JPH03128721A - 自動車のフロントガラス用モールディング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車のフロントガラスの周縁部と、ボディ
の窓枠との間に生ずる隙間を閉塞して、この部分の外観
を良好にするための自動車のフロントガラス用モールデ
ィング、及びその成形装置に関するものである。

（従来の技術〕 第１１図に示されるように、最近においては、この種の
フロントガラス用モールディング（以下、単にモールデ
ィングという〉のうち、フロントガラス３１の両側部周
縁に装着される側部モールディング３２ａには、雨水誘
導ｌｌ３３が設けられている。これは、走行中において
フロントガラス３１に付着した雨水が側方に飛散して運
転席に浸入したり、或いはフロントガラス３１に雨水が
付着することにより、視界が妨げられるのを防止するた
めに設けられている。

しかし、フロントガラス３１の上部周縁には、雨水誘導
溝３３が設けられている側部モールディング３２ａを使
用できないので、雨水誘導溝３３の設けられていない別
の上部モールディング３２ｂを成形し、コーナー継手３
４を使用して、側部モールディング３２ａと接続するよ
うにして装着している。このため、従来のモールディン
グは、二本の側部モールディング３２ａと、−本の上部
モールディング３２ｂと、二個のコーナー継手３４との
５つの部品により構成されていたつ従って、部品点数が
多くなると共に、これらを接合するための工数がかかり
、ひいてはコストが嵩むことになる。また、コーナー継
手３４と、側部、及び上部の各モールディング３２ａ、
３２ｂの光沢、色調などを厳密に一致させることは困難
であるので、接合部が認識されてその外観が悪くなると
共に、コーナー継手３４と各モールディング３２ａ、３
２ｂとの接合面に隙間が生じて、この部分より破損され
易かった。

Ｃ発明が解決しようとする課題〕 本発明は、従来のモールディングの有する上記不具合に
鑑み、側部と上部の各モールディングが一体成形されて
連続している一本のモールディングによって、フロント
ガラスの周縁部と、ボディの窓枠との間に生ずる隙間を
閉塞することにより、コーナー継手を不要にして、モー
ルディングの強度を高めると共に、外観を良好にするこ
とを課題としてなされたものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記課題を解決するための本発明に係わるモルディング
は、自動車のフロントガラスの周縁部と、ボディの窓枠
との間に生ずる隙間に挿入される脚部と、該脚部の上端
部にこれと一体に成形されていて前記隙間を覆うための
装飾部とから放り、フロントガラスの両側部周縁、及び
上部周縁にそれぞれ装着される側部モールディングと、
上部モールディングとが一体成形されて連続しており、
側部モールディングの装飾部には、これに突設された溝
リップと、フロントガラスとの間で雨水誘導溝が形成さ
れていると共に、上部モールディングの装飾部には、こ
れに突設された溝リップがフロントガラスに弾接してい
て雨水誘導溝は形成されておらず、しかもモールディン
グの両コーナー部において、側部モールディングの装飾
部の肉厚が、上部モールディングに近づくに従って漸次
小さくなることにより、前記雨水誘導溝の溝幅が漸次狭
くなって消失している構造であることを特徴としている
。

〔発明の作用〕

フロントガラスの両側部周縁、及び上部周縁に装着され
る各モールディングが一体成形されているため、従来の
モールディングのようにコーナー継手が不要となって、
モールディングのコーナー部の強度が高まると共に、全
体としての外観が良好となる。

また、モールディングとしての部品点数が一つとなって
、装着のための工数も少なくなり、ひいてはコストダウ
ンを図ることができる。

〔実施例〕

以下、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。

第１図は、本発明に係わるモールディングＭを装着した
自動車の斜視図、第２図は、第１図でＣで示される部分
の拡大断面斜視図、第３図及び第４図は、それぞれ第２
図におけるＩ］ｌ［−１１１線、及びＩＶ−ＴＶ線拡大
断面図である。また、第５図及び第６図は、それぞれ本
発明に係わるモールディングＭ１の成形装置により、側
部モールディングＭ及び上部モールディングＭ、ｂの成
形状態の正面図である。

本発明に係わるモールディングＭ＋　は、フロントガラ
スＧの側部周縁、及び上部周縁にそれぞれ装着される側
部モールディングＭ、ａ、及び上部モルディングＭ、ｂ
が、後述の成形装置により一体成形されたものである。

側部、及び上部の各モールディングＭｌａ、　Ｍｌｂは
、いずれも脚部１と、この脚部１の上端部に一体成形さ
れている装飾部２とから成るが、装飾部２の肉厚Ｔａ、
Ｔｂが異なっている（第３図及び第４図参照）、側部、
及び上部の各モールデイン’；ｔ’Ｍ、ａ、Ｍ、ｂの脚
部１は、フロントガラスＧの周縁部と、窓枠のボディパ
ネル３との間に生ずる隙間４に挿入され、その装飾部２
は、上記隙間４を覆っている。

第２図及び第３図に示されるように、側部モールディン
グＭ　Ｈａの脚部１の下端部の内側には挟持リップ５が
、またその外側にはパネルリップ６がそれぞれ突設され
ており、装飾部２の内側には溝リップ７が、またその外
側には装飾リップ８がそれぞれ突設されている。脚部１
よりも内側の装飾部２と、脚部１に設けられた挟持リッ
プ５とによって、側部モールディングＭ、ａは、フロン
トガラスＧの側部に挟持される。パネルリップ６は、ボ
ディパネル３の傾斜部３ａに弾接していると共に、装飾
リップ８は、ボディパネル３の上面に弾接している。ま
た、フロントガラスＧの表面と、溝リップ７とで雨水誘
導４つが形成されている。

また、第２図及び第４図に示されるように、上部モール
ディングＭ、ｂは、装飾部２の肉厚Ｔｂが、側部モール
ディングＭｌａのそれに比較して小さく、溝リップ７が
フロントガラスＧの上面に弾接していて、雨水誘導溝９
は形成されていない。上部モールディングＭ　＋　ｂに
も、側部モールディングＭ　Ｉａと全く同様に、挟持リ
ップ５とパネルリフプロとが突設されており、この挟持
リップ５と装飾部２とによって、上部モールディングＭ
、ｂは、フロントガラスＧの周縁部に挟持されている。

側部モールディングＭｌａ、及び上部モールディングＭ
、ｂのいずれの部分においても、挟持リップ５と装飾部
２の下面との間隔は、フロントガラスＧの厚さに対応し
ていて、モールディングＭ、は、その全長にわたってフ
ロントガラスＧに挟持されている。

第２図に示されるように、モールディングＭ。

のコーナ一部Ｍ　＋　ｃにおいては、側部モールディン
グＭｌａの装飾部２の肉厚が、上部モールディングＭ　
＋　ｂに近ツくに従って漸次小さくなっていると同時に
、装飾部２の幅も、上部モールディングＭ、ｂに近づく
に従って漸次狭くなっている。このため、雨水誘導溝９
は、漸次その幅が狭くなって、上部モールディングＭ、
ｂと接続する部分において消失している。

本実施例のモールディングＭ、は、フロントガラスＧに
装着した状態で、窓枠に挿入してもよいし、予めフロン
トガラスＧを窓枠に挿入しておいて、その後にモールデ
ィングＭ１を挿入するようにしてもよい。いずれの場合
においても、パネルリフプロが、ボディパネル３の傾斜
部３ａに弾接する構造になっているので、モールディン
グＭ１を窓枠に安定して挿入できる。

モールディングＭ１の脚部１には、補強用の芯材１１が
埋設されており、装飾部２の上面には装飾テープエ２が
接着されている。なお、第２図ないし第４図において、
１３は、フロントガラスＧ及びモールディングＭ、をボ
ディパネル３に接着するためのシーラント、１４は、シ
ーラント１３の流出を防止するためのダムラバーを示す
。

次に、第５図及び第６図を参照にして、本発明に係わる
モールディングＭ１の成形装置について説明する。

成形ダイ１５には、側部モールディングＭ、ａの断面形
状にほぼ対応した押出し用開口１６が設けられており、
この押出し用開口１６を部分的に覆うようにして第１及
び第２のシャッター１７，１８が成形ダイ１５の前面に
設けられている。第１のシャッター１７は、押出し用開
口１６のうちモルディングＭ１の脚部ｌを成形する開口
１６ａの長さ方向に沿って直線移動可能に装着されてお
り、第２のシャッター１８は、押出し用間口１６のうち
モールディングＭｌの装飾リップ８を成形する開口１６
ｂの長さ方向に沿って直線移動可能に装着されている。

いずれのシャッター１７．１８も、それぞれシャッター
ガイド１９．２１でガイドされて直線移動するようにな
っており、それぞれに駆動モーター２２．２３と、回転
運動を直線運動に変換するための変換機構２４．２５を
備えている。なお、挟持リップ５、及びパネルリップ６
を成形するための各開口１６ｅ、１６ｄは、いずれも第
１のシャッター１７に形成されている。

第５図で実線で示されるのは、側部モールディングＭ　
１　ａの成形状態であり、第５図で二点鎖線、及び第６
図で実線で示されるのは、上部モールディングＭ　＋　
ｂの成形状態を示す。

第７図及び第８図の模式図で示されるように、側部モー
ルディングＭ＋ａから上部モールディングＭ、ｂの成形
に移行させるには（第７図及び第８図において、その移
行部をＡで示す）、第１及び第２の各シャッター１７，
１８をそれぞれ矢印ＰＱの方向に徐々に直線移動させる
と、装飾部２の肉厚が漸次小さくなると共に、その幅も
漸次狭くなって、装着状態において溝リップ７とフロン
トガラスＧとの間で形成される雨水誘導溝９の溝幅が漸
次狭くなって消失して、上部モールディングＭ、ｂの成
形に移行される。

逆に、上部モールディングＭ、ｂから側部モールディン
グＭ＋ａの成形に移行させるには（第７図及び第８図に
おいて、その移行部をＢで示す）、第１及び第２の各シ
ャッター１７．１８を上記と逆方向に徐々に直線移動さ
せると、装飾部２の肉厚が漸次大きくなると共に、その
幅も漸次広くなって、第１のシャッター１７が後退端に
達すると、以後一定肉厚と一定幅の装飾部２が成形され
る。

第９図及び第１０図に、本発明の別の実施例のモールデ
ィングＭ２が示されており、上記実施例のモールディン
グＭ１と同一、又は同等部分には同一符号を付して説明
する。

このモールディングＭ！には、脚部１の下端部に挟持リ
ップ５°が突設されていると共に、この挟持リップ５゛
　と反対側にパネルリップ６″が突設されており、しか
もこのパネルリップ６°は、その突設位置が装飾部２の
上面から一定位置にあるために、フロントガラスＧに装
着した状態においては、フロントガラスＧに対する位置
が、側部モールディングＭｌａと、上部モールディング
Ｍｔｂとでは異なっている。

パネルリップ６゛の傾斜部６”ａには、両面テープ２６
を介してファスナー２７が所定の間隔をおいて接着され
ており、前記パネルリンプロ゛をこのファスナー２７に
弾接させると共に、パネルリップ６゛に設けられた突起
体２日をファスナー２７の凹凸部２７ａに係合させてい
る。モールディングＭｔは、装飾部２と挟持リップ５°
とによって、フロントガラスＧに取付けていると共に、
上記ファスナー２７によって、モールディングＭｊの抜
は止めを図っている。

〔発明の効果〕

（１〉側部モールディングと上部モールディングとが一
体成形されていて、両モールディングの接続部において
、雨水誘導溝の溝幅が漸次狭くなって消失している構造
であるので、従来のモールディングのように両者の接続
部にコーナー継手を用いる必要がなくなる。この結果、
コーナ一部分のモールディングの強度が高まると同時に
、一体成形であるために外観が極めて良好となる。また
、モールディングの部品点数が少なくなると共に、装着
のための工数が少なくなって、コストが低下する。

（２）Ｘ０１部の下端部に挟持リップが突設されている
と共に、該挟持リップと１部の下面との間隔が全長にわ
たってフロントガラスの厚さに対応していて、前記挟持
リップと装飾部とでフロントガラスの周縁部にモールデ
ィングが挟持されているので、モールディングをその全
長にわたってフロントガラスに挟持することができる。

（３）挟持リップと反対側に突設されているパネルノツ
プがボディパネルの傾斜部に弾接する構造になっている
ので、モールディングを窓枠に安定して挿入することが
できる。

（４）本発明のモールディングの成形装置は、モルディ
ングにおけるフロントガラスの両側部に装着される部分
の断面形状にほぼ対応した押出し用開口が成形ダイに設
けられており、該成形ダイの前面に、モールディングの
装飾部の肉厚を変化させるための第１のシャッターと、
同じく装飾部の装飾リップの長さを変化させるための第
２のシャッターとが、それぞれ直線移動可能に装着され
た構成であるので、成形途中において各シャッターを所
定方向に移動させて、成形ダイに設けられた押出し用開
口の形状を変更させることにより、側部モールディング
と上部モールディングとが一体となり、しかも両者の接
続部分で側部モールディングに設けられている雨水誘導
溝が消失している構造のモールディングを成形すること
が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第１０図は、本発明を説明するための図で
あって、第１図は、本発明に係わるモルディングＭ、を
装着した自動車の斜視図、第２図は、モールディングＭ
、のコーナ一部の拡大断面斜視図、第３図及び第４図は
、それぞれ第２図における１ＩＩ−Ｉ［１線、及びＩＩ
−ｒＶ線拡大断面図、第５図及び第６図は、それぞれ本
発明に係わるモルディングＭ１の成形装置により、側部
モールディングＭ、ａ、及び上部モールディングＭ、ｂ
を成形する状態の正面図、第７図は、本発明に係わる成
形装置によって側部モールディングＭ＋ａと上部モルデ
ィングＭ、ｂとが連続して成形されることを説明するた
めの模式図、第８図は、その詳細模式図、第９図及び第
１０図は、それぞれ本発明の別の実施例の側部モールデ
ィングＭｚａ、及び上部モルディングＭｚｂの断面図で
ある。 第１１図は、従来のモールディングのコーナ部分の断面
斜視図である。 本発明を構成している主要部分の符号の説明は以下の通
りである。 Ｍｌ、Ｍ２：モールディング Ｍ　＋ａ　、　Ｍ　ｚａ　：側部モールディングＭ　＋
ｂ　、　Ｍ　ｚｂ　：上部モールディングＭ＋ｃ：モー
ルディングのコーナ一部 Ｇ：フロントガラス エ：モールディングの脚部 ２：モールディングの装飾部 ３：ボディパネル ４：フロントガラスとボディの窓枠との隙間５．５’　
　：挟持リップ　６．６’　　：バネルリップ７：溝す
フプ　　　−３：装飾リップ ９：雨水誘導溝　　１５；成形ダイ ６ ：押出し用開口 ア ：第１のシャッター １８：第２のシャンク

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）自動車のフロントガラスの周縁部と、ボディの窓
   枠との間に生ずる隙間に装着されるフロントガラス用モ
   ールディングであって、 前記隙間に挿入される脚部と、該脚部の上端部にこれと
   一体に成形されていて前記隙間を覆うための装飾部とか
   ら成り、 フロントガラスの両側部周縁、及び上部周縁にそれぞれ
   装着される側部モールディングと、上部モールディング
   とが一体成形されて連続しており、側部モールディング
   の装飾部には、これに突設された溝リップと、フロント
   ガラスとの間で雨水誘導溝が形成されていると共に、上
   部モールディングの装飾部には、これに突設された溝リ
   ップがフロントガラスに弾接していて雨水誘導溝は形成
   されておらず、しかもモールディングの両コーナー部に
   おいて、側部モールディングの装飾部の肉厚が、上部モ
   ールディングに近づくに従って漸次小さくなることによ
   り、前記雨水誘導溝の溝幅が漸次狭くなって消失してい
   る構造であることを特徴とする自動車のフロントガラス
   用モールディング。
2. （２）脚部の下端部に挟持リップが突設されていると共
   に、該挟持リップと装飾部の下面との間隔が全長にわた
   ってフロントガラスの厚さに対応していて、前記挟持リ
   ップと装飾部とでフロントガラスの周縁部にモールディ
   ングが全長にわたって挟持されていることを特徴とする
   請求項１に記載の自動車のフロントガラス用モールディ
   ング。
3. （３）前記挟持リップと反対側に突設されているパネル
   リップがボディパネルに弾接していることを特徴とする
   請求項１に記載の自動車のフロントガラス用モールディ
   ング。
4. （４）フロントガラスの両側部周縁に装着される側部モ
   ールディングの断面形状にほぼ対応した押出し用開口が
   成形ダイに設けられており、該成形ダイの前面に、モー
   ルディングの装飾部の肉厚を変化させるための第１のシ
   ャッターと、同じく装飾部の装飾リップの長さを変化さ
   せるための第２のシャッターと、がそれぞれ直線移動可
   能に装着されていることを特徴とする自動車のフロント
   ガラス用モールディングの成形装置。