JPH03147780A - アポエクオリンの生産方法 - Google Patents

アポエクオリンの生産方法

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JPH03147780A
JPH03147780A JP28536989A JP28536989A JPH03147780A JP H03147780 A JPH03147780 A JP H03147780A JP 28536989 A JP28536989 A JP 28536989A JP 28536989 A JP28536989 A JP 28536989A JP H03147780 A JPH03147780 A JP H03147780A
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JP
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apoaequorin
aequorin
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producing
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JP28536989A
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Shuhei Yoshino
修平 善野
Satoshi Inoue
敏 井上
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、エクオリン生産菌のアポエクオリン生産能の
維持法及び増強法と該生産菌からの7ボエクオリンの抽
出法及び精製法に関する。
[従来の技術とその問題点] 発光蛋白エクオリンは、米国ワシントン州フライデーハ
ーバ−島近郊の海洋に生息する発光オワンクラゲより!
#離されたカルシウム結合タンパク買である。エクオリ
ンは、自然界においてはタンパク質部分のアポエクオリ
ンと、基質部分であるセレンテラジンが、分子状酸素を
介して複合体を形成しており、この複合体にカルシウム
が結合することにより発光することを特徴とする。この
発光を利用してカルシウム濃度を測定することができる
本発明者は組換えDNAの手法を用いて、発光オワンク
ラゲよりアポエクオリンのcDN^をクローニングし、
その1次構造を決定した(特開昭61−135.586
)、次いで、このcDN八を用いて大腸菌を宿主とし、
その菌体内及び菌体外でのアポエクオリンの生産に成功
した(特願昭60−280,259.61−249.0
98)、さらに、機能遺伝子と結合したエクオリン遺伝
子を作威し、その融合タンパク賞の生産に成功した(特
願昭e2−t9a、o3x) 、また、エクオリンの発
光を利用した金属の検出方法を開発した(特願昭81−
103,849) 、そして、特異的結合タンパク質の
遺伝子と結合したエクオリン遺伝子を作成し、その融合
タンパク質の生産に成功した(特願昭83−3011,
424) 。
さらに、酵素免疫測定法に利用すべく、その融合タンパ
ク賞の高純度生Fs、PA品の調製法を確立しく特願平
1−69,862)、実際に免疫測定法への応用に成功
した(特願平1−74.742)。
現在までに我々は、大腸菌により生産されてなるアポエ
クオリンの培養液上清からの精製法を確立している(特
願昭62−291,640) 、 シかし、菌体内から
のアポエクオリンの精製に関する報告は未だにない。
本発明は大腸菌を宿主としたエクオリン生産菌のアポエ
クオリン生産能の安定な維持と増強に間する手法、並び
に該生産菌からのアポエクオリンの抽出と1m製に関す
る手法の確立にある。
ところで、エクオリンの有用性は当業者に周知であり、
エクオリンの発光を利用して、各種の物質を検出するこ
とができる。すなわち、免疫測定法やDNAプローブ、
バイオセンサーなどのあらゆる測定検出系に応用できる
ものであり、上述した機能から診断薬等の検査薬として
有用であることが予測される。
本発明者は上述の技術的事情にかんがみ、研究の結果、
大腸菌を宿主としたエクオリン生産菌のアポエクオリン
生産能の安定な維持と増強、並びに該生産菌からのアポ
エクオリンの抽出法と精製法を確立することができた0
以上の説明から明らかなように、本発明の目的はアポエ
クオリンの生産性の安定な維持と向上、並びにエクオリ
ン生産菌からのアポエクオリンの抽出と精製技術を提供
することである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、下記(11〜(13)の構成を有する。
(1)エクオリン生産菌を縫代培養するに当り、該菌の
培地内における培養温度をコントロールすることを特徴
とする該菌の安定な継代法。
(2)前記第1項に記載の継代法により該生産菌中のア
ポエクオリン生産に関与するプラスミドを安定化する方
法。
(3)前記第1項に記載の継代法により選択されてなる
エクオリン生産菌。
(4)前記第3項に記載のエクオリン生産菌を培養する
ことを特徴とするアポエクオリンの生産方法。
(5)前記第4項に記載のアポエクオリン生産法におい
て培養温度をコントロールすることによるアポエクオリ
ン生産を増強する方法。
(6)前記第4項に記載のアポエクオリン生産法におい
てエアレージ薔ンをコントロールすることによるアポエ
クオリン生産を増強する方法。
(7)前記第3項に記載のエクオリン生産菌を煮沸処理
して該菌体内からアポエクオリンを抽出する方法。
(8)前記第3項に記載のエクオリン生産菌をクロロホ
ルム処理して該菌体内からアポエクオリンを抽出する方
法。
(9)前記第3項に記載のエクオリン生産菌をアルカリ
処理して該菌体内からアポエクオリンを抽出する方法。
(lO)前記第4項に記載のアポエクオリンの生産法に
より生産されてなるアポエクオリンを等電点沈澱法によ
り濃縮する方法。
(11)前記第4項に記載のアポエクオリンの生産法に
より生産されてなるアポエクオリンを有機溶媒沈澱法に
より濃縮する方法。
(12)前記第7項、第8項及び第9項に記載のアポエ
クオリンを抽出する方法、若しくは前記第1O項及び第
11項に記載のアポエクオリンを濃縮する方法により、
抽出若しくは濃縮されてなるアポエクオリンをDEAE
クロマトグラフィー及び逆相HPLC&:より精製する
方法。
(13)前記第12項に記載のアポエクオリンの精製方
法により精製されてなるアポエクオリン。
本発明の構成と効果につき以下に詳述する。
本発明はアポエクオリンの生産に関する安定な維持と増
強、並びにエクオリン生産菌からのアポエクオリンの抽
出及び精製に係るものであり、たとえば後述の実施例に
示す方法で行うことができる。
本発明を添付第1〜11図及び第1〜4表によって説明
する。
後述の第1表及び第2表はエクオリン生産菌の縫代によ
る培!!温度の影響を示す、第1表及び第2表によって
、エクオリン生産菌のアポエクオリン生産能力の安定な
維持には30℃以下での継代が必要で、アポエクオリン
生産の場合にのみ培養温度を上げるという培養温度の区
別を要することがわかる。
第1図A〜Dはアポエクオリン生産に及ぼす培養温度の
に響を示す、Aは菌体量、Bはタンパク量、Cはエクオ
リン活性、Dは比活性に対する影響を調べた結果である
。第1図から培養温度が高い方がアポエクオリン生産が
多いことが明らかである(30℃<37℃<42℃)。
第2図はアポエクオリン生産に及ぼすエアレーションの
影響を示す、エアレージBンは菌体量の増加、すなわち
アポエクオリン生産性の向上に有効であることが明らか
にされた。
第3図は、エクオリン生産菌の振盪培養による時間経過
を追跡した結果を示す、  19G培地よりLB培地の
方がアポエクオリン生産に好ましく、培地中に分泌され
たアポエクオリンは安定に保たれることが明らかにされ
た。
第4図は本発明に係る通気静置培養法の装W概略を示す
0本培養法はエアーレーションを行うことを十分に考慮
したものである。
第5図はLB培地における通気静置培養の時間経過の追
跡結果で、第6図がその505−PAGEによる分析の
結果である。
第7図は大豆培地における通気静置培養の時間経過の′
J!1¥fS結果で、第8図がその5O5−f’AGE
による分析の結果である。
大豆培地よりLB培地の方が、アポエクオリン生産に好
ましいことが明らかにされた。また、本培養法により、
エクオリン活性からの換算で約700■g/Jlのアポ
エクオリンが生産できることが明らかになった。
第3表(後述)は、菌体からのアポエクオリンの抽出に
関する結果を示し、第9図はその5O5−PAGEによ
る分析を示す。
NaOH処理ではp)Ilf1以上で、アポエクオリン
が失活あるいは分解されることが明らかにされた。
クロロホルム処理、熱処理では、アポエクオリンが効率
よく抽出でき、活性な状態で保たれることが明らかにさ
れた。
第1O図は、エクオリン生産菌中のアポエクオリンの局
在について模式的に示したものである。
すなわち、plP−HEを含有した大腸菌は、最終的に
ペリプラズム領域と培地中にアポエクオリンを蓄積する
第4表(後述)は、有1![8剤沈殿によるアポエクオ
リンの回収率を示す、メタノールよりエタノールの方が
回収率は高いこと、また、回収されたアポエクオリンは
活性な状態であることがそれぞれ明らかにされた。
第11図は、絹製アポエクオリンの505−PAGEに
よる分析の結果を示す、菌体内から精製したアポエクオ
リンも上清から精製したアポエクオリンとほぼ同様の純
度まで、同精製法により精製できることがわかった。
第12図は、エクオリン生産菌の培養液力)らのアポエ
クオリンのIII製工程を示す。
上述のようにして得られた本発明のアポエクオリンの生
産並びに精製に関する技術を用し)ることにより、より
安定にアポエクオリンの生産力(保証され、より高収率
にアポエクオリンを精製することが可能となると考えら
れる。
[発明の効果] 本発明のアポエクオリンに関する安定な生産及び生産性
向上、並びにアポエクオリンの抽出及びPi製の有用性
は、当業者に自明である。
上記の開示により、当業者は特許請求された本発明を実
施できる。しかし、この技術の理解を増すために本発明
に重要なエクオリン生産菌の安定な維持法及び生産能の
増強法、並びにアポエクオリンの該生産菌からの抽出及
び精製法に使われる手順を実施例により以下に明らかに
する。
実施例1[エクオリン生産菌の継代に伴なう培養温度及
び宿主菌の影響] エクオリン生産に関与するプラス主ドptp−oεを有
する種々の大腸菌宿主(WAI102)HBIOI、 
J^221、[11210)を30℃あるいは37℃で
、LB培地中で1晩培養し、継代していった。核種々の
培養液の上清についてエクオリン活性を測定した。その
結果を第1表を及び第2表に示す。
第 表 注)全ての継代は37℃培養で行った。
さらに活性低下した菌からプラス主ドをTA製し、再度
新たな宿主に形質転換した株について、エクオリン活性
の測定を行なった。
その結果、どの宿主に形質転換した株についても、エク
オリン活性の増加は見られなかった。
また、活性低下した株について、 505−PAGEで
分析した結果アポエクオリンに相当するバンドは、エク
オリン活性に比例して、減少し、より活性の少ない株に
ついては、そのバンドの検出は出来なかった。
第 2 表 第1表と第2表の結果の比較から、37℃で培養した時
とは対照的に、30℃で培養し、継代してゆくことによ
り、エクオリン生産菌の生産能をより安定に維持するこ
とが出来ると考えられる2アポエクオリン生産能の安定
化には、さらに30℃よりも低い温度での培養が要求さ
れることが示唆された。また、宿主の這いにより、アポ
エクオリン生産能の安定性に若干の相違が見られる。
D1210株が最も生産能が安定に維持されるようであ
る。
アポエクオリン生産に関しては、 W^802株が最も
大きな生産能力を有していることがわかる6以上のこと
から、アポエクオリン生産は、30℃以下で継代しk(
前培養を含めた)エクオリン生産菌を種菌として、大腸
菌宿主としてWA1102株を用いて、37℃で培養す
ることが最も好ましいと考えられる。
実施例2[アポエクオリン生産に及ぼす培養温度の影響
] エクオリン生産菌plP−HE/LE392の37℃1
晩培養液を50あるいは200aj!  LB培地に1
/1000容量植菌し、500■1容量の坂ロフラスコ
中で、30.37あるいは42℃にて、111時間振盪
培養した。
培養液上清について、エクオリン活性及びタンパク量の
測定を行tlい、培養液については、860同にて吸光
度を測定した。その結果を341図A。
B、C,Dに示す。
培養温度の上昇に供ない、エクオリン活性及び比活性は
上昇することがわかる。42℃培養がアポエクオリン生
産に関して最も好ましいと考えられる。
実施例3[アポエクオリン生産に及ぼすエアレージ殖ン
の影響] エクオリン生産菌PIP−HE/LE392の37℃1
晩培養液を50、ioo、200,300.400.5
00aj! LB培地に171000容量植菌し、50
0mj2容量の坂ロフラスコ中で、37℃にて、18時
間振盪培養した。
培養液上清につき、エクオリン活性及びタンパク量の測
定を行ない、培養液の860nmにおける吸光度の測定
も行なった。その結果は第2I5!Jに示すとおりであ
る。
エアレージ道ンの適正さに比例して、エクオリン活性、
比活性、菌体量が増加し、またそれぞれは比例的に変動
した。これは、エアレーションが菌体量に影響すること
を示し、エアレーションが適正な方がアポエクオリン生
産に関して好ましいと考えられた。
実施例4[エクオリン生産菌の振盪培養における時間経
通] M9C培地中で、37℃、1晩培養した培養液の211
を200mA  M2CあるいはLB培地に植菌し、5
00aj!容量の坂ロフラスコ中で、37℃(で振盪培
養した。適当な培養時間にてサンプリングし、エクオリ
ン活性及び6flOn重における吸光度の測定を行なっ
た。その結果を第3図に示す。
アポエクオリンの生産は菌体量の増加に伴ない、増加し
、アポエクオリンは培地中で安定に保たれていることが
わかる。 LB培地M8C培地では、LB培地の方がM
9C培地よりも2−3倍量のアポエクオリン生産を帰す
ことがわかる。
アポエクオリン生産にはLB培地を用いた方が有利であ
る。
実施例5[エクオリン生産菌の通気静地培養による時間
経過] エクオリン生産菌plP−HE/’fj^802のグリ
セロール・ストック 100μぶをLB培地75■l植
菌し、さらに200■g/anアンピシリンを25μl
添加したIk、30OmJZ容坂ロフラスコ中で30℃
、1晩培養した。
これを種菌として、3ItLB培地(0,02%2%ニ
ラサン’4;ZホームcE4s1、Lot−No、51
1609ti加、611I1g/Itアンピシリン添加
)にて3℃坂ロフラスコ中、37℃で培養した。
培養装置の概略は第4図に示すとおりで、フラスコ中へ
エアーポンプを用いて、2.7℃/分の容量の空気を0
.2μ讃のニトロセルロース・フィルターを通して通気
した。
送り込まれた空気はエアー・スパージャ−にて分散され
、フラスコ上部から排気される6以上のような通気静止
培!ICよるエクオリン活性の時間経通の結果は第5図
社示した。また、 5OS−PAGEの結果は346図
に示した。
さらに、同条件にて大豆培地(30g/fLTrypt
lcSay Broth 、  5g/ぶ酵母エキス)
にて時間経過を追跡した。その結果を第7図に示し、5
O5−PAGEによる分析を第8図に示した。
第4図に示す装置を使用する培養法はエア−ポンプ 一例で、このようにエクオリン生産菌を培養することに
より、大量なアポエクオリン生産が可能となる。
LB培地と大豆培地で培養した場合のアポエクオリンの
生産量を比較すると、LB培地の方が大豆培地よりも多
く、培地中への分泌量も多かった。
その反対に菌体量は大豆培地の方が多かった。
アポエクオリン生産に関してはLB培地を用いた方が収
量及び精製の問題から考えて有利である。
実施例6[エクオリン生産菌からのアポエクオリンの抽
出〕 エクオリン生産菌piP−HE/11^802の37℃
1晩培養液をNaOHにてpt+を10.11.12)
!3にill製するか、クロロホルムを1/100容量
加えるか、5分間50.75.100℃で処理するかに
よって、アポエクオリンを抽出した。
その抽出液を遠心し、その上清について、エクオリン活
性を測定しに、また、 505−PAGEによる分析も
行なった。その結果は第3表と第9図に示した。
第 表 NaOHを用いたアルカリ処理による抽出法では、pH
11〜13ではアポエクオリンが失活あるいは分解した
が、 pntoにおいては、アポエクオリンの失活は見
られず、その抽出率は約40%であった。
クロロホルム処理による抽出法では、はぼ100%のア
ポエクオリンの抽出が可能で、アポエクオリンも活性で
あった。
熱処理による抽出法では、50℃で約半分、75℃及び
100℃で約100%の抽出率であった。また、抽出さ
れたアポエクオリンは活性であった。
また、全ての抽出法において、アポエクオリン以外の蛋
白質の抽出は、はとんどなかった(他の蛋白質は凝集し
ているものと思われる)、このようにして抽出されたア
ポエクオリンは第1θ図に示すように、大nxmのペリ
プラズム1ili域に留まっているアポエクオリンで、
外膜タンパク買Aのシグナルペプチドを欠いている。
なぜなら、その分子量のサイズは、培養液上清のアポエ
クオリンと同じで25にdであった0以上のことから菌
体内から抽出されたアポエクオリンは培養上清のものと
同じと考えられた。
抽出法としては、pH1oでのアルカリ処理、クロロホ
ルム処理、75℃及び100℃での熱処理が有効である
実施例7[有機溶媒によるアポエクオリンの濃縮] エクオリン生産菌PIP−11E101210を坂ロフ
ラスコ5001容中で200■J2 M9C培地にて、
37℃1晩培養した。その培養液を5000rp■、1
0分、4℃にて遠心分離し、その上清を得る。上清の分
別した一定量に対して、その9倍量のエタノールあるい
はメタノールを加え、混合した後、室温あるいは氷水中
で45分間放置した。
10000rp冒、10分、4℃で遠心した後、その沈
殿を乾燥し、30++M Trls [1(pH7,[
i)、10mM EDT^バッファーの1/10容量に
溶解した。
その溶液について、エクオリン活性とタンパク量を測定
し、回収量を算出した。その結果を第4表に示す。
第 表 同表の結果からアポエクオリンの回収率はメタノールよ
りエタノールの方が良いようである0回収率が低いのは
(10〜50%)、タンパク量が少ないためで、アポエ
クオリン生産が高い時は、より高収率の回収が期待出来
ると思われる。比活性(47〜117%)から考えても
、有機溶媒沈殿後のアポエクオリンは活性であると考え
られる。
実施例8[エクオリン生産菌菌体内からのアポエクオリ
ンの精製] エクオリン生産菌plP−HE101210の37℃1
晩培養液81を9000rp會、10分、4℃にて遠心
し、集菌した。菌体をIfLの木に懸濁し、100℃に
て5分間処理した。 IM Trls Hl:1(p)
110)を1/10容量加えて、混合した後、9000
rpm、 60分、4℃にて遠心した。 その上清に酢
酸をpHが4.4になるまで添加した。 9000rp
−5lO分、4℃にて遠心し、その沈殿を171O容量
のIM Trls HCI(pH10) にて溶解し、
5 mM Trls HCI(pH7,6)に対して透
析した。エクオリン活性を測定したところ、 5.7X
 1G’ r、1.u。
/−1であり、その容積は約100@J!であった。
−20℃に保存した。
次にDEAE−セルロファインA−500クロマトグラ
フィーにかけた。バッファーとして305M  Trl
sHCI(pH7,8) 、5mM CaC1zを用い
た。溶出は75■賛NaC1で行ない、溶出した主ピー
クを集め、−20℃に保存した。
さらに、:Iスモシル10C4(I  X 15cm 
) ニよる逆相HPLCにかけた。
水/アセトニトリル(0,1%トリプルオロ酢a>系で
行なった。アセトニトリルの勾配は20〜80%とした
アポエクオリンのピークを分取し、凍結乾燥した。凍結
乾燥後の標品を30mM Trls HCI(pH7,
6)、10mM EDTAに溶解し、エクオリン活性を
測定したところ、約4 x 10” r、1.u、/s
gであった。5OS−PAGEの分析結果を第11図に
示す、1が、培養液上清から精製した標品であり、2が
菌体内から精製した標品である。
上清からの標品と菌体からの標品を比較すると若干菌体
内からの精製標品の方に不純蛋白の混入が多く見られる
ものの、エクオリン活性はほぼ同等の値が得られ、活性
な状態で精製されたと考えられる。
以上のことから第12図に示すように、アポエクオリン
は、培養上清から、等電点あるいは有機溶媒沈殿により
濃縮され、透析後、 DEAE−クロマトグラライ−の
ような陰イオン交換クロマトグラフィーにより分離され
、シリカ系のような逆相HPLCにより高純度に精製さ
れることが可能であると推察される。
また菌体からも、煮沸処理、アルカリ処理あるいはクロ
ロホルム処理じよる抽出を行なった後、上清からの精製
工程と同様の手順でアポエクオリンを精製することが可
能であると考えられる。
実施例9[プラスミドDNAの調製] コロニーあるいは培養液を5■uLB培地に植え、30
℃あるいは37℃で1晩培養した。上記培養液1.5m
iをエツベンドルフチューブに移し、遠心(12,00
0rpm、 2分)した。
上清を除き、ベレットを60μlのグルコース溶液(5
0−グルコース、25a+Mトリス・塩酸 (pH8,
0)、10mM EDT^)に懸濁した。
40μ℃の10−g/■1リゾチーム溶液(使用直前に
グルコース溶液にて調製)を加え、穏やかに混合し、室
温で5分間放置した。200μ℃の0.2NNaOH1
1%SDS溶液を加え、穏やかに混合し、氷中で5分間
放置した。
150μぶの5M酢酸カリウム溶液を加え、穏やかに混
合し、水中で少なくとも5分間放置した。
遠心(12,OQQrpm、 to分、4℃)した後、
上清を別のエッペンドルフチェーブに移し、フェノール
で1回抽出し、エタノール沈殿した。遠心(12,00
Orpm、5分)シ、ベレットを70%エタノールで洗
浄した後、真空乾燥した。ベレットを50μ角のTE1
1衝液(IIH8,0)に溶解しIOμg/■ぶ濃度に
なるようにRNasa^(0,6tg/mJ!溶液をt
UU加え、37℃で30分間保温した。
20%ポリエチレングリコール(PEG) 8000/
2.5MNaC1を30μA加え、よく混合し水中で少
なくとも1時間放置した。遠心(1,200rp■、5
分)し、上清を除いた。ベレットを70%エタノールで
1回洗浄し、真空乾燥した。ベレットを適当量のTE(
pna、o) に溶解した。
実施例10[エクオリン活性の測定] 反応液2ooμn中に30mM Trts−HCl (
pH7,6)。
105M EDT^(pH7−8) 11衝液、1 m
g/aiセレンテラジン1μ角、2−メルカプトエタノ
ール4μぶ、試料液を含む。
4℃に1晩放置した後、反応液の一部をルミフォトメー
ター(TD−4000,ラボサイエンス社)のキュベツ
ト中に移し、 3QmM CaC1tを100μぶ注入
し、その発光量を測定した。
実施例11[タンパク質の定量] タンパク質の定量は、クマジー・ブリリアント・ブルー
を用いた色素結合法(Bradford、M、M。
(1971i)、^na1.Blochem、72,2
48)で行なった。すなわち、市販品のプロティンアッ
セイキットIを用いて行なった。適当に希釈した試料2
.4mjlに染色液0.6■A加えて、混合後、15分
後に595nmの吸光度を測定した。スタンダードとし
てはウシ・rグロブリンを用いた。
実施例12[菌体量の測定] 培養液について、吸光度計で測定した。測定波長は68
0n園を用いた。
実施例13[5O5−ポリアクリルアミドゲル電気泳動
(PAGE)による分析] 検体はLaammll法(Laammll、U、に、(
1970) Nature227、880)によるSD
5ポリアクリル7ミド電気電気心動け分離した。ゲルは
、クマジーブリリアントブルート250にて染色された
。東色後、10%エタノール/酢酸で脱色した。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第12図は本発明の説明図である。 ′s1図は、アポエクオリン生産に及ぼす培養温度の影
響を示す、′s2図は、アポエクオリン生産に及ぼすエ
アレージ真ンの影響を示す、第3図は、振盪培養による
アポエクオリン生産の時間経過を示す。 第4図は通気静置培養装置の概略を示す、第5図及び第
7図は通気静置培養によるアポエクオリン生産の時間経
過を示す。 第6図と第8図は、通気静置培養による時間経過に関す
る505−PAGEの分析を示す。 第9図は、アポエクオリン抽出に関する505−PAG
Eの分析を示す、第10図は、アポエクオリンの局在化
の模式図を示す、第ti図は、精製アポエクオリンに関
する505−PAGEの分析を示す。 第12図は、アポエクオリンの精製工程を示す。 以上

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エクオリン生産菌を継代培養するに当り、該菌の
    培地内における培養温度をコントロールすることを特徴
    とする該菌の安定な継代法。
  2. (2)特許請求の範囲第1項に記載の継代法により該生
    産菌中のアポエクオリン生産に関与するプラスミドを安
    定化する方法。
  3. (3)特許請求の範囲第1項に記載の継代法により選択
    されてなるエクオリン生産菌。
  4. (4)特許請求の範囲第3項に記載のエクオリン生産菌
    を培養することを特徴とするアポエクオリンの生産方法
  5. (5)特許請求の範囲第4項に記載のアポエクオリン生
    産法において培養温度をコントロールすることによるア
    ポエクオリン生産を増強する方法。
  6. (6)特許請求の範囲第4項に記載のアポエクオリン生
    産法においてエアレーションをコントロールすることに
    よるアポエクオリン生産を増強する方法。
  7. (7)特許請求の範囲第3項に記載のエクオリン生産菌
    を煮沸処理して該菌体内からアポエクオリンを抽出する
    方法。
  8. (8)特許請求の範囲第3項に記載のエクオリン生産菌
    をクロロホルム処理して該菌体内からアポエクオリンを
    抽出する方法。
  9. (9)特許請求の範囲第3項に記載のエクオリン生産菌
    をアルカリ処理して該菌体内からアポエクオリンを抽出
    する方法。
  10. (10)特許請求の範囲第4項に記載のアポエクオリン
    の生産法により生産されてなるアポエクオリンを等電点
    沈澱法により濃縮する方法。
  11. (11)特許請求の範囲第4項に記載のアポエクオリン
    の生産法により生産されてなるアポエクオリンを有機溶
    媒沈澱法により濃縮する方法。
  12. (12)特許請求の範囲第7項、第8項及び第9項に記
    載のアポエクオリンを抽出する方法、若しくは特許請求
    の範囲第10項及び第11項に記載のアポエクオリンを
    濃縮する方法により、抽出若しくは濃縮されてなるアポ
    エクオリンをDEAEクロマトグラフィー及び逆相HP
    LCにより精製する方法。
  13. (13)特許請求の範囲第12項に記載のアポエクオリ
    ンの精製方法により精製されてなるアポエクオリン。
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