JP2783826B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

Info

Publication number
JP2783826B2
JP2783826B2 JP1025636A JP2563689A JP2783826B2 JP 2783826 B2 JP2783826 B2 JP 2783826B2 JP 1025636 A JP1025636 A JP 1025636A JP 2563689 A JP2563689 A JP 2563689A JP 2783826 B2 JP2783826 B2 JP 2783826B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reinforcing element
reinforcing
intersecting
layer
crown
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1025636A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02208101A (ja
Inventor
好秀 河野
靖彦 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP1025636A priority Critical patent/JP2783826B2/ja
Priority to US07/460,787 priority patent/US5054532A/en
Priority to CA002007131A priority patent/CA2007131C/en
Priority to ES90300157T priority patent/ES2048422T3/es
Priority to EP90300157A priority patent/EP0384558B1/en
Priority to DE90300157T priority patent/DE69004590T2/de
Priority to KR1019900000247A priority patent/KR950014412B1/ko
Publication of JPH02208101A publication Critical patent/JPH02208101A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2783826B2 publication Critical patent/JP2783826B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 空気入りタイヤに関し、とくにそのクラウン部強化に
ついての有用な改善を提案するものである。
(従来の技術) 一般に空気入りタイヤのクラウン部強化は通常、専ら
ベルトに依存するものとされたが、セパレーションの問
題から脱却することができなかった。
特開昭54−126306号公報には、とくにリミッタブロッ
クと名付けたコード層積層体によって円周張力を分担さ
せることによりベルトに作用する円周張力を軽減し、そ
のセパレーションの防止に寄与し得る趣旨が述べられて
いる。しかし実際には、リミッタブロック間でのセパレ
ーションが発生するうれいがあり、なぜなら円周に沿っ
て高い剛性を得るためには極く浅い傾斜角度でコードを
交錯させるコード層の積層を要するからである。
尤も、このリミッタブロックに代えてその位置に、コ
ード角0゜のストリップを配置することにより、この場
合には切離し端があらわれないことからセパレーション
は回避され得るけれども、このようなストリップを用い
たグリーンタイヤは加硫釜内でのベルト拡張が抑制され
るため、タイヤの製造上著しい困難を来す。ここにコー
ド角0゜のストリップの補強要素に用いるコードの撚り
を、とくに加硫初期にのみ伸び易く、加硫後に所期の剛
性が得られるような構造とすることは不可能でないが、
このようなコードは撚りピッチが短くなってその生産性
の面で不利なだけでなく、撚りによるコード強力の低下
を伴い、タイヤのいわゆるカットバーストの懸念から打
込みを多くせざるを得ないことから、タイヤの重量増加
の不利が余儀なくされ、またこの場合モノフィラメント
の利用は不可能である。
(発明が解決しようとする課題) 空気入りタイヤのクラウン部補強に役立つ交錯ベルト
及びクラウン部強化層でのセパレーションを通常のコー
ドまたはフィラメントを用いて有利に防止し、タイヤ製
造上も簡便で重量増になることもないクラウン部の強化
手段を具備する、空気入りタイヤを提供することがこの
発明のの目的である。
(課題を解決するための手段) この発明は、少なくとも1対のビードコアにより係留
されたトロイド状のカーカスをボディ補強とし、このカ
ーカスのまわりにその中央円周を含む平面つまり、赤道
面に対し、10〜40゜の傾斜角にて互いに赤道を挟み交差
する多数のコード又はフィラメントを補強要素とする少
なくとも2層の交錯ベルトを有し、さらに交錯ベルトの
下に位置する、少なくとも1層よりなり、波形若しくは
ジグザグ形をなす多数のコード又はフィラメントの補強
要素を全体として赤道に沿う配向としたストリップによ
るクラウン強化層をもそなえることを特徴とする空気入
りタイヤである。
この発明においてクラウン強化層のストリップは、波
形又はジグザグ形をなす補強素子のストリップの波長
(λ)に対する振幅(a)の比(a)/(λ)が0.015
〜0.06の範囲内であること、またクラウン強化層は、そ
のストリップの補強要素自体(形付け前)の弾性率に補
強要素の断面積と打込み本数を乗じた積のストリップ総
層の合計の、交錯ベルトに用いた各層の補強要素の弾性
率に補強要素の断面積と打込み本数を乗じた積の交錯ベ
ルトの総層数の合計に対する(M)を0.25〜1.0の範囲
内として適用したものであることがとくにのぞましい。
第1図(a)〜(c)にこの発明に従う空気入りタイ
ヤの要部を、トレッド部の断面で示すが、この種のタイ
ヤについて慣例どおりのトロイド状のカーカス、ビード
コアはタイヤのサイド部及びビード部とともに図示を省
略した。
図中1は交錯ベルト、2はクラウン強化層、3はトレ
ッドゴムである。
交錯ベルト1はよく知られているように有機繊維や金
属とくにスチールワイヤの如きを素材とする通常のコー
ド又はフィラメントを補強要素としその多数を互いに平
行に配列して引揃え、通常ゴム被覆を施してから斜めに
切断し、耳縁を再接合したいわゆるコード斜布を用い、
カーカスのまわりにてその赤道面に対し補強素子が10〜
40゜の傾斜角で互いに赤道を挟んで交差する向きに重ね
合わせた2層以上の積層とされる。
クラウン強化層2は、赤道をまたいでその両側にわた
る幅の帯(第1図(a)、(b))、又は赤道をまたい
でその両側に隔たる一対の帯(第1図(c))よりな
り、第1図(a)のような2層か又はそれ以上であって
もまた第1図(b)のように単一層であってもよいが、
何れにしても交錯ベルト1の下に位置する配置にされ
る。
クラウン強化層2もまた有機繊維や金属とくにスチー
ルワイヤの如きを素材とする通常のコード又はフィラメ
ントの多数を補強要素とする少なくとも一層のストリッ
プよりなるが、この補強要素は第2図に示すように波形
(又はジグザグ形)をなしその波長λに対する振幅aの
比a/λが0.015〜0.06の範囲内で、この波形(又はジグ
ザグ形)をなす補強要素の全体的な配向の向きを赤道に
沿うものとする。加硫後のタイヤについて上記範囲内の
a/λを得るには、補強要素を、タイヤ加硫後のa/λより
大きめのa/λとなるように形成しこれをグリーンタイヤ
のカーカス上に貼り合わせる。上記の形付けによってグ
リーンタイヤの加硫釜内における膨径を許容し、加硫の
あと、比a/λはグリーンタイヤのカーカス上でそれより
小さくなり赤道に沿って事実上不伸長化することとな
る。
このクラウン強化層2はそのストリップに用いる、形
付け以前における補強要素自体の弾性率に補強要素の断
面積と打込み本数を乗じた積のストリップ総層数の合計
と、交錯ベルト1に用いた各層の補強要素の弾性率に補
強要素の断面積た打込み本数を乗じた積の交錯ベルトの
総層数の合計との比Mを0.25〜1.0の範囲内として適用
する。
(作 用) この発明はクラウン強化層2の補強要素につき、波形
またはジグザグ形のコードまたはフィラメントを赤道に
沿って配向したストリップを用いるところにポイントが
ある。
こうすることで加硫時の伸びが容易に得られて製造上
簡便となる。また、撚りの工夫の如きで伸びをコントロ
ールする必要は全くないから、コストの低いフィラメン
トを使えるし、また撚りによってコードの強力が低下す
ることもないため、コードバーストの心配もなく、タイ
ヤの重量も増加しない。
クラウン強化層2はタイヤの加硫後にそのストリップ
が内圧充填の際の張力を交錯ベルト1と共に分担し交錯
ベルトのベルト張力を軽減して交錯ベルトにおけるセパ
レーションを防止するためにa/λが0.06より小さく、ま
たさらに比Mが0.25より大きいことが好適である。
より詳細にはa/λが0.015〜0.06であってかつクラウ
ン強化層2におけるストリップの補強要素自体の弾性率
の補強要素の断面積と打込み本数を乗じた積のストリッ
プ総層数の合計と、交錯ベルト1に用いた各層の補強要
素の弾性率にその補強要素の弾性率打込み本数を乗じた
積との比Mを0.25〜1.0の範囲としなければならない。
クラウン強化層2における強力負担が大きすぎると、
とくにその巾を限定して使う場合にその部分のみの剛性
が高すぎて径成長が幅方向に一様とならず均一な摩耗が
期待できないことから比Mの値の上限が限定される。
また、グリーンタイヤの加硫釜内における膨径を許容
するためにa/λの下限が限定される。タイヤ加硫後に0.
015未満の値を得ようとしてもグリーンタイヤの加硫釜
内での膨径が許容されずベルト層が巾方向に波うちを生
じたりし、初期の目的が達せられない。
(実施例) サイズ11/70 R 22.5の供試タイヤを次表に従い試作し
た。
上記試作タイヤのドラム耐久走行キロの指数による比
較は表2のとおりであった。
尚、ドラム試験は空気圧8.0kg/cm2、速度60km/hにて
荷重は初期荷重2500kgから24h経過毎に500kg増加する条
件で実施した。
また、実施例1と比較例3各タイヤの径成長を比較し
第4図の結果を得た。空気圧0.3kg/cm2から8kg/cm2まで
増加させためきの半径の成長量をクラウンセンターから
ショルダーまで測定している。
(発明の効果) この発明によると交錯ベルトのセパレーションの有効
な抑制に寄与するクラウン部強化が、それ自体のセパレ
ーションの懸念なく、タイヤ製造上の弊害を伴うことな
しに実現される。
【図面の簡単な説明】
第1図はタイヤの要部断面図、 第2図は波形補強要素の説明図、 第3図はタイヤの要部断面図、 第4図は径成長比較図である。 1……交錯ベルト、2……クラウン強化層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−126306(JP,A) 特開 昭54−126307(JP,A) 特開 昭54−126311(JP,A) 特開 昭63−121504(JP,A) 特開 昭55−132307(JP,A) 特開 昭57−209403(JP,A) 特公 昭35−3253(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60C 9/18 B60C 9/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1対のビードコアにより係留さ
    れたトロイド状のカーカスをボディ補強とし、このカー
    カスのまわりにその中央円周を含む平面つまり、赤道面
    に対し、10〜40゜の傾斜角にて互いに赤道を挟み交差す
    る多数のコード又はフィラメントを補強要素とする少な
    くとも2層の交錯ベルトを有し、さらに交錯ベルトの下
    に位置する、少なくとも1層よりなり、波形若しくはジ
    グザグ形をなす多数のコード又はフィラメントの補強要
    素を全体として赤道に沿う配向としたストリップによる
    クラウン強化層をもそなえることを特徴とする空気入り
    タイヤ。
  2. 【請求項2】クラウン強化層のストリップは、波形又は
    ジグザグ形をなす補強素子の波長(λ)に対する振幅
    (a)の比(a)/(λ)が0.015〜0.06の範囲内であ
    る請求項1に記載したタイヤ。
  3. 【請求項3】クラウン強化層は、そのストリップの補強
    要素自体の弾性率に補強要素の断面積と打込み本数を乗
    じた積のストリップ総層数の合計の、交錯ベルトに用い
    た各層の補強要素の弾性率に補強要素の断面積と打込み
    本数を乗じた積の交錯ベルトの総層数の合計に対する比
    (M)を0.25〜1.0の範囲内として適用したものである
    請求項1又は2に記載したタイヤ。
JP1025636A 1989-02-06 1989-02-06 空気入りタイヤ Expired - Lifetime JP2783826B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1025636A JP2783826B2 (ja) 1989-02-06 1989-02-06 空気入りタイヤ
CA002007131A CA2007131C (en) 1989-02-06 1990-01-04 Undulating filamentary reinforcement in pneumatic tires
US07/460,787 US5054532A (en) 1989-02-06 1990-01-04 Pneumatic tires with wavy or zigzag cord ply between belt and carcass
EP90300157A EP0384558B1 (en) 1989-02-06 1990-01-05 Pneumatic tires
ES90300157T ES2048422T3 (es) 1989-02-06 1990-01-05 Neumaticos.
DE90300157T DE69004590T2 (de) 1989-02-06 1990-01-05 Luftreifen.
KR1019900000247A KR950014412B1 (ko) 1989-02-06 1990-01-10 공기 타이어

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1025636A JP2783826B2 (ja) 1989-02-06 1989-02-06 空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02208101A JPH02208101A (ja) 1990-08-17
JP2783826B2 true JP2783826B2 (ja) 1998-08-06

Family

ID=12171341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1025636A Expired - Lifetime JP2783826B2 (ja) 1989-02-06 1989-02-06 空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2783826B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1481821B1 (en) 1998-08-19 2011-07-27 Bridgestone Corporation Pneumatic radial tire
US6708747B1 (en) 1998-08-19 2004-03-23 Bridgestone Corporation Pneumatic radial tires
JP2001213116A (ja) 2000-02-07 2001-08-07 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP4046502B2 (ja) 2001-11-20 2008-02-13 株式会社ブリヂストン 空気入りラジアルタイヤ
FR2887812A1 (fr) * 2005-06-30 2007-01-05 Michelin Soc Tech Pneumatique pour vehicules lourds
JP4963389B2 (ja) 2006-09-14 2012-06-27 株式会社ブリヂストン スチールコード、ゴム−スチールコード複合体およびタイヤ
EP2123483B1 (en) 2006-12-26 2017-06-07 Bridgestone Corporation Pneumatic tire
EP2113398B1 (en) 2007-02-23 2012-03-28 Bridgestone Corporation Pneumatic radial tire
JP5164453B2 (ja) * 2007-07-03 2013-03-21 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
JP2009166661A (ja) * 2008-01-16 2009-07-30 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP5735810B2 (ja) 2011-01-14 2015-06-17 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤおよび空気入りタイヤにおける周方向ベルト層の形成方法
JP2013151228A (ja) * 2012-01-25 2013-08-08 Bridgestone Corp タイヤ用補強材およびそれを用いた空気入りタイヤ
DE102014209423A1 (de) * 2014-05-19 2015-11-19 Continental Reifen Deutschland Gmbh Fahrzeugluftreifen

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02208101A (ja) 1990-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0335588B1 (en) Radial tyre
US4293019A (en) Breaker for radial tire
US5054532A (en) Pneumatic tires with wavy or zigzag cord ply between belt and carcass
US4262726A (en) Radial tire with a low angle carcass overlay ply
US5115853A (en) Pneumatic tire with belt overlay structure reinforced with low denier nylon cords
JP2783826B2 (ja) 空気入りタイヤ
EP2065512A1 (en) Steel cord, composite of rubber and steel cord, and tire
US4945967A (en) Reinforcing armouring of tires for vehicle wheels
EP0101400A2 (en) A pneumatic tire
EP0360538B1 (en) Pneumatic tire for passenger car
EP0542567B1 (en) Pneumatic tyre
EP0692394B1 (en) Bias tire having an improved crown reinforcement arrangement
JP4298330B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4118608B2 (ja) 航空機用空気入りラジアルタイヤ及びその製造方法
EP1516752B1 (en) Tire bead configuration
JPH07112763B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
CA1105818A (en) Tire carcass structure
CA1078714A (en) Bias tire with embedded wire breakers
JP4391593B2 (ja) タイヤのクラウン補強体
JPH11222010A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
US4216813A (en) Radial tire with a belt structure of different reinforcement cords
JPH1121774A (ja) ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りラジアルタイヤ
JPS62225406A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
EP0401444A2 (en) Pneumatic radial tire
JP2783833B2 (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090522

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090522

Year of fee payment: 11