JPH03153328A

JPH03153328A - プラスチック製容器本体およびその製造方法

Info

Publication number: JPH03153328A
Application number: JP1292989A
Authority: JP
Inventors: Masaaki Momotome; 百留　公明; Sadao Kuramochi; 倉持　定男; Hideto Akiba; 秋場　秀人; Yoji Orimo; 織茂　洋二; Rikiya Yamashita; 力也山下
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 1989-11-10
Filing date: 1989-11-10
Publication date: 1991-07-01

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）本発明は射出成形によって製造される多層のプラスチッ
ク製容器本体およびその製造方法に係り、とりわけ金属
蓋付容器を製造するために用いる容器本体およびその製
造方法に関する。

（従来の技術）従来、射出成形によって多層のプラスチック製容器本体
を製造する方法として、■金型回転またはコアパックに
よる２色成形方法、■サンドイッチ成形方法が挙げられ
る。

しかしながら、■２色成形方法の場合、容器本体は２層
にしかならないという聞届がある。また、２色成形で例
えば外側の耐熱層と内側のガスバリヤ層の２層から容器
本体を作成する場合、内側のガスバリヤ層が外側表面に
出てしまい、レトルト処理およびホット充填等を行なう
際不都合が生じることかある。また２色成形方法の場合
、各層の厚さをある程度大きくとらなければならない。

他方、■サンドイッチ成形方法は、通常の条件の下で２
種３層（２種類の材質で３構造とすること）が可能であ
る。しかしながら、例えば中間層をガスバリヤ層とした
場合、不必要にこの層が厚くなってしまうことがあり、
この場合はコスト高となる。

ところで、近年食品収納容器として、金属缶に代って、
プラスチック製容器本体のフランジ部に金属蓋の周縁部
を巻締めてなる金属蓋付容器が考えられている。このよ
うな金属蓋付容器に用いられる容器本体は、耐熱性およ
びガスバリヤ製が要求されるとともに、精度の良い巻締
め作業を行なうためフランジ部の肉厚、外形寸法の寸法
精度が要求される。フランジ部の寸法精度を向上させる
容器本体の製造方法としては、一般にシート板を熱成形
する方法より射出成形方法が優れているといわれている
。

（発明が解決しようとする課題）上述のように、射出成形によって多層のプラスチック製
容器本体を製造する方法として、■２色成形方法、■サ
ンドイッチ成形方法等がある。しかしながら、現状では
いずれの場合も、低コストの多層容器を製造することが
できないという問題がある。

ところで、多層の容器本体を射出成形機によって射出成
形する場合、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂と
他の水酸基含有重合体を射出して成形することがある。

この場合、ポリプロピレンを別個の装置によってオフラ
インで予め変性させておき、この装置から変性ポリプロ
ピレンのレジンを射出成形機に供給し、この射出成形機
によって変性ポリプロピレン層を有する容器を成形する
ことが行なわれている。このような容器は、変性ポリプ
ロピレンと他の水酸基金Ｈ重合体との接着性が高いため
、品質の高いものとなる。しかしながら、ポリプロピレ
ンをオフラインで予め変性させた場合、別個の変性装置
を設けなければならず製造コストが増加してしまう。

本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、
変性ポリオレフィンを有する多層のプラスチック製容器
本体、およびこの容器本体を低コストで製造することが
できる製造方法を提供することを目的とする。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段）本発明は、ポリオレフィン樹脂を他の水酸基含有重合体
とともに射出成形機から射出して積層状のプラスチック
製容器本体を製造する方法において、前記射出成形機の
ポリオレフィン樹脂シリンダに前記ポリオレフィン樹脂
と不飽和カルボン酸を注入するとともに、ポリオレフィ
ン樹脂シリンダを加熱して変性ポリオレフィン樹脂を作
成し、この変性ポリオレフィン樹脂をポリオレフィン樹
脂シリンダからノズルを介して金型内に射出して積層状
のプラスチック製容器本体を製造することを特徴とする
プラスチック製容器本体の製造方法、および変性ポリオ
レフィン樹脂層を有し、上＝ｄ製造方法によって製造さ
れる積層状のプラスチック製容器本体である。

（作　用）本発明によれば、変性ポリオレフィン樹脂層を有するプ
ラスチック製容器本体を容易かつ簡単に製造することが
できる。また、変性ポリオレフィン樹脂層は、他の水酸
基含有重合体との接着性が高いので、強固なプラスチッ
ク製容器本体を得ることができる。

（実施例）以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する
。

第１図乃至第３図は本発明によるプラスチック製容器本
体およびその製造方法の一実施例を示す図である。

まず、第３図によって本発明による容器本体、およびこ
の容器本体を用いた金属蓋付容器について説明する。

第３図に示すように、容器本体１１は上端開口を有する
胴部１２ａと、底部１２ｂと、胴部１２ａの上端開口周
縁に設けられ半径方向外方へ突出するフランジ部１３と
から構成され、容器本体１１は全体としてプラスチック
製となっている。

このような構成からなる容器本体１１の内部に高温の内
容物１９を収納し、フランジ部１３にアルミニウム製の
金属蓋１６の周縁部１７を巻締めることにより金属蓋付
容器１０が得られる。

次にプラスチック製容器本体１１の製造装置について説
明する。

本実施例による容器本体は、第１図に示すようなサンド
イッチ型共射出成形機１を用い、この共射出成形機１か
ら異なる２種類の樹脂を第２図に示す金型８内に射出し
て成形される。

まず、第１図によって、サンドイッチ型共射出成形機１
について説明する。この共射出成形機１は、ピストン３
ａを有するコア用樹脂シリンダ３、およびピストン４ａ
を有するスキン用樹脂シリンダ４を並列に配置し、これ
らコア用樹脂シリンダ３およびスキン用樹脂シリンダ４
に、コネクタピース５を介してノズル２を連結すること
により構成されている。この共射出成形機１において、
コア用樹脂シリンダ３からコア用樹脂がコネクタピース
５およびノズル２を経て金型８内に射出され、またスキ
ン用樹脂シリンダ４からスキン用樹脂がコネクタピース
５およびノズル２を経て金型８内に射出されるようにな
っている。

なお、金型８は第２図に示すように雄型８ａと雌型８ｂ
とからなっている。また、第１図に示すように、ノズル
２、コア用樹脂シリンダ３、スキン用樹脂シリンダ４、
およびコネクタピース５の外周に、それぞれ加熱ヒータ
３２，３３，３４゜および３５が設けられている。

続いて、容器本体の製造方法について説明する。

まず、コア用樹脂として、水酸基含有重合体層を用いる
。水酸基含有重合体層は分子末端に水酸基を有している
重合体をさし、具体的にはエチレン−ビニルアルコール
共重合体、ビニルアルコール、ポリビニルフェノール等
があり、このうちエチレン−ビニルアルコール共重合体
（ＥＶＯＨ）が好ましい。またスキン用樹脂としてポリ
オレフィン樹脂、例えばポリプロピレンを用いて共射出
成形を行なう。

はじめに第１図に示すように、スキン用樹脂シリンダ（
ポリオレフィン樹脂シリンダ）４内にポリプロピレンと
このポリプロピレンを変性させる不飽和カルボン酸を注
入する。ポリプロピレンを変性させる不飽和カルボン酸
としては、アクリル酸、メタアクリル酸、マレイン酸、
フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、ソルビン酸、メ
サコン酸、アンゲリカ酸などがある。

次に、スキン用樹脂シリンダ４を加熱ヒータ３４で加熱
し、スキン用樹脂シリンダ４内でポリプロピレンを作成
する。同時にコア用樹脂シリンダ３内にエチレン−ビニ
ルアルコール」（重体を注入し、加熱ヒータ３３で加熱
する。

続いて、このスキン用樹脂４から変性ポリプロピレンを
金型８内に、所定の射出速度および所定の射出時間で射
出する（第１工程）。

続いて、共射出成形機１のコア用樹脂シリンダ３から、
エチレン−ビニルアルコール共重合体を金型８内に射出
する（第２工程）。この場合、射出速度は第１工程の射
出速度より速くなっており、また射出時間は第１工程の
射出時間より短くなっている。第２工程の射出時間Ｔは
１／２０〜１／ｌＯ秒であることが好ましい。

最後に、共射出成形機１のスキン用樹脂シリンダ４から
変性ポリプロピレンを金型８内に射出する（第３工程）
。この場合、変性ポリプロピレンの射出速度および射出
時間は、第１工程の射出速度および射出時間と路間−と
なっている。

このようにして、第２図に示すように、変性ポリプロピ
レン２１／エチレン−ビニルアルコール共重合体２２／
変性ポリプロピレン２３／エチレン−ビニルアルコール
共重合体２４／変性ポリプロピレン２５の明瞭な５層か
らなる容器本体１１が作成される。

本実施例によれば、ポリプロピレンをあらかじめスキン
用樹脂シリンダ４内で変性化させて変性ポリプロピレン
をインラインで作成し、この変性ボロプロピレンを金型
８内に射出することより、変性ポリプロピレン層を有す
るプラスチック製容器本体を容品かつ簡単に製造するこ
とができる。

変性ポリプロピレン層は親水性があり、他の合成樹脂層
、本実施例ではエチレン−ビニルアルコール共重合体層
との接着性が高いので、強固で高品質の容器本体を得る
ことができる。また、エチレン−ビニルアルコールはガ
スバリヤ性を有するので保存性に優れた容器本体を得る
ことができる。

なお、本実施例において、変性化されるポリオレフィン
としてポリプロピレンを用いた例を示したが、これに限
らず、ポリエチレン、エチレン、およびプロピレンと他
のモノマーとのコポリマー等を用いてもよい。

なお、上記実施例において、プラスチック製容器本体１
１のフランジ部１３に金属ｆｉ１６の周縁部１７を巻締
めて金属蓋付容器１０を製造した例を示したが（第３図
）、これに限らず第４図に示すように、プラスチック製
容器本体１１のフランジ部１３にプラスチック製蓋材４
１をヒートシールしてプラスチック容器４０を製造して
も良い。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、他の水酸基含有
重合体との接着性が高い変性ポリオレフィン樹脂層を有
するプラスチック製容器本体を、インラインで容易かつ
簡単に製造することができる。このため、オフラインで
変性ポリオレフィン樹脂を作成する場合に比較して低コ
ストで容器本体を製造することができるとともに、この
容器本体を用いて品質の高い金属蓋付容器を製造するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本発明によるプラスチック製容器本
体およびその製造方法の一実施例を示す図であり、第１
図は共射出成形機を示す断面図、第２図は金型内に樹脂
を射出した状態を示す図、第３図は金属蓋付容器の側断
面図、第４図はプラスチック容器の側断面図である。１・・・サンドイッチ型共射出成形機、２・・・ノズル
、３・・・コア用樹脂シリンダ、４・・・スキン用樹脂
シリンダ、５・・・コネクタピース、８・・・金型、１
０・・・金属蓋付容器、１１・・・容器本体、２１・・
・変性ポリプロピレン、２２・・・エチレンビニルアル
コール共重合体、２３・・・変性ポリプロピレン、２４
・・・エチレンビニルアルコール共重合体、２５・・・
変性ポリプロピレン、３２．３３．３４．３５・・・加
熱ヒータ、４０・・・プラスチック容器。

Claims

【特許請求の範囲】１、ポリオレフィン樹脂を他の水酸基含有重合体ととも
に射出成形機から射出して積層状のプラスチック製容器
本体を製造する方法において、前記射出成形機のポリオ
レフィン樹脂シリンダに前記ポリオレフィン樹脂と不飽
和カルボン酸を注入するとともに、ポリオレフィン樹脂
シリンダを加熱して変性ポリオレフィン樹脂を作成し、
この変性ポリオレフィン樹脂をポリオレフィン樹脂シリ
ンダからノズルを介して金型内に射出して積層状のプラ
スチック製容器本体を製造することを特徴とするプラス
チック製容器本体の製造方法。２、変性ポリオレフィン樹脂層を有し、請求項１記載の
方法によって製造される積層状のプラスチック製容器本
体。