JP2000130905A - 冷凍庫 - Google Patents
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- F25D2500/00—Problems to be solved
- F25D2500/02—Geometry problems
Abstract
(57)【要約】
【課題】 庫内における負荷の相違を迅速に解消できる
ようにすること。 【解決手段】 庫内１２を形成する断熱箱体１１と、こ
の断熱箱体の一内側壁１５に対し間隔を隔てて設けられ
て冷却室１７を形成する仕切板１６と、冷却室内に設置
された冷却器１８と、冷却室内で冷却器の冷媒入口側領
域１８Ａ側、冷媒出口側領域１８Ｂ側にそれぞれ設置さ
れた庫内上ファン１９、庫内下ファン２０と、仕切板に
おける冷却器に対向する位置に設けられた吸込口２３
と、仕切板における庫内上ファン、庫内下ファンにそれ
ぞれ対向する位置に設けられた上吹出口２４、下吹出口
２５とを備えてなる急速冷凍庫１０において、冷却室内
で冷却器の冷気流出面４０側に、この冷却器の冷気流出
面を、庫内上ファン１９に連通するＡ領域４０Ａと庫内
下ファン２０に連通するＢ領域４０Ｂとに区画する区画
部材４１が設けられ、この区画部材が移動可能に構成さ
れたものである。
ようにすること。 【解決手段】 庫内１２を形成する断熱箱体１１と、こ
の断熱箱体の一内側壁１５に対し間隔を隔てて設けられ
て冷却室１７を形成する仕切板１６と、冷却室内に設置
された冷却器１８と、冷却室内で冷却器の冷媒入口側領
域１８Ａ側、冷媒出口側領域１８Ｂ側にそれぞれ設置さ
れた庫内上ファン１９、庫内下ファン２０と、仕切板に
おける冷却器に対向する位置に設けられた吸込口２３
と、仕切板における庫内上ファン、庫内下ファンにそれ
ぞれ対向する位置に設けられた上吹出口２４、下吹出口
２５とを備えてなる急速冷凍庫１０において、冷却室内
で冷却器の冷気流出面４０側に、この冷却器の冷気流出
面を、庫内上ファン１９に連通するＡ領域４０Ａと庫内
下ファン２０に連通するＢ領域４０Ｂとに区画する区画
部材４１が設けられ、この区画部材が移動可能に構成さ
れたものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、庫内に冷気を強制
循環させて保存物を凍結させる、例えば急速凍結庫等に
適用される冷凍庫に関する。
循環させて保存物を凍結させる、例えば急速凍結庫等に
適用される冷凍庫に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の冷凍庫は、庫内を形成する断熱箱
体と、この断熱箱体の一内側壁に対し間隔を隔てて設け
られて冷却室を形成する仕切板と、上記冷却室内に設置
された冷却器と、冷却室内で冷却器の冷媒入口側領域側
（例えば上側）、冷媒出口側領域側（例えば下側）にそ
れぞれ設置された庫内上ファン、庫内下ファンと、仕切
板における冷却器に対向する位置に設けられた吸込口
と、仕切板における庫内上ファン、庫内下ファンにそれ
ぞれ対向する位置に設けられた吹出口とを備え、冷却器
にて冷却されて吹出口から吹き出される冷却空気（冷
気）により、庫内に収納された保存物を凍結させるもの
である。
体と、この断熱箱体の一内側壁に対し間隔を隔てて設け
られて冷却室を形成する仕切板と、上記冷却室内に設置
された冷却器と、冷却室内で冷却器の冷媒入口側領域側
（例えば上側）、冷媒出口側領域側（例えば下側）にそ
れぞれ設置された庫内上ファン、庫内下ファンと、仕切
板における冷却器に対向する位置に設けられた吸込口
と、仕切板における庫内上ファン、庫内下ファンにそれ
ぞれ対向する位置に設けられた吹出口とを備え、冷却器
にて冷却されて吹出口から吹き出される冷却空気（冷
気）により、庫内に収納された保存物を凍結させるもの
である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、冷却器で
は、冷媒の入口側領域（例えば上側領域）にて冷却され
る空気は、冷媒の出口側領域（例えば下側領域）にて冷
却される空気よりも低温となるのが一般的である。
は、冷媒の入口側領域（例えば上側領域）にて冷却され
る空気は、冷媒の出口側領域（例えば下側領域）にて冷
却される空気よりも低温となるのが一般的である。
【０００４】このため、庫内の保存物を急速に凍結させ
る急速凍結モードを実施するにあたり、庫内上ファンと
庫内下ファンを共に高速回転に設定すると、庫内のう
ち、庫内上部分が例えば−４０℃に、庫内下部分が例え
ば−３５℃になって、庫内下部分が庫内上部分よりも高
温となり、庫内温度が不均一になってしまう。このと
き、負荷としての保存物を庫内下部分に収納させると、
この保存物の凍結に長時間を要することになる。
る急速凍結モードを実施するにあたり、庫内上ファンと
庫内下ファンを共に高速回転に設定すると、庫内のう
ち、庫内上部分が例えば−４０℃に、庫内下部分が例え
ば−３５℃になって、庫内下部分が庫内上部分よりも高
温となり、庫内温度が不均一になってしまう。このと
き、負荷としての保存物を庫内下部分に収納させると、
この保存物の凍結に長時間を要することになる。
【０００５】本発明の課題は、上述の事情を考慮してな
されたものであり、庫内における負荷の相違を迅速に解
消できる冷凍庫を提供することにある。
されたものであり、庫内における負荷の相違を迅速に解
消できる冷凍庫を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
庫内を形成する断熱箱体と、この断熱箱体の一内側壁に
対し間隔を隔てて設けられて冷却室を形成する仕切体
と、上記冷却室内に設置された冷却器と、上記冷却室内
で上記冷却器の冷媒入口側領域側、冷媒出口側領域側に
それぞれ設置された第一冷却ファン、第二冷却ファン
と、上記仕切体における上記冷却器に対向する位置に設
けられた吸込口と、上記仕切体における上記第一冷却フ
ァン、上記第二冷却ファンにそれぞれ対向する位置に設
けられた吹出口と、を備えてなる冷凍庫において、上記
冷却室内には、上記冷却器の冷気流出側を、上記第一冷
却ファンに連通する領域と上記第二冷却ファンに連通す
る領域とに区画する区画部材が設けられ、この区画部材
が移動可能に構成されたことを特徴とするものである。
庫内を形成する断熱箱体と、この断熱箱体の一内側壁に
対し間隔を隔てて設けられて冷却室を形成する仕切体
と、上記冷却室内に設置された冷却器と、上記冷却室内
で上記冷却器の冷媒入口側領域側、冷媒出口側領域側に
それぞれ設置された第一冷却ファン、第二冷却ファン
と、上記仕切体における上記冷却器に対向する位置に設
けられた吸込口と、上記仕切体における上記第一冷却フ
ァン、上記第二冷却ファンにそれぞれ対向する位置に設
けられた吹出口と、を備えてなる冷凍庫において、上記
冷却室内には、上記冷却器の冷気流出側を、上記第一冷
却ファンに連通する領域と上記第二冷却ファンに連通す
る領域とに区画する区画部材が設けられ、この区画部材
が移動可能に構成されたことを特徴とするものである。
【０００７】請求項２記載の発明は、請求項１に記載の
発明において、上記区画部材は、冷却器の冷媒入口側領
域と冷媒出口側領域とを交差して延在配置されたことを
特徴とするものである。
発明において、上記区画部材は、冷却器の冷媒入口側領
域と冷媒出口側領域とを交差して延在配置されたことを
特徴とするものである。
【０００８】請求項３記載の発明は、請求項１又は２に
記載の発明において、上記第一冷却ファン又は上記第二
冷却ファンは、それぞれに対応する庫内部分の負荷が相
違する場合に、負荷の大きな庫内部分に対応する上記第
一冷却ファン又は上記第二冷却ファンが、負荷の小さな
庫内部分に対応する上記第二冷却ファン又は上記第一冷
却ファンよりも高い回転数に設定可能に構成されたこと
を特徴とするものである。
記載の発明において、上記第一冷却ファン又は上記第二
冷却ファンは、それぞれに対応する庫内部分の負荷が相
違する場合に、負荷の大きな庫内部分に対応する上記第
一冷却ファン又は上記第二冷却ファンが、負荷の小さな
庫内部分に対応する上記第二冷却ファン又は上記第一冷
却ファンよりも高い回転数に設定可能に構成されたこと
を特徴とするものである。
【０００９】請求項１に記載の発明には、次の作用があ
る。
る。
【００１０】冷却室内には、冷却器の冷気流出側を、第
一冷却ファンに連通する領域と第二冷却ファンに連通す
る領域とに区画する区画部材が設けられ、この区画部材
が移動可能に構成されたことから、庫内のうち、第一冷
却ファンに対応する庫内部分と第二冷却ファンに対応す
る庫内部分とで負荷が異なる場合に、上記区画部材を移
動させて、負荷の大きな庫内部分に対応する第一冷却フ
ァン又は第二冷却ファンにそれぞれ連通する上記冷却器
の冷気流出側の領域を大きく設定すれば、当該冷却器に
て冷却された空気を大量に負荷の大きな庫内部分へ供給
できる。この結果、庫内における負荷の相違を迅速に解
消できる。
一冷却ファンに連通する領域と第二冷却ファンに連通す
る領域とに区画する区画部材が設けられ、この区画部材
が移動可能に構成されたことから、庫内のうち、第一冷
却ファンに対応する庫内部分と第二冷却ファンに対応す
る庫内部分とで負荷が異なる場合に、上記区画部材を移
動させて、負荷の大きな庫内部分に対応する第一冷却フ
ァン又は第二冷却ファンにそれぞれ連通する上記冷却器
の冷気流出側の領域を大きく設定すれば、当該冷却器に
て冷却された空気を大量に負荷の大きな庫内部分へ供給
できる。この結果、庫内における負荷の相違を迅速に解
消できる。
【００１１】請求項２に記載の発明には、次の作用があ
る。
る。
【００１２】冷却器では、一般に、冷媒入口側領域にて
冷却された空気が、冷媒出口側領域にて冷却された空気
よりも低温となる。従って、区画部材が、冷却器の冷媒
入口側領域と冷媒出口側領域とを交差して延在配置され
た場合には、この区画部材が冷却器の冷気流出側を面積
の等しい領域に区画したときに、これらの領域から第一
冷却ファン又は第二冷却ファンへ、略等しい温度の冷却
空気を導くことができる。
冷却された空気が、冷媒出口側領域にて冷却された空気
よりも低温となる。従って、区画部材が、冷却器の冷媒
入口側領域と冷媒出口側領域とを交差して延在配置され
た場合には、この区画部材が冷却器の冷気流出側を面積
の等しい領域に区画したときに、これらの領域から第一
冷却ファン又は第二冷却ファンへ、略等しい温度の冷却
空気を導くことができる。
【００１３】請求項３に記載の発明には、次の作用があ
る。
る。
【００１４】第一冷却ファン又は第二冷却ファンにそれ
ぞれに対応する庫内部分の負荷が相違する場合に、負荷
の大きな庫内部分に対応する上記第一冷却ファン又は上
記第二冷却ファンが、負荷の小さな庫内部分に対応する
上記第二冷却ファン又は上記第一冷却ファンよりも高い
回転数に設定可能に構成されたことから、冷却器にて冷
却された空気を、負荷の大きな庫内部分へより一層大量
に供給できるので、庫内における負荷の相違をより一層
迅速に解消できる。
ぞれに対応する庫内部分の負荷が相違する場合に、負荷
の大きな庫内部分に対応する上記第一冷却ファン又は上
記第二冷却ファンが、負荷の小さな庫内部分に対応する
上記第二冷却ファン又は上記第一冷却ファンよりも高い
回転数に設定可能に構成されたことから、冷却器にて冷
却された空気を、負荷の大きな庫内部分へより一層大量
に供給できるので、庫内における負荷の相違をより一層
迅速に解消できる。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【００１６】図１は、本発明に係る冷凍庫の一実施の形
態が適用された急速凍結庫を示す斜視図である。図２
は、図１の急速凍結庫を示す正面断面図である。これら
の図１及び図２に示す冷凍庫としての急速凍結庫１０
は、庫内に収納された保存物を急速に凍結するものであ
り、断熱箱体１１が庫内１２を形成する。この断熱箱体
１１は、前面に開口部を有し、この開口部が断熱上扉１
３及び断熱下扉１４により開放又は閉塞される。
態が適用された急速凍結庫を示す斜視図である。図２
は、図１の急速凍結庫を示す正面断面図である。これら
の図１及び図２に示す冷凍庫としての急速凍結庫１０
は、庫内に収納された保存物を急速に凍結するものであ
り、断熱箱体１１が庫内１２を形成する。この断熱箱体
１１は、前面に開口部を有し、この開口部が断熱上扉１
３及び断熱下扉１４により開放又は閉塞される。
【００１７】上記庫内１２には、断熱箱体１１の一内側
壁１５に対し一定間隔を隔てて、仕切体としての仕切板
１６が配設される。この仕切板１６と上記一内側壁１５
との間に冷却室１７が形成される。
壁１５に対し一定間隔を隔てて、仕切体としての仕切板
１６が配設される。この仕切板１６と上記一内側壁１５
との間に冷却室１７が形成される。
【００１８】この冷却室１７内には、断熱箱体１１の鉛
直方向中央位置に冷却器１８が配置され、この冷却器１
８の上方に第一冷却ファンとしての庫内上ファン１９
が、下方に第二冷却ファンとしての庫内下ファン２０が
それぞれ設置される。図４に示すように、冷却器１８の
熱交換チューブ２１には、入口パイプ２２Ａを経て上方
から下方へ向かって冷媒が流れ、この冷媒は、出口パイ
プ２２Ｂを経て流出する。従って、庫内上ファン１９
は、冷却室１７内において、冷却器１８の冷媒入口側領
域１８Ａ側に設置され、また、庫内下ファン２０は、冷
却室１７内において、冷却器１８の冷媒出口側領域１８
Ｂ側に設置されていることになる。
直方向中央位置に冷却器１８が配置され、この冷却器１
８の上方に第一冷却ファンとしての庫内上ファン１９
が、下方に第二冷却ファンとしての庫内下ファン２０が
それぞれ設置される。図４に示すように、冷却器１８の
熱交換チューブ２１には、入口パイプ２２Ａを経て上方
から下方へ向かって冷媒が流れ、この冷媒は、出口パイ
プ２２Ｂを経て流出する。従って、庫内上ファン１９
は、冷却室１７内において、冷却器１８の冷媒入口側領
域１８Ａ側に設置され、また、庫内下ファン２０は、冷
却室１７内において、冷却器１８の冷媒出口側領域１８
Ｂ側に設置されていることになる。
【００１９】図１及び図２に示すように、上記冷却器１
８と共に冷凍サイクルを構成する圧縮機３０、凝縮器３
１などが断熱箱体１１の天面部に設置される。圧縮機３
０からの冷媒が凝縮器３１及び膨張機構(不図示)を経て
冷却器１８へ至り、圧縮機３０へ戻ることにより、冷却
器１８が庫内１２内の空気を冷却する。
８と共に冷凍サイクルを構成する圧縮機３０、凝縮器３
１などが断熱箱体１１の天面部に設置される。圧縮機３
０からの冷媒が凝縮器３１及び膨張機構(不図示)を経て
冷却器１８へ至り、圧縮機３０へ戻ることにより、冷却
器１８が庫内１２内の空気を冷却する。
【００２０】上記仕切板１６には、冷却器１８に対向す
る位置に複数の吸込口２３が形成されると共に、庫内上
ファン１９、庫内下ファン２０にそれぞれ対向する位置
に上吹出口２４、下吹出口２５が形成される。これらの
上吹出口２４、下吹出口２５は、ファンガード２６によ
り覆われている。庫内１２内の空気（冷気）は、吸込口
２３から冷却室１７内へ吸い込まれ、冷却器１８にて冷
却された後、庫内上ファン１９及び庫内下ファン２０の
作用で、上吹出口２４、下吹出口２５から庫内１２内へ
吹き出され、強制循環される。
る位置に複数の吸込口２３が形成されると共に、庫内上
ファン１９、庫内下ファン２０にそれぞれ対向する位置
に上吹出口２４、下吹出口２５が形成される。これらの
上吹出口２４、下吹出口２５は、ファンガード２６によ
り覆われている。庫内１２内の空気（冷気）は、吸込口
２３から冷却室１７内へ吸い込まれ、冷却器１８にて冷
却された後、庫内上ファン１９及び庫内下ファン２０の
作用で、上吹出口２４、下吹出口２５から庫内１２内へ
吹き出され、強制循環される。
【００２１】この庫内１２内には、複数段の網棚２７が
水平状態で配置される。図３に示す保存物としての蓄冷
剤２８がバスケット２９に収容されて、網棚２７に載置
される。或いは、図示しない食品が直接網棚２７に載置
される。これらの庫内１２に収容された蓄冷剤２８又は
食品は、冷却器１８にて冷却されるとともに庫内１２へ
吹き出された空気により凍結される。
水平状態で配置される。図３に示す保存物としての蓄冷
剤２８がバスケット２９に収容されて、網棚２７に載置
される。或いは、図示しない食品が直接網棚２７に載置
される。これらの庫内１２に収容された蓄冷剤２８又は
食品は、冷却器１８にて冷却されるとともに庫内１２へ
吹き出された空気により凍結される。
【００２２】図２に示すように、上記庫内１２は、冷却
室１７における冷却器１８の冷媒入口側領域１８Ａ側に
対応する庫内上部分３２と、冷媒出口側領域１８Ｂ側に
対応する庫内下部分３３とに区画される。そして、この
庫内１２に庫内温度を検出する温度センサ３４が設置さ
れる。この温度センサ３４による検出温度は、制御装置
３６(図１)へ送信される。
室１７における冷却器１８の冷媒入口側領域１８Ａ側に
対応する庫内上部分３２と、冷媒出口側領域１８Ｂ側に
対応する庫内下部分３３とに区画される。そして、この
庫内１２に庫内温度を検出する温度センサ３４が設置さ
れる。この温度センサ３４による検出温度は、制御装置
３６(図１)へ送信される。
【００２３】この制御装置３６は、温度センサ３４にて
検出された検出温度に基づき、圧縮機３０の稼働と停
止、庫内上ファン１９及び庫内下ファン２０の駆動と停
止をそれぞれ制御して、蓄冷剤２８や食品を急速に凍結
させる急速凍結モードと、蓄冷剤２８や食品の凍結状態
を保存させる冷凍保存モードとを実施する。
検出された検出温度に基づき、圧縮機３０の稼働と停
止、庫内上ファン１９及び庫内下ファン２０の駆動と停
止をそれぞれ制御して、蓄冷剤２８や食品を急速に凍結
させる急速凍結モードと、蓄冷剤２８や食品の凍結状態
を保存させる冷凍保存モードとを実施する。
【００２４】つまり、制御装置３６は、図７に示すよう
に、運転開始から急速凍結設定温度Ｔ２に至るまでのＡ
区間において、急速凍結モードを実施し、その後のＢ区
間では冷凍保存モードを実施して、庫内１２温度を冷凍
保存設定温度Ｔ１にほぼ一致させる。
に、運転開始から急速凍結設定温度Ｔ２に至るまでのＡ
区間において、急速凍結モードを実施し、その後のＢ区
間では冷凍保存モードを実施して、庫内１２温度を冷凍
保存設定温度Ｔ１にほぼ一致させる。
【００２５】制御装置３６は、断熱上扉１３又は断熱下
扉１４の開操作や、解凍状態の蓄冷剤２８を庫内１２へ
搬入するなどによって、庫内１２内の負荷が増大し、庫
内１２の温度が(冷凍保存設定温度Ｔ１＋１０℃)以上と
なったＣ区間で、急速凍結モードを再び実施する。その
後、庫内１２が急速凍結設定温度Ｔ２に達した後のＤ区
間において、制御装置３６は冷凍保存モードを実施し、
庫内１２温度をほぼ冷凍保存設定温度Ｔ１に保持する。
扉１４の開操作や、解凍状態の蓄冷剤２８を庫内１２へ
搬入するなどによって、庫内１２内の負荷が増大し、庫
内１２の温度が(冷凍保存設定温度Ｔ１＋１０℃)以上と
なったＣ区間で、急速凍結モードを再び実施する。その
後、庫内１２が急速凍結設定温度Ｔ２に達した後のＤ区
間において、制御装置３６は冷凍保存モードを実施し、
庫内１２温度をほぼ冷凍保存設定温度Ｔ１に保持する。
【００２６】ところで、図２、図５及び図６に示すよう
に、冷却室１７内で冷却器１８の冷気流出面４０側に
は、この冷却器１８の冷気流出面４０をＡ領域４０Ａと
Ｂ領域４０Ｂとに区画する区画部材４１が配置されてい
る。上記Ａ領域４０Ａは冷却室１７内において庫内上フ
ァン１９に連通し、また、上記Ｂ領域４０Ｂは冷却室１
７内において庫内下ファン２０に連通する。
に、冷却室１７内で冷却器１８の冷気流出面４０側に
は、この冷却器１８の冷気流出面４０をＡ領域４０Ａと
Ｂ領域４０Ｂとに区画する区画部材４１が配置されてい
る。上記Ａ領域４０Ａは冷却室１７内において庫内上フ
ァン１９に連通し、また、上記Ｂ領域４０Ｂは冷却室１
７内において庫内下ファン２０に連通する。
【００２７】区画部材４１は、図２に示すように、区画
基部４２、区画上部４３、区画下部４４、並びに二本の
調整ロッド４５及び４６を有して構成される。
基部４２、区画上部４３、区画下部４４、並びに二本の
調整ロッド４５及び４６を有して構成される。
【００２８】調整ロッド４５、４６は、冷却器１８のそ
れぞれ上方、下方の近傍に水平状態で配置され、仕切板
１６に形成されたスリット４７(図５)に貫通される。こ
のスリット４７は、冷却器１８の上縁又は下縁に沿っ
て、冷却器１８の幅寸法とほぼ同一長さ延在して形成さ
れる。また、調整ロッド４５、４６の先端部は、断熱箱
体１１の一内側壁１５にスリット４７と平行して設置さ
れたレール４８(図２)に支持される。
れぞれ上方、下方の近傍に水平状態で配置され、仕切板
１６に形成されたスリット４７(図５)に貫通される。こ
のスリット４７は、冷却器１８の上縁又は下縁に沿っ
て、冷却器１８の幅寸法とほぼ同一長さ延在して形成さ
れる。また、調整ロッド４５、４６の先端部は、断熱箱
体１１の一内側壁１５にスリット４７と平行して設置さ
れたレール４８(図２)に支持される。
【００２９】図６に示すように、上記区画基部４２は、
冷却器１８の冷媒入口側領域１８Ａと冷媒出口側領域側
１８Ｂとに直交して、つまり冷媒入口側領域１８Ａと冷
媒出口側領域側１８Ｂとの境界面４９に直交して延在
し、両端が調整ロッド４５、４６にそれぞれ固着され
る。
冷却器１８の冷媒入口側領域１８Ａと冷媒出口側領域側
１８Ｂとに直交して、つまり冷媒入口側領域１８Ａと冷
媒出口側領域側１８Ｂとの境界面４９に直交して延在
し、両端が調整ロッド４５、４６にそれぞれ固着され
る。
【００３０】また、上記区画上部４３及び区画下部４４
は伸縮自在な蛇腹形状を有する。更に、区画上部４３
は、一端が調整ロッド４５に固着されると共に、他端が
冷却器１８の上縁におけるＢ領域４０Ｂ側端部５０（又
はこの端部５０から延在した部材）に固着される。ま
た、区画下部４４は、一端が調整ロッド４６に固着され
ると共に、他端が冷却器１８の下縁におけるＢ領域４０
Ｂ側端部５１（又はこの端部５１から延在した部材）に
固着される。
は伸縮自在な蛇腹形状を有する。更に、区画上部４３
は、一端が調整ロッド４５に固着されると共に、他端が
冷却器１８の上縁におけるＢ領域４０Ｂ側端部５０（又
はこの端部５０から延在した部材）に固着される。ま
た、区画下部４４は、一端が調整ロッド４６に固着され
ると共に、他端が冷却器１８の下縁におけるＢ領域４０
Ｂ側端部５１（又はこの端部５１から延在した部材）に
固着される。
【００３１】ここで、上記冷却器１８の蛇行配置された
熱交換チューブ２１の上方、下方には、それぞれ天面遮
蔽板３５、底面遮蔽板３７が配置される。熱交換チュー
ブ２１により冷却された空気（冷気）は、上記天面遮蔽
板３５及び底面遮蔽板３７により流れが規制され、つま
り冷却器１８の上方及び下方へ流出することなく冷却器
１８の冷気流出面４０側へ流れる。
熱交換チューブ２１の上方、下方には、それぞれ天面遮
蔽板３５、底面遮蔽板３７が配置される。熱交換チュー
ブ２１により冷却された空気（冷気）は、上記天面遮蔽
板３５及び底面遮蔽板３７により流れが規制され、つま
り冷却器１８の上方及び下方へ流出することなく冷却器
１８の冷気流出面４０側へ流れる。
【００３２】このように配置された区画基部４２、区画
上部４３及び区画下部４４により、冷却器１８の冷気流
出面４０が前述の如く、冷却室１７内において庫内上フ
ァン１９に連通するＡ領域４０Ａと、冷却室１７内にお
いて冷気流出面４０に連通するＢ領域４０Ｂとに区画さ
れる。従って、冷却器１８にて冷却され、且つＡ領域４
０Ａから流出する冷却空気は、庫内上ファン１９の作動
でこの庫内上ファン１９を経て、この庫内上ファン１９
に対応する庫内上部分３２内へ吹き出される。また、冷
却器１８にて冷却され、且つＢ領域４０Ｂから流出する
冷却空気は、庫内下ファン２０の作用でこの庫内下ファ
ン２０を経て、この庫内下ファン２０に対応する庫内下
部分３３内へ吹き出される。
上部４３及び区画下部４４により、冷却器１８の冷気流
出面４０が前述の如く、冷却室１７内において庫内上フ
ァン１９に連通するＡ領域４０Ａと、冷却室１７内にお
いて冷気流出面４０に連通するＢ領域４０Ｂとに区画さ
れる。従って、冷却器１８にて冷却され、且つＡ領域４
０Ａから流出する冷却空気は、庫内上ファン１９の作動
でこの庫内上ファン１９を経て、この庫内上ファン１９
に対応する庫内上部分３２内へ吹き出される。また、冷
却器１８にて冷却され、且つＢ領域４０Ｂから流出する
冷却空気は、庫内下ファン２０の作用でこの庫内下ファ
ン２０を経て、この庫内下ファン２０に対応する庫内下
部分３３内へ吹き出される。
【００３３】また、上記調整ロッド４５、４６は、それ
ぞれ、スリット４７及びレール４８の長手方向に沿っ
て、例えば手動により移動可能に設けられる。この調整
ロッド４５及び４６を同時に同方向へ移動させることに
より、区画上部４３と区画下部４４の一方が収縮し、他
方が伸長して、区画基部４２は、冷却器１８における冷
媒入口側領域１８Ａと冷媒出口側領域側１８Ｂとの境界
面４９に沿って矢印Ｘ方向に移動する。この区画基部４
２の移動により、冷却器１８における冷気流出面４０の
Ａ領域４０ＡとＢ領域４０Ｂのそれぞれの面積が変更さ
れる。
ぞれ、スリット４７及びレール４８の長手方向に沿っ
て、例えば手動により移動可能に設けられる。この調整
ロッド４５及び４６を同時に同方向へ移動させることに
より、区画上部４３と区画下部４４の一方が収縮し、他
方が伸長して、区画基部４２は、冷却器１８における冷
媒入口側領域１８Ａと冷媒出口側領域側１８Ｂとの境界
面４９に沿って矢印Ｘ方向に移動する。この区画基部４
２の移動により、冷却器１８における冷気流出面４０の
Ａ領域４０ＡとＢ領域４０Ｂのそれぞれの面積が変更さ
れる。
【００３４】ここで、冷却器１８では、一般に、冷媒が
上方から下方へ向かって流れるので、冷媒入口側領域１
８Ａにて冷却された空気が、冷媒出口側領域１８Ｂにて
冷却された空気よりも低温となる。しかし、上記区画部
材４１の区画基部４２が冷却器１８の冷媒入口側領域１
８Ａと冷媒出口側領域側１８Ｂとに直交して配置されて
いるので、この区画基部４２が冷却器１８における冷気
流出面４０のＡ領域４０ＡとＢ領域４０Ｂとをほぼ等し
い面積とするように位置付けられている場合には、Ａ領
域４０Ａから庫内上ファン１９へ流れる空気の温度と、
Ｂ領域４０Ｂから庫内下ファン２０へ流れる空気の温度
とがほぼ等しくなる。
上方から下方へ向かって流れるので、冷媒入口側領域１
８Ａにて冷却された空気が、冷媒出口側領域１８Ｂにて
冷却された空気よりも低温となる。しかし、上記区画部
材４１の区画基部４２が冷却器１８の冷媒入口側領域１
８Ａと冷媒出口側領域側１８Ｂとに直交して配置されて
いるので、この区画基部４２が冷却器１８における冷気
流出面４０のＡ領域４０ＡとＢ領域４０Ｂとをほぼ等し
い面積とするように位置付けられている場合には、Ａ領
域４０Ａから庫内上ファン１９へ流れる空気の温度と、
Ｂ領域４０Ｂから庫内下ファン２０へ流れる空気の温度
とがほぼ等しくなる。
【００３５】また、図１に示す制御装置３６には、庫内
上ファン１９と庫内下ファン２０との回転数を変更し
て、これらの庫内上ファン１９と庫内下ファン２０から
吹き出される空気の風速の強弱を変更する風速切換スイ
ッチ（不図示）が設けられる。この風速切換スイッチ
は、特に急速凍結モードにおいて手動操作され、庫内１
２のうち、負荷の大きな庫内上部分３２又は庫内下部分
３３にそれぞれ対応する庫内上ファン１９又は庫内下フ
ァン２０の回転数を、負荷の小さな庫内下部分３３又は
庫内上部分３２にそれぞれ対応する庫内下ファン２０又
は庫内上ファン１９の回転数よりも高く設定して、負荷
の大きな庫内上部分３２又は庫内下部分３３に対応する
庫内上ファン１９又は庫内下ファン２０からの吹出空気
の風速を強とするものである。
上ファン１９と庫内下ファン２０との回転数を変更し
て、これらの庫内上ファン１９と庫内下ファン２０から
吹き出される空気の風速の強弱を変更する風速切換スイ
ッチ（不図示）が設けられる。この風速切換スイッチ
は、特に急速凍結モードにおいて手動操作され、庫内１
２のうち、負荷の大きな庫内上部分３２又は庫内下部分
３３にそれぞれ対応する庫内上ファン１９又は庫内下フ
ァン２０の回転数を、負荷の小さな庫内下部分３３又は
庫内上部分３２にそれぞれ対応する庫内下ファン２０又
は庫内上ファン１９の回転数よりも高く設定して、負荷
の大きな庫内上部分３２又は庫内下部分３３に対応する
庫内上ファン１９又は庫内下ファン２０からの吹出空気
の風速を強とするものである。
【００３６】次に、上述のように構成された急速冷凍庫
１０の作用を説明する。
１０の作用を説明する。
【００３７】まず、区画部材４１の調整ロッド４５及び
４６を手動操作して、区画基部４２が冷却器１８におけ
る冷気流出面４０のＡ領域４０ＡとＢ領域４０Ｂとを等
しくするように、区画基部４２を位置付けておく。
４６を手動操作して、区画基部４２が冷却器１８におけ
る冷気流出面４０のＡ領域４０ＡとＢ領域４０Ｂとを等
しくするように、区画基部４２を位置付けておく。
【００３８】この状態で急速冷凍庫１０が稼働される
と、制御装置３６は、庫内１２に設置された温度センサ
３４にて検出された庫内温度が(冷凍保存設定温度Ｔ１
＋１０℃)以上の時に、庫内上ファン１９及び庫内下フ
ァン２０を共に高速回転させて、これらの庫内上ファン
１９及び庫内下ファン２０からの吹出空気の風速を強と
し、急速凍結モードを実施して、庫内１２内の蓄冷剤２
８又は食品を凍結させる。
と、制御装置３６は、庫内１２に設置された温度センサ
３４にて検出された庫内温度が(冷凍保存設定温度Ｔ１
＋１０℃)以上の時に、庫内上ファン１９及び庫内下フ
ァン２０を共に高速回転させて、これらの庫内上ファン
１９及び庫内下ファン２０からの吹出空気の風速を強と
し、急速凍結モードを実施して、庫内１２内の蓄冷剤２
８又は食品を凍結させる。
【００３９】制御装置３６は、庫内温度が急速凍結設定
温度Ｔ２以下となった時に、庫内上ファン１９及び庫内
下ファン２０を低速回転に設定して、これらの庫内上フ
ァン１９及び庫内下ファン２０からの吹出空気の風速を
弱とし、凍結保存モードを実施して、庫内１２内の蓄冷
剤２８又は食品を凍結状態に保持する。
温度Ｔ２以下となった時に、庫内上ファン１９及び庫内
下ファン２０を低速回転に設定して、これらの庫内上フ
ァン１９及び庫内下ファン２０からの吹出空気の風速を
弱とし、凍結保存モードを実施して、庫内１２内の蓄冷
剤２８又は食品を凍結状態に保持する。
【００４０】一方、解凍状態の蓄冷剤２８を庫内１２の
庫内上部分３２又は庫内下部分３３内へ搬入して負荷を
増大した場合には、搬入者は、区画部材４１の調整ロッ
ド４５及び４６を同時に同一方向に移動させて、区画基
部４２、区画上部４３及び区画下部４４により区画され
た冷却器１８の冷気流出面４０におけるＡ領域４０Ａ又
はＢ領域４０Ｂのうち、負荷が増大した庫内上部分３２
又は庫内下部分３３にそれぞれ対応する庫内上ファン１
９又は庫内下ファン２０にそれぞれ連通するＡ領域４０
Ａ又はＢ領域４０Ｂの面積を増大させる。これにより、
冷却器１８からの冷却空気を、庫内上ファン１９又は庫
内下ファン２０を介し、負荷が増大した庫内上部分３２
又は庫内下部分３３内へ大量に供給する。
庫内上部分３２又は庫内下部分３３内へ搬入して負荷を
増大した場合には、搬入者は、区画部材４１の調整ロッ
ド４５及び４６を同時に同一方向に移動させて、区画基
部４２、区画上部４３及び区画下部４４により区画され
た冷却器１８の冷気流出面４０におけるＡ領域４０Ａ又
はＢ領域４０Ｂのうち、負荷が増大した庫内上部分３２
又は庫内下部分３３にそれぞれ対応する庫内上ファン１
９又は庫内下ファン２０にそれぞれ連通するＡ領域４０
Ａ又はＢ領域４０Ｂの面積を増大させる。これにより、
冷却器１８からの冷却空気を、庫内上ファン１９又は庫
内下ファン２０を介し、負荷が増大した庫内上部分３２
又は庫内下部分３３内へ大量に供給する。
【００４１】上記搬入者は、区画部材４１の移動とほぼ
同時に、制御装置３６の風速切換スイッチを操作して、
負荷が増大した庫内上部分３２又は庫内下部分３３にそ
れぞれ対応する庫内上ファン１９又は庫内下ファン２０
を高速回転させ、これらの庫内上ファン１９又は庫内下
ファン２０からの吹出空気の風速を強とする。
同時に、制御装置３６の風速切換スイッチを操作して、
負荷が増大した庫内上部分３２又は庫内下部分３３にそ
れぞれ対応する庫内上ファン１９又は庫内下ファン２０
を高速回転させ、これらの庫内上ファン１９又は庫内下
ファン２０からの吹出空気の風速を強とする。
【００４２】上述の区画部材４１による、冷却器１８の
冷気流出面４０におけるＡ領域４０ＡとＢ領域４０Ｂの
面積の変更と、庫内上ファン１９又は庫内下ファン２０
の風速の変更とにより、冷却器１８からの冷却空気は庫
内上ファン１９又は庫内下ファン２０を介し、負荷が増
大した庫内上部分３２又は庫内下部分３３内へ大量に供
給されて、解凍状態の蓄冷剤２８を迅速に凍結させる。
冷気流出面４０におけるＡ領域４０ＡとＢ領域４０Ｂの
面積の変更と、庫内上ファン１９又は庫内下ファン２０
の風速の変更とにより、冷却器１８からの冷却空気は庫
内上ファン１９又は庫内下ファン２０を介し、負荷が増
大した庫内上部分３２又は庫内下部分３３内へ大量に供
給されて、解凍状態の蓄冷剤２８を迅速に凍結させる。
【００４３】従って、上記実施の形態によれば、次の効
果及びを奏する。
果及びを奏する。
【００４４】冷却室１７内で冷却器１８の冷気流出面
４０側に、この冷却器１８の冷気流出面４０を、庫内上
ファン１９に連通するＡ領域４０Ａと庫内下ファン２０
に連通するＢ領域４０Ｂとに区画する区画部材４１が設
けられ、この区画部材４１が移動可能に構成されたこと
から、庫内１２のうち、庫内上ファン１９に対応する庫
内上部分３２と庫内下ファン２０に対応する庫内下部分
３３とで負荷が異なる場合に、区画部材４１を移動させ
て、負荷の大きな庫内上部分３２又は庫内下部分３３に
それぞれ対応する庫内上ファン１９又は庫内下ファン２
０にそれぞれ連通する冷却器１８の冷気流出面４０にお
けるＡ領域４０Ａ又はＢ領域４０Ｂを大きく設定すれ
ば、冷却器１８にて冷却された空気を大量に、負荷の大
きな庫内上部分３２又は庫内下部分３３へ供給できる。
この結果、庫内１２における負荷の相違を迅速に解消で
き、庫内上部分３２又は庫内下部分３３に搬入された解
凍状態の蓄冷剤２８を急速に凍結させることができる。
４０側に、この冷却器１８の冷気流出面４０を、庫内上
ファン１９に連通するＡ領域４０Ａと庫内下ファン２０
に連通するＢ領域４０Ｂとに区画する区画部材４１が設
けられ、この区画部材４１が移動可能に構成されたこと
から、庫内１２のうち、庫内上ファン１９に対応する庫
内上部分３２と庫内下ファン２０に対応する庫内下部分
３３とで負荷が異なる場合に、区画部材４１を移動させ
て、負荷の大きな庫内上部分３２又は庫内下部分３３に
それぞれ対応する庫内上ファン１９又は庫内下ファン２
０にそれぞれ連通する冷却器１８の冷気流出面４０にお
けるＡ領域４０Ａ又はＢ領域４０Ｂを大きく設定すれ
ば、冷却器１８にて冷却された空気を大量に、負荷の大
きな庫内上部分３２又は庫内下部分３３へ供給できる。
この結果、庫内１２における負荷の相違を迅速に解消で
き、庫内上部分３２又は庫内下部分３３に搬入された解
凍状態の蓄冷剤２８を急速に凍結させることができる。
【００４５】庫内上ファン１９又は庫内下ファン２０
にそれぞれ対応する庫内上部分３２又は庫内下部分３３
の負荷が相違する場合に、負荷の大きな庫内上部分３２
又は庫内下部分３３にそれぞれ対応する庫内上ファン１
９又は庫内下ファン２０が、負荷の小さな庫内下部分３
３又は庫内上部分３２にそれぞれ対応する庫内下ファン
２０又は庫内上ファン１９よりも高い回転数に設定可能
に構成されたことから、冷却器１８にて冷却された空気
を、負荷の大きな庫内上部分３２又は庫内下部分３３へ
より一層大量に供給できるので、庫内１２における負荷
の相違をより一層迅速に解消でき、解凍状態の蓄冷剤２
８をより一層急速に凍結させることができる。
にそれぞれ対応する庫内上部分３２又は庫内下部分３３
の負荷が相違する場合に、負荷の大きな庫内上部分３２
又は庫内下部分３３にそれぞれ対応する庫内上ファン１
９又は庫内下ファン２０が、負荷の小さな庫内下部分３
３又は庫内上部分３２にそれぞれ対応する庫内下ファン
２０又は庫内上ファン１９よりも高い回転数に設定可能
に構成されたことから、冷却器１８にて冷却された空気
を、負荷の大きな庫内上部分３２又は庫内下部分３３へ
より一層大量に供給できるので、庫内１２における負荷
の相違をより一層迅速に解消でき、解凍状態の蓄冷剤２
８をより一層急速に凍結させることができる。
【００４６】以上、一実施の形態に基づいて本発明を説
明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【００４７】例えば、区画部材４１の調整ロッド４５及
び４６が共に同一のラックに連結され、このラックが、
ピニオンに連結された電動モータにより正逆方向に駆動
可能とされると共に、庫内１２の庫内上部分３２と庫内
下部分３３にそれぞれ温度センサが設置され、制御装置
３６は、これらの温度センサからの検出温度の相違によ
って、庫内上部分３２又は庫内下部分３３の負荷の違い
を検出した時に上記電動モータを駆動させ、区画部材４
１の区画基部４２を移動させて、負荷が増大した庫内上
部分３２又は庫内下部分３３にそれぞれ対応する庫内上
ファン１９又は庫内下ファン２０にそれぞれ連通するＡ
領域４０Ａ又はＢ領域４０Ｂの面積を増大させ、更に、
負荷が増大した庫内上部分３２又は庫内下部分３３にそ
れぞれ対応する庫内上ファン１９又は庫内下ファン２０
を高速回転させるようにしてもよい。
び４６が共に同一のラックに連結され、このラックが、
ピニオンに連結された電動モータにより正逆方向に駆動
可能とされると共に、庫内１２の庫内上部分３２と庫内
下部分３３にそれぞれ温度センサが設置され、制御装置
３６は、これらの温度センサからの検出温度の相違によ
って、庫内上部分３２又は庫内下部分３３の負荷の違い
を検出した時に上記電動モータを駆動させ、区画部材４
１の区画基部４２を移動させて、負荷が増大した庫内上
部分３２又は庫内下部分３３にそれぞれ対応する庫内上
ファン１９又は庫内下ファン２０にそれぞれ連通するＡ
領域４０Ａ又はＢ領域４０Ｂの面積を増大させ、更に、
負荷が増大した庫内上部分３２又は庫内下部分３３にそ
れぞれ対応する庫内上ファン１９又は庫内下ファン２０
を高速回転させるようにしてもよい。
【００４８】また、上記実施の形態において、区画部材
４１の区画基部４２は、冷却器１８の熱交換チューブ２
１内へ延在されてもよい。
４１の区画基部４２は、冷却器１８の熱交換チューブ２
１内へ延在されてもよい。
【００４９】更に、上記急速冷凍庫１０では、冷却器１
８の冷媒入口側領域１８Ａが上に、冷媒出口側領域側１
８Ｂが下に配置された縦型の急速冷凍庫１０の場合を述
べたが、冷却器１８の冷媒入口側領域１８Ａと冷媒出口
側領域側１８Ｂとが左右に配置された横型の急速冷凍庫
１０の場合にも本発明を適用できる。
８の冷媒入口側領域１８Ａが上に、冷媒出口側領域側１
８Ｂが下に配置された縦型の急速冷凍庫１０の場合を述
べたが、冷却器１８の冷媒入口側領域１８Ａと冷媒出口
側領域側１８Ｂとが左右に配置された横型の急速冷凍庫
１０の場合にも本発明を適用できる。
【００５０】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る冷凍庫によ
れば、冷却室内で冷却器の冷気流出面側に、冷却器の冷
気流出面を第一冷却ファンに連通する領域と第二冷却フ
ァンに連通する領域とに区画する区画部材が設けられ、
この区画部材が移動可能に構成されたことから、庫内の
うち、第一冷却ファンに対応する庫内部分と第二冷却フ
ァンに対応する庫内部分とで負荷が異なる場合に、区画
部材を移動させて、負荷の大きな庫内部分に対応する第
一冷却ファン又は第二冷却ファンにそれぞれ連通する冷
却器の冷気流出面領域を大きく設定すれば、冷却器にて
冷却された空気を大量に負荷の大きな庫内部分へ供給で
き、この結果、庫内における負荷の相違を迅速に解消で
きる。
れば、冷却室内で冷却器の冷気流出面側に、冷却器の冷
気流出面を第一冷却ファンに連通する領域と第二冷却フ
ァンに連通する領域とに区画する区画部材が設けられ、
この区画部材が移動可能に構成されたことから、庫内の
うち、第一冷却ファンに対応する庫内部分と第二冷却フ
ァンに対応する庫内部分とで負荷が異なる場合に、区画
部材を移動させて、負荷の大きな庫内部分に対応する第
一冷却ファン又は第二冷却ファンにそれぞれ連通する冷
却器の冷気流出面領域を大きく設定すれば、冷却器にて
冷却された空気を大量に負荷の大きな庫内部分へ供給で
き、この結果、庫内における負荷の相違を迅速に解消で
きる。
【図１】本発明に係る冷凍庫の一実施の形態が適用され
た急速凍結庫を示す斜視図である。
た急速凍結庫を示す斜視図である。
【図２】図１の急速凍結庫を示す正断面図である。
【図３】図２の急速凍結庫に蓄冷剤を配設した正断面図
である。
である。
【図４】図１の冷却器の熱交換チューブを示す斜視図で
ある。
ある。
【図５】図２のＶ−Ｖ線に沿う断面図である。
【図６】図２の区画部材等を示す斜視図である。
【図７】図１の急速凍結庫における庫内温度の変化を示
すグラフである。
すグラフである。
１０ 急速冷凍庫（冷凍庫） １１ 断熱箱体 １２ 庫内 １６ 仕切板（仕切体） １７ 冷却室 １８ 冷却器 １８Ａ 冷媒入口側領域 １８Ｂ 冷媒出口側領域 １９ 庫内上ファン（第一冷却ファン） ２０ 庫内下ファン（第二冷却ファン） ２３ 吸込口 ２４ 上吹出口 ２５ 下吹出口 ３２ 庫内上部分 ３３ 庫内下部分 ４０ 冷気流出面 ４０Ａ Ａ領域 ４０Ｂ Ｂ領域 ４１ 区画部材 ４２ 区画基部 ４３ 区画上部 ４４ 区画下部 ４５ 調整ロッド ４６ 調整ロッド
Claims (3)
- 【請求項１】 庫内を形成する断熱箱体と、この断熱箱
体の一内側壁に対し間隔を隔てて設けられて冷却室を形
成する仕切体と、上記冷却室内に設置された冷却器と、
上記冷却室内で上記冷却器の冷媒入口側領域側、冷媒出
口側領域側にそれぞれ設置された第一冷却ファン、第二
冷却ファンと、上記仕切体における上記冷却器に対向す
る位置に設けられた吸込口と、上記仕切体における上記
第一冷却ファン、上記第二冷却ファンにそれぞれ対向す
る位置に設けられた吹出口と、を備えてなる冷凍庫にお
いて、 上記冷却室内には、上記冷却器の冷気流出側を、上記第
一冷却ファンに連通する領域と上記第二冷却ファンに連
通する領域とに区画する区画部材が設けられ、この区画
部材が移動可能に構成されたことを特徴とする冷凍庫。 - 【請求項２】 上記区画部材は、冷却器の冷媒入口側領
域と冷媒出口側領域とを交差して延在配置されたことを
特徴とする請求項１に記載の冷凍庫。 - 【請求項３】 上記第一冷却ファン又は上記第二冷却フ
ァンは、それぞれに対応する庫内部分の負荷が相違する
場合に、負荷の大きな庫内部分に対応する上記第一冷却
ファン又は上記第二冷却ファンが、負荷の小さな庫内部
分に対応する上記第二冷却ファン又は上記第一冷却ファ
ンよりも高い回転数に設定可能に構成されたことを特徴
とする請求項１又は２に記載の冷凍庫。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30822698A JP2000130905A (ja) | 1998-10-29 | 1998-10-29 | 冷凍庫 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30822698A JP2000130905A (ja) | 1998-10-29 | 1998-10-29 | 冷凍庫 |
Publications (1)
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ID=17978455
Family Applications (1)
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| JP (1) | JP2000130905A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003042613A1 (en) * | 2001-11-16 | 2003-05-22 | Whirlpool Corporation | Refrigerator with internal compartment divisible into independent temperature zones |
| JP2014505852A (ja) * | 2011-01-17 | 2014-03-06 | アロカ，ホセ アントニオ マルティネス | 製品を最速で冷却または冷凍する産業にも適用できる家電製品 |
| KR20140106380A (ko) * | 2011-11-25 | 2014-09-03 | 안토니오 호세 | 최대 속도로 제품을 냉각 또는 냉동하기 위한 산업에 사용될 수 있는 전기기기 |
| CN108413686A (zh) * | 2018-02-06 | 2018-08-17 | 青岛海尔股份有限公司 | 冰箱 |
-
1998
- 1998-10-29 JP JP30822698A patent/JP2000130905A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003042613A1 (en) * | 2001-11-16 | 2003-05-22 | Whirlpool Corporation | Refrigerator with internal compartment divisible into independent temperature zones |
| AU2002349356B2 (en) * | 2001-11-16 | 2007-05-24 | Whirlpool Corporation | Refrigerator with internal compartment divisible into independent temperature zones |
| JP2014505852A (ja) * | 2011-01-17 | 2014-03-06 | アロカ，ホセ アントニオ マルティネス | 製品を最速で冷却または冷凍する産業にも適用できる家電製品 |
| KR20140106380A (ko) * | 2011-11-25 | 2014-09-03 | 안토니오 호세 | 최대 속도로 제품을 냉각 또는 냉동하기 위한 산업에 사용될 수 있는 전기기기 |
| KR102040992B1 (ko) * | 2011-11-25 | 2019-12-05 | 안토니오 호세 | 최대 속도로 제품을 냉각 또는 냉동하기 위한 산업에 사용될 수 있는 전기기기 |
| CN108413686A (zh) * | 2018-02-06 | 2018-08-17 | 青岛海尔股份有限公司 | 冰箱 |
| CN108413686B (zh) * | 2018-02-06 | 2020-09-29 | 青岛海尔股份有限公司 | 冰箱 |
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