JPH0297259A - ブラシレスモータ - Google Patents

ブラシレスモータ

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JPH0297259A
JPH0297259A JP24963788A JP24963788A JPH0297259A JP H0297259 A JPH0297259 A JP H0297259A JP 24963788 A JP24963788 A JP 24963788A JP 24963788 A JP24963788 A JP 24963788A JP H0297259 A JPH0297259 A JP H0297259A
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JP
Japan
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stator
torque
rotor
phase
pole
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JP24963788A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Sato
達也 佐藤
Tatsuo Chiaki
達生 千明
Akira Kurosawa
明 黒澤
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はカメラのレンズ鏡筒内に取付けられるフォーカ
スレンズ駆動モータなどに使用するのに好適なブラシレ
スモーフの構造に関する。
〔従来の技術〕
オートフォーカス装置や自動絞り装置などを内蔵したレ
ンズ鏡筒は、通常の銀塩フィルム用のカメラの他、電子
カメラ、ビデオカメラ、あるいは監視用カメラ等の産業
用カメラでも使用されている。
一般に、この種のレンズ鏡筒では、ズーム操作によって
撮影倍率の拡大を行う一方、自動合焦時にフォーカスレ
ンズを光軸方向にモータで微小移動させてピント合わせ
を行ったり、明るさを測定して同時に絞りモータで調整
することが広く行われている。
前記フォーカスレンズは、カメラ本体に固定される固定
筒に対して前後に移動する移動筒内に保持されており、
この移動筒は、その外周面に形成されたベリコイドねし
に回転リングをねじ係合させ、該回転リングを回転させ
ることにより前後に移動する。
この種の回転リング駆動装置に使用するのに好適なモー
タとして1tが小さなベース(地板)」二に永久磁石の
回転子(ロータマグネット)を軸支するとともに該回転
子のまわりに複数のステータを配置し、これらのステー
タに少なくとも2つの励磁コイルを巻回した構造のモー
タが例えば本願の先願に係る実願昭62−134.93
5で提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、上記先願(実願昭62−134935)で提
案されているブラシレスモーフをオートフォーカスカメ
ラのフォーカスレンズ駆動装置の駆動源として使用する
場合は、量産を行ううえでは、2極に着磁されたロータ
を使用することが好ましい。
その理由は、着磁が容易であり、磁石に異方性を付ける
ための磁場配向が容易であり、ホール素子を取付けるの
に高い精度を必要としないなどによる。
第7図は従来のブラシレスモーフの要部拡大正面図であ
る。
第7図において、2極着磁のロータ5を使用する時の各
ステータの対向部は、第1のステータ2のロータ対向面
(磁極部)2Aと第2のステータ3のロータ対向面(磁
極部)3Aが90度離隔し、第3のステーク4のロータ
対向面(磁極部)4Aが略180度の開角を成すように
配置されている。
前述した先願(実願昭62−134935)に記載のブ
ラシレスモーフにあっては、第7図の構成において、第
2のステータ3の対向面3Aの中心方向(Q方向)上に
ボール素子13 (第1図)が配設され、また、第1の
ステータ2の対向面2Aの中心方向(P方向)上にホー
ル素子14(第1図)が配設されている。
このようなブラシレスモーフば、ロータ5のS極とN極
との境界がQ方向と一致すると、ホール素子13の出力
信号に基づいて、駆動回路が第1図のステータ2に巻装
されたコイル6へのJifを切換えることにより、第1
のステータ2と第3のステータ4によって第4図の(A
)の第1相の発生トルクのようなトルクを得ようとする
ものである。
この第4図のトルク曲線は、ロータ5のN極またはS極
の着磁の中心がP方向と一致した時を0度とし、ロータ
5の回転角度に対して表したものである。
また、上記モータは、ロータ5のS極とN極との境界が
P方向と一致するとホール素子14の出力信号に基づい
て駆動回路が第2のステータ3に巻装されたコイル7へ
の通電を切換えることにより、第2のステータ3と第3
のステータ4とで第4図の()3)の第2相の発生トル
クのようなトルクを得ようとするものである。
ブラシレスモーフ自体によれば、第1相の発生l・ルク
と第2相の発生トルクとを加え合わせたトルクが得られ
、この合成トルクは第4図の(C)に示すような曲線に
なる。
第8図は従来のブラシレスモーフの第1相のみの状態を
示す模式的正面図、第9図は従来のブラシレスモーフの
第2相のみの状態を示す模式的正面図であり、第10図
はこれらの各相の発生トルクおよび合成トルクを示すグ
ラフである。
ところで、前述のブラシレスモーフにおいては、第1の
ステータ2 (磁極2A)と第3のステータ4 (磁極
4A1)とで形成される第1相のトルク、並びに第2の
ステータ3 (磁極3A)と第3のステータ4 (磁極
4A2)とで形成される第2相のトルクについて、それ
ぞれ個別に考えると次のようになる。
まず、第1相については、例えば第8図に示すような第
1のステータ2のロータ対向面2AにN極が励磁される
ようにコイル6に通電を行った場合、第3のステータ4
のロータ対向面4Aの磁極の中心方向Sが第1のステー
タ2のロータ対向面2Aのロータ5を挟む反対方向すな
わち第8図のP4方向から略45度反時計方向にズして
しまう。
したがって、ロータ5に作用する第1相の1〜ルクは第
4図の(A)に示すトルク(ズレのないトルク)よりも
反時計方向にθ度だけ位相ズレを生じてしまい、時計方
向のトルクを正とする第10図の(A)に示すようなト
ルクになってしまう。
また、第2相についても同様であり、例えば、第9図に
示すような第2のステータ3のロータ対向面3AにN極
が励磁されるようにコイル7に通電を行った場合、第3
のステータ4のロータ対向面4Aの磁極の中心方向Sが
第2のステータ3のロータ対向面3Aのロータを挟む反
対方向、すなわち第9図中のQ4方向から略45度時計
方向にズしてしまう。
したがって、ロータ5に作用する第2相のトルクは、第
4図の(B)に示すトルクよりも時計方向にθ度だけ位
相ズレを生じてしまい、時計方向のトルクを正とすると
第10図の(B)に示すようなトルクになってしまう。
これら第10図の(A)および第10図の(B)に示す
ような第1相および第2相の出力トルクを加え合わせた
トルクがモータ出力トルクとなり、該モータ出力トルク
のロータ5角度に対する波形は第10図の(C)のよう
になる。
前述の先願(実願昭62−134935)に提案されて
いるブラシレスモーフにおいては、その出力l・ルクが
第10図の(C)に示すような大きなl・ルクリソプル
を有していたため、例えばオーI・フォーカスカメラの
フォーカスレンズ駆動装置の動力源として使用する場合
、回転が不円滑になりやすく、作動音や振動が大きくな
るという問題があり、さらに、トルクの最低値が小さい
ために所定のトルクを得るためには大きな減速比が必要
になり、フォーカスレンズを高速で動かずことが困難に
なるという問題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題を解消でき、第1
相および第2相のトルクの位相ズレを減少させることが
でき、ロータ回転位置によるトルク変動を小さくして円
滑な回転が得られ、しかも、磁気的な位相関係を理想状
態に近づけてコギングトルクの低減並びにコギングトル
クによる安定な停止点の増大化を達成しうるブラシレス
モーフを提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、ロータマグネットのまわりに略円弧状の対向
面を有する第1、第2、第3および第4のステータヨー
ク部を配置し、隣合う第1および第2のステータヨーク
部に励磁コイルを巻装し、第3および第4のステークヨ
ーク部を単一のヨーク部材で構成し、前記第1および第
2のステータヨーク部の対向面の磁極部の機械的位相差
を、電気角で90度よりも大きく設定したことを特徴と
するブラシレスモーフにより、上記目的を達成するもの
である。
すなわち、本発明は、第7図の構造と対比すると、永久
磁石より成るロータ5との対向面2Aを有する第1のス
テータ2と、別の位置に対向面3Aを有する第2のステ
ータ3と、さらに別の位置に前記第1のステータおよび
第2のステータの他側の対向面を構成する対向面4Aを
有する第3のステータ4とを備えて成るブラシレスモー
フにおいて、前記第1のステータ2の対向面2A並びに
前記第2のステータ3の対向面3Aのそれぞれの磁極中
心を90度以上離間させた配置でロータ5に対向させる
ことにより、各相の発生トルクの位相差が90度に近づ
くよう構成し、もって、上記目的を達成するものである
〔実施例〕
第1図は本発明によるブラシレスモーフの実施例の分解
斜視図である。
第1図において、ロータマグネット(永久磁石回転子)
5は複数極に着磁された円筒状の永久磁石5Cと軸5B
、5Dで構成され、該回転子5は、略円弧状をしたプラ
スチック製の地板1に設けられた軸受部IAと、前記地
板1に設けたピンIB、ICにより固定される軸受部材
8の軸受部8Aとで両側の軸部5B、5Dを軸支するこ
とにより、回転自在に組付けられている。
第1のステータ2ば硅素鋼板を積層したような磁性体で
作られ、円弧状対向面2Aを有し、伸長部2Eにはボビ
ン6Aに巻線を施した励磁コイル6が嵌挿されている。
また第1のステータ2は、孔2Cと地板1上に設けたピ
ンIBとの嵌合および第1の側面2Dと地板1上に設け
た第1の凸部IFの側面との当接により、回転子5と円
弧状対向面(磁極部)2Aとの間のエアギャップが所定
量になるように位置決めされ、さらにピンIBの第1の
段差部により回転軸方向にも位置決めされる。前記ピン
IBは第1および第2の段差部を有し、地板1側より順
に細くなっている。
第2のステータ3も同様に硅素鋼板を積層したような磁
性体で作られ、回転子(ロータ)5との円弧状対向面3
Aを有し伸長部3Eにはポヒン7Aに巻線を施した電機
子コイル7が嵌装されている。
また、ステータ3は孔3Cと地板1上に設けたピン】C
との嵌合および第1の側面3Dと地板1上に設りられた
第2の凸部IGの側面との当接により、ロータマグネッ
ト(永久磁石回転子)5と前記円弧状対向面3Aとの間
のエアギャップが所定の量になるように位置決めされ、
さらに、ピンICの第1の段差部により回転軸方向にも
位置決めされる。前記ピンICは第1図に示すように第
1および第2の段差部を有し、地板1側より順に細くな
っている。
第3のステータ4も同様に硅素鋼板を積層したような磁
性体で作られ、ロータ(回転子)5との円弧状対向面4
Aを有する。この対向面4Aは、前記第1のステータ2
の対向面2Aとロータ5を挟んで対向する対向面並びに
前記第2ステータ3の対向面3Aとロータ5を挟んで対
向する対向面を接続して1つの円弧状対向面にした形状
を有する。
第2図は本発明によるブラシレスモーフ、すなわち第1
および第2のステータの磁極中心をそれぞれ離間する方
向に角度ψだけズラしたブラシレスモーフの要部の部分
正面図であり、(A>はψが小さい時、(B)はψが約
30度である時をそれぞれ示す。
第2図の(A)、(B)において、第1のステータ2の
対向面(磁極部)2Aは、その磁極中心がP方向から時
計方向に角度ψだけズしたP方向に向くような形状をし
ている。このP方向は、従来の磁極中心の方向であり、
第3のステータ4の対向面(磁極部)4Aの中心とロー
タ5の中心を通る中心線Oから時計方向に45度離間し
た方向である。
第2のステータ3の対向面3Aは、その磁極中心がQ方
向から反時計方向に角度ψだけズしたq方向に向くよう
な形状をしている。このQ方向は、従来の磁極中心の方
向であり、第3のステータ4の対向面4Aの中心とロー
タ5の中心を通る中心線0から反時計方向に45度離間
した方向である。
また、第3のステータ4には孔4D、4Eが設けられ、
鎖孔4D、4Eがそれぞれ地板1に設けられたピンID
、IEと嵌合することにより、第3のステータ4は前記
ロータ5に対し前記円弧状対向面(対向部)4Aとの間
のエアギャップが所定量になるように位置決めされる。
第3のステータ4の第1の側面4Bは、第3のステータ
4が孔4D、4Eと地板1上のピンID。
IEとの嵌合により位置決めされた状態において地板1
」二の凸部IFとの間で第1のステータ2を挟持する形
状寸法を有する。
また、同様に、第3のステータ4の第2の側面4Cは、
第3のステータ4が孔4D、4Eと地板1上のピンLD
、lBとの嵌合により位置決めされた状態において、地
板1上に設けられた凸部1Gとの間で第2のステータ3
を挟持する形状寸法を有する。
前記第1のステーク2および第2のステータ3の挟持さ
れる部分は、励磁コイル6および7に対して対向面2A
および3Aと反対側の突出部の側面2B、2Dとおよび
3B、3Dである。
また、第3のステータ4は、地板1上に設けられたリブ
IJ、IKに当接されることにより、回転軸方向に位置
決めされる。
軸受部材8は、永久磁石より成る前記回転子5の回転軸
5Dの1端5Aを回転自在に支持する軸受部8Aと地板
1に設けたピンIB、ICのそれぞれの先端部(最も径
が細い部分)と嵌合する第1、第2の孔8F、8Gを備
えている。
軸受部材8は、第1、第2の孔8F、8Gと地板1のピ
ンIBXIGとの嵌合により、その軸受部8Aの中心と
第1、第2、第3の各ステータ2.3.4の回転子対向
面2A、3A、4Aが形成する円の中心とが一致するよ
う位置決めされる。
また、前記軸受部材8は、地板1のピンIB、]Cの第
2の段差部によって回転軸方向に位置決めされ、熱カシ
メまたは接着等により地板1に固定される。
地板1−トには、第1および第2のホール素子13.1
4を所定の位置に固定したフレキシブルプリント配線板
15が固定されている。
このフレキシブルプリント配線15は、第1および第2
のホール素子13.14が第1、第2、第3の各ステー
タの回転子5との対向面2A、3Δ、4Aに対し所定の
位置となるように固定されており、第1および第2のホ
ール素子13.14の各端子は不図示の駆動回路と電気
的に接続されている。
また、この駆動回路には、前記第1および第2の励磁コ
イル6.7のそれぞれの端子6B、607B、7Cも電
気的に接続されている。
本実施例における駆動回路の動作は、周知の2和式DC
ブラシレスモークの駆動回路と同様である。すなわち、
第1のホール素子13が例えばS極を検出している時に
は、第1の励磁コイル6への通電は第1のステータ2の
対向面2AがS極(またはN極)になる方向に行われ、
一方、第1のホール素子13が例えばN極を検出してい
る時には、第1の励磁コイル6への通電は第1のステー
タ2の対向面2AがN極(またはS極)になる方向に行
われる。
マタ、第2のホール素子14についても同様であり、第
2のポール素子14が例えばS極を検出している時には
、第2の励磁コイル7への通電は第2のステーク3の対
向面3AがN極(またはS極)になる方向に行われ、一
方、第2のホール素子14が例えばN極を検出している
時には、第2の励磁コイル7への通電は第2のステータ
3の対向面3AがS極(またはN極)となる方向に行わ
れ、それぞれのコイル6.7への通電が制御される。
本実施例においては、第1のホール素子13は第2のス
テーク3の対向面3Aの中心と回転軸とを結ぶ直線上で
、かつ第3のステータ4の対向面4Aの略直下に配設さ
れ、また、第2のホール素子14ば第1のステータ2の
対向面2Aの中心と回転軸とを結ぶ直線上で、かつ第3
のステータ4の対向面4Aの略直下に配設されている。
回転子5の永久磁石5Cの回転軸方向長さは、第1、第
2、第3の各ステータ2.3.4の回転軸方向の長さよ
りも長(、ホール素子13.14側へ突き出ている、そ
のため、各ホール素子13.14は、回転軸と垂直な面
上に配設されても、該ホール素子の直上部の永久磁石が
S極のときはS極の信号を、N極のときはN極の信号を
それぞれ出力するものである。
次に本実施例のモータにおける回転子5の回転動作を第
3図を参照して説明する。
第3図の(A)において、第1のホール素子13はN極
を検出し、駆動回路は第1のステータ2の回転子対向面
2AにS極が発生するように第1のコイル6に通電を行
う。
また、第2のホール素子14はS極を検出し、駆動回路
は第2のステーク3の回転子対向面3AにS極が発生ず
るように第2のコイル7に通電を行う。
この時、第3のステータ4の回転子対向面4AにばN極
が生じる。
第3図の(A)においては、回転子5の永久磁石と各ス
テータ2.3.4に生じる磁極との吸弓反発により、回
転子5は反時計方向に回転する。
回転子5が45度回転し第3図の(B)の状態になった
時、第1のステータ2の回転子対向面2Aの中心は回転
子5の永久磁石5Cの磁極の中心と一致するので、第1
のステータ2はトルクを発生しないが、第2のステータ
3は反時計方向の1−ルクを発生しているため、回転子
5の回転は継続される。
また、この状態において、第1のホール素子13の検出
している信号がN極からS極へ切り換わり、第1のステ
ータ2の回転子対向面2Aに励磁される磁極がS極から
N極へ変わるように、駆動回路は第1のコイル6への通
電を制御する。
第3図の(B)の状態から、第2のステーク3の発生ず
るトルクによって回転子5がわずかに反時計方向に回転
すると、第1のステータ2もトルクを発生しはじめ、回
転子5の回転が継続し、第3図の(C)の状態を経て回
転子5は第3図の(D)の状態まで回転する。
こごで、今度は、第1のステータ2が発生するトルクの
もとで、第2のホール素子14の検出する磁極がS極か
らN極へ変化することにより、第2の励磁コイル7への
通電が切り換えられ、第2のステータ3の回転子対向面
3AにはN極が励磁される。
ここで、第3図の(B)の状態で第1の励磁コイル6へ
の通電が切り換わってから第3図の(D)の状態で第2
の電機子コイル7への通電が切り換わるまでの間は、第
3のステータ4の回転子対向面4Aには磁極は生じない
、第1のステータ2および第2のステータ3のそれぞれ
の回転子対向面2A、3Aに生じる磁極によりトルクが
発生し、回転子5の回転は継続する。
以上述べたと同様に、回転子5は反時計方向へ回転を継
続し、以下順次、第3図の(F)の状態では第1の励磁
コイル6の通電を切り換え、第3図の(■1)の状態で
は第2の励磁コイル7の通電を切り換えて回転を継続し
ていくことができる。
次に、本発明のブラシレスモーフによって得られる出力
トルクについて検討する。
まず、第1のステータ2と第3のステータ4とで形成さ
れる第1相の出力トルクについて考えてみる。
そこで、第2図の(A)、(B)において、第3のステ
ータ4の対向面4Aの磁極中心とロータ5の中心を結ふ
0方向から時計方向に45度離れたP方向にN極または
S極の着磁の中心が一致する回転位置を0度する。
すると、第3のステータ4の対向面4Aとロータ5の間
で発生するトルクは、第4図の(A)に示す本来得たい
特性に比べ、回転角に対し位相が進んだ特性となる。
その理由は、第3のステータ4の対向面4Aの中心が、
P方向から18080度離たP4方向よりも、反時計方
向にズした位置にあることによる。
一方、第3のステータ4とともに第1相を形成する第1
のステータ2の対向面2人とロータ5との間で発生する
トルクは、第4図の(A)のような本来得たい特性に比
べ、回転角に対し位相が遅れた特性のものになる。
その理由は、第1のステータ2の対向面2Aの磁極中心
がP方向から時計方向に角度ψだけ離間した位置にある
ことによる。
第1相のl・ルクは、第1のステータ2とロータ5との
間で発生するトルク並びに第3のステータ4とロータ5
との間で発生するトルクの合成トルクである。
然るに、前述のごとく、第1のステータ2の対向面2A
の部分で発生するトルクは理想的なトルクに対し位相が
遅れているが、第3のステータ4の対向面4Aの部分で
発生するトルクは理想的なトルクに対し逆に位相が進ん
でいるので、両者を合成して得られる第1相の1〜ルク
は、第4図の(A)に示すような理想的なトルク特性と
略等しくなる。
次に第2のステータ3と第3のステータ4とで形成され
る第2相の出力トルクについて考えてみる。
この場合も、第2図の(A)、(B)において、第3の
ステータ4の対向面4Aの磁極中心とロータ5の中心を
結ふ0方向から時計方向に45度離れたP方向にN極ま
たはS極の着磁の中心が一致する回転位置を0度とする
すると、第3のステータ4の対向面4Aとロータ5との
間で発生するトルクは、第4図の(B)に示すような本
来得たい特性に比べ、回転角に対し位相が遅れた特性に
なる。
その理由は、第3のステータ4の対向面4Aの中心が、
P方向から反時計方向に90度離間したQ方向より18
080度離たQ4方向から時計方向にズした位置にある
ことによる。
一方、第3のステータ4とともに第2相を形成する第2
のステータ3の対向面3Aとロータ5との間で発生する
トルクは、第4図の(B)のような本来得たい特性に比
べ、回転角に対し位相が進んだ特性のものになる。
その理由は、第2のステータ3の対向面3Aの磁極中心
がQ方向から反時計方向に角度ψだけ離間した位置にあ
ることによる。
第2相のトルクは、第2のステータ3とロータ5との間
で発生ずるI・ルク並びに第3のステータ4とロータ5
との間で発生するl・ルクの合成I・ルクである。
然るに、前述のごと(、第2のステータ3の対向面3A
の部分で発生ずるトルクは理想的なトルクに対し位相が
進んでいるが、第3のステータ4の対向面4Aの部分で
発生ずるトルクは理想的なトルクに対し逆に位相が遅れ
ているので、両者を合成して得られる第2相のトルクは
、第4図の(B)に示すような理想的なトルク特性と略
等しくなる。
モーフ完成状態におけるl・ルク(モータ出力トルク)
は、前記第1相および第2相のトルクの和となるので、
本実施例におけるブラシレスモーフの出力I・ルクは、
第1相および第2相の出力トルりがいずれも理想的な位
相関係に近いものになることから、回転角に対するトル
ク特性が第4図の(C)に示すような理想的な波形に略
等しいものになる。
第5図は第2図(A>におけるステータの位相ずらし角
度ψを変化させた時の第10図(C)にTI、T2で示
される1回転中のトルクのピークの値の変化をステータ
に磁気飽和が生じないという条件のもとに、第6図に図
示する様なモデルにおいて、有限要素法による周知の磁
場解析により求めたものを表している。
第5図より明らかなごと(、第2図(A)に示されるス
テータの位相ずらし角度ψを略8度とした時に本実施例
におけるブラシレスモーフの出力トルクは、第4図(C
)に図示する様な円滑なトルクになる。
また、本発明によるブラシレスモーフにおいては、ステ
ータのロータ対向面周辺の漏洩磁束が出力トルクの位相
関係に影響を及ぼずために第2図(A)や(B)に図示
する様な第6図に図示するモデルとステークのロータ対
四面周辺の形状が異なる場合には、円滑なトルクを得る
ための最適なステータの位相ずらし角ψは第5図より求
まる8度よりも若干大きく (または小さく)なる。
以−1−説明した実施例によれば、第1のステータ2と
第2のステータ3のそれぞれの磁極(ロータ5の対向面
)2A、3Aの中心を略106度離間させることにより
、第3のステータ4上で前記各磁極2A、3Aとロータ
5を挟んで対を成す磁極4Aを同一円弧上に設げて得ら
れる第1相および第2相のトルクの位相ズレを容易にか
つ確実に小さくすることが可能となり、もって、作動音
および振動がきわめて小さく円滑に回転するブラシレス
モーフが得られ、しかも、ロータ5の回転位置により1
〜ルクが急激に低下することのない高性能のブラシレス
モーフを製造することが可能になった。
さらに、各磁極の磁気的な位相関係を略理想的にするこ
とができ、コギングI・ルクを低減できるとともに、ロ
ータ5の1回転当たりのコギング1〜ルクによる安定な
停止点の数を実質上増大させうるという効果も得られた
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなごとく、本発明のブラシレスモ
ーフによれば、ロータマグネットのまわりに略円弧状の
対向面を有する第1、第2、第3および第4のステータ
ヨーク部を配置し、隣合う第1および第2のステータヨ
ーク部に励磁コイルを巻装し、第3および第4のステー
タヨーク部を単一のヨーク部材で構成し、前記第1およ
び第2のステータヨーク部の対向面の磁極部の機械的位
相差を、電気角で95度〜110度に設定したので、第
1相および第2相のトルクの位相ズレをきわめて小さく
することが可能であり、ロータ回転位置によってトルク
が急に低下することを無くして円滑な回転が得られ、し
かも磁極の磁気的な位相関係を理想状態に近づけること
によりコギングトルクの低減並びにロータ1回転当たり
のコギングトルクによる安定な停止点の増大を図りうる
ブラシレスモーフが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるブラシレスモーフの分解斜視図、
第2図の(A)、(B)はそれぞれ本発明によるブラシ
レスモーフの要部を示す部分正面図、第3図は本発明に
よるブラシレスモーフの回転動作を示す模式図、第4図
は磁極の磁気的な位相ズレがない場合のロータ回転位置
に対する出力]・ルクを示ずグラフ、第5図は磁極の中
心の位相のずらし角ψを変化させた際の出力トルクの1
回転中のピーク値を示すグラフ、第6図は磁場解析を行
ったモデル、第7図は従来のブラシレスモーフの要部を
示す部分正面図、第8図は従来のブラシレスモーフの第
1相のみの位相ズレを示す正面図、第9図は従来のブラ
シレスモーフの第2相のみの位相ズレを示す正面図、第
10図は磁極の磁気的な位相スレがある場合のロータ回
転位置に対する出力トルクを示すグラフである。 2−一−−−−−−−第1のステータ、2A−−−−−
第1のステータヨーク部(対向面) 、3−−−−−−
−−一第2のステータ、3 A−−一−−−−−−−第
2のステータヨーク部(対向面) 、4−−−−一単一
のヨーク部材(第3のステータ)、4. A−−−−一
−−−−−−第3および第4のステータヨーク部(対向
面)、5−一−−−−−−−−ロータマグネット、6.
7−−−−−−−−−励磁コイル、ψ−−−−−−−−
−−−位相のズレ角度。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) ロータマグネットのまわりに略円弧状の対向面
    を有する第1、第2、第3および第4のステータヨーク
    部を配置し、隣合う第1および第2のステータヨーク部
    に励磁コイルを巻装し、第3および第4のステータヨー
    ク部を単一のヨーク部材で構成し、前記第1および第2
    のステータヨーク部の対向面の磁極部の機械的位相差を
    電気角で95度から110度としたことを特徴とするブ
    ラシレスモータ。
JP24963788A 1988-10-03 1988-10-03 ブラシレスモータ Pending JPH0297259A (ja)

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