JPH0297723A

JPH0297723A - ジョイント用ブーツ

Info

Publication number: JPH0297723A
Application number: JP63250695A
Authority: JP
Inventors: Masaaki Hamada; 浜田　真彰
Original assignee: Sumitomo Riko Co Ltd
Current assignee: Sumitomo Riko Co Ltd
Priority date: 1988-10-04
Filing date: 1988-10-04
Publication date: 1990-04-10
Anticipated expiration: 2009-06-22
Also published as: JPH0648013B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、自動車等のドライブシャフトなどの回転軸を
連結するジヨイント部を保護するとともに、その回転軸
あるいはジヨイント部に励起される有害振動を抑制する
ジヨイント用ブーツに関する。

し従来の技術］自動車等のドライブシャフトなどの回転軸を相互に連結
するジヨイント機構は、外部からの雨やほこり、飛び石
などによって非常に障害を受けやすい。そのため、これ
らからジヨイント機構を守るため、その全体を包み込む
ように保護するジヨイント用ブーツが多く使用されてい
る。自動車のドライブシャフトの等速ジヨイントの保護
に用いられているジヨイント用ブーツの一例を第７図に
示す。このジヨイント用ブーツ９は、一端開口部９２が
ドライブシャフトに嵌着され、他端開口部９１が等速ジ
ヨイントのベアリング部を包被する略蛇腹状の弾性部材
で形成されている。

また、自動車等の回転軸などを連結するジヨイント機構
やその連結された回転軸には、それらが持つ回転アンバ
ランスによって、回転の際に曲げ振動やねじり振動など
、本来発生しないのが望ましい有害振動が発生すること
が多い。そのため、従来より回転軸で励起した有害振動
に対しては、その抑制のための付加装置としてのダイナ
ミックダンパを回転軸に別体として装着していた。

また、ジヨイント機構が大きく振動を励起している場合
には、従来においては、はと／υどその有害揚動の制振
は行われていなかった。

［発明が解決しようとする課題］しかし１．Ｆ述したように、従来より用いられているジ
ヨイント用ブーツは、ジヨイント機構の保護には有効に
作用しているが、ジヨイント機構やそれに連結されてい
る回転軸などに有害振動が発生しでいる場合には、その
ジヨイント用ブーツ自身ではほとんど制振作用がない。

そのため、従来ではジヨイント用ブーツと別体にダイナ
ミックダンパを回転軸などに取り付け、その有害振動を
抑制していた。しかし、ダイナミックダンパを別体とし
て装着することは、その取付けが繁雑になったり、コス
ト高をもたらしたりする。さらに、ジヨイント機構自身
が大きく励振する場合には、ダイナミックダンパを直接
ジヨイント機構に装着することは困難であった。

そこで、本発明の課題は、ジヨイント機構を保護する機
能と共に、有害振動を抑制するダイナミックダンパの機
能を有する取扱いが簡便で経済的に優れたジヨイント用
ブーツを提供することである。

［Ｘ！ｌ１題を解決するための手段］本発明のジョイン１〜用ブーツは、ジヨイント機構の一
方に嵌着される第１嵌着部と、ジヨイント機構の他方に
嵌着される第２＠肴部と、該第１嵌着部と該第２嵌着部
とを一体的に連結しジヨイント機構を包被する略蛇腹状
の包被部とからなる弾性材料製のブーツ本体と、前記第
１１ｆｌｌ！着部および第２嵌肴部の少なくとも一方の
外周面に嵌着された略円筒状の９Ｒ伍部材と、からなる
ことを特徴としている。

ここで、略円筒状の質量部材は、これを支持する弾性材
料にその振動方向に対し圧縮・引張り支持されていても
、あるいは剪断支持されていてもよい。また、この質量
部材は、嵌着されたジヨイント用ブーツを固定するため
の固定用バンドとしても用いることができる。

［作用１本発明のジヨイント用ブーツはジヨイント機構全体を包
被し、ジヨイント機構の両端部にそれぞれ第１嵌肴部、
第２嵌着部を嵌着して装着することでジヨイント機構を
保護している。そして、第１嵌者部と第２■着部の少な
くとも一方の外周面に、略円筒状の質量部材を嵌着して
いる。この質は部材は、弾性材料製である第１あるいは
第２嵌着部によって支持されることになる。このため、
質量部材が振動した場合、質量部材の荷重に対するばね
定数を有づる第１あるいは第２嵌着部と、質量部材とに
よって、設定された固有振動数を有するダイナミックダ
ンパが形成されることになる。

このダイナミックダンパの固有振動数を、ジヨイント機
構あるいは、これに連結された回転軸に励起される振動
の申越振動数に合せることにより、これらの振動エネル
ギをダイナミックダンパの振動エネルギとして共振によ
って変換して吸収することができる。そのため、ジヨイ
ント機構やそれに連結されている回転軸に発生する有害
振動を抑ｆ、ＩＪ丈ることができる。

本発明のジヨイント用ブーツは、このダイナミックダン
パとして作用する機構をブーツ本体に体として形成して
いる。従って、有害振動抑制のためのダイナミックダン
パを改めて嵌着する必要がない。

［実施例］（第１実施例）本発明にかかる第１実施例のジヨイント用プツをその一
部を切欠した概略断面図である第１図と、その取り付番
プ状態を示ず第２図とを参照しながら説明する。

このジョイン１〜用ブーツは、自動車のドライブシャフ
トの等速ジヨイントに用いられ、そのジヨイント機構を
保護するとともに、主にドライブシャフトに発生する有
害振動を抑制するものである。

第１実施例のジヨイント機構は、第２図に示すようにジ
ヨイント機構Ｔのベアリング部ＴＢに嵌着される第１嵌
＠部１１と、ジヨイント機構Ｔに連結されているドライ
ブシャフトＳに嵌着される第２嵌着部１２と、第１嵌着
部１１と第２嵌着部１２とを一体的に連結する略蛇腹状
の包被部１３と、第２嵌看部１２の外周面に嵌着された
略円筒状の質量部材１４とから構成され、全体として一
体化されている。なお、質量部材１４を除く他の部分は
全て加硫ゴムで構成され、一体内に型成形されたもので
ある。

第１嵌着部１１は、その内径１１ａがジヨイント機構Ｔ
のベアリング部ＴＢの外径よりもわずかに小さくなって
おり、圧入によってベアリング部ＴＢの外周に嵌着され
る。また、第嵌着部１１の外周面には、固定用バンド（
同格）によって固定される係止溝１５ａが形成されてい
る。

第２嵌着部１２は、その内径がドライブシャフトＳの外
径よりもわずかに小ざくなっており、ドライブシャフト
Ｓに圧入によって嵌着される。第２ｈ＊肴部１２には、
質量部材１４が環状に埋設されており、質量部材１４と
第２嵌肴部１２の端部との間の外周面には、固定用バン
ド（同格）によって固定される係止溝１５ｂが形成され
ている。

また、第２嵌看部１２の質量部材１４の内側と接して位
置する部分は、その質量部材１４の荷重を支持すること
で、圧縮ばね定数を有するばね支持部１６として作用す
る。そして、このばね支持部１６のもつ圧縮ばね定数と
、質問部材１４の質量とによって、ダイナミックダンパ
として機能する際の固有賑勤数が基本的に決定される。

包被部１３は、その一方の端部は第１嵌肴部１１と一体
的に連結され、他方の端部は第２嵌着部１２と一体的に
連結された略蛇腹状のジヨイント機栴保慢用の厚膜体で
ある。この略蛇腹状となっている包被部１３は３段の湾
曲部をもつことで、ジヨイント機構Ｔやドライブシャフ
トＳの相対変位の発生にも十分に対処できる。

質量部材１４は、厚肉鋼管で形成された円筒状の質ａ体
１４ａと、その質量体１４ａを１ｍｍ程度の厚さで覆う
ゴム系材料で形成された被覆膜１４ｂとから成っている
。質量体１４ａの質ｍは、設定されるダイナミックダン
パ機能の固有振１ｌＪ１！ｔを実現するように、第２吹
着部１２のばね支持部１６のばね定数とともに設定され
る。

次に第１実施例のジヨイント用ブーツの動作について説
明する。このジヨイント用ブーツは、第２嵌着部１２を
予めジヨイントｎ構Ｔに連結されているドライブシャフ
トＳに圧入により環装する。

第２嵌着部１２の内径はドライブシャフトＳの外径より
わずかに小さくなっているが、第２１＆、１１部７２は
ゴム系の弾性材ｖ１で形成されているため、圧入により
容易に嵌着できる。さらに、第１嵌肴部１１をジヨイン
ト機構Ｔのベアリング部ＴＯの外周に包み込むように嵌
着する。この場合も第１＠４１１１の内径はベアリング
部Ｔ８の外径よりもわずかに小さく形成されているが、
ゴム系の弾性材料のため容易に圧入できる。所定の位置
に合せた後、第１嵌着部１１の外周に形成された係止Ｗ
４１５ａを固定用バンドで固定する。同様に第２■看部
１２の端部と質量部材との間の外周に形成された係止溝
１５ｂも固定用バンドで固定する。

ドライブシャフトＳ　Ｊ３よびジヨイント機構Ｔが回転
し、主としてドライアシ１１フトＳに有害振動が励起さ
れた場合、その有害振動数に固有振動数を合せているシ
ミインド用ブーツのダイナミックダンパ機ｔａ＜″Ｍ闇
部材１４と第２嵌着部１２のばね支持部１６によって構
成されている）の質量部材１４が振動する。そして、ド
ライブシャフトＳの振動エネルギをジヨイント用ブーツ
のダイ太ミックダンパ機構が吸収することにより、ドラ
イブシャフトＳに主に発生した有害振動の抑制が有効に
行われる。また、本来のジヨイント用ブーツの役割であ
るジヨイント機構の保護は当然に機能している。

次に伯の実施例について説明するが、第１実施例と異な
る点のみを説明し、その他については説明を省略する。

（第２実施例）第２実施例は、第３図に示すように、ジヨイント機構Ｔ
のベアリング部ＴＢに嵌着される第１嵌着ＰＡ２１と、
ドライブシャフトＳにｌ？！着される第２嵌着部２２と
、略蛇腹状の包被部２３と、円筒状の１１９体２４ａと
それを覆う被服膜２４ｂとから成る質量部材２４とから
構成され、第１麻着部２１に係止溝２５８が形成され、
第２嵌着部２２に係止溝２５ｂが形成されている。第２
実施例では、第２ｔｌｉＩＩ着部２２の構造が第１実施
例の第２吹善部１２と異なる他は第１実施例のジヨイン
ト用ブーツと大略において同様に構成されている。

第２嵌着部２２のドライブシャフトＳに嵌着される内周
面には、第２嵌肴部２２の外周面に形成された円筒状の
質量部材２４の長さより少し大ぎな幅で深さ１．５ｍｍ
程度の非接触溝２７が円周状に形成されている。この非
接触溝２７が形成されているため、質量部材２４は、そ
の荷重を主に第２嵌着部２２によって、その剪断方向に
支持される。そのため、第２嵌着部２２に形成されるば
ね支持部２６は主として剪断ばね定数を有することｋな
り、そのため−殻内には圧縮ばね定数に比べかなり小さ
なばね定数が実現できる。このことは、低い固有振動数
を設定する際に非常に有利な点となり、また、ダイナミ
ックダンパ機構の形状を小形化することが可能となる。

〈第３実施例）次に第３実施例について第４図、第５図を参照して説明
する。第３実施例のジヨイント用ブーツは、第４図に示
すように第１嵌着部３１、第２■着部３２、包被部３３
、質量部材３４とから成り、第１嵌看部３１に係止溝３
５ａが形成されている。

そして、第３実施例では、第２嵌着部３２とそこに嵌着
される質量部材３４以外は、第１実施例と同様に構成さ
れている。

第２嵌着部３２は、ゴム系材料によって形成され、その
内径は第２図に示すドライブシャフトＳの外径よりもわ
ずかに小さくなっており、圧入によってドライブシャフ
トＳの外周に嵌着される。

第２嵌看部３２の外周面には、質量部材３４が嵌着でき
るように溝状のｓｕｎ部材係止＠３８が形成されている
。そして、質量部材３４を支持するばね支持部３６が質
ｆｆｉ部材係止溝３８の内側の第２嵌看部３２に形成さ
れる。

質量部材３４は、第５図の質量部材３４の拡大図に示す
ように、リング状をした金属製の質司体３４ａと、これ
をコーティングするゴム系材料である被覆膜３４ｂとか
ら形成されている。この質量部材３４は、そのリング上
のビンジヨイントによる回動部３４Ｇを中心として、開
用できるようにスリット３４ｄが設けられている。そし
て、スリット３４ｄを中心に対峙する同閏部には係止部
３４ｅが形成されている。そして、この係止部３４ｅに
よって質量ｉ材３４は第２嵌着部３２の外周面に固定さ
れるとともに、第２嵌着部３２をドライブシャフトＳに
固定する固定用バンドの働きも合せ持つことになる。

なお、質量部材３４の第２吹着部３２の外周面への嵌着
方式としては、これが固定用バンドと同様の作用を有す
るならば、上述した方式に限定されない。

（第４実施例）第４実施例は、第５図に示すように、上述した第１〜第
３実施例において、質量部材が第２図に示すドライブシ
ャフトＳにｍ着される第２嵌着部の外周面に嵌着してい
るのに対し、第２図に示すジヨイント機構Ｔのベアリン
グ部ＴＢの外周面にｌ＃！着される第１嵌着部に嵌着さ
れる形式のジヨイント用ブーツである。これは、発生す
る有害振動がドライブシャフトＳよりもジヨイント機構
Ｔに多い場合に、特に有効である。第４実施例は、第１
嵌着部４１、第２嵌着部４２、包被部４３、質量部材４
４とから構成されている。

第１嵌着部４１は、ジヨイント機構Ｔのベアリング部Ｔ
Ｂの外周面にｈｌｌ！看されるもので、ゴム系材料によ
って形成され、その内径はベアリング部ＴＢのその外径
よりもわずかに小さくなっており、圧入によって、ベア
リング部ＴＢに嵌着することができる。

第１＃！着部４１の外周面には、リング状の質量部材４
４が嵌着されている。また、その端部と質量部材４４と
の間の第１嵌着部４１の外周面には、固定用バンド（同
格）によって固定される係止溝４５ａが形成されている
。そして、第１嵌着部４１の質量部材４４の内側に接し
て位置する部分は、その質量部材４４を支持することで
、圧縮ばね定数を有するばね支持部４６として作用する
。このばね支持部４６の圧縮ばね定数は、質量部材４４
の質量とともにダイナミックダンパとして機能する際の
固有振動数を決定する。

第２嵌着部４２は、その外周面に固定用バンド（回路）
によって固定される係止溝４５ｂが形成されている。

質量部材４４は、円筒状のＭｆｆｉ体４４ａと、質量体
４４ａを被覆する被１１１Ｑ４４ｂとから成っている。

その他に関しては、大略としては第１実施例と同様に構
成され、動作する。

なお、第４実施例に対しても、第２実施例と同様に第１
嵌肴部の内周面に非接触部を形成して、′ＩＩｉ量部材
金部材支持することも可能である。また、第３実施例と
同様に買ｍ部材を固定用バンドの代りとして使用するこ
ともできる。

［発明の効果］以上の説明から明らかなように、本発明のジヨイント用
ブーツは、一体型としてダイナミックダンパとしての閤
能をも併せ持つことを可能とじたものである。そのため
、ジヨイント機構やそれに連結された回転軸に発生する
有害振動を抑制するために使用されていた別体であるダ
イナミックダンパが不用になり、それに伴って省スペー
スや作業性の向上、さらにコストの低減を図ることがで
きた。また、従来では、困難であったジヨイント機構の
制振も可能とすることができた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかる第１実施例のジヨイント用ブー
ツの縦断面図であり、第２図はその取り付は状態図であ
る。第３図は第２実施例のジヨイント用ブーツの縦断面
図である。第４図は第３実施例の縦断面図、第５図はそ
の質量部材の拡大図である。第６図は第４実施例の１ｒ
ｆＩ面図であり、第７図は従来のジヨイント用ブーツの
縦断面図である。１１．２１．３１．４１・・・第１嵌着部１２．２２．
３２．４２・・・第２嵌着部１３．２３．３３．４３・
・・包被部１４．２４．３４．４４・・・質量部材第１図第３図第２図第４図ｂａ第５図第６回

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ジョイント機構の一方に嵌着される第１嵌着部と
、ジョイント機構の他方に嵌着される第２嵌着部と、該
第１嵌着部と第２嵌着部とを一体的に連結しジョイント
機構を包被する略蛇腹状の包被部とからなる弾性材料製
のブーツ本体と、前記第１嵌着部および第２嵌着部の少
なくとも一方の外周面に嵌着された略円筒状の質量部材
と、からなることを特徴とするジョイント用ブーツ。