JPH029635Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、脱穀機における排塵側の吸引選別装
置に関する。

すなわち、２番コンベアの上方側に面して扱室
の下方から延出する揺動選別体の終端部側上方に
面する選別排塵室の後部には３番口に連通し横断
流フアンを内装する吸引ケーシングの吸引口側を
連通連設して構成する脱穀機において、揺動選別
体の終端上方にやける選別排塵室内の被選別物を
横断流フアンの吸引により選別して排塵する状態
で、穀粒と藁屑を良好に分散させて藁屑を良好に
吸引し３番口飛散が殆んど無くなるようにして良
好に排塵することができ、簡単な構造にして好適
に実施できるよう提供するものである。

次に、図面に示す実施例について説明する。

第１図はコンバインに搭載する脱穀機の側断面
図を示し、扱胴９を内装した扱室２の両端側には
供給口１０および排藁口１１を形成するととも
に、扱室２の下方にはクリンプ網１２および送塵
口１３を形成し、前記排藁口１１の外方には上方
に向けて４番樋１４を形成し、扱室２の下方から
後方に延出する揺動選別体Ａは始端部にフイード
パン１５を、中間部上下にチヤフシーブ１６とグ
レンシーブ１７を、終端部に篩線１８をそれぞれ
装設して形成し、前記フイードパン１５の下方に
圧風式の横断流フアン１９を装設し、前記グレン
シーブ７の下方となる１番樋２０には１番コンベ
ア２１を軸装し、前記篩線１８の下方となる２番
樋２２には２番コンベア１を軸装して従来形構造
同様に構成する。

前記２番コンベア１の上方側で揺動選別体Ａの
終端部側となる篩線１８の上方側には選別排塵室
３を装設するが、該選別排塵室３の後部には後方
に３番口４を延出する吸引ケーシング５を形成す
るとともにその内部に横断流フアンＢを軸装し、
該フアンＢの前部が選別排塵室３側に露出するこ
とになる吸引ケーシング５の前部に形成した吸引
口６の下部側に前記篩線１８の先端側が接近する
ように装設し、前記吸引ケージ５の下部側に前記
２番樋２２の後部上端側が連なるように装設して
構成する。

また、前記選別排塵室３の上面側となる吸引口
６の上部には横断流フアンＢとの間が下方側に向
けて広がる拡大間隙部７を形成し、その拡大間隙
部７の前方に連なる選別排塵室３の上面には上方
に彎曲した凹形となる拡大分散室８を形成し、該
拡大分散室８の前部が前記４番樋１４の下端側に
接近して連なるように形成して構成する。

なお図中、２３は排藁チエンである。

したがつて、作業時には、横断流フアンＢが矢
印イで示すように回転し、揺動する揺動選別体Ａ
のチヤフシーブ１６を漏下するとともにグレンシ
ーブ１７を漏下した穀粒は風選されて１番コンベ
ア２１に落入し、チヤフシーブ１６上を送られる
藁屑等が篩線１８上にいたつて揺動されながらこ
の篩線１８から落下する２番物は２番コンベア１
に落入し、横断流フアンＢに吸引される藁屑は３
番口４より機外へ排出されることになる。

その場合、吸引口６の上部側には拡大間隙部７
が形成されているので、矢印イで示すように回転
する横断流フアンＢによる吸引は篩線１８上から
矢印ロで示すように強力に作用するとともに、近
傍の拡大分散室８側にはその風とは反対側となる
風が矢印ハで示すように流れて矢印ニで示すよう
に渦流が生ずることになり、そこで、篩線１８上
で揺動される藁屑等は、それらの異方向の風によ
り分散されることになつて、軽い藁屑が横断流フ
アンＢに吸引されて枝梗付きの穀粒等が落下して
２番コンベア１に落入することになる。

このように本考案は、２番コンベアの上方側に
面して扱室の下方から延出する揺動選別体の終端
部側上方に面する選別排塵室の後部には３番口に
連通し横断流フアンを内装する吸引ケーシングの
吸引口側を連通連設して構成する脱穀機におい
て、前記吸引ケーシングの吸引口側上部には横断
流フアンとの間がやや広がる拡大間隙部を形成す
るとともに、揺動選別体の終端部上方に面する選
別排塵室の上部には前記拡大間隙部の前方側に連
なつて上方に凹形となる拡大分散室を形成して構
成したから、横断流フアンによる吸引風によつて
選別排塵室内上部には渦流を起生させることがで
きることになつて、揺動選別体の終端部上方にお
ける被選別物をその渦流にのせて穀粒と藁屑を分
散させながら横断流フアンが藁屑を良好に吸引し
て３番口飛散が殆んど無い状態にして排塵できる
とともに穀粒等を２番コンベア側に選別落下させ
ることができ、選別および排塵を良好に行わせる
ことができ簡単な構造にして好適に実施できる特
長を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は脱穀機
の側断面図、第２図はその一部の拡大図である。 １……２番コンベア、２……扱室、Ａ……揺動
選別体、３……選別排塵室、４……３番口、Ｂ…
…横断流フアン、５……吸引ケーシング、６……
吸引口、７……拡大間隙部、８……拡大分散室。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ２番コンベアの上方側に面して扱室の下方から
   延出する揺動選別体の終端部側上方に面する選別
   排塵室の後部には３番口に連通し横断流フアンを
   内装する吸引ケーシングの吸引口側を連通連設し
   て構成する脱穀機において、前記吸引ケーシング
   の吸引口側上部には横断流フアンとの間がやや広
   がる拡大間隙部を形成するとともに、揺動選別体
   の終端部上方に面する選別排塵室の上部には前記
   拡大間隙部の前方側に連なつて上方に凹形となる
   拡大分散室を形成して構成したことを特徴とする
   排塵側の吸引選別装置。