JPH03109121A - 異温度室 - Google Patents

異温度室

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JPH03109121A
JPH03109121A JP1246168A JP24616889A JPH03109121A JP H03109121 A JPH03109121 A JP H03109121A JP 1246168 A JP1246168 A JP 1246168A JP 24616889 A JP24616889 A JP 24616889A JP H03109121 A JPH03109121 A JP H03109121A
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temperature
vehicle
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chamber
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Shigeki Ochi
越智 重貴
Katsumi Hayashi
勝美 林
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  • Air-Conditioning Room Units, And Self-Contained Units In General (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、冷蔵車や冷凍車などにおいて、単一の断熱
室を複数の部分空間に仕切り、これらの部分空間を互い
に異なる温度に保つ異温度室に関する。
〔従来の技術〕
冷蔵車や冷凍車(以下、「冷凍車」と総称)において、
積載する物品のうちの一部を第1の温度(たとえば0℃
)に保持し、他の一部を第2の温度(たとえば−25℃
)に保持する異温度室が知られている。
第12図は、従来の異温度冷凍室を備えた冷凍車の概念
的平面図であり、このタイプの冷凍車は、たとえば「コ
マーシャルモーター41987年12月号(シー・エム
出版社)中の「ヂーゼル機器」社の広告頁(頁番号なし
)に記載されている。第12図において、この冷凍車1
00の冷凍室101は、固定仕切板110によって、2
つの部分空間102.103に仕切られている。そして
、部分空間102,103には、1台ずつの蒸発器10
4.105がそれぞれ設置されている。そして、これら
の蒸発器104,105への冷媒の供給量を異なったも
のとすることにより、部分空間102.103は互いに
異なった温度に保たれる。前方の部分空間102への物
品の出入れは側方扉107を通じて行われ、後方の部分
空間103への物品の出入れは後方扉106を通じて行
われる。
第13図は従来の異温度冷凍室の他の側を示す図であり
、このタイプのものは、「ニュートラツクJ1989年
4月号52〜53頁および108頁(日新出版)に示さ
れている。第13図の冷凍車200でもまた、冷凍室2
01を仕切板210で部分空間202,203へと仕切
っているが、蒸発器204は前方の部分空間202のみ
に設置されている。仕切板210には小窓211が設け
られ、この小窓211を通じて前方の部分空間202の
冷気の一部を後方の部分空間203へと流入させること
により、2つの部分空間202,203を異なる温度に
保つ。なお、小窓211に送風ファンを取付けたものも
知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上の従来例のうち、まず、第12図示の冷凍車101
では次のような問題がある。
(1)  この冷凍車100では、2台の蒸発器104
.105に対してひとつのコンプレッサからバランスよ
く冷媒を供給することが困難である。
すなわち、各蒸発器104,105への冷凍の振分けは
バルブの切換を通じて行われるが、このバルブの切換制
御が容易ではない。
(2)  また、2台の蒸発器104,105を設置し
なければならないため、冷凍車100の重量やコストが
増大する。
(3)  仕切板110には蒸発器105およびそれに
対する配管を設置しなければならないため、仕切板11
0を移動式にして部分空間102,103の体積比を変
更することが困難である。
一方、第13図示の冷凍車200における問題点は次の
通りである。
(4)  後方の部分空間203への冷気供給は小窓2
11を通じて副次的に行われるのみであるため、この後
方の部分空間203の温度は前方の部分空間202の温
度に依存し、双方の温度を独立に設定できない。また、
後方の部分空間203では冷気の循環が悪く、その結果
、この部分空間203での温度制御精度は低くならざる
を得ない。
(5)  また、前方の部分空間202への冷凍物品の
出入れなどに伴って前方の部分空間202内の温度が変
化すると、小窓211を通じた後方の部分空間203へ
の冷気の供給状況も変化してしまう。すなわち、2つの
部分空間202,203の間での冷気の相互干渉が生じ
やすい。
さらに、これら2つのタイプの冷凍車100゜200に
共通な問題として: (6)  前方の部分空間102 (202)への冷凍
物品の出入れのための側方ff107 (207)を、
後方の部分空間103 (203)への出入れのための
後方扉106 (206)のほかに設けねばならず、扉
の数を減少させることができない、という問題もある。
そして、これらの問題は冷凍車に限らず、複数の部分空
間を互いに異なる温度に保つための異温度室において一
般に生ずる問題である。
〔発明の目的〕
この発明は上述の問題の解決を意図しており、(a) 
 −台の熱交換器(蒸発器など)で複数の部分空間の温
度制御を行うことができること、(b)  異温度室の
重量やコストを低減させることができること、 (C)  部分空間の体積比を変更可能とすること、(
d)  各部分空間の温度設定を独立に行えるようにす
るとともに、各部分空間での温度制御精度を高めること
、 (e)  各部分空間の温度の相互干渉を防市すること
、 の5つの条件を同時に満足させるような異温度室を提供
することを第1の目的とする。
また、上記(6)の問題が車両用の異温度室において特
に問題となることに対応して、この発明では、 (「)車両用の異温度室(物品収容庫)において、上記
(a)〜(e)の条件下において、物品出入扉を車両後
方以外に設けなくてもよいようにすること、 を第2の目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記第1の目的を達成するため、請求項1記載の発明で
は、単一の断熱室を複数の部分空間に仕切り、これらの
部分空間を互いに異なる温度に保持する異温度室を対象
として:前記断熱室内へ開口する熱交換口を有し、前記
熱交換口から暖気または冷気に相当する気流を前記断熱
室へと送風する熱交換器と;前記断熱室内に移動可能に
設けられて前記断熱室を複数の部分空間に仕切るととも
に、その端部の一部が前記熱交換口に対向する仕切板と
;前記仕切板の端部の前記一部と前記熱交換器とのうち
少なくとも一方に取付けられて前記気流を可変の振分は
比で振分けて前記複数の部分空間へとそれぞれ導く気流
振分は手段とを設け、前記仕切板による仕切り位置と前
記振分は手段における気流振分は比とに応じて、前記複
数の部分空間を互いに異なる温度に保持するようにして
いる。
また、請求項2の発明は第2の目的に対向しており:前
記断熱室は車両の運転席の後方に設けられる物品収容庫
であり;前記熱交換口は、前記物品収容庫の前記運転席
例の壁面または天井面の“付近において開口しており;
前記仕切板は前記車両の側面に略平行に立設されて、前
記車両の両側面間を結ぶ方向に移動可能であり;さらに
、前記物品収容庫の物品出入扉が前記車両の後端部側に
設けられている。
〔作用〕
まず、請求項1記載の発明においては、−台の熱交換器
からの気流が気流振分は手段によって振分けられて、各
部分空間へとそれぞれ供給される。
この振分は比は各部分空間の設定温度などに応じて変更
される。また、部分空間の体積比は、仕切板の移動によ
って達成される。
請求項2の発明では、車両用異温度室を対象として、熱
交換器の熱交換口を、運転席側の壁面または天井面付近
に設け、仕切板を車両の縦方向に設けている。したがっ
て、車両後部扉から各部分空間へアクセス可能である。
〔実施例〕
A1機構的構成 第1図は、この発明を冷凍車の冷凍室に適用した一実施
例の透視図である。冷凍車1は、運転席2の後部に設置
された冷凍室3を備えている。冷凍室3は断熱材で形成
された箱体であり、この車両の後端部に相当する部分に
、両開きの扉4a。
4bを有している。
冷凍室3内には、冷凍車1の縦方向(すなわち側面に平
行な方向)αに沿って仕切板1oが立設されている。こ
の仕切板1oは、好ましくは断熱材を用いて形成されて
いる。また、冷凍室3の運転席側壁面付近の上下2ケ所
に、冷凍車1の両側面間を結ぶ方向βに延びるガイド棒
5a、5bが取付けてあり、仕切板10に穿設した孔6
内に、これらのガイド棒5g、5bが挿通されている(
第1図では、上方のガイド棒5aに対応する孔は表わさ
れていない)。さらに、車両後方側の上下2ケ所にも同
様のガイド棒5c、5dが設けられ、そのそれぞれが孔
6に挿通されている。なお、冷凍物品の出入庫の障害と
ならぬように、下側のガイド棒5dは、床面下に設けた
溝7の中に設けられており、それに対応する孔6も、仕
切板1゜の下端の一部を溝7の中に延長してその中に設
けられている。もっとも、このガイド棒5d自体を設け
なくとも仕切板10のガイドは可能であるため、ガイド
棒5dの設置を省略してもよい。
仕切板10はガイド棒5a〜5dに案内されてβ方向に
移動可能である。仕切板10を任意の位置に設定するこ
とにより、冷凍室の内部空間は左側空間LSと右側空間
RSとに仕切られる。なお、仕切板10を冷凍室3の左
右側面のうちいずれか一方側に寄せれば、単一の冷凍空
間が形成され、単一温度での冷凍運搬にも使用可能であ
る。
冷凍室3の運転席側壁面の上部には、熱交換器としての
蒸発器20が設置されている。蒸発器20の送風口(熱
交換口)21は車両後方を向いている。蒸発器20に冷
媒を供給するためのコンプレッサ22は冷凍車1のエン
ジンに連結され、冷媒冷却用のコンデンサ23は運転席
の上部に取付けである。
仕切板10のうち、蒸発器20の位置に相当する角部は
切り欠かれており、この切欠きには、モータ等で構成さ
れたアクチュエータ15が取付けられている。アクチュ
エータ15の作動軸には、送風口21からの冷気を振分
けて各空間LS、R8へと案内する気流分離板16が取
付けである。
アクチュエータ15を駆動することにより、気流分離板
16はアクチュエータ15を中心として水平面内θ方向
で自在に旋回し、任意の旋回角度で停止二する。
一方、蒸発器20の下側両側部には、一対の温度センサ
25L、25Rが固定されており、これらによって、各
空間LS、R3の温度が検知される。なお、運転席30
には、冷凍サイクルおよびアクチュエータ15の制御の
ためのコントローラ30が設置されている。
第2図は、第1図のF2矢視図(部分側面図)であり、
蒸発器20付近の構造を示している。この第2図におい
て内部構造を模式的に示すように、蒸発器20の内部に
はコイルフィン26と送風ファン27とが設けられてい
る。なお、図示しないが、蒸発器20の空気吸込口は、
蒸発器20の下面の壁側位置に存在する。
第2図中のガイド棒5aと孔6との関係が第3図に示さ
れている。仕切板10を貫く中空管材11が仕切板10
に固定され、この管材11の中空部が孔6となっている
。管材11の側面にはネジ孔13が切ってあり、その中
に蝶ネジ12を螺入する。蝶ネジ12をゆるめると仕切
板10はガイド棒5aに沿ってβ方向に移動自在となり
、所望の移動位置で蝶ネジ12を締めることにより、仕
切板10の位置が固定される。なお、このような構造は
、第1図のガイド棒5a〜5dに対応する孔6のすべて
において形成されている。
第2図および第3図に示すように、仕切板10の各端面
のうち、蒸発器20と対向する部分以外の各部分には、
シール材14が固定されている。
このシール材14は、冷凍室3の壁面3aと仕切板10
との間のギャップを埋めることにより、各部分空間LS
、R3(第1図)の間の冷気の漏れヲ防止する。このシ
ール材14は、ゴム、スポンジ、独立気泡の発泡剤(た
とえばウレタン)などを用いて形成される。第3図示例
のシール材14は両爪形の断面を有し、仕切板10に同
前されている。また、第4図示のような断面片爪形のシ
ール材14aをビス14bで仕切板10に固定してもよ
い。
B6気流分離板16の制御原理 この冷凍室3では気流分離板16の旋回角を変えること
により、蒸発器20の送風口21からの冷気を左右の空
間LS、RSへと振分ける。この旋回角の値(したがっ
て冷気の振分は比)を定めて、それによってアクチュエ
ータ15の駆動制御を行う原理を以下で説明する。
まず、第1図のF5矢視図(部分平面図)に1.II当
する第5図を参照して、各員を以Fのように定義する。
11・・・左側空間LSのβ方向の幅。
夕゛・・・右側空間R3のβ方向の幅。9,111 2は仕切板10の位置によって定まる。
1 .1  ・・・左右空間LS、R8のそれぞれto
   20 の設定温度(たとえば0℃と、−25℃)。
11.12・・・センサ25L、25Rでそれぞれ検出
した左右空間LS、R3の実測温度。
θ・・・分離板16の旋回角。
L・・・分離板16の長さ。
a・・・分離板16の先端の、基準位置Pからのβ方向
の変位。ただし、右側空間R3への変位をプラス符号と
する。
aO・・・あらかじめ決定された、変位aの最大値。(
図示例では、分離板16が送風口21の端部を向いた角
度での変位aの値となっており、右側空間RSh向での
最大値をプラス符号とする。
) また、第5図には図示していないが、次の諸量も定義す
る。
Δtt”tt −1to’・・左側空間LSでの温度偏
差。
Δ1  ml  −120・・・右側空間R5での温度
1 偏差。
X■Δtrot・・・(意味は下記) y■Δt212・・・(意味は下記) 冷凍室3の内部はほぼ長方形の対称空間であるから、左
右空間LS、R5のそれぞれの体積比は、それぞれのβ
方向の幅9.9□の比に比例する。
各空間LS、RSへは異なる種々の冷凍物品が収容され
、それらの比熱も互いに異なるため、左右空間LS、R
3の熱容量を事前に詳しく知っておくことは困難である
。しかしながら、細かな差異を無視した第1次近似では
、左右空間LS、RSの熱容積はそれらの体積に比例す
る。そして、温度1.12の状態から目標設定温度1 
 .11                     
         10    20まで冷却するため
に必要な(負の)の熱は、それぞれの温度偏差と熱容量
の積、すなわち上記のX。
yによって表わすことができる。以上がx、yという量
を定義する理由であり、x、yの意味である。なお、後
述するようにフィードバック制御が繰返して行われるた
め、このような荒い近似を出発点としても、最終的には
左右空間LS、R3は目標温度t10”20となる。
ある時点におけるItX、yの値が温度センサ25L、
25Rの検出値から求められたとき、それに対応して断
熱板16に与えるべき変位aは、次の条件によって定め
る。
第6図は、量x、yの値を座標軸とする2次元温度座標
系を示す。原点Q。は、目標点である。
x+Yの値を座標値とする点Q(x、y)が第1象限I
内にあるときは、左右空間LS、R3のいずれも、それ
ぞれの1裸湯度t10”20より高く、双方を冷却する
必要がある。この場合の冷却比率を定めるために、まず
、いくつかの基本条件を解析する。
■ 方程式y=xに相当する直線L は、左右■ 空間LS、R8のそれぞれにおいては必要とされている
冷却量が同一である点の集合である。このため、点Qが
直線L 上にあるときは、左右空間LS、R3の双方に
同一量の冷気を供給することが適当であり、変位aはゼ
ロに設定される。
■ また、第1象限Iと第2象限■との境界り、では、
左側空間LSの温度11は[1裸湯度t10に一致して
おり、右側空間R8のみが[1裸部度t2oより高い。
したがり−で、境界L 上では、断熱板16を第5図の
左側方向へ旋回させ、a−−a。とじて冷気の全体を右
側空間R5へと導く。
■ 第1象限Iと第4象限■との境界L では、上記■
と逆の理由により、a−+aoとする。
■ 第1象限I内の各位置では、Xとyとの相対比較に
おいて、Xが大きいほど(つまり左側空間LSの必要冷
却量が大きいほど)、変位aをプラス側へ向って大きく
とる。逆に、同一のXに対しては、yが大きいほど変異
aをマイナス側へずらせる。
以上の条件■〜■を満足する関数は種々存在するが、こ
こでは最もシンプルな例として、関数:a−F(X、Y
) mllo (x−y)/ (x+y) を採用する。この関数F (x、y)が上記■〜■を満
足していることは、 F (x、y)−0゜ F (0,y)−−a。
F  (x、O)=+a。
aFlay=−2a  y/ (x+y) 2<0によ
って確認できる(ただし、x、y>O)。
一方、第2象限■では右側空間R3のみが高温となって
いるため、変位aを−aOとして、右側空間R8のみに
冷気を導く。逆に第4象限■ではa = + a gと
する。
第3象限■では左右空間LS、R3の双方が[1裸部度
以下になっているため、冷媒の供給自身をOFFとすれ
ばよい。
C0電気的構成 第7図はこの実施例における電気的構成を示す機能ブロ
ック図である。温度センサ25L、25Rのそれぞれの
温度検出値1 .1  は、コント2 0−ラ30内に設けた減算器33L、33Rへそれぞれ
与えられ、これらの減算″W33L、33Rにおいて、
目標温度1  .1  との差Δt 、Δ10  20
     1 t2が計算される。
目標温度t10”20の値は、コントローラ30の操作
部31に設けたダイアル32R,32Lを用いてマニュ
アル設定される。これらのダイアル32R,32Lは、
目標温度tto”20を連続値の中からアナログ的に選
択するダイアルであってもよく、また、あらかじめ決定
されている数種類の温度値の中から択一的に選択するも
のであってもよい。さらに、ダイアル32R,32Lの
かわりに、テンキーなどによるデジタル入力を行うよう
に構成してもよい。
減算器33L、33Rで求められた温度偏差Δt1.Δ
t2の値は、マイクロコンピュータなどによって構成さ
れた演算回路34に与えられる。
なお、減算器33L、33Hの機能も演算回路34でソ
フト的に実現してもよい。
演算回路34には、左右空間LS、R5のそれぞれの幅
p 、12の値が後述する方法で人力され、Δt 、Δ
t  、1 .41  の値に基づいて、1   21
2 第6図で説明した制8(具体的処理フローは後述する。
)を行う。
ところで、上記幅ρ 、12の値は仕切板10のβ方向
の位置によって定まるものであり、幅p1.12の検出
と入力とを行うための構成は、次の方法のいずれを採用
してもよい。すなわち、その第1の方法は、ガイド棒(
たとえば5a)に沿ってリニアエンコーダなどの測長器
を設け、それによって仕切板10のβ方向の位置を自動
検出するとともに、その値を演算回路34へ転送すると
いう方法である。この方法では、幅1.1  の2 JIJ定精度は高いが、コストはある程度アップする。
第2の方法では、冷凍室3の内壁にスケールを設け、仕
切板10の位置を運転者がスケールの[1視によって読
取るとともに、その値を操作部31を通じてマニュアル
人力する。この場合にはコストアップは少ない。
第3の方法では、あらかじめ決定しておいた数段階(た
とえば仕切板10が「中央付近」、「右寄り」、「左寄
り」)の中から、仕切板1oの現実の位置に応じて運転
者がひとつを選択し、操作部31に設けた位置指定スイ
ッチ等を用いて選択人力する。演算回路31では、幅1
 .1  にっ2 いてあらかじめ記憶している数種類の代表的な値から、
上記選択に応じてひと組の値を読出し、それを演算に使
用する。この場合、位置入力精度は低いが、簡便であり
、コストアップはさらに少ない。
さらに、このような幅j1.12の人力そのものを省く
ということも可能である。すなわち、演算回路34中の
幅f、I、としては固定された値(たとえば1.−1.
、−冷凍室3の幅の半分)を設定していてもよい。この
ときには、第6図の第1象限!内のすべての点において
、a−Qが設定されることになる。この場合には、制御
精度は低くなるが、仮に温度点Qが原点Q。に向かうこ
となく第2象限■または第4象限■に入ったとしても、
これらの象限■、■では、高温側にずれている部分空間
(−L SまたはR8)のみを冷却するため、温度点は
第2象限■または第4象限■から第3象限■に入り、そ
こで冷却OFFとなることにより、左右空間LS、R8
のそれぞれの温度は、目標温度t10”20またはそれ
以下の温度となる。
すなわち、第3象限■において上記関数F (X。
y)を使うことが望ましいものの、このような関数を用
いなくても温度制御が不可能となるわけてはない。
なお、以下では、演算回路34で使用する幅ρ1.12
の値は、上記第1〜第3の方法またはそれに類似する方
法を通じて、仕切板10の現実の位置ごとに人力される
場合を例にとって説明を続ける。
演算回路340制御出力は、コンプレッサ22の0N1
0FF制御およびアクチュエータ15による分離板16
の駆動に用いられる。その詳細は、冷凍車1の使用手順
との関係において、次のセクションで説明する。
D、使用手順および制御フロー まず、この冷凍車1の運転者は、2つの温度のそれぞれ
に対応する冷凍物品の量に応じて、空の冷凍室3内の仕
切板10を移動させ、蝶ネジ12(第3図)によって仕
切板lOを固定する。
次に扉4a、4bをいったん閉めて、コントローラ30
に設けた操作ユニット31のダイアル32R,32Lを
操作することにより、左右の空間LS、R5のそれぞれ
の目標温度t10”20をそれぞれ設定する。また、p
 、12の値も設定される。
11標温度等の設定を行った後、運転者は操作ユニット
31の始動スイッチ(図示せず)をONとし、それによ
って各空間LS、R3をそれぞれ目標温度t10”20
へと予冷する。この予冷処理における制御系の動作は後
述する定常冷却(冷凍物品格納後の冷却)動作と同様で
あり、その詳細は定常冷却動作の説明の際に述べる。
予冷完了後、運転者はいったん送風ファン27(第2図
)を停止し、各扉4a、4bを順次に開いて、温度t1
oに保冷すべき物品(積荷)を左側空間LSに、また、
温度t2oに保冷すべき積荷を右側空間R3に、それぞ
れ格納する。そして胛4a、4bを閉じた状態で送風フ
ァン27の運転を再開する。それによって、温度制御シ
ステムは再びONとなり、冷凍車1の運転によって[1
的地へ到達し、積荷を降してスイッチをオフとするまで
、温度制御系が移動する。その動作の詳細は次の通りで
ある(第8図参照)。
まず、第8図のステップS1で温度センサ25L、25
Hのそれぞれの温度検出値t 、t を2 取込む。次に、”  t2” 10 ”20 ”1’1
12の値を用いてx、yの値を計算する(ステップS2
)。このx、yの値で定まる温度座標点Q(x、y)が
第6図のいずれの象限に属するかが判断され(ステップ
S3)、それによって以下のいずれかの制御が行われる
(1)  第1象限Iのとき。このときには既述した関
数F (x、y)の値を計算しくステップS4)コンプ
レッサ22を駆動して蒸発器20への冷媒の循環をON
とするとともに(ステップS5)、関数F (x、y)
の値で定まる量aだけ分離板16を旋回させる(ステッ
プS6)。
ところで、第5図かられかるように、旋回角θは、 −π/2くθくπ/2 の範囲内にあるため、式: %式% における正弦関数sinθはθに関してtll−調増加
である。このため、近似式: %式% を採用することが可能であり、aの値が定まったときに
、 θ−a / L で計算される角度θだけアクチュエータ15内の出力軸
を回転させれば、実質的に、分離板16の先端の変位a
が得られる。もっとも、厳密な式:%式%) を採用して、より高精度の制御を行ってもよい。
(2)  第2象限■の場合。このときには、第5図に
従ってa−−aoを設定しくステップS7)、冷媒循環
をONとするとともに(ステップS8)、分離板16を
am−a。となるように旋回させる(ステップS9)。
(3)  第3象限■の場合。この場合は、第5図によ
って冷媒循環をOFFとし、冷却を停止する(ステップ
510)。
(4)  第4象限の場合。このときは、am+a。と
して分離板16をプラス側の最大値まで旋回させるとと
もに、冷媒循環による冷風発生を行う(ステップ811
〜513)。
そして、上記(1)〜(4)のいずれかがいったん完了
するとルーチンはステップS1へ戻り、以上のフィード
バック制御を繰返す。それにより、左右空間LS、R8
のそれぞれは、目標温度【1o。
t20またはその近傍の温度で維持される。
E、変形例 (1)  第9図に部分模式平面図として示す冷凍車4
0では、冷凍室3の前方上部3bが運転席2の上に張出
しており、この部分3bの中に蒸発器20の本体が収容
されている。そして、送風口21は冷凍室3の前部壁面
中に存在する。このようなタイプの冷凍車40において
もこの発明は適用可能であり、分離板16の旋回によっ
て送風口21からの冷気が左右に振分けられる。
また、図示していないが、蒸発器20が冷凍室3の天井
に取付けてあり、送風口21が下向きになっている冷凍
車の場合でも、分離板16を仕切板10の上端部分に取
付けて旋回可能とすればよい(旋回軸は水平方向に設定
される)。
(2)  第10図に示す例では、蒸発器20を冷凍室
3の側壁側に取付けである。このときには、仕切板10
はβ方向に延びるように設けられ、α方向に移動可能と
される。ただし、既述した冷凍車1.40と異なり、後
部空間BSへアクセスするための後部扉4a、4bのほ
か、前部空間Asヘアクセスするための側部扉4cが必
要である。
(3)  第11図は蒸発器20付近の他の例を示す部
分模式平面図である。この例では、気流振分は手段とし
て、送風ファン27と送風口21との間に、複数の気流
分離板51とアクチュエータ52とを配設している。気
流分離板51のそれぞれはアクチュエータ52によって
θ方向に独立に旋回可能であり、仕切板10は、複数の
電流分Fit板51のうちいずれかひとつに対応する位
置に選択的に移動・固定される。図示の状態では中央の
気流分離板51が実質的な冷気分離作用(気流振分は作
用)を行う。このため、図示の状態では、左右の気流分
離板51は破線で示す方向に設定され、冷気の流れを妨
害しないようにすることが望ましい。仕切板10が左ま
たは右の分離板51の位置に移動させられたときには、
左または右の分離板51の旋回によって気流振分けを行
う。第11図示の例では、仕切板10自体には分離板は
設けられない。
気流振分は手段としては図示したもの以外のものを採用
してもよい。たとえば熱交換器20内の送風ファンを首
降り構造とし、送風ファンの向きを正面以外の角度にす
ることによって、各部分空間への送風比率を変更しても
よい。また、気流振分は手段を熱交換器および仕切板の
双方に設ける変形も、この発明の範囲に含まれる。
さらに、蒸発器20の送風口21の幅を広くしておけば
、仕切板を2枚以上設けて、3以上の部分空間に冷気を
振分けることも可能である。
(4)  気流分離板の旋回は既述したr1動制御Fで
行うことが望ましいが、それぞれの目標温度の上下関係
に応じてマニュアルで行ってもよい。逆に、仕切板10
の移動をアクチュエータを用いて自動化してもよい。上
記実施例のようなマニュアル移動の際には、仕切板10
の両面に取手を取付けておけば操作が容易となる。
仕切板10のガイドは、ガイド棒5a〜5d以外の手段
、たとえば吊下げレールやガイド溝などを用いて行って
もよい。仕切板10は金属等の硬質材料を用いて形成し
てもよく、比較的フレキシブルな材料を用いてもよい。
部分空間LS、RS間の温度差は外気との温度差よりは
小さいため、その断熱性は必ずしも高くなくてもよい。
(5)  この発明は、冷凍車のような冷却[1的の異
温度室のみでなく、蒸発器20のかわりに暖気(熱気)
を発生する発熱器が設けられて室内の加熱を行う場合に
も適用できる。部分空間のうちのひとつの目標温度は常
温(いわゆる室温ないしは外気温)であってもよい。ま
た、車両用の異温度室のみならず、船舶用、航空機用、
金車用、工場用、住居用などの異温度室としてもこの発
明は利用可能である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、請求項1記載の発明では次のよう
な効果を同時に得ることができる。
(a)  各部分空間の温度保持が1台の熱交換器から
の気流(暖気または冷気)の振分けによって行われるた
め、各部分空間ごとに熱交換器を設ける必要がない。
(b)  このため、異温度室の重量やコストが低減で
きる。
(C)  仕切板が移動可能となっていることにより、
各部分空間の体積比を変更可能である。
(d)  ひとつの部分空間内の冷気(暖気)を小窓な
どを通じて他の部分空間へ導く方式と異なり、各部分空
間へ直接に冷気(暖気)を与えるため、各部分空間の温
度を独立に制御可能であって、従来の小窓方式などと比
較して温度制御精度が高い。
(e)  各部分空間は仕切板で相互に佳切られており
、その仕切板には小窓等が不要であるため、各部分空間
の温度・の相互干渉を防止できる。
また、請求項2の発明では、上記(a)〜(0)の効果
に加えて、次の効果をも奏する。
(「)  仕切板によって異温度室は車両の左右側の部
分空間に仕切られるため、各部分空間へのアクセスは車
両後方の物品出入扉を通じて行うことができ、それ以外
に物品出入扉を設ける必要はない。
したがって、請求項1,2の発明にいずれにおいても、
従来の各種の異温度室の問題点を同時に解決したものと
なっている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明を冷凍車の冷凍室に適用した一実施
例の透視図、 第2図は、第1図の矢印F2方向での冷凍室の部分側面
図、 第3図は、仕切板10とガイド棒6との関係を示す部分
拡大図、 第4図は、シール材の例を示す図、 第5図は、第1図の矢印F5方向での冷凍室の部分平面
図、 第6図は、温度制御原理を説明するための2次元温度座
標図、 第7図は、実施例の電気的構成を示す機能ブロック図、 第8図は、実施例における温度制御動作を示すフローチ
ャート、 第9図から第11図は、この発明の変形例を示す図、 第12図および第13図は、従莱の冷凍車用異温度室の
模式的平面図である。 1・・・冷凍車、    3・・・冷凍室、10・・・
仕切板、   15・・・アクチュエータ、16・・・
気流分離板、 20・・・蒸発器、21・・・送風口、 25L、25R−・−温度センサ、 LS、R5・・一部分空間 第6図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)単一の断熱室を複数の部分空間に仕切り、これら
    の部分空間を互いに異なる温度に保持する異温度室であ
    って、 前記断熱室内へ開口する熱交換口を有し、前記熱交換口
    から暖気または冷気に相当する気流を前記断熱室へと送
    風する熱交換器と、 前記断熱室内に移動可能に設けられて前記断熱室を複数
    の部分空間に仕切るとともに、その端部の一部が前記熱
    交換口に対向する仕切板と、前記仕切板の端部の前記一
    部と前期熱交換器とのうち少なくとも一方に取付けられ
    て前記気流を可変の振分け比で振分けて前記複数の部分
    空間へとそれぞれ導く気流振分手段とを備え、 前記仕切板による仕切り位置と前記振分け手段における
    気流振分け比とに応じて、前記複数の部分空間を互いに
    異なる温度に保持することを特徴とする異温度室。
  2. (2)請求項1の異温度室であって、 前記断熱室は車両の運転席の後方に設けられる物品収容
    庫であり、 前記熱交換口は、前記物品収容庫の前記運転席側の壁面
    または天井面の付近において開口しており、 前記仕切板は前記車両の側面に略平行に立設されて、前
    記車両の両側面間を結ぶ方向に移動可能であり、さらに
    、 前記物品収容庫の物品出入扉が前記車両の後端部側に設
    けられている異温度室。
JP1246168A 1989-09-20 1989-09-20 異温度室 Granted JPH03109121A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001046903A (ja) * 1999-08-05 2001-02-20 Nippon Sanso Corp 被破砕物の冷却方法及び冷却装置
CN102627125A (zh) * 2012-04-27 2012-08-08 浙江科技学院 一种冷藏车的区域隔离气帘
JP2013139944A (ja) * 2011-12-28 2013-07-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd パネル
KR20160109732A (ko) * 2015-03-12 2016-09-21 오창택 부착형 분리 수거함
WO2020044306A1 (en) * 2018-08-30 2020-03-05 Reefer Air Flow Technologies (Pty) Ltd A baffle assembly for a refrigeration container

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