JP2670118B2 - 半導体装置およびこれを用いた光電変換装置 - Google Patents

半導体装置およびこれを用いた光電変換装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は半導体装置およびこれを用いた光電変換装置
に関するものである。
[従来の技術] 従来の半導体装置として、ヘテロバイポーラトンジス
タ(以下、ヘテロBPT)を例にとって説明する。
従来、ヘテロBPTとしては、ベース領域がほぼ均一なS
i1-xGexにより形成され、エミッタおよびコレクタがSi
により形成されたものが知られている。また、これらは
分子線エピタキシャル法(MBE法)により作成されるの
が一般的であった。
第12図は、従来のBPTの一例を示す断面図である。図
において、1は基板、2はn+埋め込み領域、3は不純物
濃度の低いn-領域、4はベース領域となるp領域、5は
エミッタ領域となるn+領域、6はチャネル・ストップと
なるn領域、7はバイポーラトランジスタのコレクタ抵
抗を下げるためのn+領域、101,102,103,104は素子、電
極および配線をそれぞれ分離するための絶縁膜、200は
金属、シリサイド、ポリサイド等により形成された電極
である。
ここで、基板1は、リン(Ph)、アンチモン(Sb)、
ヒ素(As)等の不純物をドープしてn型とされるか、あ
るいは、ボロン(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム
(Ga)等の不純物をドープしてp型とされている。埋め
込み領域2は、必ずしもある必要はない。ベース領域4
には、ボロン(B)、ガリウム(Ga)、アルミニウム
(Al)等とゲルマニウム(Ge)がドープされている。エ
ミッタ領域5としては、低圧化学蒸着(LPCVD)等によ
り形成されたポリシリコンが用いられる。
ベース領域5は、シリコン(Si)とゲルマニウム(G
e)の混晶により形成されている。SiとGeは、ともに同
じダイヤモンド型結晶をとり、また、ともに完全固溶体
である。このため、Si1-xGexは、すべてのX(0〜1)
について完全なダイヤモンド型結晶になる。禁止帯幅Eg
は、Siでは約1.1eVであり、Geでは約0.7eVである。
第13図は、Si1-xGexの混晶比Xと禁止帯幅Egとの関係
を示すグラフである。図において、横幅は混晶比Xを示
し、縦軸は禁止帯幅Eg、伝導帯側の減少幅ΔEcおよび価
電子帯側の減少幅ΔEvを示す。第13図から分かるよう
に、Si1-xGexのおけるバンドギャップの減少はほとんど
価電子帯で起こっている。このことは、ヘテロBPTにと
っては非常に都合のよいことである。なぜなら、このこ
とにより、エミッタからの電子のベースへの注入の障壁
にならないからである。
[発明が解決しようとする課題] しかし、このような従来のBPTは、エミッタ領域を形
成するSi結晶とベース領域を形成するSi1-xGex共晶との
界面に電気的再結合中心となる点欠陥あるいは格子不整
による転位が発生し、このため、エミッタ−ベース接合
近傍あるいはベース−コレクタ間に欠陥が生じ、BPTの
ベース電流が増加し、電流増幅率hFEが下がるという課
題を有していた。
また、点欠陥あるいは転位のhFEへの影響はコレクタ
電流の低電流側で著しく大きくなり、hFEは1近くまで
減少し、場合によっては1以下となる。
以下、詳細に説明する。
Si結晶とSi1-xGex混晶との界面での点欠陥あるいは転
位は、SiとSi1-xGexとの格子定数の違いが原因となって
生ずるものである。
Siの格子定数はdSiB5.43086Å、Geの格子定数はdGe
5.65748Åでほぼ4%の格子定数の違いがある。したが
って、Si結晶とSi1-xGex混晶の格子定数は異なる値を示
す。このため、両者の界面ではストレスが生じ、界面で
元素間の化学結合が部分的にきれる。これが点欠陥であ
り、著しい場合は、転位が発生する。
なお、Geの混晶比Xと転位が発生しない層の厚みとの
間には一定の関係がある。第14図はこの関係を示すグラ
フである。なお、このデータはMBE法によってSi基板上
にSi1-xGexを堆積した場合について調べたものである。
510℃で成長を行っているため、Si1-xGexからSiへの遷
移領域の厚さは非常に薄い。
混晶組成Xが均一な層では第14図の斜線領域以下の厚
さでないと、界面に転位が発生する。
本発明は、上記ヘテロ界面で、点欠陥および転位が発
生しない半導体装置を提供するものである。
[課題を解決するための手段] 本発明の第1の要旨は、ベース領域、コレクタ領域及
びエミッタ領域を有する半導体装置において、 シリコンの第1領域、 シリコンゲルマニウム(Si1-xGex、0<x<1)の領
域、 シリコンの第2の領域、 前記シリコンの第1の領域と前記シリコンゲルマニウ
ムの領域との間の第1のヘテロ接合を形成する第1の傾
斜型遷移領域、及び、 前記シリコンゲルマニウムの領域と前記シリコンの第
2領域との間の第2のヘテロ接合を形成する第2の傾斜
型遷移領域、とを有し、 前記半導体装置の前記ベース領域は前記シリコンゲル
マニウム(Si1-xGex)の領域中にあり、前記シリコンの
第1領域は前記コレクタ領域を、前記シリコンの第2領
域は前記エミッタ領域をそれぞれ含み、 少なくとも前記第1のヘテロ接合は前記コレクタ領域
中もしくは前記ベース領域と前記コレクタ領域との間に
形成される空乏層中に配されていることを特徴とする半
導体装置に存在する。
本発明の第2の要旨は、前記Xが0.0625以上0.375以
下である上記第1の要旨をなす半導体装置に存在する。
本発明の第3の要旨は、前記シリコンゲルマニウムの
領域はゲルマニウム原子のイオン注入により形成されて
いる上記第1の要旨をなす半導体装置に存在する。
本発明の第4の要旨は、前記エミッタ領域及びコレク
タ領域はn型である上記第1の要旨をなす半導体装置に
存在する。
本発明の第5の要旨は、上記第1乃至第4の要旨の何
れかをなす半導体装置の前記ベース領域を光入射領域と
して利用することを特徴とする光電変換装置に存在す
る。
[作用] 本発明によれば、従来問題とされていた、エミッタ領
域を形成するSiとベース領域を形成するSi1-xGexとのヘ
テロ界面の点欠陥あるいは転位の発生を防ぐことがで
き、電流増幅率hFEおよび周波数fTを大きくすることが
できる。
本発明においてはエミッタをSiとし、ベースをSi1-xG
exとしてから、SiのバンドギャップEgを基準として、Si
1-xGexはEg′=Eg−ΔEgとなりΔEgだけバンドギャップ
が狭くなる。本発明のBPTでのベース電流、コレクター
電流の解析的理論式は次のようになる(ただし、エミッ
タの先は金属でコンタクトする)。
まず、ベース電流は、主として、ベースからエミッタ
への正孔の拡散電流 JBinj=(qni2DP/NELP) ×coth(WE/LP)[exp[VBE/kT)−1] …(2) と、エミッタから注入された電子の再結合電流 JBrec=(qni2Dnexp(ΔEg/kT)] ×[−1+cosh(WB/LN)]/[sinh(WB/LN] ×[exp(VBE/kT)−1] …(3) の2成分からなり、コレクタ電流は JC=(qni2Dnexp(ΔEg/kT)] ×[cosech(WB/LN)] ×[exp(VBE/kT)−1] …(4) となる。ただし、qは電荷、niは真性半導体電荷密度
(Si)、NEはエミッタの不純物密度、NBはベースの不純
物密度、DPは正孔の拡散係数、DNは電子の拡散係数、LP
は正孔の拡散長、(≒(DPτ1/2)、LNは電子の拡
散長(≒(DNτ1/2),kはボルツマン定数、Tは絶
対温度、VBEはベース・エミッタ順バイアス電子、τ
およびτは正孔および電子の少数キャリア寿命であ
る。
ここで、ΔEg/kT≫1になるとJBing≪JBrecとなり、
さらにWB≪LNとすると、hFEは、 hFE≒2(LN/WB …(5) の式で決定されるようになり、ΔEgは大きくは影響しな
くなる。したがって、hFEは、(LN/WB)の値から一義的
に決まる。
Si1-xGexの層がp型層より浅い場合のBPTのポテンシ
ャル図は、第8図のようになる。第8図に、エミッタ・
ベース間は順方向バイアス、ベースコレクタ間は逆方向
バイアスが印加され、p型領域の途中までしかSi1-xGex
の層がないため、ベース中にΔEgの電位障壁が生じるこ
とを示した。第8図のような電位障壁ができると、まず
(4)式で示すコレクタ電流JCのexp(ΔEg/kT)の増加
分はなくなる。すなわち、第8図のA点における電位障
壁によりベース中を伝搬する少数キャリアが阻止され
る。障壁を越えるキャリアは、exp(−ΔEg/kT)とな
る。したがって、コレクタ電流は通常のホモ接合のBPT
と変りがないことになる。
さらに、ベース中に注入される少数キャリアはSiに比
較して、exp(ΔEg/kT)倍になっているため、再結合電
流はホモ接合に比較して大となる。そのため、BPTのhFE
はホモ結合BPTより、小さくなってしまう。したがっ
て、Si1-xGexとSiの界面は、ベースとコレクタ接合の空
乏層中かコレクタ中にしなければならない。また、エミ
ッタとベースの空乏層の中かエミッタ側になければなら
ない。そうすれば、ベースからエミッタへ注入される少
数キャリアの拡散をヘテロ界面の障壁で阻止できる。す
なわち、SiとSi1-xGexのヘテロ界面はベースとなる領域
の中性領域にあってはならない。
S1-xGexにおいては、Geの濃度Xは、 0.0625≦X≦0.375 であることが望ましい。
ベースに注入される電子の量は exp(ΔEg/kT) で表わされる。ここで、ΔEg/kT=1であれば、ベース
に注入される電子の量は従来の2.7倍程度になり、hFE
2倍程度になる。
したがって、充分な非破壊度を得るためには、ΔEg
kTであることが望ましい。常温の場合、ΔEg>0.025eV
であるから、Geの濃度x=0.025/0.4=0.0625となる。
したがって、Xは0.0625以上であることが望ましい。た
だし、低温で使用する場合は、Xがさらに小さくとも、
十分な特性が得られる。
一方、Xは、0.375以下であることが望ましい。
第9図は、ΔEgとfTの最大値(fTmax)との関係を表
すグラフである。第9図から分かるように、ΔEg>0.15
eVではfTの改善はみられないので、ΔEgは0.15eV以下で
十分である。
ここで、ΔEg≦0.15eVとなるXの値を計算すると、X
≦0.375となる。
以上より、常温で使用する場合には、Geの濃度Xは、 0.0625≦X≦0.375 であることが望ましい。
本発明の半導体装置におけるGeの添加は、イオン注入
により作成することが望ましい。
従来は、MBE法等で作成していたため、階段状にヘテ
ロができていた。
すなわち、従来は、MBE法等により、ベースを規定す
るボロンとSi−Geの領域を同時に作成する。しかし、そ
の後、作成プロセスで熱処理すると、不純物のボロンと
Si−Geの領域が一致しなくなる。
本発明者の測定によれば、Si中のGeの拡散はきわめて
遅く、特に1000度以下ではほとんど拡散しないため測定
することができなかった。また、1000度でD=3×10
-14cm3/sec程度であった。一方、第10図に示すように、
p型不純物となるB,Ga,Al等の拡散係数は、Geの値に比
べてきわめて大である。第11図はGeの拡散係数を知るた
めに本発明者が取ったデータである。グラフの傾きから
拡散データを見積った結果、Geの拡散係数は、図10に示
したAsと同じ程度と考えられる。
BPTの場合、エミッタの濃度が1017〜1021cm-3と非常
に高いので、熱処理を行うとエミッタからベース中に接
合が移動するが、ベースとコレクタの間の接合はp型が
Si−Geより深くなるため、BPTとしては不都合となる。
したがって、本発明の半導体装置におけるGeの添加
は、イオン注入により作成することが望ましい。
本発明によれば、光電変換装置のfTを向上させること
ができ、また、電流増幅率が高くなることにより非破壊
度を向上させることができる。
したがって、同一の素子から複数回読み出す必要があ
る場合においても補正の必要がなく、かつ、高速度の読
み取りが可能な固体撮像装置を得ることができる。
[実施例] (実施例1) 本発明の1実施例として、第1図に示した構成のBPT
を、イオン注入法を用いて作成した。
第2図は、第1図のA−A′部の不純物分布Geの分布
の一例を示すグラフである。第4図において、横軸は深
さを示し、縦軸はGe,P,Bの不純物濃度の一例を示す。な
お、縦軸は対数表示であり、横軸は線形表示である。
リン(P)はエミッタ領域の不純物、Bはベース領域
の不純物であり、GeはSi1-xGexのSi中の濃度を示す。こ
こで、P,B,Geは必ずしも絶対的な関係を示していない。
なお、本実施例では不純物としてPおよびBを用いた
が、不純物はこれらに限るものではない。
Siの密度は、ほぼ5×1022cm-3であるので、X=0.1
の場合、Ge=5×1021cm-3である。
例えば、SiO2=200Å、Ge74が150keVでイオン注入
し、ドーズ量をGe=5×1016cm-2とした場合、Siの表面
から700Å程度でGeのピーク値5×1021cm-3が得られ
る。
Geのピーク値の深さの関係は、ドーズ量と加速電圧と
の関係で一義的に決定される。また、SiとS1-xGexとの
遷移領域の厚さは、主として加速電圧とその後のプロセ
スの熱処理によって決定される。
エミッタとベースとの接合面(E−B面)は、Geのピ
ーク濃度付近がよい。
E−B接合での、エミッタへの少数キャリアに対する
ベースへの少数キャリアの比γは、近似的には次式で表
すことができる。
γ=(LpDnND/WBDPNA)exp(ΔEg/kT) …(1) ND/NAはエミッタとベースのドーピング比、DN/DPはベ
ースとエミッタ中の少数キャリアの拡散係数比、WBはベ
ース幅、ΔEgはエミッタとベースのバンドギャップ減少
幅である。exp(ΔEg/kT)がE−B間ヘテロ接合の効果
である。ΔEg≒0.1Vとし、常温であるとすると、exp
(ΔEg/kT)≒54.5であり、またS1-xGexではΔEg≒0と
なるため、ΔEg≒ΔEvとなる。
通常のSiのみで構成されるBPTでは、ベース電流は、
エミッタからの電子の再結合電流JBrecとベースからエ
ミッタへの注入電流JBinjにより決まる。JB=JBrec+J
Binjであるから、JBrec≫JBinjの場合、hFE≒JC/JBrec
となり、ホモ結合のBPTに比べてhFEが増大する。しか
し、従来のSi1-xGexヘテロ結合BPTではストレスが多
く、かつ著しい場合は転位が生じ、S1-xGexとSiとの界
面に再結中心が多いため、過剰電流が流れ、低電流側で
はIBが増大し、ICが微小の領域ではhFEが著しく低くな
る。第3図に本発明による改善を示す。Aが従来のHB
T、Bが本発明のHBTである。
なお、本実施例においては、Xは、0.5以下とするの
が好ましい。0.5を越えると良好なBPTは作製困難であ
り、また、BPTにおいては0.5以下で十分である。
次に、本実施例のBPTの製造プロセスを示す。
(1)p型あるいはn型基板1に、埋め込み領域(n+
2を作製する。
(2)エピタキシャル技術等によりn-領域を作製する。
(3)全面に酸化膜200Åおよび窒化膜1500Åを堆積さ
せる。
(4)窒素膜をパターニング化、エッチングすることに
より、素子分離領域101の凹部分を形成する。
(5)イオン注入により、チャンネルストップ6を形成
する。
(6)上記凹部分のみを選択酸化することにより、素子
分離領域101を形成する。
(7)窒化膜およびSiO2(200Å)を除去する。
(8)全面に、酸化膜102を形成する。
(9)全面にGeをイオン注入する(Ge濃度5×1016/150
keV)。Geは、酸化膜の薄い箇所にのみ侵入する。
(10)1100℃で1時間、アニールを行う(Ge深さxj=0.
2μm)。
(11)全面にBをイオン注入する(B濃度1×1014/5ke
V)。Bは、酸化膜の薄い箇所にのみ侵入する。
(12)850℃で30分間アニールを行う(B深さxj=0.1μ
m)。
(13)酸化膜をパターニング化、エッチングし、エミッ
タ5の部分の開口を行う。
(14)全面にポリシリコンの堆積行い、エミッタ5を形
成する。
(15)Pをイオン注入する(濃度5×1015/60keV)。
(16)アニールを行う。
(17)ポリシリコンを加工する。
(18)追加アニールを行う。
(19)SiO2103を形成する。
(20)SiO2103のコンタクト部分の開口を行う。
(21)コンタクト部分の開口に、Al−Siを堆積させる。
(22)堆積させたAl−Siを加工する。
(23)Al−Siを合金化する。
以上が本実施例の製造プロセスの概略であるが、本実
施例で最も重要であるのは、(5)に示したベース領域
の作製過程である。
傾斜型遷移領域を有するヘテロ接合を作成すること
は、必ずしもイオン注入を用いなくても可能であるが、
イオン注入を用いることが望ましい。
例えば、気相成長法であっても、傾斜型遷移領域を有
するヘテロ接合を作成することができる。この場合、例
えば、H2+SiH2Cl2+GeH4系等のガスを使い、GeH4のガ
ス濃度を連続的に変化させて、ベース領域を作成すれば
よい。この時、温度を900℃以下、ガス圧を100Torr以下
とし、さらに、エピ速度を500Å/min以下とすれば、い
っそう容易であろう。また、真空中でのエピタキシャル
技術でも可能であると考えられる。
しかし、イオン注入法は、安定に混晶比を設定し、Ge
の濃度分布を正確に再現でき、かつ、量産性に富む点
で、他の方法に比べて非常に優れている。
これに加えて、Siは、Geをイオン注入した後はアモル
ファス化しているため、容易に固相エンピタキシーする
ことができ、プロセスの低温化ができる。さらには、Ge
やSi中における拡散定数は小さく、1000℃以下の熱処理
工程の場合、イオン注入時のGe濃度分布がほとんど変化
しないという特徴も有している。
このように、イオン注入によるS1-xGexの混晶の作製
は非常に多くの点ですぐれている。
なお、イオン注入時の半導体中での深さ方向Xに対す
る分布関数は近似的に次式で示される。
N(X)≒(NO/2.5RP)exp(−(X−Rp)2/(ΔRP)) …
(2) ここで、NOは単位面積当りのインプラ量、RPはピーク
になる位置、ΔRpはピークから1分散量(1σ)になる
距離である。RpおよびΔRpは加速電圧により変化する。
以上説明したようにしてヘテロBPTを作成することに
より、ヘテロ界面での点欠陥および転位の発生を抑える
ことができ、電流増幅率hFEを大きくすることができ
た。
(実施例2) 第4図は、本発明の他の実施例を示す図である。
本実施例に係るヘテロBPTは、エミッタが埋め込み構
造になっている点、基板1がn型である点および埋め込
み領域がない点で実施例1と異なる。
このようなヘテロBPTにおいても、実施例1に示した
ヘテロBPTと同様、hFEを大きくすることができた。
(実施例3) 第5図は、本発明の第3の実施例を示す図である。
本実施例に係るヘテロBPTは、n+コンタクト8が設け
られている点で、実施例1と異なる。n+コンタクト8を
設けたのは、エミッタ5のオーミック抵抗を下げるため
である。n+コンタクト8の不純物濃度としては、1019
1021cm-3程度が好ましい。
このようなヘテロBPTにおいても、実施例1に示した
ヘテロBPTと同様、hFEを大きくすることができた。
(実施例4) 第6図は、基板にエミッタ5を作成した例である。
このようなヘテロBPTにおいても、hFEを大きくするこ
とができた。
(実施例5) 第7図は、本出願人が昭和62年12月21日に特許願
(2)において開示した固体撮像装置に、第1実施例に
示したヘテロBPTを用いたも場合を示す回路図である。
第7図において、Trで示した部分に、実施例1で示した
ヘテロBPTを使用した。
すなわち、本実施例では、ヘテロBPTを光電変換素子
として用いた。
本発明によれば、半導体装置のfT(周波数)を向上さ
せることができるので、光電変換装置に用いた場合、非
常に有効である。
光電変換装置におけるfTは読み出し速度から決まる。
現状の光電変換装置(エリアセンサ)は500×640素子
である。HD(High Division;ハイビジョン対応のエリア
センサ)では、1000×2000素子になる。現状のテレビの
動作では、水平操作時間はHT≒50μsec、水平ブランキ
ング期間HALKは、8〜10μsecであるが、これがHDにな
ると、HT3〜3.7μsec,HBLK=26μsecとなる。水平操作
を考えると、従来、TH=50μsec/640=80nsecであるの
に対し、HDではTH=26nsec/2000=13nsecとなる。
周波数は、少なくとも6倍以上必要となる。すなわ
ち、現状でfT≒1〜2GHZであるので、fT>6〜16GHZ
上必要となる。
また、ΔEgは,以上の理由から、0.15eV以下であるこ
とが望ましい。
次に第7図に示したエリアセンサをカラーカメラとし
て使用する場合には、同一の光電変換素子の光情報を複
数回読み出す動作を行う。この際、同一素子から複数回
読み出すために、1回目読み出し時と2回目以降の読み
出しの電気出力の比が問題となる。この値が小さくなる
と、補正が必要となる。
上記1回目と2回目との読み出し出力の比を非破壊度
と定義する。
非破壊度は次式で表される。
非破壊度=(Ctot×hFE)/(Ctot×hFE+Cv) ここで、Ctotは第7図中Trで示される光電変換素子の
ベースに接続されている全容量を示し、ベース・エミッ
タ間容量Cbeとベース・コレクタ間容量CbcとCoxにより
決まる。CvはVL1・・・VLnで示される読み出し線路の浮
遊容量である。ただし、Coxは回路方式によっては存在
しない場合もある。
非破壊度はhFEを大きくすることにより容易に改善で
きる。すなわち、hFEを大きくすることにより非破壊度
を大きくすることができる。
ここで、HD対応のエリアセンサでは、Ctot=10fF,Cv
=2.5PFであるので、例えば、非破壊度を0.90以上とす
るためには、hFEは2250以上必要となる。十分な非破壊
度を保障するためには、hFEは2000以上必要であると思
われる。
これに対して、従来、例えば、ホモ接合BPTでは、hFE
は1000程度であったため、充分な非破壊度を得ることが
できなかった。一方、本発明の半導体装置では、hFE
十分大きくすることができるため、優れた非破壊度を得
ることができる。
さらに望ましくは、非破壊度は0.98以上であるとよ
い。そのときはhFEは10000程度必要となる。従来のヘテ
ロBPTあるいはホモBPTにおいては、この値は達しえず、
本発明のヘテロBPTにおいてのみこの値は達し得ること
ができる。
なお、本実施例においてはエリアセンサの場合を示し
たが、ラインセンサにも応用できることは明らかであ
る。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、半導体装置の
S1-xGexと混晶とSiとの界面を傾斜的遷移領域を有する
ヘテロ結合にすることにより、点欠陥、転位を非常に少
なくすることができる。したがって、コレクタ電流の微
小領域で電流増幅率の著しく改善することができる。
また、本発明によれば、イオン注入法を用いているの
で、半導体装置の作製が非常に容易であり、優れた量産
性を確保することができる。
すなわち、本発明によれば、高性能の半導体装置およ
びこれを用いた光電変換装置を非常に安価に提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例の係るBPTの構成を表わす断
面図、第2図は第1図のA−A′部の不純物分布Geの一
例を示すグラフ、第3図は本発明によるBPTの特性の改
善を示す図、第4図は本発明の第2の実施例を示す図、
第5図は本発明の第3の実施例を示す図、第6図は本発
明の第4の実施例を示す図、第7図は、本発明に係る光
電変換装置を用いた固体撮像装置の回路図、第8図は従
来のヘテロBPTで問題とされた電位障壁を説明するため
の図、第9図はΔEgとfTの最大値(fTmax)との関係を
表すグラフ、第10図はp型不純物となるB,Ga,Al等の拡
散係数を示す図、第11図はGeの拡散係数を知るためのグ
ラフ、第12図は従来のBPTの一例を示す断面図、第13図
はS1-xGexの混晶比Xと禁止帯幅Egとの関係を示すグラ
フ、第14図はGeの混晶比Xと転位が発生しない層の厚み
との関係を示すグラフである。 1……基板、2……n+埋め込み領域、3……不純物濃度
の低いn-領域、4……ベース領域となるp領域、5……
エミッタ領域となるn+領域、6……チャネル・ストップ
となるn領域、7……バイポーラトランジスタのコレク
タ抵抗を下げるためのn+領域、101,102,103,104……素
子、電極および配線をそれぞれ分離するための絶縁膜、
200……金属、シリサイド、ポリサイド等により形成さ
れた電極。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベース領域、コレクタ領域及びエミッタ領
    域を有する半導体装置において、 シリコンの第1領域、 シリコンゲルマニウム(Si1-xGex、0<x<1)の領
    域、 シリコンの第2の領域、 前記シリコンの第1の領域と前記シリコンゲルマニウム
    の領域との間の第1のヘテロ接合を形成する第1の傾斜
    型遷移領域、及び、 前記シリコンゲルマニウムの領域と前記シリコンの第2
    領域との間の第2のヘテロ接合を形成する第2の傾斜型
    遷移領域、とを有し、 前記半導体装置の前記ベース領域は前記シリコンゲルマ
    ニウム(Si1-xGex)の領域中にあり、前記シリコンの第
    1領域は前記コレクタ領域を、前記シリコンの第2領域
    は前記エミッタ領域をそれぞれ含み、 少なくとも前記第1のヘテロ接合は前記コレクタ領域中
    もしくは前記ベース領域と前記コレクタ領域との間に形
    成される空乏層中に配されていることを特徴とする半導
    体装置。
  2. 【請求項2】前記Xが0.0625以上0.375以下である請求
    項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記シリコンゲルマニウムの領域はゲルマ
    ニウム原子のイオン注入により形成されている請求項1
    に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】前記エミッタ領域及びコレクタ領域はn型
    である請求項1に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】前記請求項1乃至4の何れか1項に記載の
    半導体装置の前記ベース領域を光入射領域として利用す
    ることを特徴とする光電変換装置。
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