JPH03137214A - 軽量保温繊維 - Google Patents

軽量保温繊維

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JPH03137214A
JPH03137214A JP27245389A JP27245389A JPH03137214A JP H03137214 A JPH03137214 A JP H03137214A JP 27245389 A JP27245389 A JP 27245389A JP 27245389 A JP27245389 A JP 27245389A JP H03137214 A JPH03137214 A JP H03137214A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
fiber
hollow
thermoplastic synthetic
linear polymer
Prior art date
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Pending
Application number
JP27245389A
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English (en)
Inventor
Tsunekatsu Furuta
古田 常勝
Kenichi Kamemaru
亀丸 賢一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は中空断面糸を用いた保温性が要求される防寒衣
料やスポーツ、レジャー用衣料に適した太陽熱選択吸収
特性を持つ軽量保温繊維に関するものである。
従来の技術 従来から中空繊維は保温性を向上させるものとしてよく
知られている。
また防寒衣料やスポーツ、レジャー用衣料では保温性を
向上させる目的で種々の手段がとられている。たとえば
、表地と裏地の間に中綿を入れた三層構造を形成し、中
綿の空気層の厚みによって保温性を得てきた。このよう
な三層構造の布帛は特に動き易さを要求するスポーツ衣
料では1重くかさばり自由な動きが阻害されるという欠
点を有していた。近年は、アルミニウムやチタンなどの
金属を蒸着した布帛を裏地として用いることにより、体
からの熱を裏地の表面で反射させ、衣服の外に逃げる熱
を減少させる保温効果を利用することにより、用いる中
綿の量を少なくしたり、あるいは全く用いないようにし
、さらにまた金属、誘電体物質、半導体物質などによる
多層膜を布帛表面に形成することにより、太陽熱を効率
的に吸収しかつ光線の反射を防止するような処置が行な
われている。また特願昭63−195375号で可視お
よび近赤外部のエネルギーを吸収し中および遠赤外部の
エネルギーを反射する物質を繊維に練り込むことにより
積極的な保温素材が得られるとの提案を行なった。
発明が解決しようとする課題 しかし、上記のような保温効果のある蒸着裏地では、ア
ルミニウムやチタンなどの金属を布帛表面に蒸着加工し
ているので、蒸着加工にともなうコストアップや、蒸着
加工前の準備工程における布帛の微妙な取扱いによる蒸
着班の発生などの問題がある。また金属、誘電体物質、
半導体物質などによる多層膜の形成は、通常太陽熱吸収
材となる物質の微粉末をたとえばポリウレタン、ポリア
クリル酸エステルその他適宜な樹脂系バインダーに混合
して均一に分散させ、この分散混合物を布帛表面に塗布
あるいは印捺することにより行なわれている。しかし多
層膜系の被膜形成は塗布あるいは印捺を反復しなければ
ならないため、工程が複雑化するうえに、形成被膜と布
帛表面との接合密着度合の関係から往々にして屈伸をと
もなう部位から界面剥離を生じるという問題があるので
、上記問題を解決しかつより積極的な保温効果を得るた
め、周期律第■族に属する遷移金属の炭化物を繊維に練
り込む方法を提案し、この方法によれば効率のよい太陽
光の取込みと光熱変換により優れた保温性を得ることが
可能となったが蓄熱という観点からはまだ十分とはいえ
ないという問題がある。
本発明は上記の問題を解決するもので、蒸着加工や被膜
形成のような後加工方法を用いずに良好な保温性を有す
る太陽熱選択吸収特性を持つ軽量保温繊維を提供するこ
とを目的とするものである。
課題を解決するための手段 そこで本発明は衣服原料となる繊維そのものに高性能の
太陽熱選択吸収特性を付与しかつ中空断面繊維構造にす
ることによって従来技術の問題点を解消したものである
すなわち本発明により提供される軽量保温繊維は中空繊
維であって、この繊維が周期律第■族に属する遷移金属
の炭化物粉末と熱可塑性合成線状重合体との混練組成物
からなる繊維、あるいは上記混練組成物と熱可塑性合成
線状重合体とからなる繊維である。
以下、本発明の詳細な説明する。
3− 本発明でいう中空繊維とは一般公知の中空断面糸をいう
が、中空部が少ないと軽量性、保温蓄熱性の効果があま
り期待できないので繊維糸条断面の空隙を含めた全体積
に対し繊維内の中空部分の占める体積の比が少なくとも
3%以上で50%以下のものをいう。3%以下では中空
部の空気層が少なすぎ保温蓄熱性で優位性が認められず
、50%以上の中空部を持つ繊維では糸加工や布帛加工
時に割繊現象が起こり、本発明に使用される中空繊維を
得ることができない。
一方太陽放射スベクトルは0.5μmの波長近辺にピー
クが存在し、0.3〜2.0μmの間に全エネルギーの
95%以上を含んでいる。このため、太陽熱を選択的に
吸収させる物質としては、0.3〜2.0μmの波長域
で吸収が大きく、また2、0μm以上の赤外域では熱の
放射率が小さい(反射率が大きい)ことが材質上の必要
条件となる。
本発明で適用する周期律表第■族に属する遷移金属の炭
化物、TiC,、ZrC,Hf、、Cなどは上記の材質
条件を満足するが、これら物質のうち− ZrCが最も効率的な選択吸収性を有するため有効に用
いられる。T i C、Z r C、Hf Cなどの炭
化物は単独の粉末またはこれにアルミニウムを加えた混
合粉末として使用に供される。粉末の状態は可及的に細
かいことが良く、粒径15μm以下の微粉末として用い
ることが望ましい。
熱可塑性合成線状重合体としては、アクリルあるいはナ
イロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン1
1、ナイロン12などのポリアミド、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエ
ステルおよびポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリ
オレフィンなどから選択されるが、特にナイロン6.6
6のようなポリアミド、ポリエチレンテレフタレートの
ようなポリエステルが有効に用いられる。
TiC,ZrC,HfC粉末と熱可塑性合成線状重合体
との混練組成物は、溶融状態にある重合体に粉末を添加
混合する通常の方法で形成することができる。この場合
、重合体成分に対する炭化物粉末の添加率は、0.1〜
20重量%に設定するこら 6 とが望ましい。この添加率が0.1重量%を下廻ると太
陽熱吸収性能を十分に付与することができず、また20
重量%を越える配合状態とすると重合体の流動性が低下
し、紡糸性が悪化すると同時に強度劣化をもたらす。
混練組成物はそのまま常法により中空溶融紡糸するか、
前述したポリアミド、ポリエステルなどの熱可塑性合成
線状重合体と中空溶融複合紡糸する。溶融紡糸法には、
通常のスクリュー型またはプレッシャーメルト型の押出
紡糸装置を用いることができるが、中空複合紡糸する場
合には太陽熱吸収成分を含む混練組成物を糸断面の内側
、熱可塑性合成線状重合体を鞘とする中空芯鞘構造とな
るように行なう。前記混練組成物をそのまま用いた場合
、繊維形成ポリマー中の全てに周期律第■族に属する遷
移金属の炭化物粉末を含有することになり、前記混練組
成物と熱可塑性合成線状重合体を用いて中空芯鞘構造と
した場合、内側の混練組成物からなる繊維形成ポリマー
中のみに周期律第■族に属する遷移金属の炭化物粉末を
含有することになる。
このようにして紡糸したフィラメントは単独あるいは他
の繊維と混用して編織され目的とする用途商品に加工さ
れる。他繊維と混用する場合は、混繊、合糸、合撚、交
織、交編その他あらゆる手段を用いることができる。
また、布帛は必要に応じて染色、樹脂加工などの種々の
加工処理を施して各種の用途に供する。
得られた布帛は優れた保温性を有しているので、軽量保
温性が要求されるスキージャケット、スキー用ワンピー
ス、スキーパンツなどのスキーウェア(表地、裏地のい
ずれにも使用可能)をはじめ、スウェットウェア、スウ
ェットシャツ、シャツ、タイツ、ウィンドブレーカ、ト
レーニングウェア、アンダーウェア、水着、ウェア1〜
スーツ、ウェア1〜スーツの内張すなどのスポーツ衣料
、登山、フィッシング、ハンティングなどのアウトドア
スポーツ用防寒衣料(表地、裏地のいずれにも使用可能
)、ウィンタースポーツ用シューズのライニング・中敷
、帽子や手袋の表地・裏地などのスポーツ用グツズ、日
常使用する防寒衣、作業着、冷え防止肌着、腹巻、ソッ
クスなどの一般衣料品、靴・ブーツ・手袋などの内張り
用材、毛布、電気毛布、シーツ、マツトレス、敷ぶとん
などの寝装具、カーテン、カーペット、ホットカーペッ
ト用生地、こたつ掛け、こたつ敷、膝掛け、座ぶとんな
どのインテリア製品、テント、寝装、農業用保温材、保
温用カバー材、手袋合皮基布などの各種各様の用途に用
いることができる。
作用 本発明の軽量保温繊維は中空繊維であるため、軽量でか
つ保温性が良好であるだけでなく、周期律第■族に属す
るTiC,ZrC,HfCなどは約0.6eV以」二の
光エネルギーを吸収しそれより低エネルギーの光は反射
する性質があり、これは波長0.3〜2.0μmの太陽
エネルギーを選択吸収することになる。このような優れ
た太陽熱吸収成分を含有する中空繊維は編織することに
より太陽エネルギーの効率的な吸収と放射損失を防ぐ機
能を持つと共に優れた保温蓄熱性を持つ軽量布帛となる
実施例 以下、実施例によって本発明をさらに具体的に説明する
が、実施例における布帛の性能の測定は次の方法で行な
った。
(1)保温性 20℃60%RHの恒温室内においてエネルギー源とし
て写真用100Wの白色光源を用い、布帛の表面温度を
サーモピュア(赤外線センサー、日本電子■製)にて測
定した。
(2)クロー値 ASTMD−151,8−57Tに記載の保温性試験機
を用い、試験片を通過して放散される熱量Q(Kcal
、7m・h)並びに保温性試験機熱板の表面温度T、(
℃)、測定室室温T2(℃)、0.5kg/d荷重下で
の試験片の厚さt(an)を測定し、下記の式にてクロ
ー値(CLO/ an )を求めた。
実施例1゜ ナイロン6IIM脂中に粒径8μm以下のZrC粉末を
2重量%添加し、溶融混合して均一分散させた混練組成
物とナイロン6Il脂を2台のスクリュー型溶融紡糸機
により上記混練組成物が糸断面の内側、ナイロン6樹脂
が糸断面の外側となるよう中空芯鞘糸を吐出し、中空率
が30%で70デニール、24フイラメントとなるよう
延伸した後、経糸120本/吋、緯糸90本/吋の平織
布を製織し、軽量保温繊維からなる布帛を得た。
比較例 本発明との比較のためナイロン6樹脂をスクリュー型溶
融紡糸機により中空糸を吐出、延伸し、実施例1と同様
の中空率、繊度の糸で平織布を製織し、比較用の布帛(
比較例1と称する)を得た。
また、ナイロン6樹脂をスクリュー型溶融紡糸機により
通常糸(中空でない糸)を吐出、延伸し、実施例1と同
様の糸繊度の糸で平織布を製織し、比較用の布帛(比較
例2と称する)を得た。
本発明実施例の軽量保温布帛および比較例1の軽量布帛
、比較例2の通常布帛の性能を測定評価し、その結果を
第1表に示した。
第1表 上記第1表において本発明実施例の性能を比較例1,2
の性能と比較すれば、明らかなごとく本発明実施例の軽
量保温布帛は優れたクロー値を示すと共に良好な保温性
を有していることがわかる。
発明の効果 本発明の軽量保温繊維は中空繊維であって、繊維形成ポ
リマー中の一部または全てに周期律第■族に属する遷移
金属の炭化物粉末を含有する繊維から構成されているも
のであり、かかる構成の本発明の軽量保温繊維において
は炭化ジルコニウムのような太陽熱を選択的に吸収し遠
赤外放射能力1− を有するセラミック微粒子を含有しているので、波長0
.3〜2.0μm領域の太陽熱を選択的に吸収し、これ
を波長2〜20μm(遠赤外線)の熱エネルギーに転換
、放射する能力と前記波長2〜20μmの熱エネルギー
を反射する能力を有し、かつ中空繊維であるため繊維内
部にデッドエアを有し、この空気が保温蓄熱性の向上に
寄与しており、−旦吸収したエネルギーを内部で効率よ
く放射するとともに身体からの熱エネルギーを遮断して
外部への漏れを抑制するので保温蓄熱性が極めて優れた
ものとなる。また本発明の軽量保温繊維はその優れた性
能から特に防寒、保温を要求する分野に適した素材であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、中空繊維であって、この繊維が周期律第IV族に属す
    る遷移金属の炭化物粉末と熱可塑性合成線状重合体との
    混練組成物からなる繊維、あるいは上記混練組成物と熱
    可塑性合成線状重合体とからなる繊維であることを特徴
    とする軽量保温繊維。
JP27245389A 1989-10-19 1989-10-19 軽量保温繊維 Pending JPH03137214A (ja)

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JP27245389A JPH03137214A (ja) 1989-10-19 1989-10-19 軽量保温繊維

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101375750B1 (ko) * 2012-11-05 2014-03-18 정근용 발열성이 우수한 생분해성 침장용 직물

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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