JPH0311354B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、シヨーウインド等店舗用飾り窓の枠
材を交換することなしに模様替えを可能にしてな
る格子付化粧棧を備えた枠材に関するものであ
る。

従来、店舗用飾り窓等の枠材の模様替えを行う
には、既存の枠材を全部取り外し、新規な枠材を
取り付ける等の工事が行われているが、工事が大
掛りになり、作業工賃が莫大になるとともに、新
規な枠材等の材料費も高く、経費がかかりすぎる
等の難点があつた。

本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもの
で、既存の枠材を切り替えることなしに、しかも
枠材に何ら加工を施すことなく、所望の化粧枠、
化粧板を取り付けるとともに、ガラスの前面で周
囲枠とガラス外面とで構成される凹所の内周面に
適宜の格子ユニツトを取り付ける等の簡単な施工
により、新規な改装工事と同様に店舗用飾り窓の
模様替えを行うことを可能にした格子付化粧棧を
備えた枠材を提供するものである。

以下、本発明による実施例を添付した図面に基
づいて詳細に説明する。

第１図は、本発明による実施例を示す飾り窓の
正面図であり、模様替えを行つた状態の説明図、
第２図は第１図のＡ−Ａ線断面図、第３図は第１
図のＢ−Ｂ線断面図、第４図は本発明による化粧
枠の拡大断面図、第５図は本発明による格子ユニ
ツトを示す斜視図、第６図なしい第７図は第５図
の要部を示す説明図である。

図において１は嵌め殺し式のガラス、２は上枠
３は無目又は中棧、４は下枠、５は縦枠又は方立
である。

また、６は上記上枠２、無目３、下枠４及び縦
枠５等の周囲枠の角隅部に固定される化粧枠であ
り、第４図に示すように閉断面を有し表面に模様
を施した化粧部６ａと、上記化粧枠６を周囲枠の
角隅部に固定したとき既存の周囲枠との間に形成
される係合凹部６ｂと、上記周囲枠の対向両側に
位置して設けられたＣ形溝状の嵌合部６ｃとを有
しアルミ押出型材等により長尺物に成形され、適
当な長さに切断して使用される。

ここで、上記化粧枠６の化粧部６ａは、上記周
囲枠の外表面の一部を被覆すると共に上記周囲枠
の室外側外表面より突き出して成形されている。

また、嵌合部６ｃの端縁には内向状の一対の係
合爪６ｄが設けられているとともに、嵌合部６ｃ
の背面にはリツプ状のシール材７が嵌着される凹
溝６ｅが一体に設けられている。

さらに、図において８₁，８₂，…８ｎは、上記
周囲枠の外表面に位置して、化粧枠６の係合凹部
６ｂと既存の周囲枠との間に形成される凹所に固
定される化粧板であり、好ましくはアクリル板又
はメラミン化粧板等で成形され、所望の色彩、模
様、エツチング加工等が施されている。

一方、図において、符号９，１０は化粧枠６の
嵌合部６ｃに嵌着し、固定される格子棧であり、
第５図の斜視図に示すように四周の化粧枠６と格
子棧９，１０とにより、既存の周囲枠内に対応し
た格子付化粧枠としての格子ユニツト１１が構成
され、周囲枠とガラス外面とで構成される凹所の
内周面に嵌め込み固定される。

すなわち、上記格子ユニツト１１は、予め周囲
枠に固定される化粧枠６の嵌合部６ｃに、縦、横
の格子棧９及び１０が所定の間隔毎に固定ビス１
２により固着されて構成されるものであり、第６
図に示すように上記格子棧９及び１０の中空内に
一体的に形成されたビスポケツト９ａに固定ビス
１２により固着される。

また、上記格子ユニツト１１を構成する化粧枠
６の嵌合部６ｃには、格子棧９及び１０を離れた
位置に取付穴６ｆが穿設されており、上記格子ユ
ニツト１１は取付穴６ｆを介して既存の周囲枠に
取付ビス１３により固定される。

さらに、上記格子ユニツト１１を構成する化粧
枠６の嵌合部６ｃには、格子ユニツト１１を周囲
枠に固定した後、係合突起１４ａを有する帯状の
ビス隠し１４が嵌め込まれるようになつており、
このビス隠し１４は縦方向の格子棧９と化粧枠６
との間及び横方向の格子棧１０と化粧枠６との間
に相当する長さに切断して嵌めこまれ、嵌合部６
の係合爪６ｄとビス隠し１４の係合突起１４ａが
係合する。

なお、図中１５は押縁であり、実施例では無目
３及び下枠４の上部端面に嵌着され、ビード１６
を介して支持されたガラス１を内・外面より保持
している。

また、上記化粧枠６の凹溝６ｅに嵌着されたシ
ール材７は、格子ユニツト１１を周囲枠に固定し
たときに、周囲枠又は押縁の面に密着し、外部か
らの雨水の侵入を防止している。

以上詳細に説明したように、本発明による格子
付化粧棧を備えた枠材によれば、既存の店舗枠の
模様替えに際して、枠本体に何ら加工を施すこと
なく、既存の周囲枠とガラス外面とで構成される
凹所の内周面に簡単に取付施工ができるものであ
り、既存の枠材ごと全部交換する従来の施工に比
して工期も短く、大幅に経費の節減を図ることが
できる。

また、本発明によれば、化粧枠はその内周面に
Ｃ形溝状の嵌合部を有し、この嵌合部に格子棧の
長手方向の端部が嵌合固定されるから、格子ユニ
ツトの組立てに際し、格子棧を安定して固定させ
ることができる。また、嵌合部の開口縁に一対の
係合爪を設けると共にこの係合爪に係合する係合
突起を有するビス隠しを各格子棧間に取付けたか
ら、ビス止め位置をワンタツチで隠蔽させること
ができる。さらに、化粧枠の化粧部が周囲枠の外
表面の一部を被覆すると共にこの化粧部が周囲枠
の室外面より突出しているから、外観に変化をも
たらすことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による実施例を示す飾り窓の正
面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線断面図、第３図
は第１図のＢ−Ｂ線断面図、第４図は本発明によ
る要部の拡大断面図、第５図は本発明による格子
ユニツトを示す斜視図、第６図ないし第７図は第
５図の要部を示す説明図である。 ２……上枠、３……無目、４……下枠、５……
縦枠、６……化粧枠、６ａ……化粧部、６ｂ……
係合凹部、６ｃ……嵌合部、６ｄ……係合爪、６
ｅ……凹溝、６ｆ……取付穴、７……シール材、
８₁，８₂〜８ｎ……化粧板、９，１０……格子
棧、１１……格子ユニツト、１４……ビス隠し、
１４ａ……係合突起、１５……押縁、１６……ビ
ード。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 上・下枠材、両側の縦枠材により構成され、
   ガラスを支持した既存の周囲枠と、上記ガラス外
   表面とで構成される凹所の内周面に、化粧枠と格
   子棧とからなる格子付化粧枠としての格子ユニツ
   トを固定してなり、この格子ユニツトの格子化粧
   枠の模様を施した化粧部が上記周囲枠の外表面の
   一部を被覆すると共にこの化粧部が上記周囲枠の
   室外面より突出しており、且つ上記化粧枠はその
   内周面にＣ形溝状の嵌合部を有し、この嵌合部に
   上記格子棧の長手方向の端部が嵌合固定されると
   共にこの嵌合部の底面において上記格子ユニツト
   が上記周囲枠にビス止めされ、且つこの嵌合部の
   開口縁に一対の係合爪を設けると共にこの係合爪
   に係合する係合突起を有するビス隠しを各格子棧
   間に取付けたことを特徴とする格子付化粧棧を備
   えた枠材。