JPH0284073A - インバータの電流制御装置 - Google Patents

インバータの電流制御装置

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JPH0284073A
JPH0284073A JP63234664A JP23466488A JPH0284073A JP H0284073 A JPH0284073 A JP H0284073A JP 63234664 A JP63234664 A JP 63234664A JP 23466488 A JP23466488 A JP 23466488A JP H0284073 A JPH0284073 A JP H0284073A
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勝宏 浅野
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岡田 重信
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岩間 紀男
Yuzuru Tsunehiro
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、交流電動機を駆動するためのパルス幅変調(
PWM)方式のインバータの電流制御装置に係り、特に
電流指令値に対し実際の電流値が定常時においても過渡
時においても精度よく追従するインバータの電流制御装
置に関する。
〔従来の技術〕 交流電動機は、一般に第2図に示すような電圧形インバ
ータ11により駆動される。このインバ−タ11は、ス
イッチング素子であるトランジスタ17a〜22aとダ
イオード17b〜22bとを逆並列接続して構成した電
気弁を直列に接続した3つの直列回路を備えており、各
直列回路の両端は直流電源の正側と負側とに接続されて
いる。
スイッチング素子としてはサイリスタを使用することも
できる。速度制御部1では、モータ15に取り付けられ
た回転速度センサ16により検出された回転速度のつと
指令値ω、4との偏差から電流指令値lu。〜1%を演
算出力する。電流制御部2では速度制御部1から電流指
令値10〜16゜を入力し、また、電流検出器12.1
3.14から電流検出値i。−1wを入力する。そして
、比較器4〜6により電流指令値iu”−iwと電流検
出値iu−九との偏差Δlu〜Δ1゜を求め、その偏差
に基づいて出力電位決定部3で各相の出力電位指令φU
′〜φw。を演算する。
ドライバ7では出力電位指令φU。〜φ6゜と反転器8
〜10により反転された信号下7°〜v″7とに基づい
てトランジスタ17〜22をオン・オフ制御する。この
ようなシステムにおいて電流制御部2は制御性能を左右
する重要な部分であり、従来技術としては瞬時値電流制
御方式、平均値電流制御方式、または、瞬時値電流制御
と平均値電流制御とを併用した方式などが考えられてい
る。
第3図は瞬時値電流制御方式を代表するヒステリシスコ
ンパレータ方式を示す回路図である。この方式では電流
指令値i%との検出値iuとの偏差を比較器4により求
め、その偏差Δiuに基づいてヒステリシスコンパレー
タ23によリトランジスタをオン・オフ制御している。
すなわち、偏差Δiuが正のしきい値を越えて増加した
とき、出力をハイ (High)レベルとし、また偏差
Δiuが負のしきい値を越えて減少したとき、出力をロ
ー(Low)レベルとする出力電位指令を出力する。こ
のような処理はV相、W相についてもそれぞれ独立に行
われる。この方式の場合、時々刻々の電流検出値を監視
し、それに基づいてトランジスタをオン・オフ制御する
ため、応答性に優れている。しかし、スイッチング周波
数f。
が動作状態により大きく変化し、特に低速時に急増する
。そのため、低速時におけるスイッチング周波数f、を
インバータで許容される上限値以下に設定することが必
要となり、全体的にはスイッチング周波数f、がかなり
低い値に抑えられることになる。また騒音も大きく音色
も動作状態により変化し不快感を与える。この原因は次
のように説明できる。インバータにより出力できる電圧
は、U相、V相、W相がそれぞれHighレベルまたは
Lowレベルを選択するときの組合せで決まるため、2
3=8通りの電圧ベクトルで表わさレル。Highレベ
ルを1、Lowレベルを0とし、(u相しベル、V相し
ベル、w相しベル)の順に出力レベルを書き表わすと(
000)、(001)・・・・・ (111)となる。
この2通表現を10進表現に置き換えてその値を添え字
として電圧ベクトルを表現すると第6図のようなベクト
ルvO〜v7となる。ここで、例えば所望の出力電圧V
xが、U相が最大値となるような位相関係であるとする
と、Vxの方向とベクトルV4の方向とが一致するため
ベクトルV4と零ベクトルに相当するvO1V7とを交
互に選択すればよい。
しかし、ヒステリシスコンパレータ方式の場合、各相が
勝手に出力電位を決定するため、ベクトルVO〜V7を
無秩序に選択し、その時間的平均値がVxになるように
制御される。このように8通りの電圧ベクトルが不規則
に選択され、ときには所望の電圧Vxとまったく逆方向
の電圧ベクトル(この場合にはベクトルV3)を選択し
てしまう。
これが、制御精度の低下、騒音の増加をもたらす原因で
ある。
一方、第4図は平均値電流制御方式の基本回路を示した
ものである。この回路は、比較器4、ゲインがKpの増
幅器24、ゲインかに1の増幅器25、積分器26、加
算器27、比較器28、符号判定器29、積分回路30
とコンパレータ31とから成る三角波発生器で構成され
ている。この方式では、次式のように、電流指令値iu
。と電流検出値iuとの偏差Δiuに比例ゲインKpを
掛けた値と、偏差Δiuに積分ゲインに、を掛けそれを
積分した値とを加算して電圧指令値υrを求める。
Δi、=iu  −i、    ・・・(1)そして、
その電圧指令値υU′と三角波etとを比較し、符号判
定器29で比較結果の符号を判定し、υU′≧etのと
き出力電位がHighレベル、υu”<etのとき出力
電位がLowレベルになるよう制御している。このよう
なPWM制御をU相、V相、W相に対してそれぞれ行う
と、インバータの出力電圧の時間的平均値は電圧指令値
υu1〜υ、に一致する。なお、ここで三角波etは、
積分回路30の出力をヒステリシスコンパレータ31に
よりコンパレートシ、その値を反転して積分回路30に
フィードバックすることにより求めている。この方式の
場合、インバータのスイッチングは、電圧指令値υU′
と三角波e。
との交点で決まるため、スイッチング周波数f。
は三角波etの周波数fcに一致し、スイッチング周波
数f3は常に一定に保たれる。そのため、低速から高速
までインバータで許容される上限のスイッチング周波数
で運転でき制御精度が向上する。なお、第4図ではU相
についてのみ示しているがV相、W相についても同一の
回路および三角波etを用いて同様な制御が行われる。
そのため、第5図に示すように、そのとき選択される電
圧ベクトルは、その時点で最適な電圧ベクトルだけに制
限される。このような電圧指令値υU′〜υw。の大小
関係から決まる3〜4種類の電圧ベクトルを、そのとき
の最適な電圧ベクトル群と呼ぶことにする。ちなみに、
第5図において電圧指令値υuIが最大のときの最適な
電圧ベクトル群を調べると、ベクトルV4、VO1V7
となっており逆方向の電圧ベクトルは選択されない。ゆ
えに、この点からも制御精度が向上し、また不快な騒音
が発生することもないことがわかる。ところが、電流検
出領民が電流指令値iu。に追従するためには、上記(
1)式において、Δ1u=0となることが必要である。
このとき電圧指令値υ。
となり、積分器26出力がモータに印加すべき電圧、す
なわち、そのときのモータの速度起電力と一次電圧降下
との和に追従することが必要になる。
しかし、高速回転時には速度起電力が増加し、またその
出力周波数も高くなるため積分器が追従しえなくなり、
その結果、制御精度が悪化する。また、低速時において
もiu*が大きく変化するような過渡状態では、それに
応じて積分器出力が応答できず、そのため制御精度が低
下する。
このため、従来では、上記の瞬時値電流制御と平均値電
流制御とを併用した方式(特開昭60−91897号公
報)が提案されている。この方式は第7図のように表わ
すことができる。ここで、符号24〜31で表わされる
部分、すなわち比例ゲインを得る増幅器24〜コンパレ
ータ31に至るまでの部分は平均値電流制御の部分で機
能は第4図の場合と同様である。他方、ヒステリシスコ
ンパレータ32.33、アンドゲート34、オアゲート
35の部分は瞬時値電流制御に相当する部分である。こ
こで、ヒステリシスコンパレータ32は電流偏差Δi。
と負のしきい値−ΔHとを比較し、偏差Δiuが負のし
きい値を越えて減少した場合には出力をHighレベル
とし、また偏差Δiuが正となった場合に出力をLow
レベルに戻す。この出力はオアゲート35に入力されて
いるためΔiuく−ΔHとなったとき、無条件に出力電
位がHighレベルとなり、Δ戊〉0になるまでその状
態が継続されることになる。またヒステリシスコンパレ
ータ33は、i流iiΔiuと正のしきい値ΔHとを比
較し、Δiuが正のしきい値を越えて増加した場合に出
力をLowレベルとし、また偏差Δiuが負のとなった
場合に出力をHighレベルに戻す。この出力はアンド
ゲート34に入力されているため、Δiu〉△Hとなっ
たとき、無条件に出力電位がLowレベルとなりΔiu
<Qになるまでその状態が継続されることになる。以上
の原理から電流偏差が大きい場合に瞬時値電流制御回路
が作動し電流偏差を減少させ、電流偏差が小さい場合に
は平均値電流制御が作動することになる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来のこの方式では、瞬時値制御から平
均値制御、または、平均値制御から瞬時値制御へ移行す
る際に積分器による過渡現象が発生し、制御精度が悪化
する、という問題がある。
その原因は次のようなことに起因している。積分器出力
は平均値電流制御の原理からモータの速度起電力と一次
電圧降下との合成電圧に追従させる必要がある。この条
件は平均値電流制御をしている際にフィードバックルー
プ中の若干の電流偏差を積分することにより微妙なバラ
ンスで成り立つ。
しかし、瞬時値電流制御回路が作動すると、このバラン
スは崩れ積分器出力は上記合成電圧から大きく崩れるこ
とになる。このような状態で電流偏差が減少しても正常
な平均値電流制御には移行できず過渡的に振動を繰り返
す。その際に電流偏差が増加し瞬時値電流制御回路が作
動すると、また同じことを繰り返すことになる。以上が
過渡現象が発生し制御精度が低下する主要因である。ま
た、この方式は瞬時値電流制御回路が作動したとき、第
5図で示したその時点の最適な電圧ベクトルではなく、
逆方向の電圧ベクトルを選んでしまうことが問題である
。これは、第3図の場合と同様に、瞬時値電流制御が働
いたとき、各相が勝手に出力電位を決定することに起因
している。これも、瞬時値電流制御が作動したとき、制
御精度が悪化する原因になっている。
本発明は、上記従来の問題点を解消するためになされた
もので、平均値電流制御から瞬時値電流制御、または、
瞬時値電流制御から平均値電流制御へ方式が移行する際
の積分演算による不都合な過渡現象の発生を防止して、
インバータの出力電圧と積分値との差を積分演算の入力
にフィードバックすることにより、積分値をモータの速
度起電力と一次電圧降下との合成電圧に追従させ、方式
の切り替わり時点にふいても制御が乱れないインバータ
の電流制御装置を提供することを目的としている。
また、平均値電流制御の低速域における高精度制御特性
ならびに瞬時値電流制御の高応答性といった両方式の特
長を活かし電流偏差に応じて適切に方式の切り替えを行
うこと、瞬時値電流制御時にスイッチング周波数が一定
に保たれること、さらには、常に最適な電圧ベクトルが
選択されることなどに留意し、制御精度が高く、かつ、
応答性が高い電流制御装置を提供することを目的として
いる。
〔発明の説明〕
上記目的を達成するために本発明のインバータの電流制
御装置は、スイッチング素子とダイオードとを逆並列に
接続した電気弁を直列接続した直列回路を備えかつ前記
直列回路の両端を直流電源の正側と負側に接続したイン
バータの出力端子に流れる電流を制御するインバータの
電流制御装置において、出力電流指令値を演算する電流
指令値演算手段と、前記出力端子に流れる実際の電流値
を検出する電流値検出手段と、出力電流指令値と実際の
電流値との差で表わされる電流偏差を演算する偏差演算
手段と、各相の出力電位に基づいて出力相電圧を演算す
る相電圧演算手段と、前記電流偏差と所定のしきい値と
を比較することにより第1の出力電位指令を演算する瞬
時値電流制御手段と、前記電流偏差に基づいて比例積分
動作を行うための比例積分値を演算し該比例積分値と三
角波とを比較することにより第2の出力電位指令を演算
すると共に、積分動作の積分値と前記出力相電圧との差
を積分値演算の入力へフィードバックして積分値を補正
する平均値電流制御手段と、前記瞬時値電流制御手段に
より演算された第1の出力電位指令と前記平均値電流制
御手段により演算された第2の出力電位指令とに基づい
て実際の出力電位指令を決定する出力電位指令決定手段
と、を設けたことを特徴とする。
本発明は、上記構成により、インバータの出力電流を所
定の電流指令値に追従させる際、電流指令値と電流検出
値との差で表わされる電流偏差を求め、その電流偏差と
所定のしきい値とを比較しその比較結果から第1の出力
電位指令を求め、また、前記電流偏差に基づいて比例積
分動作(PI動作)を行うための比例積分値を演算しこ
の比例積分値と三角波とを比較することにより第2の出
力電位指令を求め、第1の出力電位指令と第2の出力電
位指令とに基づいて実際の出力電位指令を決定する。そ
して、各相の出力電位指令から出力相電圧を求め、積分
動作を行うための積分値と前記出力相電圧との差を積分
演算の入力にフィードバックすることにより積分値を補
正する。これによって、インバータの出力電圧をモータ
の速度起電力と一次電圧降下との合成値、すなわち、イ
ンバータの出力端子に流れる電流が電流指令値通りに流
れているときのモータ端子電圧に追従させることができ
る。
以上の基本原理を、第1図に示す基本概念図に基づいて
更に説明する。電流指令値演算手段40では、インバー
タから流れるべき出力相電流の指令値を演算出力する。
電流検出手段41では、インバータから実際に流れてい
る出力相電流を検出する。偏差演算手段42では電流指
令値と電流検出値とを比較しその電流偏差を求める。相
電圧演算手段46では、各相の出力電位から中性点電位
求め出力電位と中性点電位との差、すなわち、出力相電
圧を演算する。平均値電流制御手段43では、電流偏差
に基づいて比例積分動作を行うための比例積分値を演算
し、この比例積分値と三角波とを比較することにより第
2の出力電位指令を演算する。また、同時に積分動作の
積分値と前記出力相電圧との差を積分演算の入力へフィ
ードバックして積分値を補正する。これにより、瞬時値
電流制御手段44による制御が作動している状態であっ
ても、積分制御における積分値は、出力相電圧に追従す
ることになる。なお、この場合、瞬時値電流制御により
略電流指令値通りの電流が流れているので、結果として
、積分値はモータの速度起電力と一次電圧降下との合成
電圧に追従することになる。瞬時値電流制御手段44で
は、電流偏差と所定のしきい値と比較することにより第
1の出力電位指令を演算する。出力電位指令決定手段4
5では、瞬時値電流制御手段44により演算された第1
の出力電位指令と平均値電流制御手段43により演算さ
れた第2の出力電位指令とに基づいて実際の出力電位指
令を決定する。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、瞬時値電流制御手
段が作動している状態であっても積分値が常にモータの
速度起電力と一次電圧降下との和に追従している、すな
わち、平均値電流制御手段はいつでも作動できるスタン
バイ状態にあるため、平均値電流制御と瞬時値電流制御
との間で制御モードを切り換える際に、積分演算による
不都合な過渡現象が発生ずることはなく、スムーズなモ
ードの移行が可能となる。その結果、低速時においては
、平均値電流制御を作動させ、平均値電流制御の特長で
ある高い電流制御精度を実現でき、他方、高速域では、
応答性の高い瞬時値電流制御を作動させることにより応
答遅れを防ぐことができ、ひいては制御精度を向上する
ことができ、また、指令値が急激に変化するような過渡
状態においても、応答性の高い瞬時値電流制御が作動す
るため高い制御精度が得られる、という効果が得られる
〔他の発明の説明〕
本発明のインバータの電流制御装置は、出力電位の決定
方式の違いにより、以下のような他の発明になりうる。
請求項2に記載の第2発明は、前記瞬時値電流制御手段
を、電流偏差とあらかじめ設定した正および負のしきい
値とを比較する比較手段と、電流偏差が正のしきい値よ
り大きいときに出力電位をハイレベルにしかつ電流偏差
が負のしきい値より小さいときに出力電位をローレベル
にすると共に、電流偏差が正のしきい値と負のしきい値
との間にあるときは出力電位を変更しないようにする第
1の電位指令を出力する第1の指令出力手段とより構成
し、前記平均値電流制御手段を、前記電流偏差に基づい
て比例積分動作を行うための比例積分値を演算するため
の比例積分動作手段と、前記比例積分値と三角波とを比
較する比較手段と、積分動作の積分値と前記出力相電圧
との差を積分値演算の入力へフィードバックして積分値
を補正する補正手段と、前記比例積分値が三角波より大
きくなる時点のみで出力電位をハイレベルにしかつ比例
積分値が三角波より小さくなる時点のみで出力電位をロ
ーレベルにする第2の出力電位指令を出力する第2の指
令出力手段と、より構成することを特徴とする。
第2発明では、瞬時値電流制御手段において、電流偏差
とあらかじめ設定しておいた正と負のしきい値とを比較
し、電流偏差が正のしきい値より大きいときにハイレベ
ルの出力電位が得られるように第1の出力電位指令をH
ighにセットし、電流偏差が負のしきい値より小さい
ときにローレベルの出力電位が得られるように第1の出
力電位指令をLowにセットする。また、電流偏差が、
正のしきい値と負のしきい値の間にあるときは、出力電
位が変更しないようにする。一方、平均値電流制御手段
においては、電流偏差に基づいて比例積分値を演算し、
この比例積分値と三角波とを比較し、比例積分値が三角
波より大きくなる切り替わり時点においてのみ第2の出
力電位指令をHlghにセットし、電圧指令が三角波よ
り小さくなる切り替わり時点においてのみ第2の出力電
位指令をLowにセットする。このとき、平均値電流制
御手段における積分値は、この積分値と出力相電圧との
差を積分値演算の入力へフィードバックすることにより
補正される。
これにより、電流偏差が増加し正または負のしきい値を
越えるようなときのみ第1の出力電位指令が出力され、
電流誤差が小さい場合には、第2の出力電位指令により
出力電位が制御される。
上述の構成より成る第2発明においては、平均値電流制
御だけでは応答遅れにより電流偏差が増加する高速域ま
たは指令値が急激に変化するような過渡状態において、
応答性の高い瞬時値電流制御が作動し応答遅れの少ない
高精度電流制御が実現できる。一方、低速時においては
平均値電流制御が作動し、平均値電流制御の特長である
高い電流制御精度が実現できる。なお、その際に、本発
明の基本的な機能として、積分制御の積分値を常にモー
タの速度起電力と一次電圧降下との和に追従させること
ができるので、平均値電流制御と瞬時値電流制御との間
を制御モードが移行するとき、積分演算による不都合な
過渡現象が発生することはなく、スムーズな運転が可能
となる。
請求項3に記載の第3発明は、前記瞬時値電流制御手段
を、設定値とモータ回転速度に比例ゲインを乗算した値
とを加算することにより正のしきい値を求める手段と、
正のしきい値を反転することにより負のしきい値を求め
る手段と、電流偏差と正および負のしきい値とを比較す
る手段と、電流偏差が正のしきい値より大きいときに出
力電位をハイレベルにしかつ電流偏差が負のしきい値よ
り小さいときに出力電位をローレベルにすると共に、電
流偏差が正のしきい値と負のしきい値との間にあるとき
は出力電位を変更しないようにする第1の出力電位指令
を出力する第1の指令出力手段と、から構成したことを
特徴とする。
第3発明では、瞬時値電流制御手段において、所定の設
定値とモータ回転速度に比例ゲインを掛けた値とを加算
することにより正のしきい値を求め、また正のしきい値
を反転することにより負のしきい値を求める。そして、
電流偏差と正および負のしきい値とを比較し、電流偏差
が正のしきい値より大きいときに出力電位をハイレベル
にし、電流偏差が負のしきい値より小さいときに出力電
位をローレベルにする第1の出力電位指令を出力する。
また、電流偏差が、正のしきい値と負のしきい値の間に
あるときは、出力電位が変化しないように第1の出力電
位指令を出力する。
一般に、電流制御で許容される電流誤差はモータ回転速
度に応じて増加する。これに対し、本発明の瞬時値電流
制御におけるしきい値も、モータ回転速度に対応して増
加する。すなわち、動作点に応じて、しきい値が常に適
正値に設定されることになる。
上述の構成より成る第3発明においては、モータ回転速
度に対応して、瞬時値電流制御におけるしきい値が常に
適正値に設定されるので、どの速度においてもわずかな
電流偏差の増加に対し応答性の高い瞬時値電流制御が作
動し応答遅れの少ない高精度電流制御が実現できる。な
お、この場合も第2発明と同様に、本発明の基本的な機
能として積分制御の積分値を常にモータの速度起電力と
一次電圧降下との和に追従させているので、平均値電流
制御と瞬時値電流制御との間を制御モードが移行すると
き、積分演算による不都合な過渡現象が発生することは
なく、スムーズな運転が可能となる。
請求項4に記載の第4発明は、前記出力電位指令決定手
段を、瞬時値電流制御手段により演算された第1の出力
電位指令と平均値電流制御手段により演算された第2の
出力電位指令との内の最新の出力電位指令に基づいて実
際の出力電位指令を決定する手段と、瞬時値電流制御手
段により演算された第1の出力電位指令と平均値電流制
御手段により演算された第2の出力電位指令とが同時に
相反する指令を出力している場合には瞬時値電流制御手
段による第1の出力電位指令を優先する手段と、により
構成したことを特徴とする。
第4発明では、出力電位指令決定手段において、瞬時値
電流制御手段により演算された第1の出力電位指令と平
均値電流制御手段により演算された第2の出力電位指令
の内、一番新しく設定された出力電位指令に基づいて、
実際の出力電位指令を決定する。瞬時値電流制御手段に
より演算された第1の出力電位指令と平均値電流制御手
段により演算された第2の出力電位指令とが同時に相反
する指令を出してる場合には、瞬時値電流制御手段によ
る第1の出力電位指令を優先する。
これにより、第1の出力電位指令と第2の出力電位指令
が混在して出力されている状態であっても最新の情報に
基づいて出力電位が決定される。
上述の構成より成る第4発明においては、瞬時値電流制
御手段による指令と平均値電流制御手段による指令とが
お互いに干渉することはな(、電流偏差が大きいときに
は瞬時値電流制御を作動させ電流偏差が小さいときには
平均値電流制御を作動させるといった切り換えを高速に
実現できる。
そのため、応答性の高い瞬時値電流制御と電流制御精度
の高い平均値電流制御とを適切に使い分けることができ
る。なあ、この場合も、積分制御の積分値を常にモータ
の速度起電力と一次電圧降下との和に追従させているの
で、本発明の基本的な作用効果が損なわれることはない
請求項5に記載の第5発明は、前記出力電位指令決定手
段を、平均値電流制御手段で用いる三角波が減少してい
る期間については瞬時値電流制御手段により演算された
第1の出力電位指令と平均値電流制御手段により演算さ
れた第2の出力電位指令との内出力電位をハイレベルに
する指令のみ許可する手段と、平均値電流制御手段で用
いる三角波が増加している期間については瞬時値電流制
御手段により演算された第1の出力電位指令と平均値電
流制御手段により演算された第2の出力電位指令との内
出力電位をローレベルにする指令のみ許可する手段と、
許可された指令の内の最新の出力電位指令に基づいて実
際の出力電位指令を決定する手段と、により構成したこ
とを特徴とする。
第5の他の発明では、出力電位指令決定手段において、
平均値電流制御手段で用いる三角波が減少している期間
については、瞬時値電流制御手段により演算された第1
の出力電位指令と平均値電流制御手段により演算された
第2の出力電位指令との内、出力電位をハイレベルにす
る指令のみ許可する。また、平均値電流制御手段で用い
る三角波が増加している期間については、瞬時値電流制
御手段により演算された第1の出力電位指令と平均値電
流制御手段により演算された第2.0出力型位指令との
内、出力電位をローレベルにする指令のみ許可する。そ
して、許可された指令の内、−番新しい出力電位指令を
実際の出力電位指令とする。
以上のように、第5発明では、三角波が減少している期
間については出力電位をHighにする指令のみを許可
し、また、三角波が増加している期間については出力電
位をLOWにする指令のみ許可するので、瞬時値電流制
御が作動してもインバータのスイッチング周波数が三角
波の周波数に一致する。
上述の構成より成る第5発明においては、インバータの
スイッチング周波数が三角波の周波数に一致するため、
スイッチング周波数をインバータで許容される上限値に
固定することが可能となる。
ゆえに、電流リップルが減少し、電流制御精度が向上す
る。なお、この場合も、積分制御の積分値を常にモータ
の速度起電力と一次電圧降下との和に追従させているの
で、本発明の基本的な作用効果が損なわれることはない
請求項6に記載の第6発明は、平均値電流制御手段で演
算された比例積分値より得られる電圧指令の他の相との
大小関係を求める手段と、瞬時値電流制御手段により演
算された第1の出力電位指令と平均値電流制御手段によ
り演算された第2の出力電位指令と前記電圧指令の大小
関係とに基づいて決定した最新の出力電位指令が第2の
出力電位指令の場合には、該第2の出力電位指令を実際
の出力電位指令とし、最新の出力電位指令が第1の出力
電位指令の場合には、電圧指令の大小関係から決まる電
圧ベクトル群の中から第1の出力電位指令に対応する電
圧ベクトルに一番近いベクトルを選択し、選択したベク
トルに基づいて実際の出力電位指令を決定する手段と、
により構成することを特徴とする。
第6発明では、出力電位指令決定手段において、平均値
電流制御手段において演算された、電流偏差に基づいて
比例積分動作を行うための比例積分値より得られた電圧
指令の他の相の電圧指令との大小関係を求め、瞬時値電
流制御手段により演算された第1の出力電位指令と平均
値電流制御手段により演算された第2の出力電位指令と
前記電圧指令の大小関係とに基づいて決定された最新の
出力電位指令が第2の出力電位指令の場合にはこの第2
の出力電位指令を実際の出力電位指令とし、決定された
最新の出力電位指令がN1の出力電位指令の場合には、
電圧指令の大小関係から決まる電圧ベクトル群の中から
、第1の出力電位指令に対応する電圧ベクトルに一番近
いベクトルを選択し、選択したベクトルにより実際の出
力電位指令を決定する。
これにより、瞬時値電流制御手段が作動しても無秩序に
電圧ベクトルを選択することはなくなり、その時点の電
圧指令から決まる最適な電圧ベクトル群だけに制限され
る。
上述の構成より成る第6発明においては、瞬時値電流制
御手段が作動しても常に最適な電圧ベクトルの中から電
流偏差を減少させる電圧ベクトルだけを選択するので、
インバータのスイッチング周波数が増加することもなく
、また制御精度も向上する。なお、この場合も、積分制
御の積分値を常にモータの速度起電力と一次電圧降下と
の和に追従させているので、本発明の基本的な作用効果
が損なわれることはない。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
第1実施例 第8図は、本発明の第2発明方よび第4発明より成る第
1の実施例のインバータの電流制御装置を示すもので、
説明を簡単にするために1相分についてのみ示している
が他の相についても同様である。電流指令値演算手段お
よび電流検出手段については、第1図における電流指令
値演算手段40ちよび電流検出手段41と同じであるの
で図から省いている。加算器53は電流指令値演算手段
から電流指令値iuIを入力し、また、電流検出手段か
ら電流検出値iuを入力して電流側差ΔIu  (”I
u    Iu)を求める。コンパレータ56は加算器
53からの電流偏差Δiuと、しきい値設定回路54か
ら出力される正のしきい値とを比較し、Δ氏≧(しきい
値)のときHigh(ハイ)レベル、Δiu< (Lき
い値)のときLOW(ロー)レベルとなる信号を出力す
る。コンパレータ57は前記電流偏差6氏と、しきい値
設定回路54から出力された正のしきい値を反転器55
により反転した負のしきい値とを比較し、Δiu≧(し
きい値)のときLowレベル、△+u<(Lきい値)の
ときHighレベルとなる信号を出力する。ここで、コ
ンパレータ56の出力がHighレベルの状態は第1の
出力電位指令がHighレベル(出力電位をHighレ
ベルにする指令)であることに相当し、コンパレータ5
7の出力がHighレベルの状態は第1の出力電位指令
がLOWレベル(出力電位をLOWレベルにする指令)
であることに相当する。以上のしきい値設定回路54、
反転器55、コンパレータ56.57はU相の瞬時値電
流制御手段に相当する。
一方、比例ゲインKpを与える増幅器61では前記電流
偏差Δiuにゲインに、を掛けることにより比例制御を
行うようにしている。他方、積分ゲインに+を与える増
幅器62では前記電流偏差Δ18にゲインに、を掛け、
その結果を加算器63を経て積分器64で積分すること
により積分制御を行うようにしている。比例演算した結
果と積分演算した結果は、加算器66で加算され、電圧
指令値υU。が得られる。そして、加算器67で電圧指
令値υU′から三角波e、を減算し、その結果を符号判
定器68により符号判定することにより第2の出力電位
指令を求めている。立ち上がり検出器70では、第2の
出力電位指令の立ち上がりを検出し、その立ち上がり時
点で短いHighレベルのパルスを出力する。また、立
ち下がり検出器71では、第2の出力電位指令の立ち下
がりを検出し、その立ち下がり時点で短いHighレベ
ルのパルスを出力する。なお、三角波e、は、積分器7
5の出力をヒステリシスコンパレータ76によりコンパ
レートしその値を反転して積分器75にフィードバック
することにより求めている。
以上の増幅器61.62、積分器64、加算器66.6
7、符号判定器68、検出器70.71は、平均値電流
制御手段の一部を構成する。
オアゲート58の入力端にはコンパレータ56および立
ち上がり検出器70の出力端が接続されており、コンパ
レーク56からの第1の出力電位指令の内、出力電位を
Highレベルにする指令を、また立ち上がり検出器7
0からの第2の出力電位指令の内、出力電位をHigh
レベルにする指令を入力し、それらをOR論理演算する
ことにより実際の出力電位をHighレベルにする出力
電位指令を得る。そして、オアゲート58はこの信号を
フリップフロップ(F、  F、 )のセット端子に入
力する。一方、オアゲート59では、コンパレータ57
からの第1の出力電位指令の内、出力電位をl、owレ
ベルにする指令を、また立ち下がり検出器71から第2
の出力電位指令の内、出力電位をLOWレベルにする指
令を入力し、それらをOR論理演算することにより実際
の出力電位をLowレベルにする出力電位指令を得る。
そして、オアゲート59はこの信号をフリップフロップ
(F、 F、 ) 60のリセット端子Rに入力する。
以上のオアゲート58.59、F、  F、  60は
出力電位指令決定手段に相当する。以上の結果、F。
F、60の出力である実際の出力電位指令は最新の情報
に基づいて設定されることになる。
加算器72では、各相のフリップフロップで得られたU
相、V相、W相の実際の出力電位指令を加算し、その結
果を乗算器73で1/3倍することにより中性点電位を
得る。加算器74では、F。
F、60の出力電位指令から前記中性点電位を減算する
ことにより出力相電圧を求める。そして、加算器69に
より出力相電圧と積分器64出力との差を求め、その差
に増幅器65でゲインKvを掛けたのち加算器63を介
して積分器64の入力にフィードバックする。
次に、第1の実施例の動作について説明する。
電流指令値lu′と電流検出値iuから加算器53によ
り電流偏差Δiuを求め、コンパレータ56.57にお
いて所定のしきい値と比較することによりΔluが許容
値内に収まっているかどうか判断する。ここで、電流偏
差Δiuが許容値を越えている場合には出力電位を変更
するように第1の出力電位指令を出力する。上記は瞬時
値電流制御に関する部分である。
一方、前記電流偏差Δ戊に比例ゲインKpを掛け、また
、前記電流偏差Δiuに積分ゲインに+を掛けて積分し
、それらを加算することによりPI制御を行う。PI制
御により得られた電圧指令値υ1′は三角波etと比較
されその大小関係から第2の出力電位が求められる。上
記は平均値電流制御に相当している。
以上のようにして得られた第1の電位指令と第2の電位
指令とは、オアゲート58.59によりOR論理をとり
、それらの情報の中から最新の情報に基づいて実際の出
力電位φ工を得るための出力電位指令を決定する。これ
らの演算は、V相、W相に対しても同様に行い、各相の
出力電位φ。、φ9、φ1を得るための出力電位指令を
得る。ここで、積分器64の出力は、瞬時値電流制御が
作動した場合にも常に速度起電力と一次電圧降下との和
に追従させることが制御精度を向上させる上で重要であ
る。そこで、出力電位φ。、φ7、φ1から加算器72
で中性点電位φ7を求、め、出力電位と中性電位との差
から出力相電圧υ8を求める。そして、出力相電圧υ4
と積分器出力との差を求め、その結果を積分器入力にフ
ィードパ・7りして積分値を補正している。
以上から判るように、第1の実施例では、電流偏差が増
加し正または負のしきい値を越えるようなときのみ第1
の出力電位指令によっ°〔制御され、電流偏差が小さい
場合には第1の出力電位指令によっては出力電位が変更
されないため、第20出力電位指令により出力電位が制
御される。また、第1の出力電位指令と第2の出力電位
指令が混在して出力されている状態であっても最新の情
報に基づいて出力電位が決定される。そのため、瞬時値
電流制御による指令と平均値電流制御による指令がお互
いに干渉することなく、電流偏差が大きいときには瞬時
値電流制御が作動し、電流偏差が小さいときはに平均値
電流制御が作動する。その結果、平均値電流制御だけで
は応答遅れにより偏差が増加する高速域または指令値が
急激に変化するような過渡状態において、応答性の高い
瞬時値電流制御が作動し応答遅れの少ない高精度電流制
御が実現できる。一方、低速時においては平均値電流制
御が作動し、平均値電流制御の特長である高い電流制御
精度が実現できる。なお、その際に、本発明の基本的な
機能として、積分制御の積分器出力を常にモータの速度
起電力と一次電圧降下との和に追従させているので、平
均値電流制御と瞬時値電流制御との間を制御モードが移
行するとき、積分器による不都合な過渡現象が発生する
ことなく、スムーズな運転が可能となる。
第2実施例 第9図は、本発明の第3発明および第4発明より成る第
2の実施例のインバータの電流制御装置を示すもので、
説明を簡単にするために1相分についてのみ示している
。電流指令値演算手段、電流検出手段については、第1
図における電流指令値演算手段40、電流検出手段41
と同じであるので図から省いている。また第8図におけ
る第1の実施例と同様な部分(加算器53〜ヒステリシ
スコンパレータ76)については、第8図と同じ記号ま
たは番号を付して、説明は省略する。
本実施例は、しきい値設定器を、回転速度センサ(第2
図)に接続された増幅器80と、オフセット設定値82
と、加算器81とで構成したものであり、第9図におい
て、加算器81はモータ回転速度ω、に増幅器80でゲ
インに、を掛けた値とオフセット設定値82からの設定
値とを加算することにより正のしきい値を求めている。
また、負のしきい値については、第1実施例と同様に反
転器55により正のしきい値を反転することにより求め
ている。そして、これらのしきい値と電流偏差とをコン
パレータ56.57で比較することにより第1の出力電
位指令を求めている。オアゲート58.59、F、F、
60については、第1の実施例と同様に第1の出力電位
指令と第2の出力電位指令の内、最新の情報に基づいて
出力電位を決定している。
上記の構成から判るように、第2の実施例では、瞬時値
電流制御におけるしきい値を、モータ回転速度ω、に対
応して増加し、電流偏差の許容範囲をモータ回転速度の
増加に伴って広げている。−般に、電流制御で許容され
る電流誤差はモータ回転速度に応じて増加する。ゆえに
、動作点に応じて、しきい値が常に適正値に設定される
ことになる。また、第1の出力電位指令と第2の出力電
位指令が混在して出力されている状態であっても最新の
情報に基づいて出力電位が決定される。
上述のように第2の実施例においては、モータ回転速度
に対応して、瞬時値電流制御にふけるしきい値が常に適
正値に設定されるので、どの速度においてもわずかな電
流偏差の増加に対し応答性の高い瞬時値電流制御が作動
し応答遅れの少ない高精度電流制御が実現できる。また
、瞬時値電流制御による指令と平均値電流制御による指
令とがお互いに干渉することもない。したがって、電流
偏差が大きいときには応答性の高い瞬時値電流制御を、
また、電流偏差が小さいときには、制御精度の高い平均
値電流制御を適切に使い分けることができる。なお、そ
の際に、本発明の基本的な機能として、積分制御の積分
器出力を常にモータの速度起電力と一次電圧降下との和
に追従させているので、平均値電流制御と瞬時値電流制
御との間を制御モードが移行するとき、積分器による不
都合な過渡現象が発生することはなく、スムーズな運転
が可能となる。
第3実施例 第10図は、本発明の第3発明および第5発明より成る
第3の実施例のインバータの電流制御装置を示すもので
、説明を簡単にするために1相分についてのみ示してい
る。電流指令値演算手段、電流検出手段については、第
1図における電流指令値演算手段40、電流検出手段4
1と同じであるので図から省いている。また、第8図に
おける第1の実施例と同様な部分(加算器53〜ヒステ
リシスコンパレータ76)と、第9図における第2の実
施例と同様な部会(ゲイン80〜オフセット設定回路8
2)については、同じ記号または番号を付して、説明は
省く。
本実施例は、第9図に示した第2実施例の回路に、反転
器90およびアンドゲート91.92を設けものである
。第10図において、オアゲート58では、コンパレー
タ56からの第1の出力電位指令の内、出力電位をHi
ghレベルにする指令を、また立ち上がり検出器70か
らの第2の出力電位指令の内、出力電位をHighレベ
ルにする信号を入力し、それらをOR論理演算すること
により出力電位をHighレベルにする信号を得る。ア
ンドゲート91では、オアゲート58からの出力電位を
Highレベルにする信号を、またヒステリシスコンパ
レータ76の出力を反転器90により反転した信号を入
力し、AND論理演算する。そして、この信号をフリッ
プフロップ(FF、)60のセット端子Sに入力する。
一方、オアゲート59では、コンパレータ57から第1
の出力電位指令の内、出力電位をLowレベルにする指
令を、また立ち下がり検出器71から第2の出力電位指
令の内、出力電位をLowレベルにする指令を入力し、
それらをOR論理演算することにより出力電位をLOW
にする信号を得る。アンドゲート92では、オアゲート
59からの出力電位をLowレベルにする信号と、ヒス
テリシスコンパレータ76の出力を入力し、AND論理
演算する。そして、この信号をフリップフロップ(F。
F、)60のリセット端子Rに入力する。その結果、F
、F、の出力である実際の出力電位指令は最新の情報に
基づいて設定される。
以上の構成においては、ヒステリシスコンパレータ76
の出力は三角波が減少している期間についてはLowレ
ベルになり、三角波が増加している期間についてはHi
ghレベルになる。したがって、三角波が減少している
期間については、瞬時値電流制御により演算された第1
の出力電位指令と平均値電流制御により演算された第2
の出力電位指令の内、出力電位をHighレベルにする
指令のみ出力することを許可でき、また、三角波が増加
している期間については、瞬時値電流制御により演算さ
れた第1の出力電位指令と平均値電流制御により演算さ
れた第2の出力電位指令の内、出力電位をLowレベル
にする指令のみ出力することを許可できる。その結果、
瞬時値電流制御が作動してもインバータのスイッチング
周波数を三角波の周波数に一致することになる。
ゆえに、第3の実施例では、スイッチング周波数をイン
バータで許容される上限値に固定することが可能となる
。この結果として、電流リップルが減少し電流制御精度
が向上する。また、第2の実施例と同様に、瞬時値電流
制御におけるしきい値を速度に応じて増加させるため、
どの速度においても電流偏差のわずかな増加に対し応答
性の高い瞬時値電流制御が作動し応答遅れの少ない高精
度電流制御が実現できる。
また、瞬時値電流制御による指令と平均値電流制御によ
る指令とがお互いに干渉することもない。
したがって、電流偏差が大きいときには応答性の高い瞬
時値電流制御を、また、電流偏差が小さいときには、制
御精度の高い平均値電流制御を適切に使い分けることが
できる。なお、その際に、本発明の基本的な機能として
、積分制御の積分器出力を常にモータの速度起電力と一
次電圧降下との和に追従させているので、平均値電流制
御と瞬時値電流制御との間を制御モードが移行するとき
、積分器による不都合な過渡現象が発生することはなく
、スムーズな運転が可能となる。
第4実施例 第11図は、本発明の第2発明および第6発明より成る
第4の実施例のインバータの電流制御装置を示すもので
、説明を簡単にするために主として1相分についてのみ
示している。電流指令値演算手段、電流検出手段につい
ては、第1図における電流指令値演算手段40、電流検
出手段41と同じであるので図から省いている。また、
第8図における第1の実施例と同様な部分(加算器53
〜ヒステリシスコンパレータ76)については、同じ記
号または番号を付して説明は省く。
第11図において、コンパレータ100は、U相におけ
るPI制御演算の結果(比例積分値)である電圧指令値
υU  (加算器66の出力)とV相の電圧指令値υ、
゛とを入力し、それらを比較することによりその大小関
係を求める。コンパレータ101は、■相の電圧指令値
υv1とW相の電圧指令値(/wIとを入力し、それら
を比較することによりその大小関係を求める。コンパレ
ータ102は、W相の電圧指令値υ、1とU相の電圧゛
指令値υuIとを入力し、それらを比較することにより
その大小関係を求める。ラッチ103は、コンパレータ
56.57からU相の第1の出力電位指令を入力し、立
ち上がり検出器70、立ち下がり検出器71からU相の
第2の出力電位指令を入力する。また、V相、W相につ
いても同様に、各相の第1の出力電位指令と第2の出力
電位指令とを入力する。さらに、コンパレータ100.
101.102からは電圧指令の大小関係を示す信号を
入力する。そして、これらの信号を発振器108に同期
して記憶しROM104に出力する。
ROM104では、第1の出力電位指令と、第2の出力
電位指令と、電圧指令の大小関係とに基づいてJK−F
、F、105.106.107のJK倍信号演算する。
このJK−F、F、105.106.107は実際の出
力電位指令を出力している。演算方法としては、入力に
対するすべての状態を想定しそれらに対するJK倍信号
オフラインで求めROM104に書き込んでおく。そし
て、オンラインでは、その情報を読み出すことにより実
行する。演算アルゴリズムについては、第5の他の発明
に基づいて行う。すなわち、一番新しく決定された出力
電位指令が第2の出力電位指令の場合には、この第2の
出力電位指令が実際の出力電位指令となるようなJK倍
信号出力するようにする。一方、一番新しく決定された
出力電位指令が第1の出力電位指令の場合には、電圧指
令の大小関係から決まる第6図のような電圧ベクトル群
の中から、第1の出力電位指令に対応する電圧ベクトル
に一番近いベクトルを選択し、選択された電圧ベクトル
に対応したJK倍信号出力するようにする。
上述の構成より成る第4の実施例においては、瞬時値電
流制御が作動しても無秩序に電圧ベクトルを選択するこ
とはなくなり、その時点の電圧指令から決まる最適な電
圧ベクトル群だけに制限される。そのため、瞬時値電流
制御が作動しても常に最適な電圧ベクトル群の中から電
流偏差を減少させる電圧ベクトルだけを選択することに
なる。
その結果、インバータのスイッチング周波数が増加する
こともなくなり、また制御精度も向上する。
また、瞬時値電流制御による指令と平均値電流制御によ
る指令とがふ互いに干渉することもない。
そのため、電流偏差が大きいときには応答性の高い瞬時
値電流制御を、また、電流偏差が小さいときには、制御
精度の高い平均値電流制御を適切に使い分けることがで
きる。なお、その際に、本発明の基本的な機能として、
積分制御の積分器出力を常にモータの速度起電力と、−
吹型圧降下との和に追従させているので、平均値電流制
御と瞬時値電流制御との間を制御モードが移行するとき
、積分器による不都合な過渡現象が発生することはなく
、スムーズな運転が可能となる。
以上のように、第1から第4までの実施例は理解が簡単
なアナログ回路またはロジック回路で構成したが、実際
には、コンピュータによるソフトウェアにより実現する
こともできる。また、第2から第6発明の組合せについ
ても、実施例以外の組合せが有り得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のインバータの電流制御装置のブロック
図、第2図はインバータの電流制御装置の回路構成図、
第3図は従来の瞬時値電流制御の回路構成図、第4図は
従来の平均値電流制御の回路構成図、第5図は平均値電
流制御において電圧指令と三角波とそのとき選択される
電圧ベクトルの関係図、第6図は電圧ベクトルの説明図
、第7図は瞬時値制御と平均値制御を併用したときのイ
ンバータの電流制御装置の回路構成図、第8図は本発明
の第1実施例に係るインバータの電流制御装置の回路構
成図、第9図は本発明の第2実施例に係るインバータの
電流制御装置の回路構成図、第10図は本発明の第3実
施例に係るインバータの電流制御装置の回路構成図、第
11図は本発明の第4実施例に係るインバータの電流制
御装置の回路構成図である。 40・・・電流指令値演算手段、 41・・・電流検出手段、 43・・・平均値電流制御手段、 44・・・瞬時値電流制御手段、 46・・・相電圧演算手段。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)スイッチング素子とダイオードとを逆並列に接続
    した電気弁を直列接続した直列回路を備えかつ前記直列
    回路の両端を直流電源の正側と負側に接続したインバー
    タの出力端子に流れる電流を制御するインバータの電流
    制御装置において、出力電流指令値を演算する電流指令
    値演算手段と、 前記出力端子に流れる実際の電流値を検出する電流値検
    出手段と、 出力電流指令値と実際の電流値との差で表わされる電流
    偏差を演算する偏差演算手段と、各相の出力電位に基づ
    いて出力相電圧を演算する相電圧演算手段と、 前記電流偏差と所定のしきい値とを比較することにより
    第1の出力電位指令を演算する瞬時値電流制御手段と、 前記電流偏差に基づいて比例積分動作を行うための比例
    積分値を演算し該比例積分値と三角波とを比較すること
    により第2の出力電位指令を演算すると共に、積分動作
    の積分値と前記出力相電圧との差を積分値演算の入力へ
    フイードバツクして積分値を補正する平均値電流制御手
    段と、 前記瞬時値電流制御手段により演算された第1の出力電
    位指令と前記平均値電流制御手段により演算された第2
    の出力電位指令とに基づいて実際の出力電位指令を決定
    する出力電位指令決定手段と、 を設けたことを特徴とするインバータの電流制御装置。
  2. (2)前記瞬時値電流制御手段を、電流偏差とあらかじ
    め設定した正および負のしきい値とを比較する比較手段
    と、電流偏差が正のしきい値より大きいときに出力電位
    をハイレベルにしかつ電流偏差が負のしきい値より小さ
    いときに出力電位をローレベルにすると共に、電流偏差
    が正のしきい値と負のしきい値との間にあるときは出力
    電位を変更しないようにする第1の電位指令を出力する
    第1の指令出力手段とより構成し、 前記平均値電流制御手段を、前記電流偏差に基づいて比
    例積分動作を行うための比例積分値を演算するための比
    例積分動作手段と、前記比例積分値と三角波とを比較す
    る比較手段と、積分動作の積分値と前記出力相電圧との
    差を積分値演算の入力へフイードバツクして積分値を補
    正する補正手段と、前記比例積分値が三角波より大きく
    なる時点のみで出力電位をハイレベルにしかつ比例積分
    値が三角波より小さくなる時点のみで出力電位をローレ
    ベルにする第2の出力電位指令を出力する第2の指令出
    力手段と、より構成することを特徴とする請求項(1)
    記載のインバータの電流制御装置。
  3. (3)前記瞬時値電流制御手段を、設定値とモータ回転
    速度に比例ゲインを乗算した値とを加算することにより
    正のしきい値を求める手段と、正のしきい値を反転する
    ことにより負のしきい値を求める手段と、電流偏差と正
    および負のしきい値とを比較する手段と、電流偏差が正
    のしきい値より大きいときに出力電位をハイレベルにし
    かつ電流偏差が負のしきい値より小さいときに出力電位
    をローレベルにすると共に、電流偏差が正のしきい値と
    負のしきい値との間にあるときは出力電位を変更しない
    ようにする第1の出力電位指令を出力する第1の指令出
    力手段と、から構成したことを特徴とする請求項(1)
    記載のインバータの電流制御装置。
  4. (4)前記出力電位指令決定手段を、瞬時値電流制御手
    段により演算された第1の出力電位指令と平均値電流制
    御手段により演算された第2の出力電位指令との内の最
    新の出力電位指令に基づいて実際の出力電位指令を決定
    する手段と、瞬時値電流制御手段により演算された第1
    の出力電位指令と平均値電流制御手段により演算された
    第2の出力電位指令とが同時に相反する指令を出力して
    いる場合には瞬時値電流制御手段による第1の出力電位
    指令を優先する手段と、により構成したことを特徴とす
    る請求項(1)記載のインバータの電流制御装置。
  5. (5)前記出力電位指令決定手段を、平均値電流制御手
    段で用いる三角波が減少している期間については電位指
    令と平均値電流制御手段により演算された第2の出力電
    位指令との内出力電位をハイレベルにする指令のみ許可
    する手段と、平均値電流制御手段で用いる三角波が増加
    している期間については瞬時値電流制御手段により演算
    された第1の出力電位指令と平均値電流制御手段により
    演算された第2の出力電位指令との内出力電位をローレ
    ベルにする指令のみ許可する手段と、許可された指令の
    内の最新の出力電位指令に基づいて実際の出力電位指令
    を決定する手段と、により構成したことを特徴とする請
    求項(1)記載のインバータの電流制御装置。
  6. (6)前記出力電位指令決定手段を、平均値電流制御手
    段で演算された比例積分値より得られる電圧指令の他の
    相との大小関係を求める手段と、瞬時値電流制御手段に
    より演算された第1の出力電位指令と平均値電流制御手
    段により演算された第2の出力電位指令と前記電圧指令
    の大小関係とに基づいて決定した最新の出力電位指令が
    第2の出力電位指令の場合には、該第2の出力電位指令
    を実際の出力電位指令とし、最新の出力電位指令が第1
    の出力電位指令の場合には、電圧指令の大小関係から決
    まる電圧ベクトル群の中から第1の出力電位指令に対応
    する電圧ベクトルに一番近いベクトルを選択し、選択し
    たベクトルに基づいて実際の出力電位指令を決定する手
    段と、により構成することを特徴とする請求項(1)記
    載のインバータの電流制御装置。
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