JPH03119658A - リチウム二次電池用正極活物質及びその製造法 - Google Patents

リチウム二次電池用正極活物質及びその製造法

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JPH03119658A
JPH03119658A JP1259209A JP25920989A JPH03119658A JP H03119658 A JPH03119658 A JP H03119658A JP 1259209 A JP1259209 A JP 1259209A JP 25920989 A JP25920989 A JP 25920989A JP H03119658 A JPH03119658 A JP H03119658A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、リチウムを負極活物質とした高エネルギ密度
を有する有機電解質リチウム二次電池、特にその正極活
物質の改良に関するものである。
従来の技術 リチウム電池として正極にMnO2を用いた一次電池は
既に実用化されている。リチウム電池の場合。
水分の存在が電池性能に悪影響を及ぼすため、従来にお
いては、MnO2を250Cから400Cの温度で加熱
処理して付着水および結合水を除去し、リチウム電池の
正極として用いていた。MnO2の結晶構造としては、
特公昭49−25571号に開示されているように25
0C〜350℃の温度で熱処理したγ−β型、あるいは
米国特許第4.133,856号に開示されているよう
に3500〜430℃の温度で熱処理したβ戯と考えら
れる。
しかし、その後の検討で、空気中で4000で熱処理し
たMnO2もγ−β型MnO2といわれており、結合水
も完全には除去できていないとされている。
また、結合水を完全に除去するとγ−β型が維持できず
、電池活物質としてきわめて活性の低いβ型MnO2に
なってしまうといわれている。さらに、γ−β型を維持
したままでも、熱処理温度が高くなるにつれて容量特性
が劣化することが知られている。これは、活物質表面が
一部β型に変わったこともその理由の一つであるが、主
に活物質表面が部分的に還元される等の表面活性の低下
が原因とされている。これらのことを鑑み、現状では3
500〜400℃程度の温度で熱処理した結合水をわず
かに残したT−β型MnQ 2をリチウム電池では用い
ている。ところが、この結晶構造を有するMnO2はリ
チウム二次電池として用いる場合、初期容量は高くエネ
ルギ密度も高いが、充放電に伴う結晶構造の崩れにより
サイクルとともに容量低下する。さらK、結晶構造の崩
れにともない残存結合水が流出し、電池性能、特にサイ
クル特性と貯蔵性能に悪影響を及ぼすと言われている。
また、この活物質は、常温、例えば20Cの環境下では
高容量を示すが、低温における放電容量はきわめて低く
なシ、例えば、−200になると200の時の容量の3
0%程度までその容量は低下してしまうという欠点があ
った。これは、二次電池特有のもので、Li/Mn02
−次電池では、このような低温における著しい容量の低
下はない。
従って、現状のγ−β型MnO2を活物質とするリチウ
ム二次電池においては、サイクル可逆性と貯蔵性能と低
温特性が不を分であシ、何等かの改良が必要と思われる
。そこでまずサイクル可逆性という観点からMnO2の
改良を含めたマンガン酸化物の開発が盛んに行われ、い
くつかの提案がなされてきた。特に、 MnO2にLl
をドーグして結晶構造の改良を行い、サイクル可逆性を
向上させる試みが最も盛んに行われている。
例えば、特開昭82−108455号、特開昭62−1
08457号のようにLlをドープしたMnO2を熱処
理するものなどである。リチウム二次電池の活物質とし
てMnO2にLlをドープしたものはいずれも従来のM
nO2に比ベサイクル可逆性の向上が与られた。これは
、Llのドープによシ結晶構造が補強された効果と考え
られる。特に、これまで報告されたものの中では、サイ
クル可逆性および活物質利用率という点で、MnO2に
LiN0 sを30モル%程度混合し、400Cで熱処
理するというものが最も優れている。特に、この活物質
では貯蔵性能充分といえるものではないが、γ−β型M
nO2に比べて改良されていた。
発明が解決しようとする課題 しかし、この活物質も従来のMnO2と同様K。
低温における放電容量はきわめて低く、−200になる
と200の時の容量の30%程度までその容量は低下し
てしまうという欠点があった。すなわち、信頼性という
観点から従来の活物質は不を分といえる。
本発明の目的は、エネルギ密度とサイクル可逆性に優れ
、かつ信頼性の高いリチウム二次電池を提供することで
ある。そして本発明の主たる課題はlMnO2を改良す
ることで、容量特性、サイクル可逆性、貯蔵特性、およ
び低温特性にも優れた活物質を提供することである。
課題を解決するための手段 本発明は1Mn:P=1.oO:o、02〜1.oo:
0.10テ、かツMn : I、i = ’I 、00
 : 0.10〜1.00:0−40の原子比を有する
マンガン(Mn)とリン(P)とリチウム(Li)から
なる酸化物を活物質とするものである。また、その製造
法においてMnを含む原材料を電解二酸化マンガン(K
MD )とし、Pを含む原材料をLi3PO4またはP
2O5とし、Liミラtri材料ヲLi3PO4t f
cはLiNOxトし、これらを上記のMn : P :
 Liの原子比となるように混合し、空気中でasoC
以と、4800以下の温度範囲で焼成するものである。
さらに、EMDと上記Pを含む原材料と上記Liを含む
原材料の混合時に媒体として水を用い、Li3PO4+
 P2O5tたはLiNOsのいずれかを予め水に溶解
した後、上記所定温度で焼成することが好ましい。以上
の本発明の活物質ならびに製造法を用りることにより、
上記課題は解決できる。
作用 本発明のMnとPとLlからなる酸化物のX線回折分析
を行った結果、その回折パターンから一部解析できない
新しいピークの存在が確認された。
これは、従来のγ−β型MnO2、またはLiNO3を
用いてLlをドーグした活物質にはみられないものであ
った。この新しいピークの存在は、何等かの異なる結晶
フェーズができていることを示唆しているが、その詳細
は明らかではない。
また、一般にMnO2結晶内にLlが入ると、材料その
ものの電子伝導性が低下するといわれている。
これは、熱化学的(LiNO3を用いたドープ)、また
は電気化学的(放電)に行われても起こるといわれてい
る。すなわち、従来の活物質では電子伝導性の低め状態
で使用していることになる。ところが、従来のMnO2
を放電させた後の活物質、またはLiNOsを用いてL
i′とドープした活物質の放電後の比抵抗と本発明の活
物質の放電後の比抵抗を比較すると、本発明の活物質に
おいてその抵抗が吐いことがわかった。すなわち、本発
明の活物質のようにMnQ 2中に一種の不純物として
Pが存在する場合、4価のMnと6′1dlliのPの
間で結合を作り、原子価制御による半導体化が起こって
いることが仮定できる。
すなわち、活物質そのものの電子伝導性の向上が、低温
特性の向上する原因の一つとして考えられる。また、従
来、MnO2の結合水を除くための加熱処理やLlをド
ープするための加熱処理行を行ってきたか、一般に加熱
処理によシ、MnO2の表面積は著しく減少する(はぼ
元のMn02の表面屓の20%〜40%になる)ことが
わかっている。
ところが、本発明の活物質についても、Mn02の焼成
前の表面積(BICT法で測定)と焼成後の表面積を比
較してみた結果、元の表面積の80%以上を維持してい
ることがわかった。この表面積維持効果は、P成分に起
因するものと思われるが、その詳細は明らかではない。
おそらく、これらのうちのいずれかか、またはこれらが
複合的に作用して、低温特性の向上に寄与したものと思
われる。
また、本発明の活物質では貯蔵特性も優れたものになっ
たが、おそらく以下の理由によるものと推定される。こ
の活物質中におけるP成分は均一に分布していると思わ
れるが、活物質表面においては部分的にP2O5の形態
を有していることが予想される。すなわち、きわめて水
分の吸着性の強いP2O5が活物質表面にあるため、流
出した結合水はここでトラップされ、負極へ移動せず、
水分による負極Liの腐食で生じていた貯蔵劣化が起こ
りにくいと考えられる。以上のように、各種性能向上の
メカニズムについては、いくつかの仮定がなしうるが、
本発明の活物質および製造法を用いることにより、サイ
クル可逆性、貯蔵性能、および低温特性が同時に向上す
るこの事実はきわめて興味深いものである。
実施例 以下本発明の実施例を示す。
(実施例1) 本発明の活物質は以下のように調製した。まず、所定量
のPを含む原材料のLi3PO4またはP2O5、およ
びLiを含む原材料のLi3PO4または工NO5を予
め水に溶解し、これに所定量のKMD粉本を加え、充分
にかくはん混合し、水分を一部蒸発させて泥状の塊にし
た後、電気炉を用い所定温度で4〜6時間焼成するとい
うものである。また、各種材料を予め粉末のまま混合し
てから水を加え練る方法等、何れの混合方法を用いても
その後の焼成では同じものが調製できた。しかし、水を
用いず、粉末同上を混合しただけのものを直接焼成する
と反応が均一に行われにくく、性能ばらつきが大きくな
ることがわかった。さらに、水を用いずにP成分の材料
としてP2O5を用いたときはP成分の仕込量に比べ、
調製後のP含有量が減少することが起こった。従来、 
P2O5はその結晶形態にいくつかの型があシ、その一
つの型に360Cを超えると昇蓬するものがあるといわ
れている。おそらく、そのような型のP2O5が含まれ
ていたものと思われる。ところが、如何なる型のP2O
5も水に溶解すると、オルトリン酸になり、これを再び
加熱するときわめて昇華しにくい安定した型に変わると
いわれている。すなわち、本発明のように混合時に水を
関与させる製造法はこの場合、重要な意味を持っている
といえる。
次に、Mn成分とP成分とL土成分の仕込み混合比と、
活物質中のMnとPとLlの比との関係を活物質の化学
分析によって調べた結果、本発明の調製法に従えば、本
発明の焼成温度範囲内でMnもPもLlも失われること
なく、仕込量の比のままで活物質中に含まれることがわ
かった。
(実施例2) MnO2としてEMDを用い、上記調製法に従って原子
比でMn : P : Lit−1.00: 0.05
 : O−3となるように各種材料を混合し、400C
で焼成した本発明の活物質、KMDを400℃で熱処理
した従来のMnO2活物質、LiN0!lをIEMDに
水を用いて混合し400’Cで焼成したMn : I、
iが1.00: 0.3であるLlをドープしたMnO
2活物質、およびP2O5をICMDに水を用いて混合
し400Cで焼成したMn : Pが1.oo:01o
6であるPを含むMnO2活物質を調製した。まずこの
四つの活物質について第2図のようなボタン形電池をい
くつか組み立てて、その特性比較を行った。
第2図において正極1は、活物質に導電剤の炭素粉末(
活物質に対して6重量%)と結着剤のポリ4フツ化エチ
レン樹脂粉末(活物質に対して7重量%)を混合したも
ので、正極ケース内側にスポット溶接で固定したチタン
ネット2上にプレス成形したものである。また、活物質
量はいずれも100+119とした。そして、ポリプロ
ピレン製のセパレータ3、封口板4に圧着した金属リチ
ウムの負極6及び電解液6(1モル/lのLiムsW6
を炭酸プロピレンと炭酸エチレンの混合溶媒中に溶かし
たもの)と共にポリプロピレン製のガスケット7を介し
て密封し直径2omm、高さ1.emmの電池としてい
る。また、この電池は正極の特性を比較する目的で試作
したもので、正極の容量に対し負極の容量を約4倍充填
しており、充放電特性に負極の欠乏等による影響が現れ
ないようにしている。
充放電試験は1.Qllムの定電流充放電を充電終止電
圧を3.8j放電終止電圧を2.OVと設定して行った
。第1図は上記四種類の活物質を用いた電池の容量−す
イクル特性を示したものである。第1図において曲線8
は従来のMnO2活物質の特性。
曲線9はLlをドーグした活物質の特性、曲a1゜はP
を含むMnO2活物質、さらに曲線11は本発明の活物
質の特性である。従来のMnO2活物質を用いた電池は
、サイクル初期における容量は大きいがサイクルに伴う
容量低下も大きい。LlをドープしたMnO2活物質を
用いた電池は容量もきわめて大きく、サイクル可逆性も
優れている。Pを含むMnO2活物質を用いた電池はサ
イクル初期における容量は小さいが、1oサイク/I/
を超えると従来のMnO2活物質の容量特性を上回り、
さらにその後のサイクル可逆性は優れている。さらに本
発明の活′吻質では、Pを含むMnO2活物質と同じよ
うにサイクル初期に容量が徐々に増加するという挙動が
特徴的であるが、10サイクル目でLlをドープしたM
nO2活物質とその容量はほぼ等しくなシ、その後のサ
イクル可逆性も優れている。以上の結果から、容量では
LlをドーグしたMnO2活物質と本発明の活物質が優
れており、サイクル可逆性では、LlをドーグしたMn
O2活物質と、本発明の活物質とPを含むMnO2活物
質が優れているといえる。次に、上記四種類の電池につ
いて、30サイクy目の充電状態で電池を取り出し、6
0Cの環境下に1カ月貯蔵し、貯蔵前と貯蔵後の内部抵
抗の変化を測定した。いずれの電池も貯蔵前の内部抵抗
は6〜1oΩであった。貯蔵後の内部抵抗は、従来のM
nO2活物質を用いた電池では40〜6oΩ、Llをド
ープしたMnO2活物質を用いた電池では20〜3oΩ
、Pを含むMnO2活物質および本発明の活物質を用い
た電池では10〜16Ωであった。そこで、この貯蔵を
施した四種類の電池で再び充放電試験を行った。
第3図は、途中(30サイクル目)に上記貯蔵を含む場
合の容量−サイクル特性を比較したものであるが、従来
のMnO2活物質を用いた電池(曲線12)とLlをド
ーグしたMnO2活物質を用いた電池(曲線13)では
貯Rを境にその容量が大きく低下していることがわかる
。しかし、Pを含むMnO2活物質を用いた電池(曲線
14)と本発明の活物質を用いた電池(曲線16)では
その容量低下はきわめて小さく、貯蔵特性としては優れ
ているといえる。
次に、上記四種類の電池について、室温(20℃)およ
び−200の低温環境下での充放電試験を行ない、その
放電特性を比較した。第4図は、それぞれの電池の30
サイクル目の放電電圧特性を示したもので、従来のMn
O2活物質を用いた電・池では室温のもの(破線曲線1
6)に比べ、−20Cのもの(曲線17)は電圧が低く
なり、容量も室温の30%程度になってしまうことがわ
かる。
また、LlをドープしたMnO2活物質を用いた電池で
も、室温での特性(破線向(dilB)に比べ−200
での特性(曲線19)はきわめて悪い。
ところが、Pを含むMnO2活物質を用いた電池では、
室温の特性(破線曲線2o)に比べ一20’Cの特性(
曲線21)は、電圧の低下はあるものの、容量は室温の
70%以上を維持していた。さらに、本発明の活物質を
用いた電池も、室温の特t!E(破線向@22)に比べ
て一20’Cの特性(曲線23)は、容量において70
%以上を維持していた。
以上のように、容量特性、サイクル可逆性、貯蔵性能お
よび低温特性の何れにおいても本発明の活物質はきわめ
て優れたものといえる。
次に、化学合成二酸化マンガン(CMD )を原材料と
し、上記と同組成および同条件で調製した本発明の活物
質についても検討した。その結果、活物質を同重量用い
たボタン型電池では、EMDの場合とほぼ同じ優れた性
能を示した。しかしかさ密度を測定した結果、KMI)
に比べ20%近くかさ高く、同形状、同寸法の正極とす
る場合(−般に実用電池では寸法規制となる)、cMn
ではメリットは小さい。従って、高エネルギ密度を実現
するためには、原材料MnO2はKMDが好ましい。
(実施例3) 上述のように、本発明の活物質が優れた性能を示すこと
がわかったので、次に製造法に係るところの焼成温度に
ついて検討した。Mn : P : Li =1、oo
 : o、o6: o、s となるように各種材料を混
合し、焼成温度をaooc〜5oocの間で種々変えて
調製したそれぞれの活物質について実施例2と同条件の
電池を構成し充放電試験を行った。充放電試験は1.Q
I11ムの定電流光放電で、充電終止電圧を3.8 V
 、放電終止電圧を2.OVに設定して行った。第6図
は、上記活物質のうち典型的なものについてその容量−
サイクル特性を示し念ものである。焼成温度が3000
〜340Cのものは、第6図中の曲線24(340C)
にみられるように初期容量は大きいがサイクル可逆性に
難があり、焼成温度が490C〜5oocのものは、曲
線2s′(49oc)にみられるようにサイクル可逆性
には優れるが容量が小さくなった。また、焼成温度が3
50C〜480Cのものは、曲線28(350C)、曲
、%I27(400C)、曲線2B(4soc )及び
曲線29(480C)にみられるように容量ならびにサ
イクル可逆性ともに優れたものであった。従って、容量
−サイクル特性からは、本発明の活物質の焼成温度は3
500〜4socが好ましいといえる。また、この温度
範囲で調製した本発明の活物質のいずれも、電池の貯蔵
性能ならびに低温特性は上記実施例同様に優れていた。
(実施例4) 本実施例では、活物質中のMnとPとLlの原子比(M
n:P:Li)についての検討を行った。活物質の調製
法は実施例1で示した通シで、本実施例での焼成温度は
400℃とした。Mn比1.oOに対して、P比を最大
0.1S、Li比を最大O0Sとした種4の活物質を調
製した。次いで、それぞれについて上記実施例と同条件
の電池を購成し充放電試験を行った。充放電試論は1.
0mムの定電流充放電で、充電終止電圧を3.8v、放
電終止電工を2.0vVc設定して行った。第6図、第
7図、KB図は上記活物質のうち、典型的なもめについ
てその容量−サイクル特性を示したものである。
まずMn比1.00に対して、P比を0.02未満とし
、Li比を種々変え九場合について検討した結果を第6
図に示す。Li比がo、10未満の活物質は曲51[3
0(Mn : P : Li=1.00 : 0,01
:0.09)にみられるように、従来のγ−β型MnO
2の特性(図中波!A)に近く、初期容量は大きいがサ
イクル可逆性に難があった。また、Li比が0.10〜
0.40の活物質は曲線31(Mn:P:Li=1、o
o : o、ol: 0.30)にみられるように、容
量。
サイクル可逆性共に優れていた。ところが、Li比が0
.40を超えるあたりから容量が低下し始め、曲線32
 (Mn : P : Li=−+、Oo:O,o1:
0,45)K与られるように、サイクル可逆性は優れて
いるが容量の低いものになった。
一方、P比が0.02未満のものは何れのLi比の場合
も貯蔵性能、低温特性に問題があった。
次いで、Mn比1.00に対して、P比を0.02〜0
.10とし、Li比を種々変えた場合について検討した
結果を第7図に示す。このP比範囲において、 Li比
が0.10未満の活物質はいずれも曲線s3 (Mn 
: P : Li−1.00:0−05 :0.09 
)にみられるように、サイクル初期において徐々に容量
が増加するが、その容量は実施例2で用いたPを含むM
nO2活物質の容量特性(第1図曲線10参照)とほぼ
同等である。また、このP比範囲において、Li比が0
.10−0.40の活物質の場合、曲@34 (Mn 
: P : Li−1.00:0.05:0.30)に
みられるように、サイクル初期において徐4に容量が増
加するが、その容量は実施例2で用いたLiドープのM
nO2活物質(第1図曲線9参照)と同等の大きなもの
となり、サイクル可逆性も優れていた。ところが、この
P比範囲においても、Li比が0.40を超えるあたり
から容量が低下し始め、曲線35(Mn:P:Li=1
.00:0.O5:0.45)にみられるように、サイ
クル可逆性は優れているが、容量の低いものになった。
一方、このP比が0.02〜0.1の範囲の活物質はい
ずれのLi比の場合も貯蔵性能、低@持性は優れたもの
であった。
次いで、Mn比1.Ooに対して、P比を0.11〜0
.16とし、Li比を種々変えた場合について検討した
結果を第8図に示す。このP比範囲において、Li比が
o、10未満の活物賓儂いずれも曲、腺36(Mn :
 P : Li=1.00:0,11:0,09  )
にみられるように、初期容量は小さく、サイクルに伴っ
て容量は徐々に増加するものの、従来のγ−β型MnO
2の容量特性(破線曲線39)にさえ到達するまでに6
0サイクル以上経過しなければならず、好ましいとはい
えない。また、このP比範囲に訃いて、Li比が0.1
0〜0.40の活物質の場合、曲線3y(Mn:P:L
工=1.oo:o、11:o、3o)にみられるように
、初期容量は小さく、サイクルに伴って容量は徐々に増
加するものの、実施例2で用いたLiドーグのMnO2
活吻質の容量!#性(破線曲線4o)に到、達するまで
に60サイクル以上経過しなければならず、やはり、好
ましいとはいえない。さらに、このP比範囲で、Li比
が0.40を超えるものは、曲、1li3 s (Mn
 : P : Li=1.00: Oj 1 : Q、
as )にみられるように、きわめて容量も小さく、サ
イクルに伴って容量は徐々に増加するものの、従来のγ
−β型MnO2の容量特性に100サイクルを超えても
到達しなかった。ただし、このP比範囲の活物質はいず
れのLi比の場合も貯蔵性能だけは優れていた。
以上の結果から、容量特性、サイクル可逆性。
貯蔵性能および低温特性のいずれの特性も満足する本発
明の活物質における組成範囲は、Mn:Pが1.oo 
: 0.02−1.00 : 0,10で、かつMn:
LllIIll、Oo:o、10〜1.0o:0.40
のものであることがわかった。なお、上記組成範囲内に
ある活物質の調製時の焼成温度は、いずれの場合も実施
例3で示した3500〜480℃が好ましかった。
発明の効果 本発明によれば、高エネルギ密度でサイクル可逆性に優
れ、さらには貯蔵性能、低温特性にも優れたリチウム二
次電池が提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第3図、第6図、第6図、第7図、第8図は容
量−サイクル特性の比較図であり、第2図は本発明の実
施例に用いた電池の縦断面図、第4図は放電電圧特性図
である。 1・・・・・正極、2・・・・・・チタンネット、3・
・・・・・セパレータ、4・・・・・・封口板、6・・
・・・・リチウム負極、6・・・・・電解液、 7・・・・・・ガスケット。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)原子比でMn:Pが1.00:0.02〜1.0
    0:0.10で、かつMn:Li=1.00:0.10
    〜1.00:0.40を有するマンガン(Mn)とリン
    (P)とリチウム(Li)からなる酸化物であることを
    特徴とするリチウム二次電池用正極活物質。
  2. (2)Mnを含む原材料が電解二酸化マンガン(EMD
    )であり、Pを含む原材料がLi_3PO_4またはP
    _2O_5であり、Liを含む原材料がLi_3PO_
    4またはLiNO_3であり、これらをMn:P:Li
    を1.00:0.02〜0.10:0.10〜0.40
    の原子比となるように混合し、空気中で350℃以上、
    480℃以下の温度範囲で焼成することを特徴とするリ
    チウム二次電池用正極活物質の製造法。
  3. (3)EMDと上記Pを含む原材料と上記Liを含む原
    材料の混合時に媒体として水を用い、Li_3PO_4
    、P_2O_5またはLiNO_3のいずれかを予め水
    に溶解した後、上記所定温度で焼成することを特徴とす
    る特許請求の範囲第(2)項記載のリチウム二次電池用
    正極活物質の製造法。
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JP2002117847A (ja) * 2000-10-06 2002-04-19 Sony Corp 正極活物質及び非水電解質電池、ならびにこれらの製造方法

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