JPH04161688A - 木質防火戸 - Google Patents

木質防火戸

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JPH04161688A
JPH04161688A JP2289922A JP28992290A JPH04161688A JP H04161688 A JPH04161688 A JP H04161688A JP 2289922 A JP2289922 A JP 2289922A JP 28992290 A JP28992290 A JP 28992290A JP H04161688 A JPH04161688 A JP H04161688A
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JP
Japan
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wood
laminated
insoluble
panel
flame
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Application number
JP2289922A
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Inventor
Hiroyuki Ishikawa
博之 石川
Hiroaki Usui
宏明 碓氷
Arihiro Adachi
有弘 足立
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、一般住宅、集合住宅、高層建築物等に用い
られる木質防火戸に関する。
〔従来の技術〕
従来、一般住宅、集合住宅、高層建築物等に用いられる
防火戸は、金属製のものがほとんどである。しかし、金
属製の戸では、木材に特有の「やわらかさ」や「あたた
かさ」といった、いわゆる木質感が得られず、美観を損
なう。そのため、木質戸が好まれる。木質戸は、上記木
質感に加えて、無垢間の美観に優れているからでもある
。木質戸の中でも、特に、鏡板とその周囲に配される框
とを備えた鏡板形式の木質戸は、上記長所を有する他に
、下記■〜■の長所をも持つため、一戸建て住宅等に広
く用いられている。
■ 鏡板形式であるため、高級感を有する。
■ 部材の組み立てにより構成されているため、幅広い
部材を必要としないので、製造コストが安くてすむ。
■ 部材の組み立てにより構成されているため、寸法変
化、反り等が少ない。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、木質戸は、前記木質感を有する反面、防火性
(耐火性)に劣るため、特に、集合住宅、高層住宅、ホ
テル等では、防火規制の関係で、木材を用いた戸が使え
ないのが現状である。しかし、ニーズの多様化に伴い、
木質戸の要望もますます高くなっている。
このような事情に鑑み、この発明は、防火性に優れると
ともに、無垢間で木質感が豊かであり、しかも高級感を
有する戸を提供することを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため、この発明にかかる木質防火戸
は、鏡板とその周囲に配される框とを備えた鏡板形式の
戸であって、難燃処理の施された木材(以下、これを単
に「難燃処理木材」と称する。)が少なくとも一部に用
いられてなる芯材の表裏両面に表面材としての木材の板
材が積層されてなる積層材から作られていることを特徴
とするものである。
この発明の木質防火戸は、高級感r有する戸とするため
に、鏡板とその周囲に配される框とを備えていることが
必要である。そして、これらの鏡板と框は、いずれも、
以下に説明するような、芯材の表裏両面に表面材が積層
されてなる積層材を用いて作られていることが必要であ
る。
この積層材は、これを構成する芯材の少なくとも一部に
、防火性を高めるために、後で説明する難燃処理木材が
用いられていることが必要である。芯材は、難燃処理木
材のみからなるものであってもよいし、あるいは、難燃
処理木材とそれ以外の材料とからなるものであってもよ
い。難燃処理木材以外の材料としては、特に限定されず
、たとえば、石膏ボード等の無機質ボード等が挙げられ
る。
この発明で使用できる難燃処理木材の樹種については、
何ら限定されない。材構成についても特に限定されず、
1枚板、合板、集成材等を問わない。難燃処理木材の種
類としては、特に限定されず、たとえば、リン酸アンモ
ニウムやホウ酸系無機塩等を注入した市販の難燃合板、
有機高分子化合物を木材に注入し複合させたWPClあ
るいは、後で詳しく述べる、内部に不溶性不燃性無機物
を含む木材等が挙げられる。これらのうちでも、戸の防
火性をより高めるためには、内部に不溶性不燃性無機物
を含む木材の使用が好ましい。これらの難燃処理木材は
、一種のみ使用してもよいし、あるいは、複数種を併用
してもよい。たとえば、内部に不溶性不燃性無機物を含
む木材の単板からなる合板のみを難燃処理木材として用
いたり、wpcの単板と内部に不溶性不燃性無機物を含
む木材の単板とを組み合わせた合板を難燃処理木材とし
て用いたりしてよい。あるいは、内部に不溶性不燃性無
機物を含む木材の単板からなる合板と前記市販の難燃合
板とを難燃処理木材として併用してもよい。
また、積層材の表面を構成する表面材は、無垢間で木質
感が豊かである戸にするために、木材からなる板材であ
ることが必要である。表面材として用いられる木材の樹
種については、何ら限定されない。また、上記木材は、
防火性をより向上させるためには、前述した難燃処理木
材であることが好ましい。しかし、これに限定されるわ
けではなく、未処理木材であってもよい0表面材として
未処理木材を使用した場合でも、前述したように、芯材
の少なくとも一部に難燃処理木材が用いられているため
、防火性は充分向上するからである。また、表面材とし
て未処理木材を使用した場合は、難燃処理木材を使用し
た場合に比べて、木材中の難燃成分等が表面上に析出す
ることにより木質感や美観を損ねることがないとともに
、木材に処理を施す必要がないため、製造コストを節約
できるからである。
以上の材料を用いて木質防火戸を作製する方法としては
、特に限定はされないが、たとえば、以下のようにして
行われる。
まず、芯材の表裏両面に表面材としての板材を積層して
、積層材を作製する0次に、予めたてておいたレイアウ
トに従って、この積層材に所定の加工を施して、鏡板と
框となる各部材を作製した後、鏡板の周囲に框を配する
ように上記各部材を組み立てることによって、木質防火
戸が得られる、なお、必要に応じては、戸の表面に塗装
を施してもよい。また、上記積層材から鏡板と框の各部
材を作製する際の加工方法、および、それら部材の組み
立て方法等は、特に限定はされない。鏡板と框となる各
部材の数、幅、長さ、配置等は、使用者の要求に応じて
自由に設計してよい。
なお、前述したように、この発明では、積層材の芯材の
少なくとも一部に用いられる難燃処理木材の少なくとも
一部として、内部に不溶性不燃性無機物を含む木材を用
いてもよい。この内部に不溶性不燃性無機物を含む木材
は、以下に説明するような理由により、極めて難燃性に
優れた木材である。
一般に、木材に難燃性を付与するための改質方法は、以
下のような難燃化のメカニズムに基づいて大別されてい
る。
(al  無機物による被覆 (b)  炭化促進 (C)  発炎燃焼における連鎖反応の阻害(d+  
不燃性ガスの発生 (81分解・結晶水放出による吸熱 (f)  発泡層による断熱 ここで、木材中に不溶性不燃性無機物を含ませるという
改質方法は、以下に説明するように、上記(a)以外に
も、無機物の種類によっては、山)、(C)、(d)等
による効果も併せて期待できる優れた方法である。しか
も、不溶性不燃性無機物は、−旦、木材組織内に定着さ
せられれば、木材から溶は出す恐れが少ないので、前記
効果が薄れるといった心配も少ない。
上記(a)から(d)までの難燃化のメカニズムについ
て、次に詳しく説明する。
(a)の無機物による被覆は、たとえ可燃性の材料であ
っても、それを不燃性の無機物と適当な配合比で複合す
ることにより難燃化しうるということである。たとえば
、従来知られている木片セメント板は、可燃性木材を不
燃性のセメントと約3対1ないし1対1の重量配合比で
混合し、板状に成形したものであって、JISで準不燃
材料として認められている。
中)の炭化促進は、次のようなメカニズムである。木材
は、加熱されると熱分解して可燃性ガスを発生し、これ
が発炎燃焼するわけであるが、この時、リン酸あるいは
ホウ酸が存在すると、木材の熱分解、すなわち炭化が促
進され、速やかに炭化層が形成される。この炭化層が断
熱層として作用し、難燃効果が生じる。したがって、不
溶性不燃性無機物がリン酸成分あるいはホウ酸成分を含
む場合は、難燃効果が一層高いものとなる。
(C)の発炎燃焼における連鎖反応の阻害とは、ハロゲ
ンにより寄与されるものであり、炎中でのラジカル的な
酸化反応において、ハロゲンが連鎖移動剤として作用す
る結果、酸化反応が阻害されて難燃効果が生じるという
メカニズムである。したがって、不溶性不燃性無機物が
ハロゲンを含んでおれば、このメカニズムによる難燃効
果も得られる。
(d)の不燃性ガスの発生は、次のようなメカニズムで
ある。すなわち、炭酸塩、アンモニウム塩等の化合物が
、熱分解により炭酸ガス、亜硫酸ガス、ハロゲン化水素
などの不燃性ガスを発生し、これらのガスが可燃性ガス
を希釈することにより燃焼を妨げるというメカニズムで
ある。したがって、不溶性不燃性無機物が炭酸塩等の不
燃性ガスを発生しうるものを含んでいれば、このメカニ
ズムによる難燃効果も併せて得られる。
内部に不溶性不燃性無機物を含む木材を得るための方法
としては、特に限定はされないが、次のような方法が好
ましい。
すなわち、混合することにより不溶性不燃性無機物を生
じさせるカチオン含有処理液とアニオン含有処理液の組
み合わせのうちの一方を原料木材に含浸させた後に他方
を含浸させて木材組織内に前記不溶性不燃性無機物を生
成・定着させるようにする方法である(特開昭61−2
46003号公報等参照)。この方法によれば、不溶性
不燃性無機物を、固体粒子として浸透さセるのではなく
、イオンの形で水などの媒体中に溶存させた状態で浸透
させるので、含浸が容易であり、極めて多量の不溶性不
燃性無機物を効率良く木材内に含ませることができる。
このような方法により内部に不溶性不燃性無機物を含む
木材を得るための原料木材としては、特に限定はされず
、原木丸太、製材品、スライス単板、合板等が例示され
る。それらの樹種等についても何ら限定されることはな
い。
この方法において、木材中に生成させて木材組織内に分
散・定着させる不溶性不燃性無機物(不溶性生成物)と
しては、特に限定はされないが、たとえば、ホウ酸塩、
リン酸塩、リン酸水素塩、炭酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩
、ケイ酸塩、硝酸塩、水酸塩等の各積場が挙げられる。
これらの塩のうち、たとえば炭酸塩について具体例を挙
げると、BaCO5、CaCO5、FeCO5、MgC
0s 、M n CO* 、N I CO* 、Z n
 COs等である。これらは、2種以上が木材中に共存
するようであってもよい。木材内の不溶性不燃性無機物
は、木材セルロースと反応した形で定着していてもよい
なお、1種の不溶性不燃性無機物中に、後述のカチオン
および/またはアニオン部分がそれぞれ2種以上含まれ
ていてもよい。
前記の不溶性不燃性無機物を木材組織内で生成させるた
めには、同不溶性不燃性無機物のカチオン部分を構成す
る1群の無機化合物で調製された水溶液、すなわちカチ
オン含有処理液と、アニオン部分を構成する他の1群の
無機化合物で調製された水溶液、すなわちアニオン含有
処理液とを別々に順次木材組織内に含浸浸透させる。カ
チオン含有処理液およびアニオン含有処理液は、交互に
1回または複数回含浸させることができる。複数回含浸
させる場合は、交互でなく、連続して含浸させてもよい
前記不溶性不燃性無機物のカチオン部分を構成するもの
としては、たとえば、pJa、になどのアルカリ金属、
Ca、Ba、Mg、Srなどのアルカリ土類金属、Mn
、Ni、Cd等の遷移元素、Si、Pb等の炭素族元素
、ZnSAlなどが挙げられる。これらのうちでも、C
a、Ba、Mg、ZnおよびA[カチオンが好ましい。
前記不溶性不燃性無機物のアニオン部分を構成するもの
としては、たとえば、B−0= 、BOs、PO4、C
Ol、SO4、NO8、C1、Br、F、IおよびOH
等が挙げられる。これらのうちでも、BOI 、PO4
、COs 、So、およびOHアニオンが好ましい。ま
た、前記アニオンのうちでB、O? 、BO,およびp
o、は、炭化促進のメカニズムによる難燃化効果、CO
8は、不燃性ガスの発生のメカニズムによる難燃化効果
、CI、FSBrなどのハロゲンは、発炎燃焼における
連鎖反応の阻害および不燃性ガスの発生のメカニズムに
よる難燃化効果が、それぞれ、期待できる。
上記カチオンとアニオンは、木材内に生じさせようとす
る所望の不溶性不燃性無機物の組成に応じて任意に選択
され、それらの各イオンを含んだ水溶性無機物を別々に
水に溶かすことにより、所望のカチオンを含んだカチオ
ン含有処理液、および、所望のアニオンを含んだアニオ
ン含有処理液が調製される。ただし、前記カチオンとア
ニオンとの組み合わせに関しては、木材組織内で不溶性
不燃性無機物が生成されやすいような組み合わせが適宜
選択される。
水に溶けて上記所望のカチオンを生じさせる無機物とし
ては、MgC1t 、MgBrg 、Mg5O,−81
0、Mg (NOs)*  −6H,01CaC1z 
、CaBr、 、Ca (NOs)* 、BaC1、−
2HIO1B a B r * 、B a  (Not
)g 、AItCIts 5AIIBr* 、A7!t
(SOa)s 1Al (NOI)*  −9H* O
lZ n Cj! x等が一例として挙げられるが、こ
れらに限定されない、水に溶けて上記所望のアニオンを
生じさせる無機物としては、たとえば、Nag COs
、(NH4)I COI、Hz S 04 、N a 
x S Oa、(NH,)、So。
、Ha  PO4、Nag  HP O4、(N H4
)−HPOa 、Ha Bog 、Na Bog 、N
Ha Bogなどが挙げられるが、やはり、これらに限
定されることはない0以上の水溶性無機物は、各々が単
独で用いられるほか、互いに反応せずに均一な水溶液を
形成できる範囲内で、1処理液中に複数種が併用される
ようでもよい。
以上のカチオン含有処理液およびアニオン含有処理液に
よる原料木材の無機物含浸処理は、たとえば、以下のよ
うに行われる。
まず、両処理液のうちのいずれか一方(第1液)を、同
処理液中に上記原料木材を浸漬させるなどして、木材中
に含浸させる。この第1液の含浸後、同第1液と反応す
る相手方のイオンを含んだ処理液(第2液)を同様に含
浸させて、木材内部において不溶性不燃性無機物を生成
させる。
次に、上記のごとくして、アニオン含有処理液およびカ
チオン含有処理液の2液が含浸された後、さらに必要に
応じては、第3液、第4液・・・等を用意して繰り返し
含浸させ、生成物層の緻密化を図るようにしてもよい。
このとき用いられるカチオン/アニオン含有両処理液は
、それぞれ、同一種のものであっても、異種のものであ
っても構わないし、その濃度等も特に限定はされない。
各液の含浸処理方法、含浸処理時間等も、特に限定され
ることはなく、減圧下または加圧下で含浸させたり、塗
布による含浸を行ったりすることもできる。
なお、第1液の含浸処理に先立ち、原料木材に飽水処理
を施して、木材を充分に飽水された状態にしておくこと
が推奨される。これにより、木材中の水を媒体として第
1液に含まれているイオンが速く拡散していくようにな
り、処理時間を短縮することができるためである。飽水
処理方法は、特に限定されないが、水中貯木、スチーミ
ング、減圧下含浸、加圧子含浸などで行う。なお、第1
液を減圧下含浸または加圧子含浸させる場合には、この
飽水処理を行う必要は必ずしもない。
含浸処理後には、必要に応じて養生を行って不溶性不燃
性無機物の生成反応を促進させることもできる。
以上の含浸処理により木材内に不溶性不燃性無機物を生
成・定着させた後、必要に応じては、木材表面の水洗等
を行い、乾燥させて、目的とする内部に不溶性不燃性無
機物を含む木材を得る。
以上の各処理により、内部に不溶性不燃性無機物を含む
ため、高度に難燃性に優れた木材を効率良く得ることが
できる。得られた木材は、無機物が木材内部に含浸・定
着されているため、木質感が損なわれておらず、上記性
能に加えて外観的にも優れた木材となっている。
〔作   用〕
難燃処理木材が少なくとも一部に用いられてなる芯材の
表裏両面に表面材としての板材が積層されてなる積層材
から作製された鏡板部材と框部材を組み合わせるように
すると、芯材の少なくとも一部が燃えにくい難燃処理木
材でできているため、防火性が向上する。また、表面材
が木材でできているため、無垢間で木質感が豊かになる
。さらに、鏡板と框を備えた鏡板形式の戸であるため、
高級感を与える。鏡板と框を構成する積層材は、作製が
容易であるため、芯材に表面材を一つ一つ貼り合わせて
鏡板部材や框部材を作ることに比べて、木質防火戸の製
造が容易で安価となる。
〔実 施 例〕
以下に、この発明にかかる木質防火戸の実施例を、図面
を参照しながら詳しく説明する。
第1図は、この発明にかかる木質防火戸の第1実施例を
表す。また、第2図は、同実施例の木質防火戸の鏡板と
框を構成する積層材の層構成を表す。第1図にみるよう
に、この木質防火戸は、鏡板1a、1bと、それらの周
囲に配された框2a、2b、2c、2d、2eとを備え
た鏡板形式の戸である。鏡板1a、lbと、框2a、2
b、2C12d、2eとは、いずれも、第2図にみるよ
うな積層材からなるものである。図にみるように、この
積層材は、内部に不溶性不燃性無機物を含む木材の単板
からなる合板(以下では、これを「無機処理合板」と略
する。)からなる芯材の表裏両面に、木材の板材からな
る表面材が積層されてなるものである。
第2実施例の木質防火戸は、鏡板と框の配置および外観
については、上記第1実施例と同様のものであるが、そ
の鏡板と框が、いずれも、第3図にみるような積層材で
できているものである。図にみるように、この積層材は
、石膏ボードの表裏両面に無機処理合板が積層されてな
る芯材の表裏両面に、さらに木材の板材からなる表面材
が積層されてなるものである。
第3実施例の木質防火戸は、鏡板と框の配置および外観
については、上記第1実施例と同様のものであるが、そ
の鏡板と框が、いずれも、第4図にみるような積層材で
できているものである。図にみるように、この積層材は
、市販の難燃合板の表裏両面に無機処理合板が積層され
てなる芯材の表裏両面に、さらに木材の板材からなる表
面材が積層されてなるものである。
以下では、この発明のより具体的な実施例および比較例
を示すが、この発明は下記実施例およびすでに述べた実
施例に限定されない。
一実施例1−1− まず、内部に不溶性不燃性無機物を含む単板を以下のよ
うにして作製した。
原料木材として、厚さ3日のラワン材単板を用い、この
単板を80℃の熱水中で煮沸し飽水状態にして、木材内
部まで充分水を含浸させた。
飽水処理後の単板を、Bac1xc濃度2.OWl。
l/水11)とHBO,(濃度2.0 l1lol/水
11)を含む80℃の水溶液からなる第1浴に2時間浸
漬した後、(NHa)IHPO4(濃度4.0mol/
水iN)とHBO8(濃度6.Omol/水If)を含
む80℃の水溶液からなる第2浴に6時間浸漬した。
この浸漬処理単板を洗浄後、乾燥して、内部に不溶性不
燃性無機物を含む単板(以下、これを「無機処理単板」
と称する。)を得た。
この無機処理単板を積層、接着して、厚さ24鰭の無機
処理合板を得た。
得られた無機処理合板を芯材とし、その表裏両面に、未
処理のナラの板材からなる厚さ8鶴の表面材を、接着剤
を介して貼り合わせることにより、第2図にみるような
厚さ40mの積層材を得た得られた積層材に所定の加工
を施して、鏡板と框の部材を作製した後、これらの部材
を組み立てることにより、第1図にみるような木質防火
戸を得た。
一実施例1−2一 実施例1−1において、無機処理単板を作製する際、第
1浴としてBaC11tC濃度2.0Illol/水1
i)とHBO,(濃度2.0IIO1/水ll1)を含
む80℃の水溶液の代わりにZnCj!z(濃度4.0
−o1/水If)とHBOm(濃度4.Omol/水I
f)を含む80℃の水溶液を用い、かつ、第2浴として
(NO,)IHPO,(濃度4.0sol/水11)と
HBO。
(濃度6.Os+ol/水ll1)水含l10℃の水溶
液の代わりに(NHJtHP04(濃度8.0a+ol
/水IIりとHBO,(濃度6. Omol/水11水
音1む80℃の水溶液を用いるようにした以外は実施例
1−1と同様にして、第1図にみるような木質防火戸を
得たー実施例2−1 実施例1−1と同様にして得られた無機処理単板を積層
、接着して、厚さ9imの無機処理合板を得た。
得られた無機処理合板を、厚さ6■の石膏ボードの表裏
両面に積層、接着して、芯材を得た。
得られた芯材の表裏両面に、未処理のナラの板材からな
る厚さ8鶴の表面材を、接着剤を介して貼り合わせるこ
とにより、第3図にみるような厚さ40waの積層材を
得た。
得られた積層材に所定の加工を施して、鏡板と框の部材
を作製した後、これらの部材を組み立てることにより、
木質防火戸を得た。
一実施例2−2一 実施例2−1において、無機処理単板を作製する際、第
1浴としてBaC1g (濃度2.0sol/水11)
とHBOm  (濃度2.0sol/水11)を含む8
0℃の水溶液の代わりにZnC1g(濃度4.Oa+o
l/水11)とHBOt  (濃度4.0 mol/水
11水音1む80℃の水溶液を用い、かつ、第2浴とし
て(NHi)zHPO* (濃度4. Omol/水I
J)とHBO。
(濃度6.0 sol/水11水金1む80℃の水溶液
の代わりに(NHa)IHPO4(濃度8.0 mol
/水11水音1BOs(濃度5. Q mol/水If
)を含む80℃の水溶液を用いるようにした以外は実施
例2−1と同様にして、木質防火戸を得た。
一実施例3一 実施例1−1と同様にして得られた無機処理単板を積層
、接着して、厚さ9+nの無機処理合板を得た。
得られた無機処理合板を、厚さ6fiの市販の難燃合板
の表裏両面に積層、接着して、芯材を得た得られた芯材
の表裏両面に、未処理のナラの板材からなる厚さ8fi
の表面材を、接着剤を介して貼り合わせることにより、
第4図にみるような厚さ40鶴の積層材を得た。
得られた積層材に所定の加工を施して、鏡板と框の部材
を作製した後、これらの部材を組み立てることにより、
木質防火戸を得た。
−比較例− 実施例1−1において、積層材の芯材として厚さ240
の無機処理合板の代わりに同じ厚さの未処理合板を用い
るようにした以外は実施例1−1と同様にして、木質防
火戸を得た。
以上の実施例1−1.1−2.2−1.2−2.3、お
よび比較例で得られた木質防火戸は、いずれも、木質感
が豊かであり、無垢調で高級感を有していた。
また、上記実施例1−1.1−2.2−1.2−2.3
、および比較例で得られた木質防火戸に対し、防火性試
験を行った。防火性は、乙種防火戸に相当するものは○
で、乙種防火戸より優れているものは◎で、乙種防火戸
よ゛り劣っているものは×で、それぞれ評価した。それ
らの結果を第1表に示した。
第1表にみるように、実施例にかかる木質防火戸は、比
較例にかかる木質防火戸に比べて、いずれも防火性に優
れていることが確認された。
〔発明の効果〕
この発明にかかる鏡板形式の木質防火戸は、下記(2)
〜■の点で優れた戸である。
(2)鏡板と框を構成する積層材の芯材の少なくとも一
部に難燃処理木材が用いられているため、防火性に優れ
ている。
(6)上記積層材の表面材が木材の板材でできているた
め、無垢調で木質感が豊かである。
(O鏡板と框を備えた鏡板形式の戸であるため、高級感
を有する。
■ 積層材に所定の加工を施して鏡板と框となる各部材
を得た後、それらの部材を組み立てることにより作製す
ることが可能であるため、加工が容易である。
■ 部材の組み立てにより構成されているため、「<る
い」が少なく、しかも、幅広い材料を必要としないので
、製造コストが安くてすむ。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の木質防火戸の第1実施例を表す正
面外観図であり、第2図ないし第4図は、それぞれ、こ
の発明の木質防火戸の第1ないし第3実施例の木質防火
戸の鏡板と框を構成する積層材の層構成を表す説明図で
ある。 la、lb・・・鏡板 2a、2b、2c、2d。 2e・・・框 代理人 弁理士  松 本 武 彦 第1図 2b 第  2  図           第  3  図
第  4  図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鏡板とその周囲に配される框とを備えた鏡板形式の
    戸であって、難燃処理の施された木材が少なくとも一部
    に用いられてなる芯材の表裏両面に表面材としての木材
    が積層されてなる積層材から作られていることを特徴と
    する鏡板形式の木質防火戸。 2 難燃処理の施された木材が、混合することにより不
    溶性不燃性無機物を生じさせるカチオン含有処理液とア
    ニオン含有処理液の組み合わせのうちの一方を原料木材
    に含浸させた後に他方を含浸させて木材組織内に前記不
    溶性不燃性無機物を生成・定着させることにより得られ
    た内部に不溶性不燃性無機物を含む木材である請求項1
    記載の木質防火戸。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022121981A (ja) * 2021-02-09 2022-08-22 大建工業株式会社 不燃木材
WO2022224782A1 (ja) * 2021-04-23 2022-10-27 エムアンドエイチ技研株式会社 板材加工用組成物、板材積層物及び板材積層物の製造方法

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