JPH0313539A - 高靭性・高硬度焼結体およびその製法 - Google Patents
高靭性・高硬度焼結体およびその製法Info
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- JPH0313539A JPH0313539A JP1147516A JP14751689A JPH0313539A JP H0313539 A JPH0313539 A JP H0313539A JP 1147516 A JP1147516 A JP 1147516A JP 14751689 A JP14751689 A JP 14751689A JP H0313539 A JPH0313539 A JP H0313539A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、高硬度で優れた耐摩耗性を有すると共に靭性
の優れた焼結体およびその製法に関し、この焼結体は、
高硬度鋼やNi基もしくはCO基超超合金を対象とする
切削工具用あるいは軸受や線引ダイス等の耐摩耗性工具
用の素材として有用である。
の優れた焼結体およびその製法に関し、この焼結体は、
高硬度鋼やNi基もしくはCO基超超合金を対象とする
切削工具用あるいは軸受や線引ダイス等の耐摩耗性工具
用の素材として有用である。
[従来の技術]
上記の様な切削工具や耐摩耗性部材の素材としては、従
来より炭化タングステン(WC)基の超硬材料が使用さ
れてきた。しかし需要者の要求は、より優秀な工具材料
を求めるに至っている。
来より炭化タングステン(WC)基の超硬材料が使用さ
れてきた。しかし需要者の要求は、より優秀な工具材料
を求めるに至っている。
こうした要望に沿う工具用材料として、立方晶窒化硼素
に少量のA1と鉄族金属を含有させた焼結体(特開昭4
8−17503号公報)、あるいはセラミックスを結合
材として用いた立方晶窒化硼素焼結体(特公昭57−3
631号公報)等が提案された。ところがこれらの素材
により製作された切削工具は、微小切込みの連続切削の
如く比較的負荷の小さい切削条件の下では優れた切削性
能を発揮するが、切込みの大きい場合、あるいは断続切
削の如く衝撃が繰返し加えられる苛酷な切削条件の下で
は必ずしも満足のいく性能は得られず、耐欠損性や耐ピ
ツチング性に問題がある。
に少量のA1と鉄族金属を含有させた焼結体(特開昭4
8−17503号公報)、あるいはセラミックスを結合
材として用いた立方晶窒化硼素焼結体(特公昭57−3
631号公報)等が提案された。ところがこれらの素材
により製作された切削工具は、微小切込みの連続切削の
如く比較的負荷の小さい切削条件の下では優れた切削性
能を発揮するが、切込みの大きい場合、あるいは断続切
削の如く衝撃が繰返し加えられる苛酷な切削条件の下で
は必ずしも満足のいく性能は得られず、耐欠損性や耐ピ
ツチング性に問題がある。
[発明が解決しようとする課題]
本発明は上記の様な事情に着目してなされたものであっ
て、その目的は、大きな負荷がかかり、あるいは衝撃力
の加わる様な条件で使用した場合でも優れた切削性能を
発揮する、耐欠損性、耐ピツチング性および耐摩耗性に
優れた、高靭性で高強度の焼結体並びにその製法を提供
しようとするものである。
て、その目的は、大きな負荷がかかり、あるいは衝撃力
の加わる様な条件で使用した場合でも優れた切削性能を
発揮する、耐欠損性、耐ピツチング性および耐摩耗性に
優れた、高靭性で高強度の焼結体並びにその製法を提供
しようとするものである。
[課題を解決するための手段]
上記課題を解決することのできた本発明に係る焼結体の
構成は、 ■高圧相型窒化硼素:20〜60重量%、■Tiの炭化
物、窒化物、炭窒化物の1 f1以上=20〜60重量
%、 ■Moの炭化物:上記■成分100重量部に対し5〜3
0重量部、 ■Ni :上記■成分100重量部に対し5〜3
0重量部、 からなるところに要旨を有するものであり、この焼結体
は、高圧相型窒化硼素粉末、または該粉末とTiの炭化
物、窒化物、炭窒化物の少なくとも1種よりなる粉末を
原料粉末とし、該原料粉末をMOの炭化物とNiを主成
分とするサーメットボール、またはTiの炭化物、窒化
物、炭窒化物の少なくとも1種、Moの炭化物およびN
iを主成分とするサーメットボールを用いて混合し、混
合操作中における該ボールの摩耗により該ボール成分粉
末を前記原料粉末中に混入せしめ、得られる混合粉末を
、粉末状もしくは型押成形した後高圧・高温で焼結する
ところに要旨を有するものである。
構成は、 ■高圧相型窒化硼素:20〜60重量%、■Tiの炭化
物、窒化物、炭窒化物の1 f1以上=20〜60重量
%、 ■Moの炭化物:上記■成分100重量部に対し5〜3
0重量部、 ■Ni :上記■成分100重量部に対し5〜3
0重量部、 からなるところに要旨を有するものであり、この焼結体
は、高圧相型窒化硼素粉末、または該粉末とTiの炭化
物、窒化物、炭窒化物の少なくとも1種よりなる粉末を
原料粉末とし、該原料粉末をMOの炭化物とNiを主成
分とするサーメットボール、またはTiの炭化物、窒化
物、炭窒化物の少なくとも1種、Moの炭化物およびN
iを主成分とするサーメットボールを用いて混合し、混
合操作中における該ボールの摩耗により該ボール成分粉
末を前記原料粉末中に混入せしめ、得られる混合粉末を
、粉末状もしくは型押成形した後高圧・高温で焼結する
ところに要旨を有するものである。
〔作用]
本発明者らは、セラミックスを結合材とする高圧相型窒
化硼素が耐欠損性や耐ピツチング性を欠く理由を明確に
すべく研究を行なったところ、上記諸欠点の原因は、結
合相を構成するセラミックスの靭性不足によるものであ
ることが明らかとなった。そこで結合相の靭性不足を改
善すべく更に研究を進めた結果、高圧相型窒化硼素■を
、Tiの炭化物、窒化物、炭窒化物の少なくとも1種■
と、MOの炭化物■およびNi■を主成分とする複合材
(サーメットを含む)を結合相として焼結一体化したも
のは全体として優れた靭性を示すものとなり、高圧相型
窒化硼素の卓越した高硬度特性とも相まって、耐摩耗性
、耐欠損性、耐ピツチング性の優れた焼結体が得られる
ことを知った。
化硼素が耐欠損性や耐ピツチング性を欠く理由を明確に
すべく研究を行なったところ、上記諸欠点の原因は、結
合相を構成するセラミックスの靭性不足によるものであ
ることが明らかとなった。そこで結合相の靭性不足を改
善すべく更に研究を進めた結果、高圧相型窒化硼素■を
、Tiの炭化物、窒化物、炭窒化物の少なくとも1種■
と、MOの炭化物■およびNi■を主成分とする複合材
(サーメットを含む)を結合相として焼結一体化したも
のは全体として優れた靭性を示すものとなり、高圧相型
窒化硼素の卓越した高硬度特性とも相まって、耐摩耗性
、耐欠損性、耐ピツチング性の優れた焼結体が得られる
ことを知った。
ここで結合相の主体となるセラミックスとしてTiの炭
化物、窒化物、炭窒化物を選択したのは、これらが硬質
で耐熱性に優れ且つ高圧相型窒化硼素とのなじみが良く
てそれらと均質な焼結体を形成し易いからであり、しか
もこれらのセラミックスはMo炭化物やNiと複合する
ことによって靭性を著しく改善し得るからである。
化物、窒化物、炭窒化物を選択したのは、これらが硬質
で耐熱性に優れ且つ高圧相型窒化硼素とのなじみが良く
てそれらと均質な焼結体を形成し易いからであり、しか
もこれらのセラミックスはMo炭化物やNiと複合する
ことによって靭性を著しく改善し得るからである。
次に本発明に係る焼結体の成分組成を定めた理由を明確
にする。
にする。
■高圧相型窒化硼素:20〜60重量%、高圧相型窒化
硼素はダイヤモンドに次ぐ硬質材料であって、耐摩耗性
を高める為の主成分であり、20重量%未満では超硬質
成分量が不足することとなって満足のいく切削性および
耐摩耗性が得られない。しかし高圧相型窒化硼素が多過
ぎる場合は、結合相を構成する下記■、■、■成分が不
足気味となって焼結不良となり、高正相型窒化硼素の脱
落が起こって切削性および耐摩耗性が低下してくるので
、60重量%以下に抑えなければならない。高圧相型窒
化硼素のより好ましい含有率は30〜50重量%である
。
硼素はダイヤモンドに次ぐ硬質材料であって、耐摩耗性
を高める為の主成分であり、20重量%未満では超硬質
成分量が不足することとなって満足のいく切削性および
耐摩耗性が得られない。しかし高圧相型窒化硼素が多過
ぎる場合は、結合相を構成する下記■、■、■成分が不
足気味となって焼結不良となり、高正相型窒化硼素の脱
落が起こって切削性および耐摩耗性が低下してくるので
、60重量%以下に抑えなければならない。高圧相型窒
化硼素のより好ましい含有率は30〜50重量%である
。
■Tiの炭化物、窒化物、炭窒化物の1種以上:20〜
60重量%、 結合相の主体となる成分であって、20重量%未満では
焼結不良となフて焼結体の性能が極端に悪くなる。しか
し60重量%を超えると、高圧相型窒化硼素量が相対的
に少なくなって切削性および耐摩耗性が乏しくなったり
、あるいは後述するMo炭化物やNi量が不十分となっ
て焼結体の靭性が低下し、耐欠損性や耐ピツチング性に
問題が生じてくので、20〜60重量%、より好ましく
は30〜50重量%の範囲に選定すべきである。
60重量%、 結合相の主体となる成分であって、20重量%未満では
焼結不良となフて焼結体の性能が極端に悪くなる。しか
し60重量%を超えると、高圧相型窒化硼素量が相対的
に少なくなって切削性および耐摩耗性が乏しくなったり
、あるいは後述するMo炭化物やNi量が不十分となっ
て焼結体の靭性が低下し、耐欠損性や耐ピツチング性に
問題が生じてくので、20〜60重量%、より好ましく
は30〜50重量%の範囲に選定すべきである。
■MOの炭化物二上記■成分100重量部に対し5〜3
0重量部、 (d)Ni :上記■成分100重量部に対し5〜3
0重量部 これらの成分は結合相の靭性を改善するうえで欠くこと
のできない成分であり、■成分、■成分のいずれも5重
量部未満では結合相の靭性を十分に高めることができな
い、しかしこれらが多過ぎると結合相の主体となる前記
■成分が不足気味となって焼結性が低下し、焼結体の物
性がかえって悪くなるので、30重量部以下に抑えるべ
きである。■、■各成分のより好ましい含有率は7〜2
0重量部の範囲である。
0重量部、 (d)Ni :上記■成分100重量部に対し5〜3
0重量部 これらの成分は結合相の靭性を改善するうえで欠くこと
のできない成分であり、■成分、■成分のいずれも5重
量部未満では結合相の靭性を十分に高めることができな
い、しかしこれらが多過ぎると結合相の主体となる前記
■成分が不足気味となって焼結性が低下し、焼結体の物
性がかえって悪くなるので、30重量部以下に抑えるべ
きである。■、■各成分のより好ましい含有率は7〜2
0重量部の範囲である。
尚本発明で結合相を構成する上記■、■および■成分は
、夫々の粉粒体混合物が焼結工程で複合−株化して結合
相を構成したものであってもよく、あるいはこれら3成
分の複合体であるサーメット合金(例えばT i C−
T i N−Mo2 C−Ni等)の粉粒体を焼結させ
て一体の結合相を構成したものであってもかまわない。
、夫々の粉粒体混合物が焼結工程で複合−株化して結合
相を構成したものであってもよく、あるいはこれら3成
分の複合体であるサーメット合金(例えばT i C−
T i N−Mo2 C−Ni等)の粉粒体を焼結させ
て一体の結合相を構成したものであってもかまわない。
しかしサーメット合金は通常のセラミックスに比べては
るかに焼結性が良いので、結合相を構成する上記■、■
、■はサーメット合金粉末の形態で前記■成分と混合し
て焼結するのが最善である。
るかに焼結性が良いので、結合相を構成する上記■、■
、■はサーメット合金粉末の形態で前記■成分と混合し
て焼結するのが最善である。
本発明の焼結体は上記■、■、■および■成分を必須の
構成々分として焼結−株化したものであるが、これら各
成分が前記好適含有率範囲を外れない範囲で微量のWC
,A I N、 A 120s 。
構成々分として焼結−株化したものであるが、これら各
成分が前記好適含有率範囲を外れない範囲で微量のWC
,A I N、 A 120s 。
Co等を含有させて焼結体の物性を一層高めることも有
効である。
効である。
ところで上記4成分よりなる焼結体は、4成分の粉体を
均一に混合し、混合粉末の状態で型に充填し或は圧粉成
形した後高圧下に加熱焼結することによって得られるが
、より有利な方法を例示すると次の通りである。
均一に混合し、混合粉末の状態で型に充填し或は圧粉成
形した後高圧下に加熱焼結することによって得られるが
、より有利な方法を例示すると次の通りである。
即ちその方法とは、前記■、■成分を含むサーメット合
金ボール、或は前記■、■、■の各成分を含むサーメッ
ト合金ボールの装入されたボールミル、アトライター、
振動ミル等の混合装置に高圧相型窒化硼素粉末を投入し
て混合し、混合工程で該ボールの摩耗によって生ずるサ
ーメット合金を高圧型窒化硼素粉末に混入させる方法で
ある。
金ボール、或は前記■、■、■の各成分を含むサーメッ
ト合金ボールの装入されたボールミル、アトライター、
振動ミル等の混合装置に高圧相型窒化硼素粉末を投入し
て混合し、混合工程で該ボールの摩耗によって生ずるサ
ーメット合金を高圧型窒化硼素粉末に混入させる方法で
ある。
即ち高圧相型窒化硼素は、■、■成分を含むサーメット
合金あるいは■、■、■成分を含むサーメット合金に比
べてはるかに硬質であり、これらの合金ボールと共に高
圧相型窒化硼素粉末を混合するとボール成分は摩耗して
高圧相型窒化硼素粉末中へ混入していく、従って■、■
、■成分を微粉砕する工程が省略されるばかりでなく、
高圧相型窒化硼素粉末は相互に衝突し合って微粉砕され
つつ混合されるので、均一で微細な混合粉末が得−られ
る。このときサーメット合金ボールとして■、■成分だ
けからなるサーメット合金を使用するときは、所定量の
■成分を予め粉末として高圧相を窒化硼素粉末と共に該
サーメット合金ボールを用いて混合すればよい。また■
成分の一部を粉末状態で投入し、残部をサーメット合金
ボールの摩耗によって補給する様に行なうことも可能で
ある。尚混合による■、■、■成分の混入比率は、サー
メット合金ボールの成分組成を変えることによって容易
に調整することができ、また各成分の混入量はサーメッ
ト合金ボールの大きさや混合条件(攪拌速度や回転速度
等)および混合時間によって任意にコントロールするこ
とができ、それにより前記成分組成を満たす微細均一な
混合粉末を容易に得ることができる。尚ここで言うボー
ルは、大きさや形状において格別に制限されないもので
あることは言うまでもない。
合金あるいは■、■、■成分を含むサーメット合金に比
べてはるかに硬質であり、これらの合金ボールと共に高
圧相型窒化硼素粉末を混合するとボール成分は摩耗して
高圧相型窒化硼素粉末中へ混入していく、従って■、■
、■成分を微粉砕する工程が省略されるばかりでなく、
高圧相型窒化硼素粉末は相互に衝突し合って微粉砕され
つつ混合されるので、均一で微細な混合粉末が得−られ
る。このときサーメット合金ボールとして■、■成分だ
けからなるサーメット合金を使用するときは、所定量の
■成分を予め粉末として高圧相を窒化硼素粉末と共に該
サーメット合金ボールを用いて混合すればよい。また■
成分の一部を粉末状態で投入し、残部をサーメット合金
ボールの摩耗によって補給する様に行なうことも可能で
ある。尚混合による■、■、■成分の混入比率は、サー
メット合金ボールの成分組成を変えることによって容易
に調整することができ、また各成分の混入量はサーメッ
ト合金ボールの大きさや混合条件(攪拌速度や回転速度
等)および混合時間によって任意にコントロールするこ
とができ、それにより前記成分組成を満たす微細均一な
混合粉末を容易に得ることができる。尚ここで言うボー
ルは、大きさや形状において格別に制限されないもので
あることは言うまでもない。
この様にして得られる混合粉末は、粉末状態で型に充填
し、あるいは型押成形した後、高圧下で加熱焼結すると
、高強度で且つ高靭性の焼結成形体を得ることができる
。尚焼結条件は、原料粉末、殊に高圧相型窒化硼素が熱
変質を起こすことなくこれらを密に焼結一体化し得る範
囲で自由に選定できるが、−数的な条件として示すなら
ば、1300〜1700℃で40〜70キロバ一ル程度
で加圧・加熱する方法である。
し、あるいは型押成形した後、高圧下で加熱焼結すると
、高強度で且つ高靭性の焼結成形体を得ることができる
。尚焼結条件は、原料粉末、殊に高圧相型窒化硼素が熱
変質を起こすことなくこれらを密に焼結一体化し得る範
囲で自由に選定できるが、−数的な条件として示すなら
ば、1300〜1700℃で40〜70キロバ一ル程度
で加圧・加熱する方法である。
[実施例]
平均粒径3μmの高圧相型窒化硼素粉末と、平均粒径1
μmのTfC,TiN、Tic、、。
μmのTfC,TiN、Tic、、。
N O,3の各粉末を、Tic−15%TiN−20%
MO□C−20%Niよりなるサーメット合金ボールま
たはT i co、7 No、3−20%Mo2 C−
15%Niよりなるサーメット合金ボール(いずれも平
均径4mm)の装入されたボールミルに投入し、エチル
アルコールを混合溶媒として混合することにより、サー
メット合金成分を原料粉末中に混入せしめ、混合時間を
調整することによって第1表に示す成分組成の混合粉末
を得た。尚比較例A°については、プラスチックボール
を使用し振動ミルによって混合した。
MO□C−20%Niよりなるサーメット合金ボールま
たはT i co、7 No、3−20%Mo2 C−
15%Niよりなるサーメット合金ボール(いずれも平
均径4mm)の装入されたボールミルに投入し、エチル
アルコールを混合溶媒として混合することにより、サー
メット合金成分を原料粉末中に混入せしめ、混合時間を
調整することによって第1表に示す成分組成の混合粉末
を得た。尚比較例A°については、プラスチックボール
を使用し振動ミルによって混合した。
この混合粉末を乾燥し、型押成形した後真空炉において
10−’Torrで1000℃×1時間保持して脱ガス
し、次いでベルト型超高圧・高温発生装置により60キ
ロバ一ルX1500℃×15分の条件で焼結して焼結体
を得た。
10−’Torrで1000℃×1時間保持して脱ガス
し、次いでベルト型超高圧・高温発生装置により60キ
ロバ一ルX1500℃×15分の条件で焼結して焼結体
を得た。
得られた焼結体から切削チップを作製し、被剛材として
溝付円柱状のSCM435.(H*c60)を用いて、
外周を長手方向に断続切削し、切削チップが欠損するま
での時間を測定した。但し切削条件は、切削速度: 1
00 m/min 、切込み二0.3 a+m、送り:
(1,15m / ravとした。
溝付円柱状のSCM435.(H*c60)を用いて、
外周を長手方向に断続切削し、切削チップが欠損するま
での時間を測定した。但し切削条件は、切削速度: 1
00 m/min 、切込み二0.3 a+m、送り:
(1,15m / ravとした。
結果を第1表に一括して示す。
第1表より次の様に考えることができる。
(1)符号A−Eは本発明で定める要件を充足する実施
例で、欠損までの寿命はいずれも比較例A°の3倍を超
えており、切削部材としての寿命はいずれも非常に優れ
ている。
例で、欠損までの寿命はいずれも比較例A°の3倍を超
えており、切削部材としての寿命はいずれも非常に優れ
ている。
(2)符号A°〜E゛は、以下に示す如く本発明で定め
る要件のいずれかを欠く比較例であり、欠損までの寿命
はいずれも本発明の173以下に短縮されている。
る要件のいずれかを欠く比較例であり、欠損までの寿命
はいずれも本発明の173以下に短縮されている。
符号A’:Mo炭化物およびNiが配合されていない。
符号B’:Mo炭化物およびNiの量が規定範囲未満で
ある。
ある。
符号C’:Mo炭化物およびNiの量が過剰である。
符号D° :セラミックス含量が過剰で高圧相型窒化硼
素が不足している。
素が不足している。
符号E′ :高圧相型窒化硼素量が過剰でM。
炭化物およびNiの量が不足して
いる。
[発明の効果コ
本発明は以上の様に構成されており、Ti系セラミック
スを結合相とする高圧相型窒化硼素系焼結体の結合相に
、所定のMo炭化物とNiを含有させて結合相の靭性を
高めることにより、高圧相型窒化硼素系焼結体の耐摩耗
性を損なうことなくその靭性を高めることができ、切削
工具、軸受、線引ダイス等の耐摩耗工具用素材としての
寿命を著しく延長し得ることになった。
スを結合相とする高圧相型窒化硼素系焼結体の結合相に
、所定のMo炭化物とNiを含有させて結合相の靭性を
高めることにより、高圧相型窒化硼素系焼結体の耐摩耗
性を損なうことなくその靭性を高めることができ、切削
工具、軸受、線引ダイス等の耐摩耗工具用素材としての
寿命を著しく延長し得ることになった。
Claims (3)
- (1) (a) 高圧相型窒化硼素:20〜60重量%
、(b) Tiの炭化物、窒化物、炭窒化物の1種以上
:20〜60重量%、 (c) Moの炭化物:上記(b)成分100重量部に
対し5〜30重量部、 (d) Ni:上記(b)成分100重量部に対し5〜
30重量部、 からなることを特徴とする高靭性・高硬度焼結体。 - (2) 高圧相型窒化硼素粉末、または該粉末とTiの
炭化物、窒化物、炭窒化物の少なくとも1種よりなる粉
末を原料粉末とし、該原料粉末をMoの炭化物とNiを
主成分とするサーメットボールを用いて混合し、混合操
作中における該ボールの摩耗により該ボール成分粉末を
前記原料粉末中に混入せしめ、得られる混合粉末を、粉
末状もしくは型押成形した後高圧・高温で焼結すること
を特徴とする請求項(1)に記載の焼結体の製法。 - (3) 高圧相型窒化硼素粉末、または該粉末とTiの
炭化物、窒化物、炭窒化物の少なくとも1種よりなる粉
末を原料粉末とし、該原料粉末を、Tiの炭化物、窒化
物、炭窒化物の少なくとも1種、Moの炭化物およびN
iを主成分とするサーメットボールを用いて混合し、混
合操作中における該ボールの摩耗により該ボール成分粉
末を前記原料粉末中に混入せしめ、得られる混合粉末を
、粉末状もしくは型押成形した後、高圧・高温で焼結す
ることを特徴とする請求項(1)に記載の焼結体の製法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1147516A JPH0313539A (ja) | 1989-06-09 | 1989-06-09 | 高靭性・高硬度焼結体およびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1147516A JPH0313539A (ja) | 1989-06-09 | 1989-06-09 | 高靭性・高硬度焼結体およびその製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0313539A true JPH0313539A (ja) | 1991-01-22 |
Family
ID=15432106
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1147516A Pending JPH0313539A (ja) | 1989-06-09 | 1989-06-09 | 高靭性・高硬度焼結体およびその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0313539A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012105710A1 (ja) * | 2011-02-04 | 2012-08-09 | 株式会社タンガロイ | cBN焼結体工具および被覆cBN焼結体工具 |
JP2013519614A (ja) * | 2010-02-12 | 2013-05-30 | エレメント シックス アブレイシヴズ ソシエテ アノニム | 超硬要素、その使用方法及びその製造方法 |
-
1989
- 1989-06-09 JP JP1147516A patent/JPH0313539A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013519614A (ja) * | 2010-02-12 | 2013-05-30 | エレメント シックス アブレイシヴズ ソシエテ アノニム | 超硬要素、その使用方法及びその製造方法 |
US8828899B2 (en) | 2010-02-12 | 2014-09-09 | Element Six Limited | Superhard element, method of using same and method of making same |
WO2012105710A1 (ja) * | 2011-02-04 | 2012-08-09 | 株式会社タンガロイ | cBN焼結体工具および被覆cBN焼結体工具 |
JP5614460B2 (ja) * | 2011-02-04 | 2014-10-29 | 株式会社タンガロイ | cBN焼結体工具および被覆cBN焼結体工具 |
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