JPH0315269Y2 - - Google Patents

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JPH0315269Y2
JPH0315269Y2 JP1984045878U JP4587884U JPH0315269Y2 JP H0315269 Y2 JPH0315269 Y2 JP H0315269Y2 JP 1984045878 U JP1984045878 U JP 1984045878U JP 4587884 U JP4587884 U JP 4587884U JP H0315269 Y2 JPH0315269 Y2 JP H0315269Y2
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drain
bottom wall
oil pan
projection
spot
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JP1984045878U
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JPS60159851U (ja
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  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] 本考案は制振鋼板製のオイルパン構造に係り、
特にプロジエクシヨン溶接に必要な通電用スポツ
ト部の配置構造を改良することにより耐久性の向
上を図つたオイルパン構造に関する。
[考案の技術的背景と問題点] 内燃機関に用いられるオイルパンの振動の低
減、騒音の防止を図るべく、2以上の鋼板を互い
に樹脂層を介して積層した制振鋼板によりオイル
パン本体を成型する提案がなされている。しかし
ながら、この場合、オイルパン本体にドレンシー
トをプロジエクシヨン溶接等の電気溶接によつて
取付けようとする場合に、オイルパン本体が電気
絶縁性の樹脂層を有していることから、溶接上の
制約を受ける。即ち、第3図に示す如くプロジエ
クシヨン溶接用の突起1が形成されたドレンシー
ト2を、取付けるべきオイルパン本体3上に載
せ、第4図に示す如くこれらドレンシート2及び
オイルパン本体3を電極4,5間で挾圧しつつプ
ロジエクシヨン溶接をしようとする場合、オイル
パン本体3の表裏に電気が流れるよう制振鋼板6
を構成する2枚の鋼板6a,6b間に予めスポツ
ト溶接により通電用スポツト部7を形成しておか
なければならない。
ところで、上記通電用スポツト部7を形成する
場合、第1図、第2図及び第5図に示す如くプロ
ジエクシヨン溶接部8の打点位置から径方向外方
に遠く離間させて形成すると、スポツト部7にエ
ンジン運転時の振動入力による応力集中が起こ
り、場合によつてはスポツト部近傍に亀裂c1を発
生させる問題があつた。また、スポツト部7がプ
ロジエクシヨン溶接部8から離れていると、ドレ
ンプラグ9の締付加重がプロジエクシヨン溶接部
8のみに集中して加わるようになるため、ドレン
プラグ9を強く締め過ぎるとプロジエクシヨン溶
接部8を剥離させたり、その近傍に亀裂c2を生じ
たり、変形を生じる問題があつた。また、スポツ
ト部7がプロジエクシヨン溶接部8から離れてい
ると、プロジエクシヨン溶接時の電流ロスにもな
る。
[考案の目的] 本考案は上述した如き従来技術の問題点を有効
に解決すべくなされたもので、その目的はプロジ
エクシヨン溶接部及び通電用スポツト部の応力集
中を解消することができ、耐久性及び信頼性の高
いオイルパン構造を提供することにある。
[考案の構成と作用] 本考案は上記目的を達成するために、鋼板間に
樹脂層を有する制振鋼板によつて成型されたオイ
ルパン本体の底部に下方に膨出した円形の底壁部
を形成し、該底壁部にドレン穴を形成すると共に
該ドレン穴を覆うべくプロジエクシヨン溶接用の
複数の突起を有するドレンプラグ螺着用ドレンシ
ートを載せ、底壁部の鋼板間に上記突起が位置す
る打点位置と略同一円周上で且つ打点位置間に位
置させて通電用スポツト部を設け、ドレンシート
を底壁部にプロジエクシヨン溶接したものであ
る。
かかる構成によれば、プロジエクシヨン用の突
起が通電用スポツト部と重ならないため、底壁部
に対する当りが均一となり、均一な溶接が得られ
る。しかも、下方に膨出して形成されることによ
り強度が高められた円形の底壁部に上記突起が位
置する打点位置と略同一円周上で且つ打点位置間
に位置させて通電用スポツト部を設けてドレンシ
ートをプロジエクシヨン溶接したので、運転時の
振動入力等による溶接部への応力集中を緩和で
き、信頼性の高いオイルパンが得られる。
[考案の実施例] 以下に本考案の一実施例を添付図面に従つて詳
述する。
第6図において、3は内燃機関のオイルパン本
体であり、2枚の鋼板6a,6b間に樹脂層6c
を介設してなる制振鋼板6をプレス加工すること
により成型されている。オイルパン本体3の底部
にはオイル抜きを円滑にすべく下方に膨出した円
形底壁部10が成型され、この底壁部10の中心
部にはドレン穴11が貫通して形成されている。
ドレン穴11の裏側には該ドレン穴11を閉塞す
べく表側より被嵌されるドレンプラグ9を固定す
るためのドレンシート2がプロジエクシヨン溶接
によつて取付けられている。ドレンシート2は、
ドレンプラグ9を螺着するナツト部12と、該ナ
ツト部12をドレン穴11の周縁部に着座させる
フランジ部13とを一体的に有し、このフランジ
部13の下面にはプロジエクシヨン溶接用の複数
の突起が形成されている(第3図参照)。ドレン
シート2は第7図に示す如くそのナツト部12の
穴とドレン穴11との軸心を一致させた状態にお
いて、ドレン穴11を覆うようにして底壁部10
の内面に載せられ、突起が位置する打点位置(以
下、プロジエクシヨン溶接部とも呼ぶ。)8でプ
ロジエクシヨン溶接されるが、この溶接を行うた
めに予め通電用スポツト部7が上記プロジエクシ
ヨン溶接部8の略同一円周上にスポツト溶接によ
つて設けられる。図示例では4個の打点位置8に
対し、それぞれの打点位置8間に位置させてスポ
ツト部7を配設してあるが、これらの個数は特に
限定されるものではない。尚、実験によればドレ
ン穴11の半径L1とプロジエクシヨン溶接部8
の半径L2との比が2対3、プロジエクシヨン溶
接部8とスポツト部7との間の距離が20〜30mm
であるとき良い結果が得られた。
ドレンシート2上の段部14を形成すべくドレ
ン穴11の径は上記ナツト部12の穴径よりも大
きく形成され、その段部14上におけるドレン穴
11の内周部には鋼板6a,6b間へのオイルの
浸入を防止するためにシリコン系樹脂等からなる
シール部材の塗布層15が形成されている。
一方、ドレンプラグ9は第6図、第8図に示す
如くドレン穴11の周縁部を覆うフランジ部16
を有すると共に該フランジ部16上に偏平な頭部
17を有するボルトから構成されており、そのフ
ランジ部16とドレン穴11の周縁部との間には
パツキン18が介設されている。
しかして、上記構成によれば、スポツト部7が
振動入力の少ないドレンシート2上においてプロ
ジエクシヨン溶接部8を略同一円周上に配置され
ているため、スポツト部7の近傍には振動入力に
より応力集中を生じることは少なく、またドレン
プラグ9の締付加重がスポツト部7とプロジエク
シヨン溶接部8とに分散され、従来の如くプロジ
エクシヨン溶接部8に応力が集中するようなこと
はない。従つて、これらプロジエクシヨン溶接部
8及びスポツト部7に亀裂、剥離、変形等が生じ
ることがなく、オイルパンの耐久性及び信頼性が
著しく向上する。また、ドレン穴11内周部には
シール部材の塗布層15が形成されているので、
制振鋼板6の鋼板6a,6b間にオイルが浸入し
て剥離現象を生じるようなことはなくなり、制振
性能の劣化を防止することができる。
更に、ドレンプラグ9としてフランジ部16と
高さhの低い頭部17とを有するボルトを採用し
たので、従来に比してオイルパン本体3に与える
座面圧が低減されると共に、第9図に示す如くス
パナ19が傾いたθときに頭部17から外れ易
く、ドレン穴11の周縁部に偏加重が加わるよう
なことはない。このため、更にオイルパンの耐久
性の向上を図ることができる。
[考案の効果] 以上要するに本考案によれば次の如き優れた効
果を発揮する。
(1) プロジエクシヨン用の突起が通電用スポツト
部と重ならないため、底壁部に対する当りが均
一となり、均一な溶接が得られる。しかも、下
方に膨出して形成されることにより強度が高め
られた円形の底壁部に上記突起が位置する打点
位置と略同一円周上で且つ打点位置間に位置さ
せて通電用スポツト部を設けてドレンシートを
プロジエクシヨン溶接したので、運転時の振動
入力等による溶接部への応力集中を緩和でき、
信頼性の高いオイルパンが得られる。
(2) 従つて、スポツト部及びプロジエクシヨン溶
接部の亀裂、剥離、変形等の発生を防止するこ
とができ、ドレンパンの耐久性及び信頼性を向
上させることができる。
(3) スポツト部の配置構成を変るだけの簡単な構
造で上述した如き優れた効果を発揮することが
でき、実用性に富む。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のオイルパンを示す斜視図、第2
図は同要部拡大断面図、第3図はドレンシートの
斜視図、第4図はプロジエクシヨン溶接法を示す
断面図、第5図は第2図A−A線矢視図、第6図
は本考案の一実施例を示す断面図、第7図は同底
面図、第8図はドレンプラグの斜視図、第9図は
同ドレンプラグの締付状況を示す側面図である。 図中、2はドレンシート、3はオイルパン本
体、6は制振鋼板、6a,6bは鋼板、6cは樹
脂層、7は通電用スポツト部、8はプロジエクシ
ヨン溶接の打点位置、9はドレンプラグ、11は
ドレン穴である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鋼板間に樹脂層を有する制振鋼板によつて成型
    されたオイルパン本体の底部に下方に膨出した円
    形の底壁部を形成し、該底壁部にドレン穴を形成
    すると共に該ドレン穴を覆うべくプロジエクシヨ
    ン溶接用の複数の突起を有するドレンプラグ螺着
    用ドレンシートを載せ、底壁部の鋼板間に上記突
    起が位置する打点位置と略同一円周上で且つ打点
    位置間に位置させて通電用スポツト部を設け、ド
    レンシートを底壁部にプロジエクシヨン溶接した
    ことを特徴とするオイルパン構造。
JP4587884U 1984-03-31 1984-03-31 オイルパン構造 Granted JPS60159851U (ja)

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JP4587884U JPS60159851U (ja) 1984-03-31 1984-03-31 オイルパン構造

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JP4587884U JPS60159851U (ja) 1984-03-31 1984-03-31 オイルパン構造

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JPS60159851U JPS60159851U (ja) 1985-10-24
JPH0315269Y2 true JPH0315269Y2 (ja) 1991-04-03

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