JPH03121828A - 合成樹脂管の製造方法及びその製造装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、土中に埋設される電線用配管や排水管等の、
大口径でかつ耐圧強度が要求される、所謂、コルゲート
管等の合成樹脂管の製造方法及びその装置に関するもの
である。

〔従来の技術〕

従来、この種の合成樹脂管の製造方法及びその装置は種
々知られており、例えば、特公昭５８３５４５４号及び
特開昭６２−２２７６２４号公報に記載されているが、
前者の特公昭５８−３５４５４号公報記載のものは、合
成樹脂のテープを回転軸体の周面に捲回させ、成形ロー
ル等にて凸条のリブを形成し、このテープの端々を押圧
融着する方法とその装置に係わるものである。また、後
者の特開昭６２−２２７６２４号公報記載のものは合成
樹脂管の管壁を構成する合成樹脂条素材を円弧状、ら−
已ん状に押し曲げ成形すると同時、または略同時にサイ
ジング冷却し、この合成樹脂条素材の軸線方向−側縁部
を互いに重合させて、熱溶着させる装置に係わるもので
ある。

〔発明が解決しようとする課題〕

前者の特公昭５８−３５４．５４号公報記載のものでは
、合成樹脂が高い温度で半溶融状態のため、周径の違い
により異形筒状体を捲回するとき、リブが内側へ凹んだ
り、外側へ膨出したり、変形し易い。また、端々を重ね
合わせて溶着するとき、自己潜熱を利用する方法では、
１円周分の時間差が生じることで、重ねる方１重ね合わ
される方の双方に温度差が生じることにより融着が不十
分となり、強度にバラツキが生じる。

また、後者の特開昭６２−２２７６２４号公報記載のも
のでは、合成樹脂条素材がサイジング冷却部材で拘束さ
れることなくフリー状態にて冷却されることで、部分的
に変形したり、特に重合させる側縁部で強く変形し易く
て、完全に熱溶着させ難いといった課題がある。

それ故に本発明の目的は、このような課題をすべて解決
した合成樹脂管の製造方法及びその装置を提供すること
にある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の合成樹脂管の製造方法は、押出金型より断面形
状が中空台形をなし、かつ、その台形の下面両側に夫々
鍔片部を突出させた異形筒状体を形成し、該異形筒体を
バキュームサイジングを通して冷却すると共に所定の直
径となるように円弧状に癖付けを施こし、バキュームサ
イジングから送り出された該異形筒状体を回転軸体の外
周面に誘導して左右の鍔片部が互いに重なり合うように
周回させつつ、重合した鍔片部を加熱溶融させて押圧溶
着させることにより外周面にらせん状にリブを突設した
合成樹脂管を連続させる製造方法と、この製造方法に最
適の装置構成よりなる。

〔作用〕

押出金型より押出された異形筒状体をバキューム→ノ・
イジングに通し、そのトンネル壁面にバキュームによっ
て吸着させ、さらに冷却水により冷却することにより変
形のない形状の異形筒状体が形成され、形成された異形
筒状体はトンネル後半部の円弧状をなす屈曲部により所
定径の円弧状に癖何すされて、らセん状に捲回し易い形
状となる。

この異形筒状体は回転軸体に誘導され、互いに重なり合
う鍔片部を熱源で加熱溶融され、引続き押圧ロールによ
り押圧溶着され、これを継続して合成樹脂管が連続して
製造される。

〔実施例〕

以下に本発明の一実施例を図面と共に説明する。

第１図において１は原料樹脂を加熱溶融して送り出ず押
出機、２は押出機１から供給された溶融樹脂を異形筒状
体ａに成形する押出金型である。この押出金型２の内面
には第３図に示すように中空台形の周回ａ３が形成され
、周回ａ３下面の管壁すとなる部分の左右両側に鍔片部
ｃ、　　ｃ’　を突出させる。さらに周回溝３の中央に
内圧用空気孔４を開設して、成形される異形筒状体ａの
内部に圧力を掛けられるようにしている。

５は押出金型２から送り出された異形筒状体ａを冷却す
るバキュームサイジングであり、内部には異形筒状体ａ
と略同形の外輪郭形状断面をなすトンネル６が略Ｊ字形
状に貫通し、このトンネル６の壁面にはスリット状のバ
キュームによる吸着孔７が所定個所に配設してあり、こ
れらの吸着孔７は夫々真空ポンプ（図示せず）に接続さ
れて、異形筒状体ａをトンネル６壁面に吸着さセる。ま
た、バキュームサイジング５には冷却水を通す穴８が多
数開設されて、異形筒状体ａを冷却するようにしている
。トンネル６の後半部は後述する回転軸体９と略同径の
円弧状に屈曲させた屈曲部６ａとしている。

回転軸体９はバキュームサイジング５の出口に近接して
配設されており、同心円状に配置したローラ群１０で支
持され、これらのローラ群１０はチェーンを介して駆動
モータに連係されて回転する。

そしてローラ群１０の回転により回転軸体９に巻き付け
られた異形筒状体ａが回転して水平方向に移動する。バ
キュームサイジング５と回転軸体９との間には第２図に
示すように異形筒状体ａを誘導する誘導ローラ１１が適
宜間隔に配置されていて、バキュームサイジング５から
送り出された異形筒状体ａを回転軸体９へｍ４して巻き
付けさせる。

また、回転軸体９の外周面に所定間隔置きにガイドロー
ラ１２を対設し、これらのガイドローラ１２により異形
筒状体ａを左右の鍔片部ｃ、　　ｃ　　が−定幅圧いに
重なり合うように誘導する。

１３は回転軸体９の外周面で異形筒状体ａの重なり合う
鍔片部ｃ、　　ｃ’　に圧接して設置した超音波発生装
置等の熱源であり、この熱源工３の円周方向前後位置に
押圧ローラ１４を配設し、熱源１３によって前記重合す
る鍔片部ｃ、　　ｃ’　を加熱溶融させた直後に押圧ロ
ーラで押圧溶着させる。

そして、押出機１で硬質ポリエチレン樹脂を加熱熔融さ
せ、押出金型２の周回溝３より断面形状が中空台形をな
し、台形の下面画側に鍔片部Ｃ１Ｃ°を突出させた異形
筒状体ａを成形さぜる。このときの樹脂温度は約１８０
℃である。

この異形筒状体ａをバキュームサイジング５に送り込ん
で冷却すると共に、トンネル６の後半部に形成した屈曲
部６ａにより円弧状に癖付けさせる。

バキュームサイジング５から送り出された異形筒状体ａ
は誘導ローラ１１に誘導されて回転軸体９の外周面に巻
き付けられ、ガイドローラ１２に挟まれて左右の鍔片部
ｃ、　　°が一定幅重ね合わされながら旋回し、かつ前
進する。

そして、この鍔片部Ｃ，Ｃ’　　の重ね合わせた位置を
熱源１３で約１８０℃に加熱し、溶融させ、直ちに押圧
ローラ１４で押圧し、溶着させる。このような操作を継
続することで周面にらせん状のリブを持った合成樹脂管
が連続して製造される。

異形筒状体ａは第５図に示すように断面形状が台形中空
をなしており、その下面が合成樹脂管の管壁すとなる所
定の肉厚ｔに形成され、左右に突出させた鍔片部ｃ、　
　ｃ’　　は左側の鍔片部Ｃは下面を切除し、右側の鍔
片部Ｃ°　は対称的に上面を切除して管壁Ｃの肉厚ｔに
合致するようにしている。

また第６図に示したものは左右の鍔片部ｃ、　　ｃを左
右対称形状にて先端に向って肉薄となるように形成した
他の実施例である。さらに、第７図に示したものは第５
図に示したものと同形状に形成した鍔片部ｃ、　　ｃｏ
　の右側の鍔片部Ｃ°　の上面に小さい突起ｄ、ｄを突
出させたものであり、重合した鍔片部Ｃ９”　を熱源１
３で加熱溶融させ、押出ロール１４で押出溶着させる場
合にこれらの突起ｄ、ｄが溶融してバインダー効果を発
揮し、接合強度を向上さゼることができる。これらの突
起ｄｄの形成はバキュームサイジング５のトンネル６壁
面の所定個所に四部を設けることにより達成できる。

また、バキュームサイジング５のトンネル６は第２図に
示した３字形状に限らず、第８図（ａ）に示すように屈
曲部６ａの片面（左側）を省略したものや、第８図（ｂ
）のように屈曲部６ａを省略して、冷却水の温度差によ
って屈曲さ・已る方法や、第８図（ｃ）のように屈曲部
６ａの片面（右側）を省略して代りにローラ１５を設け
るなどしてもよい。

さらに熱源１３は超音波発生装置を使用して内部発熱を
させることにより鍔片部ｃ、　　ｃ’　の溶着部位の重
ね方、重ね合わされ方の双方の温度を同一温度にするこ
とができるし、また、温度制御を電気的に行なうことが
できて管理にも容易となり、また、融着が完全となり接
合強度を安定させることができる。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明の合成樹脂管の製造方法及びそ
の装置は、バキュームサイジングの採用によって異形筒
状体の形状が正確に形成されると共に、成形する合成樹
脂管の管径に見合う円弧状に癖イ」けされることで回転
軸体への捲回が容易となり、また捲回による変形も起こ
さない。さらに回転軸体外周面で並設した熱源及び押圧
ロールによって重ね合わせた鍔片部の溶着が正確に行な
えるといったように多くの利点がある。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例に係わるもので、第１図は製造装
置の概略を示す斜視図、第２図は製造工程を示す概略縦
断面図、第３図は第２図Ａ−Ａ’線の拡大断面図、第４
図は回転軸体を中心に示す拡大正面図、第５図乃至第７
図は異形筒状体の断面図、第８図はバキュームサイジン
グの他の実施例を示す断面図である。 ２・・・押出金型、５・・・バキュームサイジング、６
・・・トンネル、６ａ・・・屈曲部、７・・・吸着孔、
９・・・回転軸体、１１・・・誘導ローラ、１２・・・
ガイドローラ、１３・・・熱源、１４・・・押圧ローラ
、ａ・・・異形筒状体、Ｃ１Ｃ′・・・鍔片部。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）押出金型より断面形状が中空台形をなし、かつ、
   その台形の下面両側に夫々鍔片部を突出させた異形筒状
   体を形成し、該異形筒状体をバキュームサイジングを通
   して冷却すると共に所定の直径となるように円弧状に癖
   付けし、バキュームサイジングから送り出された該異形
   筒状体を回転軸体の外周面に誘導して左右の鍔片部が互
   いに重なり合うように周回させつつ、重合した鍔片部を
   加熱溶融させて押圧溶着させることにより外周面にらせ
   ん状にリブを突設した合成樹脂管を連続的に形成するこ
   とを特徴とする合成樹脂管の製造方法。
2. （２）断面形状が中空台形をなし、かつ、その台形の下
   面両側に鍔片部を突出させた異形筒状体を押出させる押
   出金型と、前記異形筒状体を冷却させると共に、該異形
   筒状体を所定の直径となるように円弧状に癖付けするバ
   キュームサイジングと、前記異形筒状体を誘導してらせ
   ん状に捲回させる所定の直径を有する回転軸体とからな
   り、該回転軸体には捲回させる異形筒状体を左右の鍔片
   部が互いに重なり合うように位置決めさせるガイドロー
   ラを設けると共に、重なり合った鍔片部を加熱溶融させ
   る熱源と、該熱源の後方で重合しかつ加熱溶融した鍔片
   部を押圧溶着させる押圧ロールとを設けて構成される合
   成樹脂管の製造装置。
3. （３）バキュームサイジングは異形筒状体と略同形の輪
   郭形状の穴を持つトンネルを貫通させると共に、該トン
   ネルの壁面にバキュームによる吸着孔を設け、さらにト
   ンネルの後半部に円弧状の屈曲部を設けた請求項（２）
   記載の合成樹脂管の製造装置。
4. （４）バキュームサイジングのトンネル壁面に、異形筒
   状体の一方の鍔片部上面に突起を形成させるための凹部
   を設けた、請求項（２）記載の合成樹脂管の製造装置。
5. （５）熱源が超音波発生装置で構成される、請求項（２
   ）記載の合成樹脂管の製造装置。