JPH0311048A - ヒドロキシアニリン類からカーバメート誘導体の製造方法 - Google Patents

ヒドロキシアニリン類からカーバメート誘導体の製造方法

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JPH0311048A
JPH0311048A JP14331889A JP14331889A JPH0311048A JP H0311048 A JPH0311048 A JP H0311048A JP 14331889 A JP14331889 A JP 14331889A JP 14331889 A JP14331889 A JP 14331889A JP H0311048 A JPH0311048 A JP H0311048A
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JP
Japan
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compound
carbonate
hydroxyaniline
catalyst
hydroxyanilines
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JP14331889A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Kiso
佳久 木曽
Tetsuo Hayashi
林 哲雄
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は触媒の存在下に、ヒドロキシアニリン類とアル
キルカーボネート化合物とからカーバメート誘導体を選
択的に製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
N−(m−ヒドロキシフェニル)カルバミン酸メチルエ
ステル(以下MHCと略記する)は農薬の製造原料とし
て有用な化合物である。
従来、MHCの合成法としては、−アミノフェノールと
クロロギ酸メチルとから製造する方法が知られている。
しかし、この方法では、原料となるクロロギ酸メチルは
粘膜、皮膚などを強く刺激するため取扱いが難しく、さ
らにこのクロロギ酸メチルを合成するためには有毒なホ
スゲンを使用するため、安全性の面で問題がある。
ところで、アニリン誘導体のアミノ基をカーボネートと
反応させてカルバミン酸エステルのN−フェニル置換体
であるカーバメートを製造する方法として、芳香族アミ
ンとカーボネートとを、可溶性の一価の亜鉛または二価
のスズ化合物の存在下に、80〜300℃で1〜6時間
反応させる方法(特開昭57−188558号)、芳香
族アミンとカーボネートとを、アルカリ金属またはアル
カリ土類金属のアルコキシドを芳香族アミンに対して0
.01〜1モル%添加して、50〜150℃で反応させ
る方法(特開昭57−142958号)、芳香族アミン
とカーボネートとを、アルカリ金属アルコキシド、アル
カリ金属水酸化物またはナトリウムアミドの存在下に、
無溶媒または低級アルコールなどの溶媒を用いて10〜
250℃で数分〜15時間反応させる方法(特開昭52
−14745号)などがあるが、芳香族アミンとしてヒ
ドロキシアニリン類を用いた例はない。
一方、フェノールの水酸基をカーボネートと反応させて
フェノールの炭酸エステルを製造する方法として、フェ
ノールとカーボネートとを、アルカリ金属またはアルカ
リ土類金属のハロゲン化物。
炭酸塩、カルボン酸塩、水酸化物、アルコキシド。
フェノキシトの触媒をカーボネートに対して0.05〜
30モル%存在させ、80〜300℃で反応させる方法
(特開昭56−25138号)、ルイス酸を用いる方法
(特開昭51−105032号)などが知られている。
ヒドロキシアニリンは分子内にアミノ基と水酸基の両方
を有しているので、ヒドロキシアニリンとアルキルカー
ボネートとを反応させた場合、前記従来例から推察され
るように、アルキルカーボネートはヒドロキシアニリン
のアミノ基および水酸基のいずれとも反応することが予
想される0例えばヒドロキシアニリンとジメチルカーボ
ネートとを反応させた場合、目的とするヒドロキシアニ
リンのアミノ基の水素原子が−C(=0)QC)1.基
と置換する反応(N−(ヒドロキシフェニル)カルバミ
ン酸メチルエステルの合成〕の他に、アミノ基の水素原
子がメチル基と置換する反応、水酸基の水素原子が−C
(=O)OCR,基と置換する反応あるいは水酸基の水
素原子がメチル基と置換する反応などが並行して進行す
ることが予想される。
したがって、ジメチルカーボネートのようなアルキルカ
ーボネート化合物と、水酸基およびアミノ基の2つの官
能基を有するヒドロキシアニリン類とを反応させる場合
には、アルキルカーボネート化合物が、水酸基およびア
ミノ基のいずれの基と反応するかは不明である。さらに
アルキルカーボネート化合物を用いて、ヒドロキシアニ
リン類のカーバメート化反応を選択的に進行させてN−
(ヒドロキシフェニル)カルバミン酸エステルを製造す
る条件については、全く知られていない。
〔発明が解決しようとする課題〕
したがって、本発明の目的は、ヒドロキシアニリン類と
アルキルカーボネート化合物とからカーバメート誘導体
を選択的に製造する方法を提案することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、触媒の存在下に、ヒドロキシアニリン類とア
ルキルカーボネート化合物とを反応させることを特徴と
するカーバメート誘導体の製造方法である。
本発明で使用するヒドロキシアニリン類としては、下記
一般式(1)で表わされるヒドロキシアニリン類をあげ
ることができる。
一般式 (式中、R1は水素原子、アルキル基、アリール基。
アルコキシ基またはハロゲンを示す、)前記一般式(1
)で表わされるヒドロキシアニリン類として、具体的に
はm−アミノフェノール、〇−アミノフェノール、P−
アミノフェノール、3−ヒドロキシ−5−メチルアニリ
ン、3−ヒドロキシ−5−クロロアニリン、3−ヒドロ
キシ−4−フェノキシアニリンなどがあげられる。これ
らの中では、0.■+ P−アミノフェノールが好まし
く、特にm−アミノフェノールが好ましい。
本発明で使用するアルキルカーボネート化合物としては
、下記一般式(n)で表わされるカーボネート化合物を
あげることができる。
一般式 (式中、R2は炭素数1〜10のアルキル基を示し、R
3はR2と同じかまたはアリール基を示す。)前記一般
式(II)で表わされるカーボネート化合物として、具
体的にはジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート
、 ジ−n−プロピルカーボネート、ジ−t−ブチルカ
ーボネート等のジアルキルカーボネート;メチルフェニ
ルカーボネート、エチルフェニルカーボネート等のアル
キルアリールカーボネートなどがあげられる。これらの
中では、ジメチルカーボネート、メチルフェニルカーボ
ネートが好ましい。
本発明で使用する触媒としては、塩基性化合物。
金属化合物などがあげられる。塩基性化合物としては、
例えばリチウム金属、ナトリウム金属、カリウム金属、
セシウム金属、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化セシウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエト
キシド、ナトリウムフェノキシト、カリウムメトキシド
、セシウムメトキシド、水素化ナトリウム、ナトリウム
アミド、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、酸化ナ
トリウム等のアルカリ金属化合物;水酸化マグネシウム
、水酸化カルシウム、酸化マグネシウム、カルシウムジ
メトキシド等のアルカリ土類金属化合物などがあげられ
る。金属化合物としては、例えば酸化第一スズ、塩化第
一スズ、塩化第二スズ、酢酸第一スズ、ジブチル酸化ス
ズ、テトラブチルスズ、CQSn (n−C4H,)、
 O5n (n−C4us )OH。
(CJsO5n(n−CJs)z)to等のスズ化合物
;酢酸亜鉛。
塩化亜鉛、アセチルアセトナート亜鉛等の亜鉛化合物;
テトラブトキシチタン、テトライソプロポキシチタン、
テトラフェノキシチタン、四塩化チタン等のチタン化合
物;塩化アルミニウム、トリイソプロポキシアルミニウ
ム等のアルミニウム化合物; Zr(C,H,)、(4
2等のジルコニウム化合物などがあげられる。
以上の中では、アルカリ金属化合物が好ましく、特にそ
の金属、アルコキシ化合物、水酸化物、水素化合物、ア
ミド化合物が好ましい。
本発明では、前記触媒の存在下に、前記一般式(I)お
よび(II)で表わされるヒドロキシアニリン類とアル
キルカーボネート化合物とを反応させて、下記一般式(
III)で表わされるカルバミン酸アルキルエステルの
N−ヒドロキシフェニル置換体であるカーバメート誘導
体を選択的に製造する。
一般式 %式% (式中、R1ないしR2は前記と同じ。)アルキルカー
ボネート化合物としてジアルキルカーボネートを用いる
場合はもとより、アルキルアリールカーボネートを用い
た場合でも、前記−般式〔■〕で表わされるアルキルエ
ステルが選択的に生成することは驚きである。
本発明では、前記触媒の存在下に、下記反応条件下で反
応させることにより、前記一般式〔m)で表わされるカ
ーバメート誘導体を選択的に製造することができる。
反応系内のヒドロキシアニリン類とアルキルカーボネー
ト化合物との割合は、ヒドロキシアニリン類/アルキル
カーボネート化合物のモル比で、通常0.2〜20、好
ましくは1〜5の範囲が好ましい。触媒とヒドロキシア
ニリン類との割合はカーバメート誘導体を選択的に合成
する上で重要であり、触媒/ヒドロキシアニリン類のモ
ル比で、通常o、oos〜10.好ましくは0.1〜5
.より好ましくは0.3〜3が好ましい。
反応は、温度が通常室温〜250℃、好ましくは50〜
170℃、より好ましくは70−150℃、圧力が通常
常圧〜50気圧、好ましくは常圧〜lO気圧、時間が通
常0.1〜50時間、好ましくは0.2〜IO時間で行
うのが好ましい。
反応は無溶媒系で行っても良いが、メタノール、エタノ
ール、ブタノール等のアルコール類;N−メチル−2−
ピロリドン、N−ジメチルホルムアミド等のアミド類;
テトラメチル尿素、N、N’−ジメチルイミダゾリトン
等の尿素類などの溶媒を用いて行ってもよい。
本発明の反応を行うための反応器は特に限定されず、樽
型、管型など任意のものが使用できる。
また、本発明の反応様式も特に限定されず、バッチ式、
連続式の任意の様式で実施できる。
本発明の製造方法において製造されたカーバメート誘導
体は、農薬の製造原料などとして利用できる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、特定の触媒存在下に、ヒドロキシアニ
リン類とアルキルカーボネート化合物とを反応させるよ
うにしたので、カルバミン酸アルキルエステルのN−ヒ
ドロキシフェニル置換体であるカーバメート誘導体を選
択的に製造できる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について説明する。
実施例1 m−アミノフェノール3.3g(30ミリモル)とジメ
チルカーボネート8.3gにナトリウムメトキシド(2
8重量%メタノール溶液) 11.5gを触媒として加
え、90℃のオイルバス中でマグネット攪拌しながら還
流下で3時間反応を行った。冷却後、メタノールをエバ
ポレートして除き、水100鳳Qを添加して希塩酸でp
H8〜9に中和した。この反応液に酢酸エチル100m
12を加えて生成物を抽出し、さらにヘキサンで晶析後
、濾過、乾燥して4.5gの生成物を得た。
H−NMRの分析から、この生成物はN−(m−ヒドロ
キシフェニル)カルバミン酸メチルエステル(MBC)
であることを確認した。m−アミノフェノールに対する
単離収率は90モル%であった。
実施例2〜10 触媒と反応条件を変えた以外は、I−アミノフェノール
とジメチルカーボネートとからのMHCの合成反応を実
施例1と同様にして行った。なお、実施例7〜10はオ
ートクレーブ中で反応を行った。
結果を表1に示す。生成物の分析は液体クロマトグラフ
ィで行った。なお、m−アミノフェノールをMAP、 
ジメチルカーボネートをDMC,N−メチル−m−アミ
ノフェノールをNMMAPとして略号で表わした。
実施例11〜20 ジメチルカーボネートの代りにメチルフェニルカーボネ
ート(PMC)を用い1反応条件を表2に示すように変
えた以外は実施例2と同様に行った。
結果を表2に示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)触媒の存在下に、ヒドロキシアニリン類とアルキ
    ルカーボネート化合物とを反応させることを特徴とする
    カーバメート誘導体の製造方法。
JP14331889A 1989-06-06 1989-06-06 ヒドロキシアニリン類からカーバメート誘導体の製造方法 Pending JPH0311048A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011201795A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Mitsui Chemicals Inc アルキルアリールカルバメートの製造方法およびイソシアネートの製造方法
JP2014510714A (ja) * 2011-01-18 2014-05-01 グラクソ グループ リミテッド レチガビンの製造方法

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