JPH03140587A - 木質防火戸 - Google Patents

木質防火戸

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JPH03140587A
JPH03140587A JP1279200A JP27920089A JPH03140587A JP H03140587 A JPH03140587 A JP H03140587A JP 1279200 A JP1279200 A JP 1279200A JP 27920089 A JP27920089 A JP 27920089A JP H03140587 A JPH03140587 A JP H03140587A
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JP
Japan
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wood
treated wood
door
core material
fire
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Application number
JP1279200A
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English (en)
Inventor
Takashi Nakai
隆 中井
Yoshihiro Ota
義弘 太田
Yukihiko Yusa
遊佐 幸彦
Shigeki Koyama
茂樹 小山
Kenji Onishi
兼司 大西
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、一般住宅、集合住宅、高層建築物等に用い
られる防火戸に関する。
〔従来の技術〕
一般住宅、集合住宅および高層建築物等に使用されてい
る防火戸は、鉄板、アルミニウム板等の金属製防火戸が
ほとんどであり、木質感のあるものがほとんどない。
〔発明が解決しようとする課題〕
金属製の戸では、木材特有のやわらかさやあたたかさと
いった木質感が得られず、美観を損なうという問題があ
った。
一方、木質戸は、非常に燃えやすい、経時的な変色や腐
敗、白蟻の被害、カビの発生、寸法変化(くろい)等が
起こりやすいなどの問題がある。
特に、集合住宅、ホテル等では防火規制の関係で、木材
を用いた戸が使えないのが現状である。
方、ニーズの多様化に伴い木製の戸の要望もますます高
くなっている。
このような事情に鑑みて、この発明は、木調の防火戸を
提供することを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために、請求項1から5までの各発
明にかかる木質防火戸は、つぎのようなものとされてい
る。
請求項1記載の発明にかかる木質防火戸は、セル構造を
持つコア材の表裏両面および端面に、防火処理の施され
た処理木材(以下、単に「処理木材」と言う)が配され
てなるドアパネルを備えている。このドアパネルは、表
裏両面の処理木材が、端面の処理木材をその両端から挟
んでいるとともに、内側から無機質板で補強されている
請求項2記載の発明にかかる木質防火戸は、セル構造を
持つコア材の表裏両面および端面に、処理木材が配され
てなるドアパネルを備え、コア材のセル内に断熱材が挿
入されている。
請求項3記載の発明にかかる木質防火戸は、セル構造を
持つコア材とこれを挟む金属板で構成されるドアパネル
を備えている。同ドアパネルの表裏両面および端面に、
処理木材が貼着されていて、コア材のセル内に断熱材が
挿入されている。
請求項4記載の発明にかかる木質防火戸は、表裏両面お
よび端面に、処理木材が配されてなるドアパネルを備え
ている。同ドアパネルの表裏両面の処理木材は、内側か
ら無機質板で補強されている。端面の処理木材は、断面
凸形の形状を有していて、その凸部の両側面から前記無
機質板で挟まれているとともに、その全体の両側面から
表裏両面の処理木材で挟まれている。
請求項5記載の発明にかかる木質防火戸は、請求項4の
発明において、表裏両面の処理木材が、セル内に断熱材
の挿入されたコア材、または、断熱材を挟んでいる。
この発明にかかる木質防火戸において用いられる処理木
材は、特に限定はされないが、たとえば、次のようにし
て製造される。
すなりち、混合することにより、不溶性不燃性無機物を
生じさせるカチオン含有処理液とアニオン含有処理液の
組み合わせのうちの一方を原料木材に含浸させたのち、
他方を含浸させることにより、木材組織内で不溶性不燃
性無機物を生成させ、定着させるのである。このような
方法によれば、予め生成している不溶性不燃性無機物を
溶媒中に分散させて浸透させるといった方法に比べて、
極めて多量の不溶性不燃性無機物を効率良く木材中に含
ませることができる。
上記処理木材の原料木材としては、特に限定はされず、
原木丸太、製材品、スライス単板、合板等が例示される
。それらの樹種等についても、特に限定されることはな
い。
また、木材中に生成させて木材組織内に分散・定着させ
る不溶性不燃性無機物(不溶性生成物)としては、特に
限定はされないが、たとえば、ホウ酸塩、リン酸塩、リ
ン酸水素塩、炭酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、ケイ酸塩、
硝酸塩、水酸塩等の各種塩が挙げられる。これらの塩の
うち、たとえば炭酸塩について具体例を挙げると、13
 a CO*、CaC0* 、FeCO5、MgCO5
、MnC0! 、N iC01、Z n CO*等であ
る。さらに別の塩の具体例を挙げると、たとえば、リン
酸マグネシウム(Mgx(po4)x ) 、リン酸カ
ルシウム(Ca *(P 04)t ) 、リン酸バリ
ウム(Ba、(PO4)sなど〕、リン酸アルミニウム
(A1.PO4など)、ホウ酸マグネシウム(Mgx(
Bos)2など〕、リン酸亜鉛(Z n=(P 04)
t ) 、硫酸カルシウム(Ca 304など)、硫酸
バリウム(BaSO4など)等がある。これ、らは、2
種以上が木材中に共存するようであってもよい。木材内
の不溶性不燃性無機物は、木材セルロースと反応した形
で定着していてもよい。
なお、1種の不溶性不燃性無機物中に、後述のカチオン
および/またはアニオン部分がそれぞれ2種以上含まれ
ていてもよい。
前記の不溶性不燃性無機物を木材組織内で生成させるた
めには、同不溶性不燃性無機物のカチオン部分を構成す
る1群の無機化合物で調製された水溶液、すなわちカチ
オン含有処理液と、アニオン部分を構成する他の1群の
無機化合物で調製された水溶液、すなわちアニオン含有
処理液とを別々に順次木材組織内に含浸浸透させる。カ
チオン含有処理液およびアニオン含有処理液は、交互に
1回または複数回含浸させることができる。複数回含浸
させる場合は、交互でなく、連続して含浸させてもよい
前記不溶性不燃性無機物のカチオン部分を構成するもの
としては、たとえば、Na、になどのアルカリ金属、C
a、Ba、Mg、Srなどのアルカリ土類金属、Mn、
Ni、Cd等の遷移元素、Si、Pb等の炭素族元素、
zn、A6などが挙げられる。これらのうちでも、Ca
、Ba、MgZnおよびA1が好ましい。
前記不溶性不燃性無機物のアニオン部分を構成するもの
としては、たとえば、B、O? 、BO2、PO4、C
OI 、So4、NOI 、OH,(1!、Br、F、
IおよびOH等が挙げられる。これらのうちでも、BO
,、PO,、cos 、、So。
およびOHアニオンが好ましい。また、前記アニオンの
うちで、B2O,、BO,およびPO4は、炭化促進の
メカニズムによる難燃化効果、C08は、不燃性ガスの
発生のメカニズムによる難燃化効果、CI Fs Br
などのハロゲンは、発炎燃焼における連鎖反応の阻害お
よび不燃性ガスの発生のメカニズムによる難燃化効果が
、それぞれ、期待できる。
上記カチオンとアニオンは、木材内に生じさせようとす
る所望の不溶性不燃性無機物の組成に応じて任意に選択
され、それらの各イオンを含んだ水溶性無機物を別々に
水に熔かすことにより、所望のカチオンを含んだカチオ
ン含有処理液、および、所望のアニオンを含んだアニオ
ン含有処理液が調製される。ただし、前記カチオンとア
ニオンとの組み合わせに関しては、木材組織内で不溶性
不燃性無機物が生成されやすいような組み合わせが適宜
に選択される。
水に熔けて上記所望のカチオンを生じさせる無機物とし
ては、MgC1z 、MgBr5 、Mg5O,’H1
0、Mg (NOI)、  ・6Hg 01CaC1t
、CaBr、 、Ca (NOx)* 、BaC1・2
H,01Ba B r t 、B a  (NOx)x
 、Alclm 、AIBrx 、Alt(So4)t
 、Al (No、)1  ・9H,01ZnC1z等
が一例として挙げられるが、これらに限定されない。た
だし、ハロゲン化物以外の薬剤は、溶解度が低く、必要
とする濃度を得にくいが、ハロゲン化物は、溶解度が高
く、必要とする濃度を得やすいので好ましい。水に熔け
て上記所望のアニオンを生じさせる無機物としては、た
とえば、pJazcO*、(NH,)、COs 、Hz
 So4 、Nag SO4、(NH,)、So4 、
Hz PO4、Nag HPO4、(NH,)!  H
PO4、H,BO2、Na BO,、NH,BO,など
が挙げられるが、やはり、これらに限定されることはな
い。以上の水溶性無機物は、各々が単独で用いられるほ
か、互いに反応せずに均一な水溶液を形成できる範囲内
で、1処理液中に複数種が併用されるようでもよい。
以上のカチオン含有処理液およびアニオン含有処理液に
よる原料木材の無機物含浸処理は、たとえば、以下のよ
うに行われる。
まず、画処理液のうちのいずれか一方(第1液)を、同
処理液中に上記原料木材を浸漬させるなどして、木材中
に含浸させる。この第1液の含浸後、同第1液と反応す
る相手方のイオンを含んだ処理液(第2液)を同様に含
浸させて、木材内部において不溶性不燃性無機物を生成
させる。
次に、上記のごとくして、アニオン含有処理液およびカ
チオン含有処理液の2液が含浸された後、さらに必要に
応じては、第3液、第4液・・・等を用意して繰り返し
含浸させ、生成物層の緻密化を図るようにしてもよい。
このとき用いられるカチオン含有処理液およびアニオン
含有処理液は、それぞれ、同一種のものであっても、異
種のものであっても構わないし、その濃度等も特に限定
はされない。各液の含浸処理方法、含浸処理時間等も、
特に限定されることはなく、減圧下で含浸させたり、塗
布による含浸を行ったりすることもできる。
なお、第1液の含浸処理に先立ち、原料木材に飽水処理
を施して、木材を充分に飽水された状態にしておくこと
が推奨される。これにより、木材中の水を媒体として第
1液に含まれているイオンが速く拡散していくようにな
り、処理時間を短縮することができるためである。飽水
処理方法は、特に限定されないが、水中貯木、スチーミ
ング、減圧下含浸、加圧下含浸などで行う、なお、第1
液を減圧下含浸させる場合には、この飽水処理を行う必
要は必ずしもない。
含浸処理後には、必要に応じて養生を行って不溶性不燃
性無機物の生成反応を促進させることもできる。
以上の含浸処理により木材内に不溶性不燃性無機物を生
成・定着させた後、必要に応じては、木材表面の水洗等
を行い、乾燥させて、処理木材(改質木材)を得る。
以上の各処理により、防腐・防虫性、寸法安定性等に高
度に優れ#i燃性を有する処理木材を効率良く得ること
ができる。得られた処理木材は、無機物が木材内部に含
浸・定着されているため、木質感が損なわれておらず、
上記性能に加えて、外観的にも優れたものとなっている
このようにして得られた、内部に不溶性不燃性無機物を
含む処理木材を一部または全体に用いることにより、こ
の発明にかかる、防火性に優れた、木質感の豊かな戸を
得ることができる。その形状、加工、組み立て方法等は
、特に尿定されることはない。
この発明にかかる木質防火戸においては、材料の全てが
木材である必要はなく、木質感を出すために、少なくと
も表裏面および端面に表れる部分が木材であればよく、
その木材の樹種については何ら限定されない。そのため
、戸の表裏面および端面に表れない部分に、木材以外の
材料を用いることが可能である。たとえば、鉄などの金
属板、ケイ酸カルシウム、ロックウールなどの非金属性
無機質ボード等を用いることができる。
また、この発明にかかる木質防火戸においては、その木
材部分のすべてが内部に不溶性不燃性無機物を含む処理
木材である必要はなく、木材部分のうち、少なくとも戸
の表裏面および端面に表れる部分を構成する木材が上記
処理木材であればよいため、処理木材からなる厚いムク
板の他、処理木材からなる薄い単機(ロータリー単板等
)が最外層となるように積層、接着されてなる合板等を
同様に用いることもできる。その場合、合板を構成する
単板のうち、戸の表裏面および端面に表れない部分の単
板としては、内部に不溶性不燃性無機物を含まない未処
理の木材(樹種、厚み等は任意)や、従来のWPC等の
処理木材等を使用できる。もちろん、合板の場合に、全
単板に内部に不溶性不燃性無機物を含む処理木材を用い
ることもできる。
上記のような製造方法により得られた処理木材は、木材
内部の導管等の空隙、内腔や木材細胞壁等に不溶性、不
燃性の硬い無機物が詰まったものであるため、たとえば
、以下のような特性を有している。
第一に、空隙がなくなって木材中への水の浸透が妨げら
れるため、耐水性が向上する。
第二に、木材細胞壁内がいわば充填剤によって占められ
た状態になってバルク効果が得られることにより、木材
自体の膨張、収縮が起こりに(くなる。その結果、寸法
安定性が向上するとともに、各種力学的強度にも優れた
ものとなる。
第三に、木材細胞が補強されて、とりわけ表面硬度が上
昇する。
第四に、木材内腔を埋めているこの不溶性不燃性無機物
はまた、菌類・生類の養分とはならないものであるため
に、これが菌類や虫の木材内への侵入を妨げ、防腐・防
虫性を向上させる。
さらには、木材に不燃性の無機物が複合されている(無
機物による被覆)ことに加え、その無機物の種類によっ
ては、難燃性向上効果も得られるため、木材が高度に難
燃化されることになる。
ここで、上記不溶性不燃性無機物は、−旦、木材組織内
に定着させられれば、それ以降木材から熔は出す恐れが
少ないため、それらの効果が薄れるといった心配も少な
い。
また、この処理木材は、その内部にのみ無機物を含むも
のであるため、外観上の木質感は損なわれていない。
この発明にかかる木質防火戸においては、少なくとも表
裏面および端面に表れる部分が木材であり、しかも、そ
の木材部分の少なくとも前記表裏面および端面に表れる
部分を構成する木材が、内部に不溶性不燃性無機物を含
む前記各特性を有する処理木材とすることができる。そ
のため、この発明にかかる木質防火戸は、難燃性(防火
性)、防腐・防虫性、寸法安定性、力学的強度、耐水性
、耐候性等に優れ、経時的な変色や腐敗、白蟻の被害、
カビの発生、寸法変化((るい)等がないと共に、燃え
にくく安全で、木質感の豊かなものとすることができる
なお、上記処理木材の最外面は、そのまま露出していて
もよいし、あるいは、任意の化粧単板などを貼り付けた
りしてもよい。
この発明において、処理木材の補強に用いられる無機質
板(骨材)としては、特に限定はされないが、たとえば
、ケイ酸カルシウム板、アスベストセメント板、パルプ
セメント板などの非金属性無機質ボード、鋼板などの金
属板などの不燃ないし準不燃材料が挙げられる。その厚
みは、特に制限はなく、適宜設定すればよい。
この発明において用いられるコア材(芯材)としては、
ハニカム、ロールコアなどのセル構造を持つものであり
、材質は、特に限定されないが、たとえば、水酸化アル
ミニウムを含浸させた紙等の不燃ないし準不燃材料など
が挙げられる。可燃性素材を用いてもよい。いわゆる、
パネル用ペーパーコアも用いることができる。コア材の
セルサイズ、厚みなども適宜設定すればよい。また、コ
ア材は、上記処理木材やその他の処理を受けた木材など
で形成された枠であってもよい。この枠は、格子組み、
輪組み、弧状組み等の任意の方式により組まれていても
よい。
この発明で用いられる断熱材としては、たとえば、ロッ
クウール、ガラスウール、アスベスト等、火災時などの
高温状態で有用な断熱性を示すものが挙げられる。断熱
材をコア材中に挿入するには、たとえば、セル構造を有
するコア材に、断熱材をプレス等で圧入することにより
行うことができる。
〔作   用〕
ドアパネルの表裏両面および端面に処理木材を配し、表
裏両面の処理木材で、端面の処理木材をその両端から挟
んでいることにより、ドアパネルが準不燃材等の防火性
を持つようになる。しかも、表裏両面の処理木材が内側
から無機質板で補強されているので、無機質板が表面に
現れず、木質感をFMなうのが防がれる。
セル構造を持つコア材のセル内に断熱材が挿入されてい
ることにより、断熱材が挿入されていないコア材よりも
、防火効果が高い、すなわら、断熱材の断熱効果により
非加熱面の温度上昇が抑えられる。木質感を出すための
木材は、防火処理を受けているので、炭化が防がれる。
セル構造を持つコア材とこれを挟む金属板で構成される
ドアパネルの表裏両面および端面に処理木材が貼着され
ていることにより、木質感が得られ、しかも、炭化が防
がれる。コア材のセル内には、断熱材が挿入されている
ので、上記断熱効果による利点も有する。
端面の処理木材が断面凸形を有していて、その凸部の両
側面から補強用の無機質板で挟まれており、全体が表裏
両面の処理木材で挟まれていることにより、ドアパネル
端面の防火性がより向上する。また、表裏両面の処理木
材の間に、断熱材が配されていることにより、上記断熱
効果による利点も有する。
〔実 施 例〕
以下、この発明の実施例を表す図面を参照しながら、詳
しく説明する。ただし、この発明は、図示したものに限
定されない。
第1図は、請求項1の発明にかかる木質防火戸の1実施
例である。図にみるように、この木質防火戸1は、セル
構造を持つコア材(たとえば、ハニカム)5の表裏両面
および端面に処理木材2および3が配されてなるドアパ
ネルを備えている。
表裏両面の処理木材2および2が、端面の処理木材3お
よび3をその両端から挟んでいるとともに、内側から無
機質板(たとえば、ケイ酸カルシウム板)4で補強され
ている。
第2図は、請求項2の発明にかかる木質防火戸の1実施
例である。図にみるように、この木質防火戸10は、セ
ル構造を持つコア材5の表裏両面および端面に処理木材
2および3が配されてなるドアパネルを備えている。コ
ア材5のセル内には、断熱材(たとえば、ロックウール
)7が挿入されている。表裏両面の処理木材2は、無機
質板4により補強されていてもよい。同無機質板4は、
処理木材2の裏側、特に内側に配されているのがよい。
なお、第2図では、1つのセル内の断熱材7のみ図示し
、他のセル内の断熱材7は図示を省略した。
第3図は、請求項3の発明にかかる木質防火戸の1実施
例である。図にみるように、この木質防火戸11は、セ
ル構造を持つコア材5、これを挟む金属板41および4
1、ならびに、端面に配された金属板製のフレーム42
で構成されるドアパネルを備えている。同ドアパネルの
表裏両面および端面には、処理木材2および3が貼着さ
れている。コア材5のセル内には断熱材(図示省略)が
挿入されている。フレーム42は、第3図では、四角形
の断面を有しているが、コ字形の断面など他の断面形状
を有していてもよい。
第4図は、請求項4の発明にかかる木質防火戸の1実施
例である。図にみるように、この木質防火戸100は、
表裏両面および端面に処理木材2および30が配されて
なるドアパネルを備えている。表裏両面の処理木材2は
、内側から無機質板4で補強されている。端面の処理木
材30は、断面凸形の形状を有していて、その凸部の両
側面から前記無機質板4および4で挟まれているととも
に、その全体の両側面から表裏両面の処理木材2および
2で挟まれている。表裏両面の処理木材2および2の間
には、断熱材7が挿入されている。
端面の処理木材30がこのような断面形状を有している
と、端面部の防火性がより向上する。
第5図は、請求項4の発明にかかる木質防火戸の別の1
実施例である。図にみるように、この木質防火戸101
は、第4図に示したものにおいて、表裏両面の処理木材
2および2の間に、コア材5が挟まれていて、同コア材
5のセル内に断熱材7が挿入されていること以外は、木
質防火戸100と同様である。なお、第5図では、4つ
のセル内の断熱材7のみ図示し、他のセル内の断熱材7
は図示を省略した。
第2〜5図に示した各木質防火戸は、たとえば、第1図
(alにみるような外観を呈するものである。ただし、
この発明の木質防火戸は、フラッシュサーフェスの形状
を示すドアパネルを持つものに限定されず、凹凸を有す
るものであってもよい。
この発明の木質防火戸は、第1〜5図にみるように、必
要に応じて、表裏両面の処理木材2の表面に化粧単板6
を貼着したりしてもよい。
また、第1図(a)にみるように、この発明の木質防火
戸は、補強用枠8を備えていてもよい。この補強用枠8
は、端面の処理木材3または30が兼ねていてもよいし
、別のものであってもよい。補強用枠8を設けてドアパ
ネルの強度および剛性を確保する場合には、コア材を用
いないことも可能である。
以下に、この発明の具体的な実施例および比較例を示す
が、この発明は下記実施例に限定されない。
まず、請求項1記載の発明にかかる木質防火戸の実施例
を示す。
一実施例1− アガチス材の5m1mm1mタロータリー単板℃の水中
に約3日間浸漬することにより飽水処理を行い、木材内
部にまで充分に水を含浸させた。
得られた飽水単板を、水iz当たりにリン酸水素ニアン
モニウムC(NH,)、HPO4)3.5モルおよびオ
ルトホウ酸(HI Box )4.0モルが溶解された
アニオン含有処理液(第1浴)中に24時間浸漬した。
ついで、この単板を、水11当たりに塩化バリウム(B
 a CI!x ) 2.0モルおよびオルトホウ酸2
.0モルが溶解されたカチオン含有処理液(第2浴)中
に24時間浸漬し、さらに、水11当たりにリン酸水素
二アンモニウム6.0モルおよびオルトホウ酸4.0モ
ルが溶解されたアニオン含有処理液(第3浴)中に24
時間浸漬し、木材内に不溶性不燃性無機物を生成させた
この浸漬処理後の単板を水洗、乾燥して、防火処理を施
した木材を得た。
得られた処理木材をユリアメラミン系の接着剤で接着成
形して成形材とした。
第1図に示すようにして、この成形材を表裏面板および
端面板に用い、これらと、ケイ酸カルシウム板およびハ
ニカム構造体と複合した後、表裏面に0.3 am厚の
化粧単板を貼り、防火戸を作製した。表裏面板の厚み(
図中、縦方向)は5鰭、端面板の厚み(図中、横方向)
は15mであった。
ここで用いたケイ酸カルシウム板の厚み(図中、縦方向
)は5mであり、ハニカム構造体は、水酸化アルミニウ
ム含浸紙からなるものであった。
一実施例2− ケイ酸カルシウム板の代わりにアスベストセメント板を
用いたこと以外は実施例1と同様にして防火戸を作製し
た。
一実施例3− ケイ酸カルシウム板の代わりにパルプセメント板を用い
たこと以外は実施例1と同様にして防火戸を作製した。
一実施例4 コア材として水酸化アルミニウム含浸紙のハニカム構造
体の代わりに水酸化アルミニウム含浸紙のロールコアを
用いたこと以外は実施例1と同様にして防火戸を作製し
た。
一実施例5 コア材として水酸化アルミニウム含浸紙のハニカム構造
体の代わりに水酸化アルミニウム含浸紙のロールコアを
用いたこと以外は実施例2と同様にして防火戸を作製し
た。
実施例1〜5の防火戸の防火性能を調べたところ、いず
れも、乙種防火戸と同等の防火性を有することがわかっ
た。実施例1〜5において、それぞれ、表裏面板の厚み
を1重曹にしても同様の結果が得られた。
次に、請求項2記載の発明にかかる木質防火戸の実施例
を示す。
実施例6 水酸化アルミニウム含浸紙を用いたハニカム構造体上に
ロックウールを置き、クツション材を挟んでプレスする
ことにより、ロックウールをハニカム内に挿入した。
コア材としてこのロックウール挿入ハニカム構造体を用
いたこと以外は実施例1と同様にして防火戸を作製した
実施例7− 無機質板としてケイ酸カルシウム板の代わりにアスベス
トセメント板を用いたこと以外は実施例6と同様にして
防火戸を作製した。
一実施例8− コア材として、水酸化アルミニウム含浸紙のロールコア
内にロックウールを挿入した複合体を用いたこと以外は
、実施例6と同様にして防火戸を作製した。
一実施例9− ハニカム内に挿入する断熱材としてグラスウールを使用
したこと以外は実施例6と同様にして防火戸を作製した
実施例1〇− ロールコア内に挿入する断熱材としてグラスウールを使
用したこと以外は実施例8と同様にして防火戸を作製し
た。
実施例6〜10の防火戸の防火性能を調べたところ、い
ずれも、乙種防火戸と同等の防火性を有することがわか
った。実施例6〜IOにおいて、それぞれ、表裏面板の
厚みを1票寵にしても同様の結果が得られた。
次に、請求項3記載の発明にかかる木質防火戸の実施例
を示す。
一実施例11 表面材原料木材としてロータリーレースにより切削され
た厚み31mのベイマツ材を使用し、ここに飽水処理を
施して木材内部にまで十分水を含浸させた。
飽水処理後の単板、50℃の塩化亜鉛水溶液(濃度2 
mol/ l )からなる第1浴に24時間浸漬し、つ
いで、50℃のリン酸水素二ナトリウム水溶液(濃度4
 mol/ l )からなる第2浴に24時間浸漬した
浸漬後、熱風乾燥を行い、含水率5〜10%の処理単板
を得た。
第3図に示すように、この処理単板を表裏面材および端
面材として用い、別に用意したロンフラール挿入ペーパ
ーコアを芯材とした鋼板パネルでドアを作製した。
実施例12 実施例11において、ベイマツ材に代えて、ナラ材を用
いたこと以外は、実施例11と同様にしてドアを作製し
た。
実施例13一 実施例11において、ロータリーレース単板に代えて、
11厚ベイマツ材スライス単板の3プライ合板を用いた
こと以外は、実施例11と同様にしてドアを作製した。
実施例14一 実施例11において、ペーパーコアに代えて、アルミニ
ウムコアを用いたこと以外は、実施例11と同様にして
ドアを作製した。
一実施例15一 実施例11において、第1浴としてリン酸水素ニアンモ
ニウム水溶液(濃度3 mol/ 7りを、第2浴とし
て塩化カルシウム水溶液(濃度4 mol/ l )を
用いたこと以外は、実施例11と同様にしてドアを作製
した。
実施例11〜15のドアの防火性能を試験した結果、い
ずれも、乙種防火戸と同等の防火性を有していることが
判明した。
次に、請求項3および4記載の各発明にかかる木質防火
戸の実施例を示す。
実施例16− 実施例1において得られた処理木材をユリアメラミン系
の接着剤で表面化粧板と接着成形して成形材とした。他
方、同処理木材を、凸部が実施例1で用いた端面の処理
木材よりも厚くなるように、断面凸形に成形して端面材
として用いた。
第4図に示すように、得られた成形材、ケイ酸カルシウ
ム板、およびロックウールを複合して、防火戸を作製し
た。
一実施例17− 水酸化アルミニウム含浸紙を用いたハニカム構造体上に
ロックウールを置き、クツション材を挟んでプレスする
ことにより、ロックウールをハニカム内に挿入した。
コア材としてこのロックウール挿入ハニカム構造体を用
いたこと以外は実施例16と同様にして、第5図に示す
防火戸を作製した。
一実施例18 ケイ酸カルシウムの代わりにアスベストセメント板を使
用したこと以外は実施例16と同様にして防火戸を作製
した。
一実施例19− 断熱材としてロックウールの代わりにグラスウールを用
いたこと以外は実施例16と同様にして防火戸を作製し
た。
実施例2〇− ハニカム内に挿入する断熱材としてグラスウールを使用
したこと以外は実施例17と同様にして防火戸を作製し
た。
実施例16〜20の防火戸の防火性能を調べたところ、
いずれも、乙種防火戸と同等の防火性を有することがわ
かった。実施例16〜20において、それぞれ、表裏両
面の処理木材の厚みを1flにしても同様の結果が得ら
れた。
〔発明の効果〕
請求項1の発明にかかる木質防火戸は、以上に述べたよ
うに、セル構造を持つコア材の表裏両面および端面に処
理木材が配されてなるドアパネルを備え、表裏両面の処
理木材が、端面の処理木材をその両端から挟んでいると
ともに、内側から無機質板で補強されているので、防火
性に優れた木質感のある戸を実現することができる。
請求項2の発明にかかる木質防火戸は、以上に述べたよ
うに、セル構造を持つコア材の表裏両面および端面に処
理木材が配されてなるドアパネルを備え、コア材のセル
内に断熱材が挿入されているので、木質感を有し、防火
性に優れ、非加熱面の温度上昇が起こりにくい戸を実現
することができる。
請求項3の発明にかかる木質防火戸は、以上に述べたよ
うに、セル構造を持つコア材とこれを挟む金属板で構成
されるドアパネルを備え、同ドアパネルの表裏両面およ
び端面に処理木材が貼着されていて、コア材のセル内に
断熱材が挿入されているので、木質感を有し、防火性に
優れ、非加熱面の温度上昇が起こりにくい戸を実現する
ことができる。
請求項4の発明にかかる木質防火戸は、以上に述べたよ
うに、表裏両面および端面に処理木材が配されてなるド
アパネルを備え、表裏両面の処理木材が内側から無機質
板で補強されており、端面の処理木材が、断面凸形の形
状を有していて、その凸部の両側面から前記無機質板で
挟まれているとともに、その全体の両側面から表裏両面
の処理木材で挟まれているので、木質感を有し、端面の
防火性がより向上した戸を実現することができる請求項
4の発明において、内部に断熱材が挿入されていると、
非加熱面の温度上昇が起こりにくい戸を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、請求項1の発明の1実施例を表し、同(al
は正面図、同(b)はA−A ’部分断面図、第2図は
、請求項2の発明の1実施例を表す部分断面図、第3図
は、請求項3の発明の1実施例を表す部分断面図、第4
図および第5図は、それぞれ、請求項4の発明の別々の
1実施例を表す部分断面図である。 1.10,11,100,101・・・木質防火戸2・
・・表裏面の処理木材 3,30・・・端面の処理木材
 4・・・無機質板 41・・・金属板 5・・・コア
材7・・・断熱材 第1図 (0)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 セル構造を持つコア材の表裏両面および端面に、防
    火処理の施された処理木材が配されてなるドアパネルを
    備え、表裏両面の処理木材が、端面の処理木材をその両
    端から挟んでいるとともに、内側から無機質板で補強さ
    れている木質防火戸。 2 セル構造を持つコア材の表裏両面および端面に、防
    火処理の施された処理木材が配されてなるドアパネルを
    備え、コア材のセル内に断熱材が挿入されている木質防
    火戸。 3 セル構造を持つコア材とこれを挟む金属板で構成さ
    れるドアパネルを備え、同ドアパネルの表裏両面および
    端面に、防火処理の施された処理木材が貼着されていて
    、コア材のセル内に断熱材が挿入されている木質防火戸
    。 4 表裏両面および端面に、防火処理の施された処理木
    材が配されてなるドアパネルを備え、表裏両面の処理木
    材が内側から無機質板で補強されており、端面の処理木
    材が、断面凸形の形状を有していて、その凸部の両側面
    から前記無機質板で挟まれているとともに、その全体の
    両側面から表裏両面の処理木材で挟まれている木質防火
    戸。 5 表裏両面の処理木材の間に、セル構造を持ち同セル
    内に断熱材の挿入されているコア材、または、断熱材が
    配されている請求項4記載の木質防火戸。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0577489U (ja) * 1992-03-23 1993-10-22 清水建設株式会社 防火ドア装置並びに該装置に用いる防火ドア、ドア枠および補強プレート
JP2004359797A (ja) * 2003-06-04 2004-12-24 Sk Kaken Co Ltd 内装用水性塗料組成物

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JPH0577489U (ja) * 1992-03-23 1993-10-22 清水建設株式会社 防火ドア装置並びに該装置に用いる防火ドア、ドア枠および補強プレート
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