JPH0283995A - セラミツク多層回路基板及びその用途 - Google Patents

セラミツク多層回路基板及びその用途

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JPH0283995A
JPH0283995A JP63234995A JP23499588A JPH0283995A JP H0283995 A JPH0283995 A JP H0283995A JP 63234995 A JP63234995 A JP 63234995A JP 23499588 A JP23499588 A JP 23499588A JP H0283995 A JPH0283995 A JP H0283995A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、セラミック多層回路基板に係り、特に、電気
信号の入出力のためのピンを取り付けたす半導体部品を
取り付けて機能モジュールを構成するのに好適なセラミ
ック多層回路基板、及び、その製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来の技術は、主に、断熱性、保温性、軽量化。
防音などの目的で、特開昭57−89212号公報に記
載されているように、空孔をもつ材料Aの粒が材料B中
に多数独立して分散した構造をもつ軽量化セラミック電
子材料は得られている。また、特開昭59−11134
5号公報に記載されているように、絶縁材料の誘電率を
下げる目的で、セラミックの原料マトリックス中に、中
空球状の粉末を分散させた回路基板が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
近年、大型電子計算機では、演算速度の高速化のために
、誘′6率の小さな絶縁材料を用いたセラミック多層回
路基板が要求されるようになってきている。また、基板
用絶縁材料には、低誘電率の特性の他に、高強度、高熱
伝導などの特性も同時に要求される。この従来技術のよ
うに、絶縁材料に気孔を含ませたものは、誘電率を下げ
るということに関しては、有効な技術である。しかし、
従来技術では気孔を含ませることによって、機械的強度
、または、熱伝導率などの特性も劣化してしまい基板と
しての信頼性を損なってしまうという問題点があった。
本発明の目的は1機械的強度、または、熱伝導率特性を
損なうことがなく信号伝播速度の速いセラミック多層回
路基板を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、導体配線、または、導体層が絶縁層を介して
積層され、導体配線は導体居間に形成されたセラミック
多層回路基板において、導体層と導体層の間の絶縁層は
、気孔率の異なる二つの領域から構成され、気孔率の大
きい方の領域が、導体配線と導体層の間に存在すること
を特徴としたセラミック多層回路基板に関する。
従来の技術で、基板の機械的強度、または、熱伝導率が
劣化してしまうのは、気孔を基板全体に含むためである
。気孔が焼結体中に存在すると焼粘体のヤング率の低下
、または、破壊の起点となり、強度を低下させる。また
、焼結体中の気孔の存在は、放熱部の断面積が小さくな
ったことと等価なように作用するため、熱伝導率も劣化
してしまう。
機械的な(3頓性に関しては、例えば、気孔を含んだ層
の表面に綴密な層を設けることにより、ピン付などの時
に発生する応力を緩和することもできろ。しかし、焼結
体全体または比較的広い範囲に応力が加わるような場合
には十分とはいえなかった。そこで、いろいろと検討し
た結果1機械的強度、または、熱伝導率の低下をできる
だけ少なくするには、焼結体全体としての気孔量をでき
るだけ少なくする必要があることがわかった。
また、導体配線を伝播する電気信号の速度νは、ν= 
1 / 4 (L : j、l1位長さ当りのインダク
タンス、C:単位長さ当りのキャパシタンス)で表わさ
れる。そこで、信号伝播速度を高速化するために、気孔
を用いて単位長さ当りのキャパシタンスCをできるだけ
小さくすることを考えた。なお、セラミック多ff’J
回路法板は、ある導体配線を伝わる電気信号に他の導体
配線を伝わる電気信号が影響を及ぼさないように、また
は、電磁波障害の影響をなくすために、導体配線をはさ
むように、導体層が形成されている。
検討の結果、導体配線と導体層の間に気孔が存在すると
キャパシタンスを有効に下げられることを見い出した。
つまり、単位長さ当りのインダクタンスLを変えずに、
単位長さ当りのキャパシタンスCを下げることによって
導体配線を伝播する電気信号の高速化は達成できる。
また、気孔は局部的に集中しているが、焼結体全体とし
ての気孔量は比較的少なく1機械的強度の低下、または
、熱伝導率特性を損わない基板が得られる。また、気孔
率は、微視的に見れば各部で異なるが、気孔率の異なる
領域とは、20〜100μm程度の範囲の平均について
考える。また、5%程度以内の差は同じとみなす。
〔作用〕
導体配線と導体層の間に気孔が存在することにより、導
体配線の単位長さ当りのキャパシタンスを下げることが
できる。インダクタンスは、変化せずにキャパシタンス
が下がったことで、信号伝播速度の高速化ができる。ま
た、気孔は焼結体全体から見れば、比較的少ないため1
機械的強度、及び、熱伝導率の低下は少なく、高信頼性
のセラミック多層回路基板が得られる。
〔実施例〕
〈実施例1〉 セラミック多層回路基板の製造方法は、まず、グリーン
シートを作製する。グリーンシートを作製するには、セ
ラミック原料として、平均粒径5μmのガラス粉を60
重縫%、平均粒径1μmのα石英を40重量%用意する
。ガラス粉末の組成は、酸化物に換算してMg015−
25111oQ%。
Ca00.5〜3moQ%、AQ20a25−35mo
Q%、B2032Q〜55mo 2%、5iOzO〜2
5moQ%としてaiioo%となるように選んだもの
である6次に、上記のガラス粉末及びα石英を混合した
粉末を用いてスラリを作製した。スラリは、ガラス粉末
とα石英の混合粉末100重量部とメタクリル酸系のバ
インダを20重量部、トリクロロエチレン99重量部、
テトラクロロエチレン26重量部、nブチルアルコール
35重量部、フタル酸ジnブチルを1重量部加えボール
ミルで24h湿式混合して作製した。次に、真空脱気処
理により適当な粘度に調整した。次に。
このスラリをドクターブレードを用いてシリコーンコー
トしたポリエステルフィルム上に0.3nym厚さに塗
布し、その後、乾燥してグリーンシートを作製した。グ
リーンシートの厚さは、約100μmであった。
同様に5このスラリを用いてHさ約50μmのグリーン
シートを作製した。さらに、このグリーンシートにパン
チ、または、フォトリングラフィなどの技術を用いて、
このシート上に形成する導体配線と同じパターンにシー
トを打抜いた。次にこの50μmのグリーンシートと1
00μmのシートを貼り合わせて圧着し溝を形成した。
溝の幅は約100〜150μmであった。
次に、グリーンシートに使用したガラス粉末と中空Si
O2微小球とメタクリル酸系のバインダをグリーンシー
トと同じ重は比で配合した。そして、その混合物を上記
の>Rに埋め込んだ。さらに熱間プレスにより平坦化し
た。ここで使用した中空SiO2?ll小球は平均粒径
約10μmのものである。
次に、ピアホールに充填する導体ペーストを作製した。
導体ペーストの作製は、平均粒径5μmのガラス粉末を
10〜30重量%、銅粉末を90〜70重級%で配合し
、この混合粉末100重量部にメタクリル酸系バインダ
30重量部、ブチルカルピトールアセテート100重量
部を加えたものを30分らいかい機で混合し適当な粘度
に調整した。このペーストに使われたガラス粉末の組成
は、SiO2を70〜80moQ%、Af!z○3を1
0〜15mof1%、CuzOを10〜15moR%で
aiioo%となるように選んだものを基本組成とする
次に上記で作製したグリーンシートの所定の位置に10
0μmφ中の穴あけをし、上記で作製したペーストを埋
め込んでピアホールを形成した。
さらに、このグリーンシートに銅ペーストで導体配線を
印刷した。導体配線に使用した銅ペーストは、有機物を
除いた成分の90重汝%以上が銅である一般の銅ペース
トである0次に、グリーンシー +−の導体配線を印刷
した面と反対の面に導体層を印刷した。
次に上記で作製した厚さ100μmのグリーンシートの
所定の位置に孔あけをし、上記で作製したピアホール用
導体ペーストを充填した。さらに、第6図に示すように
、中空5iOz微小球13を埋め込んだグリーンシート
10とピアホール5のみのグリーンシート10を三枚−
組として、全体として十組積層した。さらに、表面、及
び、裏面に相当するグリーンシート10に穴あけ、導体
充填。
及び、表裏面パターンを印刷し、計32層を積層した。
そして、熱間プレスにより圧着した。圧着条件は、温度
100℃、圧力は50kgf/a11である。このよう
にして作製した積層板を、バインダ抜きのため100°
C/h以下の昇温速度で昇温し950〜tooo℃で1
h焼成した。、雰囲気は。
】0〜50vol%の水蒸気を含む窒素中である。
作製したセラミック多層回路基板には、導体配線、及び
、ピアホールの回りにクラック、及び、はがれ等は認め
られなかった。絶縁材を構成している主結晶はα石英、
2A(1203・B2O3であった。
更に、(1″を成品にピン付け、及び、LSIチップを
JA著した。焼成品にピン付けした部分の周辺には、ク
ラック等は認められなかった。また、基板にそ番)、変
形などは認められなかった。導体配線6の幅は、50〜
150μmであり、気孔の多い領域の1°Jさは約40
μmであった。信号伝播速度は、気孔を設けない場合に
比べ12%高速化した。セラミック多層回路基板内部の
信号伝播速度は1.51X108m/sであった6店板
全体での曲げ強さの低下は、約20%程度であった。作
製したセラミック多層回路基板の概要を第1図に示す。
〈実施例2〉 酸化物に換算してS i 02 G 5〜85重gc’
x、、B20XilO〜30重量%、アルカリ土類金属
酸化物(Ca○+Mg○+Ba0)0.1〜1重捕%。
アルカリ金か酸化物(L izo+NazO+Kzo)
0.1〜5重量%、Af;hzo30.3〜5重縫%。
Z n O0〜1重量%とし、総社100%となるよう
に選んだ組成である平均粒径5μmの硼珪酸ガラス粉と
フィシとして5iOzガラスを、さらに。
SiO2ガラスの安定化剤としてAQzO3または、A
QzOaを含んだ化合物(ムライI−:3AQzO3・
2SiO2,スピンネル: M g O・Δ12203
゜コージェライト: 2Mg0・2AQ20a・5Si
02等)を、硼珪酸ガラス00〜40重量%、5iOz
ガラス10〜60重量%、A Q 20 Xl及び、A
 Q 20 :+を含んだ化合物を5〜ioa量%て総
量100%になるように配合し、この粉末にメタクリル
酸系のバインダ20重量部、トリクロロエチレン99重
量部、テ1〜ラクロロエチレン26重量部、nブチルア
ルコール35重量部、フタル酸ジnブチルを1重量部加
えボールミルで24h湿式混合してスラリを作る。更に
、実施例1と同様にしてセラミンク多動回路基板を作製
した。焼成条件は900〜1000℃でl hである。
作製したセラミック多層回路1゜(板には、導体配線6
、及び、ピアホール5の回りにクランク、及び、はがれ
等は認められなかった。更に、焼成品にピン付け、及び
、LSIチップ1の装着をした。焼成品にピン付けした
部分の周辺には、クラック等は認められなかった。
また2店仮にそり、変形などは認められなかった。
信号伝播速度は、気孔を設けない場合に比へ約6〜8%
高速化した。セラミック多層回路基板内部の信号伝播速
度は約11X]、Oδm/sであった。
基板全体での曲げ強さの低下は、約20%程度であった
〈実施例:3〉 実施例2で使用した硼珪酸ガラスとα石英を硼珪酸ガラ
ス40〜70重量%、α石英60〜30重量%の混合比
で配合し実施例1と同様にセラミック多層回路基板を作
製した。焼成条件は、900〜1000℃で1hである
。作製したセラミック多1回路基板には、導体配線6、
及び、ピアホール5の回りにクランク、及び、はがれ等
は認められなかった。更に、焼成品にピン付け、及び、
G a A sのLSIチップ1を装着した。焼成品に
ピン付けした部分の周辺には、クラック等は認められな
かった。また、基板にそり、変形などは認められなかっ
た。信号伝播速度は、気孔を設けない場合に比べ約8〜
10%高速化した。セラミック多層回路基板内部の信号
伝播速度は、約1.6X10’m/sであった。」、(
板全体での曲げ強さの低下は、約20%であった。
〈実施例4〉 実施例1〜3のグリーンシート10を使用し。
導体配線6、及び、導体層3、ピアホール5用導体とし
てAu、または、Pd含有量5〜30重−一1%のAg
−pd、または、Agからなる導体ペース]−14を適
用し、実施例1と同条にセラミック多層回路基板を作製
した。焼成雰囲気は、大気中である65!S板にそり、
変形などは認められなかった。信号伝播速度は、Cuを
配線導体6として適用した場合とほぼ同じであり、気孔
を含まないJ烏合に比べ約6〜12%高速化した。セラ
ミック多層回路1、(板内部の(a号伝描速度は約1.
5〜1.6X10’m/sであった。基板全体での曲げ
強さの低十は、約20%程度であった。
〈実施例5〉 表1に示したセラミックスを原料として、実施例1及び
実施例4と同様にしてセラミック多層回路L(板を作製
した。
なお、緻密な方のセラミック絶縁材料の組成は。
多孔質領域と同じである。作製したセラミック多層回路
基板には、導体配!!6.及び、ピアホール5の回りに
クラック、及び、はがれ等は認められなかった。更に、
焼成品にピン付け、及び、LSIチップ1の装着をした
。焼成品にピン付けした部分の周辺には、クラック等は
認められなかった。
また、基板にそり、変形などは認められなかった。
表1で高速化率とは、気孔を設けない場合に比べどれだ
け高速化したかを示している。信号伝播速度は、気孔を
設けない場合に比へ5〜25%高速化した。基板全体で
の曲げ強さの低下は約20〜40%であった。
〈実施例6〉 実施例1〜3及び5で作製した中空微小球を埋め込んだ
グリーンシート10を、第2図に示すように配置し、積
層して、実施例1〜3及び5と同様にセラミック多層回
路基板を作製した。作製したセラSツク多層回路基板に
は、導体配B6、及び、ピアホール5の回りにクラック
、及び、はがれ等は認められなかった。更に、焼成品に
ピン付け、及び LSIチップ1の装着をした。焼成品
にピン付けした部分の周辺には、クラック等は認められ
なかった。また、基板18にそり、変形などは認められ
なかった。信号伝播速度は、気孔を設けない場合に比べ
10〜16%高速化した。基板全体での曲げ強さの低下
は、約30%であった。
〈実施例7〉 実施例1〜3及び5と同様に、厚さ100μmのグリー
ンシート】0を作製した。さらに、配線パターンと同じ
パターンにグリーンシー1−10を打抜いた。さらに、
このグリーンシート10に。
実施例1〜3及び5と同様に中空微小球13とセラミッ
クス粉末とバインダを埋め込んだ。さらに、導体ペース
ト14を印刷しピアホール5に導体ペースト14を充填
した。さらに第3図、または、第4図に示すように、導
体配線の片面及び両面に、気孔を含む領域7が接するよ
うに積層した。さらに、実施例1〜3及び5と同様に、
セラミック多層回路基板を作製した。作製したセラミッ
ク多層回28基板には、導体配線6、及び、ピアホール
5の回りにクラック、及び、はがれ等は認められなかっ
た。更に、焼成品にピン付け、及び、LSIチップ1の
装′着をした。焼成品にピン付けした部分の周辺には、
クランク等は認められなかった。
また、基板18にそり、変形などは認められなかった6
導体配IQ6の片面のみに気孔を含む領域を配置した場
合、信号伝播速度は、気孔を設けない場合に比べ約20
〜30%高速化した。基板全体での曲げ強さの低下は、
約30%であった。また。
導体配線6の両面に気孔を含む領域7を配置した場合、
信号伝播速度は、気孔を設けない場合に比へ約25〜3
5%高速化した。基板18全体での曲げ強さの低下は、
約50%であった。
〈実施例8〉 実施例1〜3及び5で作製した中空微小球13を埋め込
んだグリーンシート10に実施例1と同様に導体ペース
ト14を印刷し、ピアホール5に導体ペースト14を充
填した。さらに、中空5i()z微小球13を含まない
グリーンシート10のピアホール5にも導体ペースト1
4を充填した。さらに、実施例1〜3及び5で作製した
中空微小球13を埋め込む曲のグリーンシート10を、
第5図に示すように、積層して、導体の片面に空洞9を
もつように積層した。次に実施例1〜3及び5と同様に
セラミック多層回路基板を作製した。作製したセラミッ
ク多層回路基板には、導体配線6、及び、ピアホール5
の回りにクランク、及び、はがれ等は認められなかった
。更に、焼成品にピン付け、及び、LSIチップ1の装
着をした。焼成品にピン付けした部分の周辺には、クラ
ック等は認められなかった。また、基板18にそり、変
形などは認められなかった。信号伝播速度は、気孔を設
けない場合に比べ約40%高速化した。基板全体での曲
げ強さの低下は、約50%であった。
〈実施例9〉 セラミックス原料としてAQN95〜99重量%、希土
類元素酸化物(この場合YzOg)を1〜5重量%とじ
、実施例1と同様に、導体配線と同じパターンに溝を形
成した。次に、AQNを90〜95重景%、BNを5〜
10重量%の混合比で配合した粉末100重景部にメタ
クリル酸系バインダ10〜20重量部を添加した粉末を
上述の溝に埋め込んだ。更に、実施例1と同様に、セラ
ミック多層回路基板を作製した。なお、導体層a6、導
体層3.ピアホール5の導体はW(タングステン)であ
り、焼成温度は1850〜1950℃。
N2中である。AQNとBNを混合したものは、焼結し
にくいため導体配線近くに気孔が多い領域7が形成でき
る。作製したセラミック多層回路基板には、導体配置6
.及び、ピアホール5の回りにクラック、及び、はがれ
等は認められなかった。
更に、焼成品にピン付け、及び、LSIチップ1の装着
をした。焼成品にピン付けした部分の周辺には、クラッ
ク等は認められなかった。また、基板にそり、変形など
は認められなかった。信号伝播速度は、気孔を設けない
場合に比べ約15%増した。また、気孔を設けない場合
に比べ熱伝導率の低下は約20%であった。
〈実施例10〉 セラミックス原料粉末とバインダを実施例1〜3で作製
したグリーンシート10と同じ混合比で配合したものを
100重量部に対して、窒化物(S 1aN4.AQN
など)1〜10!l1ffi部を配合したものを、実施
例4で作製した溝つきのグリーンシート10に埋込んだ
。さらに実施例4と同様にしてセラミック多層回路基板
を作製した。窒化物は、ガラスなどと大気中で焼成する
と分解してガスを発生する。このガスによって導体配線
6のまわりに気孔を含んだ領域が形成される。本実施例
では、発泡剤として窒化物を用いたが、その他の発泡剤
でも適用可能である。作製したセラミック多層回路基板
には、導体配線6、及び、ピアホール5の回りにクラン
ク、及び、はがれ等は認められなかった。更に、焼成品
にピン付け、及び。
LSIチップ1の装着をした。ピン付けした部分の周辺
には、クランク等は認められなかった。また、基板にそ
り、変形などは認められなかった。
信号伝播速度は、気孔を設けない場合に比べ、約10〜
20%高速化した。基板全体での曲げ強さの低下は、約
10%であった。
〈実施例11〉 実施例1〜3でグリーンシートに使用したセラミック原
料について、ガラス粉末の配合量を全体の10〜40重
量%とじた原料粉末を用意する。
さらに、この粉末にグリーンシート10に使用したバイ
ンダを同じ重量部で混合する。次に、この粉末を実施例
1〜3で作製した溝つきのグリーンシート10に埋め込
んだ。さらに、実施例1〜3と同様にして、セラミック
多層回路基板を作製した。溝の中に埋め込んだセラミッ
ク粉末に含まれるガラスの量は、グリーンシート10に
含まれるガラスの量より少ないため、溝の内部は焼結が
不十分となり気孔が残る。作製したセラミック多層回路
基板には、導体配線6、及び、ピアホール5の回りにク
ランク、及び、はがれ等は認められなかった。更に、焼
成品にピン付け、及び、LSIチップ1の装着をした。
ピン付けした部分の周辺には、クラック等は認められな
かった。また5基板18にそり、変形などは認められな
かった。信号伝播速度は、気孔を設けない場合に比べ、
約5〜10%高速化した。Jk抜18全体での曲げ強さ
の低下は、約10%であった。
〈実施例12〉 厚さ50μmの5iOzガラスクロスの両面に実施例1
〜3で使用したスラリをぬるか、またはスラリ中にSi
○2ガラスファイバを、実施例1〜3で使用したセラミ
ック原料粉末中のS j 02粉末の一部を置換する形
でセラミック原料の5〜20重量%添加して、繊維複合
グリーンシートを作製した。さらに、5iOzガラスフ
アイバを使用した場合には、キャスティング方向を90
°ずらして二枚積属して一枚のグリーンシート10にし
た。
次に有機物シート24上に厚さ5〜30μmのCuの金
属膜を形成した。ここで使用する有機物シートは、金属
膜を保持できる程度の接着強度をもつが、容易に金属が
剥離できるものならよい。
例えば、弗素樹脂を含んだものやポリエチレンを含んだ
ものなどが適用可能である。次に、フォトリソ技術を用
いて配線パターンに金属膜をエツチングした。配線幅は
10〜150μmである6次に、実施例1〜3と同様に
して、中空Si○2微小球を埋め込んだグリーンシート
10を作製した。
気孔を含む領域の幅は10〜150μmである。
次に、このグリーンシー1へ10に作製した導体配線6
を位置合わせして圧着した。さらに、金属を保持してい
た有機物シート24をはがしてとり除いた。さらに実施
例1〜3のようにピアホール5を形成し、上記で作製し
た繊維複合グリーンシートを表裏面近くに積層し、実施
例1と同様にしてセラミック多層回路基板を作製した。
繊維質を含んだグリーンシート10は、平面方向の焼成
収縮率が非常に小さいために、内部の金属配線が粉末で
なくても適用可能である。つまり、すでに緻密になって
いる金属膜でも適用可能である。また、中空Si○2微
小球13が配線導体6のまわりに存在すると、中空5i
Oz微小球13の平均粒径が10μm程度であるため、
金属鉛が焼結する時に配線が曲ったすする。しかし、金
属膜を使用すると配線の曲がりが少なくなり、また、断
線などに対する信頼性も向上する。また、電気抵抗率は
気孔を含まないため、約1.8μΩ・】である。なお、
実施例4〜11の材料、及び、++1造についても、本
技術は適用可能である。作製したセラミック多層回路基
板には、導体配線6、及び、ピアホール5の回りにクラ
ック、及び、はがれ等は認められなかった。更に、焼成
品にピン8付け、及び、LSIチップ1の装着をした。
ピン8付けした部分の周辺には、クラック等は認められ
なかった。
また、基板18にそり、変形などは認められなかった。
信号伝播速度は、気孔を設けない場合に比べ約6〜12
%高速化した。基板18全体での曲げ強さの低下は、約
20%であった。作製した繊維複合セラミック多層回路
基板の概要を第7図に示す、 〈実施例13〉 実施例1〜12で作製したセラミック多層回路基板の上
にLSIチップ1との高精度の接続を可能にするために
ポリイミドを絶縁材料とし、Cu21を配線導体とした
薄膜多層配線を形成した。
さらに、この基板18の上にキャリア基板18を介して
LSIチップ1を装着した。更に、キャリア基板18に
AQNのキャップ17をかぶせ、電源基板22、及び、
冷却系16にセラミック多M回路Jt板を接続して大型
電子計算機のモジュールを作製した。作製したモジュー
ルの概要を第8図に示す、このモジュールを適用した大
型電子計算機はマシンサイクル時間1〜10m5である
なお、図中2ははんだ、4はセラミック絶縁材料、】1
は打抜き部分、12は孔、15は繊維、19はスルーホ
ール、20は)″Jiv多層配線、23は銅である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、導体配線と導体mの間のキャパシタン
スは小さくなり、信号伝播速度の高速化が可能となり、
セラミック多層回路基板全体としてみた場合の気孔率が
少ないため、機械的強度。
及び、熱伝導率の劣化は少ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は1本発明の一実施例のセラミック多層回路基板
の断面図、第2図は、導体層と導体層の間の断面図、第
3図ないし第5図は、導体配線と導体層の間の構成を示
す断面図、第6図は1本発明のセラミック多層回路基板
の製造方法の工程図。 第7図は、繊維を複合化し、かつ、絶縁層に気孔率の異
なる二つの領域が存在するセラミック多層回路基板の概
要を示す断面図、第8図は、本発明のセラミック多層回
路基板上に薄膜多層配線を形成し、キャリア基板を介し
てLSIチップを接続したモジュールの概要を示す断面
図である。 1・・・LSIチップ、2・・・はんだ、3・・・導体
層、4・・・セラミック絶縁材料、5・・・ピアホール
、6・・・導体配線、7・・・多孔質領域、8・・・電
気信号入出力用ピン、9・・・空洞、10・・・グリー
ンシート、11・・・打抜き部分、12・・・穴、13
・・・中空微小球、14・・・導体ペースト、15・・
・繊維、16・・・冷却系、17・・・AQNキャップ
、18・・・キャリア基板、19・・・スルーホール、
20・・・薄膜多層配線、21・・Cu配線、22・・
・電源基板、23・・銅、24・・・有機板。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.導体配線、または、導体層が絶縁層を介して積層さ
    れ、前記導体配線は前記導体層間に形成されたセラミッ
    ク多層回路基板において、 前記導体層の相互間の絶縁層は、気孔率の異なる二つの
    領域から構成され、気孔率の大きい方の領域が、前記導
    体配線と前記導体層の間に存在することを特徴とするセ
    ラミック多層回路基板。
  2. 2.特許請求の範囲第1項において、 気孔率の大きい方の領域は、前記導体層と前記導体配線
    の間に連続していないことを特徴とするセラミック多層
    回路基板。
  3. 3.特許請求の範囲第1項において、 前記導体層と前記導体層の間に気孔率が小さい領域が連
    続している部分をもつていることを特徴とするセラミッ
    ク多層回路基板。
  4. 4.特許請求の範囲第1項において、 気孔率が大きな領域の厚さは、前記導体配線と前記導体
    層の間の50%以下であることを特徴とするセラミック
    多層回路基板。
  5. 5.特許請求の範囲第1項において、 気孔率が大きな領域の幅は、前記導体配線の50%以上
    ,150%以下であることを特徴とするセラミック多層
    回路基板。
  6. 6.特許請求の範囲第1項において、 気孔率が大きな領域の気孔率は、10vol%以上、気
    孔率が小さな領域の気孔率は、5 vol%以下であることを特徴としてたセラミック多層
    回路基板。
  7. 7.特許請求の範囲第1項において、 前記気孔の大きさが100μm以下であることを特徴と
    するセラミック多層回路基板。
  8. 8.特許請求の範囲第1項において、 前記導体配線、または、前記導体層は、Cu,Au,A
    g,Ag−Pd,W,Mo、または、これらの合金の中
    の少なくとも一つであることを特徴とするセラミック多
    層回路基板。
  9. 9.絶縁層には、誘電率の異なる複数の領域が存在する
    ことを特徴とするセラミック多層回路基板。
  10. 10.絶縁層には、気孔率の異なる複数の領域が存在す
    ることを特徴とするセラミック多層回路基板。
  11. 11.導体層と導体層の間の絶縁層が、気孔率の異なる
    二つの領域から構成され、前記導体配線から見て、前記
    導体配線と前記導体層の距離が近い方の側に気孔率が大
    きな方の領域が存在することを特徴とするセラミック多
    層回路基板。
  12. 12.導体層と導体層の間の絶縁層が、気孔率の異なる
    二つの領域から構成され、気孔率が大きな方の領域が導
    体配線に接していることを特徴とするセラミック多層回
    路基板。
  13. 13.導体層と、前記導体層の間の絶縁層に空洞を設け
    、導体配線から見て、前記導体配線と前記導体層の距離
    が近い方の側に空洞が接していることを特徴とするセラ
    ミック多層回路基板。
  14. 14.複数のセラミック絶縁層の少なくとも一層に繊維
    を含み、絶縁層に気孔を含むことを特徴とするセラミッ
    ク多層回路基板。
  15. 15.特許請求の範囲第1項記載のセラミック多層回路
    基板を適用した大型電子計算機。
  16. 16.特許請求の範囲第14項記載の繊維を含んだセラ
    ミック多層回路基板を適用した大型電子計算機。
  17. 17.セラミック多層回路基板の内部の信号伝播速度が
    1.5×10^8m/s以上であることを特徴とする大
    型電子計算機。
  18. 18.特許請求の範囲第14項記載の絶縁層は、気孔率
    の異なる二つの領域から構成され、前記気孔率の大きい
    方の領域が、導体配線と導体層の間に存在することを特
    徴とするセラミック多層回路基板。
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