JPH03102834A - 半導体装置およびこれを用いた光電変換装置 - Google Patents

半導体装置およびこれを用いた光電変換装置

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JPH03102834A
JPH03102834A JP1240470A JP24047089A JPH03102834A JP H03102834 A JPH03102834 A JP H03102834A JP 1240470 A JP1240470 A JP 1240470A JP 24047089 A JP24047089 A JP 24047089A JP H03102834 A JPH03102834 A JP H03102834A
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emitter
region
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bpt
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JP1240470A
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Masakazu Morishita
正和 森下
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [a業上の利用分野] 本発明は、半導体装置および光電変換装置に関する。
[従来の技術] 従来の半導体装置としては、例えば、MIS(メタルー
絶縁物一半導体)構造のバイボーラトランジスタ(BP
T)が知られていた。
第12図は、従来のMIS構造のBPTの一例を示す概
略的断面図である。
以下、第12図に示したMis構造BPTの各構成部分
について説明する。
1は、リン(P)、ヒ素(As)、アンチモン(s b
)等の不純物をドープしてn形とされた基板、あるいは
ボロン(B)、アルミニウム(AfL),ガリウム(G
a)等の不純物をドーブしてp形とされたシリコン基板
である。
2は、不純物濃度1 0 16〜1 0 ”c m−’
の、埋め込み領域としてのn+領域である。
3は、エビタキシャル技術等で形成された、不純物濃度
の低い( 1 0 ”〜5 X 1 0 l7c m−
’程度)、コレクタ領域の一部としてのn領域である。
4は、不純物濃度1 0 ′5〜1 0 ”c m−’
の、ベース領域としてのp形領域である。
5は、不純物濃度1 0 ”〜1 0 ”c m−’の
、ベース抵抗を下げるためのP4領域である。
7は、コレクタ電極と埋め込み層2とをつなぐ、コレク
タ抵抗を下げるためのn0領域である。
30は、トンネル注入を行うための薄い絶縁膜である。
101,102,103は、電極、素子間、配線間を分
離するための絶縁膜である。
200は、金属、シリサイド等により形戊された配線電
極である。
マタ、このような半導体装置をフ才トセンサとして使用
した充電変換装置が、従来知られていた。
[発明が解決しようとする課題] しかし、従来のMIS構造のBPTは、微小電流領域に
おいてコレクタ電流I,に対するベース電流I,の比が
増加し、このため電流増幅率hrc(=Ic/In )
が低下するという課題を有していた。さらに、ベース電
流の比の増加が著しい場合には、コレクタ電流よりもベ
ース電流のほうが多く流れるようになり、電流増幅率が
1以下となる場合もあった。
また、ベース電流の比の増加がそれ程多くない場合であ
っても、ベース電流が再結合電流として流れるため、電
流増幅率がコレクタ電流に依存して変化することとなり
、電流増幅率の安定性が確保されていないという課題も
有していた。
さらに、MIS構造のBPTは絶縁膜を有しているため
、木質的にエミッタ抵抗が高いという課題も存在してい
た。
[課題を解決するための手段] 木発明の半導体装置は、第1導電型のコレクタと:第2
導電型のベースと:第1導電型のエミッタと;当該エミ
ッタを形成する材料よりも禁止帯幅の広い材料からなる
当該工よツタ上に形成された膜と;当該膜上に形成され
た金属電極とを少なくとも有することを特徴をする。
上記特徴において、前記工よツタの厚さが前記ベースか
ら注入される少数キャリアの拡散長よりも薄いことが望
ましい。
上記特徴において、前記工くツタの電子親和力よりも前
記金属電極の仕事関数φ,が大きいことが望ましい。
上記特徴においては、前記膜の厚さが、前記べ−スによ
り決定されるコレクタ電流よりも当該膜のトンネル電流
が大きくなるような厚さであることが望ましい。
上記特徴においては、前記エミッタを形成する材料より
も禁止f幅の広い材料が、絶縁体または半導体であるこ
とが望ましい。
本発明の充電変換装置は、上記本発明の半導体装置を少
なくとも光電変換素子として用いたことを特徴とする. [作用] 本発明の半導体装置によれば、トンネル注入用の絶縁膜
の下にエミッタ領域を設けたので、安定なエミッタ・ベ
ース接合を半導体中に設けることができる。従って、微
小電流領域においても電流増幅率が低下することがなく
、且つ、電流増幅率がコレクタ電流に依存することがな
い。
また、本発明の半導体装置によれば、従来、メタル/絶
縁膜/p形ベース領域となっていた構成を、メタル/絶
縁膜/n形エミッタとしたので、電子のトンネル注入を
増加させることができ、従って、エミッタ抵抗を下げる
ことができる。
[実施例コ 以下、本発明の実施例について説明するとともに、本発
明について、さらに詳細に説明する。
(実施例1) 本発明の1実施例について、図を用いて説明する。
第1図は、本発明のl実施例に係る半導体装置を示す概
略断面図である。図において、第12図と同じ符号を付
したものは、それぞれ第12図の場合と同じ構戒部を示
す。また、6は、不純物濃度が1 0”〜1 0”cm
−3程度の、エミッタ領域としてのn“領域である。
以下、第1図に示したMIS構造BPTについて説明す
る。
〈エミッタ抵抗の低減〉 第1図に示した本実施例のMIS構造BPTによれば、
電子のトンネル注入を増加させることができ、従って、
エミッタ抵抗を下げることができる。以下、この理由に
ついて、説明する。
MIS構造における絶縁膜への電界の印加の状態は、金
属の電子の仕事関数と半導体のフエルミ準位に大きく依
存する。
主な金属の仕事関数φ1と半導体の電子親和力X,を次
表に示す。
?2図は、MIS構造BPTにおいて、金属としてAJ
Z,絶縁物としてSi02、半導体としてSiをそれぞ
れ用いた場合の、各領域のエネルギーの関係を示す図で
ある。図において、φ■は金属の仕事関数、X.は半導
体の伝導帯からの電子親和力を図示している。
第2図に示したように、A2の仕事関数φmは4.20
eVであり、また、Siの伝導帯からの電子親和力X,
は3.78eVであり、Anの仕事関数φmはStのバ
ンドギャップの中間付近に位置する。このため、絶縁物
を介してAIとSiを接触させた場合に絶縁物に印加す
る電界の方向は、第3図(a)および第3図(b)に示
したように、Siがnゝであるか、或いはP“であるか
により、異なる。
第3図(a)は、第1図に示した本実施例のMIS構造
BPTの場合を示し、また、第3図(b)は従来のM■
S構造BPTの場合を示す。
すなわち、本実施例のMIS型BPTはエミッタを有す
るので、Siはn0となる。
ここで、トンネル効果について説明する。第3図(a)
に示した本実施例のMIS構造BPTの絶縁膜の厚みと
、第3図(b)に示した従来のMIS構造BPTの絶縁
膜の厚みが同じであるとすると、トンネル確率は、近似
的に、 Ttcc eXp(−A’m””・φ,3/2)   
  −(1)で表わされる。但し、m′は電子の有効質
量を表し、φ,は障壁の高さを表わす。
第3図(a)および第3図(b)に示したように、本実
施例のMIS構造BPTと従来のMIS構造BPTとで
は、障壁中のポテンシャルに差がある。平均的に荒く言
うと、本実施例のMIS構造BPTと従来のMis型B
PTとでは、障壁中のポテンシャルは、半導体のバンド
ギャブの1/2である、(1/2) Etだけ異なって
いる。すなわち、本実施例のMIS型BPTにおけるφ
8は、従来のMIS構造BPTにおけるφ,よりもN/
2)Et程度低く、従って、電子のトンネル確率は高く
なる。
さらに、本実施例のMIS構造BPTにおけるポテンシ
ャルφ3は、第4図に示したように、鏡像効果により、
△φBだけポテンシャルが低くなる。
△φ,は、近似的に次式で表わされる。
△φa−((q・ε)/(4・π・ε.))I/2  
・・・(2)但し、εは電界強度、ε1は絶縁物の誘電
率である。
例えば、本実施例のように金属としてAflを用い、半
導体としてn1型Siを用いた場合には、酸化膜を20
人とし、電位差を表1に示lた値とし、ε={e(φm
−X.)}/tとすると、△φ,=0.29eVとなる
本実施例では、この二つの効果により、トンネル確率を
著しく大きくすることができる。
上記(1)式で示したトンネル確率を絶縁膜の厚みによ
り表わすと、 Ttoc exp (B (m” ,φa) ・t+)
    − (1) ’となる。但し、Bは有効貿量m
“と障壁高ざφ,により決まる定数、1,は絶縁膜の厚
みである。
通常、酸化膜の場合は、膜厚が50人以下となるとトン
ネル電流が著しく増加する。φBが小さくなると、1,
は厚い領域までトンネル用絶縁膜として使用できるよう
になる。また、φBが小さくなると、絶縁膜のトンネル
電流が支配的となる臨界膜厚が大きくなる。
この絶縁膜の厚みの上限を決めるのは、本発明において
は,BPTのコレクタ電流である。すなわち、ベース電
流の濃度と厚みによって決まるBPTのコレクタ電流を
、絶縁膜の厚みが律速しないようにするべきである。B
PTのコレクタ電流を絶縁膜の厚みが律速するようにな
ると、コレクタ電流が工くツタ中の絶縁膜の厚みにより
決定されることとなり、製造工程において、絶縁膜の厚
みを高精度に制御しなければならなくなるからである。
例えば絶縁膜として酸化膜を使用した場合、20〜30
人近傍を正確に制御することは極めて困難である。上述
のように、臨界膜厚は、障壁の高さφBが低い程厚くな
るので、有利である。
さらに、実際の電流においては、このトンネル確率のみ
でなく、トンネルする側の電子の分布と、遷移する方の
電子の空になっている分布にも大きく支配ざれる。ここ
で、概念的に電流を表わすと、 J122− A j。DI(E)・Fl(E)・TtJ
z(E)・(1−F2 (E) ) dE・・・(3) となる.但し、Aは定数、DI  (E)は金属の状態
密度、Fl  (E)は金属の電子の分布関数、Ttは
トンネル確率、D2  (E)は半導体の状態密度、F
2  (E)は半導体の電子の分布関数である. 第3図(a)から解るように、本実施例のMIS型BP
Tにおいては、金属から注入される電子は容易に伝導帯
に遷移でき、トンネル電流は非常に大きくなる。
一方、従来のMIS構造BPTは、第3図(b)から解
るように、金属の電子は、遷移する半導体側の正面に禁
止帯が有るため遷移できない。このため、トンネル遷移
させるためには、金属に、半導体のバンドギャップE1
に近い電圧を印加しなければならない。このような電圧
を印加すれば、第3図(a)と同様な状態を得ることが
できる。
以上説明したように、本実施例によれば、金属からエミ
ッタのn+領域への電子のトンネル注入を有効に行なう
ことができる。
また、金属としては、トンネル注入を大きくするために
は、仕事開数φが大きい材料を用いることが望ましい。
仕事関数φが大きい方が、絶縁膜中の電界が大きくなり
、従ってトンネル電流を大きくすることができる。すな
わち、表1から解るように、AfLよりもCuが望まし
く、さらには、Au,Ni等が望ましい。
〈電流増幅率の安定化〉 本実施例のMIS構造BPTによれば、微小電流領域に
おいても電流増幅率が低下することがなく、且つ、電流
増幅率がコレクタ電流に依存しないようにすることがで
きる。以下、この理由について、説明する。
第5図(a)は、第1図に示した本実施例のMIS構造
BPTのA−A’断面におけるバンド図である。また、
第5図(b)は、第12図に示した従来のMIS構造B
PTのA−A’断面におけるバンド図である。
本発明においては、第5図(a)で示した、エミッタの
厚みWεとその濃度および絶縁物と半導体における少数
キャリア(正孔)の再結合速度Soが問題となる。
まず、BPTの電流の構戒成分について述べる。
コレクタ電流は、近似的に Jc− (q−on−n+2)/ (N1wa) {e
xp (vac/kT) −t)・・・(4) ただし、電子の拡散距離はベース幅よりも長いものとす
る。なお、NBはベース濃度、WBはべ一ス幅、D.は
電子の拡散距離、nlはSiの真性キャリア密度、■B
Eはベース・工夫ツタ印加電圧である。
本発明においては、上記(4)式で表されるコレクタ電
流が、上記(3)式で表される電流よりも大きくなるよ
うに設計することが望ましい。すなわち、Jc>Jlウ
2となるようにトンネル膜を設定することが望ましい。
また、ベース電流は、二よツタから注入された電子の再
結合電流 Jarec ・(QJn−n+2・Wa)/(2N1L
n’)x (exp (Vat/kT) −1}   
   ”・(5)(ただし、Lnは電子の拡散距!) と、ベースからエミツタに注入される正孔電流J ad
lffとから成るが、J adlffが主戒分であり、
通常のBPTでは、このJRdlftにより、ベース電
流が決定されるといってもよい。本発明のようなMIS
構造のBP丁では、J adlffは、絶縁膜が存在す
るために、 JII+urr=Q(Da/Lp) [(So−(Dp
/Lp) tanh(Wz/Lp)}/ ((D,/L
J−So・tanh (wc/t.p) )] (n+
/Nc)x exp {(V+t−kT) −1}  
     − (6)但し、N,はエミッタ中のエミッ
タ’t!4度、Dpは正孔の拡散定数、L,は正孔の拡
散距離、S0はS i O 2 / S i界面の再結
合速度である。
ここで、(6)式は、エミッタの厚みW,と正孔の拡散
距iLP、再結合速度Sにより、以下のように表すこと
が可能となる。
■ケース1 正孔の拡散距離が長く、L p :> W Eの場合は
、J ad+rrは、絶縁膜があってもなくても同じで
あり、次のようにして表すことができる。
Jad+ tr1” (QJp/Lp) (i” / 
N!) (eXp(Vac/kT) −1)・・・(7
) ■ケース2 W.<t.,,の場合は、絶縁膜が影響しJadIrt
2−” (qJp/Lp) [{(Dp−Wg/La’
)−So)}/ ((op/tp)− (wt−so/
t.p))コX (n+’/Ne) {exp(Vat
/kT)−1) − (8)■ケース3 WE<LPであり、S−Qの場合は、 Jadlrt3” ”(q・Dp−Wi:/Lp’) 
・(nl2/NE)x (exp (VaE/kT) 
−1)    − (9)■ケース4 WE’Cいであり、S→ωの場合は、 JBd+tt3− ”(QJp/Wz) ・(n+”/
Nc)x (exp(Vag/kT)−1)    −
 (10)となる。
ケース1は、従来の一般的な、MIS構造でないBPT
の場合である。また、ケース4は、高密度化され、エミ
ッタが浅い、MIS構造でないBPTの場合である。ケ
ース3が本発明のMIS構造BPTの場合である。実際
、本実施例ではケース3に近い状態が実現されている。
ケース3を実現するには、Wt (L,とした上、ざら
に?8)式より、 (DP/WE) (WE’/L,’)  ) S (,
       ・・・(11)の条件を満たすことが必
要となる。この条件を満たすと、ケース1のBPTに対
し、J BdIftは、WE/LP倍となる。また、ケ
ース4のBPTに対し、J Bdl■は、(WE/LP
)”倍となる。このように、本実施例では、J Ild
lffを飛躍的に減少させることができる。従って、電
流増幅率hFEを飛躍的に増加させることができる。
従来のMIS構造BPTにおいては、W,=0でありJ
 BdIftは存在しないが、別のt?l成分が存在す
る。すなわち、絶縁膜はもともとアモルファスであるた
め完全な絶縁膜ではなく、禁止帯中に再結合準位を有し
ているため、従来のMIS構造BPTのエミッタ(金属
電f!)では、正孔はベースの多数キャリアであり、注
入量が本発明の場合よりも多く、絶縁膜中での再結合電
流が多くなるのである。一方、本発明のMIS構造BP
Tではエミッタ中に注入される正孔はエミツタの少数キ
ャリ7であり、 rl+2/Na  ゜eXP  (Vac/kT)で表
される。この正孔は、通常の動作領域ではベースの多数
キャリアN8に比べて道かに小さく、問題とならない。
また、絶縁膜中の再結合が小さい大電流領域ではN!l
に近くなるが、この領域では、従来のMIS構造BPT
でもベース電流はコレクタ電流より小さく、問題になら
ない。
第6図は、トランジスタの電流・電圧特性を模式的に示
したグラフであり、横軸がベース・エミッタ間の印加電
圧、縦軸がベース電流I8およびコレクタ電流ICを示
す。本発明のM■S構造BPTでは、コレクタ電流とベ
ース電流はほぼ平行になり、hrt(!=rIc /I
a )は一定値なるが、従来のMIS構造BPTでは、
微小電流領域で過剰電流が流れる。本発明のMIS構造
BPTでLP>WE且つDP /WE >Soとすると
、ベース電流は主に(5)式で示される再結合電流とな
り、その時の電流増幅率hPl:はh rt−−x= 
2 ( Ln / WB )”     ・・・(12
)となり、ベース条件のみによってhFEの上限が決ま
る。
第7図は、n0領域における不純物濃度と正孔の拡散距
離および正孔の寿命との関係を示すグラフである。エミ
ッタ深さは、少なくとも正孔の拡散距離の1/5程度に
した方がよい。また、S0は、絶縁膜の形成の方法にも
よるが、Siを直接に酸化する方法をとれば、間違いな
<(11)式を満足するようにすることができる。なお
、このときの形成方法は、Siを直接に酸化する方法で
あれば何でもよい。
本発明においては、上記(12)式で決まるhPEを実
現するためには、上述したように、トンネル電流がベー
ス条件で決まる上記(4)式で示されたコレクタ電流よ
りも大きくなるように、トンネル膜の厚さを決定する必
要がある。また、トンネル膜の厚さのバラツキは、その
ままBPTの特性バラツキに反映されてしまう。ベース
濃度およびベース幅は、トンネル膜の厚さよりも遥かに
制御しやすいので、コレクタ電流を安定化することがで
きる。また、ベース電流も、エミツタ濃度、エミッタの
深さおよびベース条件により決まるので、電流増幅率h
rtが大きく、しかも電?it”t1幅率h,のバラツ
キの小さいBPTを得ることができる。
〈製造工程〉 次に、第1図に示した半導体装置の製造プロセスについ
て説明する。
■p型あるいはn型基板1に、As,Sb,p等をイオ
ン庄人く不純物拡散等でもよい)することにより、不純
物濃度IXIO”へ1 0 l 9 c 『3のn゛埋
め込み領域2を形成した。
■エビタキシャル技術等により、不純物濃度1 x 1
 0 ” 〜1 0 17cm−3のn一領域3を形成
した。
■コレクタの抵抗を減少させるためのn+領域7(不純
物濃度1 x 1 0 17〜1 0 ”cm−’)を
形成した。
■素子分i1i11領域102を、選択酸化法、CVD
法等により作成した。
■活性領域中に、p+領域5及びベース領域であるP領
域4をイオン注入法等により形成した。
■絶縁膜101にエミッタコンタクトを開口した後、A
s,Sb,P等をドーブしたn+領域(不純物濃度5X
10”〜5X10”cじ3)6をイオン注入法あるいは
熱拡散法により形成した。
■絶縁膜103を堆積し、これをアニールした後、コン
タクトの開口を行なった。
■薄いトンネル絶縁層30を、500℃〜650℃の低
温による酸化若しくは急速熱加速(RTA)による熱酸
化によって形成作成した。
■電Vi200となるAL−Si(1%)をスパッタし
、その後、AL−Siのパターン化を行なった。
[相]AL−Si電極のアロイ後、パツシベーション膜
をつけ、MIS構造BPTを完成した。
本発明におけるトンネル絶縁膜としては、低温で容易に
形成できることより、シリコン酸化膜が最も′fs$で
あるが、シリコン窒化膜、アルミナ膜等の絶縁膜であっ
てもよい。
また、SiC等の超薄膜を用いて、トンネル形障壁とな
る構造としてもよい。例えば、SiCは、Siと比べる
と、伝導帯エネルギー差△Ev#0.536V、価電子
帯差△Ec40.55eV、バンドギャップE.L92
.2eV程度であり、SiCとStとが共にn形で階段
的に接合する場合には、半導体/絶縁体接合とは異なる
構造となる。
第8図(a)に金属とn型SiCとの接合のバンド図を
、また、第8図(b)にn型Siとn型SiCとの接合
のバンド図を示した。
ショットキー接合および半導体階段へテロ接合による、
同じ導電型の半導体接合は第8図(a)および第8図(
b)のようになり、φ1−χ.△Efあるいは△EV+
△Ecが上下に表わされ、伝導体側にはノッチと呼ばれ
る障壁ができる。一方、価電子帯側には、△EC+△E
v−ΔEfの差が生ずる。
また、金属とn型SiCとn型Siとを接合すると第8
図(C)のような構造となり、さらに、SiCを薄膜化
するとSiC層は空乏化し、第8図(d)のようになり
、絶縁物と同様になる。第8図では、SiCを用いた場
合の例を示したが、他の広禁制帯幅の材料を用いてもよ
いことは明らかである。
ICセンサを高密度化すると、平面寸法が小さくなるた
め、エミッタ周辺の二次元的な電流が問題となってくる
。第9図に、エミッタ周辺部の概略的断面図を示す。本
発明のBPTの場合、先にも述べたように、エミッタ中
への正孔の拡散電琉はほとんど無視できる程低くおさえ
ることができるので、ベース電流はエミッタから注入さ
れた電流の再結合電流が主成分となる。ベース電流の縦
方向主成分は(5)式と同じであり、また、横方向電流
は、 Jarecx− (q−on/t.n) (r++’/
Na) (exp(vaE/it丁)−i}・・・(1
3) となる。さらに、エミッタ面積をAE.  周辺長をL
E、エミッタ深さをW,とすると、h.は近似的に hrc  =  Ic/In ”i (Ac・Jc)/(Az・Jarxy”L1W1
Jarecx)卿(Ae・(1/W!l)) / {Ac’ (1/2) (Wa/Ln’)”Le・
Wg (t/Ln) )= Flyr:+max [{
t/ {1+ (2Lz・We4n)/ (AE/W!
l) )]・・・(14) となる。故に、本来 (2Lc・J4n)/ (At−Wa)  < 1  
    − (151としなければならない。
上記(15)式で、デバイス設計上検討できるのは、W
6であるから、 W, < 1/2(.h/LE) (wa/f.n) 
      −(t6)でなければならない。ここで、
Aε=1μm口,L8=1μmとし、W,/Ln=0.
0 1とすると、(16)式より、W!  <0.00
5μmとなる。本発明のBPTを微細化するに際しては
、(16)式を満足するように、Wεを定めなければな
らない。
また、本実施例によれば、暗電流が改善され、S/Nが
著しく向上した。
なお、本実施例では、電極材料として純粋金属を用いた
場合のみ示したが、シリサイド、合金等を用いても、同
様の効果を得ることができる。
(実施例2) 第10図は、本発明の第2の実施例に係る半導体装置を
示す概略的断面図である。本実施例では、エミッタ領域
6がエビタキシャル成長によりベース上に作成され、そ
の上に、トンネル注入用絶縁膜が形成されている。この
ような構造であれば、上記(16)式において、Wε=
0となり、本来のh PEmixに近い値を得ることが
可能である。
(実施例3) 第11図は、本発明に係る光電変換装置の1実施例を示
す回路図であり、本出願人が昭和62年12月21日に
特許@(2)において開示した固体撮像装置に、上記実
施例1に示したBPTを用いた場合を示すものである。
第10図において、Trで示した部分に、実施例1で示
したBPTを使用した。すなわち、本実施例では、MI
S型BPTを充電変換素子として用いた。
第11図に示したエリアセンサーをカラーカメラとして
使用する場合には、同一の光電変換素子の光情報を複数
回読み出す動作を行なう。この際、同一素子から複数回
読み出すために、1回目読み出し時と2回目以降の読み
出し時の電気出力の比が問題となる。この値が小さくな
ると、補正が必要となる。
上記1回目と2回目との読み出し出力の比を非破壊度と
定義すると、非破壊度は次式で表わされる。
非破壊度= ([:tot Xhrc)/(CtotX
hrc +(:Jここで、Ctotは第11図にTrで
示された充電変換素子のベースに接続されている全容量
を示し、ベース・コレクタ間容量CbaとC。Xにより
決まる。また、CvはV L +・・・ vLnで示さ
れる読み出し線路の浮遊容量である。ただし、Coxは
回路方式によって存在しない場合もある。非破壊度は電
流増幅率hFEを大きくすることにより容易に改善でき
る。すなわち、hPεを大きくすることにより非破壊度
を大きくすることができる。
ここで,HD対応のエリアセンサーでは、Ctot ”
10fF,Cy =2.59Fであるので、例えば、非
破壊度を0,90以上とするためにはhPEは2250
以上必要となる。十分な非破壊度を得るためには、h,
5は2000以上必要であると思われる。
これに対して、従来、例えば、ホモ接合BPTでは、h
rcは1 000程度であったため、十分な非破壊度を
得ることができなかった.一方、本発明の半導体装置で
は、hFCを十分大きくすることができるため、優れた
非破壊度を得ることができる。
さらに、望ましくは、非破壊度は0.98以上であると
よい。そのときはhFEは10000程度必要となる。
従来のホモ接合BPTでは、この値は達しえず、本発明
のトランジスタにおいては容易である。
なお、本実施例においてはエリアセンサーの場合を示し
たが、ラインセンサーにも応用できることはあきらかで
ある。
[発明の効果コ 以上、詳細に説明したように、本発明の半導体装置によ
れば、コレクタ電流の微小電流領域でベース電流の増加
を抑えることができ、コレクタ電流の広い領域に渡って
著しく高い電流増幅率を′保ち、且つ、電流増幅率のコ
レクタ電流に対する依存性をなくすことができる。
また、絶縁膜の安定性を向上させ、信頼性を著しく向上
させることができる。
また、本発明の光電変換装置によれば、電流増幅率を向
上させ、且つ、電流増幅率のコレクタ電疏に対する依存
性をなくすことができるので、光入力に対する出力の線
形性を保つことができ、暗電流が少なく、且つ、高い侶
号/雑音比(S/N比)を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例に係る半導体装置を示す概略
断面図、 第2図は、MIS構造BPTにおいて、金属としてA!
、絶縁物としてSiO2,半導体としてSiをそれぞれ
用いた場合の、各領域のエネルギーの関係を示す図 第3図(a)は、第1図に示したのMIS構造BPTの
絶縁物に印加する電界の方向を示す図、 第3図(b)はMIS構造BPTの絶縁物に印加する電
界の方向を示す図、 第4図は第1図に示したのMIS構造BPTの絶縁物に
印加する電界の拡大図、 第5図(a)は第1図に示した本実施例のMIS構造B
PTのA−A’断面におけるバンド図、 第5図(b)は、第12図に示した従来のMIS構造B
PTのA−A’断面におけるバンド図、 第6図はトランジスタの電流・電圧特性を模式的に示し
たグラフ、 第7図はn1領域における不純物濃度と正孔の拡敗距離
および正孔の寿命との関係を示すグラフ、 第8図(a)は金属とn型SiCとの接合を示すバンド
図、 第8図(b)はn型Siとn型SiCとの接合を示すバ
ンド図 第8図(C)は金属とn型SiCとn型Siとの接合を
示すバンド図、 第8図(d)は第8図(C)においてSiCを薄膜化し
た場合のバンド図、 第9図は第1図に示した半導体装置のエミッタ周辺部の
概略的断面図、 第10図は本発明の第2の実施例に係る半導体装置を示
す概略的断面図、 第11図は本発明に係る光電変換装置の1実施例を示す
回路図、 第12図は従来のMIS構造BPTの一例を示す概略的
断面図である。 (符号の説明) 1・・・n形シリコン基板あるいp形シリコン基板、 2・・・埋め込み領域としてのn0領域、3・・・コレ
クタ領域の一部としてのn領域、4・・・ベース領域と
してのp形領域、6・・・エミッタ領域としてのn4領
域、5・・・ベース抵抗を下げるためのP″″領域、7
・・・コレクタ抵抗を下げるためのn3領域、30・・
・トンネル注天を行うための薄い絶縁膜、 101,   102,   103−・・絶縁n莫、
200・・・配線電極。 第2図 第 3 図 第 5 図 第 4 図 第 6 図 大電流領域 Vsε F 第 9 図 第11 図

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)第1導電型のコレクタと:第2導電型のベースと
    ;第1導電型のエミッタと;当該エミッタを形成する材
    料よりも禁止帯幅の広い材料からなる当該エミッタ上に
    形成された膜と:当該膜上に形成された金属電極とを少
    なくとも有することを特徴をする半導体装置
  2. (2)前記エミッタの厚さが前記ベースから注入される
    少数キャリアの拡散長よりも薄いことを特徴とする請求
    項1記載の半導体装置
  3. (3)前記エミッタの電子親和力よりも前記金属電極の
    仕事関数φ_mが大きいことを特徴とする請求項1また
    は2記載の半導体装置
  4. (4)前記膜の厚さが、前記ベースにより決定されるコ
    レクタ電流よりも当該膜のトンネル電流が大きくなるよ
    うな厚さであることを特徴とする請求項1〜3記載の半
    導体装置
  5. (5)前記エミッタを形成する材料よりも禁止帯幅の広
    い材料が絶縁体であることを特徴とする請求項1〜4記
    載の半導体装置
  6. (6)前記エミッタを形成する材料よりも禁止帯幅の広
    い材料が半導体であることを特徴とする請求項1〜4記
    載の半導体装置
  7. (7)請求項1〜6記載の半導体装置を少なくとも光電
    変換素子として用いたことを特徴とする光電変換装置
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007053949A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 Shimano Inc 玉の柄及びその口栓
JP2015142139A (ja) * 2014-01-29 2015-08-03 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド 太陽電池及びその製造方法

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