JP3037709B2 - 半導体装置およびその半導体装置を使用する電子装置 - Google Patents

半導体装置およびその半導体装置を使用する電子装置

Info

Publication number
JP3037709B2
JP3037709B2 JP2048320A JP4832090A JP3037709B2 JP 3037709 B2 JP3037709 B2 JP 3037709B2 JP 2048320 A JP2048320 A JP 2048320A JP 4832090 A JP4832090 A JP 4832090A JP 3037709 B2 JP3037709 B2 JP 3037709B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
current
polycrystalline
semiconductor device
emitter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2048320A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03250736A (ja
Inventor
正和 森下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2048320A priority Critical patent/JP3037709B2/ja
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to DE1990627282 priority patent/DE69027282T2/de
Priority to DE1990622692 priority patent/DE69022692T2/de
Priority to EP19900312980 priority patent/EP0431836B1/en
Priority to EP19900312979 priority patent/EP0431835B1/en
Priority to US07/780,397 priority patent/US5272357A/en
Publication of JPH03250736A publication Critical patent/JPH03250736A/ja
Priority to US08/118,751 priority patent/US5486704A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3037709B2 publication Critical patent/JP3037709B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bipolar Transistors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、半導体装置、特にバイポーラトランジスタ
の構造、およびその応用例としての電子装置に関するも
のである。
[従来の技術] 従来より、トンネル電流が流れる薄膜をエミッタに有
するもの、例えばMIS構造のバイポーラトランジスタ(B
PT)や、マイクロ・クリスタル(μc)あるいはアモル
ファス半導体をエミッタに用いたヘテロバイポーラトラ
ンジスタ(HBT)等が知られている。
この場合、前記BPTでは、トンネル電流が流れる薄膜
での電子と正孔のトンネル確率の差を利用して、ベース
からの正孔を前記薄膜で阻止することによりベース電流
の低減を図るようにしている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来構造のMIS構造のBPTは、上記
ベース電流の低減を図る特性を得るためには、前記薄膜
は必要最小限の厚みが必要となり、エミッタ抵抗が増大
してしまう。逆に、その厚みが薄すぎると、正孔の阻止
率が下がり、ベース電流の低減ができず、電流増幅率h
FEが低下する。
また、正孔と電子の透過率の差が小さい場合には正孔
の阻止を充分に達成できない。さらに、この透過率の差
を利用することはnpn型トランジスタには適用できて
も、接合タイプの異なるpnp型トランジスタには適用す
ることができない。また、トンネル膜により正孔と電子
のトンネル確率を決めているため厚みが敏感に電流増幅
率hFEに反映されてしまい、個々のトランジスタのバラ
ツキを生じさせ易い。さらに、直列抵抗も同様に変化し
てしまう。
他方、従来のマイクロ・クリスタル(μc)を用いた
HBTでは、エミッタ・ベース接合、すなわちμc−Siを
用いたエミッタとベースとの界面が不安定であり、ベー
ス電流の低電流領域にあっては、特に再結合電流が支配
的となり、ベース電流が過大となって電流増幅率hFE
著しく低下してしまう。
また、従来のμc−Siでは熱処理を加えると、比較的
低温度、例えば450℃においても電流増幅率hFEの低減が
生じる。μc−Siの作成温度は通常300℃〜400℃が多
い。かかる低減は、特に、Si界面におけるμc−Siの粒
径が増大したことによるバンドギャップの低下およびH
(水素)の脱離等が原因であると考えられる。従来のμ
c−Siでは、その作成時に大量の水素を含有し、かつ、
水素の存在によりμc−Siが安定化されている。なお、
μc−Siの周囲はすべて水素で終端されている。
本発明は、上記事情に鑑み、低電流領域でのベース電
流の増加を抑えることができ、コレクタ電流の広い領域
に渡って高い電流増幅率を保つことができ、npnおよびp
npのいずれのタイプの接合トランジスタにも適用できる
等とした半導体装置、および、その応用例としての電子
装置を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成すべく、請求項1に記載した本発明の
半導体装置は、第1伝導形のコレクタ領域と、該コレク
タ領域に接して設けられた第2伝導形のベース領域と、
該ベース領域に接して設けられた第1伝導形のエミッタ
領域と、該エミッタ領域上に設けられ、電子及び正孔の
いずれのキャリアに対してもトンネル電流を流し得る薄
膜と、該薄膜上に設けられた多結晶層とを有し、該多結
晶層は、該エミッタ領域のバンドギャップと該多結晶層
のバンドギャップとの差により、該ベース領域から該多
結晶層に注入される少数キャリアに対して障壁を形成し
ているとともに、該多結晶層は少くとも前記薄膜との境
界面近傍の多結晶粒径が300Å以下に設定されているこ
とを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の半導体装置にお
いて、前記エミッタ領域は、前記ベース領域から注入さ
れる少数キャリアの拡散長よりも薄い厚みに設定されて
いることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の半導体装
置において、前記多結晶層は、その不純物濃度をN、多
結晶の粒径をL、そして粒界におけるトラップ準位密度
をQtとするとき、N>Qt/Lを満足することを特徴とす
る。
請求項4に記載した本発明の電子装置は、請求項1乃
至3いずれか1項に記載の半導体装置を、光電変換素子
として用いることを特徴とする。
[作用] 正孔および電子の両方のトンネル現象を生じさせる薄
膜がエミッタ領域上に形成されることによりエミッタ領
域における直列抵抗が低下する。
また、該薄膜上に多結晶層が形成されることにより、
正孔にも電子にも作用する障壁が形成され、ベース電流
の低減が図られる。
さらに、エミッタ・ベース接合が、単結晶中に作成さ
れると、微少電流領域におけるベース電流の増加を抑え
ることができる。
[実施例] 第1図は本発明の半導体装置の第1実施例を示すもの
である。
同図において、1はシリコン基板であり、該基板1
は、リン(P)、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)等の不
純物をドープしてn形としたもの、あるいはボロン
(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)等の不純
物をドープしてp形としたものから成る。
2はn+埋め込み領域であり、該n+埋め込み領域2は、
例えば不純物濃度1016〜1020[cm-3]から成るものであ
る。
3はコレクタ領域の一部としてのn形領域であり、該
n形領域3は、エピタキシャル技術等で形成された、不
純物濃度の低いもの(例えば1013〜5×1017[cm-3]程
度のもの)から成る。
4はベース領域としてのp形領域であり、該p形領域
4は、例えば不純物濃度1015〜1020[cm-3]のものから
成る。
5はP+領域であり、該P+領域5はベース抵抗を下げる
ために、例えば不純物濃度1017〜1020[cm-3]のものか
ら成る。
6はn+エミッタ領域である。
7はn+領域であり、該n+領域は、コレクタ抵抗を下げ
るべく、後記コレクタ電極202と前記埋め込み領域2と
を接続するものである。
8は半導体材料層である多結晶層であり、該多結晶層
8は、ベース領域から注入されたキャリアを阻止する。
30は薄膜であり、該薄膜30はトンネル電流を流すため
の薄い絶縁材料から成る。
101,102,103は、電極、素子間、配線間を分離するた
めの絶縁膜である。
200、201、および202は夫々エミッタ電極、ベース電
極、およびコレクタ電極であり、各電極200、201、202
は、金属、シリサイド等により形成される。
なお、前記薄膜30は極めて薄く(従来のMIS構造BPTよ
りも薄く)形成し、正孔及び電子のキャリアの両トンネ
ル確率の差がほとんどないようにする。少くとも正孔も
電流のキャリアとして十分に寄与する。そして、該薄膜
30を通過した正孔は多結晶層8で阻止される。
次に、前記多結晶層8について述べる。
多結晶は、ある大きさの分布をもった単結晶が集合し
たもので、各結晶粒が一定の結晶方位を有しないもので
ある。また、結晶粒界を有することから、その部分にお
いて著しい格子の乱れが生じる。すなわち、結晶粒界の
存在が、単結晶と異なる電気特性を有する原因となる。
前記電気特性は、結晶粒径および結晶粒界の格子欠陥
密度によって大きく影響される。また、該結晶粒界に存
在する格子欠陥は、深いアクセプタまたはドナー準位と
して、自由キャリアの捕獲中心となり、禁制帯中に電荷
を捕獲する。それにより結晶粒界の周囲に空乏層領域を
生じポテンシャルが変化し、該ポテンシャルの変化はキ
ャリアに対して障壁のように作用する。
多結晶は、その粒径L[cm],不純物濃度Ni[c
m-3],結晶粒界におけるトラップ準位密度Qt[cm-2
により、その特性が変化するが、多結晶シリコンを例と
して該特性変化につき以下に説明する。
第2図は、Qt>L・Niの場合のエネルギーバンド図
(第2図(a))と、薄膜N形多結晶シリコン中の結晶
粒界BC、空乏層EPの広がり(第2図(b))を示すもの
である。
第3図は、Qt<L・Niの場合のエネルギーバンド図
(第3図(a))と、薄膜N形多結晶シリコン中の結晶
粒界BC、空乏層EPの広がり(第3図(b))を示すもの
である。
すなわち、Qt>L・Niでは多結晶シリコン中が全て空
乏化する一方、Qt<L・Niでは、結晶粒界の近傍のみに
空乏層領域が広がり、多結晶シリコン中に中性領域を残
している.換言すれば、Qt>L・Niになると抵抗が極め
て高くなる。
第4図には、トラップ準位密度Qtを一定として、粒径
Lを200Å,420Å,1220Åと変えた場合における不純物濃
度Niに対する比抵抗ρの一例が示されている。
ここで、領域はQt>L・Niの場合、領域はQt<L
・Niの場合を表わしている。
また、領域は、不純物濃度が高く、第3図に示す障
壁φが極めて薄くなる場合であり、キャリアが障壁を
トンネル現象により通過するために、実質的に障壁がな
くなり、単結晶に近い比抵抗を有するようになる。
前記領域,は多結晶体特有の特性領域であるが、
領域は抵抗が高すぎるので、本発明の半導体装置には
適さない。
従って、本発明では、前記領域の多結晶体をBPTの
エミッタ領域に用いる。
なお、前記における障壁が如何なる高さとなるかに
ついては実測が困難であるので、第5図に示すように、
計算により求めた一例を示す。
すなわち、結晶粒径L=10-5[cm]を一定とし、トラ
ップ準位密度Qtの各値(第5図中〜に夫々対応する
1×10-13,5×10-12,2×10-12,1×10-12,5×10-11,2×1
0-11,1×10-11の各値)を夫々パラメータとして前記障
壁の高さφを不純物濃度Ni[cm-3]に対してプロット
したものである。
実験データによると、本発明に係る多結晶のトラップ
準位密度Qtは、1×10-12〜1×10-13[cm-2]程度の値
を有しており、また、通常の多結晶の粒径は200〜1000
[Å]であるから、障壁の高さφは第5図に示す程度
の値は通常有すると考えられる。従って、障壁の高さφ
の最大値は、0.45[eV]程度は生じる場合がある。但
し、粒径L、界面のトラップ準位密度Qt、不純物濃度Ni
が最適化される必要がある。
多結晶の領域を流れる電流は、キャリアが障壁φ
を越えて流れるものとしての熱電子放射型の電流にな
る。
一方、空乏層EPの幅W(第3図(a)参照)は、近似
的には、 で表わされる。例えば、Qt=5×10-12[cm-2]でNiが1
018[cm-3であると、 W=5×10-6[cm] =500[Å]となり、 φは0.35[eV]程度生じることになる。第4図に示す
ように、L=1000[Å]であれば中性領域nRは500
[Å]が残る。
次に、上記のような多結晶シリコンでは、第4図に示
す領域において、多結晶の粒径が小になると、その小
になることに基づいて以下に詳述するような量子効果が
生じる。
すなわち、例えばn+型多結晶シリコンを考えた場合、
その粒界に形成される電位障壁により自由電子が1つの
粒子の中に閉じ込められる状態が実現される。その結
果、微少粒子が粒界により形成された3次元の電位の井
戸のように振る舞い、通常では伝導帯で連続的に存在し
ていた電子がその井戸により離散的に存在するようにな
る。前記井戸を一辺がaの立方体として近似すると、伝
導帯に存在する電子のエネルギーは次の式で表される。
ここで、mt、mlは夫々電子の長軸、短軸有効質量、ni
は整数である。
多結晶シリコン層の膜厚を例えば100Åとすると、前
記(2)式は下記のようになる。
n1,n2,n3=4×{5(n1 2+n2 2)+n3 2}[meV]
(2)′ 第6図は電子のエネルギーの量子化の様子を模式的に
示したものである。
同図の如く、伝導帯において電子のエネルギーが分散
し(E111,E121,E122等)例えば上記(2)′式に従がう
とすると、前記井戸の一辺aがa=100Åのときに電子
の最も低いエネルギー(基底エネルギー)は20[meV]
だけ、伝導帯よりエネルギーが高くなる。多結晶シリコ
ンに導入されている不純物の電子は、順にこの準位を埋
めてゆく。従って、実質的にフェルミ準位は移動する。
第6図(b)は、従来の通常の半導体の状態密度P3D
をエネルギーFに対して示したものであるが、三次元的
に量子化されると、その状態密度P0Dは同図(c)のよ
うに、エネルギーE111,E211において離散的な値をと
る。
上記説明では井戸を立方体として説明したが、柱状の
場合も、その寸法が小さくなると量子化される。この場
合は、第6図(d)に示すように、エネルギーE11,E21
において離散的な状態密度P1Dを有する。すなわち、結
晶状態ではエネルギーに対して連続的に電子をつめてゆ
くことができたが、結晶が小さくなると量子化により不
連続的な電子のエネルギーしかとりえなくなる。つま
り、小さい結晶の集合体である多結晶シリコンのフェル
ミ準位は結果として変化する。すなわち、同じ不純物密
度を有する材料においても井戸が柱状体,立方体となる
に応じ、電子のエネルギー準位が離散的(第6図
(c))になり、この準位に電子がつめられると、一辺
が同じ大きさである場合、立方体の材料が最もエネルギ
ーの高い所まで電子が存在する。換言すれば、立方体の
場合、フェルミ準位は最も高くなる。付言すれば、立方
体,柱状体の量子化においては、その寸法が小さくなる
に従いその量子効果は大となる。
実験データによると、多結晶層の膜厚が50〜100
[Å]程度では十分にフェルミ準位の変化が見られる。
500[Å]以上では効果がほとんどなく、300[Å]以下
であれば量子効果が生じる。
第7図は、一辺が100[Å]立方体の井戸につめられ
る電子の数n100をフェルミエネルギーEFの変化に対して
計算したシミュレーション結果を示したものである。曲
線K1は結晶体、曲線K2は量子化された場合を示す。但
し、横軸のフェルミエネルギーは伝導帯の底から計った
エネルギー値であり、この図により電子が増加するに従
いフェルミエネルギーが伝導帯の中に入っていくことが
理解できる。フェルミエネルギーは不純物濃度が増加し
たり、立方体の寸法が小さくなる程伝導帯の上に存在す
るようになる。
なお、多結晶シリコンがP形の伝導型であるときは、
フェルミレベルは価電子帯内に存するようになる。
一方、不純物濃度の上限・下限は、第4図の領域の
位置により決定されるが、この領域が最も望ましい。
これは、多結晶の粒子の大きさと粒界の界面準位から決
まるので、実験結果から決めるのが妥当である。なお、
粒子のサイズが小さくなると、領域は高濃度の側に移
動するようになる。
第8図は第1図A−A′線に沿う電位図を示すもので
ある。
第8図中、WBはベースの中性領域幅、WEOはエミッタ
の中性領域幅、δはトンネル超薄膜の厚みを示してい
る。
要約すると、本発明の最も重要な点は、n+エミッタ領
域6と多結晶層8の領域が多結晶の粒子が小さいため、
量子効果が生じフェルミレベルの高さが異なるのでそれ
を一致させるようになる結果、実質的にバンドギャップ
が広がってベースから注入された正孔に対して、多結晶
層8の領域が障壁となり、そのため正孔の拡散が阻止さ
れ、ベース電流が減少することである。トンネル薄膜30
は、電子・正孔の両キャリアがトンネル現象を示すべ
く、超薄膜(略10[Å]以下)に形成され、エミッタ抵
抗も低下する。
前記薄膜30の最も特徴的な機能は、多結晶層8とエミ
ッタ領域6の単結晶たるn+領域6を分離すると共に、そ
の界面を平坦化し、かつ、多結晶層8の安定化を図る。
すなわち、例えば、第9図(a)に示す従来構造のよ
うに単に単結晶たるn+領域6上に表面洗浄をスパッタ,
熱処理等により完全に行ない自然酸化膜のない表面状態
で多結晶層8を堆積すると、単結晶の上に多結晶の粒径
程度の結晶がエピタキシャル的に成長して本来の単結晶
との界面(第9図(a)のB−B′)が変化して波状に
なり(又は薄くエピタキシャル成長し、その後波状にな
る)、常に一定の形状を保持することができない。表面
の清浄プロセスが不充分で、自然酸化膜上に多結晶を堆
積して1000℃程度以上で熱処理すると、その酸化膜が部
分的に破れて、局所的にエピタキシャル成長する。著し
い場合は、自然酸化膜はボール状になり、多結晶が単結
晶的に再結晶化する。
このように従来構造の場合は、いずれも、単結晶と多
結晶の界面が平坦でなくなり、BPTの特性のバラツキの
原因となる。
すなわち、ベースからエミッタに注入されたキャリア
がエミッタ内で再結合する場合に、エミッタ内が不均一
になるので、作成された個々のBPTにおいて、ベース電
流値が一定でなく、各BPT間でバラツキが大となる。
本発明では、第9図(b)に示す如く、単結晶たるn+
領域6上に薄膜30を作成し、該薄膜上(本実施例では酸
化シリコン膜)に、多結晶層8を形成させているので、
その界面は、原子オーダーで平坦である。また、多結晶
層8は安定な薄膜30を介して堆積されるので、熱処理に
よる多結晶の再配列が容易にはおこらず、後の熱処理に
おいても安定である。従来のマイクロ・クリスタルSi、
アモルファスSi等では(堆積温度100〜300℃)400〜600
℃の熱処理によりその特性が容易に変化し、電流増幅率
hFEの劣化が起こり易い。
本発明では、多結晶であるために堆積温度は高くな
り、例えば、多結晶Siでは、550〜650[℃]程度である
ので多結晶の表面では結晶粒径が大であるが、水素はほ
とんど含有されてなく、その後の工程における結晶粒径
の変化が少ない上、水素の脱離による変化は生じない。
しかし、SiO2との界面付近の粒径は小さい(50〜100
Å)ことが確認されている。また、本発明の多結晶Siの
場合、900[℃]程度までは、充分に耐えられるものと
なり、極めて安定なBPTが得られる。
また、多結晶層8の界面は薄膜30との界面に存在する
ので、単結晶たるエミッタ領域に対する界面は極めて平
坦なものとなる。これはBPT特性の安定化にするのに極
めて重要な要素となる。
上記の記述から明らかなように、前記薄膜30の材料
は、安定なものである必要があるので、例えば、SiO2,S
i3N4,SiC,Al2O3等化学的に安定な材料が望ましい。
さらに付言すると、薄膜30と単結晶との界面も極めて
重要であり、界面の再結合準位は低くする必要がある。
本発明においては、第8図で示すように、エミッタ領
域ERの厚みWEOや濃度Niも、ベース電流を低減させるに
は、重要な要素となる。第8図は、第1図のA−A′断
面における電位図を示すものであって、同図においてER
はエミッタ領域を、BRはベース領域を、そして、CRはコ
レクタ領域を表す。
通常、前記薄膜30は20[Å]以下であり、n+エミッタ
領域6の厚みに比較して小さいので、エミッタ・ベース
接合部から半導体材料層8までの距離WEは、 WE≒WEO+δ ……(3′) にて表され、ほとんどWEOとなる。
一方、本発明において他の重要な要素、すなわちベー
スから注入される少数キャリアの阻止は、半導体材料層
8と薄膜30と界面で行われる。
次に、前記BPTの電流の構成成分について述べる。
コレクタ電流Jcは、近似的に下記の(4)式で表され
る。
ただし、電子の拡散距離はベース幅よりも長いものと
する。なお、NBはベース濃度、WBはベース幅、Dnは電子
の拡散距離、niはSiの真性キャリア密度、VBEはベース
・エミッタ印加電圧である。
また、ベース電流は、エミッタから注入された電子の
ベース中での再結合電流JBrecと、ベースからエミッタ
に注入される正孔の拡散電流JBdiffとから成る。
ここで、再結合電流JBrecは、 で表される。ただし、Lnは電子の拡散距離である。
従来のホモ接合形BPTではJBdiffが主成分であり、高
電流利得を得ることができない。
従来のホモBPTにおける拡散電流JBdiff1は、正孔の拡
散長LPがエミッタ厚みWEより小の場合(ケース1)(LP
≪WEで表される。
一方、高集積化に伴なうエミッタ接合の浅化がおこな
われると、LP≫WEとなり(ケース2)拡散電流JBdiff2
は、 で表される。従って、さらに拡散電流が大となり、BPT
の電流増幅率hFEが減少する。
本発明の場合、ヘテロ界面での再結合速度を無視し得
る値にすると、拡散電流JBdiff3は下記の(7)式で表
される。(LP≫WE 本発明のBPTでは、前記ケース1において、従来のホ
モ接合形BPTに対して、拡散電流JBdiffはWE/LP倍とな
る。
さらに、前記ケース2に対し、拡散電流JBdiffは(WE
/LP倍となる。
このように、本実施例では拡散電流JBdiffを飛躍的に
減少させることができる。換言すれば、電流増幅率hFE
を飛躍的に増加させることができる。
なお、従来のMIS構造BPTは、WE=0であるので拡散電
流JBdiffは存在しないが、他の電流成分が存在する。
本発明のBPTでは、コレクタ電流ICとベース電流IB
がほぼ平行になり、微小電流領域(HP)においても、電
流増幅率hFE(≒IC/IB)は一定値となるが、従来のMIS
構造BPTでは、微小電流領域(HO)で過剰電流が流れ
る。
本発明に係るBPTのベース電流は、前記(4)式で示
される再結合電流が主となり、この場合の電流増幅率の
最大値hFEmaxは、 hFEmax=2(Ln/WB ……(8) となり、ベース条件のみによってhFEの上限が決まる。
なお、本発明によるhFEは10000以上となる。
第10図は、前記n+エミッタ領域6における不純物濃度
NDと少数キャリア(正孔)の拡散距離LPおよび該少数キ
ャリア(正孔)の寿命τとの関係を示すものである。
この関係から、エミッタ深さは、少なくとも正孔の拡散
距離の1/5程度にした方がよい。
次に、第1図に示した半導体装置の製造プロセスにつ
いて説明する。
所定の伝導形(p型あるいはn型)の基板1に、As,S
b,P等をイオン注入(不純物拡散等でもよい)すること
により、不純物濃度が1015〜1019[cm-3]のn+埋め込み
領域2を形成する。
エピタキシャル技術等により、不純物濃度が1014〜10
17[cm-3]のn形領域3を形成する。
コレクタの抵抗を減少させるためのn+領域7(不純物
濃度が1017〜1020[cm-3])を形成する。
素子分離用の絶縁膜102を、選択酸化法、あるいはCVD
法等により作成する。
活性領域中に、p+領域5及びベース領域であるp領域
4をイオン注入法等により形成する。
絶縁膜101にエミッタコンタクトを開口した後、As,S
b,P等をドープしたn+エミッタ領域(不純物濃度5×10
17〜5×1020[cm-3])6をイオン注入法あるいは熱拡
散法により形成する。
薄膜30を、500℃〜650[℃]の低温による酸化若しく
は急速熱加速(RTA)による熱酸化によって作成する。
LPCVD法により多結晶シリコンを堆積した後、イオン
注入法により不純物を導入し、熱処理後パターニングす
る。
絶縁膜103を堆積し、これをアニールした後、コンタ
クトの開口を行なう。
電極200となるAl−Si(1%)をスパッタし、その
後、Al−Siのパターン化を行なう。
Al−Si電極のアロイ後、パッシベーション膜を形成す
る。
上記手順により、BPTが完成する。
前記薄膜30としては、低温で容易に形成できることか
ら、シリコン酸化膜が最適であるが、シリコン窒化膜、
アルミナ膜等の絶縁膜であってもよい。
また、SiC等を用いて、トンネル形障壁となる構造と
してもよい。例えば、SiCは、Siと比べると、伝導帯エ
ネルギー差△EV≒0.53[eV]、価電子帯エネルギー差△
EC≒0.55[eV]、バンドギャップEg≒2.2[eV]程度で
あり、SiCとSiとが共にn形で段階的に接合する場合に
は、半導体/絶縁体接合とは異なる構造となる。
第11図(a)、(b)、(c)は、同一の伝導形(こ
の場合n形)同志、すなわちアイソタイプのヘテロ接合
のバンド構造を示している。
第11図(a)は、n形Siおよびn形SiCの接合を示す
ものであり、△EC,△EVが夫々上下に表われ、伝導帯側
にはノッチと呼ばれる障壁φができる一方、価電子帯
側には、 △EC+△EV−△Ef のエネルギー差が生ずる。
また、n型Si、n型SiC、およびn型Siを接合する
と、第11図(b)に示すようなエネルギー準位となる。
そして、SiCを薄膜化するとSiC層は空乏化し絶縁物と
同様になり、第11図(c)のようなエネルギー準位とな
る。
第11図(b)に示すような構造でも本発明の効果を得
ることはできるが、第11図(c)に示した構造の方が、
膜厚により、電子,正孔のトンネル確率を正確に制御す
ることができ、正孔,電子の電流を大きくすることがで
きる。第11図(b)の構造では、従来のヘテロ構造と同
様になり、一方のキャリアのみの通過しかできない。本
発明では正孔,電子両方共通過させ、多結晶で一方のキ
ャリアを阻止する。なお、第11図では、SiCを用いた場
合の例を示したが、他の広い禁制帯幅の材料を用いても
よいことは明らかである。
次に、第12図は、本発明の第2実施例に係る半導体装
置を示すものである。本実施例は、量子効果を有する多
結晶層8の上にさらに低抵抗層20を形成し、該低抵抗層
20の領域の粒子径を多結晶層8の領域のそれに比べて大
きく設定し、低抵抗比を図る。
第4図から明かなように、領域における抵抗は粒径
に極めて敏感であり、同じ濃度でも金属電極の接触側の
抵抗を下げ、エミッタ抵抗を低減させる。
この場合、製造工程では、まず多結晶層8と低抵抗層
20との重ね合わせた厚みに相当する厚みの多結晶層8を
堆積し、その後、低抵抗層20に相当する領域をイオン注
入によりアモルファス化し、熱処理を行なって該アモル
ファス領域のみの粒径を大きくする。
なお、かかる製造手法以外に、n型不純物であるAs、
Sb、P等により前記低抵抗層20をアモルファス化した
後、熱処理を行ってもよく、不純物の注入ではなくGe、
Si等で別にアモルファス化してもよい。但し、900℃以
下で熱処理を行わないと(上記第1実施例の場合も同様
である)多結晶層8の粒径が大きくなる。
他の製造法として、多結晶シリコンに不純物を当初か
ら含有させたものを堆積させ、前記低抵抗層20のみイオ
ン注入によりGe,Si等でアモルファス化した後、熱処理
する手法もある。
なお、イオン注入のアモルファス領域は多結晶シリコ
ンと単結晶シリコンとの界面に達しないようにするのが
肝要である。
他の構成は上記第1実施例と同様であるので、重複し
た説明を省略する。
第13図は本発明の第3実施例を示すものである。
本実施例ではn+エミッタ領域6をエピタキシャル成長
によりベース領域としてのP形領域4上に形成させ、そ
の上層にトンネル用薄膜30及び多結晶層8を形成させて
いる。
かかる構成によると、n+エミッタ領域6がベース領域
と平面的に接触するので、ベース領域内へのキャリアの
拡散が少くなり、エミッタ電流の横方向電流が小となっ
て、微細化したBPTには有利なものとなる。
他の構成は上記第1実施例と同様であるので、重複し
た説明を省略する。
第14図は上記実施例に係る半導体装置の応用例として
の電子装置の一実施例を示す回路図である。すなわち、
本出願人が特願昭62ー321423号において開示した固体撮
像装置に、上記実施例1に示したBPTを用いた場合を示
すものである。
すなわち、第14図において、エリアセンサーASのセン
サーセルC11、C12、…Cmnを構成するトランジスタTrは
上記第1実施例に示すMIS型BPTを用いる。
なお、第14図に示すエリアセンサーASをカラーカメラ
として使用する場合には、同一の光電変換素子の光情報
を複数回読み出す動作を行なう。この場合、同一素子か
ら複数回読み出すために、1回目読み出し時と2回目以
降の読み出し時の電気出力の比が問題となるが、この比
の値が小さくなったときには補正が必要となる。
上記1回目と2回目との読み出し出力の比を非破壊度
と定義すると、非破壊度は次式で表わされる。
非破壊度=(Ctot×hFE)/(Ctot×hFE+CV) ここで、Ctotは第14図に示すトランジスタTrのベース
に接続されている全容量を示し、ベース・コレクタ間容
量CbcとCoxにより決まる。また、CVはVL1…VLnで示され
る読み出し線路の浮遊容量である。ただし、Coxは回路
方式によっては存在しない場合もある。
従って、前記非破壊度は電流増幅率hFEを大きくする
ことにより容易に改善できる。すなわち、hFEを大きく
することにより非破壊度を大きくすることができる。
ここで、HD(High Division)対応、すなわちハイビ
ジョン対応のエリアセンサーでは、Ctot=10[pF],CV
=2.5[pF]であるので、例えば、非破壊度を0.90以上
とするためにはhFEは2250以上必要となる。十分な非破
壊度を得るためには、hFEは2000以上必要であると推測
される。
これに対し、従来、例えば、ホモ接合BPTでは、hFE
1000程度であるから、十分な非破壊度を得ることができ
ないが、本発明の半導体装置では、hFEを十分大きくす
ることができるので、優れた非破壊度を得ることができ
る。
さらに、望ましくは、非破壊度は0.98以上であるとよ
い。この場合、hFEは10000程度必要となるが、従来のホ
モ接合BPTでは、かかる値を得ることはできない。
なお、第14図に示す実施例においてはエリアセンサー
を例示したが、ラインセンサーにも応用できることは勿
論である。
[発明の効果] 以上のように、請求項1の構成によれば、本発明の半
導体装置は、第1伝導形のコレクタ領域と、該コレクタ
領域に接して設けられた第2伝導形のベース領域と、該
ベース領域に接して設けられた第1伝導形のエミッタ領
域と、該エミッタ領域上に設けられ、電子及び正孔のい
ずれのキャリアに対してもトンネル電流を流し得る薄膜
と、該薄膜上に設けられた多結晶層とを有し、該多結晶
層は、該エミッタ領域のバンドギャップと該多結晶層の
バンドギャップとの差により、該ベース領域から該多結
晶層に注入される少数キャリアに対して障壁を形成して
いることを特徴とするので、コレクタ電流の微小電流領
域でベース電流の増加を抑えることができ、コレクタ電
流の広い領域に渡って著しく高い電流増幅率を確保し得
る。また、多結晶層と単結晶層との間にトンネル用薄膜
を介在させることにより、エミッタ領域の界面の安定化
を図ることができ、BPTの特性のバラツキを少くするこ
とができる。また、水素含有量の少い多結晶を用い、か
つ、その多結晶の下部に薄膜が形成されるので、製造プ
ロセス中における熱処理に対して安定であり、半導体装
置の量産に適する。
さらに、単結晶層の上に多結晶層を堆積させる構成で
あるから、ヘテロ接合のような構造的ストレスを回避さ
せることができ、半導体装置の信頼性を向上できる。
加えて、正孔及び電子のいずれのキャリアに対しても
一定な薄膜を設けているので、npnタイプ、pnpタイプの
いずれのトランジスタにも適用することができ、また、
従来の量産技術を流用することができ安価に提供でき
る。
請求項2の構成によれば、請求項1に記載の半導体装
置において、前記エミッタ領域は、前記ベース領域から
注入される少数キャリアの拡散長よりも薄い厚みに設定
されていることを特徴とするので、ベース領域からエミ
ッタ領域に注入された拡散電流の極小化を図れ、電流増
幅率をさらに飛躍的に増大させることができる。
また、請求項1に記載の半導体装置において、前記多
結晶層は、少なくとも前記薄膜近傍の多結晶粒径が300
Å以下に設定されていることを特徴とするので、前記量
子効果を容易に実現できる。
請求項3の構成によれば、請求項1又は2のいずれか
1項に記載の半導体装置において、前記多結晶層が、そ
の不純物濃度をN、多結晶の粒径をL、そして粒界にお
けるトラップ準位密度をQtとするとき、N>Qt/Lの関係
が成立していることを特徴とするので、抵抗が粒径に敏
感な範囲となり、エミッタ抵抗を低減できる。
また、請求項4の構成によれば、請求項1乃至3のい
ずれか1項に記載の半導体装置を、少なくとも光電変換
素子として用いる構成としたので、該光電変換素子とし
てのトランジスタの電流増幅率を向上させ、且つ、電流
増幅率のコレクタ電流に対する依存性をなくすことがで
き、もって、光入力に対する出力の線形性を保つことが
でき、暗電流が少なく、且つ、高い信号/雑音比(S/N
比)を有する電子装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の半導体装置に係る第1実施例を示す半
導体装置の断面図、 第2図はQt>L・Niの場合における多結晶層のエネルギ
ー準位図、 第3図はQt<L・Niの場合における多結晶層のエネルギ
ー準位図、 第4図は多結晶の不純物濃度に対する比抵抗の関係を示
すグラフ、 第5図は多結晶層の不純物濃度に対するポテンシャルの
障壁の高さの関係を示すグラフ、 第6図(a)(b)(c)(d)は多結晶層における電
子のエネルギーの量子化を説明する模式図、 第7図は立方体の井戸に電子をつめた場合のフェルミエ
ネルギーの変化を説明するグラフ、 第8図はエミッタ領域である第1図のA−A′線に沿う
電位を示す図、 第9図(a)(b)は多結晶界面を説明する模式図、 第10図はエミッタ領域における不純物濃度と正孔の寿命
との関係を示すグラフ、 第11図(a)(b)(c)は接合のエネルギー準位を示
す模式図、 第12図は本発明の第2実施例を示す断面図、 第13図は本発明の第3実施例を示す断面図、 第14図は本発明に係る前記半導体装置を用いた電子装置
の一実施例を示す回路図である。 (符号の説明) 1……基板、 2……埋込領域、 3……n型領域、 4……p型領域、 5……p+領域、 6……n+エミッタ領域、 7……n+領域、 8……多結晶層、 30……薄膜、 101,102,103……絶縁膜、 200……電極、 Tr……BPT(光電変換素子)。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1伝導形のコレクタ領域と、該コレクタ
    領域に接して設けられた第2伝導形のベース領域と、該
    ベース領域に接して設けられた第1伝導形のエミッタ領
    域と、該エミッタ領域上に設けられ、電子及び正孔のい
    ずれのキャリアに対してもトンネル電流を流し得る薄膜
    と、該薄膜上に設けられた多結晶層とを有し、該多結晶
    層は、該エミッタ領域のバンドギャップと該多結晶層の
    バンドギャップとの差により、該ベース領域から該多結
    晶層に注入される少数キャリアに対して障壁を形成して
    いるとともに、該多結晶層は少くとも前記薄膜との境界
    面近傍の多結晶粒径が300Å以下に設定されていること
    を特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の半導体装置において、前
    記エミッタ領域は、前記ベース領域から注入される少数
    キャリアの拡散長よりも薄い厚みに設定されていること
    を特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の半導体装置におい
    て、前記多結晶層は、その不純物濃度をN、多結晶の粒
    径をL、そして粒界におけるトラップ準位密度をQtとす
    るとき、 N>Qt/L を満足することを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3いずれか1項に記載の半導
    体装置を、光電変換素子として用いていることを特徴と
    する電子装置。
JP2048320A 1989-11-30 1990-02-28 半導体装置およびその半導体装置を使用する電子装置 Expired - Fee Related JP3037709B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2048320A JP3037709B2 (ja) 1990-02-28 1990-02-28 半導体装置およびその半導体装置を使用する電子装置
DE1990622692 DE69022692T2 (de) 1989-11-30 1990-11-29 Bipolares Halbleiterbauelement.
EP19900312980 EP0431836B1 (en) 1989-11-30 1990-11-29 Semiconductor device and electronic device by use of the semiconductor
EP19900312979 EP0431835B1 (en) 1989-11-30 1990-11-29 Bipolar semiconductor device
DE1990627282 DE69027282T2 (de) 1989-11-30 1990-11-29 Halbleiterbauelement und elektronische Vorrichtung unter Verwendung des Halbleiters
US07/780,397 US5272357A (en) 1989-11-30 1991-10-23 Semiconductor device and electronic device by use of the semiconductor
US08/118,751 US5486704A (en) 1989-11-30 1993-09-10 Semiconductor device and electronic device by use of the semiconductor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2048320A JP3037709B2 (ja) 1990-02-28 1990-02-28 半導体装置およびその半導体装置を使用する電子装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03250736A JPH03250736A (ja) 1991-11-08
JP3037709B2 true JP3037709B2 (ja) 2000-05-08

Family

ID=12800118

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2048320A Expired - Fee Related JP3037709B2 (ja) 1989-11-30 1990-02-28 半導体装置およびその半導体装置を使用する電子装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3037709B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03250736A (ja) 1991-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5708281A (en) Semiconductor device and photoelectric conversion apparatus using the same
US5159424A (en) Semiconductor device having a high current gain and a higher ge amount at the base region than at the emitter and collector region, and photoelectric conversion apparatus using the device
US20060267007A1 (en) Devices incorporating heavily defected semiconductor layers
EP0642170B1 (en) Lateral bipolar transistor
US20070018192A1 (en) Devices incorporating heavily defected semiconductor layers
EP0507454B1 (en) Semiconductor device comprising a heterojunction bipolar transistor and method of making the same
US5272357A (en) Semiconductor device and electronic device by use of the semiconductor
JP3311848B2 (ja) バイポーラトランジスタ
US5485017A (en) Semiconductor device and method of manufacturing same
JP3037709B2 (ja) 半導体装置およびその半導体装置を使用する電子装置
JP3037710B2 (ja) 半導体装置およびその半導体装置を使用する電子装置
JP2953666B2 (ja) 半導体装置及び電子装置
WO2004040652A1 (en) Bipolar transistor having a base region with a constant bandgap layer and a graded bandgap layer
EP0431836B1 (en) Semiconductor device and electronic device by use of the semiconductor
JP2618503B2 (ja) 半導体装置及び電子装置
JPH01171269A (ja) 半導体装置
JP2618502B2 (ja) 半導体装置及び電子装置
JP2915058B2 (ja) 半導体装置および該装置を用いた光電変換装置
JP3001601B2 (ja) 半導体装置
JP2768970B2 (ja) 半導体装置およびこれを用いた光電変換装置
JP3001600B2 (ja) 半導体装置
JP3001599B2 (ja) 半導体装置
JPH0744185B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
KR800000888B1 (ko) 반도체 장치
JPH0459785B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees