JPH0773883B2 - 合成樹脂ラミネート金属帯の製造方法 - Google Patents

合成樹脂ラミネート金属帯の製造方法

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JPH0773883B2
JPH0773883B2 JP62220939A JP22093987A JPH0773883B2 JP H0773883 B2 JPH0773883 B2 JP H0773883B2 JP 62220939 A JP62220939 A JP 62220939A JP 22093987 A JP22093987 A JP 22093987A JP H0773883 B2 JPH0773883 B2 JP H0773883B2
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metal strip
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cooling
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健二 二町
吉夫 西山
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、表面に微細凹凸を形成して表面の艶を消した
艶消し合成樹脂フィルムを加熱した金属帯にラミネート
する方法によるラミネート金属帯の製造方法の改善に関
する。
(従来技術) 従来、合成樹脂ラミネート鋼板の用途は、外装建材が多
かったが、近年は、内装建材、電気機器外板、車輌内装
板などの用途が拡大し、外装建材より多くなってきてい
る。この合成樹脂ラミネート鋼板は、用途が外装建材の
場合、フィルム面が光沢を有するものでもよいが、内装
建材などの場合は、意匠性を高めるため、艶消しのもの
が求められている、 ところで、これらの光沢を有するものおよび艶消しのも
のの製造は、それぞれ光沢フィルムおよび艶消しフィル
ムを鋼帯に圧着ラミネートする方法により行なうが、そ
の製造工程は、光沢の有無に関係なく、同一工程で行っ
ている。すなわち、第2図に示すように、オーブン1の
出側にゴム製の1対のラミネートロール2と水を直接吹
き付ける方式の冷却装置3とを順次配置して、オーブン
1で冷延鋼帯やめっき鋼帯などのような鋼帯4を加熱し
た後、鋼帯4の上面に合成樹脂フィルム5を供給して、
ラミネートロール2で鋼帯4に圧着し、しかる後に冷却
装置3で冷却する方法により連続的に製造している。な
お、この方法で、合成樹脂フィルム5として、鋼帯4と
融着性を有するものを用いる場合、鋼帯4に接着剤を塗
布することなく、鋼帯4を樹脂の融点以上に加熱するだ
けで、また、鋼帯4との融着性を有しないものを用いる
場合は、鋼帯4に接着剤を塗布して、接着剤の融点以上
に加熱する方法で行っている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、この方法により艶消し合成樹脂ラミネー
ト鋼帯を製造すると、艶消しフィルムは、表面に凹凸を
付けて表面の艶を消したものであるため、ラミネートし
てから冷却装置3に至る間に鋼帯4の熱によりフィルム
が表層まで軟化点をはるかに越える温度に加熱されてし
まう。このため、表面の微細凹凸が平滑になって、艶戻
りが生じ、光沢が高くなってしまうという問題があっ
た。また、冷却装置3は、水を直接吹き付ける方式のも
のであるため鋼帯4に衝突して生じた水滴が冷却装置3
の前にまで飛散し、水滴の落下した部分に光沢差が生
じ、そこがはん点模様になるという問題もあった。
これらの問題を解決する方法として、ラミネートロール
2の直後に水を多量に吹き付けて、急冷することも考え
られるが、フィルムが十分密着するためには、ラミネー
ト後ある程度の養生時間を要するため、ラミネート直後
に急冷すると、フィルムの密着性が低下してしまう。
本発明は、このラミネート後艶戻りの問題と、はん点模
様の問題をフィルムの密着性を損なうことなく解決する
ものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、金属帯または接着剤を塗布した金属帯をオー
ブンで加熱した後、表面に微細凹凸を形成して艶を消し
た艶消し合成樹脂フィルムを金属帯に圧着ラミネートし
て冷却するラミネート金属帯の製造方法において、前記
圧着ラミネートと冷却とをオーブン出側に内部水冷方式
の冷却ロールを設け、かつ、この冷却ロール周囲に金属
帯のガイドロールを配置して、ガイドロールで金属帯を
冷却ロールに巻き付け、その巻き付け開始部分の金属帯
と冷却ロールとの間に合成樹脂フィルムを表面側が冷却
ロール側になるように供給することにより行い、艶戻り
が少なく、はん点模様やフィルム密着性の低下を生じな
い合成樹脂フィルムラミネート金属帯を製造できるよう
にした。
本発明の場合、冷却ロールは、伝導率を良好にするた
め、通常、金属製のものにし、フィルム温度が好ましく
は軟化点以上にならないように、軟化点以上になっても
わずかであるように制御する。この制御は、通常、金属
帯と冷却ロールとの接触長さを一定にした状態でラミネ
ート速度を変えることにより行うか、もしくは金属帯と
冷却ロールとの接触長さを変更することにより行う。
冷却ロールへの金属帯の巻き付けは、冷却ロール周囲に
ガイドロールを配置して行うが、このガイドロールを内
部水冷式のものにして、このロールに金属帯が内側にな
るように巻き付けるのが好ましい。これは、合成樹脂フ
ィルムラミネート金属帯を冷却ロールでフィルムの軟化
点以下に冷却しても、温度がまだ高いうちにコイルに巻
き取ると、フィルムにかかる圧力や巻き締まりにより光
沢ムラを生じるので、ガイドロールで常温近くまで冷却
する必要があるからである。
(作用) 本発明の場合、金属帯の巻き付け開始部分と金属帯と冷
却ロールとの間に合成樹脂フィルムを表面側が冷却ロー
ル側になるように供給すると、フィルムは裏面が金属帯
の熱で溶融して、金属帯に圧着ラミネートされる。この
ラミネートにより、合成樹脂フィルム温度は、時間の経
過とともに金属帯の熱により温度が上昇してゆくが、フ
ィルムの表面側表層は、ラミネートと同時に冷却ロール
により冷却が開始され、しかも、冷却ロールと接触して
いる間は、冷却され続けるので、温度上昇は抑制され
る。また、金属帯自体もフィルム側から冷却ロールによ
り冷却されるとともに、外側から空冷により冷却され
る。従って、フィルムが冷却ロールより離れるまでに金
属帯自体の温度をフィルム軟化点未満に低下するように
フィルムと冷却ロールとの接触時間を調整すれば、フィ
ルムの艶処理してある表層をフィルムの軟化点未満の温
度またはそれより若干高い温度に抑制することができ
る。
また、冷却ロールによる金属帯自体の冷却は、熱伝導率
の劣るフィルムを介して行うものであるから、急激でな
く、空冷を加速した程度のものであり、フィルムの密着
性を確保するための養生時間がある。
なお、本発明に使用するような艶消し合成樹脂フィルム
の製造方法として、表面に凹凸模様を形成したエンボス
ロールと弾力体ロールとを対向させて、これらのロール
の一方を内部水冷方式の冷却ロールにし、Tダイで押し
出したフィルムをエンボス加工と同時に急冷することに
より、エンボス模様を固定することが行なわれている
が、この方法には、合成樹脂フィルムラミネート金属帯
の製造に適用した場合、従来別個に配置されていたラミ
ネートロールと冷却装置を合体できることやラミネート
後フィルム密着性のための養生時間を確保できることな
どが示されておらず、本発明を予測することは困難であ
る。
(実施例) 実施例1 第1図に示すように、オーブン1の出側にまず表面をゴ
ムで被覆したデフレクターロール6を、その次にこのロ
ールより径の大きい金属製のフィルム用冷却ロール7を
相対向するように平行に配置して、両ロールの間を金属
帯4aが通過するようにした。そして、このフィルム用冷
却ロール7の上方にガイドロール8を配置して、このロ
ールのオーブン側に金属帯4aをかけ、金属帯4aがフィル
ム用冷却ロール7に巻き付けられるようにした。フィル
ム用冷却ロール7とガイドロール8とは、いずれも内部
が中空のものを用い、両側の軸にロータリージョイント
を取り付けて、内部に水道水を流した。
以上のように構成すると、艶消し合成樹脂フィルム5を
デフレクターロール6の部分の金属帯4aとフィルム用冷
却ロール7との間に艶消し面がフィルム用冷却ロール7
側になるようにして供給すれば、合成樹脂フィルム5
は、金属帯4aにラミネートとされ、かつ、ラミネートと
同時にその艶消し面側表層が冷却される。そして、フィ
ルムは、フィルム用冷却ロール7から離れるまで冷却さ
れ続ける。一方、金属帯4aは、ラミネート後空冷され、
さらに、ガイドロール8で冷却される。
この方法で、塩化ビニル用接着剤を塗布した板圧0.8m
m、幅917mmの溶融亜鉛めっき鋼帯をオーブン1で229℃
に加熱して、軟化点80℃、光沢度6.9の艶消し塩化ビニ
ルフィルム(厚さ200μ)をラミネートしたところ、合
成樹脂フィルム5とフィルム用冷却ロール7(表面温度
37℃)との接触時間5秒の場合、フィルム温度は、最高
121℃に、また、光沢度(JIS K 5400)は、17.6%に上
昇し、目視でも艶戻りしていた。また、ガイドロール8
(表面温度36℃)通過後の鋼帯温度は、63℃であった。
一方、ラミネート速度を遅くして、前記接触時間を10秒
にしたところ、フィルム最高温度は、82℃で、光沢度1
3.4%とラミネート前とほとんど変わらず、目視でも艶
戻りはほとんど確められなかった。また、これらのラミ
ネート鋼帯の1次、2次フィルム密着性を調査したとこ
ろ、従来法で製造したものと変わらなかった。また、ガ
イドロール8通過後の鋼帯温度は、40℃であった。
なお、フィルム温度は、ラミネート前にヒートラベルを
フィルムに貼付け、ラミネート後ラベルの変色度合から
判定した。また、1次フィルム密着性は、常温エリクセ
ン6mm押し出し後フィルムを貴養成剥離する方法によ
り、2次フィルム密着性は、沸水2時間浸漬後1次フイ
ルム密着性と同様に行う方法により行った。
実施例2 実施例1と同要領で、板厚0.35mm、幅914mmの溶融亜鉛
めっき鋼帯をオーブン1で220℃に加熱して、軟化点80
℃、光沢度10.8の艶消し塩化ビニルフィルム(厚さ200
μ)をラミネートした。冷却ロール7(表面温度31℃)
との接触時間を10秒間にしたが、フイルム最高は、65℃
にまでしか上昇せず、光沢度11.1%とフィルム表面のバ
ラツキの範囲で、艶戻りは全く確められなかった。ま
た、1次、2次フィルム密着性も実施例1と変わらなか
った。また、ガイドロール8(表面温度31℃)の通過後
の鋼帯温度は35℃であった。
(発明の効果) 以上のように、本発明は、水をラミネート後の金属帯に
直接吹き付けて冷却するのではなく、フィルムの艶消し
面をラミネートと同時に水冷方式の冷却ロールに接触さ
せて、そのまま巻き付けて冷却するのであるから、艶戻
しを防止もしくは抑制することができ、はん点も発生し
ない。しかも、フィルム密着性を従来法と同程度に維持
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による合成樹脂フィルムラミネート金
属帯の製造方法を示すものであり、第2図は、従来の合
成樹脂フィルムラミネート金属帯の製造方法を示すもの
である。 1……オーブン、2……ラミネートロール、3……冷却
装置、4……鋼帯、4a……金属帯、5……合成樹脂フィ
ルム、6……デフレクターロール、7……フィルム用冷
却ロール、8……ガイドロール、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属帯または接着剤を塗布した金属帯をオ
    ーブンで加熱した後、表面に微細凹凸を形成して艶を消
    した艶消し合成樹脂フィルムを金属帯に圧着ラミネート
    して冷却するラミネート金属帯の製造方法において、前
    記圧着ラミネートと冷却とをオーブン出側に内部水冷方
    式の冷却ロールを設けるとともに、この冷却ロール周囲
    に金属帯のガイドロールを配置して、ガイドロールで金
    属帯を冷却ロールに巻き付け、その巻き付け開始部分の
    金属帯と冷却ロールとの間に合成樹脂フィルムを表面側
    が冷却ロール側になるように供給することにより行うこ
    とを特徴とする合成樹脂ラミネート金属帯の製造方法。
  2. 【請求項2】ガイドロールを内部水冷方式の冷却ロール
    にすることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
    合成樹脂ラミネート金属帯の製造方法。
JP62220939A 1987-09-03 1987-09-03 合成樹脂ラミネート金属帯の製造方法 Expired - Lifetime JPH0773883B2 (ja)

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JPS5840491B2 (ja) * 1977-01-17 1983-09-06 三井化学株式会社 積層板の製造方法
JPS56142060A (en) * 1980-04-08 1981-11-06 Toyo Ink Mfg Co Manufacture of laminated board

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