JPH0311131Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はストレツチフイルム包装機の改良に関
する。

（従来の技術） スーパーマーケツト等においては、トレイに商
品を入れた後包装機に組込まれた計量部で計量
し、自動包装した後計量データと共に単価、値段
を印字したラベルを包装済の商品の上面に貼付し
て陳列棚に並べる。

ラベルの貼付する位置は商品の中心部に貼付し
たのでは客が内容物を見にくい為、四隅の近い位
置に貼付しなければならない。

ラベルの貼付する位置がバラバラだつたり、曲
つていたりしては見た目にも悪いばかりか商品価
値を落とす為、スーパーマーケツト等ではラベル
貼付に非常に神経を使つていた。

包装物の大きさが変わる度に常にラベルプリン
タの貼付位置を移動させ、その度に試し貼りを行
つてラベル貼付位置を確認しなければならず、非
常に手間のかかるものであつた。

従来技術としては計量装置と値付装置とを一体
に組込んでヒートベルト上でラベル貼付する包装
機があるが被包装物の大きさによつてラベルプリ
ンタの貼付位置を移動させないと同じ位置にラベ
ル貼付することができなかつた。

（考案の目的） 本考案は前記従来事情に鑑みてなされたもので
その目的とする処は、ストレツチフイルムで包装
した商品の大きさが変わつても何等調整すること
無しに、常に商品の所定位置にラベルを貼付する
ことのできるストレツチフイルム切装機を提供す
ることにある。

（考案の構成） 斯る本考案のストレツチフイルム包装機は、商
品を包装部でストレツチフイルムにより機械的に
包装し、該商品を搬出コンベア上へ移送させ、搬
出コンベアの上方に設置したラベルプリンタによ
り所要データを印字したラベルを発行して前記商
品に貼付するストレツチフイルム包装機におい
て、前記包装部上一側に、前記商品を包装部から
搬出コンベア方向へ押出し移送させるプツシヤを
兼ねる位置決め板を設け、搬出コンベア搬入側の
側辺に位置決め用側板を立設するとともに、該側
板下に配置し搬出コンベア上を幅方向へ移動自在
なスライド板を設け、前記商品をプツシヤにより
スライド板上へ押し出し、スライド板の移動によ
り商品を前記プツシヤに沿い移送させ側板に当接
させて搬出コンベア上へ載置させた状態でラベル
プリンタによりラベルを商品に貼付することを特
徴とする。

（作用） 本考案によれば、プツシヤを兼ねる位置決め板
の押動作用により商品の一端辺が位置決め、すな
わちプツシヤの前進終端位置が商品の後端辺の基
準位置になるとともに、スライド板の移動により
商品の一側辺が位置決め、すなわち側板が商品の
一側辺の基準位置となつて、商品の大きさが変つ
ても常に商品の２辺が位置決めされ、その基準位
置に対し常に一定の位置にラベル貼付がなされ
る。

又、上記商品が位置決めされるまでの搬送距離
は最短である。

請求項第２項によれば、商品にラベル貼付を行
なう際、さらに商品の搬出動作時に底シールを行
ない完了することができる。

（実施例） 本考案実施例のストレツチフイルム包装機の概
観を第１２図により説明する。

図中１は略直方体に形成した機枠であり、該機
枠１の上部中央の左右に横折込板２０，２０を
各々配設し、手前側には先端にローラ２１ａを設
けや前折込板２１を設け、後方には後折込ローラ
２２を設けて、横折込板２０，２０、前折込板２
１及び後折込ローラ２２にて開口部３０を形成す
ると共に、前記前折込板２１の上方にはプツシヤ
１９を設けて包装部３１とする。又、後折込ロー
ラ２２の後方には底シール用のヒートベルト２を
配設する。

前記包装部３１の下方における開口部３０の前
後に各々クリツプ３２，３２列を設け、両クリツ
プ３２，３２列間にストレツチフイルムを保持し
て所定位置に移送するようにする。

開口部３０には下から上に物品を移送されるエ
レベータ３３を設ける。エレベータ３３の最下端
の位置には、インフイードプツシヤ３４とインフ
イードベルト３５とを配設し、このインフイード
プツシヤ３４の搬入端には計量器（図示せず）を
設けて、計量した商品をインフイードプツシヤ３
４の搬入端からエレベータ３３へと移送するよう
にする。

前記包装機の動作について述べる。

インフイードプツシヤ３４の搬入側に商品を載
置すると、計量器が計量して計量信号を発し該信
号によりインフイードプツシヤ３４及びインフイ
ードベルト３５を起動して商品をエレベータ３３
に移送する。クリツプ３２，３２列によつて開口
部３０の直下に移送され保持されたフイルムの下
方からエレベータ３３の昇動によつて商品を突き
上げる。次に横折込板２０，２０を可動してフイ
ルムの両側縁を折込み、前折込板２１にて前折込
みを行なうと共に、プツシヤ１９にて商品を押動
して後折込ローラ２２上を通過させて後折込を行
う。

次に本考案実施例の要部を第１図〜第３図によ
り説明する。

ヒートベルト２の一側に位置決め用の側板３を
配置し、前記包装部３１から搬出された商品を前
記側板３に突当てる為のスライド板４を、後折込
ローラ２２の上面と略同一になるようにヒートベ
ルト２上に配置する。

ヒートベルト２は第３図に示す如く後折込ロー
ラ２２側にローラ２ａを遊転自在に設けると共
に、搬出側に駆動ローラ２ｂを設け、両ローラ２
ａ，２ｂ間にヒートベルト２を張架する。上側の
ヒートベルト２の下方にヒータ４０を取付けたヒ
ートプレート４１を配設し、ヒートプレート４１
の加熱によりヒートベルト２の上側を温める。駆
動ローラ２ｂは駆動ローラ２ｂに同軸状に取付け
られたスプロケツト２ｃとモータM₂に取付けた
スプロケツト２ｄとをチエーン２ｅにて連係して
駆動される。

側板３は断面Ｌ字形の板材で、その一面をヒー
トベルト２上に垂直に設け、他面を取付板１′に
ヒートベルト２の移送方向と平行になるように取
付ける。この側板３の垂直面下部はスライド板４
が通過できるように隙間を設ける。尚側板３の垂
直面には摩擦係数の小さい樹脂板を設けるように
してもよい。

スライド板４は摩擦係数の小さい樹脂製の板材
でヒートベルト２上の所定位置にスライドした時
その一部を側板３の外側に突出させるようにす
る。スライド板４の後折込ローラ２２側はヒート
ベルト２の端面より突出させると共に、スライド
板４の下側にはローラ４ａ，４ｂを遊転自在に取
付ける。該ローラ４ａ，４ａはヒートベルト２の
幅方向に渡して取付けたレール４ｂ上を移動す
る。側板３の外側に突出させたスライド板４の一
端にはスライド部材８はスライド自在に嵌め合わ
されたガイド棒５に沿つて移動し、ガイド棒５は
スライド板４がヒートベルト２の移送方向と直角
の方向に移動するように、機枠１に取付けられ
る。ガイド棒５の両端部上方には各々スプロケツ
ト６，６を設け、スプロケツト６，６間に張架し
たチエーン７がガイド棒５に平行になるように前
記スプロケツト６，６を配置する。前記スライド
部材８はチエーン７と連係される。一方のスプロ
ケツト６はモータM₆によつて駆動され、該モー
タM₆の回転方向によつてスライド板４は側板３
からヒートベルト２上にスライドしてきたり、側
板３の外側に戻つたりする。スライド部材８が取
付けられているスライド板４の下側には突出片４
ｃを設ける。スライド板４がヒートベルト２上面
にスライドしてきた時と側板３の外側に戻つた時
の突出片４ｃに対応する位置に光センサ４ｄを設
ける。スライド板４がヒートベルト２の上面にス
ライドして来た時、突出片４ｃが光センサ４ｄを
遮り、モータM₆を停止させるのでスライド板４
が停止する。同様にスライド板４が側板３の外側
に来た時も前記センサ４ｄの信号によつてモータ
M₆を停止させる。

ヒートベルト２上面に配置されたラベルプリン
タ１８はリンク機構３６によつて支えられてい
る。リンク機構３６は３個のリンク部材３６ａ，
３６ｂ，３６ｃからなり、各々回動自在とする。
リンク機構３６の一方端には前記ラベルプリンタ
１８を回動自在に取付け、他方は機枠１に取付け
た取付枠に回動自在に取付ける。ラベルプリンタ
１８のラベル発行口はヒートベルト２上のどの位
置にも移動でき、中間のリンク部材３６ｃに設け
たハンドル３６ｄによつてその位置を固定でき
る。ヒートベルト２の略中央両側には透過型光セ
ンサ１７，１７′を設け、ヒートベルト２上を移
動してきた幅寄せ完了後の商品を検出する。

前記実施例の包装機の各動作は主駆動装置に設
けられたタイミング円板によつて制御される。例
えば横折込板２０，２０、前折込板２１、ヒート
ベルト２、スライド板４等もタイミング円板から
のタイミングによつて順次その動作を行つてい
く。

第１実施例の動作を第４図〜第８図により説明
する。

ストレツチフイルムの下方からエレベータ３３
によつて突上げられた商品は横折込板２０，２０
によつて横折込みが行なわれた後、前折込板２１
によつて前折込みが行なわれると共に、プツシヤ
１９によつて後折込みを行う為後折込ローラ２２
上に移送される（第４図）。

スライド板４の突出片４ｃをセンサ４ｄが検出
した位置でスライド板４はヒートベルト２上で停
止している。プツシヤ１９によつて押動された商
品Ａは後折込ローラ２２上を越えながら後折込み
を行なわれ、スライド板４上に載置される（第５
図）。

プツシヤ１９の移送動作が完了してスライド板
４上に商品が移送されると、モータM₆が回転し
てスライド板４が側板３の外側にスライドする。
スライド板４上の商品Ａはスライド板４が移動す
ると共に、側板３に当接される（第６図）。

スライド板４が移動し側板３の外側にスライド
すると、商品Ａがヒートベルト２上に移り、さら
にスライド板４が移動してスライド板４の突出片
４ｃをセンサ４ｄが検出すると、その信号により
モータM₆の回転を停止させ、スライド板４の移
動が停止する（第７図）。

一方、ラベルプリンタ１８は予めリンク機構３
６、ハンドル３６ｄを操作して所定のラベル貼付
位置（図面では商品の後部一側寄り）に設定さ
れ、計量データなど所要データを印字し発行して
吸着待機状態にあり、前述の如くスライド板４が
完全に戻つたことをセンサ４ｄが検出すると、そ
の検出信号によつて商品Ａ上面にラベルＣを貼付
する（第８図）。ヒートベルト２が回転し商品Ａ
が搬出される。このようにするとプツシヤ１９と
側板３とによつて確実に商品Ａの基準位置が決ま
るので、ラベルＣは常に商品上面の同じ位置に正
確に貼付される。

尚、ヒートベルト２の搬入側の側板３にスイツ
チ機構を設け、商品Ａが側板３に当接した時スイ
ツチ機構が作動し、その信号によつてラベルＣを
商品Ａ上に貼付してもよい。

又、スライド板４の動作は商品Ａがヒートベル
ト２上に搬入した時とヒートベルト２から搬出し
た時を検出して行なつてもよい。

次の商品がエレベータ３３によつてストレツチ
フイルム下方から突上げられて横折込みが行なわ
れ前折込板２１が作動すると略同時にモータM₆
が起動してスライド板４が側板３からヒートベル
ト２上面にスライドする。スライド板４の突出片
４ｃをセンサ４ｄが検出すると検出信号によりモ
ータM₆の回転を停止させ、スライド板４は第４
図のようにヒートベルト２上で待機している。以
上の動作を繰返す。

尚、ラベル貼付位置はラベルプリンタ１８のラ
ベル発行口の位置を変えることにより選択でき
る。

第９図はラベル貼付位置を商品の前部一側寄り
とする場合を示す。

すなわち、ラベルプリンタ１８のラベル発行口
が前記センサ１７，１７′近傍に位置するように
ラベルプリンタ１８を配置させておき、前述した
第７図の状態から、駆動モータM₂の駆動によつ
てヒートベルト２が商品Ａを搬出方向に移送させ
る。商品Ａは側板３に沿つて移送され、センサ１
７，１７′が商品Ａの先端を検出すると、重量、
値段、単価等を印字した後発行して吸着状態にあ
るラベルＣをその検出信号によつて圧縮空気で商
品Ａの先端側上面に貼付する（第９図）。

更に商品Ａはヒートベルト２の回転によつてヒ
ートベルト２上から搬出される。

第２実施例を第１０図〜第１１図により説明す
るが、前記第１実施例と同一構成のものは同一符
号で示した説明は省略する。

ヒートベルト２の両側に側板３，３′を各々設
ける。各側板３，３′の外方にスプロケツト９，
９を水平状に設け、両スプロケツト９，９間にチ
エーン１０を張架する。

前記チエーン１０に平行にガイド棒１１，１１
を並設し、該ガイド棒１１，１１にスライド部材
１２，１２をスライド自在に嵌め合わすと共に、
スライド部材１２，１２をチエーン１０と連係す
る。

前記スライド部材１２，１２とスライド板４と
を連係すると共に、スプロケツト９にはモータ
M₉を設ける。スライド板４がヒートベルト２の
所定位置にあることを検出するセンサ４ｄと、ス
ライド板４が両側板３，３′の外側にスライドし
た状態を検出するセンサ４ｅ，４ｆを設ける。

而して本実施例においてはスライド板４を右方
向又は左方向にスライドさせることによつて右左
何れにも位置決めできる。従つてラベルを左右何
れにも貼付することが又、スライド板４を右左交
互にスライドさせることによつて物品を２列に並
べることもできる。

（効果） 本考案によれば、プツシヤを兼ねる位置決め板
の押動作用及び側板によつて、ラベル貼付位置に
達した商品の直交する２辺を基準位置として位置
決めするので、商品の大きさが変つてもラベルプ
リンタの位置調整をすることなしで、ラベルを常
に一定位置に貼付することができ、作業性を高め
ることができる。

又、商品はプツシヤを兼ねる位置決め板により
押動された位置で前記２辺が位置決めされ、位置
決めのための搬送距離が最短であるので、処理能
力が増大するとともに装置の設置面積を最少にし
コストを安価ならしめる。

依つて所期の目的を達する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案第１実施例を示す一部切欠せる
正面図、第２図は同平面図、第３図は同一部切欠
せる側面図、第４図〜第８図は第１実施例の動作
を示す平面動作説明図、第９図は別のラベル貼付
動作を示す平面動作説明図、第１０図は第２実施
例の平面図、第１１図は同側面図、第１２図は包
装機の概観を示す縦断側面図、第１３図はラベル
プリンタと包装機の位置関係を示す平面図、第１
４図は同側面図である。 図中、１……機枠、２……ヒートベル、３……
側板、４……スライド板、Ａ……物品、である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 商品を包装部でストレツチフイルムにより機
   械的に包装し、該商品を搬出コンベア上へ移送
   させ、搬出コンベアの上方に設置したラベルプ
   リンタにより所要データを印字したラベルを発
   行して前記商品に貼付するストレツチフイルム
   包装機において、前記包装部上一側に、前記商
   品を包装部から搬出コンベア方向へ押出し移送
   させるプツシヤを兼ねる位置決め板を設け、搬
   出コンベア搬入側の側辺に位置決め用側板を立
   設するとともに、該側板下に配置し搬出コンベ
   ア上を幅方向へ移動自在なスライド板を設け、
   前記商品をプツシヤによりスライド板上へ押し
   出し、スライド板の移動により商品を前記プツ
   シヤに沿い移送させ側板に当接させて搬出コン
   ベア上へ載置させた状態でラベルプリンタによ
   りラベルを商品に貼付することを特徴とするス
   トレツチフイルム包装機。 (2) 前記搬出コンベアが、包装した商品に底シル
   を施こすヒートベルトである請求項第１項記載
   のストレツチフイルム包装機。