JPH0287688A - 超電導素子及びその製造方法 - Google Patents

超電導素子及びその製造方法

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JPH0287688A
JPH0287688A JP63240106A JP24010688A JPH0287688A JP H0287688 A JPH0287688 A JP H0287688A JP 63240106 A JP63240106 A JP 63240106A JP 24010688 A JP24010688 A JP 24010688A JP H0287688 A JPH0287688 A JP H0287688A
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紘一 水野
Hidetaka Tono
秀隆 東野
Akira Enohara
晃 榎原
Kentaro Setsune
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は超電導応用技術の超電導素子およびその製造方
法に関するものである。
従来の技術 近年発見された酸化物超電導体の中には、その超電導遷
移温度が液体窒素温度(77,3ケルビン)を越えるも
のがあり、超電導体の応用分野を大きく広げることとな
った。その実用化の一つである超電導素子について、酸
化物超電導体を二つに割り、再びわずかに接触させたジ
ョセフソン素子、酸化物超電導体を薄膜にし、小さな(
びれをつけたブリッジ型ジョセフソン素子、酸化物超電
導体間をA LllA g等の貴金属で接続したジョセ
フソン素子が従来試作されている。
発明が解決しようとしている課題 しかしながら従来液体窒素温度で動作する超電導素子と
して、酸化物超電導体を用いて試作されている素子のう
ち、ポイントコンタクト型と呼ばれる酸化物超電導体ど
うしを接触させるタイプでは、再現性が得られず、また
特性が非常に不安定であった。さらに酸化物超電導体に
くびれをつけたり、貴金属で接続したブリッジ型素子で
は、わずかな静電的ショックで破損するという欠点があ
った。そこで特性が安定で、液体窒素温度で動作する超
電導素子を再現性良く、得ることが望まれていた。
課題を解決するための手段 本発明は、超電導体からなる下部電極、および上部電極
と、それを隔てるトンネルバリア層からなるトンネル接
合と、前記上部電極上の一部に接触して形成したコンタ
クト電極と、前記コンタクト電極と前記下部電極間を隔
てる前記トンネルバリア層より厚い絶縁層とからなるこ
とを特徴とする超電導素子において、超電導体からなる
前記上部電極及び前記下部電極の材料が、Bi−Sr−
Ca −Cu −Oz  またはN  Bi −Pb−
Sr−Ca−Cu−01または、Ln−Ba−Cu−0
(Lnは、CelP rN  T bz  L uをの
ぞく原子番号57から70までのランタノイド元素と、
Yのうち少なくとも一つを指す)からなり、前記トンネ
ルバリア層の材料が、Ca F2、S r F2、B 
a F2、B i  F3、 PbF2、 CaO1S
 rOl BaO1Ba02、Bi2O3、CuO1C
u2O、のうち少なく、とも一つ、あるいはこれらの混
合物であることを特徴とする超電導素子に関するものと
、その製造方法とし、て、下部電極形成後、トンネルバ
リア層となる薄膜層を形成し、その上に上部電極となる
上部電極用超電導体層を形成した多層膜を、ネガレジス
トによるフォトリソグラフィーとイオンミリングによっ
てトンネル接合J[[にパターニングし、さらに前記上
部電極上の前記ネガレジストを除去後、前記上部電極の
一部を除く全面に絶縁層を堆積させ、その後前記上部電
極の前記一部に接触させてコンタクト電極を形成するこ
とを特徴とする第1の製造方法と、前記トンネル接合形
成後、前記ネガレジストを除去せずにフッソを含むガス
プラズマに曝し、露出している部分の表面を改質するこ
とにより絶縁層を形成し、その後前記上部電極上、の前
記ネガレジストを除去し、前記上部電極の一部に接触さ
せコンタクト電極を形成することを特徴とする第2の製
造方法と前記トンネル接合形成後、前記ネガレジストを
除去後、全面に絶縁層を上下両電極より厚く成膜し、そ
の後スピンオングラス法により、平坦化し、エッチバッ
ク法により前記上部電極の一部が露出するまで削った後
に、直接、あるいは02プラズマに曝すか、前記超電導
体の結晶化温度以下の温度で027二−ルした後に、前
記上部電極の前記一部に接触させコンタクト電極を形成
することを特徴第3の製造方法に関するものと、以上述
べた3つの製造方法の各々について、薄膜層を下部電極
形成後、前記下部電極上に物理的堆積法、あるいは化学
的堆積法によって堆積させることを特徴とする製造方法
と、あるいは前記薄膜層が、下部電極形成後、前記下部
電極表面をフッソを含むガスプラズマに曝し、前記下部
電極表面の改質により形成されるフッ化物層よりなるこ
とを特徴とする超電導素子の製造方法に関するものであ
る。
作用 発明者らは、第1の発明である超電導素子の構成におい
て、超電導体からなる下部電極、および上部電極の材料
を、B i−Sr−Ca−Cu−Oxまたは、B 1−
Pb・−S r−Ca−Cu−O、または、 Ln−B
a−Cu−0(Lnは、 Ce1Pr1T bz  L
 uをのぞく原子番号57から70までのランタンイド
元素と、Yのうち少なくとも一つを指す)とし、トンネ
ルバリア層の材料を、CaF2、SrF2、BaF2、
B i F3、P b F2、CaO1SrO1BaO
1Ba○2、あるいはその混合物のうち少なくとも一つ
とする組合せによって、トンネルバリア材料の上下電極
への拡散が少なく、良好なトンネル接合が製造できると
いう作用を見いたした。また、上下電極に前記超電導体
材料を用い、トンネルバリア層としてBi2Ch、Cu
 01CL12ON  あるいはその混合物のうち少な
くとも一つとする組合せにおいて、下部電極上に均一で
、しかもピンホールのないトンネルバリア層を形成する
ことを見いだした。さらに3つの製造方法の発明により
、多層膜よりなるトンネル接合の同一真空中での成膜が
可能となり、トンネル接合界面の汚染を防ぐことができ
ることを、見いだした。
また前記3つの製造方法は、トンネル接合の形状を任意
に形成できることを見いだした。さらにトンネル接合形
成後、フッソを含むガスプラズマによって露出した部分
の表面の改質で絶縁層を形成する製造方法は、位置合わ
せすることなく絶縁層を形成できることを見いだした。
また、スピンオングラス法を用いた、平坦化を用いる製
造方法を用いると、コンタクト電極を平坦化した基体上
に形成でき、高集積化ができることを見いだした。
この際、エッチバック法により露出した上部電極を、0
2プラズマに曝すか、あるいは上下両電極に用いた超電
導体の結晶化温度より低い温度で027二−ルすると、
エツチングによる02欠損を補い、さらに良好なコンタ
クトが得られることを見いだした。特にこの製造方法は
、Ln−Ba−Cu −0(Lnは、Cez  Prt
  Tbs  Luをのぞく原子番号57から70まで
のランタンイド元素と、Yのうち少なくとも一つを指す
)を上下電極の超電導体として用いたときに、より有効
であることを見いだした。またトンネルバリア層となる
薄膜層を物理的堆積法、及び化学的堆積法を用いて形成
するとピンホールのない薄膜層が形成できることを見い
だした。さらにフッソを含むガスプラズマに曝し、下部
電極表面を改質し薄膜層を得る製造方法では、下部電極
表面に均一な膜厚で薄膜層を形成できることを見いだし
た。
実施例 本発明は超電導素子の構成に関する第1の発明と、その
製造方法として第1、第2、第3の3つの発明よりなる
。以下に第1の発明である、超電導素子の実施例を示し
、その後に3つの製造方法について実施例の説明をする
第1図、第2図、第3図は、超電導素子に関する発明の
3つの実施例の断面図を示す。各実施例は後に述べる各
製造方法の実施例にしたがって製造したものであり、ま
ずは超電導素子の構成について述べる。第1図はBi−
Sr−Ca−Cu −0からなる下部電極1、および上
部電極2と、それを隔てるCaOによるトンネルバリア
層3によりトンネル接合を形成し、CaOの絶縁f14
、Bi −3r−Ca−Cu−0のコンタクト電極Sに
より構成した超電導素子の断面図である。第2図はBi
−Pb−Sr−Ca−Cu−0からなる下部電極1、お
よび上部電極2と、それを隔てるCaFaとSrF2の
混合物よりなるトンネルバリア層3によりトンネル接合
を形成し、さらにCaF2とSrF2の混合物よりなる
絶縁層4、Bi−Pb−Sr−Ca−Cu−0のコンタ
クト電極5により構成した超電導素子の断面図である。
第3図はBi −Sr−Ca−Cu−0からなる下部電
極1、および上部電極2と、それを隔てるCaF2とS
rF2の混合物トンネルバリア層3によりトンネル接合
を形成し、CaFaの絶縁Jiff14、Bi−3r−
Ca−Cu−0のコンタクト電極5によりt7i?成し
た超電導素子の断面図を示す。第4図は、第3図の実施
例の液体窒素温度での電流電圧特性を示す。100マイ
クロアンペアの超電導トンネル電流が流れ、またヒステ
リシスを持つトンネル型の超電導素子として動作した。
この特性より、この素子のインピーダンスは125オー
ムと見積られた。なお、他の2つの実施例についても同
様に液体窒素温度においてトンネル型の超電導素子とし
ての特性を示すことを確認した。
次に製造方法の発明について実施例を示す。第5図は第
1の製造方法を示すプロセス図である。
まず、MgO基板を基体2に用いN  rfマグネトロ
ンスパッタリング法によって成膜した厚さ300ナノメ
ータのBi−Sr−Ca−Cu−0を下部電極1とした
。下部電極1を成膜後、トンネルバリア層3となる薄膜
層10を、物理的堆積法の一つであるrfマグネトロン
スパッタリング法により厚さ3ナノメータ堆積させた。
材料はCaOである(a)。次に上部電極2となる上部
電極用超電導体層9として、下部電極1と同様にBi−
3 r−Ca−Cu−0膜をrf?グネトロンスパッタ
リング法により300ナノメータ堆積させた(b)。そ
の後、ネガレジストを用いたフォトリソグラフィーおよ
びイオンミリングによりにより、上部電極用超電導体層
9と薄膜層10をトンネル接合形状にパターニングしく
C)、ネガレジスト7を除去した(d)。次に絶縁層4
として、メタルマスクを用いて上部電極2の上部を覆い
、CaOをrfマグネトロンスパッタリング法により3
00ナノメータ堆積させた(e)。さらに、メタルマス
クを用いコンタクト電極として500ナノメータのB 
i −Sr−Ca−Cu−0をrfマグネトロンスパッ
タリング法により上部電極の一部に接触させて堆積させ
超電導素子を完成させた(f)。この製造方法による超
電導素子は、液体窒素温度において良好な電流電圧特性
を示し、超電導素子として動作することを確認した。ま
た、この特性は再現性よく得られ、得られた特性も安定
であった。
第6図は第2の製造方法の実施例を示すプロセス図であ
る。まず、MgO基板を基体2に用い、rfマグネトロ
ンスパッタリング法によって成膜した厚さ300ナノメ
ータのBi−Pb−Sr−Ca−Cu−0を下部電極1
とした。下部電極1を成膜後、下部電極表面をCFaガ
スプラズマ(13,56MHz1100W)に3分間曝
し、下部電極1の表面にSrとCaの混合ふっ化物層を
薄膜層10として形成した(a)。次に上部電極用超電
導体層9として下部電極1と同様にBi−Pb−Sr−
Ca−Cu−0膜をrfマグネトロンスパッタリング法
により300ナノメータ堆積させた(b)。その後、ネ
ガレジストを用いたフォトリソグラフィーおよびイオン
ミリングによりにより薄膜層10及び上部電極用超電導
体層9をトンネル接合形状にパターニングしくC)、ネ
ガレジストを除去せずに超電導素子全体をCF4ガスブ
ラズ?(13,56MHz、100W)に30分間曝し
、超電導膜の表面にSrとCaの混合ふっ化物層を絶縁
B4として形成した(d)。次にネガレジスト7を除去
後、メタルマスクを用いコンタクト電極5として500
ナノメータのBi−Pb−Sr−Ca−Cu−0をrf
?グネトロンスパッタリング法により堆積させ超電導素
子を完成させた(e)。この製造方法による素子も液体
窒素温度において安定な電流電圧特性を示し、また、再
現性よく超電導素子が製造できた。
第7図は第3の製造方法のの実施例を示すプロセス図で
ある。まず、MgO基板を基体2に用い、rfマグネト
ロンスパッタリング法によって成膜した厚さ300ナノ
メータのBi−Sr−Ca−Cu−0を下部電極1とし
た。下部電極1を成膜後、下部電極表面をCFaガスプ
ラズマ(13,56MHz、  100W)に3分間曝
し、下部電極1の表面にSrとCaの混合ふっ化物層を
薄膜層10として形成した(a)。次に上部電極用超電
導体層9として下部電極1と同様にBi−Sr−Ca−
Cu−0膜をrfマグネトロンスパッタリング法により
300ナノメータ堆積させた(b)。
その後、ネガレジストを用いたフォトリソグラフィーお
よびイオンミリングによりにより薄膜層10及び上部電
極用超電導体B9をトンネル接合形状にパターニングし
くC)、ネガレジスト7を除去し、絶縁層4として1ミ
クロンメータのCaF2を真空蒸着により堆積後、スピ
ンオングラス8をスピンコードし表面を平坦化した(d
)。スピンオングラスとは例えば、化学式RnS i 
(OH)nで表されるようなシラノール化合物をさし、
半導体プロセス技術の基盤の平坦化に用いられるもので
、実施例においては製品名0CD−tYI)e7(東京
応化(株)製)を用いた。次に上部電極表面が現れるま
でイオンミリングによって表面を削った(e)。最後に
、メタルマスクを用い上部電極の一部に接触させコンタ
クト電極として500ナノメータのB i −Sr−C
a−Cu−0をrfマグネトロンスパッタリング法によ
り堆積させ超電導素子を完成させた(f)。この製造方
法による超電導素子も液体窒素温度において良好な電流
電圧特性を示すことを確認した。
なお、本発明の実施例において、上下電極の超電導体と
して、B i−Sr−Ca−Cu−0あるいはBi−P
b−Sr−Ca−Cu−0を用いたが、 Ln−Ba−
Cu−0(Lnは、Ce1Pr1T blL uをのぞ
く原子番号57から70までのランタンイド、元素と、
Yを指す)を用いても、同様に超電導素子が製造できた
。さらにコンタクト電極としてB 1−3r−Ca−C
u−O、あるいはB 1−Pb−Sr−Ca−Cu−0
を用いたが、Au1 Agi  Pt1 A1などの金
属、Pb1 Nbなどの金属超電導体でも同様に超電導
素子が製造でき、他の導電体でも有効なことを確認した
。また、本発明の実施例の中で超電導素子についての実
施例の第1及び、超電導素子の製造方法の第1の実施例
において、トンネルバリア層としてCaOを用いたが、
CaF2、SrF2、BaF2、BiF3、P bF2
、S r OlB aolB aoa、B 1203、
CuO1Cu20あるいはこれらの混合物を用いても同
様に超電導素子が製造できた。さらにこれらトンネルバ
リア層の堆積法として実施例には、物理的堆積法の一つ
であるスパッタリング法を用いたが、他の物理的堆積法
の真空蒸着法、電子ビーム蒸着法、MBE法、レーザー
堆積法、さらには化学的蒸着法のCVD法、MOCVD
法、なども試みた結果、同様にトンネルバリアが形成で
き、超電導素子が製造できることを確認した。
また第3、第4の発明の実施例では、下部電極にB i
 −3r−Ca−Cu−O、あるいはBi−Pb−3r
−Ca、−Cu−0を用いたため、下部電極をCF、ガ
スプラズマに曝すことによりCaF2、S r F2N
  さらにBiF3と、Pbを含む超電導体を用いたと
きにはPbF2の混合物が表面に形成され、トンネルバ
リア層となったが、他のフッソを含むガスである、フロ
ン系ガス、またはAr希釈のFガスによるガスプラズマ
を用いても同様なトンネルバリアが形成できることを確
認した。また、超電導体としてLn−Ba−Cu−0(
Lnは、Ce、Pr、T1〕、Luをのぞく原子番号5
7から70までのランタンイド元素と、Yを指す)を用
いると、B a F 2が表面にJ[で成され、トンネ
ルバリアとなることを確認した。また、第2、第4の発
明において、絶縁層はCa Os  Ca F 2を堆
積させたが、これは他の誘電体、有機物ポリマーでも有
効なことを確認した。なお、下部電極、トンネル・くリ
ア層となる薄膜層、上部電極用超電導体層の積層膜を形
成後、エツチングにより下部電極形状を形成し、素子分
離を行った後に、上部電極を工、、!チングシ、トンネ
ル接合形状を形成してもよいことはいうまでもない。ま
た、下部電極を形成後、下部電極形状をエツチングし、
素子分離を行ったその後、トンネルバリアとなる薄膜層
、上部電極用超電導体を形成し、トンネル接合形]火を
形成してもよいことはいうまでもない。
発明の詳細 な説明したように、第1の発明である超電導素子の構成
および、超電導体からなる下部電極、および上部電極の
材料と、トンネルバリア層の材料の組合せにおいて、+
−ンネルバリア材料の」二重電極への拡散ソ)イなく、
下部電極上に均一で、しかもピンホールのないl・ンネ
ルバリア層を形成できた。さらに第2.第3、第4の発
明の製造方法により、トンネル接合となる多層膜のの同
−r[空中での成膜ができ、トンネル接合界面の汚染を
防ぐこ七ができた。またこれらの製造方法は、トンネル
接合の形状を任意に形成でき、第3の発明である製造方
法を用いると、位置合わせすることなく、絶縁層を形成
できた。さらに第4の発明である製造方法を用いると、
コンタクト電極を平坦化した基体上に形成でき、高集積
化ができることを確認した。この際、エッチバック法に
より露出した上部電極を、02プラズマに曝すか、ある
いは上下両電極に用いた超電導体の結晶化温度より低い
温度て02アニールすると、エツチングによる0 2 
欠+mを補い、さらに良好なコンタクトが得られた。
現在超電導応用のひとつとし、てジョセフソン素rを構
成蟹素とする超電導量子干渉計が実用化されているが、
本発明の超電導素子はジタセフソン素子として動作して
おり、この素子を用いると液体窒素温度で動作する超電
導量子干渉計を構成できる。さらにこの超電導素子は、
低消費電力のスインチング素子とすることができる。こ
れらの点で本発明の、計算機応用、電子機器応用などに
たいする実用的効果は大である。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図は本発明の超電導素子の実施例
の断面図、第4図は第3図の素子の電流電圧特性図、第
5図は超電導素子の第1の製造方法のプロセス図、第6
図は第2の製造方法のプロセス図、第7図は第3の装造
方法のプロセス図である。 111 傘番下部電極、 2争 争俳上部電極、 3争
 e台トンネルベリア層、4命◆・絶縁ffl、5・畳
争コンタクト電極、6番唾φ基体、7φ争・ネガレジス
ト、811ΦCスピンオングラス、9会舎−上部電極用
超電導体層、10・as薄膜層。 代理人の氏名 弁理士 粟野重孝 はかj名第 図 第 図 第 図 第 図 コンタクト電、苓う 、り 第 図 第 図 10簿膜層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)超電導体からなる下部電極、および上部電極と、
    それを隔てるトンネルバリア層からなるトンネル接合と
    、前記上部電極上の一部に接触して形成したコンタクト
    電極と、前記コンタクト電極と前記下部電極間を隔てる
    前記トンネルバリア層より厚い絶縁層とからなることを
    特徴とする超電導素子において、超電導体からなる前記
    上部電極及び前記下部電極の材料が、Bi−Sr−Ca
    −Cu−O、または、Bi−Pb−Sr−Ca−Cu−
    O、または、Ln−Ba−Cu−O(Lnは、Ce、P
    r、Tb、Luをのぞく原子番号57から70までのラ
    ンタノイド元素と、Yのうち少なくとも一つを指す)か
    らなることを特徴とする超電導素子。
  2. (2)トンネルバリア層の材料が、CaF_2、SrF
    _2、BaF_2、BiF_3、PbF_2、CaO、
    SrO、BaO、BaO_2、Bi_2O_3、CuO
    、Cu_2O、のうち少なくとも一つ、あるいはこれら
    の混合物であることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の超電導素子。
  3. (3)超電導体からなる下部電極形成後、トンネルバリ
    ア層となる薄膜層を形成し、その上に上部電極となる上
    部電極用超電導体層を形成した多層膜を、ネガレジスト
    によるフォトリソグラフィーとイオンミリングによって
    トンネル接合形状にパターニングし、さらに前記上部電
    極上の前記ネガレジストを除去後、前記上部電極の一部
    を除く全面に絶縁層を堆積させ、その後前記上部電極の
    前記一部に接触させてコンタクト電極を形成することを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の超電導素子の製
    造方法。
  4. (4)超電導体からなる下部電極形成後、トンネルバリ
    ア層となる薄膜層を形成し、その上に上部電極となる上
    部電極用超電導体層を形成した多層膜を、ネガレジスト
    によるフォトリソグラフィーとイオンミリングによって
    トンネル接合形状にパターニングし、さらに前記ネガレ
    ジストを除去せずにフッソを含むガスプラズマに曝し露
    出した部分の表面を改質することにより得られるフッ化
    物により絶縁層を形成し、その後前記上部電極上の前記
    ネガレジストを除去し、前記上部電極の一部に接触させ
    コンタクト電極を形成することを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の超電導素子の製造方法。
  5. (5)下部電極形成後、トンネルバリア層となる薄膜層
    を形成し、その上に上部電極となる上部電極用超電導体
    層を形成した多層膜を、ネガレジストによるフォトリソ
    グラフィーとイオンミリングによってトンネル接合形状
    にパターニングし、さらに前記ネガレジストを除去後、
    全面に絶縁層を前記上部電極より厚く成膜し、その後ス
    ピンオングラス法により、平坦化し、エッチバック法に
    より前記上部電極の一部が露出するまで削った後に、前
    記上部電極の前記一部に接触させコンタクト電極を形成
    することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の超電
    導素子の製造方法。
  6. (6)トンネルバリア層となる薄膜層を、下部電極形成
    後、前記下部電極上に物理的堆積法、あるいは化学的堆
    積法によって堆積させることを特徴とする特許請求の範
    囲第3、4、5、項記載の超電導素子の製造方法。
  7. (7)トンネルバリア層となる薄膜層が、下部電極形成
    後、前記下部電極表面をフッソを含むガスプラズマに曝
    し、前記下部電極表面の改質により形成されるフッ化物
    よりなることを特徴とする特許請求の範囲第3、4、5
    項記載の超電導素子の製造方法。
  8. (8)エッチバック法により露出した上部電極の一部を
    O_2ガスプラズマに曝すか、あるいは超電導体からな
    る前記上部電極または下部電極の結晶化温度以下の温度
    でO_2アニールした後、前記上部電極の前記一部に接
    触させてコンタクト電極を形成することを特徴とする特
    許請求の範囲第5項記載の超電導素子の製造方法。
JP63240106A 1988-09-26 1988-09-26 超電導素子及びその製造方法 Expired - Fee Related JP2584003B2 (ja)

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