JPH03142233A - ラミネート金属板の製造装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、金属板の通板速度に変化を生じても、良好
な接着強度が得られるラミネート金属板の製造方法に関
する。

〔従来の技術〕

ラミネート金属板のうち、最近多用されている可溶接性
ラミネート金属板を製造する従来の方法としては、例え
ば特開昭６２−２３４９１７号公報に開示されたような
ものがある。

これは第３図に示すように、一対のアンコイラｌａ、ｌ
ｂにより準備された帯状金属板が、図外の脱脂工程、洗
浄工程にて前処理された後、プライドルロール２ａ、２
ｂを経て両方（又は一方）の金属板の対向する表面に、
導電性フィラーおよび液状樹脂からなる混合体を噴射ノ
ズル等の塗工装置４ａ、４ｂにより均一に拡散被覆し、
熱風等を用いた液状樹脂乾燥装置５ａ、５ｂで樹脂を乾
燥させる（ここで、例えば塗工装置５ｂを省く場合は乾
燥装置５ｂの代わりに金属板余熱装置が用いられる）。

樹脂乾燥の終わった一方の金属ｆｆ１ｌｌａと他方の金
属板１１ｂとは樹脂塗工面を内側として重ね合わされる
とともに圧着ロール６により圧着されて一枚のうξネー
ト金属板１２として形成され、冷却装置８で冷却後、巻
取り装置７に巻取られるようになっている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記のような従来例においては、乾燥装
置と圧着ロールとの間には、通常、金属板の蛇行修正装
置や樹脂の付着量計などが設置されるため、乾燥装置と
圧着ロール間の距離を近接程度に小さくすることはでき
ない。その結果、金属板は乾燥装置と圧着ロールとの間
で大気への放熱により温度が低下する。

一方、帯状金属板は装置の入側において先行コイルと後
行コイルとの溶着が行われるが、そのつど金属板の通板
速度の変更は避けられない。このため、大気への放熱の
ある条件下で、通板速度を変更したときには、乾燥装置
出側の板温か一定であっても圧着ロールでの板温は変化
し、特に通板速度が第４図（ａ）に示すように低下した
ときには同図（ｂ）に示すように圧着ロールでの板温か
低下し、そのために同図（Ｃ）に示すように７３３強度
が低下し、良好な接着強度が得られないという問題を生
じる。

この発明は、このような従来の問題にかんがみてなされ
たものであって、乾燥装置と圧着ロール間に保熱装置を
設けることにより、上記課題を解決することを目的とし
ている。

〔課題を解決するための手段〕

この発明は、上記目的を達成するために、２枚の金属板
を樹脂により接着してラミネート金属板を製造する装置
において、金属板に塗工した樹脂を乾燥させるための乾
燥装置と該乾燥装置を通過した金属板を圧着するための
圧着装置との間に、前記金属板の温度低下を防止する保
熱装置を設けたうξネート金属板の製造装置としたもの
である。

（作用〕 この発明は、上記の構成のごとく、乾燥装置と圧着ロー
ル間に保熱装置を設けたため、この装置中を通板される
樹脂を塗工された金属板は大気への放熱が遮断され必要
温度に保熱される。そのため金属板の通板速度が金属板
の接続時において低速となっても板温は低下せず、圧着
ロールで圧着される際に良好な接着強度を得るために必
要な温度を確保することができる。

〔実施例〕

以下、この発明を図面、線図を参照して説明する。第１
図は本発明にかかる製造装置の概念図である。但し、従
来例と同一の部分については同一の符号を付し、重複す
る説明を省く。

第１図において、金属板は従来例と同様に、アンコイラ
ｌａ、ｌｂにより巻戻されて塗工装置４ａ、４ｂでその
表面に導電性フィラーを含む液状樹脂を噴射ノズル等の
塗工装置４ａ、４ｂにより均一に拡散被覆される。そし
て乾燥装置５ａ、５ｂで樹脂を乾燥後、２枚の金属板１
１ａ、ｌｌｂは圧着ロール６で重ね合わせて圧着され、
１枚のラミネート金属板１２となり、巻取り装置７に巻
取られるようになっている。但し、本発明による製造装
置においては、乾燥装置５ａ、５ｂから圧着ロール６に
至る間を保熱ダクト１６ａで囲い、内部に電気ヒーター
１７を設置して加熱するようにした保熱装置１６が配設
されているので、乾燥装置５ａ、５ｂから圧着ロール６
に向かって保熱装置１６内を通板される金属板１１ａ、
ｌｌｂは、その間に大気から遮断されるとともに放散熱
を補償されて板温は所定温度（例えば１８０″Ｃ）に保
熱された状態で圧着ロール６に到り、ここで良好な樹脂
の半溶融状態下で圧着され、接着強度の大きいうξネー
ト金属板１２として形成される。１５は樹脂の塗工厚を
計測するために、保熱装置１６内に設けられた樹脂膜厚
計である。

ここで、２枚の金属板のうち、例えばｌｌａにのみ樹脂
塗工が施される場合は、塗工装置４ｂは省略されると共
に、乾燥装置５ｂは余熱装置に置き換えられる。

次に本発明による装置を用いて実施した例を以下に示す
。

使用した金属板は板厚が０．４ｍｍ、板幅１５００ｍｍ
で、乾燥装置と圧着ロール間の距離は６ｍであり、乾燥
装置出側における板温は１８０°Ｃ一定に制御した。そ
の結果を第２図に示す。

すなわち、通板速度が６ｍ／分から２ｍ／分に低下した
とき（同図（ａ））、圧着ロールでの圧着時における板
温は一定温度１８０°Ｃに保熱された（同図（ｂ））。

その結果、ラミネート金属板の７３３強度は、通板速度
が変化したにも拘わらず、同図（Ｃ）に示すように、一
定強度１２０ｋｇ／ｃ１ｆｌを保持することができた。

また、第４図は、すでに従来例において説明したごとく
、通板速度の変化によって、７３３強度が著しく低下し
ていることを示している。なお、７３３強度はうごネー
ト鋼板の引張せん断密着強度であって、第２．４図（Ｃ
）の線図はそれぞれ１分間隔での測定値をプロットした
ものである。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、ラミネート金属
板製造に際し、金属板の通板速度に避けられない変化が
生じても、一定且つ良好な接着強度を有する製品を得る
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る装置を備えたうξネート金属板製
造ラインの一実施例の概略図、第２図は実施例による結
果を示す線図で、同図（ａ）は通板速度を、同図中）は
圧着ロールでの板温を、同図（Ｃ）はＴＴＳ強度を、そ
れぞれ示した線図、第３図は従来例のライン概略図、第
４図は従来例による結果で、同図（ａ）は通板速度を、
同図（ｂ）は圧着ロールでの板温を、同図（Ｃ）は７３
３強度を、それぞれ示した線図である。 ５ａ、５ｂ・・・・・・乾燥装置、６・・・・・・圧着
装置（圧着ロール）、ｌｌａ、Ｉｌｂ・・・・・・金属
板、１２・・・・・・ラミネート金属板、１６・・・・
・・保熱装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）２枚の金属板を樹脂により接着してラミネート金
   属板を製造する装置において、金属板に塗工した樹脂を
   乾燥させるための乾燥装置と該乾燥装置を通過した金属
   板を圧着するための圧着装置との間に、前記金属板の温
   度低下を防止する保熱装置を設けたことを特徴とするラ
   ミネート金属板の製造装置。