JPH0295904A - タイヤ滑り止め装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はタイヤ外周へ装着されて氷雪路等でタイヤの滑
りを防止するタイヤ滑り止め装置に関する。

［従来の技術］ 積雪路等でタイヤに装着されて車両の雪上性能等を向上
させるタイヤ滑り止め装置としては、本体が金属チェー
ンからなるものが古くから使用されてきたが、騒音が大
きいことや重量が大きく取り扱いにくいこと等から、本
体がゴムや可撓性ポリマー等の材料からなるタイヤ滑り
止め装置が普及してきている。

本体がゴムや可撓性ポリマー等の材料からなるタイヤ滑
り止め装置では、所謂ラダータイプやネットタイプと称
されるものが主流をなしており、これらの本体は内側装
着具及び外側装着具により抑圧状態でタイヤへ装着され
るようになっている。

内側装着具は繊維ロープやワイヤローブ等の可撓性長尺
材の端部同士が連結手段を介して環状に連結でれてタイ
ヤ内側側面に配置され、タイヤ外側側面に配置された外
側装着具の締付により張力を発生して外側装着具とで本
体をタイヤへ押圧するようになっている。

内側装着具の上記連結手段としては、第１１図に示され
るように、タイヤ滑り止め装置１００のタイヤ滑り止め
装置本体１０２の内側に配置されるローブ１０４の一端
部に係止されたフック１０６と、ローブ１０４の他端部
に形成されたアイ部１０８とを備えたタイヤ滑り止め装
置１００が一般的である。

しかしながら、この連結手段ではフック１０６をアイ部
１０８に係止しなければならないが、フック１０６もア
イ部１０８もタイヤ内側面に位置しているのでフック１
０６をアイ部１０８に係止するにはタイヤ内側側面で両
手を用いて手探りで行われなければならずフック１０６
とアイ部１０８との係止に時間がかかるためタイヤ滑り
止め装置１００をタイヤに装着するのは時間がかかる等
の問題を有していた。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明は上記に鑑み、タイヤ滑り止め装置をタイヤへ装
着する作業性を向上させることができるタイヤ滑り止め
装置を提供することが目的である。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、タイヤに巻き回して長手方向両端部を連結す
ることによりタイヤに取り付けられるタイヤ滑り止め装
置本体を備えてなるタイヤ滑り止め装置であって、タイ
ヤ滑り止め装置本体の長手方向第１端部には幅方向内側
端部に長尺状の締付具の第１端部が係止され、タイヤ滑
り止め装置本体の長手方向第２端部の幅方向内側部には
締付具の長手方向中間部を移動可能に案内手段が設けら
れて締付具の第２端部をタイヤ滑り止め装置の幅方向外
側方向へ導き出し、タイヤ滑り止め装置本体には案内手
段と締付具の第２端部との間にタイヤ滑り止め装置本体
の長手方向両端部を接近させる方向への締付具の移動は
許すが逆方向への締付具の移動は阻止する方向拘束手段
を設けた構成としている。

［作用］ 上記構成の本発明では、タイヤ滑り止め装置本体にタイ
ヤ滑り止め装置本体の長手方向両端部を接近させる締付
具を設け、この締付具をタイヤ滑り止め装置本体の幅方
向外側に引き出し可能とすると共に引き込みを阻止した
のでタイヤ滑り止め装置本体の幅方向内側の連結作業を
容易にかつ迅速に行うことができる。

［第１実施例］ 第１図乃至第４図には本発明に係るタイヤ滑り止め装＠
１０の第１実施例が示されている。

第１図及び第２図に示されるように、タイヤ滑り止め装
置ｌＯのタイヤ滑り止め装置本体１２はネット形状に成
形されたゴム材の内部に有機繊維や金属等からなる補強
コード（図示せず）が埋設されて主要部が構成されてお
り、長手方向両端部を除いては、互に一部を共有する４
個の略菱形の小枠部１４によって１個の略菱形の外枠部
１６が形成され、この外枠部１６が長手方向に連続して
形成され、さらに互に隣接する外枠部１６同士はタイヤ
滑り止め装置本体１２の幅方向端部に位置してタイヤ滑
り止め装置本体１２の長手方向に延びる小枠部１８によ
り連結されている。

また、タイヤ滑り止め装置本体１２の長手方向の一方の
端部２０では、互に一部を共有する１個の略菱形の小枠
部２２と２個の略三角形の小枠部２４とによって１個の
略三角形の外枠部２６が形成され、この外枠部２６は前
記外枠部１６に連続し、外枠部１６と外枠部２６との間
も前記同様の小枠部１８により連結されている。

また、タイヤ滑り止め装置本体１２の長手方向の他方の
端部２８では互いに一部を共有する１個の略菱形の小粋
蔀３０と２個の略三角形の小枠部３２とによって１個の
略三角形の外枠部３４が形成されている。

上記タイヤ滑り止め装置本体１２の幅方向の一端部には
、長手方向に沿う全ての外枠部１６に、取付金具３６の
一端部がかしめで固着されている。

この取付金具３６の他端部は、タイヤ滑り止め装置本体
１２の表面側（図面紙面手前側）に向けて屈曲されて略
Ｊ字形のフック部３６Ａを形成している。

また、タイヤ滑り止め装置本体１２の端部２８の外枠部
３４には取付金具としてのジヨイントフック３８がかし
めで固着されている。このジヨイントフック３８は一端
部にフック部３８Ａが形成され、他端部が二股に分岐さ
れている。一方の枝部３８Ｂは前記のように外枠部３４
に固着され、他方の枝部に形成されたフック部３８Ｃが
同じ幅方向端部側の他方の外枠部２６に掛止されるよう
になっている。

一方、上記タイヤ滑り止め装置本体１２の幅方向の他端
部には、長手方向に沿う全ての外枠部１６．２６．３４
に、取付金具４０の一端部がかしめで固着されている。

この取付金具４０の他端部は、化繊やワイヤからなる内
側装着具としてのロープ４２にかしめで固着されている
。このロープ４２のタイヤ滑り止め装置本体１２の端部
２８に配置される一端部には案内手段としてのアイ部４
２Ａが形成されている。なお、ロープ４２を環状にして
アイ部４２Ａを形成しないで第４図に示す如くロープ４
２の一端部に金属フック体４３を取り付けてもよい。

前記ロープ４２の他端部にはタイヤ滑り゛止め装置本体
１２の外枠部２６に取り付けられたクランプ４４が固定
されている。このクランプ４４には締付具としてのベル
ト４６の一端部も固定されており、ベルト４６はロープ
４２のアイ部４２Ａに係止されて折り返された後、クラ
ンプ４４に形成されている略し字状の挿入孔４４Ａに入
ってタイヤ滑り止め装置本体１２０幅方向外側（第１図
右側）に導き出されている。前記クランプ４４はベルト
４６がタイヤ滑り止め装置本体１２の幅方向内側から幅
方向外側への移動は容易に導くがその逆はロック手段（
図示せず）で解除しない限り阻止する構造となっている
。

前記ベルト４６の中間部はタイヤ滑り止め装置本体１２
の端部２８に形成された小枠部２４に取り付けられたウ
レタン等の摩耗しにくい材質で作られたバイブ状の支持
体４８に挿入支持された後にタイヤ滑り止め装置本体１
２の幅方向外側に配設されている。また、ベルト４６の
他端部にはゴムバンド４９を介して略Ｃ字状のフック体
５０が取り付けられている。

次に、第３図に示されるように本発明のタイヤ滑り止め
装置ｌＯをタイヤ５２に取り付ける手順について説明す
る。

まず、予めロープ４２が弛められているタイヤ滑り止め
装置本体１２をロープ４２が配置されている側がタイヤ
５２の内側側面に対応するようにタイヤ５２の外周にか
ぶせる。そして、ベルト４６を幅方向外側く第１図矢印
へ方向）に引く。そうするとベルト４６はアイ部４２Ａ
に係止されているのでタイヤ滑り止め装置本体１２の一
方の端部２０と他方の端部２８は互いに接近する。そし
てアイ部４２Ａとクランプ４４とが当接するまでベルト
４６を引く。なお、ここでベルト４６を引くのを止めて
もクランプ４４はベルト４６が第１図矢印Ｂ方向へ移動
するのを阻止するのでアイ部４２Ａとクランプ４４とは
係止された状態になる。

これによりタイヤ滑り止め装置本体１２の幅方向内側は
環状に連結される。

次にジヨイントフック３８のフック１１３８ｃをタイヤ
滑り止め装置本体１２の外枠部２６に係止する。これに
よりタイヤ滑り止め装置本体１２は環状に連結される。

そして、ベルト４６に取り付けられたフック体５０を任
意に選んだ取付金具３６に掛止させればベルト４６の端
部等が邪魔になるようなことはない。そして、第３図に
示す如く取付金具３６のフックｌｌ３６Ａ及びジヨイン
トフック３８のフック部３８Ａに、ゴムリング３９等の
弾性環状体からなる２本の補助外側取付具が掛は渡され
る。

これにより、タイヤ滑り止め装置本体１２はロープ４２
及び補助外側取付具で締め付けられることによりタイヤ
滑り止め装置１０がタイヤに装着される。

なお、タイヤ５２からタイヤ滑り止め装置を取り外す場
合は上記手順と逆の手順を踏めばよい。

即ち、ゴムリング３９を取付金具３６のフック部３６Ａ
及びジヨイントフック３８のフック部３８Ａから外す。

そして、ベルト４Ｇに取り付けられたフック体５０を取
付金具３６のフック部３６Ａから外す。次に、クランプ
４４０口ツク解除片（図示せず）を操作すればワンタッ
チでベルト４６は矢印Ｂ方向に移動可能になるのでアイ
部４２Ａとクランプ４４の当接状態は簡単に解除され、
タイヤ５２からタイヤ滑り止め装置１０を容易に取り外
すことができる。

このため、タイヤ滑り止め装置１０のタイヤ５２への取
り付は作業において作業者が手をタイヤ５２の内側へ入
れることはないので作業者の服がタイヤ５２に触れて汚
れるようなこともない。

［第２実施例］ 第５図及び第６図には本発明に係るタイヤ滑り止め装置
１０の第２実施例が示されている。

第５図に示す如く支持体４８同土間にはベルト４６が貫
通するウレタン材で製造されたパイプ体７０が取り付け
られている。このためベルト４６の中間部はパイプ体７
０により保護されるようになっている。

なお、ベルト４６の中間部のかなりの部分はパイプ体７
０によって隠れてしまうので第６図に示す如くベルト４
６に目印７２を付して目印７２がパイプ体７０の端面か
ら手前に現われてきたらタイヤ滑り止め装置本体１２の
両端部が接近したことが一見して知ることができるよう
にしておけばより便利である。

また、パイプ体７０をタイヤ滑り止め装置本体１２と一
体に形成してもよい。

また、この実施例では、ベルト４６の一端部が第１実施
例のようにクランプ４４に固定されているのではなく、
アイ部４２Ａで折り返された直後にベルト４６自身に固
着されているので、第１実施例に比べて強度は低くなる
が構造が簡素化される。

［第３実施例］ 第７図ルび第８図には本発明に係るタイヤ滑り止め装置
ＩＯの第３実施例が示されている。

第３実施例においては第７図に示す如く、クランプ４４
はタイヤ滑り止め装置本体１２の幅方向外側の小枠部２
４に取り付けられている。従って、タイヤ５２の外側か
らクランプ４４のロックを解除できるので、タイヤ滑り
止め装置１０のタイヤ５２への取り付は作業のみならず
、取り外し作業においても作業者が手をタイヤ５２の内
側へ入れる必要はなく作業者の服が汚れるようなことも
ない。

第３実施例のクランプ４４は第８図に示す構成をしてお
り、枢着されたロック片８０を第８図矢印Ｃ方向に押圧
すればベルト４６は矢印Ｂ方向に移動可能となる。また
、第７図に示す如くタイヤ滑り止め装置本体１２の幅方
向内側部にはベルト４６を案内する案内ローラ７４が小
枠部２４に取り付けられた保持体７６に回転可能に枢支
されてベルト４６を案内するようになっている。

なお、タイヤ滑り止め装置本体１２にベルト貫通孔を形
成し、このベルト貫通孔にベルト４６を挿入するように
してもよい。この場合、ベルト４６はステンレスワイヤ
ーで製造することが望ましい。

［第４実施例］ 第９図及び第１Ｏ図には本発明に係るタイヤ滑り止め装
置１ｆｆｌＯの第４実施例が示されている。

第４実施例においては第９図及び第１０図に示す如くロ
ーブ４２のアイ部４２Ａにローラ８４が枢支されており
、アイ部４２Ａで折り返されるベルト４６の滑りをより
円滑にしている。

なお、クランプ４４は実施例において記載したクランプ
４４の構造に限定されるわけでなく、要はベルト４６を
一方方向には容易に引き出しが可能であるが、他方方向
にはロック装置を解除しなければベルト４６の引き戻し
を阻止するものであればどのような構造のクランプ４４
でもよい。

［発明の効果］ 以上に説明した如く、本発明に係るタイヤ滑り止め装置
ではタイヤ滑り止め装置本体の両端部の幅方向内側部の
連結を作業者が締付具をタイヤ滑り止め装置本体の幅方
向外側に引くだけで連結することができるのでタイヤへ
タイヤ滑り止め装置を取り付ける作業性の向上を図るこ
とができるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図には本発明に係るタイヤ滑り止め装置
の第１実施例を示し、第１図は本発明の要部拡大図、第
２図はタイヤ滑り止め装置の平面図、第３図はタイヤ滑
り止め装置をタイヤに装着した状態図、第４図はローブ
に取り付けられた金属フックの平面図、第５図及び第６
図は本発明に係るタイヤ滑り止め装置の第２実施例を示
し、第５図は要部拡大図、第６歯はベルトの一部拡大図
、第７図及び第８図は本発明に係るタイヤ滑り止め装置
の第３実施例を示し、第７図は要部拡大図、第８図はク
ランプの平面図、第９図及び第１０図は本発明に係るタ
イヤ滑り止め装置の第４実施例を示し、第９図は要部拡
大図、第１Ｏ図はアイ部の拡大図、第１１図は従来のタ
イヤ滑り止め装置の要部拡大図である。 １０・・・タイヤ滑り止め装置、 １２・・・タイヤ滑り止め装置本体、 ４４・・・クランプ、 ・ベルト。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）タイヤに巻き回して長手方向両端部を連結するこ
   とによりタイヤに取り付けられるタイヤ滑り止め装置本
   体を備えてなるタイヤ滑り止め装置であって、タイヤ滑
   り止め装置本体の長手方向第１端部には幅方向内側端部
   に長尺状の締付具の第１端部が係止され、タイヤ滑り止
   め装置本体の長手方向第２端部の幅方向内側部には締付
   具の長手方向中間部を移動可能に案内手段が設けられて
   締付具の第２端部をタイヤ滑り止め装置の幅方向外側方
   向へ導き出し、タイヤ滑り止め装置本体には案内手段と
   締付具の第２端部との間にタイヤ滑り止め装置本体の長
   手方向両端部を接近させる方向への締付具の移動は許す
   が逆方向への締付具の移動は阻止する方向拘束手段を設
   けたことを特徴とするタイヤ滑り止め装置。