JPH03109112A - タイヤ滑り止め装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は主として雪路において使用される車輌のタイヤ
滑り止め装置の改良に関し、さらに詳しくは非金属製ラ
ダー型トレッドをタイヤの外周に等間隔毎に複数配設す
るようにしたタイヤ滑り止め装置において、共用性のあ
る滑り止め部材の組合わせによって如何なるタイヤサイ
ズにも適合するタイヤ滑り止め装置を提供することを目
的とする。

（従来の技術） 従来公知の非金属製タイヤ滑り止め装置は第１４図に示
したような平板状のトレッドＴをタイヤの両側縁に位置
する一対のサイドロー１８１８間に該サイドローブの長
さ方向に向けて等間隔毎に複数配した構成のものがある
。しかしこれは平板状のトレッドＴをタイヤのトレッド
端縁に沿って折り曲げつつサイドロープに締めつけ固定
するものであるために操作性が悪く、装着には熟練を要
するという難点があった。

そこで第１５図に示したようにタイヤのトレッド断面形
状に合わせて略Ｕ字状にあらかじめ湾曲成型した一体型
のトレッドＵＴが開発され、これをその両端部を係着金
具Ｐによりサイドロー１８．．８間に、該サイドロープ
の長さ方向に向けて等間隔毎に複数配した構成のものが
実用化されるに至っている。

（発明の解決すべき課題） ところが上記した略Ｕ字状にあらかじめ湾曲成型された
一体型のトレッドにあってはタイヤのサイズが異なる毎
に各個別のトレッドを用意する必要があり、異なるタイ
ヤサイズに対する共用性に欠ける難点があった。

またその結果タイヤサイズが異なる毎にそれらに対応す
る射出成形金型を用意する必要があるために著しくコス
ト高となる。

（課題を解決するための手段） 本発明は上記した従来技術における難点を解決し、異な
るサイズのタイヤに対しても対座したサイズのタイヤ滑
り止め装置を共用部材の組合わせによって製作出来る滑
り止め装置を開発するに至ったものであり、具体的には
、非金属製ラダー型トレッドをタイヤの外周に等間隔毎
に複数配設するようにしたものにおいて、上記ラダー型
トレッドは一定の間隔を介して平行に配設され、かつそ
れぞれの両端をサイドロープに結合できるようにした一
対のベルトと、該ベルトの中間部であって一対のベルト
間に跨がって固着されるセンタートレッドと、ベルトの
長さ方向であってセンタートレッドの両側に位置し、上
記一対のベルト間に跨がって固着可能な一対のコーナー
トレッドとからなり、該一対のコーナートレッドはベル
トの長さ方向に位置調整が自在であるかのように構成し
たタイヤ滑り止め装置に関する。

また本発明は上記した構成において、さらに一対のベル
トの表面には長さ方向に連続する規則的な凹凸部を形成
するとともに、該ベルトに固着されるセンタートレッド
およびコーナートレッドの少なくとも一方の裏面には上
記ベルトの凹凸部に噛合する凹凸部を形成してなるタイ
ヤ滑り止め装置にも関する。

（作　　用） 適用タイヤサイズに対応した長さに切断したベルトを所
要間隔でサイドロープに両端部を固着し、平行した２本
のベルト間に跨って中央部にセンタートレッドを固着し
、タイヤ巾に対応した位置にコーナートレッドを対称位
置に・固着することによって、同一の共用部材を用いて
任意のタイヤサイズに適合するタイヤ滑り止め装置が総
意に組付は製作が出来るものである。

またベルトの表面に長さ方向に連続する規則的な凹凸部
を形成するともに、該ベルトに固着されるセンタートレ
ッドおよびコーナートレッドの少なくとも一方の裏面に
上記ベルトの凹凸部に噛合する凹凸部を形成した場合に
はセンタートレッドあるいはコーナートレッドの取りつ
けに際してベルトの凹凸部に噛合させた状態において固
着手段によりそれぞれ固着すると、センタートレッドあ
るいはコーナートレッドはベルトに対して位置ズレを生
ずることがない。

（実　施　例） 以下において本発明の具体的な内容を図示の実施例をも
とに説明する。

第１〜３図、および第７〜８図、第１１〜１２図には本
発明の第１実施例が示されており、図において１はベル
ト、６はセンタートレッド、１２はコーナートレッドを
示す。

ベルＩ−１はある程度の弾性変形可能な平板長帯状に構
成され、硬質ゴム、ウレタンその他ラダーの張力および
捩り力に十分耐え得る強度の材質のものが選ばれ、必要
に応じて層内にファイバー材２をラミネートして補強し
たものが好ましい。

実際にはコイルに無端状に巻回された長尺のものを所定
長さ毎に切断して使用すると生産性が良好である。

ベルトｌにはその長さ方向に必要個所だけ係着孔３が施
され、あるいは第４図に示したように、等間隔毎に長さ
方向全体にわたり施してもよい。

センタートレッド６は好ましくは耐摩耗性に優れた硬度
６０〜８０程度のウレタン材等が用いられ、射出成形等
の手段により略方形に成形され、裏側には中央部分のみ
帯状に厚肉部７に成形され、その両側部は逆に薄肉部８
に成形される。

尚９は四隅部に施された係着孔を示す。

コーナートレッド１２は、同じく耐摩耗性に優れた硬度
８０〜９０程度の前記したセンタートレッド６よりもや
や剛性の高いうレタン材等が好ましく、射出成形等の手
段によりタイヤショルダ一部のＲ形状に略合致させるべ
く湾曲して成形され、しかも裏面には中央部分のみ前記
したセンタートレッド６の厚肉部７．と同幅の厚肉部１
３と、その両側部に薄肉部１４が形成される。

尚１５は係着孔をあられす。

上記した第１実施例の構成において、一対のベルト１，
１を相互に一定の間隔（センタートレッドおよびコーナ
ートレッドの各厚肉部７および１３の幅と等しい間隔）
を介して平行に配置した後、その中央部にセンタートレ
ッド６を、厚肉部７をベルト１．１間に嵌合させるとと
もに、薄肉部８．８をベル）ｌ、１に重合させて係着孔
９にリベットあるいはスパイクピン等の係着手段を挿通
し、ベルト１の係着孔３にセンタートレッド６を固着す
る。

次いで使用するタイヤのトレッド幅に合わせて上記セン
タートレッド６の両側等距離の位置にコーナートレッド
１２を配し、同じくその裏面に凸出させた厚肉部１３を
ベルト１．１間に嵌合させるとともに、薄肉部１４．１
４をベル）１１上に重合させ、さらに係着孔１５にリベ
ット等の係着手段を挿通してベル）ｌの係着孔３に係着
させて各コーナートレッド１２をベル）ＩＳｌに固着し
て全体として略Ｕ字状に構成した後、各ベルト１、ｌの
両端部を第１図に示したようにワイヤーロープを用いた
サイドロープ１８を迂回させてリベット等の係着手段に
より係着孔３を利用してサイドロープ１８に結合させ、
さらにサイドクリップ金具２０により挟圧して位置ずれ
を防止する。

このようにしてサイドロープ１８の長さ方向に一定間隔
毎に略Ｕ字状に構成されたトレッドを配して使用に供す
る。

またタイヤのトレッド幅が異なる場合にはコーナートレ
ッド１２の係着手段を緩めてベルトｌの長さ方向に任意
量移動し、あらためて係着手段によりベルトに固着して
調節することによりタイヤサイズが異なる場合にも使用
することもできる。

また第５〜６図、第９〜１０図、および第１３図には本
発明の第２実施例が示されている。

すなわち一対のベルト１にはその表面に長さ方向に連続
する規則的な凸部４と凹部５が形成されており、またセ
ンタートレッド６にはその裏面の薄肉部８に上記ベルト
１の凹凸部に噛合する凸部１０と凹部１１とが形成され
、さらにコーナートレッド１２の裏面薄肉部１４にも上
記ベル）１の凹凸部に噛合する凸部１６と凹部１７とが
形成されている。

尚この凹凸部の形成はコーナートレッド１２またはセン
タートレッド６のうち一方のみに施してもよい。

上記の構成において、一対のベルトｌ　Ｉに対し、セン
タートレッド６およびコーナートレッド１２を、それぞ
れ裏面薄肉部８．１４の凹凸部をベルト１の凹凸ピッチ
に合致させて所望の位置に係着手段により固定して使用
する。

（発明の効果） 本発明は上記した通り、非金属製ラダー型トレッドをタ
イヤの外周に等間隔毎に複数配設するようにしたものに
おいて、上記ラダー型トレッドは一定の間隔を介して平
行に配設され、かつそれぞれの両端をサイドロープに結
合できるようにした一対のベルトと、該ベルトの中間部
であって一対のベルト間に跨がって固着されるセンター
トレッドと、ベルトの長さ方向であって、センタートレ
ッドの両側に位置し、上記−対のベルト間に跨がって固
着可能な一対のコーナートレッドとからなるものであり
、これ等のトレッド部材は共用部材であるので滑り止め
装置製造のための形成金型も必要最小限ですみ、各部材
の量産性に富み、コストの低減をはかることができ、し
かもセンタートレッドは耐摩耗性のすぐれた材質とし、
コーナートレッドは剛性の高い材質のものとするなど、
使用部位の必要特性に応じて全体のバランス性と高品質
のものが得られる。

さらに一対のベルトの表面には長さ方向に連続する規則
的な凹凸部を形成するとともに、該ベルトに固着される
センタートレッドおよびコーナートレッドの少なくとも
一方の裏面に上記ベルトの凹凸部に噛合可能な凹凸部を
形成した場合にはベルトの長さ方向への位置ずれのおそ
れが全くなく、したがって係着手段の緩みもなく走行中
に安易に外れたりすることがなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例であるタイヤ滑り止め装置
の要部斜視図、 第２図はベルトの平面図、 第３図は第２図におけるＡ−Ａ線矢視方向の断面図、 第４図はベルトの別の実施例の平面図、第５図は本発明
におけるベルトの第２実施例である平面図、 第６図は第５図におけるＢ−Ｂ線矢視方向の断面図、 第７図はセンタートレッドの第１実施例をあられした斜
視図、 第８図は第７図における側面図、 第９図はセンタートレッドの第２実施例をあられした裏
面図、 第１０図は第９図の側面図、 第１１図はコーナートレッドの第１実施例をあられした
側面図、 第１２図は第１１図におけるコーナートレッドの平面図
、 第１３図はコーナートレッドの第２実施例をあられした
側面図、 第１４図は従来公知の平板状トレッドを用いた滑り止め
装置の斜視図、 第１５図は従来公知の一体型トレッドの要部斜視図であ
る。 ｌ−・−ベルト　　　　　３．９、ｔ　５−−−−−−
−一係着孔４．１０．１６−−−−−−−−凸　部　５
．１１．１７−・・−凹　部６−・−・・−センタート
レッド　　７．１３−・−−−−一厚肉部８．１４・−
・−・・−ｉ南部１２・・−・・−コーナートレッド１
Ｂ−−−−−−−サイドロープ　　　　　１９−・−・
・係着手段２０−・−・−サイドクリップ金具 発　　明　　　者　　　大　　澤　　　　　　　反問　
　　　　　三　　枝　　謙　　光

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）非金属製ラダー型トレッドをタイヤの外周に等間
   隔毎に複数配設するようにしたものにおいて、上記ラダ
   ー型トレッドは一定の間隔を介して平行に配設され、か
   つそれぞれの両端をサイドロープに結合できるようにし
   た一対のベルトと、該ベルトの中間部であって一対のベ
   ルト間に跨がって固着されるセンタートレッドと、ベル
   トの長さ方向であってセンタートレッドの両側に位置し
   、上記一対のベルト間に跨がって固着可能な一対のコー
   ナートレッドとからなり、該一対のコーナートレッドは
   ベルトの長さ方向に位置調整が自在であるように構成し
   たタイヤ滑り止め装置。
2. （２）一対のベルトの表面には長さ方向に連続する規則
   的な凹凸部を形成するとともに、該ベルトに固着される
   センタートレッドおよびコーナートレッドの少なくとも
   一方の裏面には上記ベルトの凹凸部に噛合可能な凹凸部
   を形成してなるところの請求項（１）に記載のタイヤ滑
   り止め装置。