形状を呈している。)
また、本発明でのrFD米」は、公知の凍結(Free
ze−driying、 Freeze dehydr
ation)させた米、「パフ米」は公知のパフドライ
スと称されるパフ(Puff)処理した米、「α米(ア
ルファーマイ)」は公知のアルファ北米(インスタント
ライス、乾燥板、即席飯とも別称される。)をそれぞれ
指す。
(以下余白) 〔試験結果〕 実験1゜ 発熱体使用に適する米の選定試験 (炊飯時間13〜15分であることを条件とした。)上
記試験結果によると、発熱体を使用して、炊飯時間10
〜15分間で好ましい米飯を得るには、サンプルNo、
1(白米)は、吾人が食用とする飯米には程遠く、不適
当であった。
その他のサンプルNo、2.3.4は、工夫次第で適当
な米飯の得られる可能性のあることが知見された。
適、不適の決定的な原因は、前記発熱体容器に使用した
蓋から蒸気が漏れ、温度が有効に保持されず、温度ロス
が大きいことによることが判った。従って、蓋材に問題
があると判断された。それは蓋材に結露が付着し、その
下方の米飯に水滴が落ち、かえって容器内の温度を冷し
てしまうこともある。
この結露の問題は、従来より炊飯に際し留意すべきこと
として知られ、飯は15分以上蒸らしてはじめて米飯粒
中の水分の分布が均一になるとされ、また釜の温度が下
がると上記の水分の凝結が多く発生し、それによって生
じた水滴によって米飯が水っぽくなること、また蒸らし
後、食用時にも器に付着した水滴が飯米の上に落さない
ことが要諦であるとされているとおりである。
(以下余白) 実験2 発熱体容器に内装の落し蓋設定試験 (α未使用) 実験lの知見により、発熱体使用容器の蓋から蒸気が漏
れ、温度を保てないことが判ったので、落し蓋で保温力
を高め、米飯の好ましい蒸しくふかし)が得られるもの
との予測に従い実験を行ったが、結果的には落し蓋は上
表のとおり期待したようなよい効果を得られなかった。
知見によれば、落し蓋により下からの加熱された熱が、
かえって冷されることとなり、容器に入れた水が下から
加熱され、外に蒸気として逃げる場所がなく、実験2の
結果のように結露になり冷され、好ましくなかった。
予想外にサンプルNo、 lの落し蓋なしとした場合が
比較的には良かった。この実験から、下からの加熱蒸気
を逃がす方法を求めることが必要であることが判った。
実験3 蓋の種類の選定試験(α未使用) 実験3により、サンプルN002が良い結果をもたらす
ことを知見した。すなわちポリスチレン(ドーム形状の
)蓋使用の場合、発熱体容器底部から蒸気が激しく立ち
上ってくる。この蒸気はサンプルNo、 2に使用した
α米が吸水した残部の水分より生じた蒸気である。それ
は上昇に伴い、ポリスチレン蓋の半球形内面にこもり、
滴下せずに、この蒸気が暖かな温度として保持されるの
で、米飯に求められる良好な蒸し工程に適用されること
になるものと理解された。ポリスエチレンは保温力にお
いて優れている点が、α米の米飯へのもどしにマツチし
たのである。
なお、この実験を通じて、ポリスチレン蓋の場合、その
形状が大きな影響を与えるものと理解された。
なお、上表の「形状」欄中、「ドーム形状」とは、後述
する第1図および第2図に示す蓋を指し、それはドーム
(dome1球場などで知られるように、半球形をなし
た屋根または天井に模した形状の空洞な蓋体である。
実験4 蓋材形状の適格性試験 (α未使用) サンプルNo、2.3は、No、 lと比較して蓋内面
の表面積が広いため、上昇した水蒸気が触れて付着する
量が多いので、内部温度の保持がむずかしいこと、更に
加えてサンプルNQ、2.3は蓋内面が平坦状を呈して
いるので、水蒸気が付着した状態を保ちにくく滴下しや
すいことが認められた。
これに対して、サンプルNo、l(ドーム形状)は、水
蒸気を全体的に保ち、均一な温度を保持することができ
る。前記水蒸気を滴下させることな(全体的に保つこと
によって、温度保持が理想的に行われ、α米の蒸し工程
に良好な影響を及ぼすことになる。
問題点としては、炊飯時には、ある程度の圧力も必要で
あることから、発熱体容器と蓋との噛み合わせが容器内
部の小さな圧力となると思われる。このことは、実験3
、サンプルNo、 4で実験した錘をポリスチレン蓋に
載せた時復元(もどり)が良くなったことによる。
なお、上表中、「台形状」とは大ぶりで深みのある逆椀
状であって、周知のいわゆるどんぶり形状の蓋体である
こと、又「円錐台形」とは幾何学的な円錐台形(空洞)
の蓋体であることをそれぞれ指す。
(以下余白) 実験5 ドーム形状の蓋材に複数個の通気孔を透設した場合の試
験 米飯の温度は両サンプルともあまり変わらないが、米飯
の食感に異なりが認められる。
即ち、サンプルNo、 lはソフトな感触であり、それ
は圧力がかかることによる蓋材の歪み、外れ等の発生を
防止するべく、蓋材の頭頂面に口径約2mm前後の通気
孔5ケ所を透設した。その結果、それら通気孔から水蒸
気が抜け、ベタ付かなく水っぽさのない米飯が得られた
食感については、サンプルl、2相互間には微妙な違い
が認められ、個人差によってわずかに相違を感じる程度
である。
以上が本発・明の完成を導くため、官能検査を通じて得
た発熱体を使用せる釜めし風米飯の試験結果である。
本発明によれば、FD米、α米、パフ米またはαもち米
を利用すること、および発熱体容器にポリスチレン蓋(
ドーム形状の合成樹脂製密閉蓋にて覆蓋する。)を使用
することにより、保温力が向上し、米飯の蒸し温度に適
する温度保持ができる結果が認められた。
従って、本発明の実験成果として、米飯の蒸しが良(な
り、ソフトな食感の釜めし風の暖かい米飯が得られるよ
うになった。
発明者は、更に最終的なまとめとして、以下の実験を実
施した。
実験6 後記する実施例1の処方を用い、実験3の項に掲記した
表中、サンプルNo、 2の蓋材(ポリスチレン)を使
用し、容積を変化させた実験を行った。
実験の結果を下表に示す。
実験による結論としては、カップ容量の大きさによる温
度の上昇率はカップによってあまり差がないことである
。しかし、実験によると、サンプルNIILlと同N0
95では米飯のもどり具合に著しい差が認められた。
実験を通じて、サンプルNo、3.4.5は同No、l
、2と比べて、発熱体使用容器から発生する蒸気を滴下
させずに保持するいわば“抱き込む容積(蓋の表面積)
”が少ない。そのために、No、3.4.5は該容器の
蓋材内面に蒸気を保てずに結露となり、ついには米飯に
水滴が落ち、かえって熱上昇の妨げとなり、もどりの悪
い芯のある米飯となることが知見された。
以上の実験結果により、発熱体を使用し、実施例1の処
方を使用し美味な米飯を得るには、蓋材の容積(蓋裏面
積)プラス前記容器に内装した(α米+水)の空間(高
さ)が重要な役割を果していることが理解された。
以上の事柄は、α米十水を発熱体で加熱し米飯として復
元する時、前記空間がドーム形状であることと、その蓋
材の材質がポリスチレンであることによって、あたたか
い、しかも蒸気を良好に保った水っぽくない米飯が得ら
れるということである。
また前記容器と蓋材との嵌合を工夫することによって、
前記容器内の圧力が高まり、−層蒸し工程がゆきとどき
、ふんわりとしたソフトな米飯を得られることになった
のである。
(以下余白) 次に、第1.第2発明について説明する。
第1図は第1発明の食品用発熱体容器の構成の事例を示
す断面図、第2図は分離状態を示す説明図である。
本発明の最たる特徴は、必要量の水を予め添付してあり
、それを即席食品の調理時に利用せしめるものであるこ
と、そしてFD米、α米、パフ米またはαもち米等の加
工米を使用した即席食品を調理する場合に、公知の発熱
体容器にドーム形状のポリスチレン製の蓋体を適用する
ことによって、保温力が向上し、米飯の蒸し温度に適す
る温度保持を発揮できることにある食品用発熱体容器に
関する。
ここに言う、水の添付とは、図示を省略しであるが、調
理対象の即席食品に必要にして適切な量の水を例えば密
封袋のごとき容器に収納するものである。収納袋として
は、ポリエチレン、ナイロン、ポリエチレンテレフター
ト、ポリプロピレン、アルミ箔等の適宜に選択された耐
内容物性、保存性にすぐれたフィルムを単独でまはたそ
れらを組合わせた複合材料で製造される。
図面において、Aは発熱体容器本体であり、■は例えば
発泡プラスチックのごとき材質の碗状となした外装容器
であり、その上周縁に形成した鍔部11の形状は、外側
に水平に延設した後に側縁12を垂設しである。
2は水と反応して発熱する化学物質を封入した公知の発
熱剤収納体Hを有するポリプロピレン、ポリエチレンそ
の他の耐熱性に富む内装容器であり、前記外装容器lに
全体が嵌合される。この内装容器2の上周縁には上、下
端縁となした囲繞部13が垂直に形成され、その下端縁
は前記外装容器1の側縁12を覆装している。
3は紙製の環状材であり、その外周内面は前記内装容器
2の上周縁表面と接当している。
4はアルミニウム製のごとき食品収容体であり、後述す
る第2発明で開示された各実施例に示す即席食品を好ま
しい容積のもとに収容するものである。
食品収容体4の上縁近傍の全周にわたり設けた段部14
を経て折曲縁を付設しである。
5は環状周壁材であり、その周胴面上縁の近傍を狭窄し
て形成した肩部15上部表面全体に突状部16を隆設し
、それと連続して白状とした側縁に前記突状部16と対
応して掛止部17を付設し、また周胴面下縁近傍の膨出
部位内側には突縁部18を形成しである。
前記食品収容体4上縁は前記掛止部17内側に嵌合され
係止するようなし、かっ周胴面には前記発熱剤収納体H
と連結する開封に供される紐材6の挿通孔19が透設さ
れている。
7は一対の取っ手を有する外装リングであり、環状周壁
材5の膨出部位の外側より嵌装される。
8はつまみ21を有するシール用の密閉用蓋材であり、
前記環状周壁部5上縁全体を封着する。
Bは、ドーム形状となしたポリスチレン製の蓋体であり
、それは図示例の場合、公知の深底としたどんぶり形状
のものであって、特に蓋体Bとしての効用を発揮させる
ために、外観上いわゆるドーム形状を呈している。
20は蓋体B上縁内周面の適宜位置に突設させた係止用
の突起である。なお、この突起に代えて全周にねたる突
条としてもよい。
10は蓋体Bの糸底9に必要により形成される複数個の
通気孔である。
上記形状を有する蓋体Bは、商品として、保管、陳列、
輸送等の時点では、第1図の実線で示したように、発熱
体容器本体Aの下方より嵌装されているが、本発明の容
器を使用して調理する場合には、同図に仮想線で示した
とおり、密閉蓋材8を剥離した後に、糸底9が頂面に位
置するよう転回させて覆蓋するものである。
この覆蓋時において2通気孔lOを有しない蓋体Bの場
合は、前記突起20が前記環状周壁部5に付設した突状
部16に係止することとなる。従って、発熱剤が水と反
応して発熱するに伴い、予め容器内の即席食品に注水さ
れた所定量の水が蒸発し、前記ドーム状の蓋体B内部に
充満すると、その−部は前記突起20と突状部16との
僅かな空隙を経て外部に排出される。なお、この場合、
前記通気孔lOを形成してもよい。また前記突起2oに
代えて突条とした場合には、前記通気孔lOが必須条件
となる。
上記構成上、発熱剤収納体Hに使用される公知の発熱剤
は、先に掲記した特公昭35−10470号公報、r 
FOOD PACKAGINGJ誌(1988年1月号
、第179〜185頁、加熱・冷却機能付きの容器の開
発)に技術思想として開示されているとおり、生石灰、
または酸化マグネシウム、ナトリウム、カリウムなどの
酸化物又は水酸化物が好適である。
更に、第3発明に関し、その実施例について詳細を説明
する。
実施例1 釜めし風ご飯 (α米+別添しトルト具材+スープ) α    米       ao  gレトルト具材 
  125(山菜+水)液体しょうゆ     7.0 2゜ 合    計     214.0 g本実施例によれ
ば、発熱体容器にα米を入れ、レトルト具材、液体しょ
うゆ、調味料を加え、10〜15分加熱するため、発熱
体容器にポリスチレン蓋(上記ドーム形状)をなしたと
ころ、保温力が増し、米飯の蒸し温度に適する温度保持
ができ、ソフトな食感の釜めし風の暖かい米飯が得られ
た。
実施例2 ミックスご飯(α米+乾燥野菜)α米   
      70   g FDFD山菜      10 粉末しょうゆ       1.5 上白糖         1.0 グルタミン酸ナトリウム 0.08 塩               0.3合   計 
       82.88  g水         
  110    g本実施例によれば、発熱体容器に
α米を入れ、FD山菜、粉末しょうゆ、上白糖、グルタ
ミン酸ナトリウム、塩、水を加えて、10〜15分加熱
するため、上記実施例1と同様に行ったところ、山菜の
風味豊かな暖かい米飯が得られた。
実施例3 ピラフ(FD米) FD米        so  g 乾燥スクランブルエラグ  2 乾燥エビ         1.2 乾燥グリンピース     0.6 乾燥人参         0.5 塩                 0.3ホワイト
ペツパー     0.03 グルタミン ナトリウム  0.08 合    計        54.71 g水   
       115   g本実施例によれば、FD
米に乾燥スクランブルエラグ、エビ、グリンピース、人
参、調味料(塩、ホワイトペラパー、グルタミン酸ナト
リウム)を発熱体容器に入れ、水を加え、スチレン製蓋
(前記ドーム形状)をし、FD米が加水表面に浮上する
のを防ぎ、米飯の蒸れを良くするために落し蓋(パラフ
ィン紙、または硫酸紙)を載せ、10〜15分加熱する
ことにより乾燥スクランブルエラグ他が好ましい状態に
復元し美味なピラフを得た。
なお、FD米にかぎり落し蓋が必要である。
実施例4 栄養強化ご飯 (1日の所要量の局栄養成分添加) α米        80  g 水              104   g塩  
             0.3FD野沢菜    
   1.3 乾燥スクランブルエラグ 2.5 植物繊維        5.6 (植物繊維90%) ビタミンB+        0.38mgビタミン8
2      0.5  mg(8,95%含有) ビタミンC40mg ビタミンE        50   mg(200I
Umg/ l g中) 卵殻カルシウム     0.54 g(カルシウム3
7%含有) レシチン        0.16g (レシチン67%含有) 実施例1に同じ、風味、香り等、普通の米飯と変りない
実施例5 αもち米赤飯 αもち米 FDノ 豆 合    計 水 80    g 2.3 82、:l  g 0   g 実施例1と同じであり、その食感、もどり具合等良好に
して、もち米特有の好ましいベタつきを生じており、通
常の赤飯と変りないものが得られた。
実施例6 インスタント茶わん蒸し 水              ios  g粉末卵白
        6 粉末卵黄        5 レシチン        0.2 乾燥鶏肉        0.5 カマボコ        1.0 鰹節パウダー      1.0 乾燥しいたけ      1.0 塩               0.5本実施例によ
れば、発熱体容器に上記インスタントミックス粉、乾燥
野菜類を入れ、水を加え、軽(蓋をして、10分でイン
スタント茶わん蒸しが得られた。これはたん白質凝固を
利用するため、蓋は軽くても良い。
なお、この茶わん蒸しは、消化が良いため、病人食とし
ても好適であり、薬膳、栄養面を考えて、機能性食品と
しても作ることができる。
実施例7 インスタント蒸しパン(まんじゅう2小麦粉
         22.5  g粉末油脂     
   0,7 粉末発泡剤       1.3 1.0 合   計        30.0 gレーズン  
       4.5 水                30.0 g本実
施例によれば、発熱体容器に上記のミックス扮を入れ、
水を加えてよく混ぜ、蓋をすれば、蒸しケーキ、まんじ
ゅうができる。
〔発明の効果J 以上の実験データーにより実証されたとおり、本発明は
携帯性、保存性に富むソフトな暖かい釜めし風米飯、茶
わん蒸し、蒸しパン(まんじゅう)が得られるようにな
った。
また、調理に必要な適当量の水を予め添付しであるので
、キャンプ地、行楽地等の野外や調理設備のない場所で
、調理の上喫食する場合、それに必要な水を特に現地で
調達する必要がない。従って、衛生上、水について特別
の配慮をするまでもないので便宜である。
本発明により、保存食、携帯食等に用いられるFD未、
α米、パフ米、αもち米を発熱体容器に入れ、水を加え
ポリスチレン蓋(前記ドーム形状)をすることによって
、保温力が増し、米飯の蒸し状態を持続でき、復元性の
良いソフトな暖かい釜めし風米飯が得られる。また保存
性に富み、携帯的であり、手軽にワンタッチでいつでも
どこでも、食べたい時に暖かい釜めし風米飯、その他の
各種調理品が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
図面の第1図は本発明の食品用発熱体容器の構成の事例
を示す断面図、第2図は分離状態を示す説明図である。 A・・・発熱体容器本体、B・・・蓋体、H・・・発熱
剤収納体、1・・・外装容器、2・・・内装容器、3・
・・環状材、4・・・食品収容体、5・・・環状周壁材
、6・・・紐材、7・・・外装リング、8・・・密閉用
蓋材、9・・・糸底、IO・・・通気孔、11・・・鍔
部、12・・・側縁、13・・・囲繞部、14・・・段
部、15・・・肩部、16・・・突状部、17・・・掛
止部、18・・・突縁部、19・・・挿通孔、20・・
・突起、21・・・つまみ。 手続補正書 (自発) 平成 1年12月13日

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)外装容器、該外装容器に全体が嵌合される発熱剤
    収納体を有する耐熱性に富む内装容器、前記収納体上面
    に載置された環状材内側に下部を内装する食品収納体、
    および周胴面下縁に嵌装される外装リングを有し、密閉
    用蓋材により上縁全体が封着される環状周壁材とからな
    る発熱体容器本体について;ポリスチレン製のドーム形
    状となした蓋体を組合せてなることを特徴とする食品用
    発熱体容器。
  2. (2)前記蓋体を逆椀形状として前記発熱体容器本体に
    被せる場合において、その開口内周面の適宜位置に複数
    個の係止用突起を突設し、該突起を前記環状周壁材の周
    胴面上縁の近傍を挟窄して形成した肩部上部の表面全体
    に隆設せる突状部と係合せしめることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の食品用発熱体容器。
  3. (3)前記蓋体について、糸底に複数個の通気孔を形成
    してなる特許請求の範囲第1項または第2項記載の食品
    用発熱体容器。
  4. (4)前記蓋体を有する前記発熱体容器本体に、即席食
    品たるミックスご飯、ピラフ、栄養強化ご飯、αもち米
    赤飯、またはインスタント茶わん蒸し等の材料および必
    要量の水を添付して内装し調理可能としたことを特徴と
    する即席食品内装の発熱体容器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07112772A (ja) * 1993-10-07 1995-05-02 Yasuaki Itoi 食品容器及び即席食品
WO2021044981A1 (ja) * 2019-09-02 2021-03-11 有限会社魚庄 発熱式どんぶり弁当

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JPH07112772A (ja) * 1993-10-07 1995-05-02 Yasuaki Itoi 食品容器及び即席食品
WO2021044981A1 (ja) * 2019-09-02 2021-03-11 有限会社魚庄 発熱式どんぶり弁当
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