JPH035699Y2 - - Google Patents

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JPH035699Y2
JPH035699Y2 JP1985161244U JP16124485U JPH035699Y2 JP H035699 Y2 JPH035699 Y2 JP H035699Y2 JP 1985161244 U JP1985161244 U JP 1985161244U JP 16124485 U JP16124485 U JP 16124485U JP H035699 Y2 JPH035699 Y2 JP H035699Y2
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elastic body
rubber
diameter side
vibration ring
hub
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JP1985161244U
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、クランクシヤフト等駆動系に生起さ
れる捩り方向および曲げ方向への振動を吸収する
ダンパに関する。
〔従来の技術〕
従来より、たとえば自動車の駆動系に生起され
る振動を吸収する上記ダンパの一種として、第8
図に概略的に示すように、駆動系のシヤフトaに
軸着される円環状のハブbと、、該ハブbの軸方
向近接部位に離間配置された振動リングdとの間
に、ゴム材製の弾性体cが加硫接着されてなり、
振動リングdの慣性特性および弾性体cの弾性特
性の相互作用により、主に捩り方向(円周方向)
の振動を吸収、減衰せしめるトーシヨナルダンパ
が知られている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、近年、自動車の駆動系の、いわゆる
首振り運動を抑制するため、捩り方向の振動と併
せて曲げ方向(径方向)の振動を吸収する必要性
が提起されているが、上記従来のダンパは、弾性
体cと振動リングdの径方向に対する位置関係が
略一致しているため、弾性体cの軸方向厚さを
t、弾性係数をGとし、また、振動リングdの軸
方向幅を、比重をγとし、該両部材c,dの内
周半径、外周半径をそろぞれr0、r1とすると、振
動リングdの慣性モーメントおよび質量は、それ
ぞれ、 慣性モーメント: I=γ・・π(r1 4−r0 4)/2 …(イ) 質量: M=γ・・π(r1 2−r0 2) …(ロ) であり、また、弾性体cの周方向および径方向に
対するばね定数は、それぞれ、 周方向ばね定数: kt=πG(r1 4−r0 4)/2t …(ハ) 径方向ばね定数: kr=πG(r1 2−r0 2)/t …(ニ) である。ここで、両者c,dによる周方向に対す
る固有振動数: であるから、これに前記(イ)式および(ハ)式を代入す
ると、 また、同じく径方向に対する固有振動数: であるから、これに前記(ロ)式および(ニ)式を代入す
ると、 ∴fe/fR=1 すなわち、従来構造によれば周方向の固有振動
数と径方向の固有振動数の比は固定的なもので、
材質や寸法を変更しても該比率を任意に調整する
ることはできなかつた。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案ダンパは、上記比率を使用条件に応じて
任意に調整し、シヤフトの捩り方向および曲げ方
向への振動を有効的に吸収せんとするもので、シ
ヤフト1に軸着される円環状のハブ2と、該ハブ
2の軸方向近接部位に離間配置された振動リング
4の間にゴム様弾性体3が接着されたダンパにお
いて、振動リング4の外径側もしくは内径側が適
宜形状かつ適宜大きさに切り欠かれ該振動リング
4の質量が弾性体3の接着部位に対して相対的に
内径側もしくは外径側に集中してなることを特徴
としており、さらに前記ハブとゴム様弾性体の接
着面および前記振動リングとゴム様弾性体の接着
面がそれぞれ軸線に対して直角である。
〔作用〕
上記構成の本考案ダンパにおいて、第1図に示
すように、振動リング4が外径側において環状に
切り欠かれ、その質量が弾性体3の接着部位に対
して相対的に内径側へ偏つている(なお、外径部
に残された鍔状部分4’の質量は考慮に入れない
程度と仮定する)場合、弾性体3の軸方向厚さを
t、弾性係数をGとし、また、振動リング4の軸
方向幅を、切欠部の外周半径をr2、比重をγと
し、両部材3,4接着部における内周半径、外周
半径をそれぞれr0、r1とすると弾性体3の周方向
ばね定数ktおよび径方向ばね定数krは既述(ハ)(ニ)
と同式で表されるが、振動リング4の慣性モーメ
ントおよび質量はそれぞれ 慣性モーメント: I=γ・・π(r2 4−r0 4)/2 …(ホ) 質量: M=γ・・π(r2 2−r0 2) …(ヘ) であり、上記(ハ)および(ホ)式から、弾性体3、振動
リング4による周方向の固有振動数は、 また、上記(ニ)および(ヘ)式から、径方向の固有振
動数は、 したがつて、捩り方向および径方向の固有振動
数の比を求めると、 となり、その値は1より大きくなる。
また、第2図に示すように、振動リング4が内
径側において環状に切り欠かれ、その質量が弾性
体3の接着部位に対して相対的に外径側へ偏つて
いる場合、該切欠面の内周半径をr3として上記と
同様に周方向および径方向の固有振動数の比を求
めると、 となり、その値は1より小さくなる。また第1図
および第2図に共通するところとしてハブ2とゴ
ム様弾性体の接着面および振動リング4とゴム様
弾性体3の接着面がそれぞれ軸線に対して直角で
あるため、曲げ振動の入力に対してゴム様弾性体
3が圧縮変形および引張り変形せず、、該ゴム様
弾性体3の変形を剪断方向のみに限定する。
〔実施例〕
つぎに、第3図は上記本考案の具体的な一実施
例を示し、クランクシヤフト11に軸着される第
1のハブ12とその筒部外周に離間配置された第
1の振動リング14との間、および前記ハブ12
の筒部内周に嵌着された第2のハブ15とその軸
方向近傍である前記筒部内周空間に離間配置され
た第2の振動リング17との間に、それぞれゴム
材製の弾性体13,16を加硫接着したもので、
このうち、第2の振動リング17はその外径側が
環状に切り欠かれた断面L字形状を呈し、換言す
れば該振動リング17の質量を弾性体16の接着
部位に対して相対的に内径側へ偏らせた構成とし
たもので、これにより該部における周方向の固有
振動数feと径方向の固有振動数fRの比が調整(こ
の場合はfe/fR〉1)とされている。
なお、上記実施例では振動リング17を断面L
字形となるよう外径部を環状に切り欠いた構成と
したが、実用新案登録請求の範囲はなんらこれを
限定するものではないことは言うまでもなく、た
とえば第4図ないし第7図に示すように、質量を
内径側もしくは外径側へ集中するための種種の形
状が考えられる。
また第3図ないし第7図に共通するところとし
てハブ15とゴム様弾性体16の接着面および振
動リング17とゴム様弾性体16の接着面がそれ
ぞれ軸線に対して直角であるため、曲げ振動の入
力に対してゴム様弾性体16が圧縮変形および引
張り変形せず、該ゴム様弾性体16の変形を剪断
方向のみに限定し、これにより固有振動数の調整
を容易化している。
〔考案の効果〕
以上の説明で明らかなとおり、本考案ダンパ
は、振動リングの質量を弾性体の接着部に対して
相対的に内径側もしくは外径側に集中する構成と
したことにより、周方向および径方向の固有振動
数を任意に調整し、駆動系に生起される捩り振動
および曲げ振動の双方を有効的に吸収・減衰する
ことが可能となる。またこれに加えて、、ハブと
ゴム様弾性体の接着面および振動リングとゴム様
弾性体の接着面をそれぞれ軸線に対して直角とし
曲げ振動の入力に対してゴム様弾性体が圧縮変形
および引張り変形せず、該ゴム様弾性体の変形を
剪断方向のみに限定したため、バネ定数の計算を
単純化して固有振動数の調整を容易化することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案ダンパの概略的半
裁断面図、第3図は本考案の一実施例に係るトー
シヨナルダンパの半裁断面図、第4図ないし第7
図は他の実施例を示す要部断面図、第8図は従来
のダンパの概略的断面図である。 1…シヤフト、2,12,15…ハブ、3,1
3,16…弾性体、4,14,17…振動リン
グ、11…クランクシヤフト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シヤフトに軸着される円環状のハブと、該ハブ
    の軸方向近接部位に離間配置された振動リングの
    間にゴム様弾性体が接着されたダンパにおいて、
    前記振動リングの外径側もしくは内径側が適宜形
    状かつ適宜大きさに切り欠かれ、該振動リングの
    質量が前記弾性体の接着部位に対して相対的に内
    径側もしくは外径側へ集中しており、さらに前記
    ハブとゴム様弾性体の接着面および前記振動リン
    グとゴム様弾性体の接着面がそれぞれ軸線に対し
    て直角であることを特徴とするダンパ。
JP1985161244U 1985-10-23 1985-10-23 Expired JPH035699Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1985161244U JPH035699Y2 (ja) 1985-10-23 1985-10-23

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JP1985161244U JPH035699Y2 (ja) 1985-10-23 1985-10-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6269646U JPS6269646U (ja) 1987-05-01
JPH035699Y2 true JPH035699Y2 (ja) 1991-02-14

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ID=31087374

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JP1985161244U Expired JPH035699Y2 (ja) 1985-10-23 1985-10-23

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59112049U (ja) * 1983-01-20 1984-07-28 三菱自動車工業株式会社 捩り振動ダンパ
JPS59116660U (ja) * 1983-01-28 1984-08-07 富士機工株式会社 プ−リ−

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6269646U (ja) 1987-05-01

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