JPH0429744Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0429744Y2
JPH0429744Y2 JP1985143177U JP14317785U JPH0429744Y2 JP H0429744 Y2 JPH0429744 Y2 JP H0429744Y2 JP 1985143177 U JP1985143177 U JP 1985143177U JP 14317785 U JP14317785 U JP 14317785U JP H0429744 Y2 JPH0429744 Y2 JP H0429744Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
noodle
water
noodles
instant noodles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1985143177U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6249985U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1985143177U priority Critical patent/JPH0429744Y2/ja
Priority to US06/855,673 priority patent/US4803088A/en
Priority to KR1019860003328A priority patent/KR920006599B1/ko
Priority to EP86105962A priority patent/EP0200220B1/en
Priority to EP90116876A priority patent/EP0409289B1/en
Publication of JPS6249985U publication Critical patent/JPS6249985U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0429744Y2 publication Critical patent/JPH0429744Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Noodles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は、即席焼きそばや即席マカロニ等の即
席麺を電子レンジで調理することによつて短時間
で良好な食感に復元でき、調理後に水を捨てる手
間のない電子レンジ用即席麺入り容器に関する。 (従来の技術) 従来、即席焼きそばを食べる場合には、先ず多
量の熱水を加えこの熱で加温して復元させ、復元
後に余剰の湯を捨ててから別添の調味用液体又は
粉末スープを添加することが行なわれている。し
たがつて、上記の形態の即席麺の調理操作では、
麺が復元した後に余剰の湯を捨てなければならず
繁雑であつた。更に麺は単に熱湯の注加のみによ
つて加熱されるので麺線の細い麺しか復元し得
ず、麺の食感も良好とはいえなかつた。したがつ
て、麺線の太い即席麺やスパゲテイ等“こし”の
ある食感の麺等は一切調理することができなかつ
た。 そこで、上記のような麺線の太い即席麺やスパ
ゲテイ等を調理する場合には、なべ等の容器で麺
をほぐしながら茹でる操作が必要であり、このた
めに湯を沸かす手間を含めて料理に少なくとも8
〜15分間程度の時間を要し、また調理中に容器か
ら茹湯が吹きこぼれる等調理操作が大変繁雑であ
つた。 (考案が解決しようとする問題点) 本考案の目的は、麺線の太い即席麺等であつて
も短時間で良好な食感に復元することができ、か
つ調理後に余分の湯を捨てる手間が不要で簡単に
調理できる即席麺入り容器を提供することにあ
る。 (問題点を解決するための手段) 本考案者らは、上記の目的を達成すべく即席麺
入り容器を種々試作検討した結果、以下なる知見
を得た。 1 内部を密閉又は略密閉状態となし得る容器に
即席麺と水とを収容し、これを電子レンジで加
熱することによつて、容器内部に強い沸騰状態
から得られ、即席麺を極めて短時間に復元する
ことができること。 2 また上記の作用は、容器に収容する水の量が
比較的少量であつても達成されること。したが
つて、容器に収容する水の量を、即席麺を喫食
状態に復元する充分な量とすることによつて、
水は加熱中に即席麺にほぼ完全に吸収され、加
熱後に水を捨てる必要がないこと。 3 更に上記1及び2の場合に、即席麺の麺塊を
上部が疎で下部が密であるものとし、同時に加
熱前に容器の底部に溜まる水の水位が麺塊の高
さに対して特定の高さとなるようにすることに
よつて、加熱中従来復元しにくいとされた麺塊
下部の密な麺線を、強い沸騰状態にある沸騰水
と充分接触させて良好に復元することができる
こと。同時に、麺塊下部が密であるため容器内
の水の水位を上げ、また下部の密な麺線間の狭
隙を通して沸騰水をよりスムーズに麺塊上部に
至らせて麺塊上部の麺線をもまた良好に復元
し、麺線が太い即席麺である場合等にも、麺塊
全体を均一かつ良好に、また短時間で復元する
ことができること。 本考案は、これらの知見に基づいて成されたも
のである。即ち、本考案は、即席麺を短時間に復
元し、かつ復元後に湯を捨てる手間のない電子レ
ンジ用即席麺入り容器であつて、電子レンジの加
熱に対して耐熱性を有し、底部にこれを上方に保
持する脚部を備えた容器本体と、電子レンジの加
熱に対して耐熱性を有し、容器内圧を調圧するた
めの開孔を備え、容器内部を略密閉状態となし得
る蓋とから形成された容器に、上部が疎で下部が
密である即席麺の麺塊を収容し、該即席麺の吸水
量の100〜155重量%の水を該容器に収容した場合
に、容器の底部に溜まる水の水位が該即席麺の麺
塊の高さの略35%以上の高さとなるように構成さ
れた、上記の即席麺入り容器を提供する。 本考案で使用する容器は、内容物を出し入れす
るために上方に開放部を有した容器本体と、上記
開放部を覆い容器本体内部を密閉または略密閉状
態となし得る蓋とから構成される。容器本体及び
蓋は、マイクロ波を透過しかつ電子レンジの加熱
に耐え得る熱性材料でつくる。マイクロ波を透過
する材料としては、例えばポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ナ
イロン及びこれらのラミネート物又は紙とのラミ
ネート物等が好適に使用される。また、マイクロ
波を透過しない材料を用いてもよく、例えばアル
ミニウム、ニツケル、クロム、鉄、亜鉛、スズや
これらの合金等の金属材料が使用される。しか
し、この場合には、少なくとも容器の一部にマイ
クロ波を透過することができる部分を設ける必要
がある。 容器の構造は、カツプ状、トレイ状等何れでも
よい。また、容器の形状も逆円錐台状、円柱状、
角形状等とすることができる。そして、容器本体
と蓋との接合部の構造は、電子レンジによる加熱
の際に内容物の吹こぼれを防止し、容器内部に蓋
気が充満されるように、容器内部を密閉状態(略
密閉状態)となし得る構造とする必要がある。上
記の構造としては、例えばネジ込み式の螺合構
造、着脱自在な嵌着構造或いは上記接合部を取り
囲む位置に熱収縮フイルムを設け、これが電子レ
ンジでの加熱の際に熱収縮して蓋を容器本体に固
定する構造等を採用することができる。 また、蓋には加熱時に容器内圧が極端に高くな
つて容器が破裂することを防止し、容器内圧を調
圧するための開孔を設ける。この際、開孔の占め
る割合を容器本体の上方開放部面積の0.005〜1
%とすることが望ましい。 更に、本考案の容器には、容器の底面へのマイ
クロ波の入射を増大させ、対流効果を図るため
に、容器を上方に保持するための脚部を容器の底
に設ける。このような脚部により容器と電子レン
ジテーブルとの距離(高さ)を2mm以上より好ま
しくは3〜25mmとすると、マイクロ波による底面
からの加熱が大きくなり効率のよい対流が生じる
ので一層効率的な加熱が行ない得る。この際、電
子レンジテーブルがホーロー製或いは鉄製の場合
は3〜15mmが、また該テーブルがガラス製の場合
は3〜9mmが望ましい。 尚、脚部を容器底部の一部又は全面に凹部を形
成するように設けることができる。このように凹
部を形成すると、加熱時に水がこの部分に溜まり
水の沸騰が促進され、麺の復元をより均一かつ効
率的に行なうことができる。 上記凹部は、容器底部の任意の位置に、例えば
底部の周縁に、及び/又は中央部或いは底部の全
体にわたつて任意の数設けることができる、凹部
の容積は、0.7ml以上好ましくは1.5〜17.5mlとす
ることがよい。 更に、容器側壁の一部を内側へ湾曲させ、加熱
時に沸騰水を麺の方に誘導するような突起状の部
材を設けることもできる。また容器蓋の中央部付
近を容器内方へ湾曲させ、蓋に付着した水分を即
席麺の略中央へ誘導するための手段を設けること
もできる。これらにより、加熱効率が高まり麺の
復元性が向上する。 本考案では添加すべき水の水準を示す手段を容
器本体の内部に設けることができる。また、容器
本体の少なくとも一部を透明とし、容器の内面又
は外面に添加すべき水の水準を示す表示を設ける
ことができる。この際、硬め、普通、柔かめを示
す標示を設けてもよい。 容器の内部に収容される即席麺の麺塊として
は、電子レンジの加熱により吸水して復元し喫食
状態になるもので、具体的には焼きそば、焼うど
ん、スパゲテイ、マカロニ、ビーフン、各種パス
タ等の麺塊が例示される。また、上記の即席麺と
しては、湯揚げ麺及びノンフライ麺等の何れを用
いることもできる。 本考案に於ける大きな特徴は、特に上記のよう
な即席麺の麺塊を上部が疎で下部が密であるもの
として、この状態で容器に収容することにある。
麺塊を上記のように容器に収容することにより、
加熱中麺下部の密な麺線を、強い沸騰状態にある
沸騰水と充分接触させて良好に復元することがで
きる。同時に、麺塊下部が密であるため容器内の
水の水位を上げ、また下部の密な麺線間の狭隙を
通して沸騰水をよりスムーズに麺塊の上部に至ら
せて麺塊上部の麺線をもまた良好に復元し、麺線
が太い即席麺である場合等にも、麺塊全体を均一
かつ良好に、また短時間で復元することができ
る。 尚、麺塊下部が密であつても麺線を復元するこ
とができるのは、麺線が密閉(略密閉)状態で容
器に収容され電子レンジで加熱されることによつ
て特有の強い沸騰状態となつた沸騰水に浸される
か、或いはこれと充分に接触するためであると考
えられる。また、麺塊上部の麺線を復元すること
ができるのは、麺塊下部が密で麺線間の間隙が狭
いため、この間隙を通して沸騰水が沸騰圧によつ
て麺塊上部にまで充分に至るためであると考えら
れる。 また、容器本体及び麺塊を、加熱前に該即席麺
の吸水量の100〜155重量%の水を容器に収容した
場合に、容器底部に溜まる水の水位が麺塊の高さ
の略35%以上の高さになるように構成する。上記
のように容器本体及び麺塊を構成した場合には、
加熱中沸騰水面を麺塊上部にまで至らせて麺を良
好に復元する効果が更に向上する。 更に、即席麺の麺塊の下半分(麺塊の略50%の
高さまでの部分)の空隙率が、麺塊の上半分(麺
塊の略50%の高さを越える部分)の空隙率の52%
〜97%好ましくは75%〜93%となるように麺塊の
疎密を形成するのが望ましい。上記のように麺塊
の疎密を形成することにより、麺塊下部の密な麺
線を復元する効果と、沸騰水を麺塊上部に至らせ
て麺塊上部を復元する効果とが総合的に向上し、
麺塊全体をより均一に復元することができる。ま
た、麺塊全体の空隙率を32〜85%好ましくは45%
〜80%とするのが麺を良好に復元する上で望まし
い。 本考案でいう空隙率とは、以下の算式によつて
求められるものである。 空隙率=(麺塊の見掛け体積−麺塊の実容積)/麺塊の
見掛け体積× 100 尚、麺塊を前記のような組織に形成する方法と
しては、蒸熱工程を経た麺線を必要な場合はほぐ
した後、適宜の形状のリテーナーに収容し、これ
を熱油中に浸漬してリテーナー内部で麺線の浮力
による押し上げ力を作用させて麺塊の疎密を形成
する方法等が挙げられる。 尚、即席麺の麺塊は、麺塊の高さを50mm以下好
ましくは35mm以下とすることが望ましく、また麺
塊の高さが50mmを越える場合には、麺塊の上方中
央部を低くした形状とするのが好ましい。このよ
うにすると、電子レンジの加熱の際に、沸騰状態
の水が麺塊の全ての部分にまでおよびやすく、麺
を完全かつ均一に復元することができる。また、
麺塊の形状は種々のものとすることができるが、
麺の水平方向の断面の形状が角部のない形状例え
ば円形、楕円形等であると麺を均一に復元させる
上で好ましい。 本考案では、前記のような即席麺の麺塊ととも
に各種の調味具材を容器に収容して用いることが
できる。具体的には、キヤベツ、オニオン、人
参、グリーンピース等の野菜類、牛肉、豚肉、鶏
肉等の肉類、エビ、イカ、カマボコ、チクワ、ア
サリ等の魚介類、魚介加工品等の乾燥物、半生の
もの或いは生もの及びこれらの混合物等が例示さ
れる。尚、上記の調味具材は即席麺の下部に位置
するように容器に収容し、この状態で電子レンジ
で加熱されることが望ましい。これにより、加熱
中の調味具材の焦げ付きを良好に防止し得るから
である。 前記の即席麺の麺塊及び必要に応じて調味具材
を内部に収容した本考案の即席麺入り容器は、該
即席麺の吸水量の100〜155重量%(以下%と称
す)の水の存在下で電子レンジを用いて加熱調理
するために用いるものである。ここで、水の代わ
りに湯を用いることも、また調味液を用いること
もできる。そして、水の量は、即席麺の吸水量の
100〜155%好ましくは100〜132%とされる。ここ
でいう水の量には、調味液の量も含まれる。 ここで、即席麺の吸水量とは、当該即席麺が良
好に復元した場合に保持している水分含量から加
熱前の当該即席麺の水分含量を差し引いたもので
ある。水の量が即席麺の吸水量の155%を越える
場合には、即席麺が良好に復元される時間加熱し
た後に、容器内部に多量の湯が残つて湯を廃棄す
る手間が除去し得ず、また復元後の即席麺の食感
が水分が多くてべたつきやすい。一方、水の量が
100%に満たない場合には、水の絶対量が不足し
て麺が良好に復元しない。尚、即席麺が良好に復
元した場合に保持している水分含量は、例えば即
席焼きそば、即席焼うどんの場合57〜62%、即席
スパゲテイ、即席マカロニの場合60〜65%であ
る。 本考案の即席麺入り容器をこのような状態で、
電子レンジを用いて加熱すると、容器は密閉状態
となつているので、容器内部で水が強い沸騰状態
となり、また容器内に蒸気が充満する。加えて、
即席麺の麺塊が上部が疎で下部が密であるため、
加熱中麺塊下部の密な麺線を、強い沸騰状態にあ
る沸騰水と充分接触させて良好に復元し、同時
に、麺塊下部が密であるため容器内の水の水位を
上げ、また下部の密な麺線間の狭隙を通して沸騰
水をよりスムーズに麺塊の上部に至らせて麺塊上
部の麺線をもまた良好に復元し、麺塊全体を均一
かつ良好に、また短時間で復元することができ
る。更に、容器内部に蒸気が充満するので、加熱
の後半で即席麺の吸水が進行し沸騰水面が下がつ
てきても即席麺の上部を乾燥させずに、即席麺を
均一に復元することができる。 しかも、上記の量の水を加えることにより、水
は加熱中に麺にほぼ完全に吸収され、余分の水分
は蒸散して加熱調理後に水を捨てる手間が省ける
という大きな利点がある。これに加えて、本考案
によると即席麺が高温で煮込まれる状態で加熱調
理されるため、麺が弾力性のある食感を有しかつ
透明感のあるものとなる。 電子レンジの加熱時に激しい沸騰状態とするた
めに、可食性の発泡用物質を加熱前に即席麺(調
味具材)に含ませたり、又は容器内に加えておく
ことができる。発泡用物質を即席麺に含ませる場
合には、該即席麺の下部に含ませるのが激しい沸
騰を得る上で望ましい。可食性の発泡用物質とし
ては、HLBの高い乳化剤、例えば蔗糖脂肪酸エ
ステル、ソルビタン脂肪酸エステル或いは発泡性
の植物蛋白分解物等が挙げられる。こられの中で
も、HLBが8以上の乳化剤が好ましく、また非
常に激しい沸騰状態を得る上で蔗糖脂肪酸エステ
ルが望ましい。また、これらの発泡用物質の即席
麺への添加量は、復元後の即席麺の重量に対して
0.01〜5%であることが望ましく、即席麺の食塩
含量等に応じてこの範囲内の任意の量とすること
ができる。上記のように発泡用物質を用いると、
加熱の程度の弱い機種の電子レンジでも優れた沸
騰状態が得られるという利点がある。 尚、電子レンジの機種によつては加熱の程度が
強いものがあり、加熱中に容器から内容物が吹き
こぼれたりすることがあるので、この場合には、
蓋の内面及び/又は容器本体の内面であつて即席
麺よりも上方部分に可食性の消泡用物質を塗布す
るのがよい。これにより、容器内部の沸騰状態を
ある程度抑制し、内容物の吹きこぼれを防止し
て、好適な沸騰状態で即席麺を良好に復元調理で
きることになる。ここで用いる消泡用物質として
は、HLBの低い(好ましくは3以下のもの)蔗
糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、
グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコー
ル脂肪酸エステル等の乳化剤、シリコーン樹脂、
レシチン及びこられの混合物等が挙げられる。ま
た、これらの消泡用物質の使用量は、復元後の即
席麺の重量の0.001〜5%とするのが望ましい。
但し、シリコーン樹脂に限つては、食品衛生上の
使用量の制限から0.005%以下に限られる。蓋及
び/又は容器本体へのの消泡用物質の塗布は常法
により行なうことができる。 更に、発泡用物質と消泡用物質とを併用する
と、沸騰状態の水が容器内面の消泡用物質の塗布
された面で消泡され、容器から内容物が吹きこぼ
れず、一方容器内部の他の部分では、依然として
強い沸騰状態が達成されるので、即席麺が極めて
短時間かつ良好に復元される。 本発明の即席麺入り容器は基本的に上記の構成
を有するものであるが、本考案の範囲内で種々の
変形を行なうことができる。 [実施例 1] 以下、図面を参照して、本考案の実施例につい
て説明する。第1図は本考案の即席麺入り容器1
の概略断面図であり、第2図は容器本体2の上面
図である。図面によると:即席麺入り容器は、容
器本体2とその上方開放部を覆う蓋3から構成さ
れる容器1内に乾燥即席麺4が収容されている。 容器本体2及び蓋3は、容器の内部側がポリプ
ロピレンで外側が紙である構造の0.5mmのラミネ
ート材で形成されている。容器本体2の上方開放
部の径が120mm、内部底面の径が105mm、高さが64
mmの略逆円錐台形のものである。また、容器本体
2の底部には、電子レンジテーブル5に対して内
容物を上方に保持する(h1=9mm)ために脚部
7が容器本体2に一体的に形成されている。ま
た、上記の脚部7は、容器本体2の内部底面に於
ける周縁部の4カ所に凹部8(各凹部8の容積
0.85ml)を形成するように設けられている。 蓋3は、外径が122mm、内径が121mmの円形板9
と、その上部周縁から容器本体2の側部に張り出
した部分6(この部分の上下方向の距離h2は12
mmである)から構成されている。また、蓋3には
直径3.2mmの円形の開孔13が、蓋3の中央を中
心として放射状に8個設けられている(この場合
の開孔率は、容器本体2の上方開放部の面積の
0.57%である)。 容器本体2の上部周縁の径と蓋3の円形板9の
内径がほぼ等しいことによつて、図示の状態に緊
合され、容器内部が密閉される。一方、容器本体
2の側壁の一部がプロピレン層のみで構成されて
おり、ここに添加すべき水の水準を示す標示(1
0,10)が設けられている。 乾燥即席麺4は、小麦粉70部、馬鈴薯澱粉30
部、水32部、かん水0.3部及び食塩1部を原料と
して常法によつて製麺した麺線を、蒸熱した後リ
テーナーに収容し、これを熱油中に浸漬してリテ
ーナー内部で麺線の浮力による押し上げ力を作用
させて疎密を形成した油揚げ麺の麺塊である。即
ち、麺塊は、径が約100mmで高さが約30mmの円柱
状のもので、その見掛け体積が235.5ml、実容積
が93.5mlで、空隙率がおよそ60%のものである。
また上記麺塊は、上半分の実容積が44ml、空隙率
およそ63%、また下半分の実容積が49.5ml、空隙
率およそ58%(麺塊の下半分の空隙率が、麺塊の
上半分の空隙率のおよそ92%)のものである。 この乾燥即席麺4の下には、乾燥調味具11、
つまり乾燥キヤベツ4gが置かれている。 以上の構成の即席麺入り容器に12の線まで水常
温水)を加えた。この場合、水の量は130ml(乾
燥即席麺4及び乾燥調味具11の吸水量の約130
重量%)であり、容器の内底からおよそ18mmの高
さであつた。次に、容器本体2に蓋3を被せて容
器を密閉し、これを電子レンジの中に入れて5分
間加熱(強加熱:500W)した。加熱終了後容器
を電子レンジから取り出して蓋3を外し、麺の状
態を見たところ、添加した水は全て麺と調味具に
吸収され、透明感のある優れたものであつた。そ
して、液体ソース15gを加えて麺と混ぜ合せ、ふ
りかけ(青のり)0.5gをかけて麺(焼そば)を
食べたところ、焼そばは麺が充分にかつ均一に復
元されており、本来の良好な食感を有するもので
あつた。 以下、実験の結果に基づいて、本考案の効果を
明らかにする。 各実験例は、次の条件で実施し、各々の結果を
第1表にまとめた。 [実施例 2] 上方開放部11×14cm、深さ4cmの直方体で、高
さ7mmの脚部を有する発泡ポリプロピレン製の容
器本体(内容積約616cm3)に、実施例1と同様の
原料配合及び製法で得た10cm×13cm×2.8cm(麺
線の太さ約1.8mm)の即席焼きそばの麺塊80g及
び焼きそば用ソース170g(即席麺の吸水量の約
120重量%)を収容し、(この場合、容器の底部に
溜まるソースの水位は15mm、つまり麺塊の高さの
54%であつた)、容器の上方開放部を、約0.8cm2
(開孔率0.52%)の小孔を有するポリプロピレン
製の蓋で覆い、電子レンジに入れて出力500Wで
5分加熱した。 尚、蓋は周辺部に凹部を有し、上記凹部を容器
上縁に形成された凸部に嵌めて容器に取り付けら
れ、上記取り付け部分において容器が密閉される
構造である。 [実施例 3] 容器の上方開放部を13×14cmとした他は、実施
例2と同じ条件で加熱調理を行つた。この場合
は、加熱前に容器の底部に溜まるソースの水位は
12.6cm、つまり麺塊の高さの45%であつた。 [比較例 1] 焼きそば用ソース280g(即席麺の吸水量の約
200重量%)を用いた他は、実施例2と同じ条件
で加熱調理を行つた。 [比較例 2] 焼きそば用ソース135g(即席麺の吸水量の約
95重量%)を用いた他は、実施例2と同じ条件で
加熱調理を行つた。 [比較例 3] 容器の上方開放部を19×14cmとした他は、実施
例2と同じ条件で加熱調理を行つた。この場合
は、加熱前に容器の底部に溜まるソースの水位は
7.0mm、つまり麺塊の高さの25%であつた。 [比較例 4] 麺塊の上下を逆にした他は、実施例2と同じ条
件で加熱調理を行つた。 実験項目の評価は各々次のようにして行つた。 1 蓋の孔の開孔率は、蓋に設けられた孔の面積
が容器本体の上方開放部の面積に対して占める
割合をいう。 2 ソースの残量は、加熱後に麺とソースを分
け、ソースの重量を測定したもので、各実験項
目について5つのサンプルについて測定した平
均値である。
【表】
【表】 実験の結果によると、本考案の脚部及び開孔を
備えた容器に、特定疎密構造の麺塊を収容し、麺
の復元に必要最小量の水を加えて電子レンジで加
熱したものでは、加熱中、容器内に高温状態の飽
和蒸気が充満して継続的に麺と接触し、沸騰水が
継続して麺塊の上部にまで至り、麺は均一かつ良
好に復元されます。同時に、ソースはほぼ完全に
麺に吸収されて、加熱後のソースの残量は少な
く、これを捨てる必要はない(実施例2,3参
照)。 一方、ソースが本考案の特定量より多すぎた
り、少なすぎる場合は、麺を復元しすぎて加熱後
のソースの残量が多くなつたり、或るい麺を良好
に復元できない(比較例1,2参照)。また、本
考案で規定したものに対して、加熱前の水位が低
いが、或るいは麺塊の上下疎密構造が逆である場
合も、同様の問題が生じる(比較例3及び4参
照)。尚、実施例3と比較例3を比較した場合に、
加熱前の水位が麺塊の高さの略35%以上に相当す
る本考案の実施例3は、これが麺塊の高さの35%
に達しない比較例3に対して、麺の復元性及び加
熱後のソースの残量において、明らかな優位性を
有する。 (考案の効果) 本考案によれば、電子レンジで加熱するだけで
簡単かつ迅速に調理した即席麺が得られ、かつ余
分の油を廃棄する必要もないといつた利点が発揮
される。更に、水に添加して調理できるので、別
に湯を沸かしておく必要性がなく、取扱い性が極
めて優れるものである。これに加えて、調理され
た麺はこれが本来有する優れた品質を有するもの
として復元されるので、種々の食品について幅広
く利用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の電子レンジ用即席麺入り容器
の概略断面図であり、第2図は容器本体2の上面
図である。 1……容器、2……容器本体、3……蓋、4…
…乾燥即席麺、5……電子レンジテーブル、8…
…凹部、9……円形板、10……添加する水の水
位を示す標示、11……乾燥調味具、13……開
孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 即席麺を短時間に復元し、かつ復元後に湯を
    捨てる手間のない電子レンジ用即席麺入り容器
    であつて、 電子レンジの加熱に対して耐熱性を有し、底
    部にこれを上方に保持する脚部を備えた容器本
    体と、電子レンジの加熱に対して耐熱性を有
    し、容器内圧を調圧するための開孔を備え、容
    器内部を略密閉状態となし得る蓋とから形成さ
    れた容器に、 上部が疎で下部が密である即席麺の麺塊を収
    容し、 該即席麺の吸水量の100〜155重量%の水を該
    容器に収容した場合に、容器の底部に溜まる水
    の水位が該即席麺の麺塊の高さの略35%以上の
    高さとなるように構成された、上記の即席麺入
    り容器。 (2) 蓋の開孔の面積の占める割合が、容器本体の
    上方開放部の面積の0.005〜1%である実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の容器。 (3) 即席麺の麺塊の下半分の空隙率が、麺塊の上
    半分の空隙率の52%〜97%である実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の容器。 (4) 即席麺全体の空隙率が32%〜85%である実用
    新案登録請求の範囲第3項記載の容器。
JP1985143177U 1985-05-01 1985-09-18 Expired JPH0429744Y2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985143177U JPH0429744Y2 (ja) 1985-09-18 1985-09-18
US06/855,673 US4803088A (en) 1985-05-01 1986-04-25 Container packed with instant food for use in microwave oven
KR1019860003328A KR920006599B1 (ko) 1985-05-01 1986-04-29 전자레인지용 즉석식품이 든 용기
EP86105962A EP0200220B1 (en) 1985-05-01 1986-04-30 Container packed with instant food for use in microwave oven
EP90116876A EP0409289B1 (en) 1985-05-01 1986-04-30 Container packed with instant food for use in microwave oven

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985143177U JPH0429744Y2 (ja) 1985-09-18 1985-09-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6249985U JPS6249985U (ja) 1987-03-27
JPH0429744Y2 true JPH0429744Y2 (ja) 1992-07-17

Family

ID=31052610

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985143177U Expired JPH0429744Y2 (ja) 1985-05-01 1985-09-18

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0429744Y2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5331350U (ja) * 1972-02-02 1978-03-17
JPS5444732A (en) * 1977-09-14 1979-04-09 Matsushita Electric Works Ltd Charger
JPS5546140A (en) * 1978-09-29 1980-03-31 Hitachi Ltd Control rod storage mechanism

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5331350U (ja) * 1972-02-02 1978-03-17
JPS5444732A (en) * 1977-09-14 1979-04-09 Matsushita Electric Works Ltd Charger
JPS5546140A (en) * 1978-09-29 1980-03-31 Hitachi Ltd Control rod storage mechanism

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6249985U (ja) 1987-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR920006599B1 (ko) 전자레인지용 즉석식품이 든 용기
US6380524B1 (en) Microwavable food package having valve and method of use
NO321287B1 (no) Maltid i pakke som kan dampbehandles og fremgangsmate for fremstilling derav
JP6604973B2 (ja) 容器入り冷凍食品
EP0300809B1 (en) Package
US20050136157A1 (en) Wheaten food with powdery soup in a cupped container and method of eating the same
JPH0515419B2 (ja)
JPH0429744Y2 (ja)
JPH0711594Y2 (ja) 電子レンジ解凍用容器入り冷凍食品
EP0409289B1 (en) Container packed with instant food for use in microwave oven
JPH0237745Y2 (ja)
JPS5836355A (ja) 調理米飯の処理方法
JP2779105B2 (ja) 容器入り冷凍食品
JPH0716368B2 (ja) 電子レンジ用即席食品入り容器
CN107215568B (zh) 一种绿色营养的方便面食品
JPH03114418A (ja) 電子レンジ用即席食品入り容器
JP2008007195A (ja) 電子レンジ用加熱調理具および電子レンジ炊飯用米飯食品セット
GB2236469A (en) Method of preparing a food product; packaged food product
JPH025846A (ja) 冷凍食品及び冷凍食品の製造方法
JP2610124B2 (ja) 電子レンジ用容器入り冷凍麺
KR0177173B1 (ko) 오븐 또는 오븐토스터 가열용 용기에 들어 있는 냉동면
GB2007489A (en) Instantly cookable dry soup mix
JPH10113132A (ja) 即席鍋物類、汁物類の製造方法及び調理方法
JPH0260558A (ja) 電子レンジ用冷凍麺
JPH0779636B2 (ja) 電子レンジ用煮物調理容器