JP4361293B2 - ラベル貼付システムおよび包装貼付システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は商品を搬送しながらラベルを貼付する機能を備えたラベル貼付システムおよび包装貼付システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
計量値付けを行う装置においては、たとえば下記の特許文献1のように、商品の長さに応じて商品を搬送する速度を調整する制御機能を備えたものが知られている。この特許文献1は、前記速度調整をすることで、商品の長さに拘わらず、商品の定位置にラベルを貼付することを狙っている。
【0003】
【特許文献1】
特開昭59−51038号(第1頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、近年、商品の多品種少量生産が行われるようになり、また、商品やトレーごとにラベルの貼付位置が異なる場合があるが、前記先行技術では、かかる場合には対応し得ないときがある。
【0005】
たとえば、図6(b)〜(d)に示すように、搬送される前後の商品Ma,Mbに対するラベルLa,Lbの貼付位置が異なっている場合には、商品の搬送方向の長さとは無関係に、2つのラベルの位置の間隔Spが小さくなる場合がある。つまり、先行の商品Maの下流側と、後続の商品Mbの上流側にラベルLa,Lbを貼付する場合には、前記間隔Spが小さくなる。一方、貼付機は、印字したラベルを発行した後にラベルを商品に貼付するので、前記間隔Spが小さいと、後続の商品Mbが貼付機に到達するまでにラベルの発行貼付が間に合わないという事態が生じる。この場合、ラベルの貼付位置がズレ、ラベルを所定の位置に貼付できない。
【0006】
かかる不具合は、ラベル貼付システムの他に、包装機能を備えた包装貼付システムにおいても同様に生じる。
【0007】
したがって、本発明の目的は、前後の商品のラベルの位置が接近していても、後続の商品に対し所定の位置にラベルを貼付し得るラベル貼付システムおよび包装貼付システムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本第1発明の貼付システムは、商品を第1搬送手段から第2搬送手段上に搬送し、ラベル印字手段が印字したラベルを貼付手段により、前記第2搬送手段上の商品に貼付するラベル貼付システムにおいて、(1) 内容物がトレー上に載せられている商品において、前後のトレーの種類が異なるか否かの判別、(2) 前後の商品の種類が異なるか否かの判別、または(3) 前後の商品におけるラベルの貼付位置が異なるか否かの判別、のうちの少なくとも1つの判別を行う判別手段と、前記判別手段により、前後のトレーの種類、商品の種類または貼付位置が異なると判別された場合には、同じであると判別された場合に比べ、前記第2搬送手段への後続の商品の排出のタイミングを前の商品におけるラベルの前端から後の商品におけるラベルの前端までの距離が所定の基準よりも小さいか否かに拘わらず、遅らせるように制御する制御手段とを備える。
【0009】
一般に、トレーの種類や商品の種類が前後の商品で異なる場合は、ラベルの貼付位置も異なる場合が多い。したがって、ラベルの貼付位置が異なる場合の他に、これらの種類が異なる場合にも、前後の商品に貼付されるラベルの位置の間隔が小さくなりすぎるときがある。そこで、本発明では、前記(1) 〜(3) の場合には、実際に前記間隔が小さいか否かに拘わらず、後続の商品の排出タイミングを遅くすることで、商品が貼付手段に到達するまでの時間を長くしている。これにより、後続の商品のためにラベルを発行する時間が確保されるので、前後の商品のラベルの位置が接近していても所定の位置にラベルを貼付し得る。
【0010】
ラベルの位置同士が接近しているか否かをラベル貼付位置等に基づいて演算することは可能であるが、このように運用すると、演算ソフトが必要になるだけでなく、ユーザーが種々のデータを別途入力する必要が生じるなど実際の運用に際しては面倒になるのに対し、本発明では判別方法が簡易であるため、実現が容易になる。
【0011】
前記第1発明では、第2搬送手段への後続の商品の排出のタイミングを遅らせるように制御したが、これに代えて、本第2発明では、第1搬送手段からラベルが貼付されるまでの商品の搬送速度を小さくするように制御する。このように、商品の搬送速度を小さくすることで、商品が貼付手段に到達するまでの時間が長くなる。これにより、後続の商品のためにラベルを発行する時間が確保される。
【0013】
また、リフタで商品を包装ステーションに押し上げた後に当該商品を包装する包装貼付システムにおいては、前記リフタを前記第1搬送手段として機能させるのが好ましい。
リフタは基本機能として停止機能および速度変更機能を備えていることが多いので、本発明の実現が容易になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
なお、以下の説明において、図1の商品MはトレーT上に載って搬送されていくが、「商品M」とは、トレーT内の内容物を指す場合と、内容物およびトレーTがフィルムで包まれた状態を指す場合とがある。また、商品は必ずしもトレー上に載っている必要はない。
【0015】
図1〜図6は第1実施形態を示す。
全体構成:
図1および図2に示すように、本包装貼付システムは、商品Mを正面側2aの供給装置20から搬入して正面側2aに排出する前方排出型の包装貼付システムである。
図2において、供給装置20上に商品Mが載置されると、供給装置20は、商品Mの載ったトレーTを搬入方向X1に搬送し、リフタ201(第1搬送手段)上に供給する。リフタ201の各ポスト210は、包装機構200の包装ステーションSの直下に配置されていると共に、昇降手段208により上下昇降自在とされている。このリフタ201は、供給装置20から商品Mが供給されると、上昇して商品Mを包装ステーションSに商品Mを押し上げる。
【0016】
一方、包装動作に先立ち、前記包装ステーションSには、張設状態のフィルムFが移送機構202,202によって供給されている。このフィルムFは、商品Mが押し上げられると、商品Mの上面に密着する。この状態で、フィルム折込み機構203は、図3の一対の左右折込板204,204と、後折込板205と、丸棒状の前折込部材206と、折り込み排出用のプッシャー207(図2)によって、フィルムFの前後左右の各側縁部を、トレーTの底面側に折り込んで商品Mを包装すると共に、図2の熱溶着コンベヤ211上に包装済の商品を排出する。熱溶着コンベヤ211は、底面に折り込まれたフィルムF同士を互いに溶着し、その後、包装された商品Mが排出コンベヤ14上に排出される。
【0017】
前記包装ステーションSの上方には、上プリンタ12および上貼機13からなる上貼システム1Sが設けられている。上プリンタ12は、上ラベルNを保持部12a上に発行する。前記上貼機13は、前記保持部12a上の上ラベルNを吸着し、商品Mが排出コンベヤ14上に排出されるまでの間に、所定のタイミングで下降して当該上ラベルNを商品Mの上面に貼付する。
【0018】
図4(a)は本システムの前部の概略平面図である。図4(a)に示すリフタ201により上方向Z(図2)に持ち上げられた商品Mは、リフタ201から排出コンベヤ14に向かう排出方向(前方)X2に搬出され、排出コンベヤ14上の排出位置P1に排出される。商品Mは、当該排出位置P1から、排出コンベヤ14によって右方向Yに搬送され、下流の貼機コンベヤ(第2搬送手段)15を通り、ストックコンベヤ16にストックされる。
【0019】
下貼システム2S:
図1に示すように、貼機コンベヤ15の下方には、下貼システム2Sが設けられている。下貼システム2Sは、商品の内容に応じた下ラベルLを発行する下プリンタ(ラベル印字手段)17と、下ラベルLの貼付を行う下貼機(貼付手段)30を備えている。前記下貼機30は、商品Mが前記貼機コンベヤ15で搬送されている間に、貼付位置P2において、下プリンタ17から発行された下ラベルLを当該商品Mの下面に貼付する。
【0020】
図1において前記下プリンタ17には、ラベルロールRがセットされている。前記ラベルロールRは、多数の下ラベルLが貼着された帯状の台紙L2が巻回されてなる。前記下プリンタ17は、サーマルヘッドやプラテンローラ等からなる印字部18、剥離棒19および巻取ロール17rを備えている。前記下ラベルLは印字部18によって商品に応じたバーコード等が印字されたのち、前記剥離棒19によって台紙L2から剥離され、台紙L2が巻取ロール17rに巻き取られる。一方、剥離棒19により台紙L2から剥離された下ラベルLは、上方に向かって発行される。なお、印字部18は先行の下ラベルLが剥離棒19の位置から離れた後(下ラベルLの搬送が開始された後)に次の下ラベルLの印字を開始する。
【0021】
貼機コンベヤ15は、商品Mの搬送方向Yに並設された複数の搬送ローラ15a(図4(a))を有しており、前記下ラベルLの貼付面を上方に向けた状態で、前記搬送ローラ15aの隙間から当該下ラベルLが飛び出し、前記貼付位置P2において、貼機コンベヤ15で搬送されてくる商品Mの下面に下ラベルLが貼着される。
【0022】
機器構成:
図5に示すように、本システムは、マイコン3を備えており、該マイコン3には、CCDカメラ2、計量手段106、タッチスクリーン10、ストロークキー部11、上プリンタ12、上貼機制御手段13a、下プリンタ17、下貼機制御手段30a、商品検出器40、センタリング機構41およびローカル制御装置42などが、図示しないインターフェイスを介して接続されている。
前記上貼機制御手段13aおよび下貼機制御手段30aには、それぞれ、上貼機13および下貼機30が接続されている。
【0023】
前記マイコン3は、CPU4およびメモリ7を備えている。
商品検出器40は、たとえば光検出器からなり、図4(a)の排出コンベヤ14上の商品Mが下流の貼機コンベヤ15に向って搬送される際に当該商品Mの前端の検出を行う。CPU4は、商品検出器40からの前端検出信号を受け取ると、下プリンタ17に下ラベルLの貼付を行わせる。
前記センタリング機構41は、図1の前記供給装置20上の商品Mがリフタ201(図2)上に供給されるまでの間に、商品Mを左右方向から押し付けて中央にセンタリングするものである。
図5(a)の前記ローカル制御装置42は、前記排出コンベヤ14や貼機コンベヤ15など種々の機器の制御を行う。
【0024】
前記メモリ7は、商品情報記憶部70およびトレー情報記憶部71を備えている。
図5(b)に示すように、商品情報記憶部70には、商品の呼出No. ごとに、品名、単価およびトレーNo. などからなる商品情報が互いに関連付けられて記憶されている。
図5(c)に示すように、トレー情報記憶部71には、前記トレーNo. ごとに、トレーの幅Ty、奥行Txおよび高さからなるトレー情報などと共に、図4(b)に示す前端距離Rxおよび右端距離Ryからなるラベル貼付位置などが互いに関連付けられて記憶されている。前端距離Rxは、トレーTの前端(図4における上端)からラベルLb(La)までの距離である。右端距離RyはトレーTの右端からラベルLb(La)までの距離である。
なお、上ラベルNの貼付には、下ラベルLの貼付位置のデータを用い、下ラベルLと重なる位置に貼付してもよいし、別途、記憶された位置データを利用してもよい。
【0025】
画像処理手段4a:
一方、図5(a)に示すように、供給装置20は、計量コンベヤ100を備えている。計量コンベヤ100に載せられた商品Mの重量は重量検出器101で検出され計量手段106に出力される。前記計量コンベヤ100の上方には、CCDカメラ2が設けられている。前記CCDカメラ2は、供給装置20に載せられたトレーTを撮像して、平面的な寸法を測定するための撮像情報(輝度情報)を出力する。
【0026】
前記マイコン3は、画像処理手段4aを備えている。画像処理手段4aは、CCDカメラ2から入力された撮像情報からトレーTの平面的なエッジTeの位置を検出し、更に、該エッジTeの位置から、所定の画像処理を行い、トレーTの幅、奥行および高さからなるトレーの寸法を算出する。
【0027】
前記CPU4は、画像処理手段4aにより算出されたトレーTの寸法と、トレー情報記憶部71に記憶されたトレー情報とを比較し、トレーNo. (トレーの種類)を特定する。CPU4は、特定された当該トレーNo. に関連付けられた前記ラベル貼付位置Rx,Ry等の貼付条件やプリストレッチ量等の包装条件を読み出す。CPU4は、当該ラベル貼付位置に基づき商品の包装やラベルの貼付等を行う。
【0028】
排出タイミング:
一方、前記CPU4は、特定したトレーNo. と先行のトレーNo. とを比較し、前後のトレーTの種類が異なるか否かの判別を行う。今回特定したトレーNo. が先行のトレーNo. と異なる場合、CPU4は、商品Mが図2の供給装置20からリフタ201上に搬送された後、リフタ201を所定時間T、停止させる。したがって、CPU4は、前後のトレーTの種類が異なっているか否かの判別を行う判別手段を構成していると共に、リフタ201を下方の待機ステーションS1(図1)において所定時間T停止させて、排出コンベヤ14への後続の商品Mの排出タイミングを遅らせるように制御する制御手段を構成している。
【0029】
ここで、図4(b)に示す商品Mbはリフタ201によって持ち上げられた後、プッシャー207(図2)により排出方向X2に一定の排出距離Sp1だけ押され、排出コンベヤ14上の排出位置P1に排出される。その後、商品Mは、排出コンベヤ14および貼機コンベヤ15によって搬送方向Yに搬送距離Sp2を進んだとき、貼付位置P2において下ラベルLbが下面に貼付される。前記排出距離Sp1は商品ごとに異なるが、プッシャー207の作動時間(サイクルタイム)はトレーや商品の大きさに拘わらず一定であるから、前後の商品Ma,Mbにおいて、判別すべきラベルLa,Lb間の間隔Spは本来、搬送距離Sp2となる。
【0030】
ところで、下ラベルLの貼付位置は、前述のように、トレー情報記憶部71にトレーTごとに設定記憶されているので、図6(b)に示すように、トレーTの種類が変更されるとラベルLの貼付位置が変わる場合があり、前後のラベルLa,Lb間の間隔(前のラベルLaの前端から後のラベルLbの前端までの距離)Spが小さくなる場合がある。かかる場合には、ラベルLa,Lb間の貼付のインターバル(ラベルを貼付する時間間隔)が短くなるので、下プリンタ17による下ラベルLの印字が間に合わなくなるおそれがある。
そのため、本実施形態では、トレーTの種類が異なる場合には、実際に前記間隔Spが小さいか否かに拘わらず、商品Mの搬送をリフタ201上で所定時間T停止させるようにしている。リフタ201を停止させる時間Tは、たとえば、下プリンタ17が下ラベルLを印字するのに要する時間とほぼ同じ一定の所定時間Tに設定してもよい。
【0031】
なお、図4(b)に示す排出方向X2については、プッシャー207の作動時間が一定であるから、図6では、ラベルLa,Lb間の間隔Spを搬送方向Yの搬送距離Sp2で模式的に示している。
【0032】
包装貼付動作:
オペレータは、所定の操作を行い本システムを起動した後、商品の呼出No. をタッチスクリーン10等から入力して当該商品の商品情報を呼び出す。そして、供給装置20上に商品Mを次々に置くと、供給装置20上の商品Maの重量が、図5(a)の重量検出器101で検出され計量手段106に出力される。商品Maは、図2の供給装置20上を搬入方向X1に搬送されながら、センタリング機構41によりセンタリングされ、リフタ201上に搬送される。
一方、図5(a)のCCDカメラ2がトレーTを撮像し、当該撮像情報をマイコン3に出力する。この撮像情報に基づき、画像処理手段4aがトレーTの幅、奥行および高さを算出し、当該算出されたトレーTの寸法に基づいて、CPU4がトレー情報記憶部71のトレーNo. を特定すると共に、当該トレーNo. に対応する貼付条件や包装条件をトレー情報記憶部71から読み出す。
【0033】
CPU4は、前記トレーNo. に基づき、先行の商品Maと、今回特定した次の商品MbとのトレーNo. を比較し、トレーの種類が異なっているか否かの判別を行う。
前後の商品Ma,MbのトレーNo. が一致する場合には、前記搬送後、リフタ201が直ちに上昇して包装機構200により商品Mbが包装された後、該商品Mbは、図4(a)のリフタ201から排出コンベヤ14上の排出位置P1に排出される。
一方、前後の商品Ma,MbのトレーNo. が異なっている場合には、商品Mbがリフタ201上に搬送された後、リフタ201が待機ステーションS1(図2)において、所定時間Tだけ停止される。その後、リフタ201が上昇して包装動作が行われ、排出位置P1に商品Mbが排出される。
【0034】
排出位置P1の商品Mbは、排出コンベヤ14によって右方向Yに搬送され、商品検出器40が商品Mの前端を検出した後、貼機コンベヤ15上の貼付位置P2において下面に下ラベルLが貼付され、ストックコンベヤ16にストックされる。
【0035】
このように、前後のトレーTの種類が異なる場合には、リフタ201の上昇を所定時間T停止させて、後続の商品Mbの排出タイミングを遅くすることで、商品Mbがラベルの貼付された発行位置P2に到達するまでの時間を長くすることができる。そのため、後続の商品Mbに貼付する下ラベルLの発行時間が確保されるので、前後の商品Ma,Mbの下ラベルLの間隔Sp2が接近していても、下プリンタ17による下ラベルLの発行が間に合い、所定の位置に下ラベルLを貼付することができる。
【0036】
なお、前記第1実施形態では、前後のトレーの種類が異なる場合に、リフタ201を所定時間T停止させるように制御したが、これに代えて、たとえばリフタ201の上昇速度を小さくするなどにより、リフタ201からラベルLが貼付されるまでの商品Mの搬送速度を小さくするように制御してもよい。
かかる制御によれば、商品の搬送速度を小さくすることで、商品が貼付手段に到達するまでの時間が長くなる。そのため、後続の商品のためにラベルを発行する時間を確保することができる。
【0037】
また、排出タイミングを遅らせる基準としては、前後のトレーの種類が異なるか否かについて判別する以外に、以下の基準に基づいて判別してもよい。
図6(c)のように、商品Ma,Mbがトレー上に載せられていない商品については、前後の商品Ma,Mbの種類が互いに異なるか否かについて判別を行う。商品の種類が異なると、ラベル同士の距離が近づく場合があるからである。
あるいは、図6(d)のように、前後の商品Ma,Mbにおけるラベルの貼付位置Ryが互いに異なるか否かについて判別を行う。貼付位置が異なっておれば、ラベル同士の距離が近づく場合があるからである。
また、商品Aを10個、商品Bを5個包装するというような予約設定を行った場合において、商品Aと商品Bの切り換わりの際に本発明を適用することも有効である。
さらに、前述の3種類の判別基準のうち、2以上の判別基準を組み合わせて用いてもよい。たとえば、トレーの種類の判別に加え、ラベルの貼付位置の判別を行えば、同一種類のトレーに異なる貼付位置が設定されている場合にも有効である。
【0038】
図7は本発明の理解に役立つ参考例を示す。
本参考例では、前記前後のトレーの種類、商品の種類またはラベル貼付位置の判別に加え、前後の商品Ma,Mbにおける下ラベルLの間隔が所定の基準よりも近づいていると判別した場合にのみ、商品Mの排出タイミングを遅らせるようにしている。以下に述べる判別方法以外は、第1実施形態と同様であり、その詳しい説明を省略する。
【0039】
まず、CPU4は、商品特定後、前記前後のトレーの種類、商品の種類またはラベル貼付位置が異なると判別した場合には、トレーTの寸法に基づき、以下の式を用いて図7に示す搬送距離Sp2を算出する。
Sp2=A+Ry−Ty/2
A:排出位置P1から下ラベルLが発行される発行位置P2までの距離
Ry:右端距離
Ty:トレー幅
【0040】
前記算出後、CPU4は搬送距離Sp2が所定の値以下である場合には、ラベルLa,Lb間の間隔が近づいていると判別し、商品Mの排出のタイミングを遅らせるか商品Mの搬送速度を小さくするように制御する。
なお、搬送距離Sp2に排出距離Sp1を加算したラベル同士の間隔Spに基づいて前記判別を行ってもよい。
【0041】
ところで、CCDカメラ2によって撮像したトレーのうち、図8(a)に示すように、異なる種類のトレーT1,T2が平面的には同じトレーに見えてしまう場合がある。
そこで、図8(b)に示すように、トレーT1,T2の斜め上方から光を照射する別の光源を追加すると、トレーの高さの違いによって影の長さh1,h2が異なる。そのため、影の長さh1,h2の違いに基づきトレーT1,T2の高さを求めることができる。
【0042】
したがって、平面的には同じトレーに見えてしまうものであっても、これらの判別に高さ情報を加えることによって、トレー情報記憶部71から精度よくトレーを特定することができるから、ラベル貼付条件や包装条件の設定の誤りを防ぐことができる。
【0043】
なお、図8(c)に示すように、トレーT1,T2の斜め上方から光を照射することにより、計量コンベヤ100の表面とトレーT1,T2の上面との輝度差に基づいて高さを算出するようにしてもよい。
【0044】
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
たとえば、包装貼付システムとしては、前記実施形態で説明した折込式の他に、いわゆるトップシール式の包装貼付システムについても本発明を適用し得る。なお、ここでいう、トップシール式の包装システムとは、物品が載置されたトレーの開口部を伸縮性を有するフィルムで覆い、当該フィルムを前記トレーの開口部周囲に溶着させることでトレーの開口部を前記フィルムで密封し、該フィルムの余剰部分を除去するものをいう。
【0045】
また、前記両実施形態では、本発明を包装貼付システムの下貼システム2Sに適用した場合について説明したが、自動値付システムや自動計量値付システムにおける上貼システム1Sに適用してもよいし、上下両方の貼付システム1S,2Sに適用してもよい。
さらに、リフタ201の代わりに排出コンベヤ14による商品Mの搬送を停止または搬送速度を小さくすることで、商品の排出タイミングを遅らせたり、商品の搬送速度を小さくするようにしてもよい。
【0046】
また、台紙を用いない台紙レスのラベルを用いてもよい。また、各貼付機は、ラベルの表面を吸着して搬送する吸着搬送式や、エアでラベルを吹き付けて商品の面に貼付するエア吹付式を採用してもよい。
また、商品の搬入経路にセンタリング機構を備えている必要はない。
したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈される。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、前後の商品のラベルの位置が接近していても、商品の排出タイミングを遅らせたり、あるいは、商品の搬送速度を小さくすることにより、商品の長さが同じ場合でもラベルを所定の貼付位置に貼付することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる包装貼付システムを示す概略正面図である。
【図2】包装機構を示す概略側面図である。
【図3】フィルムの折り込み動作を示す斜視図である。
【図4】(a)は包装貼付システムの前部の概略平面図、(b)は商品の搬送経路を示す概略平面図である。
【図5】(a)は包装貼付システムを示す概略構成図、(b),(c)はメモリの記憶内容を示す図表である。
【図6】ラベル同士の間隔を示す概略平面図である。
【図7】 本発明の理解に役立つ参考例にかかる商品の搬送経路を示す概略平面図である。
【図8】トレーの高さ検出の方法を示す概略側面図である。
【符号の説明】
4:CPU(判別手段,制御手段)
15:貼機コンベヤ(第2搬送手段)
17:下プリンタ(ラベル印字手段)
30:下貼機(貼付手段)
201:リフタ(第1搬送手段)
L,La,Lb:ラベル
M,Ma,Mb:商品
T,T1,T2:トレー
Claims (3)
- 商品を第1搬送手段から第2搬送手段上に搬送し、ラベル印字手段が印字したラベルを貼付手段により、前記第2搬送手段上の商品に貼付するラベル貼付システムにおいて、
下記の(1) 〜(3) の判別のうちの少なくとも1つの判別を行う判別手段と、
(1) 内容物がトレー上に載せられている商品において、前後のトレーの種類が異なるか否かの判別、
(2) 前後の商品の種類が異なるか否かの判別、
(3) 前後の商品におけるラベルの貼付位置が異なるか否かの判別、
前記判別手段により、前後のトレーの種類、商品の種類または貼付位置が異なると判別された場合には、同じであると判別された場合に比べ、前記第2搬送手段への後続の商品の排出のタイミングを前の商品におけるラベルの前端から後の商品におけるラベルの前端までの距離が所定の基準よりも小さいか否かに拘わらず、遅らせるように制御する制御手段とを備えたラベル貼付システム。 - 商品を第1搬送手段から第2搬送手段上に搬送し、ラベル印字手段が印字したラベルを貼付手段により、前記第2搬送手段上の商品に貼付するラベル貼付システムにおいて、
下記の(1) 〜(3) の判別のうちの少なくとも1つの判別を行う判別手段と、
(1) 内容物がトレー上に載せられている商品において、前後のトレーの種類が異なるか否かの判別、
(2) 前後の商品の種類が異なるか否かの判別、
(3) 前後の商品におけるラベルの貼付位置が異なるか否かの判別、
前記判別手段により、前後のトレーの種類、商品の種類または貼付位置が異なると判別された場合には、同じであると判別された場合に比べ、前記第1搬送手段からラベルが貼付されるまでの商品の搬送速度を前の商品におけるラベルの前端から後の商品におけるラベルの前端までの距離が所定の基準よりも小さいか否かに拘わらず、小さくするように制御する制御手段とを備えたラベル貼付システム。 - 請求項1もしくは2のラベル貼付システムを備え、
リフタで包装ステーションに押し上げた商品を包装し、包装済の商品を前記包装ステーションから排出位置まで排出し、当該排出した商品をコンベヤで搬送しながら貼付手段によりラベルを貼付する包装貼付システムにおいて、
前記リフタが前記第1搬送手段として機能する包装貼付システム。
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