JPH0724679Y2 - トーショナルダンパ - Google Patents

トーショナルダンパ

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JPH0724679Y2
JPH0724679Y2 JP1989032471U JP3247189U JPH0724679Y2 JP H0724679 Y2 JPH0724679 Y2 JP H0724679Y2 JP 1989032471 U JP1989032471 U JP 1989032471U JP 3247189 U JP3247189 U JP 3247189U JP H0724679 Y2 JPH0724679 Y2 JP H0724679Y2
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JP
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annular
ring
recess
hub
rubber elastic
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哲教 安藤
洋志 川居
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エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はトーショナルダンパに関し、特に、自動車等
のエンジンのクランク軸等の回転軸に連結されて、回転
軸の捩れ振動を吸収するようになったトーショナルダン
パ(ティルガーともいう)に関するものである。
〔従来技術およびその問題点〕
従来、この種のトーショナルダンパは、第5図に示すよ
うに、クランク軸等の回転軸(図示せず)に連結されて
回転軸と一体に回転するハブ71の外周に、環状のゴム製
弾性部材72を介して環状の振動リング73を連結して構成
されている。
この場合、前記振動リング73とハブ71との間は、それら
の間に介在する環状のゴム製弾性部材72によって加硫接
着により一体に形成されている。
そして、クランク軸等の回転軸が回転すると、回転軸の
回転とともにハブ71が一体に回転し、このハブ71の回転
がゴム製弾性部材72を介して振動リング73に伝わり、こ
のとき振動リング73はゴム製弾性部材72を介してハブ71
の捩れ振動の慣性質量として作用するため、このトーシ
ョナルダンパは回転軸の捩れ振動を吸収できるようにな
っている。
しかしながら、上記のような従来のトーショナルダンパ
にあっては、振動リング73が捩れ振動の慣性質量として
作用した場合の振動リング73の軸方向、あるいは、径方
向への変動を制限するために何等対処がなされておら
ず、そのために、トーショナルダンパの固有振動数を低
く設定して低周波の振動に対応できるようにした場合に
は、振動リング73を支えているゴム製弾性部材72のばね
定数が小さく(柔らかく)なるので、振動リング73が軸
方向、あるいは、径方向に大きく変動するようになって
しまい、それによって、ゴム製弾性部材72にその許容応
力以上の応力が作用することになってゴム製弾性部材72
の耐久性が低下してトーショナルダンパ全体としての耐
久性が著しく低下してしまうという問題点を有してい
た。
この考案は上記のような従来のもののもつ問題点を解決
したものであって、振動リングの径方向および軸方向の
変動を制限することによって、振動リングを連結してい
るゴム製弾性部材の変形量をその許容範囲内に抑え、そ
れによって、耐久性を向上させることができるトーショ
ナルダンパを提供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するためにこの考案は、回転軸に連
結されて一体に回転するとともに、一方の側面に開口す
る環状の凹所を有するハブと、該ハブに設けられて前記
凹所の開口部を閉塞する蓋部材と、前記凹所内に設けら
れる環状の振動リングと、該振動リングの内周面と前記
凹所の内周面との間に設けられる環状の樹脂製軸受と、
該振動リングの一方の側面と前記凹所内の側面との間に
設けられ、両者間を一体に連結する環状のゴム製弾性部
材と、前記振動リングの他方の側面と前記蓋部材との間
に設けられる環状の樹脂製軸受とを具えた手段を採用し
たものであり、また、回転軸に連結されて一体に回転す
るとともに、一方の側面に開口する環状の凹所を有する
ハブと、該ハブに設けられて前記凹所の開口部を閉塞す
る蓋部材と、前記凹所内に設けられる環状の振動リング
と、該振動リングの内周面と前記凹所の内周面との間に
設けられる環状の樹脂製軸受と、該振動リングの一方の
側面と前記凹所の側面との間に設けられ、両者間を一体
に連結する環状のゴム製弾性部材と、該振動リングの他
方の側面と前記蓋部材との間に設けられ、両者間を一体
に連結する環状のゴム製弾性部材とを具えた手段を採用
したものである。
〔作用〕
この考案は前記のような手段を採用したことにより、振
動リングの径方向の変位は、振動リングの内周面とハブ
の凹所の内周面との間の樹脂製軸受によって制限される
ことになる。また、振動リングの軸方向への変位は、凹
所の側面又は振動リングの他方の側面と蓋部材との間の
樹脂製軸受又は蓋部材によって制限されることになる。
さらに、ハブの凹所の開口部を蓋部材で閉塞したことに
より、ハブの凹所内への異物の侵入を防止することがで
きることになる。
〔実施例〕
以下、図面に示すこの考案の実施例について説明する。
第1図にはこの考案によるトーショナルダンパの第1の
実施例が示されており、このトーショナルダンパは、ハ
ブ11と、振動リング19と、剛体である樹脂製軸受16、17
と、ゴム製弾性部材18とから構成されている。
前記ハブ11は、クランク軸等の回転軸に連結されて回転
軸と一体に回転するとともに、一方の側面に開口する凹
所12が前記回転軸を中心として環状に設けられ、さら
に、その凹所12の外周側の開口縁には径方向外側に環状
に突出する突出部13が設けられている。
また、前記ハブ11の環状の凹所12の開口部には、環状の
蓋部材14がその外周縁部を前記凹所12の外周側の突出部
13にかしめ、さらに、内周側を前記凹所12の内周側に溶
着させた状態で設けられており、前記凹所12の開口部を
完全に閉塞してその内部に環状の空所15を形成してい
る。
そして、この空所内15には、その内周面12a、外周面12b
および両側面12c、14a(蓋部材14の内側面)とそれぞれ
所定の間隔をおいて環状の振動リング19が位置している
とともに、この環状の振動リング19の内周面19aと前記
空所15の内周面12aとの間には環状の樹脂製軸受17が、
また、振動リング19の一方の側面19cと前記空所15の一
方の側面12c(凹所12の側面)との間には環状のゴム製
弾性部材18が、さらに、この振動リング19の他方の側面
19dと前記空所15の他方の側面14a(蓋部材14の内側面)
との間には環状の樹脂製軸受16がそれぞれ設けられてい
る。
この場合、前記環状の振動リング19の一方の側面19cと
前記空所15の一方の側面12c(凹所12の側面)とは、そ
の間に介在している環状のゴム製弾性部材18によって接
着あるいは加硫接着によって一体に形成され、また、前
記環状の振動リング19の他方の側面19dと前記空所15の
他方の側面14a(蓋部材14の内側面)との間、および前
記環状の振動リング19の内周面19aと前記空所15の内周
面12aとの間は、その間に介在している環状の樹脂製軸
受16、17によって摺動可能となっている。
次に前記のものの作用について説明する。
前記のように構成されたトーショナルダンパのハブ11を
自動車のエンジンのクランク軸等の回転軸(図示せず)
に連結しておき、エンジンの作動にともなってこの回転
軸が回転すると、回転軸の回転とともにハブ11が一体に
回転する。
このハブ11の回転は、ゴム製弾性部材18を介して振動リ
ング19に伝達され、このとき、振動リング19はゴム製弾
性部材18を介してハブ11の捩れ振動の慣性質量として作
用するため、このトーショナルダンパは回転軸の捩れ振
動を吸収することとなる。
この場合、振動リング19はハブ11の空所15内に収納され
ており、しかも、振動リング19の内周面19aとハブ11の
空所15内の内周12aとの間には剛体である環状の樹脂製
軸受17が設けられているので、振動リング19の径方向へ
の変動を制限でき、したがって、振動リング19を支えて
いるゴム製弾性部材18のばね定数を小さく(柔らかく)
してトーショナルダンパの固有振動数を低く設定した場
合でも、ゴム製弾性部材18の径方向への変形量をその許
容範囲内に抑えることができることとなる。
なお、上記の場合、振動リング19の内周面19aとハブ11
の空所15内の内周面12aとの間は環状の樹脂製軸受17に
よって摺動可能となっているので、振動リング19は周方
向に対して何等抵抗なく変動できることとなる。
また、振動リング19が軸方向へ変動しようとする際に
は、振動リング19の一方の側面19cと前記空所15の一方
の側面12c(凹所12の側面)との間に設けられているゴ
ム製弾性部材18、および振動リング19の他方の側面19d
と前記空所15の他方の側面14a(蓋部材14の内側面)と
の間に設けられている樹脂製軸受16、とによってそれ以
上の軸方向への変形を阻止することができるので、前記
径方向に対する変動と同様に、ゴム製弾性部材18のばね
定数を小さく(柔らかく)してトーショナルダンパの固
有振動数を低く設定した場合でも、ゴム製弾性部材18の
軸方向への変形量をその許容範囲内に抑えることができ
ることとなる。
したがって、径方向においても軸方向においてもゴム製
弾性部材18の変形量をその許容範囲内に抑えることがで
きるので、ゴム製弾性部材18の耐久性が向上してトーシ
ョナルダンパ全体としての耐久性が向上できることとな
る。
第2図には、この考案によるトーショナルダンパの第2
の実施例が示されており、このトーショナルダンパは、
ハブ21と、振動リング29と、剛体である樹脂製軸受26
と、ゴム製弾性部材27、28とから構成されている。
前記ハブ21は、クランク軸等の回転軸に連結されて回転
軸と一体に回転するとともに、一方の側面に開口する凹
所22が前記回転軸を中心として環状に設けられ、さら
に、その凹所22の外周側の開口縁には径方向内側に環状
に突出する突出部23が設けられている。
また、前記ハブ21の環状の凹所22の開口部には、断面L
字状で筒状をなす蓋部材24がその円筒部24aを前記環状
の凹所22の内周面22cに嵌合させ、さらに、そのつば部2
4bを前記環状の突出部23の内側に係止させた状態で設け
られており、この蓋部材24によって前記凹所22の開口部
は完全に閉塞され、それによって、その内部に環状の空
所25が形成されている。
そして、この空所25内には、その内周面24d(蓋部材24
の円筒部24aの外周面)、外周面22aおよび両側面22b、2
4c(蓋部材24のつば部24bの側面)とそれぞれ所定の間
隔をおいて環状の振動リング29が位置しているととも
に、この環状の振動リング29の内周面29aと前記空所25
内の内周面24d(蓋部材24の円筒部24aの外周面)との間
には環状の樹脂製軸受26が、また、この振動リング29の
両側面29c、29dと前記空所25の両側面22b、24c(蓋部材
24のつば部24bの側面)との間には環状のゴム製弾性部
材27、28がそれぞれ設けられている。
この場合、前記環状の振動リング29の両側面29c、29dと
前記空所25の両側面22b、24c(蓋部材24のつば部24bの
側面)とは、その間に介在している環状のゴム製弾性部
材27、28によって接着あるいは加硫接着により一体に形
成され、また、前記環状の振動リング29の内周面29aと
前記空所25の内周面24d(蓋部材24の円筒部24aの外周
面)とはその間に介在している環状の樹脂製軸受26によ
って摺動可能となっている。
次に前記のものの作用について説明する。
前記のように構成されたトーショナルダンパのハブ21を
自動車のエンジンのクランク軸等の回転軸(図示せず)
に連結しておき、エンジンの作動にともなってこの回転
軸が回転すると、回転軸の回転とともにハブ21が一体に
回転転する。
このハブ21の回転は、ゴム製弾性部材27、28を介して振
動リング29に伝達され、このとき、振動リング29はゴム
製弾性部材27、28を介してハブ21の捩れ振動の慣性質量
として作用するため、このトーショナルダンパは回転軸
の捩れ振動を吸収することとなる。
この場合、振動リング29はハブ21の空所25内に収納され
ており、しかも、振動リング29の内周面29aとハブ21の
空所25の内周面22d(蓋部材24の円筒部24aの外周面)と
の間には剛体である環状の樹脂製軸受26が設けられてい
るので、振動リング29の径方向への変動を制限でき、し
たがって、振動リング29のゴム製弾性部材27、28のばね
定数を小さく(柔らかく)してトーショナルダンパの固
有振動数を低く設定した場合でもゴム製弾性部材27、28
の径方向への変形量をその許容範囲内に抑えることがで
きることとなる。
なお、上記の場合、振動リング29の内周面29aとハブ21
の空所25の内周面24d(蓋部材24の円筒部24aの外周面)
との間は、その間に介在している環状の樹脂製軸受26に
よって摺動可能となっているので、振動リング29は周方
向に対して何等抵抗なく変動できることとなる。
また、振動リング29が軸方向へ変動しようとする場合に
は、振動リング29の両側面29c、29dと前記空所25の両側
面22b、24c(蓋部材24のつば部24bの側面)との間に設
けられている環状のゴム製弾性部材27、28によって、そ
れ以上の変形を阻止することができるので、前記径方向
への変動と同様に、ゴム製弾性部材27、28のばね定数を
小さく(柔らかく)してトーショナルダンパの固有振動
数を低く設定した場合でも、ゴム製弾性部材27、28の軸
方向への変形量をその許容範囲内に抑えることができる
こととなる。
したがって、径方向においても軸方向においてもゴム弾
性部材27、28の変形量をその許容範囲内に抑えることが
できるので、ゴム製弾性部材27、28の耐久性が向上して
トーショナルダンパ全体としての耐久性が向上できるこ
ととなる。
第3図にはこの考案によるトーショナルダンパの第3の
実施例が示されており、このトーショナルダンパは、ハ
ブ31の環状の凹所32の外周側に設けられた径方向外側に
環状に突出する突出部33に軸方向外側(凹所32の方向)
に環状に突出する凹部40を設けるとともに、ハブ31の凹
所32の内周側にも軸方向外側(凹所32の方向)に環状に
突出する凹部41を設け、さらに、このハブ31の凹所32の
開口部を閉塞する蓋部材34の外周縁部および内周縁部に
も径方向外側(この場合には凹所32と反対の方向)に環
状に突出する凹部42、43を設け、前記ハブ31の凹所32の
外周側および内周側に設けた凹部40、41にこの蓋部材34
の凹部42、43を合致させてその内側に環状の空所44、45
を形成し、その空所44、45内に環状のOリング46、47を
設けて前記ハブ31の凹所32の開口部を完全に閉塞したも
のであって、その他の構成は前記第2の実施例に示すも
のと同様の構成を有しているのでその構成の詳細な説明
は省略するものとする。
そして、この実施例の場合にも、前記第2の実施例に示
すものと同様に、振動リング39はハブ31の空所35内に収
納されており、しかも、振動リング39の内周面39aとハ
ブ31の空所35の内周面32aとの間には剛体である環状の
樹脂製軸受37が設けられているので、振動リング39の径
方向への変動を制限でき、したがって、振動リング39を
支えているゴム製弾性部材38のばね定数を小さく(柔ら
かく)してトーショナルダンパの固有振動数を低く設定
した場合でも、ゴム製弾性部材38の径方向への変形量を
その許容範囲内に抑えることができることとなる。
そして、この場合にも、前記第2の実施例と同様に、振
動リング39の内周面39aとハブ31の空所35の内周面32aと
の間は、環状の樹脂製軸受37によって摺動可能となって
いるので、振動リング39は周方向に対して何等抵抗なく
変動できることとなる。
また、振動リング39が軸方向へ変動する場合において
も、前記第2の実施例に示すものと同様に、振動リング
39の一方の側面39cと前記空所35の一方の側面32cとの間
に設けられている環状のゴム製弾性部材38、および振動
リング39の他方の側面39dと前記空所35の他方の側面34a
(蓋部材34の内側面)との間に設けられている剛体であ
る環状の樹脂製軸受36、とによってそれ以上の軸方向へ
の変形を阻止することができるので、前記径方向に対す
る変動と同様に、ゴム製弾性部材38のばね定数を小さく
(柔らかく)してトーショナルダンパの固有振動数を低
く設定した場合でも、ゴム製弾性部材38の軸方向への変
形量をその許容範囲内に抑えることができることとな
る。
したがって、径方向においても軸方向においてもゴム製
弾性部材38の変形量をその許容範囲内に抑えることがで
きるので、ゴム製弾性部材38の耐久性が向上してトーシ
ョナルダンパ全体としての耐久性が向上できることとな
る。
第4図にはこの考案によるトーショナルダンパの第4の
実施例が示されており、このトーショナルダンパは、ハ
ブ51の環状の凹所52の外周側に設けられた径方向内側に
環状に突出する突出部53の周縁部に軸方向外側(ハブ51
の環状の凹所52と反対の方向)に環状に突出する凹部61
を設け、さらに、この内側に嵌合される断面L字状で筒
状をなす蓋部材54のつば部54bに、前記ハブ51の凹所52
の突出部53の周縁部に設けられた環状の凹部61に合致す
るように軸方向外側(ハブ51の環状の凹所52の方向)に
環状に突出する凹部60を設け、前記ハブ51の環状の凹所
52の突出部53に設けられた環状の凹部61とこの蓋部材54
のつば部54bに設けられた環状の凹部60とによってその
内側に環状の空所63を形成し、この空所63内に環状のO
リング64を設けて前記ハブ51の環状の凹所52の開口部を
完全に閉塞したものであって、その他の構成は前記第3
の実施例に示すものと同様の構成を有しているのでその
構成の詳細な説明は省略するものとする。
そして、この実施例の場合にも、前記第3の実施例に示
すものと同様に、振動リング59はハブ51の空所55内に収
納されており、しかも、振動リング59の内周面59aとハ
ブ51の空所55の内周面54d(蓋部材54の円筒部54aの外周
面)との間には剛体である環状の樹脂製軸受56が設けら
れているので、振動リング59の径方向への変動を制限で
き、したがって、振動リング59を支えているゴム製弾性
部材57、58のばね定数を小さく(柔らかく)してトーシ
ョナルダンパの固有振動数を低く設定した場合でも、ゴ
ム製弾性部材57、58の径方向への変形量をその許容範囲
内に抑えることができることとなる。
なお、上記の場合、振動リング59の内周面59aとハブ51
の空所55の内周面54d(蓋部材54の円筒部54aの外周面)
との間は、樹脂製軸受56によって摺動可能となっている
ので、振動リング59は周方向に対しては何等抵抗なく変
動できることとなる。
また、振動リング59が軸方向へ変動しようとする場合に
は、振動リング59の両側面59c、59dと前記ハブ51の空所
55の両側面52a、54c(蓋部材54のつば部54bの側面)と
の間に設けられているゴム製弾性部材57、58によって、
それ以上の軸方向への変形を阻止することができるの
で、前記径方向の変動と同様に、ゴム製弾性部材57、58
のばね定数を小さく(柔らかく)してトーショナルダン
パの固有振動数を低く設定した場合でも、ゴム製弾性部
材57、58の変形量をその許容範囲内に抑えることができ
ることとなる。
したがって、径方向においても軸方向においてもゴム製
弾製部材57、58の変形量をその許容範囲内に抑えること
ができるので、ゴム製弾性部材57、58の耐久性が向上し
てトーショナルダンパ全体としての耐久性が向上できる
こととなる。
なお、前記第2、第3、第4、第5の実施例によるトー
ショナルダンパの場合には、ハブの環状の凹所を蓋部材
で完全に閉塞して構成してあるので、粉塵あるいは泥水
等が内部に侵入することを確実に阻止することができる
こととなる。
〔考案の効果〕
この考案は前記のように構成したことにより、ゴム製弾
性部材のばね定数を小さくして固有振動数を低く設定し
た場合においても、振動リングの径方向への変位は、振
動リングの内周面とハブの凹所の内周面との間に介在し
ている樹脂製軸受によって制限され、振動リングの径方
向への変位は、ハブの凹所の側面又は蓋部材によって制
限されることになる。したがって、振動リングを支えて
いるゴム製弾性部材の変形量をその許容範囲内に抑える
ことができるので、ゴム製弾性部材の耐久性を向上させ
ることができ、全体としての耐久性も大幅に向上させる
ことができることになる。また、ハブの凹所の開口部を
蓋部材によって閉塞したことにより、凹所内に泥水や小
石等の異物が侵入するのを阻止でき、振動リング、ゴム
製弾性部材および樹脂製軸受の破損等を防止できること
になる等の優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案によるトーショナルダンパの第1の実
施例を示す要部の断面図、第2図はこの考案によるトー
ショナルダンパの第2の実施例を示す要部の断面図、第
3図はこの考案によるトーショナルダンパの第3の実施
例を示す要部の断面図、第4図はこの考案によるトーシ
ョナルダンパの第4の実施例を示す要部の断面図、第5
図は従来のトーショナルダンパの要部の断面図である。 11、21、31、51、71……ハブ 12、22、32、52……凹所 19、29、39、59、73……振動リング 18、27、28、38、57、58、72……ゴム製弾性部材 16、17、26、36、37、56……樹脂製軸受 13、23、33、53……突出部 14、24、34、54……蓋部材 15、25、44、35、45、55、63……空所 24a、54a……円筒部 24b、54b……つば部 40、41、42、43、60、61……凹部 46、47、64……Oリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−147948(JP,U) 実開 昭63−198848(JP,U) 実開 昭62−107148(JP,U)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に連結されて一体に回転するととも
    に、一方の側面に開口する環状の凹所(12)(32)を有
    するハブ(11)(31)と、該ハブ(11)(31)に設けら
    れて前記凹所(12)(32)の開口部を閉塞する蓋部材
    (14)(34)と、前記凹所(12)(32)内に設けられる
    環状の振動リング(19)(39)と、該振動リング(19)
    (39)の内周面(19a)(39a)と前記凹所(12)(32)
    の内周面(12a)(32a)との間に設けられる環状の樹脂
    製軸受(17)(37)と、該振動リング(19)(39)の一
    方の側面(19c)(39c)と前記凹所(12)(32)内の側
    面(12c)(32c)との間に設けられ、両者間を一体に連
    結する環状のゴム製弾性部材(18)(38)と、前記振動
    リング(19)(39)の他方の側面(19d)(39d)と前記
    蓋部材(14)(34)との間に設けられる環状の樹脂製軸
    受(16)(36)とを具えたことを特徴とするトーショナ
    ルダンパ。
  2. 【請求項2】回転軸に連結されて一体に回転するととも
    に、一方の側面に開口する環状の凹所(22)(52)を有
    するハブ(21)(51)と、該ハブ(21)(51)に設けら
    れて前記凹所(22)(52)の開口部を閉塞する蓋部材
    (24)(54)と、前記凹所(22)(52)内に設けられる
    環状の振動リング(29)(59)と、該振動リング(29)
    (59)の内周面(29a)(59a)と前記凹所(22)(52)
    の内周面(24d)(54d)との間に設けられる環状の樹脂
    製軸受(26)(56)と、該振動リング(29)(59)の一
    方の側面(29c)(59c)と前記凹所(22)(52)の側面
    (22b)(52b)との間に設けられ、両者間を一体に連結
    する環状のゴム製弾性部材(27)(57)と、該振動リン
    グ(29)(59)の他方の側面(29d)(59d)と前記蓋部
    材(24)(54)との間に設けられ、両者間を一体に連結
    する環状のゴム製弾性部材(28)(58)とを具えたこと
    を特徴とするトーショナルダンパ。
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