JPH03136041A - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JPH03136041A
JPH03136041A JP27451089A JP27451089A JPH03136041A JP H03136041 A JPH03136041 A JP H03136041A JP 27451089 A JP27451089 A JP 27451089A JP 27451089 A JP27451089 A JP 27451089A JP H03136041 A JPH03136041 A JP H03136041A
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伸隆 五嶋
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、感光材料の処理方法及び処理装置に関し、よ
り詳細には写真処理工程の発色現像槽、漂白定着槽、漂
白槽、定着槽、水洗槽及び/又は安定化槽に電解槽を接
続して前記発色現像槽等の写真処理液の電気化学的処理
をインラインで行う際に、前記電解槽で使用する直流電
流が例えば前記発色現像槽と前記電解槽間を流れる処理
液を介して前記発色現像槽内に漏電して通常電流が流れ
ることがなく漏電対策が施されていない前記発色現像槽
を損傷することや該発色現像槽内の感光材料上で不要な
電気化学的反応が誘起されること等を防止するための感
光材料処理方法及び装置に関する。
(従来技術) 感光材料は画像露光の後、例えばペーパー感光材料処理
においては、発色現像、漂白定着、水洗及び/又は安定
化の処理工程を経て処理され次いで乾燥される。そして
このような写真処理工程においては、発色現像液、漂白
液、漂白定着液、定着液、安定液、水洗水等の各種写真
処理液が使用され、使用を継続すると徐々に処理液の各
種劣化が生じ、発色現像、漂白、漂白定着、定着等の処
理液では反応副生物により当該処理反応が抑制されたり
、安定化液や水洗水においては充分に感光材料の洗浄効
果や安定化が高くならないので、得られるプリントに色
むらが生じたり画像が汚染するという欠点を有している
。写真処理液の劣化は反応による副生成物の蓄積のみな
らず、主要成分の消費による減少や主成分の空気酸化に
よる減少及び蒸発による諸成分の濃縮化等の複雑な変化
により生ずるものであるが、従来は補充液と呼ばれる新
規処理液の補充、水分の補給あるいは劣化液の抜出や取
替、新規薬剤投入等による性能の賦活が主流であり、こ
れらの方法では性能を一定に維持するためには分析等が
必要になり作業が複雑化したり添加する薬剤が多量に必
要になる欠点がある。特に水洗処理や安定化処理では、
水洗促進剤の添加や安定化剤の更なる添加はこれらの薬
剤が感光材料に残留し易くなり、感光材料に悪影響を及
ぼすことがある。
又写各種真処理液中には感光材料から溶解溶出する銀イ
オンが蓄積して銀濃度が高くなって金属銀として析出し
たりするため、写真処理液中の銀濃度が高くならないよ
うに銀を回収することが望ましい。
前述した写真処理液の劣化を防止し、又該写真処理液中
の銀成分を回収除去するために、写真処理工程の前記各
種処理槽の全部又は一部に専用の電解槽を連結配管を介
して付設し該処理槽内の写真処理液の一部を前記電解槽
に循環し該電解槽で電気化学的処理を行うことが提案さ
れている。
(発明が解決しようとする問題点) この電気化学的処理自体は写真処理液の性能回復や銀成
分の回収除去を効率的かつ経済的に行うことのできる有
利な方法である。しかし前記処理槽と前記電解槽が連結
され、前記電解槽で各種電気化学的処理に使用する直流
電流が前記連結配管内の処理液を介して本来電流の生ず
ることのない処理槽に流れ込み、該処理槽の各部材に損
傷を生じさせたり、処理槽の内壁を電極として不要な電
解反応が生じ、重大な故障を与えたり又引き起こすこと
がある。
(発明の目的) 本発明は、前記処理槽を損傷等から保護しながら感光材
料の処理を行うための方法及び装置を提供することを目
的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、第1に感光材料の処理槽と、処理液によって
実質的に連結された電解槽にて、処理液内を流れる漏洩
電流を前記電解槽と処理槽の系外に取り出す手段を講じ
て、感光材料処理液を電気化学的に処理する方法であり
、第2に感光材料の処理槽と、処理液によって該処理槽
と実質的に連結され得る電解槽を有し、処理液より導電
性の高い部材が、前記電解槽と処理槽を連結する区域又
は前記電解槽の陽陰極が相対していない区域の少な(と
も1ケ所に一端を接地可能に設けられていることを特徴
とする感光材料処理装置である。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明は、写真処理用処理槽の処理液を電解槽に導く連
結配管を取り付けた感光材料処理装置における前記処理
槽を腐食や不要な電解反応等から保護しながら感光材料
を処理するための方法及び装置に関するもので、写真処
理工程の処理槽と該処理槽に連結された電解槽間を流れ
る処理液を介して電解槽から処理槽へ向かう漏洩する電
流を、連結配管を含む前記処理槽及び前記電解槽の系外
に取り出す手段により前記処理液から除去することによ
り、前記電解槽で発生する漏洩電流が前記処理槽へ流れ
込むことを防止しこれにより前記処理槽を腐食や不要な
電解反応から保護しようとするものである。
通常の電解槽では電力を有効に利用するため、電流が陽
陰両極間のみを流れるように該両極と電解槽の他の導電
性部材間を電気的に絶縁している。
しかし印加電圧が高くなると絶縁部が絶縁不良となって
電流が流れたり、あるいは電解液自体が導電性材料とな
り電解槽本体以外の部分まで電流が流れたり、又は一方
の電極が本来の電極として機能することが困難になった
場合等は電解電流は電解液中を、電極として作用するこ
とになる導電性部材のある箇所まで流れる。このような
理由から電解槽内に漏洩電流が発生することがある。該
漏洩電流は電解に使用される電流に比べて僅かであるた
め、電解槽等を損傷しないよう外部に放出することが望
ましい。しかし無害かつ完全に放出させる手段を講じて
いない電解槽では電解液中を流れて電極以外の導電性部
材に流れ込んで該部材を損傷したりその場所において望
ましくない電気化学反応を生じさせることがある。
感光材料処理工程における処理槽に電解槽を連結して該
処理槽内の写真処理液の電気化学的処理を行う場合に前
記処理槽と電解槽を連結する配管等を全て非導電性材料
で形成しても、同様な漏洩電流による処理槽の損傷や処
理液に対しての電気化学的反応が生ずることがあり、こ
れは電解槽で使用する電解電流の一部が漏洩電流となり
処理液を通して処理槽へ流れ込むためである。
本発明は、電解槽から該処理液を通して処理槽へ流れ込
む漏洩電流を除去して前記処理槽及び処理液を保護しよ
うとするものである。
本発明が保護しようとする処理槽及び処理液は感光材料
処理工程において電解処理を必要とし電解槽がインライ
ンで連結される任意の処理槽、つまり発色現像槽、漂白
槽、定着槽、漂白定着槽、安定化槽及び水洗槽及びそれ
ら処理液内の処理液の1又は2以上とすることができる
前記処理液を電気化学的に処理する電解槽としては、平
板型単極式電解槽、平板型複極式電解槽、回転円筒式電
解槽、固定床型単極式電解槽、固定床式複極式電解槽及
び流動床型単極式電解槽があるが、電極表面と写真処理
液との接触面積を増大させ電気化学的処理効率を高める
ため、二次元的な電極平板状電解槽よりも、真人な電極
表面積を有することのできる三次元電解槽、つまり固定
床型及び流動床型電解槽が装置サイズを小さくし、かつ
電気化学的処理の効率を上げる点で有利である。上記し
た各電解槽のうち、特に平板型複極式電解槽及び固定床
型複極式電解槽は、その電解槽内で電気化学的反応を行
う電解ユニ7)が複数個存在するため、電解槽全体の電
解電圧が高くなり、該電解槽から処理液を介して漏洩電
流が発生し易くなるため、本発明をより有効に適用する
ことができる。
本発明方法における処理液内を流れる漏洩電流を前記電
解槽と処理槽の系外に取り出す手段は特に限定されない
が、例えば処理液より導電性の高い部材を、その一端が
処理液に接触するように電解槽と処理槽を連結する配管
内あるいは電解槽内で陽陰極が相対していない処理液中
に設置し、他端を直接接地して前記漏洩電流を地面に放
散させるか、あるいは他端をコンデンサに接続して漏洩
電流を一部コンデンサの充電に使用しその後適宜の方法
で放散させる間接的な手段等があるが、設置及び操作の
簡便性から前者の直接接地する方法を採用することが好
ましい。
前記した処理液より導電性の高い部材を構成する導電性
が高くかつ好ましくは電極触媒能を有する物質としては
理論的には処理液より導電性の高い任意の物質を使用で
きるが、両者の導電率が接近しているとかなりの漏洩電
流がそのまま処理液中に残り処理槽に向かって流れるた
め、実際には処理液よりかなり導電性の高い金属や合金
類、又はこれらをメンキした材料等を使用することが好
ましい、処理液に接触するこれらの物質の表面では、前
記処理液との間で漏洩電流中の電子の授受が行われ前記
漏洩電流が処理液中から取り出される。
この処理液より導電性の高い部材として使用できる材料
としては、軟調、ニッケル、銅、ステンレス、チタン、
アルミニウム等の金属及びそれらの合金や、それらの表
面に例えば白金族金属をメツキしたもの、白金族金属酸
化物をコーティングしたもの、更にグラファイト材、炭
素系材料等がある。又前記部材表面は、処理液中の漏洩
電流と容易に電子の授受を行うことが必要となるので、
正電荷の漏洩電流に対しては水素発生、負電荷の漏洩電
流に対しては酸素発生に関して、その電解過電圧が小さ
いことが要求される。
又漏洩電流は、配管内を均一にくまなくイオン泳動の形
態で流れるため、そのイオン泳動を効率良く捉え得る形
状や大きさが重要となる0本発明者らは種々のテストピ
ースにより試験を繰り返し行い、その形状及び大きさ(
開孔率)としては、前記連結配管内空間の液流方向と垂
直方向の前記部材の断面積が前記空間の液流方向と垂直
方向の面積の10〜95%、より好ましくは30〜80
%の面積有する部材を液流方向に対して垂直に設置する
ことが好ましい部材設置方法及びサイズであり、又その
形状は前記イオン泳動(漏洩電流)を効率良く捉えるこ
とができ、かつ液流に対して圧力損失を生じ難い多孔板
状、網状及び櫛状とすることが好ましいことが判った。
又前記部材を液流方向に対して斜めあるいは平行に設置
することもできる。
電解槽で発生する漏洩電流は、電解条件によって左右さ
れるが電流の方向に対して垂直な処理液断面積光たりほ
ぼ1000m A /−以下の量であり、そのほぼ10
0%が本発明により処理液外に取り出される。
従って感光材料処理工程の処理槽に電解槽をインライン
で連結したことに起因する電気化学的腐食等の損傷が生
じたり、その場所において希望しない電気化学的反応が
生ずることがなくなり、電解槽で感光材料処理液の電解
処理を行いながら、該電解槽が連結されていない場合と
同様の槽寿命と処理液の安定性を得ることができる。
次に本発明に係わる電解槽が連結された感光材料処理槽
の一例を添付図面に基づいて説明するが、本発明はこの
例に限定されるものではない。
第1図は、本発明に係わる電解槽が連結された処理槽の
一例を示す概略縦断面図、第2a図は、第1図の処理液
より導電性の高い部材の拡大断面図、第2b図及び第2
c図は、それぞれ他の処理液より導電性の高い部材の拡
大断面図、第3a図は、第2a図の■−■線縦線面断面
図3b図及び第3C図はそれぞれ第3a図に相当する他
の処理液より導電性の高い部材の縦断面図、第4図、第
5図及び第6図はそれぞれ本発明に係わる電解槽が連結
された処理槽の他の例を示す概略縦断面図であり、各図
面において同一符号は同一部材を示すものである。
第1図において、フィルム状の感光材料1用の箱型漂白
定着処理槽2には、例えば3個のローラー3が装着され
、前記感光材料lを該3個のローラー3で矢印方向に搬
送することで該感光材料1は前記漂白定着処理槽2内の
処理液4と接触して例えば漂白定着処理され、次の工程
に送られる。
この漂白定着処理を継続して行うと前記漂白定着処理液
が劣化したりその中の銀イオン濃度が増加したすする。
劣化した漂白定着処理液の性能回復のため、あるいは銀
回収除去のため、前記処理液4の一部は例えば前記漂白
定着処理槽2の側面に形成された塩化ビニル樹脂等の非
導電性材料で形成された連結配管の一部である処理液循
環供給パイプ5を通って、陽極6及び陰極7が設置され
た平板状単極式無隔膜電解槽8に供給される。供給され
た処理液4゛は前記陽極6及び陰極7間に印加される電
圧により電気化学的に処理され性能回復又は銀回収除去
された後、前記電解槽8の底面に連結された塩化ビニル
樹脂等の非導電性材料で形成された連結配管の一部であ
る処理液循環戻しパイプ9及び循環ポンプ15を通って
、前記処理槽2に循環され、再度感光材料処理液の漂白
定着処理に使用される。
前記処理液循環供給パイプ5又は処理液循環戻しパイプ
9の途中には、1対のフランジ10が形成された接続部
があり、該接続部のフランジ10間には、外形がそのほ
ぼ全周が前記フランジ10の外形とほぼ等しく下部中央
にアースターミナル11が連設された導電性材料例えば
ステンレスから成る処理液より導電性の高い部材12が
挟持されている。
該部材12の前記処理液4が接触する部分つまり前記処
理液循環供給パイプ5及び処理液循環戻しパイプ9の内
径に相当する部分には、導電性の水素発生及び酸素発生
に対して過電圧の低い触媒がコーティングされた(例え
ば白金メツキ)メンシ″工体13が前記部材側に溶接さ
れ、第2図に示すように該メツシュ体13は効率良(前
記循環供給パイプ5又は循環戻しバイブ9内の処理液4
と接触し電気化学反応により漏洩電流中の電子の授受を
行って該処理液4内を流れる漏洩電流を前記部材12に
導き、該漏洩電流は該部材12に連設された前記アース
ターミナル11下端に接続され他端が接地された導線1
4を通して地面に放散される。
メツシュ体13は前記処理液供給パイプ5、処理液循環
戻しパイプ9内の電解槽8からの漏洩電流を効率良く捉
える必要があると同時に、前記処理液の液流動を妨げて
圧力損失を高めることは好ましくなく、そのため前記メ
ツシュ体の形状としては多孔板状、多孔質棒状、網状、
櫛状のものが好ましい。アースターミナル11とメツシ
ュ体13がら成る前記部材12の取り付けは、第2a図
及び第2b図に示すように各配管内の液流方向に対して
直角であることが好ましいが、第2c図及び第2d図に
示すように平行あるいは斜めに取り付けて漏洩電流を処
理液から取り出すこともできる。又前記メツシュ体13
の取り付は位置は、電解槽8の陽極6と陰極7が対向し
ていない位置ならばどの位置に設置しても良いが、好ま
しくは第1図、第5図及び第6図に示すように平板状単
極式処理槽8又は固定床型複極式処理槽8”と電解槽を
連結する配管の途中や、第4図に示すように電解槽の電
解液(処理液)出入口付近に設置することができる。
なお第6図の16は排出パイプであり、電解槽で処理し
た写真処理液を前記処理槽に循環せずに排出するように
してもよい。
このような構成から成る、電気化学的処理用電解槽を処
理槽に連結して感光材料の処理に使用し、該処理槽内の
処理液を前記電解槽に供給して電気化学的処理を行って
も、前記電解槽に生ずることのある漏洩電流が前記循環
供給パイプ5又は循環戻しバイブ9内で遮断されて前記
処理槽に達することがなく、これによりインラインで電
解槽と連結した該処理工程では処理液の電気化学的処理
を行いながら処理槽部材の損傷を生じさせることなく、
かつその処理槽において望ましくない電気化学反応を生
じさせることなく、通常の感光材料処理装置を継続する
ことができる。
(実施例) 以下に本発明方法による感光材料処理装置への漏電防止
に関する実施例を記載するが、該実施例は本発明を限定
するものではない。
叉施炭1 第1図に示すように、縦100n+m、横幅250++
+w+、深さ300mmの漂白定着処理槽と、縦100
m+++、横幅12011深さ150a+a+で白金族
金属酸化物が被覆されたメツシュ状陽極とニッケル製陰
極が装着された平板単極式無隔膜電解槽を、塩化ビニル
樹脂製の循環供給パイプ及び循環戻しパイプで連結した
。第2a図及び第3a図に示すように、前記循環供給パ
イプ及び循環戻しパイプの接続部のフランジ間に、周囲
がステンレス製でメツシュ部が白金メツキしたステンレ
ス製であり、かつ他端が接地された処理液より導電性の
高い部材を挟持させることにより接続した。前記漂白定
着槽、前記電解槽及び両パイプ内に、次の組成の漂白定
着液を満たし、3.5117分の速度で循環させ前記両
極に4.2Vの電圧を印加しながら漂白定着液の電気化
学的処理を行った。
!迫jJ111膚 エチレンジアミン四酢酸第2鉄アンモニウム2水塩  
            120gエチレンジアミン四
酢酸        3.0gチオ硫酸アンモニウム(
70%溶液)    160m l亜硫酸アンモニウム
(40%溶液)    27.5 mlこれに水を加え
て全量を11とし、炭酸カリウム及び氷酢酸でpH5,
5に調整した。
一方処理液より導電性の高い部材を設置しなかったこと
以外は同一の電解槽に連結された漂白定着処理槽を準備
し、同一条件で感光材料を漂白定着処理しながら電気化
学的処理を行った。
感光材料としてコニカカラーQAペーパータイプA 5
.0rrrを漂白定着処理した後に該漂白定着処理と電
気化学的処理を停止し、両者間の漂白定着槽の損傷度を
比較したところ、単電極が装着された漂白定着処理槽で
は腐食は全く認められず、単電極が装着されていない漂
白定着処理槽では、その処理槽内壁の液界面部分にかな
りの溶出が認められた。
このように、循環パイプに処理液中の漏洩電流を外部に
取り出すための手段を装着することにより感光材料処理
に影響を及ぼすことな(かつ処理槽に損傷を生じさせる
ことなく、感光材料の現像処理を行うことが可能になる
人血五主 コニカカラーQAペーパータイプAをプロセスRA−4
(コダック社製)の基準プロセスにてノーリツ鋼機製ペ
ーパープロセッサー(RPV2−409)を使用して処
理した。この漂白定着槽の漂白定着処理液循環ラインに
銀回収を目的とする第7図に示す回転円筒型電解槽17
をインラインで第8図に示すように写真処理工程の漂白
定着槽(B F)に連結した。前記回転円筒型電解槽1
7は板状の回転陰極18の周囲に円筒状の陽極19を設
置し前記陰極18を陰極摺動ターミナル20により回転
させて該電解槽17内の漂白定着液21の処理を行った
。処理すべき漂白定着液は循環ポンプ22により漂白定
着槽(BP)と前記電解槽17間を循環供給パイプ23
及び循環戻しパイプ24を通して循環させ、該循環供給
パイプ23及び循環戻しパイプ24の要所にそれぞれ処
理液より導電性の高い部材25を設置し該部材25を電
流計26を介して接地し、循環供給パイプ23側の部材
25の前後には圧力計27を設置した。
図示の電解槽により電解電圧3.8〜4.4■、電解電
流10Aで通常の銀回収電解を行い、前記部材の形状及
びサイズの最適化を図るために次の各種試験を行った。
(試験1) 処理液に接触して漏洩電流と電子の授受を行う処理液よ
り導電性の高い部材の材料を変え、循環液量を3.51
7分、該部材の形状を多孔板状として試験を行った。部
材Aは循環供給パイプ内に、部材Bは循環戻しパイプ内
に設置した。その結果を第1表に示した。
(試験2) 軟鋼製部材の形状を変え、循環液量を3.5127分と
して試験を行った。部材Aは循環供給バイブ第    
1    表 第    2    表 内に、部材Bは循環戻しパイプ内に設置した。なお部材
の液流断面に対する開孔率は全て約50%とした。その
結果を第2表に示した。
(試験3) 処理液流に直角に設置した軟鋼製多孔板状部材の開孔率
を変え、循環液量を3.!M/分として試験を行った0
部材Aは循環供給パイプ内に、部材Bは循環戻しパイプ
内に設置した。その結果を第3表に示した。
試験lより、処理液より導電性の高い部材に使用する材
料としては電気伝導性の高い材料であれば使用できるこ
とが判るが、白金メツキした材料第 3 表 が特に良く又鉛が悪いことから、前記部材の電子授受反
応に対する電解触媒能が高いことが重要であることが判
る。即ち水素過電圧や酸素過電圧の低い材料が特に好ま
しい材料である。
試験2より、前記部材の形状は漏洩電流(イオン泳動)
を捉えるために、多孔板状、網状、多孔質体、櫛状が良
いことが判り、これは液流に対して接触が高いためと考
えられる。同じ理由により液流に対して平行あるいは斜
めに設置した部材による漏洩電流の捕捉効率は高くない
試験3より、部材の開孔率は低いほど漏洩電流の捕獲効
率は高いが、その部材による液流の圧力損失も大きくな
り、余り小さな開孔率の部材は実用には不適と思われる
従って漏洩電流捕獲効率と圧力損失を考え、10〜95
%の開孔率、より好ましくは30〜80%の開孔率が適
当と考えられる。
(発明の効果) 本発明方法は、感光材料処理工程における処理槽を電解
槽にインラインで連結し写真処理液の性能回復や銀回収
などの電気化学的処理を行いながら感光材料処理を行う
際に、前記電解槽で発生することがあり前記処理液を通
して前記処理槽に到達し該処理槽の腐食を生じさせたり
、望ましくない電気化学反応が処理槽内で生じさせるこ
とのある電解槽からの漏洩電流を、前記処理槽と前記電
解槽間を流れる前記処理液と外部とを電気的に接続し前
記処理液内を流れる前記漏洩電流を外部に取り出すこと
により処理槽に電流が流れることを防止して、前記処理
槽への前記漏洩電流の流入を防止するようにしている(
請求項1)。
従って本発明方法によると、電解槽を連結しない場合と
ほぼ同様の条件で感光材料処理液の電気化学的処理を行
うことができ、各種劣化の生じた処理液や銀濃度が高く
なった処理液の交換等の手間を掛けることな(処理液に
対して各種電気化学的処理を施すことができるので、従
来以上の効率で感光材料処理操作を行うことができる。
又本発明装置は、感光材料の処理槽と、処理液によって
該処理槽と実質的に連結され得る電解槽を有する感光材
料処理装置の前記電解槽と処理槽を連結する区域及び/
又は前記電解槽の陽陰極が相対していない区域に、処理
液より導電性の高い部材をその一端が接地可能なように
設置した感光材料処理装置である(請求項2)。本発明
装置では、前述の本発明方法による効果に加えて、一端
が接地可能に設置された処理液より導電性の高い部材を
使用しているため、漏洩電流の取り出しがより確実にな
り処理槽の電気化学的腐食や有害な副反応を生じさせる
ことなく感光材料の処理を行うことが可能になる。この
場合に漏洩電流を配管から外部へ取り出すことが操作上
有利である(請求項3)。
又処理液より導電性の高い部材の過電圧を処理槽の導電
性部材の過電圧より小さくすると、前記処理液より導電
性の高い部材における電子授受が優先するため、より効
果的に漏洩電流の捕捉を行うことができる(請求項4)
更に処理液より導電性の高い部材の開口率及び形状は、
それぞれ10〜95%、及び多孔板状、多孔質棒状、網
状又は櫛状であるときに最も漏洩電流の捕捉率が高(な
る(請求項5及び6)。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係わる電解槽が連結された処理槽の
一例を示す概略縦断面図、第2a図は、第1図の処理液
より導電性の高い部材の拡大断面図、第2b図、第2C
図及び第2d図は、他の処理液より導電性の高い部材の
拡大断面図、第3a図は、第2図のm−m線縦断面図、
第3b図、第3C図及び第3d図は、他の処理液より導
電性の高い部材の第3a図に相当する拡大断面図、第4
図、第5図及び第6図は、それぞれ本発明に係わる電解
槽が連結された処理槽の他の例を示す概略縦断面図、第
7図及び第8図は、それぞれ実施例2で使用した回転円
筒型電解槽及び該電解槽の写真処理工程の漂白定着槽へ
の連結状態を示す概略図である。 23・・・循環供給パイプ 24・・・循環戻しバイブ 25・・・部材26・・・
電流計 27・・・圧力計 1 ・ 3 ・ 5 ・ 7 ・ 9 ・ 11・ 13・ 15・ 17・ 19・ 21・ 感光材料 2・・・処理槽 ローラー 4.4°・・・処理液 循環供給パイプ 6・・・陽極 陰極 8.81・・・電解槽 循環戻しバイブ 10・・・フランジ アースターミナル 12・・・部材 メツシュ体 14・・・導線 循環ポンプ 16・・・排出パイプ 電解槽 18・・・回転円筒型陰極 陽極 20・・・陰極摺動ターミナル 漂白定着液 22・・・循環ポンプ z、J 第 5 図 第 ;゛A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)感光材料の処理槽と、処理液によって実質的に連
    結された電解槽にて、処理液内を流れる漏洩電流を前記
    電解槽と処理槽の系外に取り出す手段を講じて、感光材
    料処理液を電気化学的に処理する方法。
  2. (2)感光材料の処理槽と、処理液によって該処理槽と
    実質的に連結され得る電解槽を有し、処理液より導電性
    の高い部材が、前記電解槽と処理槽を連結する区域又は
    前記電解槽の陽陰極が相対していない区域の少なくとも
    1ケ所に一端を接地可能に設けられていることを特徴と
    する感光材料処理装置。
  3. (3)陽陰極が相対していない箇所の処理液が、処理装
    置と電解槽を連結する連結配管中の処理液である請求項
    2に記載の装置。
  4. (4)処理液より導電性の高い部材の水素発生及び/又
    は酸素発生に対する過電圧が、処理槽内で処理液が接触
    する導電性材料の過電圧より小である請求項2又は3に
    記載の装置。
  5. (5)処理液より導電性の高い部材の開孔率が配管を流
    れる液流の断面積の10〜95%である請求項3に記載
    の装置。
  6. (6)処理液より導電性の高い部材の形状が、多孔板状
    、多孔質体状、網状又は櫛状である請求項2から5まで
    のいずれかに記載の装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6128949A (ja) * 1984-05-16 1986-02-08 Konishiroku Photo Ind Co Ltd ハロゲン化銀カラ−写真感光材料の処理方法
JPH01230792A (ja) * 1988-03-10 1989-09-14 Konica Corp 写真処理液の銀回収方法及びその装置

Patent Citations (2)

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