JPH0293080A - 装飾用鋼板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は建材等に適する装飾用鋼板に関する。

〔従来の技術〕

従来、Ｐｂ系めっきは自動車の燃料タンク用として代表
されるように鋼板の耐食性を主たる目的とした用途のほ
かに、建材等の装飾用めっきとしても用いられている。

例えば１９６８年フォランスビー製鋼会社は建築用屋根
材としでターン被覆ステンレス鋼を導入した。これはス
テンレス鋼の両面にＰｂ　−２０ｗｔ％Ｓｎ合金を溶融
めっきしたものである。

ターンめっきに代表されるＰｂ系めっきの製造法として
は、従来、電気めっき法、溶融めっき法が実施されてき
たが、以上の手法は純Ｐｂめっきに適しておらず、この
純Ｐｂめっきは未だなされていない。即ち、溶融めっき
法においてはＰｂと鋼板表面のぬれ性が悪＜、Ｓｎを３
〜２０−ｔ％添加することによって、ぬれ性、密着性を
改善している。又、電気めっき法においては、純Ｐｂめ
っきをした場合、充分な均一性が得られないため、やは
りＳｎ等の添加によって均一性の改善を図っている。更
に純Ｐｂめっきを鋼板上へ得る手段として特開昭６１−
６９９８２号に見られるように、Ｎｉ＋　Ａｎｙ　Ｔｘ
、　Ｚｎの金属中間層膜を介してから真空蒸着もしくは
スパッタリングによって純１）ｂ層を得る方法や、クラ
ッド製法などが挙げられる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、従来のターンめっき鋼板や純Ｐｂめっき
鋼板は表面に均一性、平滑性を得るへく製法の検討が行
なわれてはきたが、装飾性を高めるという観点からの検
討はなされていない。

本発明は、従来技術の以上のような問題に鑑みなされた
もので、従来Ｐｂ系めっき鋼板の有する重厚な色調を生
かし、更に装飾性を高めた装飾用鋼板を提供せんとする
ものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明鋼板の構成は、鋼板の片面もしくは両面にＣｒ、
　Ｎｉ、　Ｔｉの何れか１種からなる膜厚０．１μｍ〜
２０μｍの金属層を形成し、更にその上層に付着量１ｇ
／イ〜２００　ｇ　／　ｍのＰｂめっき層もしくは２０
ｗｔ％以下のＳｎを含む付着量］　ｇｉｒｔ？〜２００
　ｇ　／　ｍのＰｂ　−Ｓｎ合金めっき層を、その表面
が滑らかな曲面を持つ凹凸を有するよう、コーティング
したものである。

本発明鋼板では、鋼板上へ〇ｒ、　Ｎｉ、　Ｔｉのいず
れか１種の金属層のめっきによって、鋼板の耐食性と最
上層であるＰｂめっき層もしくはＰｂ　−Ｓｎ合金めっ
き層の密着性を確保している。Ｃｒ、　Ｎｉ。

Ｔｉのいずれか１種の金属層の膜層は０．１μｍ〜２０
μｍとする。これは膜厚０．１μｍ未満では鋼板の耐食
性を充分確保することができず、２０μｍより厚い場合
、経済性の点で好ましくないからである。

本発明鋼板は、上記の金属層を介してＰｂめっきもしく
はＰｂ　−Ｓｎ合金めっきを行なう。このＰｂめっき層
を、表面が滑らかな曲面を持った凹凸を有するようにコ
ーティングすることによって、鋼板の見る角度によって
違った光沢感が得られることになる。即ち、ある角度か
ら鋼板を見た場合５凹凸の効果により、表面にざらつき
や重量感が得られ、又、別の角度から鋼板を見た場合、
凹凸表面の滑らかさより、鋼板表面の平滑感や柔らかな
光沢を得ることができる。ｌｌｂの付着量としてはＩｇ
／ｍ未満では充分な凹凸を得ることができず、　２００
ｇ／ｍ２以上では経済的に好ましくない。よってＩｇ／
ｍ〜２００　ｇ　／　ｒｒＦを範囲とするが、本発明鋼
板の効果を最大たらしむるためには、付着量を５０ｇ／
ｍ２〜１００　ｇ　／イとするのが良い。又、Ｓｎを添
加してＰｂ　−Ｓｎ合金めっき暦とする場合、経済性の
確保の点でＳｎ含有量は２０ｗｔ％以下が適する。尚、
その付着量についてハＰｂの付着量の場合と同じである
。

本発明鋼板の製造法としては、■鋼板へのＮｉ。

Ｃｒ、　Ｔｉのいずれかの金属中間層皮膜の形成と、■
ｌ）ｂめっき層もしくはＰｂ　−Ｓｎ合金めっき層の形
成に分けられる。

鋼板への金属中間層皮膜の形成法としては、電気めっき
法、真空蒸着法及びイオンブレーティング法が挙げられ
る。Ｎｉ又はＣｒを金属中間層として用いる場合、上記
のいずれの方法でも採用することができるが、Ｔｉを用
いる場合は、真空蒸着法、イオンプレーディング法に限
られる。

Ｐｂめっき層もしくはＰｂ　−Ｓｎ合金めっき層のコー
ティング方法としては、真空蒸着法、イオンブレーティ
ング法が挙げられる。この他には電気めっき法或いは溶
融めっき法でめっきを行なった後、真空中、不活性ガス
中もしくは大気中で３００℃以上で焼鈍を行ない、ｌｌ
ｂめっき層もしく　ｔｉｔ、　Ｐｂ　−Ｓｎ合金めっき
層の表面に凹凸を得る方法も考えられるが、この方法で
は製造工程の合理性を考えた場合、好ましくない。

上記のような本発明鋼板の製造の全工程を考えた場合、
真空蒸着法、イオンブレーティング法が適している。

Ｃ実施例〕 本発明者等は、鋼板表面に下表に示すような金属層の形
成を行ない、その耐食性と外観の光沢を調べて、該表に
示す結果を得た。尚、耐食性については、ＳＳＴ試験、
１００時間後、赤錆発生無しを○、赤錆発生有りをＸと
した。外観については上述した本発明鋼板特有の光沢を
有するものを○、そのような光沢を有しないものを×と
した。

この試験結果から明らかなように、本発明の鋼板（Ｎ（
１１乃至Ｎｏ、　４　）は、耐食性のみならず外観につ
いても所望の光沢のものを得ており、装飾用に適した鋼
板が得られた。

〔発明の効果〕

以上のように、本発明の装飾用鋼板は、鋼板上にＮｉ、
　Ｃｒ、　Ｔｉいずれかの金属中間層皮膜を設け、その
上にＰｂめっき層もしくは２０ｗｔ％以下のＳｎを含む
Ｐｂ　−Ｓｎ合金めっき層を、表面が滑らかな曲面を持
つ凹凸を有するようコーティングすることで、優れた耐
食性、装飾性を得ている。

尚、本発明による鋼板は、無塗装でも十分にその効果を
発揮するが、めっき層表面の疵つきや経時による色調変
化が問題となるような場合には、適宜クリアー塗装等の
塗装を施すことができる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 鋼板の片面又は両面にＣｒ，Ｎｉ，Ｔｉのいずれか１種
   からなる膜厚０．１μｍ〜２０μｍの金属層を形成し、
   更にその上層に付着量１ｇ／ｍ＾２〜２００ｇ／ｍ＾２
   のＰｂめっき層又は２０ｗｔ％以下のＳｎを含む付着量
   １ｇ／ｍ＾２〜２００ｇ／ｍ＾２のＰｂ−Ｓｎ合金めっ
   き層を、その表面が滑らかな曲面を持つ凹凸を有するよ
   う、コーティングしたことを特徴とする装飾用鋼板。