JPH0314702A - 重荷重用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

重荷重用空気入りラジアルタイヤ

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JPH0314702A
JPH0314702A JP63307691A JP30769188A JPH0314702A JP H0314702 A JPH0314702 A JP H0314702A JP 63307691 A JP63307691 A JP 63307691A JP 30769188 A JP30769188 A JP 30769188A JP H0314702 A JPH0314702 A JP H0314702A
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青木 康年
Kuninobu Kadota
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は高内圧、高重荷の条件下で使用される重荷重
用空気入りラジアルタイヤ、例えば航空機用空気入りラ
ジアルタイヤのトレッド部外傷によるタイヤ破損を防止
し得るクラウン部の保護構造に関する。
(従来の技術) 空気入りタイヤは転勤時に路面に散在する石や金属片等
によりトレッド表面に外傷を受けることが多い.一般に
乗用車などに適用する軽荷重用の空気入りタイヤではあ
る程度の外傷を受けても、その使用条件はさほどきびし
くないためタイヤのバーストに至ることはほとんどない
が、航空機用空気入りタイヤのように高内圧、重荷重お
よび高速の条件下で使用するタイヤにあってはトレッド
の外傷がすぐにタイヤのバーストにつながる。
航空機には、次のような理由もありバイアスタイヤが適
用されている。すなわちバイアスタイヤは、カーカスが
バイアスでカーカスのブライ層数が多いため、有機繊維
コードからなるブライを互いにコードが交差するように
複数層配置したクラウン保護層をトレッド部の内側に設
けることができ、トレッド部が外傷を受けてもクラウン
保護層とカーカスブライとの間で外傷の進展をくいとめ
得るので有利である。
一方コードを放射方向に配列したプライからなるカーカ
スを持ついわゆる空気入りラジアルタイヤは、航空機用
のような条件下では前述の有機繊維コードの交差層から
なるクラウン保護層を用いても、カーカスのプライ枚数
が少なく、かつベルト層に周方向ベルト層があることか
ら、トレッド外傷の進展をくいとめるような効果を期待
できず、航空機用などにも不向きであった。
米国特許第4,402.356号明細書には航空機用ラ
ジアルタイヤに関する開示があり、この文献にはクラウ
ンの保護に波形スチールコードを用いることの記載があ
る。
波形スチールコードをクラウン保護層に用いた場合、単
にトレッド外傷の進展をくいとめることはできるが、ク
ラウン保護層とベルト層の剛性差が大きいために、航空
機の着陸時のように、タイヤに重荷重負荷が加わる場合
や突起物を乗り越す際に、クラウン保護層とベルト層の
間にクランクが生じることが問題点として残る。
(発明が解決しようとする問題点) この発明は航空機用タイヤのように、高内圧、重荷重の
条件下で使用′される空気入りラジアルタイヤのクラウ
ン保護層とベルト層の層間に生しがちなクラックを防止
し、さらにタイヤのトレッドの更生を容易にし得る構造
を提供することが目的である。
(問題点を解決するための手段) この発明は、互いに平行配列をなすコードからなるプラ
イからなり、少なくとも1プライは一対のビードコアー
のまわりでタイヤの内方から外方ヘ巻返した、折返し部
を有するトロイド状のカーカスおよび、このカーカスと
タイヤのトレッドとの間に配した複数のベルト層、をそ
なえ、さらにベルト層とトレッドとの間に、波形コード
又は波形フィラメントを配列したクラウン保護層および
そのタイヤ半径方向内方に100%伸長時のモジュラス
が70 kg /cm”以下のゴムよりなるクッション
ゴム層を配し、ベルト層のタイヤ半径方向最外層のコー
ドとクラウン保護層のタイヤ半径方向最内層の波形コー
ドとの距離を1.5 mm以上としてなることを特徴と
する重荷重用空気入りラジアルタイヤである。
ここで最外層のコードと、波形コードの距離とは第−1
図に示す断面図のごとく、コード表面間の距離である。
この発明の重荷重用タイヤは、ベルト層のタイヤ半径方
向最外層のコードとクラウン保護層のタイヤ半径方向最
内層の波形コードとの距離hを4.5 mm以下にする
ことが重量および発熱性の点から好ましい。なぜなら距
離hが4.5 n+mをこえるとトレッド部全体の体積
が増加しすぎ、高速耐久性が極端に悪化する場合がある
ためである。
マタクッションゴム層の100%伸長時のモジュラスは
製造性を考慮すると20 kg /cm2以上であるこ
とが推奨される。
さて第1図に、この発明に従う空気入りラジアルタイヤ
の構造を図解した。
図中1はカーカス、2は交差ベルト層、3は周方向ベル
ト層、4はトレッド、5はビードコア、6はクラウン保
護層および7はクッションゴム層である。
カーカス1は、この例でビードコア5のまわりをタイヤ
の内側から外側へ巻返した4枚のターンナップブライと
、その折り返し部の外側に沿ってピードトウに向かって
のびる1枚のダウンプライとからなるアップダウン積層
になる。
交差ベルト層2は、有機繊維コードからなるブライの両
側を折り返しその折り返しプライによってトレッド側域
にINを配置し、l枚のブライからなる2層のコード層
間にトレッド側域間にわたる1枚のプライとトレッド側
域のみにさらに1枚づつプライを追加し、トレッド中央
域で2層、トレッド側域で4層のコード層からなる。な
お、図示の例では、折り返しプライ端でのせん断歪の発
生を防止するためプライ端が内側の交差ベルト端を包み
こむ構或とした。
周方向ベルト層3は、交差ベルト層と同材質の有機繊維
コードをタイヤの周方向にらせん状に巻き付けて構威し
た両トレッド側域間で連続するコード層を5層そなえ、
上記トレッド側域の交差ベルト層の間のトレッド中央域
に2層のコード層を配置し、さらにトレッド側域のみに
1枚づつプライを追加し、トレッド中央域で7層、トレ
ッド側域で6Nのコード層からなる。
クラウン保護層6は、波形スチールコード6aを周方向
ベルト層3とトレッド4との間に配置してなる。さらに
クラウン保護層6と周方向ベルト層3との間には、10
0%伸長時のモジュラスが70kg/cm”以下のゴム
よりなるクッションゴム層7を配してあり、ゴム層7の
厚み、すなわち周方向ベルl−N3のコード3aおよび
クラウン保護層6の波形スチールコード6aの距離(以
下層間距離という)hは1.5 mm以上を確保する。
なお図示の例では波形スチールコードにてクラウン保護
層を構威したが、波形フィラメントを用いてもよい。
また軽量化をはかるため、波形コード又は波形フィラメ
ントに有機繊維、例えば芳香族ボリアミドや脂肪族ボリ
アミドを適用することが好ましい。
(作 用) 波形コード又は波形フィラメントは張力を受けると、波
形における振幅が小さくかつ波長が増大する変形を示す
。そしてコード又はフィラメントが変形するとコード又
はフィラメントの周囲のゴムもそれに追従した変形がお
こる。
ところが、タイヤのベルト層2.3は剛性が非常に大き
いために波形コード又は波形フィラメントからなるクラ
ウン保護層6とベルト層2.3の間に大きなせん断力が
発生しセパレーションに至ってしまう. そこでクッションゴム層7をクラウン保護層6とベルト
層2.3との間に配設することにより、波形コード又は
波形フィラメント特有の変形に由来するせん断力をゴム
の変形として吸収する。
このクッションゴム層7の変形吸収を実現するには、ク
ッションゴム層のゴムは100%伸長時のモジュラスが
70kg/cm”以下であることが必須であり、70k
g/c−をこえるとせん断力吸収の効果がなくなり、し
たがってセパレーションの発生を防止できない。
また、同様に層間距ghは1.5 n+m以下ではセパ
レーションの発生を防止できないため、1.5M以上と
する。なお、クッションゴム層を設けるにはモジュラス
と眉間距離hを満足すればよく、実際には例えばベルト
層3あるいはクラウン保護層6のプライコーティングゴ
ムを厚めにとりhが1.5舶以上になるようにすればコ
スト面で効率的である。
また航空機用タイヤ等においては摩耗したトレッドの張
り換えを行って再利用をはかるが、クッシジンゴム層に
より、クラウン保護層とベルト層の眉間距離を持つゆえ
、トレッドの更生に当り、クラウン保護層よりタイヤ外
側をはがして張り換えることが可能となり更生によって
ベルト層を傷つけることなく作業性も簡素化できる。
(実施例) 第F図に示したところに準じて、タイヤサイズH 46
 x 18.O R 20で下記の仕様に従う供試タイ
ヤを、表1に示す眉間距離にてそれぞれ試作し、突起ド
ラムテストを行った。その結果を表1に併記する。
記 カーカス:ナイロン66 1680 d/3よりなる5
N交差ベルト層:ナイロン66 1680 d/4コー
ドを周方向に対して18゜の角度で互い に交差して配置 周方向ベルト層:ナイロン66 1680 d/4コー
ドを周方向に配置 クラウン保護層:構造I X0.2 +18xO.17
5、振幅6mmおよび波長20mmの波形 スチールコードよりなる クッションゴム層=100%伸長時モジュラスが35k
g/cm”のゴムよりなる 表  1 ドラムで、断続的に一定距離(3マイル×50回)走行
させたのち、タイヤを解剖してセバレーションの有無を
確認したもので、内圧、荷重は正規の70%、すなわち
それぞれ140 Psiおよび30940Lbs,そし
て速度は20mile/hとした。
また同様のテストを、クッシゴンゴム層の100%伸長
時モジュラスを変化させて行った結果について表2に示
す。なお眉間距離は2.2 mmとした。
またクラウン保護層およびクッションゴム層の仕様を下
記のように変更した同サイズのタイヤについても同様の
試験を行ったところ、セバレーションの発生は皆無であ
った。
記 クラウン保護層:振幅6.71および波長27問の波形
コード(芳香族ポリアξド、 3000d/3 )よりなる クッションゴム層:100%伸長時モジュラスが35k
g/cm”のゴムよりなる (発明の効果) この発明の重荷重用タイヤは、トレッド外傷の進展をく
いとめることができ、耐久性の向上を達威し、またトレ
ッドの更生を容易にし得る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に従う重荷重用タイヤの説明図である
。 1・・・カーカス     2・・・交差ベル}13・
・・周方向ベルト層  4・・・トレッド5・・・ビー
ドコア    6・・・クラウン保護層6a・・・波形
スチールコード 7・・・クッションゴム層 第1図(佃1)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、互いに平行配列をなすコードからなるプライからな
    り、少なくとも1プライは一対のビードコアーのまわり
    でタイヤの内方から外方へ巻返した、折返し部を有する
    トロイド状のカーカスおよび、 このカーカスとタイヤのトレッドとの間に配した複数の
    ベルト層、 をそなえ、 さらにベルト層とトレッドとの間に、波形コード又は波
    形フィラメントを配列したクラウン保護層およびそのタ
    イヤ半径方向内方に100%伸長時のモジュラスが70
    kg/cm^2以下のゴムよりなるクッションゴム層を
    配し、ベルト層のタイヤ半径方向最外層のコードとクラ
    ウン保護層のタイヤ半径方向最内層の波形コードとの距
    離を1.5mm以上としてなることを特徴とする重荷重
    用空気入りラジアルタイヤ。 2、波形コード又は波形フィラメントが有機繊維からな
    る請求項1に記載のタイヤ。
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