JPH03142118A - 穴明け工具 - Google Patents

穴明け工具

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JPH03142118A
JPH03142118A JP28119389A JP28119389A JPH03142118A JP H03142118 A JPH03142118 A JP H03142118A JP 28119389 A JP28119389 A JP 28119389A JP 28119389 A JP28119389 A JP 28119389A JP H03142118 A JPH03142118 A JP H03142118A
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JP
Japan
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tool
groove
tip
groove width
twisted
Prior art date
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Pending
Application number
JP28119389A
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English (en)
Inventor
Sueji Takatani
高谷 末治
Tatsumi Kato
加藤 辰美
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、被削材の穴明は加工に用いられる穴明は工
具に係り、詳しくは工具本体の外周面に切屑排出溝が形
成された穴明は工具に関する。
[従来の技術] 従来、この種の穴明は工具としては、例えば略円柱状を
なす工具本体の外周部に工具軸線回りに一定角度で捩れ
る切屑排出溝が形成され、この切屑排出溝の回転方向を
向く壁面と工具本体の先端逃げ而との稜線部に切刃が形
成されてなる、いわゆるツイストドリルが知られている
ところが、このようなツイストドリルにおいては、切屑
排出溝の捩れ角を余りに大きく設定すると、切屑排出溝
の長さが加工深さよりも著しく長くなるために、工具先
端部に発生ずる切屑を工具基端側へ押し上げる力(以下
、切屑排出力と称する。)か切屑と切屑排出溝との間に
作用する摩擦抵抗で失われて切屑詰まりが発生し易くな
るという欠点があり、他方、捩れ角を余りに小さく設定
すると切屑排出溝の全長が短くなって切屑排出性は向」
ニするものの、切刃のすくい角が不足して切削抵抗の上
昇を招くという欠点を有していた。
加えて、」―述のツイストドリルにおいては、工具剛性
を向」ニさせるべく芯厚を工具基端側はど大きく設定す
るいわゆる芯厚テーパか設けられる場合があり、このよ
うな場合には切屑排出iRの断面積が工具基端側はど実
質的に減少するため、より一層切屑詰まりが発生し易く
なる欠点も指摘されていた。
そこで、切屑排出溝の切屑排出性を向上させると同時に
切削抵抗の増加をも防止し得るトリルとして、例えば実
開昭64−12716号公報に示すような穴明はドリル
か提案されている。
このドリルは、第9図ないし第11図に示すように、略
円柱状をなす工具本体lの外周部に、該工具本体1の先
端逃げ而2及び外周面3に開口する切屑排出溝4が形成
され、さらにこの切屑排出溝4の回転方向を向く壁面5
の先端部に、切刃6を有するデツプ7か、そのすくい面
8を」−泥壁面5と路面−に連続させた状態てロウ付け
されてなるもので、」−記切屑排出溝4の工具先端から
aa断面までの部分を一定角度で捩れさせて切刃6に所
定のすくい角を与える一方で、a−a断面からb−b断
面まての捩れ角を上記a−a断面の捩れ角から0°に至
るまで漸次減少させるとともに、その溝幅(Q+ 0の
工具外周長さに対する比率(以下、溝幅比と称する。)
を上記a−a断面までの溝幅比よりも増大させ、さらに
はb−b断面から後端側に向かって捩れ角0°の直線部
を配置することによって切屑排出溝全体の全長を従来よ
りも減少させ、切削抵抗の増加を防止しつつ切屑排出抵
抗の減少を図っている。
なお、この場合各部の寸法については、a−a断面まで
の捩れ角を25°〜30°の範囲の一定値、溝幅比を0
4〜1.0の範囲の一定値に設定し、a−a断面からb
−b断面の溝幅比を0.8から1.5の範囲で漸次増加
させ、b−b断面から工具基端側の部分の溝幅比を上記
b−b断面と同−若しくは0.8から1.5の範囲で増
加させ、さらにa−a断面の位置を工具径りに対して工
具先端から0.6D−1,5Dの位置に、b−b断面の
位置を工具先端から2D〜3.5Dの位置に定めるべき
である旨が指摘されている。
[発明か解決しようとする課題] しかしながら、上述した従来のドリルにおいては、特に
切屑排出力が最も大きい工具先端部の一定範囲において
、切屑排出溝4の捩れ角が一定とされているため、未だ
切屑排出性を十分に向−1−させ得るものとは言い難か
った。
すなわち、上述のようなドリルにおいては、切削時に切
刃6の外周側と内周側との周速に差が生じるため、切刃
6で生成された切屑は、まずすくい而8」二を工具の回
転中心側に向けて扇状に延びて切屑排出溝4のヒール側
壁面9に衝突し、該壁面9に沿ってカールする。そして
カールした切屑は、切刃6で新たに生成される切屑によ
って押し出され、以後各壁面5.9と擦過しつつ工具基
端側へと排出されてゆく。このため、切屑と切屑排出溝
4との間に作用する摩擦力は、切屑排出力が最も大きく
かつ切屑排出方向が変換される工具先端部において最も
大きく、従ってその損失も工具先端部において最も大き
いこととなる。
しかるに上述したドリルは、切屑排出溝4の捩れ角が工
具先端部で一定のため、壁面9に沿ってカールした切屑
が押し出される際に、該切屑と壁面9とが激しく擦過す
ることとなり、この点て従米のツイストドリルと変わり
がない。このため、切屑排出抵抗の低減効果も一定の範
囲に止どまらざるを得ず、特に工具−回転当たりの送り
量を大きくした場合等、工具先端部における切屑摩擦抵
抗が大きくなる場合には、切屑排出性を十分に向」ニさ
せることがてきないおそれが大きいのである。
この発明は、以」二のような背景の下になされたもので
あり、特に切屑排出溝の先端部における切屑摩擦抵抗を
十分に低減させることができて切屑排出性に優れ、同時
に切刃の切削抵抗の増加をも防止し得る穴明は工具を提
供することを目的とする。
「課題を解決するための手段] 上記課題を解決するために、この発明の穴明は工具は、
切屑排出溝を、工具本体の先端側に設けられて工具軸線
回りに捩れる捩れ部と、この捩れ部の後端から工具本体
の基端側へ向かって工具軸線と平行に延在する直線部と
から構成し、上記捩れ部の捩れ角を工具本体の先端から
基端側へ向かうに従って漸次減少させると共に、上記直
線部の溝幅を、上記捩れ部の溝幅よりも大きくかつ当該
直線部の先端から基端側へ向かうに従って漸次増大させ
たものである。
この場合、工具基端側のねじり剛性を確保しかつ切屑排
出性を確実に向上させるには、上記直線部の工具軸線方
向における工具径り相当の長さ当たりの溝幅変化率を0
.01 D−0,06Dの範囲に設定することが好まし
い。
また、切屑排出性をより一層向上させるには、上記切屑
排出溝の上記捩れ部の溝幅を、工具先端から基端側へ向
かうに従って漸次増大させることが好ましく、この場合
、切刃の切削抵抗の増大を確実に防止しかつ工具先端部
におけるねじり剛ヤLを確保するには、上記捩れ部先端
における捩れ角を10°〜20°の範囲に、捩れ部の溝
幅比を06〜1.0の範囲に、捩れ部の工具軸線方向に
おける全長を工具径りに対して1.5D〜2.5Dの範
囲に設定することが望ましい。
[作用] 上記構成の穴明は工具においては、切屑排出溝の先端部
の捩れ角が漸次減少するため、工具先端部におけるヒー
ル側壁面は、工具基端側へ向かう程、カールした後の切
屑の成長方向に対して工具の回転方向側に後退する。こ
のため、工具先端部における切屑と壁面との激しい摩擦
が回避され、摩擦抵抗が減少する。
加えて、捩れ部の捩れ角が漸次減少してその後端が]二
具軸線と平行に延在する直線部に連なるため、切屑排出
溝全体を捩れ溝状に形成する場合に比して切屑排出溝の
全長が大幅に短縮されて切屑の移動距離が減少し、この
結果、切屑排出溝全体の切屑摩擦抵抗も小さくなる。
さらに、切屑排出溝の後端側に位置する直線部の溝幅が
工具基端側に向かって連続的に拡大されているので、直
線部における切屑の摩擦抵抗も小さくなり、このときの
溝幅変化率を適当な範囲に設定することで工具のねじり
剛性が損なわれることなく切屑排出性が向上する。この
場合、捩れ部の溝幅をも工具基端側に向けて拡大させる
ことにより、切屑の摩擦抵抗がさらに減少して切屑排出
性が一層向上する。
一方、上記構成の穴明は工具によれば、捩れ部の捩れに
より切屑排出溝の壁面と先端逃げ面との稜線部に設けら
れる切刃に正のすくい角が与えられるので、切削抵抗が
小さくなって切削能力も向上する。
そして、上記捩れ部の長さ、捩れ角、溝幅比や直線部の
溝幅比の変化率を適当な範囲に設定することにより、工
具先端側におけるねしり剛性を損なうことなく、切削抵
抗の増大を防ぎつつ切屑排出性を向」ニさせることがで
きる。
[実施例] 以下、第1図ないし第4図を参照して、本発明の詳細な
説明する。
第1図及び第2図に示すように、本実施例のドリルは、
上述した従来のドリルと同様、略円柱状をなす工具本体
IOの外周部に、該工具本体10の先端逃げ面11及び
外周面12に開口する2本の切屑排出溝13・13が形
成され、これら切屑排出溝13の回転方向を向く第1の
壁面14・14と」:記先端遇げ面11との稜線部に、
切刃15を有する2枚のチップI6・■6が、各々のす
くい而+6aを上記壁面14に連続させた状態でロウ付
けされ、これらデツプ16の内周端縁に挟まれた工具回
転中心P。に、上記先端部げ面IIから工具基端側へ陥
没する空隙部17が形成されてなるものである。
ここで、」−記切屑排出溝I3は、工具本体10の先端
側に形成された捩れ部18と、この捩れ部18の後端か
ら工具基端側へ向かって工具軸線Oと平行に延在する直
線部19とから構成されてなるものである。
上記捩れ部18は、工具軸線Oの回りに捩れる捩れ溝状
に形成され、その捩れ方向は、後端側が工具回転方向後
方側に捩れるように、すなわち、当該工具本体10の先
端側からの正面視(第2図)において時計方向に捩れる
ように定められている。
捩れ部18の捩れ角は、上記先端逃げ而11に開口する
先端部において10’〜20°の範囲に設定され、この
先端部から工具基端側に向かうに従っ1 て連続的に減少させられて、上記直線部19と連続する
後端部において0°とされている。
ここで先端部の捩れ角をIO°〜20°の範囲に設定し
たのは、10°に満たないと切刃15のすくい角が小さ
くて切削抵抗を十分に低減できないおそれが生し、他方
、20°を超えると捩れによる切屑の摩擦抵抗が相対的
に大きくなり、切屑排出性を十分に低減できないおそれ
が生じるからである。
また、工具先端から捩れ部I8の後端までの距M Lは
、被削材や切削条件に応じて適宜定められるが、工具径
りに対して1.5D〜25■)の範囲に設定することが
好ましい。距離r7が1.5Dに満たないと捩れ角が急
激に変化し過ぎて工具先端部の切屑排出性にかえって悪
影響を与えるおそれがあり、他方距離I7が2.5Dを
超えると捩れ部18の全長が長くなり過ぎて切屑の摩擦
抵抗が大きくなり、全体の切屑排出性が劣化するおそれ
が生じるからである。
第3図に示すように、捩れ部18は、」―記デツプすく
い面+6aに連なる上記第1の壁面I4と、この第1の
壁面14の工具中心側の端部から工具外周面12に向か
って円弧状に延びる第2の壁面(ヒール側壁面)20と
から構成されており、その溝幅Q1、ずなわち各壁面1
4.20と工具外周面12とが交わる点P1、P7間の
距離は捩れ部18の全長に渡って一定とされている。そ
して、捩れ部I8の溝幅比、すなわち工具外周長さに対
する溝幅((!I+ 121)の比は、0.6〜1.0
の範囲に設定されている。
ここで、溝幅比を上記の範囲に定めるのは、溝幅比が0
6に満たないと捩れ部I8の断面積が不足して円滑な切
屑排出に支障を来すおそれが生じ、他方溝幅比が10を
超えると工具先端部における実断面積が不足し、工具の
ねじり剛性が過度に損なわれるおそれが生じるからであ
る。
一方、第1図及び第4図に示すように、上記直線部19
は、工具回転方向を向く平坦面21と、この平坦面2I
の工具中心側の端部から工具外周面12に向かって円弧
状に延びる湾曲面22とを有し、かつ工具軸線Oと平行
に延在する直線状の溝に形成されている。
この直線部19の溝幅Q、は、捩れ部18に連続する先
端において捩れ部18の溝幅Q1と同一に定められ、こ
の先端から後端の切り上がり位置(第1図におけるII
I −III断面位置)に向かうに従って漸次拡大され
ている。
この溝幅Q、の変化は、直線部I9を溝幅Q、1で一定
とした場合(第1図に二点鎖線で示す)と比較して明ら
かなように、直線部19の回転方向を向く平坦面21を
、工具先端から基端側に向かうに従って漸次回転方向後
方側に削り込むことによって与えられたものである。
直線部19の具体的な形成方法は種々考えられるが、例
えば第1図に示すように工具本体IOの外周部に、溝幅
Q1で捩れ角0°の直線部19aをボールエンドミル等
の溝切り用の工具を用いて形成し、この後、同一の工具
を、捩れ溝19の先端に一致させた状態から工具基端側
に向かって適当な捩れ角を与えつつ送り出すことににっ
て加工てきる。
また、直線部19の工具軸線方向の長さD(工具径)当
たりの溝幅Qの変化率は、0.0ID〜0.06Dの範
囲に設定することが好ましい。変化率が0.01Dに満
たない場合には溝幅拡大による切屑の摩擦抵抗の低減を
十分に図ることができず、他方変化率が006Dを超え
ると、工具基端側における溝幅が著しく拡大して工具の
ねじり剛性に与える影響か無視できないおそれが生じる
からである。
上記空隙部17は、工具回転中心P。からチゼルエツジ
を除去して、切削中のスラスト荷重を低減させると共に
工具先端の芯振れ運動を防止するために設けられたもの
であり、その大きさは、被削材の空隙部17に対応する
部分に成長するコアが当該空隙部17の側面から受ける
切削抵抗によって板切られる程度とされ、より具体的に
はドリルの側面視における幅にして0.2mm〜2.5
mmの範囲に定められる。
また、上記工具本体10の内部には、工具本体10の基
端面に開口しかつ工具軸線O」二を工具先端側に向けて
延在する供給孔23が形成され、この供給孔23からは
、上記先端逃げ面IIに開口する油入24が形成されて
いる。
以上の構成からなるドリルを用いて被削材の穴明は加工
を行うには、供給孔23から高圧切削油を供給して油入
24から吐出させつつ、工具本体IOを工具軸線Oの回
りに回転させて切刃15で被削材を切削してゆく。
このとき、各切刃I5で生成された切屑は、切刃15の
外周側と内周側との周速差により、工具外周側から工具
の回転中心側に向かって扇状に成長し、捩れ部18の第
2の壁面20に衝突してカールする。そしてカールした
切屑は、切刃15て新たに生成される切屑が先に生成さ
れた切屑を押し」二げる力を受けて押し出され、工具基
端側へ向けて排出される。
ここで、本実施例のドリルては、工具先端側の捩れ部1
8の捩れ角が工具先端から連続的に減少するため、上記
第2の壁面20は、工具基端側へ向かうにつれて、壁面
20に衝突した後の切屑の成長方向に対し工具の回転方
向側へと漸次後退する。このため、切屑は壁面20と過
度に擦過することなく工具基端側へと円滑に排出される
こととなり、この結果、工具先端部において切屑と壁面
20との間に生じる摩擦抵抗が小さくなる。
加えて、捩れ部18の捩れ角は、その後端に至るまで連
続的に減少し、さらには工具軸線Oと平行に延在する直
線部I9に連続するため、切屑排出溝13の全長が全体
を捩れ溝状に形成する場合に比して大幅に短縮されて切
屑の移動距離が減少する。このため、切屑排出i3T 
I 3全体に生じる切屑の摩擦抵抗も小さく、切切屑排
出溝13の後端側に切屑の摩擦抵抗を超える十分な切屑
排出力が作用して切屑排出性が向上する。
さらに、切屑排出力が低下する直線部19の溝幅Q、が
、捩れ部I8の溝幅Q1と同一に設定される先端から後
端の切り上がり位置に向かうに従って漸次大きくなるよ
うに定められているため、捩れ部I8の溝幅に応じてカ
ールした切屑と直線部19の各壁面21,22との間の
隙間が工具基端側に向かう程拡大する。従って、切屑が
直線部I9の先端から後端の切り上がり位置に至るまで
の間の摩擦抵抗による切屑排出力の損失が小さくなり、
切屑排出性がより一層向上する。
一方、本実施例では捩れ部18の先端の捩れ角に応じて
切刃15に正のすくい角が与えられるので、切屑排出溝
13全体を直線状に形成する場合に比して切lN11抵
抗も大幅に小さくなる。
このため、本実施例によれば、切削抵抗の増加を防止し
つつ切屑排出性を大幅に向」ニさせることができ、しか
も、工具先端における切屑排出性も十分に向上するので
、特に工具送り量が大きい領域でも」二連の効果を十分
発揮し得るのである。
そして、上記捩れ部I8の捩れ角の変化範囲と長さ、及
び直線部19の溝幅変化率とを」二連した範囲に設定す
ることにより、工具のねじり剛性を過度に損なうことな
く、切刃I5の切削抵抗を十分に減少させるとともに切
屑排出性をより確実に向上させることができる。
ここで、本発明の効果を確認すべく第9図ないし第11
図に示す従来のドリルと、第1図に示す本発明に係るド
リルとを用いて下記の加工条件で切削試験を行った。
この際、各ドリルの切削抵抗の比較のため工具の一回転
当たりの送り量を適宜変化させて所要切削動力を測定し
、また切削中の切屑の排出状況を監視した。
なお、各ドリルの諸寸法は別表1に示すように設定した
(加工条件) ドリル径:20mm 被削材:SM(140(硬度:Ho2O3)切削速度・
70m/min 工具送り量+ 0.15〜0.3mm/rev。
切削油:水溶性切削油剤 穴明は深さ+100mm 以下余白 表 (D、トリル径) 9 第5図は上記の切削試験における所要切削動力の測定結
果を示すもので、この図からも明らかなように、従来の
ドリルでは、−回転当たりの送り量が0 、15 mm
/ rev、を超える領域で切削動力が次第に増加し、
0 、2 mm/ rev、において切屑詰まりが発生
する。そして0 、2 mm/ revを超える送り量
を与えた場合には切削動力が急激に増加し、0 、25
 mm/ revに至った時点で切屑詰まり?こより切
削不可能となった。これは、従来のドリルでは切屑排出
溝先端の捩れ角が25°と大きく、しかも捩れ角の減少
が工具の途中から開始されることから切屑排出性が劣る
こと、及び捩れ部分の全長が3Dと長いために切屑排出
溝の全長も長いためと推定される。
これに対して、本発明のドリルでは、工具送り量を0 
、3 mm/ rev、まで上昇させても切削動力が微
増に止どまり、切屑詰まりも発生せず安定した切削を行
うことができた。
なお、本実施例では、捩れ部18の溝幅Q1を一定とし
ているが、本発明の穴明は工具はこれに0 限るものではなく、捩れ部18の先端から後端にかけて
徐々に溝幅Q1を拡大させても良い。この場合Zこは、
捩れ部18における切屑の摩擦抵抗が工具基端側に向か
うほど減少するので、」−述した直線部19における摩
擦抵抗の減少とあいまって、切屑排出力の損失がさらに
小さくなり、切屑排出性がより一層向上するという効果
を奏する。
また、本実施例では、特に直線部19の平坦面21を削
り込んで溝幅Q、を変化させているが、本発明はこれに
限るものではなく、例えば第6図に示すように、工具回
転方向後方側を向く湾曲面22を削り込んで溝幅0.2
を変化させても良い。
この場合は、工具本体IOの外周部に溝幅l!1の直線
部19aを形成した後、同一工具を、上記実施例に対し
て逆方向の捩れ角を与えつつ送り出すことによって容易
に加工できる。
さらに、本実施例では工具本体IOの先端にチップ16
をロウ付けする付刃ドリルについて説明したが、本発明
の穴明は工具はこれに限らず、スローアウェイ式のドリ
ルやソリッドドリル等にも当然に適用可能である。
また、本実施例では、特に工具先端部に空隙部17が設
けられたドリルについて説明したが、例えば第7図及び
第8図?こ示ずようZこ、切刃15が]二具回転中心P
。まで延長されたものであっても同様の効果を奏するも
のである。
[発明の効果] 以」二説明したように、この発明の穴明は工具によれば
、切屑排出溝を、工具の先端から基端側に向かうに従っ
て連続的に捩れ角が減少する捩れ部と、この捩れ部の後
端に連なって工具軸線と平行に延びる直線部とから構成
したので、切屑排出溝の全長が捩れ角一定の捩れ溝を形
成する場合に比して短縮化され、切屑排出溝全体の摩擦
抵抗か減少する。しかも、捩れ部の捩れ角の変化が工具
の先端から開始されているので、工具先端部における切
屑排出溝壁面と切屑との過度の擦過が回避されて工具先
端部における切屑排出性か特に向上する。
さらに、直線部の溝幅が工具基端側に向かう程3 拡大されているので、工具基端側に向かう程切屑摩擦抵
抗が減少し、切屑排出性がより一層向−1―する。そし
て、捩れ部先端の捩れ角に応じて切刃に適度のすくい角
か与えられるので、切削抵抗も十分に低減され、この結
果、本発明によれば切削抵抗の増加を防止しつつ切屑排
出性を十分に向」ニさせることができる。
また、上記直線部の溝幅変化率を適当な範囲に定めるこ
とにより、工具基端側のねじり剛性を損なうことなく上
述の効果を奏することができて工具の実用性が向」ニし
、さらに、上記捩れ部の溝幅を工具基端側に向かって拡
大させることにより、工具先端部の切屑排出性が一層向
上する。
そして、捩れ部の溝幅比、長さ及び捩れ角の変化範囲を
適当な範囲に設定することで、工具先端部1のねじり剛
性を損なうことなく、切刃の切1111抵抗を十分減少
させるとともに切屑排出性をより確実に向」ニさせるこ
とができ、この結果実用性に極めて優れた工具を提供で
きろ。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明の一実施例を示すもので、
第1図はその側面図、第2図は第1図における丁矢視図
、第3図は第1図中■−■線におする断面図、第4図は
第1図中III−III線における断面図、第5図は本
発明に係るドリルと従来のドリルとを比較した切削試験
の結果を示す図、第6図は本発明の他の例を示す断面図
、第7図及び第8図は本発明のさらに他の例を示す図で
、第7図はその正面図、第8図はその側面図、第9図な
いし第11図は従来例を示す図で、第9図はその側面図
、第10図は第9図のIV−IV線における断面図、第
11図は第9図の■−■線における断面図である。 10・・・・・・工具本体、I1・・・・・先端部げ而
、12・・外周面、13・・・・・切屑排出溝、I4・
旧・・第1の壁面(回転方向を向く壁面)、15・・・
・・・切刃、I8・・・・捩れ部、19・・・・直線部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)略円柱状をなす工具本体の外周部に、該工具本体
    の先端逃げ面及び外周面に開口する切屑排出溝が形成さ
    れ、この切屑排出溝の回転方向を向く壁面と上記先端逃
    げ面との稜線部に切刃が設けられてなる穴明け工具にお
    いて、 上記切屑排出溝を、上記工具本体の先端側に設けられて
    工具軸線回りに捩れる捩れ部と、この捩れ部の後端から
    工具本体の基端側へ向かって工具軸線と平行に延在する
    直線部とから構成し、上記捩れ部の捩れ角を工具本体の
    先端から基端側へ向かうに従って漸次減少させると共に
    、上記直線部の溝幅を、上記捩れ部の溝幅よりも大きく
    かつ当該直線部の先端から基端側へ向かうに従って漸次
    増大させたことを特徴とする穴明け工具。
  2. (2)上記直線部の工具軸線方向における工具径D相当
    の長さ当たりの溝幅変化率を0.01D〜0.06Dの
    範囲に設定したことを特徴とする請求項1記載の穴明け
    工具。
  3. (3)上記切屑排出溝の上記捩れ部の溝幅を、工具先端
    から基端側へ向かうに従って漸次増大させたことを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の穴明け工具。
  4. (4)上記捩れ部先端における捩れ角を10゜〜20゜
    の範囲に、捩れ部の溝幅比を0.6〜1.0の範囲に、
    捩れ部の工具軸線方向における全長を工具径Dに対して
    1.5D〜2.5Dの範囲に設定したことを特徴とする
    請求項1、請求項2または請求項3記載の穴明け工具。
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