JPH0314617A - 高強度、高弾性率ポリイミド成形物の製造方法 - Google Patents

高強度、高弾性率ポリイミド成形物の製造方法

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JPH0314617A
JPH0314617A JP14670189A JP14670189A JPH0314617A JP H0314617 A JPH0314617 A JP H0314617A JP 14670189 A JP14670189 A JP 14670189A JP 14670189 A JP14670189 A JP 14670189A JP H0314617 A JPH0314617 A JP H0314617A
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JP
Japan
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molded product
temperature
polyimide
polyamic acid
zone
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JP14670189A
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Kazufumi Kato
一史 加藤
Kunio Kondo
近土 邦雄
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐熱性の高い、高強度・高弾性率のポリイミ
ド成形物、特に繊維やフィルムを!i!潰する方法に関
する。さらに詳しくは、ポリイミド前駆体であるボリア
ミド酸戒形体をイミド化するに当たり、荷重をかけて微
小部分で熱閉環(ゾーン閉環)し、高強度・高弾性率の
ポリイミド成形体を製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
ポリイミドは、耐熱性が高い、紫外線に対する耐性がよ
い、電気的特性がよいなどの優れた性能を持つため、従
来よりフィルムやワニスとして電子材料分野で広く使わ
れてきた。さらに近年では、宇宙・航空用の複合材料の
高度化に伴い、より高い強度や弾性率など機械的強度の
高い素材としての改良が望まれている。このためポリイ
ミドの繊維やフィルムの強度向上の試みは数々なされて
いる。
ポリイミドは、−i的にこれをよく溶かす溶剤がなく、
このためテトラカルボン酸無水物とジアミンをジメチル
アセトアミドやN−メチルピロリドンなどの非プロトン
性の極性有機溶媒中でボリアミド酸を作り、これを成形
した後、加熱や化学的に閉環しポリイミド成形物を得て
いた。例えば、米国特許3179614号や特公昭57
 − 37687号公報ではボリアξド酸溶液を水中や
有機溶媒中に湿式紡糸をして、また特公昭42 − 2
936号公報では乾式紡糸をして、また特公昭59−1
63416号公報ではボリアミド酸の一部を化学的にイ
ミド化した後、紡糸してポリアミド酸成形物を得、その
後、熱や化学的にM環してポリイξド成形物を得ている
.得られたポリイミド威形物は強度向上のために分解温
度以下で一段で、または多段階的に熱延伸され繊維やフ
ィルムが得られている。
しかし、これらによって得られた威形物の機械的性質は
必ずしも要求性能を満足するものではない。これは、比
較的柔らかい屈曲性に富んだポリアミド酸成形物を閉環
する際、その構造が凍結されてポリイミドになるためで
あり、強化方向に対して分子鎖の配向が不充分なためで
ある。高強度・高弾性率成形物による一次元強度向上へ
の道は、如何に応力を均等に分担しうる緊張タイ分子の
数を増大させるか、どの程度まで分子を一本の延びきり
鎖に近づけられるかにかかっている。
屈曲性ボリマーの未配向物を完全配向させて、高強度、
高弾性率の繊維やフィルムの成形物を作る一つの手段と
して功刀らが提案しているゾーン延伸やゾーン熱処理[
 Polym.Prepr.(JIS^)第20巻第1
号,第787頁〜, (1979年)、繊維学会誌,第
36巻、第10号、第411頁〜, (1980年)、
高分子論文集、第45巻、第3号、第201頁〜(19
88年)、参照lがある。これらによれば、ナイロン6
繊維では約1 7 GPa (約1700 kg/am
”約170 g/d) 、ポリ、プロピレン繊維では2
 1 GPa(約2100 kg/mm” 、約260
g/d)の高弾性率を、またポリエチレンやポリエチレ
ンテレフタレ−ト(PET)では市販品の延伸フィルム
の約4倍の強度や弾性率の成形物が得られたことが報告
されている。
しかしながら、これらの試みは、ナイロン6やPET,
あるいはボリオレフィンなどの}容融し易い、いわゆる
柔らかいポリマーを扱ったものであり、また物理的処理
を目的としたものであった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、ゾーン閉環により、ポリイミドの前駆体であ
るポリアミド酸を熱閉環する際に化学変化と構造変化を
同時に行なうことによって成形物の強化方向に対して分
子鎖をより配向させ高強度・高弾性率のポリイミド成形
物を得ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは鋭意検討した結果、ポリアミド酸を熱閉環
させポリイミドにするに当たり、以下に述べるような全
く新しい方法(ゾーン閉環)を発明するに至った。
即ち、ポリイミド成形物を製造するに当たり、対応する
ポリイミド前駆体であるポリアミド酸の成形物を一方向
にかかる張力が1.0 kg/ mm”(0.08 g
/d)以上でかつ0.99 Tkg/am”以下で(T
は該成形物の破断時の張力である)熱処理温度が該成形
物のTG/DTA曲線のTml (該アミド酸成形物の
イミド化の開始温度)を越えTm2(該アミド酸成形物
の分解開始温度)未満の条件下で、加熱ゾーンが実質的
に5岨以下の部分で熱処理し、連続的にポリイミド成形
物を得ることを特徴とする高強度、高弾性率ポリイミド
成形物の製造方法、である。
本発明において熱処理されるポリアミド酸成形物は、従
来法により得られたものを使用でき、特に限定はない。
また、一部化学的にイミド化されたポリアミド酸成形物
も使用することができるが、環化率は50%以下が望ま
しい。
本発明では、熱処理時に成形物にかかる単位断面積あた
りの張力を1 . 0 kg /閣2(0.08 g/
d)以上で、、成形物の破断時に於ける張力Tに0.9
9をかけた値0.99 T以下に保持する。本方法によ
れば、ゾーンによる局所加熱により、熱処理する成形物
全体に荷重がかからないため、一aにオーブン中で試料
全体を同じ温度に加熱した場合に比べ2〜3倍の張力が
かけうる。これによって、熱処理さた成形物の狭い部分
に加えた全張力が集中的に作用し分子鎖の伸張に効果的
である。またこのとき、熱処理温度にともないポリア込
ド酸がボリイミドに閉環すると同時にその閉環部分に局
所的に荷重がかかるため分子の化学構造変化に伴うモル
ホロジー的な分子構造上の乱れが増加せず、ボリマーの
延びきり鎖を作るのに非常に有効である.従って、ゾー
ン閉環時には、ポリアミド酸威形物の破断がない限りに
於て、できる限り大きい荷重で熱処理する事が望ましい
熱処理温度とは、該成形物のTG/DTA曲線のTm1
(該アミド酸威形物のイミド化の開始温度)を越えTm
2 (該アミド酸成形物の分解開始温度)未満の条件下
で通常行う。第1図に無水ビロメリット酸と4.4′ 
ジアミノジフエニルエーテルから作られたポリアミド酸
成形物のTG/DAT曲線を示すが、ここでいうTml
はアξド酸成形物のイξド化の開始温度で、第I図で指
すTmlの温度をいう。Tm2は該アミド酸成形物が閉
環した該ポリイミド成形物の分解開始温度で、第1図で
指すTm2の温度をいう。熱処理は、このTml以上T
m2以下の温度で行われるが、経時的に変化させてもよ
く、多段階的に変化させてもよい。又好ましくは、1回
目のゾーン熱閉環処理は300゜C以下が望ましい。
Tml以下の温度で熱処理することもできるが、この場
合温度が低すぎるため延びきり鎖を作る方向としてはも
の足りず、また延伸すると同時に閉環することはできな
い。Tm2以上の温度でも短時間ならば熱処理すくこと
もできるが、分子に化学的な分解が起こり、その結果と
して成形物の物理的強度がおちるため望ましくない。
本発明中、ゾーン閉環とはできるだけ狭い領域でボリア
ミド酸成形物を熱閉環させ、ポリイミド戒形吻にするこ
とをいう。つまり、ゾーン閉環によれば熱閉環時に狭い
部分にのみ熱がかかることによって、ポリアミド酸から
ポリイミドへ化学変化させると同時に、加えた荷重が集
中的に作用するため分子鎖の延びきり鎖を大きくし、結
果的に高弾性率、高強度のボリイ稟ド成形物を得ること
ができる。また加熱ゾーンの移動は、ポリアミド酸成形
物の一端から延びきり鎖の成長により順次整然とポリイ
ミドの組織を作ることを可能にしている。この方法は、
ポリアミド酸を広い範囲に渡って加熱閉環・延伸してイ
ミド化するときにみられるような分子の滑りによる構造
の乱れ、結晶の多発、欠陥の発生など力学的な性能に悪
影響を与えるような現象を抑制している. 加熱ゾーンを通った成形物は、一般には自然に冷却され
るが、特に加熱ゾーンの直後に冷却ゾンを設けて急冷す
る事ができる。
加熱ゾーンの移動は、2種類の方法で行なうことができ
る。一つは試料を固定し加熱装置を移動させる方法であ
り、他の一つは逆に、加熱装置を固定して試料を移動さ
せる方法である。前者は、引張り試験機などを利用して
実験室レヘルでも簡便にできる。工業的に考えた場合は
、後者の方が生産性が上がる。つまり、繊維やフィルム
などのポリアミド酸成形物を回転数の異なる二本のロル
間で張力をかけながら、一定速度で固定された加熱装置
内を通してポリイミド成形物を得ることができる。
本発明の方法の加熱処理は、大気雰囲気でも行えるが、
好ましくは、威形物の酸化劣化を防ぐ目的で、窒素ガス
などの不活性ガス雰囲気下で行うのが望ましい。
加熱ゾーンでの加熱媒体としては赤外線、高周波、レー
ザー光、電熱ヒーター、また、別の装置で製造されてか
ら導かれた熱媒体などが使用される。
上記に示されたゾーン閉環・延伸において、温度や張力
、加熱速度などの因子はポリアミド酸成形物 (繊維)
の物性により変化させて行うことができ、さらに多段階
的に繰り返して処理することができる。 第2,3図に
本発明に用いる加熱(必要ならば冷却)装置の例をあげ
た。
第2図は普通に使用される引張り試験機(1)を利用し
た装置であり,上端のチャック(2)で固定された戊形
物(繊維)を加熱装置(3)で示される加熱ゾーンを通
し、下端をおもり(5)によって固定する。
荷重はこのおもりによって適宜変えられる。加熱装置(
3)は引張り試験機のクロスヘッド(6)に固定され、
また加熱装置(3)に取り付けられた温度制御装置(4
)によって温度コントロールされる。処理速度は引張り
試験機に備わった速度制御装置(7)によって変化させ
ることができる。必要ならば、加熱ゾーンの直後に冷却
ゾーンを設けてもよく、また加熱ゾーンを窒素などの不
活性ガス雰囲気にもできる。
第3図においてポリアミド酸成形物(繊維)は一対のロ
ーラー(8a)によって加熱冷却装置に送り込まれる。
加熱冷却装置全体は入口及び出口にそれぞれ一対のロー
ラー(8a)、(8b)がある。ローラー(8a)、(
8b)は例えばそれぞれ特公昭3B − 8395号公
報または特公昭40−2709号公報に開示されている
ような装置内外の雰囲気が互いに混じり合わないように
シールされた構造を有するものであり、かつ、成形物(
繊維)を加熱冷却装置に送り込むか、または取り出す働
きがある。このようなローラー(8a)によって加熱冷
却装置内に送り込まれた成形物(繊維)は加熱ゾーン(
9a)によって、TmlからTm2の温度範囲内の適温
に制御された雰囲気下で加熱され、ひき続きただちに冷
却ゾーン(10a)を通る。ついで、加熱冷却された成
形物(繊維)はデリベリローラー(lla)によって次
の加熱冷却ゾーンへ送られる。ローラー(8a)及び(
lla)の表面速度を適宜変えることによって、加熱ゾ
ーツ(9a)で処理を受ける成形物(繊維)にかかる張
力を調整することができる.この加熱・冷却操作を数回
繰り返すことが可能であり、加熱処理し終った威彫物(
繊維)はローラー(8b)によって装置外へ送り出され
、巻取り機(l2)によって巻取り物(18)として巻
取られる。但し、冷却ゾーン(lla) 、(llb)
、(llc)はなくてもよい。この装置全体はシールド
カバー(13)によって被覆されており、排気口(14
)より装置内部を真空にしたり、また窒素などの不活性
ガスを送り込むこともできる。
なお前述のような要件が満足され本発明処理が可能であ
るならば、使用装置は第2図や第3図に示した如き装置
に限定されるものではない。
〔実施例〕
以下、本発明をさらに詳しく実施例を挙げて説明する。
成形物(繊維)の物性測定は、モノフィラメントの引張
り試験をJIS L−1069に準じた方法で行なった
。引張り試験機は■島津製作所社製オートグラフS−1
00を使用した。さらに、この引張り試験機を第2図に
示す如きゾーン閉環装置に利用した。
実施例■ 500IR1四つ口セパラブルフラスコに4,4′ジア
藁ノジフエニルエーテル(DDE)を21.0252g
入れ、2 5 0 mlのN,N−ジメチルアセトアミ
ド(DMAc)を加え溶液とした。この溶液に22.9
032gの無水ピロメリット酸(PMOA)を固形状で
添加し、さらに50mlのDMACを加えた。窒素雰囲
気下、反応温度5〜10℃に保ち、4時間攪拌し、13
.7重量%、固有粘度2.5d1/g (DMAc; 
30゜C)のボリアミド酸溶液を得た。但し、以上の操
作でPMDAの取扱いや反応系内は乾燥窒素気流下にお
いた。
このボリアミド酸溶液を炉過、減圧脱気して紡糸原液と
した。この原液は直径0.2mmのオリフィスー個をも
つ口金を通して、22゜CのDM^C/水(容量比20
/80)からなる凝固浴中に紡糸し(紡糸速度2 2 
m/liin )ついで22℃水中で1.3倍に延伸、
成形した。この成形物(繊維)を水中で約20分水洗し
、ついで室温で60分風乾後、60゜C、24時間真空
乾燥しポリアミド酸成形物(繊維)とした。
この成形物(繊維)を本発明の第2図に示される加熱処
理機で処理した。即ち加熱処理はゾーン長2mm、処理
速度は1 0 cm/min 、で行い、温度、荷重を
変えて一段または多段階で第1表に示す方法で行なった
。なお加熱処理は窒素気流下で行なった。得られた成形
物(繊維)の物性を第1表に示した。
比較例1 実施例1に示されたボリアミド酸成形物(繊維)を窒素
気流下で50cmのガラス円筒管を用い300℃で1.
15倍、つい−(? 4 0 0 ”Cで1.1倍に延
伸、成形し、さらに500゜Cで緊張熱処理した。得ら
れたポリイミド成形物(繊維)の物性を第1表に示した
実施例2 500一四つロセバラブルフラスコに4.4′ジアξノ
ジフエニルエーテル(DDIE)を14.42g入れ、
200dのN−メチルピロリドン(NMP)を加へ溶液
とした.この溶液に15.78gの無水ビロメリット酸
(PMD^)を固形状で添加し、さらに20aftのN
MPを加えた。窒素雰囲気下、反応温度5−10゜Cに
保ち、4時間攪拌し、12.1重量%、固有粘度2.2
a/g  (NMP.30゜C)のボリアξド酸溶液を
得た。但し、以上の操作でPMDAの取扱や反応系内は
乾燥窒素気流下においた。
このポリアミド酸溶液95gを別の反応容器にとり、こ
れに無水酢酸1.395gとピリジン1.80g(アミ
ド酸単位で0.25当量)をNMP5gに溶解させた溶
液を1時間かけて滴下し(窒素気流下20゜C)、つい
で4時間撹拌した。得られた部分環化ボリアミド酸溶液
はポリマー温度11.2重量%、固有粘度 2.5a/
gであった。この部分環化ポリアミド酸溶液を炉過、減
圧脱気して紡糸原液とした。この原液は直径0.2mm
のオリフィスー個をもつ口金を通して、20゜CのNM
P/水(容量比20/80)からなる凝固浴中に紡糸し
(紡糸速度1 5 m/min )ついで2o″C水中
で1.3倍に延伸、戒形した。この成形物(繊維)を水
中で約20分水洗し、ついで室温で60分風乾後、6o
゜C、24時間真空乾燥し部分環化ボリアξド酸威形物
(繊維)とした。
この成形物(繊維)を本発明の第2図に示す加熱処理機
で処理した。即ち加熱処理はゾーン長2鴫、処理速度は
10cm/minで行い温度、荷重を変えて一段または
多段階で第2表に示す方法で行なった。なお加熱処理は
窒素気流下で行なった。
得られた成形物(繊維)の物性を第2表に示した。
比較例2 実施例2に示されたポリアミド酸成形物(繊維)を窒素
気流下で50cmのガラス円筒管を用い300’C”i
?1.35倍、ついで400゜cで1.4倍に延伸、戒
形し、さらに500゜Cで緊張熱処理した。得られたポ
リイミド成形物(繊維)の物性を第2表に示した。
実施例3 500成四つロセバラブルフラスコに3,4′ジア旦ノ
ジフエニルエーテル( 3 DDE)を12.0144
gとパラフェニレジアミン(PPD)を6.4886g
入れ、280dのN, Nジメチルアセトアミド(DM
Ac)を加え溶液とした。この溶液に26. 1756
gの無水ピロメリット酸(PM[lA)を固形状で添加
し、さらに20成のDMAcを加えた。窒素雰囲気下、
反応温度5〜10゜Cに保ち、4時間攪拌し、13.7
重量%、固有粘度2.2d1/g (DMAc,  3
 0゜C)のポリアξト酸溶液を得た。但し、以上の操
作においてPMDAの取扱や反応系内は乾燥窒素気流下
においた。
このポリイミド溶液を炉過、減圧脱気して紡糸原液(溶
液粘度2800 Poise; 2 5゜C)とした。
この原液は直径0.15 amのオリフィスー個をもつ
口金を通して乾式紡糸、或形した(溶液温度35゜C、
カラム温度135゜C,紡ロロ金温度60゜C、ガス温
度110″C)。得られた成形物〈繊維)は、60゜C
24時間真空乾燥しボリアミド酸成形物(繊維)とした
この成形物(繊維)を本発明の第2図に示す加熱処理機
で処理した。即ち加熱処理はゾーン長2閣、処理速度は
1 0 cm/minで行い、温度、荷重をかえて一段
または多段階で第3表に示す方法で行った。なお加熱処
理は窒素気流下で行なった。
得られた成形物(繊維)の物性を第3表に示した。
比較例3 実施例3に示されたポリアミド酸成形物(繊紐)を窒素
気流下で5OCTl1のガラス円筒管を用い300”C
”i’1.5倍、ついで4oo″Cで2.1倍に延伸、
成形し、さらに500゜C 1.2倍延伸した。得られ
たボリイξド成形物(繊維)の物性を第3表に示した。
比較例4 加熱ゾーン長の威形物(繊維)物性に及ぼす効果を調べ
るために、実施例lで得られたポリアミド酸成形物(繊
維)を本発明の第2図に示される加熱処理機で以下の条
件で処理した。加熱処理ゾン長を10mmとし、実施例
1ハと同じ条件(即ち、処理速度は1 0cm/min
 、1回目;荷重0.2g/d、温度200゜C、2回
目;荷重0.5 g/d、温度400゜C,3回目;荷
重0.5 g/d,温度500℃)で行なった。なお加
熱処理は窒素気流下で行なった。
得られた成形物(繊維)の物性を比較例4りとして第1
表に示した。
同様に、それぞれ実施例2及び実施例3で得られたポリ
アミド酸成形物(繊維)を加熱ゾーン長のみを変化させ
て(10m)、それぞれ実施例2ハ、実施例3ハの条件
で熱処理してポリイミド成形物(繊維)を得た。その成
形物(繊維)の物性をそれぞれ比較例4ヌ、比較例4ル
として、対応する第2表、第3表に示した。
比較例5 ゾーン閉環時における熱処理温度の効果を調べる為に、
実施例1で使用したと同じポリアミド酸成形物(繊m)
を本発明の第2図に示す加熱処理機で以下の条件で処理
した。加熱処理はゾーン長10fflII1、処理速度
10CIl/Ilin、荷重0.2 g/dで、処理温
度は次の2種類で行なった。比較例5ヲは、100″C
であり、この温度はこのボリアミド酸のイξド化温度(
Tml)以下である。又、比較例5ワは5 5 0 ’
Cで行ない、この温度は、このボリアξド酸の分解温度
以上である..100゜C (Tm1以下)で処理した
比較例5ヲの場合、処理したポリアミド酸成形物(繊維
)は、閉環せず、従って本発明成形物(繊維)は得られ
なかった.又同じ操作を5回行なっても目的は達威され
なかった.一方、550゜C (Tm2以上)で処理し
た比較例5ワの場合、ポリア逅ド酸成形物(繊維)が切
断してしまい、同様にポリイミド威形物(繊維)は得ら
れ無かった。
第1.2.3表から解るように、本発明によるゾーン閉
環では成形物(繊維)物性にかなりの向上がある。例え
ば、実施例1では、比較例1にくらべて、ほぼ、2〜2
.5倍ほどの力学的強度の向上がみられる。同様に、実
施例2では、ほぼ1.5〜2.0倍程度、実施例3では
1.2〜1.5倍程度の力学的強度の向上がみられる。
又、実施例1〜3におけるトの実施例から、1回目に4
 0 0 ’Cという高温でゾーン熱閉環を行った場合
にも、力学的強度の向上はみられるが、その効果は小さ
いことが分かる。したがって、初めのゾーン熱閉環処理
は、300゜C以下の方が望ましい、その次のゾーンよ
り高温で処理するほうが、より高物性のポリイξド成形
物(繊維)が得られることがわかる。
また、比較例4は、加熱ゾーンを広げすぎても加熱処理
の効果はあまり期待されないことがわかる。
〔発明の効果〕
本発明は、ポリアミド酸成形物を熱閉環する際に処理温
度、成形物にかける荷重、処理速度、ゾーン長などの因
子を変化させることによってより高強度・高弾性率のボ
リイ藁ド成形物を得ることができる方法である。また、
このゾーン閉環は熱で化学変化を起こすポリイミドなど
の威形物を処理する方法として新規で有用な方法である
本発明で得られた繊維やフィルム等の成形物は、耐熱製
の高い高強度・高弾性率の繊維として、複合材料用の強
化繊維、絶縁布等に有用であり、フィルムは電気絶縁や
磁気記録用ベースフィルムとして有用なものである。
〔図面の説明〕
第1図は、ピロメリット酸二無水物(PMD^〉と4,
4′−ジアミノジフェニルエーテル( 4 DDn)か
ら作られたボリアミド酸の熱分析結果のTG/DT八曲
線を示す。測定は、セイコー電子工業■SSC5000
熱分析システムのTg/DTA 200によって窒素気
流下、昇温速度10゜C/minで行なった。
第2図は、引張り試験機を利用した本発明のゾーン閉環
装置。1;引張り試験機、2;固定治具、3;加熱装置
、4;温度制御装置、5;おもり、6;クロスヘッド、
7;速度制御装置、8;処理する成形物、9;接続コー
ド。
第3図、本発明における装置の一例の概略図。
8a,8b;シールドを兼ねるフィード・テークアップ
ローラー、9a,9b,9c;加熱ゾ7ン、10a.l
Ob,10c  ;冷却ゾーン、lLa.1lb.IL
c;回転速度を変えられるデリベリローラ、l2;巻取
り機、l3;シールドカバー、14:不活性ガスの流入
口または真空にするための排気口、15:リークコック
、16:処理する成形物の巻取物、17;処理する成形
物、1B.処理した成形物の巻取物

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、ポリイミド成形物を製造するに当たり、対応するポ
    リイミド前駆体であるポリアミド酸の成形物を一方向に
    かかる張力が1.0kg/mm^2(0.08g/d)
    以上で、かつ0.99Tkg/mm^2以下で(Tは該
    成形物の破断時の張力である)熱処理温度が該成形物の
    TG/TDA曲線のTm1(該アミド酸成形物のイミド
    化の開始温度)を越えTm2(該アミド酸成形物の分解
    開始温度)未満の条件下で、加熱ゾーンが実質的に5m
    m以下の部分で熱処理し、連続的にポリイミド成形物を
    得ることを特徴とする高強度、高弾性率ポリイミド成形
    物の製造方法。
JP14670189A 1989-06-12 1989-06-12 高強度、高弾性率ポリイミド成形物の製造方法 Pending JPH0314617A (ja)

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