JPH03130149A - 複合管状物の製法 - Google Patents

複合管状物の製法

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JPH03130149A
JPH03130149A JP18913990A JP18913990A JPH03130149A JP H03130149 A JPH03130149 A JP H03130149A JP 18913990 A JP18913990 A JP 18913990A JP 18913990 A JP18913990 A JP 18913990A JP H03130149 A JPH03130149 A JP H03130149A
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中島 登志雄
Masayuki Kaneto
正行 金戸
Toshihiko Tomita
俊彦 富田
Tokio Fujita
時男 藤田
Hitoshi Ishizaka
整 石坂
Chiaki Harada
千秋 原田
Takemasa Uemura
植村 剛正
Taizo Sasaki
佐々木 泰三
Masao Nakamura
正雄 中村
Mamoru Hondo
本堂 守
Tadanori Domoto
忠憲 道本
Toshiaki Iwamoto
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は複写機、ファクシミリ、プリンタのような画像
形成装置の定着用ベルトとして用いられる複合管状物お
よびその製法に関するものである。
〈従来の技術〉 従来、上記画像形成装置における転写紙等への画像の定
着方法としては、熱、圧力あるいはその両方を組み合わ
せた定着方法が提案されており、具体的には、オーブン
定着法、フラッシュ定着法、圧力定着法、熱ローラ定着
法等があげられる。なかでも、熱効率、発火の危険性、
定着特性等の観点から上記熱ローラ定着法が広く採用さ
れている。
上記熱ローラ定着法は第4図に示すように、熱ローラ1
8とプレスローラ20を上下に対設し、転写紙14を上
記ローラ18.20間を通過させる方法であって、熱ロ
ーラ18内蔵の定着ヒータ19の加熱により転写紙14
に被定着物である感熱インク9を溶融定着させると共に
、プレスローラ20で圧力を加えその定着を強固にし、
それによって転写紙14に上記感熱インク9からなる画
像を形成するものである。この場合、定着後に感熱イン
ク9やそれが定着された転写紙14が熱ローラ18に付
着することを防止するために、熱ローラ18の表面にフ
ッ素化合物をコーティングしンオイルを塗布したりする
ことが行なわれている。
さらに、上記処理だけでは熱ローラ18への感熱インク
9や転写紙14の付着を防止するには不充分であること
から、上記処理に加えて、第5図に示すように熱ローラ
18の表面に僅かに触れる程度に分離爪21を設け、感
熱インク9やそれの定着した転写紙14が熱ローラ18
に付着することを防止している。しかしながら、上記の
ように画像形成装置に分離爪21を設けると画像形成装
置が高価なものになるうえ、装置の機構が複雑になりト
ラブルの多発要因となるという問題を生じる。
他方、感熱インク9を転写紙14へ定着させるためには
、定着に必要な温度に熱ローラ18の温度を高めなけれ
ばならないが、あまり温度を高く設定しすぎると、感熱
インク9自身が若干の粘着性を有していることから、熱
ローラ18から感熱インク9を完全に剥離できないケー
スが発生する。
その結果、転写紙14に形成される画像面の品質が不充
分になるうえ、熱ローラ18からの剥離時の抵抗により
転写紙14に剥離帯電が生じ塵埃が付着したり、熱ロー
ラ18および分離爪19に静電気が帯電したりする等の
問題が生じる。
上記のような諸問題を解決するために、例えば熱ローラ
18、プレスローラ20以外に、第三のロールとして剥
離ローラ(図示せず)を用い、これを上記熱ローラ18
の側方に配設し、熱ローラ18と剥離ローラとの間に、
フッ素樹脂とポリイξド樹脂とからなる柔軟な複合管状
物製の定着用ベルトを架は渡し、上記ベルトとプレスロ
ーラ20との間に感熱インク9付転写紙14を通すとい
う方式が検討されている。上記定着用ベルトに用いられ
るフッ素樹脂は離型性、耐薬品性、耐熱性に優れており
、従来、離型剤、シール材等に多く用いられている。ま
た、上記ポリイミド樹脂は耐熱性、耐薬品性、電気絶縁
性、機械的特性等に優れている。したがって、上記複合
管状物からなる定着ベルトを採用する意図は、上記定着
用ヘルドにおいて、耐熱性および剥離性に優れたフッ素
樹脂層を外層に形成し、耐熱性、電気絶縁性および機械
的特性に優れたポリイミド樹脂層を内層に形成すること
により、簡単にかつ有効に、転写剥離性等を向上させる
というものである。このような複合管状物の製法は、特
開昭61−95361号公報に記載されている。上記製
法はポリイミド樹脂の前駆体溶液に導電性微粉末を混合
して混合液を調製し、これを大径の円筒型内に注入し加
熱しながら遠心成形することにより円筒型、の内周面に
円周に沿って薄層を形威し、この薄層からなるエンドレ
スベルト(導電層付)をつくる。そして、上記ベルトの
導電層の表面にフッ素樹脂をスプレーコートして誘電体
層を形威し、非感光性誘電体ベルトを作製するというも
のである。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記製法のように導電性を有するポリイ
ミド樹脂層の外面にフッ素樹脂ディスバージョン(分散
液)のみをスプレーコートすると、塗布むらを生じ易い
従って、各層厚が不均一となり、また定着用ベルトとし
て用いた場合、鮮明な画像が得られにく(なる。
一般に、画像には光沢のある画像と光沢のない画像(艶
消し画像)とがあり、複写機等の用途で高品質の艶消し
画像を得るには、定着用ベルトの外周面が均質に粗面化
されている必要がある。
ところが、上記製法のようにフッ素樹脂ディスバージョ
ンのみをスプレーコートすると得られるフッ素樹脂層の
外面が平滑となり、光沢のある画像となってしまうので
、好ましくないものである。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、
外周面が均質に粗面化され、定着用ベルトとして用いた
場合に、高品質の艶消し画像が得られる複合管状物およ
びその製法の提供を目的とする。
く課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するために検討を重ねた結果、ポリイミ
ド管状物内層とフッ素樹脂管状物外層からなる複合管状
物の外層外周面を特定範囲の表面粗さに設定、粗面化す
ることで、定着用ベルトとして優れた特性を発揮するこ
とを見い出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、ポリイミド樹脂製管状内層と、フッ素
樹脂製管状外層からなる複合管状物であって、フッ素樹
脂製管状外層の外周面の表面粗さ(Rz)が1−10μ
mであることを特徴とする複合管状物を第1の要旨とし
、表面粗さ(Rz)1〜10μmの内周面を有するシリ
ンダーの内周面に、フッ素樹脂溶液を塗布してフッ素樹
脂製管状外層を形威し、さらに形威されたフッ素樹脂管
状外層の内周面にポリアミド酸溶液を塗布し、弾丸状な
いしは球状の走行体を上記ポリアミド酸溶液の塗布内周
面に沿って走行させ、次いで上記ボリア旦ド酸をイミド
化してポリイミド樹脂製管状内層を形成して複合管状物
を得、そののちシリンダーから上記複合管状物を取り出
すことを特徴とする複合管状物の製法を第2の要旨、シ
リンダーの内周面にポリアミド酸溶液を塗布し、弾丸状
ないしは球状の走行体を上記ポリアミド酸溶液の塗布内
周面に沿って走行させ、次いで上記ポリアミド酸をイミ
ド化してポリイミド樹脂製管状内層を形威し、形成後シ
リンダーから上記ポリイミド樹脂製管状内層を取り出し
たのち、この管状内層を平均粒径5μm以下の粒体を均
一に分散したフッ素樹脂溶液に浸漬し、ポリイミド樹脂
製管状内層の外周面にフッ素樹脂製管状外層を形成する
ことを特徴とする複合管状物の製法を第3の要旨、シリ
ンダーの内周面にポリアミド酸溶液を塗布し、弾丸状な
いしは球状の走行体を上記ポリアミド酸溶液の塗布内周
面に沿って走行させ、次いで上記ポリアミド酸をイミド
化してポリイミド樹脂製管状内層を形威し、形成後シリ
ンダーから上記ポリイミド樹脂製管状内層を取り出した
のち、この管状内層の外周面に平均粒径5μm以下の粒
体を均一に分散したフッ素樹脂溶液をスプレーコートす
ることによってフッ素樹脂製管状外層を形成することを
特徴とする複合管状物の製法を第4の要旨とする。
本発明においてはフッ素樹脂と、ボリイξド樹脂の前駆
体としてのポリアミド酸とを用いて複合管状物を製造す
る。
上記フッ素樹脂は溶液状(ディスバージョンも含む)で
用いられ、例えば、市販されているポリ四フッ化エチレ
ン樹脂(PTFE)、四フッ化エチレン/六フッ化プロ
ピレン共重合体樹脂(FEP)、四フッ化エチレン/パ
ーフロロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA
)等があげられ、通常ディスバージョン状態で用いられ
る。そして上記フッ素樹脂溶液の粘度は、塗布厚み、溶
液の温度に応じて、フッ素樹脂溶液例えば、界面活性剤
や増粘剤を添加することにより調節され、通常、0、1
〜1(10ボイズ(塗布作業時の温度でB型粘度計での
測定(Iりに設定される。このようなフッ素樹脂溶液の
濃度は、通常、5〜80重量%(以下「%」と略す)、
より好ましくは20〜60%に設定される。
なお、上記フッ素樹脂溶液として導電性物質を含有した
溶液のものを用いると、得られる複合管状物を、例えば
複写機等の定着用ベルトとして用いた場合に効果的であ
り好ましい。上記導電性物質としては、カーボン、グラ
ファイト、金属粉末等の導電性粉末や導電性を有する有
機化合物、無機化合物があげられ、特に、カーボン、グ
ラファイト、金属粉末等の導電性粉末を用いることが好
ましい。上記導電性物質の含有量は、フッ素樹脂層中0
.5〜50%の範囲に設定することが好ましい。
なお、導電性を有さない粒体としては、ガラスピーズ、
架橋シリコーン樹脂、セラミック樹脂、ボリイξド樹脂
、二酸化ケイ素、ベンゾグアナミン樹脂などからなる粒
体が用いられる。
上記ポリアミド酸はテトラカルボン酸二無水物あるいは
その誘導体とジアミンの略等モルを有機極性溶媒中で反
応させることにより得られるもので、通常溶液状で用い
られる。
上記テトラカルボン酸二無水物としては、下記の一般式
で示されるものがあげられる。
O○ 111 例えば、ビロメリント酸二無水物、3.3’、4.4゛
−ヘンシフエノンテトラカルポン酸二無水物、3.3’
、4.4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2
,3.3“、4〜ビフエニルテトラカルボン酸二無水物
、2,3,6.7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水
物、1,2,5.6−ナフタレンテトラカルボン酸二無
水物、1,4.58−ナフタレンテトラカルボン酸二無
水物、2゜2゛−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル
)プロパンニ無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェ
ニル)スルホンニ無水物、ペリレン−3,4,9,10
−テトラカルボン酸二無水物、ビス(3,4−ジカルボ
キシフェニル)エーテルニ無水物、エチレンテトラカル
ボン酸二無水物等があげられる。
また、上記シアごンとしては、4.4“−シアくノジフ
ェニルエーテル、4,4′−シアミノジフェニルメタン
、3 3’−シアミノジフェニルメタン、3.3゛−ジ
クロロベンジジン、4,4゛−アミノジフェニルスルフ
ィド−3,3′−ジアミノジフェニルスルホン、1.5
−シアごノナフタレン、m−フェニレンシア旦ン、p−
フェニレンシア朶ン、3.3゛−ジメチル−4,4′−
ビフェニルジアミン、ベンジジン、3,3”−ジメチル
ベンジジン、3゜3゛−ジメトキシベンジジン、4,4
゛−ジアミノフェニルスルホン、4.4°−ジアミノジ
フェニルスルフィド、4.4゛−ジアミノジフェニルプ
ロパン、2、 4−ビス(β−アミノ−第三ブチル)ト
ルエン、ビス(p−β−アくノー第三ブチルフェニル)
エーテル、ビス(p−β−メチル−δ−アξノフェニル
)ベンゼン、ビス−p−(1,1−ジメチル−5−アミ
ノ−ペンチル)ベンゼン、l−イソプロピル−2,4−
m−フェニレンジアミノ、mキシリレンジアミン、P−
キシリレンジアミン、ジ(p−アミノシクロヘキシル)
メタン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジア
ミン、オクタメチレンジアミノ、ノナメチレンジアミン
、デカメチレンジアミノ、ジアミノプロピルテトラメチ
レンジアミン、3−メチルへブタメチレンシアごン、4
,4−ジメチルへブタメチレンジアミノ、2.11−ジ
アミノドデカン、1,2−ビス−3−アミノプロポキシ
エタン、2,2−ジメチルプロピレンジアミン、3−メ
トキシへキサメチレンジアミン、2,5−ジメチルへキ
サメチ、レンジアミン、2,5−ジメチルへブタメチレ
ンジアミノ、3−メチルへブタメチレンジアミン、5−
メチルノナメチレンジアミン、2,11−シア旦ノドデ
カン、2.17−シアミツエイコサデカン、1.4−ジ
アミノシクロヘキサン、1.10−シアごノー1,10
−ジアミノ−1,10−ジメチルデカン、■、12−ジ
アミノオクタデカン、2゜2−ビス(4−(4−アごノ
フエノキシ)フェニル〕プロパン、ピペラジン、 H2N(CHI)30(CH2)20(CH,)N H
2、HzN(CHz)ss(CHz)*NHz、HzN
(CH2)、N(CH3)(CH2)、N H2等があ
げられる。
さらに、ポリアミド酸の合成時に用いられる上記有機極
性溶媒は、その官能基がテトラカルボン酸二無水物また
はジアミノと反応しない双極子を有するものである。そ
して、系に対し不活性であり、かつ生成物であるポリア
ミド酸に対して溶媒として作用すること以外に、反応成
分の少なくとも一方、好ましくは両者に対して溶媒とし
て作用しなければならないゆ特に、上記有機極性溶媒と
しては、N、N−ジアルキルアミド類が有用であり、例
えばこれの低分子量のものであるN、N−ジメチルホル
ムアミド、N、N−ジメチルアセトアミド等があげられ
る。これらは蒸発、置換または拡散によりポリアミド酸
およびポリアミド酸底形品から容易に除去することがで
きる。また、上記以外の有機極性溶媒として、N、N−
ジエチルホルムアミド、N、N−ジエチルアセドアミド
、N、N−ジメチルメトキシアセトアミド、ジメチルス
ルホキシド、ヘキサメチルホスホルトリアミド、N−メ
チル−2−ピロリドン、ピリジン、ジメチルスルホン、
テトラメチレンスルホン、ジメチルテトラメチレンスル
ホン等があげられる。これらは単独で使用してもよいし
、併せて用いても差し支えない。さらに、上記有機極性
溶媒にクレゾール、フェノール、キシレノール等のフェ
ノール類、ベンゾニトリル、ジオキサン、ブチロラクト
ン、・キシレン、シクロヘキサン、ヘキサン、ベンゼン
、トルエン等を単独でもしくは併せて混合することもで
きるが、水の添加は好ましくない。
すなわち、水の存在によってポリアミド酸が加水分解し
て低分子量化するため、ポリアミド酸の合成は実質上無
水条件下で行なう必要がある。
上記のテトラカルボン酸二無水物(a)とシアくン(b
)とを有機極性溶媒中で反応させることによりポリアミ
ド酸が得られる。その際のモノマー濃度(溶媒中におけ
る(a) + (C)の濃度)は、種々の条件に応じて
設定される。しかし、通常、5〜30%である。また、
反応温度は、80″C以下に設定することが好ましく、
より好ましくは5〜50″Cであり、反応時間は約0.
5〜10時間である。
このようにして酸二無水物成分原料とジアミン成分原料
とを有機極性溶媒中で反応させることによりポリアミド
酸が生威し、その反応の進行に伴ない溶液粘度が上昇す
る。この発明においては対数粘度が0.5以上のポリア
ミド酸を合成し、これを用いることが好ましい。すなわ
ち、対数粘度が0、5以上のボリアごド酸を用いて形成
されるポリイミド管状物は、熱劣化に対する信頼性がそ
れ未満のものに対して特に優れているからである。
なお、上記ポリアミド酸の対数粘度は、ポリアミド酸溶
液を毛細管粘度計によって測定し、下記の式から算出さ
れるイ直である。
1重 n t。
対数粘度= に のようなポリアミド酸溶液は、使用する際に、粘度が高
い場合には適当な溶媒で希釈して粘度を低くして用いる
。例えば、シリンダー内周面に形成されたフッ素樹脂管
状外層の内周面にポリアミド酸溶液を塗布する場合には
、ポリアミド酸溶液の粘度は、塗布厚み、シリンダーの
内径、溶液温度、走行体の形状等に応じて設定されるが
、通常、10〜1(10(10ポイズ(塗布作業時の温
度で、B型粘度計での測定値)に設定される。また、ポ
リアミド酸溶液中のポリアミド酸濃度は、効果の点から
5〜30%に設定するのが好ましく、より好ましくは1
0〜20%である。
本発明はフッ素樹脂ディスバージョンおよび上記のよう
にして得られたポリアミド酸の有機極性溶媒の溶液を用
い、例えば次のような方法によってフッ素樹脂層とポリ
イミド樹脂層とからなる複合管状物を製造する。すなわ
ち、まず、第一の方法として、内周面の表面粗さが1〜
10μmで内径10〜5(10+n+nの金属、ガラス
等からなる耐熱性シリンダーCM型効果向上のため内周
面にシリコーン樹脂等を塗布してもよい)の内周面にフ
ッ素樹脂溶液を塗布する。このフッ素樹脂溶液に平均粒
径5μm以下の粒体を均一に分散させたものを用いると
、外周面が均質に粗面化されて好ましい。塗布方法とし
ては、■フッ素樹脂溶液中に上記シリンダーを浸漬した
のち引き上げ塗布する方法、■シリンダーの片端部付近
にフッ素樹脂溶液を供給し弾丸状または球状の走行体を
シリンダー内周面に沿って走行させる方法、■フッ素樹
脂溶液をシリンダー内周面にスプレーコートする方法な
どがあげられ、状況等に応じて適宜選択される。
上記弾丸状または球状の走行体としては、金属製、硬質
プラスチック製、硬質ガラス製のものがあげられ、それ
を走行させる方法としては、圧縮空気圧、ガス爆発力等
を利用し走行体を走行させたり、牽引ワイヤ等を利用し
走行体を引っ張ることや、自重走行(シリンダーを垂直
に立て走行体をその自重により走行させる)等が行なわ
れる。また、上記■の方法において、シリンダー内周面
にフッ素樹脂溶液を塗布した後、必要により弾丸状また
は球状の走行体をシリンダー内周面に沿って走行させて
もよい。そして、その後、加熱乾燥を行なう。この際、
膜厚を均一化せしめるには、シリンダーを垂直または水
平に保持することが好ましい。
なお、上記加熱乾燥はディスバージョン中の水を除去し
、シリンダー内周面にフッ素樹脂製管状外層を形成する
ために行なわれるが、水の蒸発によるボイド形成、残存
水分量によるポリアミド酸溶液の塗布時または塗布後の
白化(白S)現象、イミド化時の反応阻害およびイごド
ル後のフッ素樹脂とポリイミドの密着性等を考慮したう
えで温度条件等が設定され、加熱乾燥を行なう。完全に
水を蒸発させるために、必要により温度を1(10°C
以上に設定してもよい。このようにしてフッ素樹脂塗膜
(外層)が得られる。つぎに、得られるフッ素樹脂塗膜
の内周面にポリアミド酸溶液を塗布する。この場合、■
乾燥状態を経てポリアミド酸溶液を塗布する工程に進む
、■乾燥、シンタリング(焼結)を経てポリアミド酸溶
液を塗布する工程に進むという経路のいずれを選択して
もよい。
このポリアミド酸溶液の塗布方法は、シリンダーの片端
部付近にポリアミド酸溶液を供給し、弾丸状または球状
の走行体をシリンダー内周面に沿って前記と同様の方法
により走行させることにより行なわれる。そして、塗布
されたポリアミド酸を加熱することによりイミド化する
。このイミド化における加熱は、まず温度を80〜18
0°Cで20〜60分間加熱して溶媒を除去し、次いで
温度250〜4(10 ’Cで20〜60分間加熱する
ことが行なわれる。これによりイミド化時に生しる閉環
水等を蒸発させると共に、イミド化が完全に行なわれる
。その結果、シリンダー内にフッ素樹脂製管状外層の内
周面にポリイミド樹脂製管状内層が積層状態に形威され
た本発明の複合管状物が形威される。
本発明において内層と外層との層間接着強度を向上させ
るためには、フッ素樹脂層の内周面をナトリウム錯塩処
理することが好ましく、層間剥離を起こさず耐久性の優
れた複合管状物が得られる。
なお、上記のようにして得られた複合管状物において、
ポリイミド層の厚みをl0〜150μmの範囲、フッ素
樹脂層の厚みを1〜20μmの範囲にするのが好ましい
。またフッ素樹脂層の表面粗さ(Rz〉は使用するシリ
ンダー内周面の表面粗さもしくは分散する粒体の平均粒
径に依存し、1〜10μmの範囲に設定される。
第二の方法は、上記フッ素樹脂およびポリアミド酸の有
機極性溶媒溶液を用いて、例えば次のようにして複合管
状物を製造する。すなわち、まず、シリンダーの内周面
に対してポリアミド酸溶液を塗布する。塗布方法として
は、■ポリアミド酸溶〉 液中に上記シリンダーを浸漬したのち引き上げ塗布する
方法、■シリンダーの片端部付近にポリアミド酸溶液を
供給し弾丸状または球状の走行体をシリンダー内周面に
沿って走行させる方法の二通りがあげられ、状況等に応
じて適宜選択される。
上記走行体の材質および走行体を走行させる方法として
は、前述と同様のものがあげられる。また、上記■の方
法において、シリンダー内周面にポリアミド酸溶液を塗
布した後、必要により弾丸状または球状の走行体をシリ
ンダー内周面に沿って走行させてもよい。そして、塗布
されたポリアミド酸を加熱することによりイミド化する
。このイミド化における加熱は、まず温度80〜180
″Cで20〜60分間加熱して溶媒を除去し、次いで温
度250〜4(10°Cで20〜60分間加熱すること
が行なわれる。これによりイミド化時に生じる閉環水等
を蒸発させると共にイミド化が完全に行なわれる。この
ようにしてポリイミド樹脂製管状内層が得られる。この
場合、上記ポリイミド樹脂製管状内層の厚みが10−1
50μmの範囲内になるように形成するのが好ましい。
次に、得られたポリイミド管状内層をシリンダーから取
り出し、平均粒径5μm以下の粒体0.5〜50重量%
(対フッ素樹脂固形分)を均一に分散したフッ素樹脂溶
液に浸漬することによりポリイミド管状物の外周面にフ
ッ素樹脂溶液を塗布する。そして、温度80〜180°
Cで10〜30分間加熱して溶媒を除去し、次いで温度
350〜450°Cでl〜60分間シ分間シフタリング
)を行なう。このような方法により均質に粗面化された
外表面を有し、厚みが1〜10μm、表面粗さ(Rz)
が1−10μmのフッ素樹脂製管状外層が得られる。な
お、上記表面粗さ(Rz)とは得られたフッ素樹脂管状
物表面の10箇所の表面粗さ(Rz)を測定しそれを平
均して求められる。ところで、上記フッ素樹脂溶液に浸
漬した際にポリイミド管状物の内周面にフッ素樹脂溶液
が付着することになるがこれは布等で拭き取るとよい。
第三の方法は上記第二の方法と同様の操作を行ない、l
0〜150μm厚のポリイミド樹脂製管状内層をシリン
ダー内周面に形威し、形成後シリンダーから取り出した
のち、この外周面に平均粒径5μm以下の粒体を均一に
分散したフッ素樹脂溶液(前出)をスプレーコートして
均一に塗布する。次いで、温度350〜450°Cで1
〜60分間シ分間シフタリングい、厚み1〜20μm、
表面粗さ(Rz)1〜IOμmのフッ素樹脂製外層を有
する本発明の複合管状物を得る。スプレーコートに使用
するスプレーガンは特に制限はないが、均一にコーティ
ングするにはノズル径は小さい方が好ましく、通常0.
1〜211IIIIφのものを用いる。
また、スプレー圧は低すぎると乾きが悪くクランクやピ
ンホールを生じやすくなり、一方、高すぎるとノズル先
端での詰まりが発生しやすくなり、好ましくない。通常
、スプレー圧は1.0〜5.0 kg/ ciの範囲で
行なう。
上記第二の方法および第三の方法において、内層と外層
との層間接着強度を向上させるためには、ポリイミド樹
脂製内層の外周面を処理したのち、外層を形成すること
が好ましい。処理方法としてはアルカリ処理、プライマ
ー処理、超音波処理、エツチング処理などのウェット処
理や、コロナ処理、プラズマ処理、UV(紫外線)処理
、電子線処理、レーザー処理などのドライ処理があげら
れ、これらの処理は単独もしくは組合せて用いる。なお
、上記処理のうちアルカリ処理、プライマー処理、コロ
ナ処理、プラズマ処理、UV処理が作業性の点で好まし
く用いられる。
なお、以上のような方法により得られる複合管状物は、
通常、第1図に示すような内層にポリ44ド層16、外
層にフッ素樹脂層17が形成されたものであるが、上記
のようなフッ素樹脂層およびポリイミド層の2層に限ら
ず、例えば3層、4層等と樹脂層を重ねた多層構造に形
成してもよい。
このようにして得られる本発明の複合管状物は、各層の
厚みが特定範囲内で均一に形成されており、かつフッ素
樹脂層の表面が均質に粗面化されているので、艶消画像
形成用の定着用ベルト等に極めて有用である。
ちなみに、本発明の複合管状物を用いた応用例を、第2
図に示す。図面は、複合管状物をエンドレスヘルドlと
して用いた画像形成装置の定着機構部の模式図であり、
感熱インク9が完全に定着していない状態の転写紙14
が定着ヒータ19とプレスローラ20との間に挿入され
加熱・加圧により感熱インク9が転写紙14に定着され
る。定着後、エンドレスベルトlの有する剥離性(オフ
セット性)により転写紙14はエンドレスベルトlから
容易に剥離して排紙される。その結果、転写紙14に形
成された画像は鮮明な艶消画像であり品質に優れている
〈発明の効果〉 以上のように、本発明はフッ素樹脂溶液をシリンダー内
周面に塗布してフッ素樹脂製管状外層を作製し、さらに
その内周面にポリアミド酸溶液を塗布し、弾丸状または
球状の走行体をポリアミド酸溶液の塗布面上を走行させ
複合管状物を製造するか、もしくは、ポリアミド酸溶液
をシリンダー内周面に塗布して弾丸状または球状の走行
体をポリアミド酸溶液の塗布面上を走行させポリイミド
樹脂製管状内層を作製し、シリンダーからポリイミド樹
脂製管状内層を取り出してその外周面に平均粒径5μm
以下の粒体を均一に分散したフッ素樹脂溶液を浸漬塗布
、またはスプレーコートして複合管状物を製造するので
、溶液の塗布むらが生じず、しかも得られる複合管状物
の各層の厚みむらもなく特定の範囲内に形成される。ま
た、シリンダーを用いるので、周長精度が良好であり、
かつフッ素樹脂製外層表面が極めて均一に形成されてい
る。このような複合管状物は、エンドレスに形成でき、
熱転写プリンター用ベルト、複写機やファクシミリ、プ
リンター等の搬送用あるいは定着用ベルト、シリコンウ
ェハの搬送用ベルト等に好適に用いられる。
さらに、フッ素樹脂製外層に導電性の粒体を分散させる
ことにより、帯電防止効果が付与されて、定着用ベルト
として用いた場合に塵埃や異物等の付着を防止でき、優
れた効果を発揮する。
〈実施例〉 以下、本発明の実施例を示し、さらに具体的に説明する
実施例1 3.3”、4.4”−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物と、P−フェニレンジアミンの略等モルを、N−メ
チル−2−ピロリドン(以下、NMPと略す。モノマー
濃度20重量%)に溶解し、温度20°Cで5時間反応
させて回転粘度35(100ポイズ(B型粘度計にて測
定)、対数粘度2.8のポリアミド酸溶液を作製した。
次いで、この溶液1(10重量部に対して、NMPを3
3重量部添加して希釈し、さらに50″Cに加温して粘
度15(10ボイズのポリアミド酸?容ン夜に二周製し
た。
一方、内径50閣、肉厚5 mm、長さ5(10mmで
内周面が表面粗さ(Rz)2μmに粗面化されたステン
レス製シリンダーを、フッ素樹脂ディスバージョン(T
E−334J、デュポン社製、固形分濃度60重量%)
とカーボンブラックディスバージョン(固形分濃度16
.5重量%、平均粒径0゜35μm、フッ素樹脂固形分
に対して5重量%)とを混合した導電性フッ素樹脂溶液
中に浸漬し、30InIll/分の速度で引き上げ、次
いでこのシリンダーを1(10″Cで60分間、さらに
4(10°Cで5分間加熱、乾燥してフッ素樹脂管状物
をシリンダー内周面に形成した。
次に、フッ素樹脂管状物が形成されたステンレス製シリ
ンダーを前記ポリアミド酸溶液に浸漬し、ポリアミド酸
溶液を塗布して引き上げた。その後、シリンダー内を外
径49.2 ffImの弾丸状走行体を用いて自重走行
方法により速度50肋/分で走行させポリアミド酸溶液
をフッ素樹脂管状物の内面に塗布した。塗布後、温度7
0’Cで60分間加熱し、さらに70 ’Cから3(1
0 ’Cまで速度0.8°C/分で昇温し、温度3(1
0°Cで60分間加熱して溶媒のS除去、閉環水の除去
、イミド化を行ない、そのの″ち室温まで冷却し、2層
の複合管状物を得た。そして、この複合管状物をステン
レス製シリンダーから剥離して取り出した。外径50m
mで、長さは両耳端を切り捨てて450anとし、外周
面に導電性フッ素樹脂層を有するポリイミド複合管状物
を得た。なお、上記複合管状物の全厚みは40μmであ
り、そのうちポリイミド層の厚みは30μm1フツ素樹
脂層の厚みは10μmで表面粗さ(Rz)は1.8μm
、表面抵抗は4X10’Ω/口であった。
この複合管状物は塗布むらがなく、各層の厚みはほぼ均
一であり、外周面にはシリンダー内周面の均質粗面が転
写されていた。
この複合管状物を第3図に示すようなインク再生型熱転
写プリンタの定着用ヘルド(エンドレスベルト)lとし
て用いたところ、感熱インク9の定着後の@離れの良い
(所謂、オフセット性の良好な)定着システムとするこ
とができた。尚、得られた画像は均質な絹目状表面を有
していた。
第3図において2はプラテンローラ、3は駆動ローラ、
4はハシクアップローラ、5,6.10はローラ、8は
インクタンク、9は感熱インク、11はインクタンクカ
バー 15はヒータである。
実施例2 ピロメリット酸二無水物と、4.4゛−ジアミノジフェ
ニルエーテルの略等モルを、NMP (モノマー濃度2
0重量%)に溶解し、温度20°Cで5時間反応させて
回転粘度28(100ボイズ、対数粘度2.4のポリア
ミド酸溶液を作製した。次いで、この溶液を50’Cに
加温して回転粘度15(10ポイズに調製した。
以上のようにして得たポリアミド酸溶液を用いた以外は
、実施例1と同様にして外径50InlIl、長さ45
0Mの複合管状物を得た。この複合管状物は全厚み40
μmであり、そのうちポリイミド層の厚みは30am、
導電性フッ素樹脂層の厚みは10μm、塗布むらがなく
、各層の厚みは略均−であり、表面粗さ(Rz)は1.
9μm、表面抵抗は5X10’Ω/口であった。
この複合管状物を実施例1と同様に、第3図に示すイン
ク再生型熱転写プリンタの定着用ベルトとして用いたと
ころ、実施例1と同様の結果が得られ、得られた画像は
均質な綱目状表面を有していた。
実施例3 3.3”、4.4°−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物と、4,4′−ジアミノジフェニルエーテルの略等
モルを、NMP (モノマー濃度20重量%)に溶解し
、温度20°Cで5時間反応させて回転粘度25(10
0ボイズ、対数粘度2.3のポリアミド酸溶液を作製し
た。次いで、この溶液を50°Cに加温して回転粘度1
5(10ボイズに調製した。
以上のようにして得たポリアミド酸溶液を用いた以外は
、実施例1と同様にして外径50aun、長さ450m
mの複合管状物を得た。この複合管状物は全厚み40μ
mであり、そのうちポリイミド層の厚みは30μm、導
電性フッ素樹脂層の厚みは10μm、塗布むらがなく、
各層の厚みは略均−であり、表面粗さ(Rz)は1.8
μm、表面抵抗は3X10’Ω/口であった。
この複合管状物を実施例1と同様に、第3図に示すイン
ク再生型熱転写プリンタの定着用ベルトとして用いたと
ころ、実施例1と同様の結果が得られ、得られた画像は
均質な絹目状表面を有していた。
実施例4 内径123mm、肉厚3閣、長さ5(10Mの内周面が
平滑なガラス管を実施例■にて調製したポリアミド酸溶
液に浸漬し、ポリアミド酸を内周面に塗布して引き上げ
た。
その後、上記ガラス管内を外径122.6mの弾丸状走
行体を用いて自重走行により速度50mm/分で走行さ
せポリアミド酸溶液をガラス管内周面に均一に塗布した
。塗布した後、温度70 ’Cで60分間乾燥したのち
、70″Cから3(10°Cまで0゜8°C/分で昇温
し、さらに温度3(10°Cで60分間加熱して溶媒の
除去、閉環水等の除去、イミド化を行ない室温まで冷却
しポリイミド管状物を得た。
次に、ガラス管両端開口部に栓をし、予めガラス管開口
付近に設けられた小貫通孔から空気を圧送することによ
り、得られたポリイミド管状物をガラス管から剥離し、
上記ポリイミド管状物を引き抜き取り出した。このポリ
イミド管状物は、外径123mm、肉厚16μm、長さ
4’ 50 mmのものであった。
次に、実施例1にて用いた導電性フッ素樹脂溶液に、上
記ポリイミド管状物を浸漬し、速度1(10mm/分で
引き上げた。その後、風乾で10分、温度1(10°C
で10分乾燥させて、ポリイミド管状物の内周面に付着
した導電性フッ素樹脂溶液を水で濡らしたウェスで拭き
取った。
次いで、この管状物を温度4(10℃で5分間加熱して
、外周面に導電性フッ素樹脂層を有する複合管状物を得
た。なお、上記複合管状物の全厚みは24μmであり、
そのうち導電性フッ素樹脂層の厚みは8μmで、表面粗
さ(Rz)は均質で1゜2μmであり、表面抵抗は5X
IO’Ω/口であった。
この複合管状物は塗布むらがなく、各層の厚みは略均−
であった。
また、この複合管状物を実施例1と同様に、第3図に示
すインク再生型熱転写プリンタの定着用ベルト(エンド
レスベルト)として用いたところ、オフセット性が良好
であり、得られた画像は艶消の品質のよいものであった
実施例5 実施例4で用いたカーボンブランクディスバージョンの
代わりに、シリコーン樹脂球状粉体(東芝シリコーン社
製、トスパール120、平均粒径2.05μm)5重量
%(対フッ素樹脂固形分)を用い、さらに実施例3で作
製したポリアミド酸を用いた以外は、実施例4と同様に
して複合管状物を得た。なお、上記複合管状物の全厚み
は23μmで外層のフッ素樹脂層の厚みは7μmで、表
面粗さ(Rz)は1.5 a m、表面抵抗は1. O
X 1(112Ω/口以上であった。
この複合管状物を実施例1と同様に、第3図に示すイン
ク再生型熱転写プリンタの定着用ベルト(エンドレスベ
ルト)として用いたところ、オフセット性が良好で、得
られた画像は艶消の品質のよいものであった。
実施例6 実施例5で用いたシリコーン樹脂球状粉体の代わりに、
ペンゾグアナξン樹脂球状粉体(日本触媒化学工業社製
、エポスターM30、平均粒径3゜25μm)を用いた
以外は、実施例5と同様にして塗布むらのない複合管状
物を得た。なお、上記複合管状物の全厚みは23μmで
あり、外層のフッ素樹脂層の厚みは7μmで、表面粗さ
(Rz)は2.1μm、表面抵抗は1.0X10’Ω/
口であった。
この複合管状物を実施例1と同様に、第3図に示すイン
ク再生型熱転写プリンタの定着用ベルト(エンドレスベ
ルト)として用いたところ、オフセット性は良好で、得
られた画像は艶消の品質のよいものであった。
実施例7 実施例3にて作製したポリアミド酸を用いた以外は、実
施例4と同様にして塗布むらのない複合管状物を得た。
この複合管状物の全厚みは24μmであり、外層の導電
性フッ素樹脂層の厚みは8μm、表面粗さ(Rz)は1
.4μm、表面抵抗は7X10’Ω/口であった。
この複合管状物を実施例1と同様に、第3図に示すイン
ク再生型熱転写プリンタの定着用ベルト(エンドレスベ
ルト)として用いたところ、オフセット性は良好で、得
られた画像は艶消の品質のよいものであった。
実施例8 内径50mm、肉厚5mm、長さ5(10IInで内周
面を平滑に仕上げたステンレス製シリンダーを、実施例
2にて調製したポリアミド酸溶液に浸漬し、シリンダー
内周面にポリアミド酸溶液を塗布して引き上げた。
その後、上記ガラス管内を外径49.4 amの弾丸状
走行体を用いて自重走行により速度50mm/分で走行
させポリアミド酸溶液をシリンダー内周面に均一に塗布
した。塗布した後、温度70°Cで60分間乾燥し、7
0 ’Cから3(10″Cまで0.8°C/分で昇温し
たのち、さらに温度3(10°Cで60分間加熱して溶
媒の除去、閉環水等の除去、イミド化を行ない室温まで
冷却してポリイミド管状物を得た。
次に、シリンダー両端開口部に栓をし、予めシリンダー
開口付近に設けられた小貫通孔から空気を圧送すること
により、得られたポリイミド管状物をガラス管から剥離
し、上記ポリイミド管状物を引き抜き取り出した。この
ポリイミド管状物は、外径50mn+、肉厚30um、
長さ450mmのものであった。この管状物の外面に実
施例1にて用いたフッ素樹脂溶液をエアースプレーガン
を用いてスプレーコートし、その後風乾で10分、1(
10°Cで10分、4(10°Cで5分間加熱し、外周
面に導電性フッ素樹脂層を有する塗布むらのない複合管
状物を得た。なお、スプレーコートは吐出量を少なくし
、エアー圧を2 kg / Ca11以上として5回繰
り返しスプレーを行ない、所定の膜厚とした。(1回で
全厚みを形成すると乾燥不充分のため膜厚のバラツキが
生じる。) この複合管状物の全厚みは38μmであり、外層の導電
性フッ素樹脂層の厚みは8μm、表面粗さ(Rz)は3
.3μm、表面抵抗は3X10’Ω/口であった。
また、この複合管状物を第2図に示すような画像定着装
置の定着用ベルト(エンドレスベルト)1として用いた
ところ、感熱インク9の定着後のオフセット性が良好な
定着システムとなり、得られた画像は艶消の品質のよい
ものであった。
実施例9 実施例1にて作製したボリア5ド酸を用いた以外は、実
施例8と同様にして外周面に導電性フッ素樹脂層を有す
る塗布むらのない複合管状物を得た。
この複合管状物の全厚みは37μmであり、外層の導電
性フッ素樹脂層の厚みは7μm、表面粗さ(Rz)は4
.1μm、表面抵抗はlXl0’Ω/口であった。
この複合管状物を実施例日と同様に、第2図に示すよう
な画像定着装置の定着用ベルト(エンドレスベルト)と
して用いたところ、感熱インクの定着後のオフセット性
が良好な定着システムとすることができ、得られた画像
は艶消の品質のよいものであった。
実施例10 内径50閣、長さ5(10m+++で内周面の表面粗さ
(Rz)が2μmに粗面化されたステンレス製シリンダ
ーを実施例1にて作製したフッ素樹脂?8液に浸漬し、
速度30m11+/分で引き上げ、次いでこのシリンダ
ーを温度1(10°Cで60分間加熱し、さらに4(1
0°Cで5分間加熱して導電性フッ素樹脂管状物を形成
した。
次に、金属ナトリウム23g、ナフタリン128g、テ
トラヒドロフラン1(100In1の組成からなるナト
リウム錯塩溶液に、上記導電性フッ素樹脂層が形成され
た、シリンダーを1分間浸漬し、アセトン洗浄、水洗、
乾燥を行なった。
次に、このシリンダーを実施例1にて作製したポリアミ
ド酸溶液に浸漬し、シリンダー内周面にポリアミド酸溶
液を塗布して引き上げた。その後、シリンダー内を外径
49.2 mmの弾丸状走行体を用いて自重走行方法に
より速度50mm/分で走行させ、ポリアミド酸溶液を
フッ素樹脂管状物の内面に均一塗布した。塗布後、温度
70°Cで60分間加熱し、さら4.j O″Cから3
(10 ’Cまで速度0.8°C7分で昇温し温度3(
10°Cで60分間加熱して溶媒の除去、閉環7水の除
去、イミド化を行ない室温まで冷却し、塗布むらのない
複合管状物を得た。
そして、この複合管状物をシリンダーから剥離させて取
り出した。外径50fflIIIで、長さは両耳端を切
り捨てて450Mとし、外周面に導電性フッ素樹脂層を
有するポリイミド管状物を得た。なお、上記複合管状物
の全厚みは40μmであり、ボリイξド層の厚みは30
μm、導電性フッ素樹脂層の厚みは10μmで、表面粗
さ(Rz)は1.9μm、表面抵抗は5X10’Ω/口
であった。
この複合管状物は層間接着強度が極めて強固であり、第
2図に示すような画像形成装置の定着用ベルト(エンド
レスベルト)として用いたところ、オフセント性が良好
で艶消状の画像が得られた。
また、連続通紙試験において■(10万を超える優れた
耐久性を発揮するものであった。
実施例11 内径123餉、肉厚3I[IIn、長さ5(10mmで
内周面が平滑なガラス管をシリンダーとして用い、これ
を実施例3にて調製したポリアミド酸溶液中に浸漬し、
シリンダー内周面にポリアミド酸溶液を塗布して引き上
げた。そののちシリンダー内に外径122.6 mmの
弾丸状走行体を用いて自重走行方法により速度50mm
/分で走行させて、ポリアミド酸溶液をシリンダー内周
面に均一に塗布した。
塗布後、温度70゛Cで60分間乾燥し、さらに70′
Cから3(10℃まで0.8°C/分の速度で昇温して
、そののち3(10℃で60分間加熱して溶媒の除去、
閉環水の除去、イミド化を行ない、室温まで冷却してポ
リイミド管状物を得た。
次いで、シリンダーの両端開口部に栓をして、予めシリ
ンダー開口部付近に設けられた小貫通孔から空気を圧送
することによってポリイミド管状物をシリンダーから剥
離して取り出した。なお、管状物は両耳を切り捨てて、
外径123恥、長さ450onm、厚さ16μmの管状
物とした。
このようにして得られたポリイミド管状物の外周面を、
ローラー電極を用い出力1(10Wで1分間コロナ処理
を施した。
処理を施したポリイミド管状物を実施例1にて調製した
導電性フッ素樹脂溶液中に浸漬し、速度11(10II
1/分で引き上げた。外周面にフッ素樹脂溶液が塗布さ
れた管状物を風乾で10分、温度1oo’cで10分乾
燥し、さらに内周面に付着したフッ素樹脂を水で濡らし
たウェスにて拭き取った。
そののち、4(10 ’Cで5分間加熱を行ない、外周
面に導電性フッ素樹脂層を有し、塗布むらのない複合管
状物を得た。この複合管状物の全厚みは24μmであり
、そのうち導電性フッ素樹脂層の厚みは8.czm、表
面粗さ(Rz)は!、 6 u m、表面抵抗は6X1
0’Ω/口であった。
この複合管状物は層間接着強度が強固であり、第2図に
示すような画像形成装置の連続通紙試験において5万枚
を超える耐久性を示した。また、第3図に示すようなイ
ンク再生型熱転写プリンタの定着用ベルト(エンドレス
ベルト)として用いたところ、オフセット性が良好で艶
消状の画像が得られた。
実施例12 内径50am、肉厚5n+m、長さ5(10 mmで内
周面を平滑に仕上げたステンレス製シリンダー実施例2
にて調製したポリアミド酸溶液中に浸漬し、シリンダー
内周面にポリアミド酸溶液を塗布して引き上げた。その
のちシリンダー内に外径49.4 mmの弾丸状走行体
を用いて自重走行方法により速度50M/分で走行させ
て、ポリアミド酸溶液をシリンダー内周面に均一に塗布
した。塗布後、温度70°Cで60分間乾燥し、さらに
70°Cから3(10′Cまで0.8°C/分の速度で
昇温して、そののち3(10°Cで60分間加熱して溶
媒の除去、閉環水の除去、イミド化を行ない、室温まで
冷却してポリイミド管状物を得た。
次いで、シリンダーの両端開口部に栓をして、予めシリ
ンダー開口部付近に設けられた小貫通孔から空気を圧送
することによってポリイミド管状物をシリンダーから剥
離して取り出した。なお、管状物は両耳を切り捨てて、
外径50mm、長さ450順、厚さ30μmの管状物と
した。
このようにして得られたポリイミド管状物を、2N水酸
化ナトリウム溶液中に10分間浸漬し、そののち水洗、
アセトン洗浄、風乾して管状物の外周面にアルカリ処理
を施した。
処理を施したポリイミド管状物を実施例8と同様にして
スプレーコートし、外周面に導電性フッ素樹脂層を有し
、塗布むらのない複合管状物を得た。この複合管状物の
全厚みは38μmであり、そのうち導電性フッ素樹脂層
の厚みは8μm、表面粗さ(Rz)は3.5 ti m
、表面抵抗は2X10’Ω/口であった。
この複合管状物は層間接着強度が強固であり、第2図に
示すような画像定着装置の定着用ベルト(エンドレスベ
ルト)として用いたところ、連続通紙試験において10
万枚を超える耐久性を示した。また、オフセット性が良
好で艶消状の画像が得られた。
実施例13 内径50ffII11、肉厚5fflffl、長さ5(
10mmで内周面を平滑に仕上げたステンレス製シリン
ダーを実施例1にて調製したポリアミド酸溶液中に浸漬
し、シリンダー内周面にポリアミド酸溶液を塗布して引
き上げた。そののち、シリンダー内に外径49゜4mm
の弾丸状走行体を用いて自重走行方法により速度50m
m/分で走行させて、ポリアミド酸溶液をシリンダー内
周面に均一に塗布した。塗布後、温度70°Cで60分
間乾燥し、さらに70’Cから3(10°Cまで0.8
°C/分の速度で昇温して、そののち3(10″Cで6
0分間加熱して溶媒の除去、閉環水の除去、イミド化を
行ない、室温まで冷却してポリイミド管状物を得た。
次いで、シリンダーの両端開口部に栓をして、予めシリ
ンダー開口部付近に設けられた小貫通孔から空気を圧送
することによって、ポリイミド管状物をシリンダーから
剥離して取り出した。なお、管状物は両耳を切り捨てて
、外径50mm、長さ450mm、厚さ30μmの管状
物とした。
このようにして得られたポリイミド管状物の外周面に、
フッ素樹脂系プライマーを均一にスプレーコートし、1
0分間風乾したのち、1(10″Cで30分間乾燥して
プライマー層を外周面に形成した。
処理を施したポリイミド管状物を実施例8と同様にして
スプレーコートし、外周面に導電性フッ素樹脂層を有し
、塗布むらのない複合管状物を得た。この複合管状物の
全厚みは40μmであり、そのうち導電性フッ素樹脂層
の厚みは10μm、表面粗さ(Rz)は3.9μm、表
面抵抗は2X104Ω/口であった。
この複合管状物は層間接着強度が強固であり、第2図に
示すような画像定着装置の定着用ヘルI・(エンドレス
ベルト)として用いたところ、連続通紙試験において1
0万枚を超える耐久性を示した。また、オフセット性が
良好で艶消状の画像が得られた。
比較例1 シリンダーを内周面が平滑に仕上げられたステンレス製
シリンダー(寸法は同じ)とした以外は、実施例1と同
様にして複合管状物を得た。この管状物は塗布むらはな
く、全厚みは37μm、導電性フッ素樹脂層の厚みは7
μm、表面粗さ(Rz)は0.2μm、表面抵抗2X1
0’Ω/口であり、第3図に示すインク再生型熱転写プ
リンタの定着用ベルトとして用いたところ、オフセット
性は良好であったが、得られた画像の表面は光沢状であ
った。
比較例2 フッ素樹脂溶液からカーボンブラックディスバージョン
を除き、フッ素樹脂ディスバージョンのみとした以外は
、実施例4と同様にして外周面にフッ素樹脂系を有する
複合管状物を得た。この管状物は塗布むらがなく、全厚
みは22μm、フ。
素樹脂層の厚みは6μm、表面粗さ(Rz)は0゜3μ
m、表面抵抗は■×1OI2Ω/口以上であり、第3図
に示すインク再生型熱転写プリンタの定着用ベルトとし
て用いたところ、オフセット性は良好であったが、得ら
れた画像の表面は光沢状であった。
比較例3 フッ素樹脂ン容ン夜からカーボンフ″ランクディスバー
ジョンを除き、フッ素樹脂ディスバージョンのみとした
以外は、実施例9と同様にして外周面にフッ素樹脂層を
有する複合管状物を得た。この管状物は塗布むらがなく
、全厚みは36μm、フッ素樹脂層の厚みは6μm、表
面粗さ(Rz)は0゜4μm、表面抵抗は1(11(1
1207口以上であり、第2図に示す画像定着装置の定
着用ベルトとして用いたところ、オフセット性は良好で
あったが、得られた画像は光沢状の表面を有していた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の複合管状物の横断面図、第2図は本発
明の複合管状物をエンドレスベルトとして用いた画像形
成装置の定着機構部の模式図、第3図は本発明の複合管
状物を定着用ベルトとして用いたインク再生型熱転写プ
リンタの使用模式図、第4図および第5図は従来の画像
形成装置の定着機構部の模式図である。 l・・−エンドレスベルト  16−フッ素樹脂m17
−ポリイミド層 第 囚 第 ■ 第 図 第 図 冨 図

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリイミド樹脂製管状内層と、フッ素樹脂製管状
    外層からなる複合管状物であって、フッ素樹脂製管状外
    層の外周面の表面粗さ(R_z)が1〜10μmである
    ことを特徴とする複合管状物。
  2. (2)フッ素樹脂製管状外層の外周面の純水接触角が9
    0度以上である請求項(1)記載の複合管状物。
  3. (3)フッ素樹脂製管状外層中に平均粒径5μm以下の
    粒体を含有してなる請求項(1)記載の複合管状物。
  4. (4)粒体が導電性粒体である請求項(3)記載の複合
    管状物。
  5. (5)フッ素樹脂製管状外層の内周面がナトリウム錯塩
    処理されている請求項(1)〜(3)の何れかに記載の
    複合管状物。
  6. (6)ポリイミド樹脂製管状内層の外周面にアルカリ処
    理、プライマー処理、コロナ処理、プラズマ処理、UV
    処理のうち少なくとも1つの処理が施されている請求項
    (1)〜(3)の何れかに記載の複合管状物。
  7. (7)表面粗さ(R_z)1〜10μmの内周面を有す
    るシリンダーの内周面に、フッ素樹脂溶液を塗布してフ
    ッ素樹脂製管状外層を形成し、さらに形成されたフッ素
    樹脂管状外層の内周面にポリアミド酸溶液を塗布し、弾
    丸状ないしは球状の走行体を上記ポリアミド酸溶液の塗
    布内周面に沿って走行させ、次いで上記ポリアミド酸を
    イミド化してポリイミド樹脂製管状内層を形成して複合
    管状物を得、そののちシリンダーから上記複合管状物を
    取り出すことを特徴とする複合管状物の製法。
  8. (8)フッ素樹脂溶液に平均粒径5μm以下の粒体が均
    一に分散してなる請求項(7)記載の複合管状物の製法
  9. (9)形成したフッ素樹脂製管状外層の内周面に、ナト
    リウム錯塩を接触させて処理したのちポリイミド樹脂製
    管状内層を形成する請求項(7)記載の複合管状物の製
    法。
  10. (10)シリンダーの内周面にポリアミド酸溶液を塗布
    し、弾丸状ないしは球状の走行体を上記ポリアミド酸溶
    液の塗布内周面に沿って走行させ、次いで上記ポリアミ
    ド酸をイミド化してポリイミド樹脂製管状内層を形成し
    、形成後シリンダーから上記ポリイミド樹脂製管状内層
    を取り出したのち、この管状内層を平均粒径5μm以下
    の粒体を均一に分散したフッ素樹脂溶液に浸漬し、ポリ
    イミド樹脂製管状内層の外周面にフッ素樹脂製管状外層
    を形成することを特徴とする複合管状物の製法。
  11. (11)シリンダーの内周面にポリアミド酸溶液を塗布
    し、弾丸状ないしは球状の走行体を上記ポリアミド酸溶
    液の塗布内周面に沿って走行させ、次いで上記ポリアミ
    ド酸をイミド化してポリイミド樹脂製管状内層を形成し
    、形成後シリンダーから上記ポリイミド樹脂製管状内層
    を取り出したのち、この管状内層の外周面に平均粒径5
    μm以下の粒体を均一に分散したフッ素樹脂溶液をスプ
    レーコートすることによってフッ素樹脂製管状外層を形
    成することを特徴とする複合管状物の製法。
  12. (12)粒体が導電性粒体である請求項(7)、(10
    )、(11)の何れかに記載の複合管状物の製法。
  13. (13)形成したポリイミド樹脂製管状内層の外周面に
    、アルカリ処理、プライマー処理、コロナ処理、プラズ
    マ処理、UV処理のうち少なくとも1つの処理を施した
    のち、フッ素樹脂製管状外層を形成する請求項(10)
    または(11)記載の複合管状物の製法。
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JPH07178741A (ja) * 1993-11-15 1995-07-18 I S T:Kk ポリイミド複合管状物とその製造方法及び製造装置

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