JPH0296302A - 軟磁性六方晶フェライト焼結体の製造方法 - Google Patents

軟磁性六方晶フェライト焼結体の製造方法

Info

Publication number
JPH0296302A
JPH0296302A JP63247442A JP24744288A JPH0296302A JP H0296302 A JPH0296302 A JP H0296302A JP 63247442 A JP63247442 A JP 63247442A JP 24744288 A JP24744288 A JP 24744288A JP H0296302 A JPH0296302 A JP H0296302A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis
flux
magnetic
soft magnetic
sintered body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP63247442A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2717815B2 (ja
Inventor
Hiroshi Kurihara
弘 栗原
Yoshikazu Narumiya
成宮 義和
Eiji Moro
英治 茂呂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP63247442A priority Critical patent/JP2717815B2/ja
Publication of JPH0296302A publication Critical patent/JPH0296302A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2717815B2 publication Critical patent/JP2717815B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compounds Of Iron (AREA)
  • Soft Magnetic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は軟磁性焼結体の製造方法に関し、特にC軸以外
の方向に磁化容易軸を有する板状粒子形の六方晶軟磁性
フェライト粉末を用いた六方晶系フェライト焼結体の製
造方法に関する。
(従来技術とその問題点) 磁気シールド、電波吸収材、マイクロは装置用材料、電
子回路用インダクタンスその他の用途に軟磁性体焼結体
が広く用いられている。このような軟磁性体に必要な条
件は飽和磁化が大きいこと、透磁率が高いことなどであ
る0例えば磁気シールド材の場合、磁界が磁気シールド
材により阻止されるためには、磁気シールド材がシート
状または膜状に形成され、しかもその面に垂直な方向の
磁束が阻止され面内方向に磁束が誘導されるように磁化
容易軸が面内方向に配向する必要がある。このような条
件に適合する焼結磁性体は、微結晶子を磁化方向に板状
に発達し、しかも飽和磁化が大きく、板状の面内方向に
大きい磁化容易軸を有することである。
従来の磁性フェライトのような軟磁性焼結酸化物は通常
立方結晶系であり仮焼成し、粉砕し、次いでバインダー
と共に機械的に圧延成形するとか成形後の焼結時に配向
磁界を掛ける等の方法で焼結体を製造しても充分な異方
性ないし配向性は得られない。例えば、スピネルフェラ
イトであるMn−Znフェライトは高い飽和磁化を有し
、磁気異方性が小さく、高透磁率であるが磁気異方性の
大きい焼結体は得られない。
一方、C軸方向に大きい磁気異方性を有する六方晶の磁
性フェライトは板状の粒子形を発達しつることが知られ
ており、水溶液法、オートクレーブ法、ガラス結晶法な
どがあるが本発明で用いたフラックス法(特公昭55−
49033号、特公昭57−21518号、特公昭58
−20890号、特開昭59−146944号、特開昭
60−90829号)でも製造される。しかしこのもの
はマグネトブランバイト型フェライトであるから軟磁性
体とは違い硬磁性体であり、本発明が目的とする電磁特
性は得られない。本発明が対象とする六方晶のフェライ
トであるC軸以外の方向に磁気異方性を有するW型のフ
ェライト(後で定義する)に類似した六方晶のフェライ
トが本発明の方法とは異る水溶液法(特開昭59−17
4530号)又は粉砕法(特開昭59−174531号
、特開昭60−11232号)で作製された。しかしこ
うして得られた磁性粉末の磁気異方性は大きく、軟磁性
体では無くて硬磁性体であるばかりでなく、優れた軟磁
気特性を得ために必要な粒子形状、粒子サイズを作製す
ることが困難である。なぜならば硬磁性材料の磁性粉末
は単磁区粒子である必要性から、1μm以下の粒子を作
ることを目的としているからである(磁気記録材料も同
じ)。
(発明の目的) 本発明の目的は、C軸以外の方向に磁化容易軸を有する
板状乃至扁平状の粒子よりなる六方晶の磁性粉末を用い
て粉末粒子を特定方向に高度に配向させ、次いで焼結す
ることにより前記特定方向に磁化容易軸を有する高透磁
率でしかも密度の高い軟磁性磁性焼結体を得ることを目
的とする。本発明の磁性材料は磁気シールド、電波吸収
材、マイクロは装置用材料、電子回路用インダクタンス
その他の用途に広く使用できる優れた磁性体である。
(発明の概要) 本発明は、1000〜1400”cでの熱処理によりC
軸以外の方向に磁化容易軸を有する様な組成に配合され
たフェライト原料酸化物に、−fff!以上の水溶性塩
をフラックスとして混合し、1000〜1400℃で熱
処理し、冷却後、フラックスな水に溶解して取り除くこ
とにより、平板状に結晶化された軟磁性六方晶系フェラ
イト粉末を製造し、次いでこれに少量のバインダーを加
えて塗料化し、シート成形し、熱圧延し、最後に焼結す
ることを特徴とする軟磁性六方晶フェライト焼結体の製
造方法を提供する。この方法によるとシート面内方向に
大きい透磁率を有する焼結体が得られる0本発明の更に
好ましい方法によると、1000〜1400℃での熱処
理によりC軸方向に磁化容易軸を有する様な組成に配合
されたフェライト原料酸化物に、一種以上の水溶性塩を
フラックスとして混合し、1000〜1400℃で熱処
理し、冷却後、フラックスを水に溶解して取り除くこと
により、平板状に結晶化された軟磁性六方晶系フェライ
ト粉末を製造し、得られた軟磁性六方晶系フェライト粉
末に前記フェライト原料酸化物を混合量比40モル%−
60モル%〜60モル%=40モル%で且つ少量のバイ
ンダーを加えて塗料化し、シート状に成形し、熱圧延し
、最後に焼結することを特徴とする軟磁性六方晶フェラ
イト焼結体の製造方法が提供される。この方法によると
透磁率の更に高い焼結磁性体を得ることができる。 例
えば、磁気シールド材の場合には、シート状に形成した
磁性焼結体のシート面に対して直角な方向への磁束の透
過は極端に減じ2大分部の磁束は面内方向に誘導される
という著しい利益が得られる。また生シートの段階で何
層にも積層したものを焼結すると同様にシート面内方向
に高透磁率を有する焼結磁性体を得ることができる。
(発明の詳細な説明) 先きに述べたとおり、本発明ではフラックス法を用いる
。この方法は公知であるので、必要なら上に引用した文
献を参照されたい。しかし再度強調しておくが、本発明
の目的生成物であるC軸以外の方向に磁化容易軸を有す
る六方晶軟磁性フェライトの製造にフラックス法が適用
できることは全く知られていない。そもそも、W型その
他車発明で製造されるものと同型の磁性材料の用途はそ
の磁気特性の低さのために従来はとんど存在しなかった
のである。しかるに、本発明によって、板状粒子形の六
方品磁性粉末空製造された焼結磁性体は磁気シールド材
、磁気コアのような軟磁性の用途において極めて優れた
特性を有することが初めて発見されたのである。すなわ
ち、本発明の方法が新規なだけでなく、製造された磁性
焼結体も新規である。
とす 、′ について 本発明の方法により製造される磁性焼結体は、C軸以外
の方向に磁化容易軸を有する六方晶の軟磁性体粉末を経
由して製造される。この粉末も焼結体も同一の組成を有
し得る。この型の六方晶磁性材料にはY型、Z型、W型
フェロクスプラナ型フェライトなどがあり、−a的には
(AO)。
(Me O) b  (F ez−y Dy Os )
 eの組成を有する。W型は(AO)(Meo) 2 
 (F e2−。
D、03 )、 、Y型は(A O) 2(M e O
) 2(Few−y D、Os )a 、Z型は(AO
)3(Meo)t  (Few−y Dy Os )+
2である。(ただしAはBa、Sr等のアルカリ土類金
属の少なくとも一種、Meは2価のFe、Ni、Zn、
Mn、Cu%Cd、Co、Mg、及び(Fe3++Li
1+)/2  の少なくとも一種で、W型ではCoが3
5〜1oO%を占め、Y型ではCOがo〜lOOを占め
、Z型ではCOが25〜100%を占める。Dは3価の
Al、Mn、Cr%Ga、(C。
”+ T i ”) / 2の少なくとも一種である。
)。
a、b、cが適当なら軟磁性体が得られ、さらにY型、
Z型、W型の混合状態でも軟磁性が損なわれることはな
い。また材料にはY型、Z型、W型置外の結晶相が共存
することがある。この場合、S型すなわち(Men)(
Fea−y Dy Os )は立方晶であり、板状粒子
は得にくいが、軟磁性を示す相であり、20 w t%
以下であれば材料の軟磁性を大きく損なうことはない。
 またFe2−yDyOsは一般に非磁性相であり、軟
磁性を薄めることとなるが10wt%以下であれば材料
全体の軟磁性を大きく損なうことはない。しかしM型す
なわち(AO)(Fez−yDyOs )aは六方晶で
あるが、C軸が磁化容易軸となる硬磁性を示す相である
ことから、共存すると材料全体の軟磁性を大きく損なう
こととなるため、3wt%以下に抑制する必要がある8
以上の結果をまとめると(AO) a  (Me O)
 b  (F e2−y Dy Os ) cで目的の
軟磁性が得られる組成範囲はa+b+c=100とする
と、第1図に示すように、組成点(a、 b、 c)が
! (5,40,55)、II(30、15,55) 
 、IIN  (25% 5.70)、IV(5,15
,80)の4点で囲まれた範囲となる。上記の磁性材料
Y型はMeとしてCoを含有しなくてもC軸以外の方向
に磁化容易軸を発達させることができるが、W型、Z型
はCOを少なくとも含有しなければC軸以外の方向に磁
化容易軸を発達させることはできない、上記の組成の磁
性体は酸化物であるために、磁気シールド材などの軟磁
性磁性物品に加工する前後を問わず熱的にも安定であり
、耐酸化性も良い、 さらに、上記磁性粉末はコバルト
を含有することもあるがその量は少量に留まり、安価な
酸化鉄が80%程度を占めているので原料費は安くなり
、また空気中で製造できることから、この六方晶フェラ
イトは低コストである。
磁 六 〇 フェライト  の  力 木発明の中間工程で製造される扁平乃至板状の粒子形を
有する粉末は特殊な製造方法によって製造される。従来
から知られている粉砕装置を用いた粉砕行程では、所期
の粒子形は得ることができない0例えば、従来公知の粉
砕装置には、スタンプミル、乾式ボールミル、湿式ボー
ルミル、アトライター、振動ミル、ロッドミル、衝撃ミ
ル、ディスクミル、クラッシャーロールなどがあるが、
これらの粉砕方法によったのでは微細な扁平粒子形状は
得られず、粒状の粒子しか得ることができず、これから
製造した磁気シールド材等の軟磁性製品は等方性に近く
なり、充分な磁気特性は期待できない。
本発明はフラックス法による磁性粉末の製造方法である
。この方法の応用については立方晶形フェライトに関し
ては本出願人による提案が成されている(特開昭60−
89902号、特願昭58−199206号、特願昭5
9− 197377号、特開昭60−91699号など)。磁
石用の六方晶フェライトに関しては特公昭55−490
30号、特公昭57−21518号、特開昭60−90
829号などにより知られている。しかしながら、本発
明に適する軟磁性材料であるC軸とは異なる磁化容易軸
を有するフェライト即ちフェロクスブラナの製造にフラ
ックス法が適用されたことはない。
原料は最終的に目標の組成となるようにA、D、Me、
Feの酸化物、水酸化物、炭酸塩等から選択される。フ
ラックスである水溶性塩はに2So4、Nag so4
等の硫酸塩、或はKCI等の塩化物の一種、または融点
の制御のために二種類以上を組み合わせて使用する。フ
ラックスの混合材はフラックスも含めた全量を基準とし
て20〜70mol%が適しており、さらに好ましくは
35〜55mol%である。原料とフラックスとを混合
した後、アルミナ等のるつぼにこの混合物を装入し組成
にあわせて1000〜1400℃の間の適当な温度で熱
処理する。熱処理温度は組成に依存し、Y型フェライト
では1000℃以上、Z型、W型では1200℃以上が
適当である。これらの温度は当然フラックス法ス点より
も高温度でなければならない、熱処理時間は通常30分
から3時間程度の間で設定される。熱処理後室温まで冷
却し、解砕し、水または湯にフラックスを溶解して分離
し、脱水、乾燥の後に目的の扁平粒子即ち板状粒子の粉
末よりなる軟磁性六方晶フェライトを得る。
この工程で製造された磁性粉末の大部分、恐らく総量の
約80%以上は扁平粒子よりなり、その形状のために配
向性が良く、次ぎの工程で優れた配向性を発揮できる。
六方晶であるこのフェライト粒子は板状性が良く、平均
直径(平面方向からみた平均の粒子径であり、粒形の小
さいほうから重量を累計して50%になった時の直径、
これはり、。とじて知られている)dは1〜100μm
、粒子の平均厚さtは0.01〜10μm1平均直径と
平均厚さ比d/lが5以上のものが条件を調整すること
により製造でき、次ぎの工程で板面方向に高度に配向で
き、面内方向の透磁率の高い焼結体を得ることが容易に
できる。
腹形恭 得られた粉末は、焼成時に揮発し得るバインダー例えば
ブチラール樹脂とか、ポリビニルアルコールとかの公知
の任意のバインダーを使用して磁性塗料化する。
磁性塗料の調製には2つの方法があり、一つは上記の工
程で製造された磁性粉末を直接バインダーと混合する場
合であり、他の方法は上記の方法で製造された磁性粉末
に更に出発原料として用いた原料酸化物を混合する場合
である。以下の説明から分かる様に後者の方法が特に望
ましい。後者の場合、軟磁性六方晶系フェライト粉末に
前記フェライト原料酸化物を混合量比95モル%=5モ
ル%〜25モル%=75モル%で配合するととくに優れ
た軟磁性特性が得られる。
次いで磁性塗料をシート成形する。ここにシート成形と
は磁性塗料をシート状に成形する際に成形方向に機械的
な配向作用が働く場合を言い、ドクターブレードを使用
して磁性塗料をシート状に伸ばす方法がその典型的な方
法である。
シート成形された磁性塗料は乾燥され次いで適当な暦数
に積層され、次いで熱圧延される。このとき成形を同時
に行なっても良いし前後して行なっても良い。例えばシ
ートの積層体を熱圧延した後、抜き型により所定の形状
に成形するとか、積層体を成形金型に装入してか熱加圧
するなどの方法が使用できる。必要なら更に熱圧延時に
配向磁界を印加しても良い。シート成形及び熱圧延工程
は板状粒子をシート方向に硬度に配向させるのに適して
おり、六方晶系フェライト粉末を単独で使用する場合よ
りも元の原料と混合して使用した方が更に高度な配向を
実現することができる。
1戊工1 この様にして得た成形体を次ぎに約1000〜1400
℃の温度で空気中焼成する。好ましい焼成温度は約12
00℃以上であり、焼成時間は30分〜3時間である。
焼成が終ったら室温まで冷却して目的の軟磁性六方晶系
フェライトを得る。
以下に本発明の詳細な説明する。
尚、本発明の実施例で評価される磁気特性は、軟磁性の
代表的特性である初透磁率μiであり、ここにその評価
方法を簡単に述べておく。
X狙舅 フラックス法により板状粒子を調製した。フラックス法
の場合、上記配合比による各原料のm。
l数の和を1とすると、これに対し0.8のm01数に
相当する硫酸塩をフラックスとして混合した。フラック
スはに、SO4を用いた。原料酸化物としてBaCO5
20mol%、ZnOl 6mol%、Mn04mo 
1%、Fe20s 60m。
1%を用い、KI SO4,44,45mo 1%を混
合した。この原料及びフラックスを乾式の攪拌機で混合
し、電気炉に装入し温度1200’Cで1時間空気中で
熱処理し、室温まで冷却した。ついで板状形状を損なわ
ない範囲の力で解砕し、約80℃の湯の中に投入し、攪
拌して、フラックスを溶解した。この溶解は3〜4度反
復し、フラックスが殆ど存在しなくなる量にしてから、
濾過機で脱水した後、100−150℃の乾燥機中で乾
燥して軟磁性六方晶フェライトを得た。
こうして得られた軟磁性粉体と上記組成の原料酸化物と
を混合量比Omo 1%:100mol%〜100m0
1%: Omo 1%の範囲で、板状粉体が破壊されな
いように、樹脂ライニングのボールミルにより混合した
。混合終了後、脱水し、100〜150℃の乾燥型中で
乾燥させた。この混合粉体を有機バインダーおよび溶剤
によって再び樹脂ライニングのボールミルにより混合し
、塗料化した。この塗料をドクターブレードによりシー
ト成形し、乾燥炉130℃により溶剤を抜きシートを得
た。このシートを必要とする形状に切断し、数十枚積層
後、熱プレスによって圧延比0.5となる様に圧延した
。得られた成形品を電気炉に空気中で1300℃まで昇
温しで1300℃で2時間保持し室温まで冷却した。最
終的に得られた軟磁性六方晶フェライト焼結体の配向度
を第2図に、および軟磁性としての特性(初透磁率)を
第3図に示す。これより、板状粉体95mol%〜25
mol%、原牢15rno1%−75mol%で0.9
以上の配向度および理論密度に対して93%以上の密度
が得られることが確認された。また同じ範囲で初透磁率
においても良好な特性となっている。なお配向度はX線
回折により焼結体回折強度を測定し配向度を算出した。
測定範囲 2θ=20’−60’ さらに初透磁率は厚み3rnm、外径20mm、内径1
0mrnのリング試料に10ターユ゛の巻線なし、LC
Rメーターで周波数f=100Ki(zにでインダクタ
ンスLを測定し、初透磁率を測定した。
応」L伝 実施例より得られた良好な配向度、密度を有する軟磁性
六方晶フェライト焼結体で板状と原料比率が50 : 
50mo 1%の焼結体と、同組成からなる粉体を塗料
化−シート成形−圧延・t’f) −f (vを除いた
焼結体との磁気特性、インピ−ダンスの絶対値IZ1 
 (Ω)を比較した結果を第4図に示す、形状外径φ3
5×内径φ1.3X5mmに加工したものの内径にφ0
.65mmのケーブルを通して測定した。ここに比較に
用いた焼結体はi3 a CO。
、ZnO1Mn0.F1320sを同様にし、その混合
粉体をAl2O3製るつぼに入れ、空気中1250℃で
2時間熱処理した後室温まで冷却し、解砕の後、スチー
ル製ボールミルにおいて材料重量の2倍の水、鋼球も2
倍入れ、20時間粉砕した。乾燥後、得られた粉体を水
分調整後1ton/c+++2で成形し、電気炉にて、
空気中1300℃で2時間熱処理した後室温まで冷却し
て得た。
また、従来スピネル材の焼結体の特性も合せて示す。こ
れより、塗料化−シ−ト成形−圧延により得られた本発
明品は、前記工程を除いたものと比較して良好な磁気特
性インピーダンスの絶対値IZ1 (Ω)が得られるこ
とが確認された。また従来スピネル材の特性値と比較し
ても周波数200MH以上において大きな値となり、良
好な磁気特性が得られることが確認された。なお、イン
ピーダンスは厚み5mm、外径3.5 m m 、内径
1、3 m mのビーズ試料に1ターンの線径0765
mmの巻線をし、インピーダンスアナライザーにて1之
1を測定した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法により製造された六方晶でC軸以
外の方向に磁化容易軸を有する軟磁性材料の組成を示す
三元組成図、第2図は板状粉体と原料酸化物の配合割合
が配向度に及ぼす効果を示すグラフ、第3図は板状粉体
と原料酸化物の配合割合が初透磁率に及ぼす効果を示す
グラフ、及び第4図は本発明のシート成形法がインピー
ダンス特性に及ぼす効果をシート成形のない焼結体の例
及び従来のスピネル型フェライト焼結体の例と比較した
グラフである。 イ末 第3図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 1. 下記の熱処理によりC軸以外の方向に磁化容易軸
    を有する様な組成に配合されたフェライト原料酸化物に
    、一種以上の水溶性塩をフラックスとして混合し、10
    00〜1400℃で熱処理し、冷却後、フラックスを水
    に溶解して取り除くことにより、平板状に結晶化された
    軟磁性六方晶系フェライト粉末を製造し、次いでこれに
    少量のバインダーを加えて塗料化し、シート成形し、熱
    圧延し、最後に焼結することを特徴とする軟磁性六方晶
    フェライト焼結体の製造方法。
  2. 2. 下記の熱処理によりC軸以外の方向に磁化容易軸
    を有する様な組成に配合されたフェライト原料酸化物に
    、一種以上の水溶性塩をフラックスとして混合し、10
    00〜1400℃で熱処理し、冷却後、フラックスを水
    に溶解して取り除くことにより、平板状に結晶化された
    軟磁性六方晶系フェライト粉末を製造し、得られた軟磁
    性六方晶系フェライト粉末に前記フェライト原料酸化物
    を混合量比95モル%:5モル%〜25モル%:75モ
    ル%で且つ少量のバインダーを加えて塗料化し、シート
    成形し、熱圧延し、最後に焼結することを特徴とする軟
    磁性六方晶フェライト焼結体の製造方法。
  3. 3. フェライト原料酸化物が下記熱処理後の組成で表
    わして(AO)_a(MeO)_b(Fe_2_−_y
    D_yO_3)_c系の少なくとも1種の磁性酸化物(
    但しAはBa,Sr等のアルカリ土類金属の少なくとも
    1種、Meは2価のFe、Ni、Zn、Mn、Cu、C
    d、Mg、Co及び(Fe^3^++Li^1^+)/
    2の少なくとも一種、Dは3価のAl、Mn、Cr、G
    a、(Co^2^++Ti^4^+)/2の少なくとも
    一種、yはFeの置換量を表わす。a、b、cはc軸以
    外の方向に磁化容易軸を生じる様に選択する)を生成す
    るように調製した原料酸化物である前記第1または2項
    記載の軟磁性六方晶フェライト焼結体の製造方法。
  4. 4. フェライト原料酸化物が熱処理により(AO)(
    MeO)_2(Fe_2_−_yD_yO_3)_a(
    yが0.5以下)、(AO)_2(MeO)_2(Fe
    _2_−_yD_yO_3)_c(yは0.5以下)、
    及び(AO)_3(MeO)_2(Fe_2_−_yD
    _yO_3)_1_2(yは0.5以下)の1種又は2
    種以上を生成するものである前記第3項記載の製造方法
  5. 5. フラックスがK_2SO_4、Na_2SO_4
    等の硫酸塩、またはKC1等の塩化物であり、フラック
    スと原料酸化物の全量に対してフラックスが20〜70
    mol%の量で用られる第1ないし4項記載の製造方法
  6. 6. 原料酸化物が、組成(AO)_a(MeO)_b
    (Fe_2_−_yD_yO_3)_cの磁性酸化物を
    生成するような組成を有する(ここに、a+b+c=1
    00とすると、図1に示すように組成点(a、b、c)
    が I (5、40、55)、II(30)15、55)、
    III(25、5、70)、IV(5、15、80)の4点
    で囲まれた範囲となる)前記第2項記載の製造方法。
JP63247442A 1988-10-03 1988-10-03 軟磁性六方晶フェライト焼結体の製造方法 Expired - Fee Related JP2717815B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63247442A JP2717815B2 (ja) 1988-10-03 1988-10-03 軟磁性六方晶フェライト焼結体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63247442A JP2717815B2 (ja) 1988-10-03 1988-10-03 軟磁性六方晶フェライト焼結体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0296302A true JPH0296302A (ja) 1990-04-09
JP2717815B2 JP2717815B2 (ja) 1998-02-25

Family

ID=17163504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63247442A Expired - Fee Related JP2717815B2 (ja) 1988-10-03 1988-10-03 軟磁性六方晶フェライト焼結体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2717815B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004097863A1 (ja) * 2003-05-01 2004-11-11 Juridical Foundation Osaka Industrial Promotion Organization 磁性材料
JP2005213111A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Asahi Glass Co Ltd ソフトフェライト微粒子の製造方法
WO2007111122A1 (ja) * 2006-03-29 2007-10-04 Hitachi Metals, Ltd. コイル部品およびその製造方法
WO2009063834A1 (ja) * 2007-11-16 2009-05-22 Sony Corporation 磁性粉の製造方法、磁性シートの製造方法及びアンテナモジュールの製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4025521B2 (ja) 2001-08-22 2007-12-19 北川工業株式会社 六方晶フェライト焼結体の製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004097863A1 (ja) * 2003-05-01 2004-11-11 Juridical Foundation Osaka Industrial Promotion Organization 磁性材料
JP2005213111A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Asahi Glass Co Ltd ソフトフェライト微粒子の製造方法
WO2007111122A1 (ja) * 2006-03-29 2007-10-04 Hitachi Metals, Ltd. コイル部品およびその製造方法
WO2009063834A1 (ja) * 2007-11-16 2009-05-22 Sony Corporation 磁性粉の製造方法、磁性シートの製造方法及びアンテナモジュールの製造方法
JP2009120454A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Sony Corp 磁性粉の製造方法、磁性シートの製造方法及びアンテナモジュールの製造方法
US8246849B2 (en) 2007-11-16 2012-08-21 Sony Corporation Magnetic powder production method

Also Published As

Publication number Publication date
JP2717815B2 (ja) 1998-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4538991B2 (ja) 永久磁石およびその製造方法
US7144642B2 (en) Permanent magnet and method for preparation thereof
Sadhana et al. Structural and magnetic properties of Dy3+ doped Y3Fe5O12 for microwave devices
KR20130130766A (ko) 페라이트 소결 자석 및 그 제조 방법
EP1351260B1 (en) Permanent magnet and method for preparation thereof
CN102260072A (zh) 一种以熔盐为熔剂和反应介质合成高性能钡铁氧体的方法
Saeedi et al. Preparation and characterization of nanocrystalline barium ferrite ceramic
US6419847B1 (en) Ferrite magnet powder and magnet using said magnet powder, and method for preparing them
JP4647731B2 (ja) 磁石粉末、焼結磁石、それらの製造方法、ボンディッド磁石および磁気記録媒体
JP2007088215A (ja) 磁性体材料及びその製造方法
Qiu et al. Crystal structure and magnetic properties of barium ferrite synthesized using GSPC and HEBM
JPH0296302A (ja) 軟磁性六方晶フェライト焼結体の製造方法
JPH09124322A (ja) 軟磁性六方晶フェライト粉末の製造方法、それを用いた焼結体および電波吸収体
US3438900A (en) Ferrimagnetic material suitable for use at frequencies of at least 50 mc./sec. with improved properties
JP2610445B2 (ja) 軟磁性六方晶フェライトの製造方法
JP2002334803A (ja) 永久磁石およびその製造方法
JPS5841727A (ja) 微細なフエライト粉末の製造方法
CN105916816A (zh) 纳米晶体镁铁氧体的开发和由钢铁轧制副产物铁鳞制备其的方法
JPH07172839A (ja) 六方晶系Baフェライト磁性粉の製造方法
JP2001284113A (ja) 永久磁石およびその製造方法
JP2002353019A (ja) ハードフェライト磁粉およびハードフェライト磁石の製造方法
JPH0359008B2 (ja)
JP2000138114A (ja) フェライト磁石粉末および該磁石粉末を用いた磁石およびそれらの製造方法
JPS63170218A (ja) フエライト粉末の製造方法
JPS63170219A (ja) フエライト粉末の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees