JPH0281683A - 再転写シート - Google Patents

再転写シート

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JPH0281683A
JPH0281683A JP63234452A JP23445288A JPH0281683A JP H0281683 A JPH0281683 A JP H0281683A JP 63234452 A JP63234452 A JP 63234452A JP 23445288 A JP23445288 A JP 23445288A JP H0281683 A JPH0281683 A JP H0281683A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、文字、記号1図形等の像を感圧転写すること
により、被転写物の表面に文字、記号。
図形等を形成する乾式転写材の再転写シートに係り、特
に、感熱転写方式のプリンタ、タイプライタ、ワードプ
ロセッサ等の印字装置によって印字。
感熱転写して作製される乾式転写材における再転写シー
トに関するものである。
[従来技術とその問題点] 感熱転写方式により乾式転写材を製造することのできる
基本シートに関する報告が、特開昭63−128987
号になされている。
この報告では、水に対する接触角が少なくとも95″で
ある平滑な表面性状を有するポリエチレン、ポリプロピ
レン、フッ素系樹脂等のフィルムか、紙、金属箔、プラ
スチックフィルム基材の表面にシリコーン樹脂からなる
被覆層を形成したシートを用いている。
[発明が解決しようする課題] このような95@以上(特に105°以上)の接触角を
有するシートへ感熱転写により像を形成するためには、
インクの表面張力を小さくしてシート上に濡れさせた上
、シートとインク間の接着力をインク間の凝集力やイン
クとポリエチレンテレフタレート(PET)基材との接
着力より大きくしなければならないので、インクの温度
を高くする必要がある。そこで、それを達成するために
は高印字エネルギーが要求されることになり、感熱転写
装置にとっては、ヘッドの耐久性、電源への負荷等、極
めて不利となる。
また、感熱転写により濡れ性の悪い面へ形成した像は、
該面との付着力が弱いために、少々の圧力を加えただけ
で再転写してしまうこと:ζなる。
そのため、必要外の像まで再転写することになり汚れの
原因となってしまう。しかも、取扱時に少々触れただけ
で像が取れてしまう問題にもなる。
更に、該シートにおいては、表面の静摩擦係数が著しく
小さいので、感熱転写したインク像を再転写するときに
、シートが動きやすくて固定しがたいという問題がある
。それゆえ、再転写像が位置ずれしたり歪んだりして完
全な像が得られないことになる。
ところで、このように、感圧再転写時に問題となるシー
トの動きを防ぐために、特願昭62−80127号では
、粘着剤層を転写パターンとは別にシート上に設けたと
いう報告がなされている。
しかし、この粘着剤層を部分的に所定の位置に設けるこ
とは、製造上の工夫を必要とし、かつ、専用の装置を用
いなければならないため、多大なコストがかかることに
なる。また、粘着剤面を使用時まで被覆するために、離
型紙等を付けなければならず、更に装置の工夫、コスト
が必要となる。
その上、シリコーン樹脂からなる剥離性被覆層を設けた
シートにおいては、被覆層と粘着剤層の2種類を塗工す
る必要があり、また、どちらを先に塗工しても後から塗
工する時に影響を与える可能性が十分ある。即ち、シリ
コーンを先に塗工すると粘着剤塗工時にはじきを生じる
ことになり、−方、粘着剤を先に塗工すると、べとつき
が原因で塗工困難になり、このべとつきを防ぐために離
型紙を付けても、その厚みが影響してやはり塗工困難と
なる。たとえうまく製造できたとしても、粘着剤層は一
部にしか存在しないのだから、像の周り全てが固定され
ていないため、やはり、シートが動いてし゛まい、完全
な像を形成することは難しいのである。
そこで本発明は、かかる事情を背景に為されたものであ
って、その第一の目的とするところは、再転写時にシー
トの固定を容易とし、動きがたくした再転写シートを提
供することにある。
また、本発明の第二の目的は、再転写シート上のインク
像が少々の圧力や擦過により剥離しない再転写シートを
提供することにある。
更に、本発明の第三の目的は、低い転写エネルギーで良
好な転写品質を得られる再転写シートを提供することに
ある。
更にまた、本発明の第四の目的は、インク像と再転写シ
ートとの付着力を従来のものと比べて大きくしたにもか
かわらず、良好な再転写品質が得られる再転写シートを
提供することにある。
それから、本発明の第五の目的は、表面処理剤の組成中
に漏れ性の良い材料(水に対する接触角80″以下)を
用いても、良好な再転写品質が得られるような再転写シ
ートを提供することにある。
更にそれから、本発明の第六の目的は、感熱転写時の印
加エネルギーを変更しても、良好な再転写品質が得られ
るように、濡れ性を調節可能とした表面処理剤を有する
再転写シートを提供することにある。
また、本発明の第七の目的は、低温度、短時間での乾燥
により、容易に乾燥薄膜を形成可能な表面処理剤を有す
る再転写シートを提供することにある。
更に、本発明の第への目的は、表面処理剤の製造、塗工
時に使用する機器の洗浄が容易で、裏移り等、他に影響
を与えないと共に、製造が容易で、安価な表面処理剤を
有する再転写シー゛トを提供することにある。
更にまた、本発明の第九の目的は、溶解性、相溶性等、
他の表面処理剤組成とのなじみを考慮しないで、上記目
的を達成可能な表面処理剤を有する再転写シートを提供
することにある。
[課題を解決するための手段] そして、本発明は、かかる目的を達成するために、再転
写シートの表面処理剤に100%以上の伸びを与え、更
に、ワックスを添加したことを特徴とするものである。
また、上記表面処理剤に0゜25以上の静摩擦係数と、
80〜120mの接触角を付与することにより、有利に
目的を達成することができるのである。
[具体的構成・作用] 本発明に従う再転写シート10は、たとえば、第1図に
示されるように、基材11の一方の面上に表面処理剤層
12を形成することによりなる。
かかる基材11は、25〜200μm1好ましくは50
〜150μmの厚みを有することが望ましい。そして、
製造上、取扱上十分な機械的強度を有している一方、感
圧再転写時に圧力がかかり易いように、また、感熱転写
で乾式転写材を製造し易いように、ある程度の柔軟性を
有することが望ましい。
しかし、あまり伸びの大きいものでは、再転写時に加圧
することにより基材が伸びてしまい、インク像13に歪
みが生じるため、好適には200%以下の伸びを有する
フィルムがよい。
また、感圧再転写時に正確にインク像13を被転写物上
へ再転写できるように、基材11は、透明あるいは半透
明であるのが好ましく、特に、感熱転写像が完全に再転
写したかどうか確認し易い、半透明のシートであること
が望ましい。
そして、このような特性を備えた基材11としては、一
般に、プラスチックフィルム、紙、金属箔等が用いられ
る。プラスチックフィルムの例としては、エチレン、ポ
リプロピレン、エチレン−テトラフルオロエチレン共重
合体やテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロエチレ
ン共重合体等のフッ素樹脂からなるフッ素系フィルム、
ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリイミド。
ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ボリサルフォン、
エチレンー酢酸ビニル共重合体、アクリロニトリル−ブ
タジェン−スチレン共重合体、アイオノマー等が挙げら
れる。
次に、基材11の一面に形成される表面処理剤層12は
、表面の静摩擦係数が0.25以上、好ましくは0.3
以上であることが望ましい。
これは、インク像13をシート上から被転写物上へ再転
写する時に、シートが動いて位置ずれしないように固定
して、完全な再転写像を形成可能とするために必要とな
る。
また、水との接触角を80〜120@好ましくは、80
〜110”とすることにより、インク像13と再転写シ
ートとの付着力を大きくすることができるため、少々の
押さえ圧で不要部分までも再転写することがないように
なる。そして、擦っても剥がれがたくなるので、取扱が
容易となる。
更に、これまで、大きな像を感熱転写装置で転写させる
時、ヘッドが小さいシリアルの場合には、何回にも分け
て像を形成する必要があり、重ねて転写させなければい
けなかった。そのため、前に転写した像を次の転写時に
ヘッドが掻き取ってしまって、完全な像ができないとい
う問題があった。
それゆえ、−行ごとに像を分割し、離して転写させるこ
とによって、ヘッドによる像の掻き取りを防止して、再
転写する時に分割像を次々にあわせて再転写像を完成さ
せていたが、本発明のシートを用いれば、付着力が大き
くなるために、大きな像をつなげた状態で熱転写するこ
とができるようになる。
そして、濡れ性が良くなり、付着力がおおきくなるため
に、低い熱転写エネルギーで感熱転写像を形成すること
が可能となり、その品質も良好なものが得られるように
なるのである。
更にまた、この表面処理剤は、100%以上の伸びを有
することが望ましい。これにより、再転写時に加圧する
ことによって、表面処理剤が一方的に伸びるため、表面
処理剤と像との付着力が弱くなる。それで、濡れ性が良
く、付着力が大きい表面処理剤であっても再転写性が良
好となるのである。
上記、表面処理剤として用いられるものの例として、ポ
リエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−エチルアクリレート共重合体、エチレン−アクリル酸
共重合体、アイオノマーエチレン−メタクリル酸共重合
体、シリコーン等の1種または2種以上の混合物を主成
分としたものが挙げられる。
しかし、ここで、伸びを付与するためや、製造上の有利
性のために、濡れ性の良い材料(水に対する接触角80
″以下)を用いた場合には、表面処理剤の濡れ性が80
°以下となり再転写性が悪くなってしまう。また、再転
写シート上に像を形成する感熱転写時の印加エネルギー
を高くした場合、インク像と表面処理剤との付着力が強
くなり過ぎて、やはり再転写性が悪くなってしまう。
そこで、上記表面処理剤の組成中に、ワックスを加える
ことにより、水に対する接触角80〜120°を達成し
、かつその添加量を調節するこにより、印加エネルギー
に対応した濡れ性を有する表面処理剤を容易に調整可能
とするのである。また、シリコーンを使用した場合には
、効果させるために、100℃以上の高温で、短くとも
30秒以上の効果時間が必要であったが、ワックス添加
の場合には、100℃以下、30秒以下の低温。
短時間で乾燥可能となるのである。
更に、シリコーンやフッ素化合物を使用した表面処理剤
は、製造、塗工時に使用した機器の表面に強固な薄膜を
形成するため、洗浄が困難であり、その機器を他の用途
で利用する時に、はじき等の問題を引き起こす。また、
表面処理剤の乾燥が不十分なときには、再転写シートの
裏面に付着したり、裏うつりする問題も起きる。しかし
、ワックスを添加した表面処理剤は、使用した機器の洗
浄が容易にできる上に、乾燥不足や、裏うつりの問題も
生じないのである。
更にまた、ワックスの場合には、溶剤への溶解性や、他
の樹脂、ワックス等との相溶性等を考慮しなくても、良
好に分散させ得るために、表面処理剤の材料選定や製造
上非常に有利となり、安価で良好な表面処理剤を得るこ
とができるのである。
上記ワックスとしては、動物系ワックス、植物系ワック
ス、鉱物系ワラスフ等の天然ワックス。
石油ワックス、石炭系ワックス、ポリエチレンワックス
、油脂系ワックス等の合成ワックスが用いられ、好まし
くは、滑剤として通常使用される、石油ワックス、ポリ
エチレンワックス、油脂系合成ワックス、フィッシャー
トロプシュワックス。
また、特に好ましくは、水に対する接触角が800以上
の石油ワックス、ポリエチレンワックス。
フィッシャートロプシュワックスが用いられる。
上記ワックスは、0.01重量部〜50重量部の割合で
配合せしめる。
このような表面処理剤を上記シート上に設けることによ
り、感熱転写性、再転写性、耐擦過性。
取扱時の像の付着力、再転写時のシートの固定等が良好
で、製造時、塗工時の問題のない安価な再転写シートを
得ることができる。また、その濡れ性を任意に調節でき
るようになるのである。
尚、かかる再転写シート上に所望の転写像を感熱転写す
るために用いられるインクリボンは、通常の感熱転写型
のプリンタ、タイプライタ、ワードプロセッサ等の印字
装置に用いられている、ワックス主体のインクを塗布し
たものであってもなんら差し支えないが、特に感熱転写
性、感圧再転写性をいっそう向上させた転写性調整層と
インク層よりなる二層構造のインクリボンを使用するこ
とが望ましい。この転写性調整層は、トップコート層と
してインク層のうえに設けられるものであって、インク
層より感熱接着性、硬度、粘度、凝集力の大きな層であ
って、これにより、濡れ性の悪い再転写シート上への感
熱転写性が著しく良好となるのであり、また、一体とな
って感圧再転写することが可能となる。そのうえ、イン
ク層に感圧接着性を持たせることにより、−層、感圧再
転写性が良好となるのである。
[実施例] 以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本発明を更に
具体的に明らかにすることとするが、本発明が、そのよ
うな記載によって何らの制約をも受けるものでないこと
は、言うまでもないところである。
また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には上記
具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限りに
おいて、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、
改良等を加え得るものであることが理解されるべきであ
る。
実施例 1 50μmの厚さを有するポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上に、下記組成の表面処理剤を塗工して、水との
接触角が93″で、静摩擦係数が0.43程度の、表面
平滑な再転写シートを得た。
この表面処理剤の伸びは、600%である。
この表面処理剤は、溶解性、相溶性等を考慮しなくても
、ボールミルで分散させることにより良好な分散物が得
られ、製造時、塗工時の問題もなく製造することができ
た。そして、塗工した後、80℃、20秒の乾燥で、厚
さ5μmの良好な乾燥薄膜を形成することができた。
表面処理剤組成           重量部エチレン
−酢酸ビニル共重合体      9[三重デュポンポ
リケミカル(株)製 EVAFLEX640] ポリエチレンワックス          1[三重6
浦化学工業(株)製 ハイワックス100P] トルエン               90このよう
にして得られた再転写シート10上に、感熱転写型のワ
ードプロセッサ(ブラザー工業(株)製NP−5100
)によりインクを感熱転写して、所望の転写像を有する
乾式転写材を得た。
その際、従来よりエネルギーを低減することができ、し
かも、良好な転写像を得ることができた。
そして、この得られた乾式転写材を用いて、紙。
プラスチック等の被転写物への感圧再転写を行ったとこ
ろ、きれいな再転写像を得ることができた。
その上、シートの動きが少なく、固定して再転写できる
ので、良好な再転写像を得やすいという利点があった。
ところで、この表面処理剤の厚みを1μm、 3μm、
5μmと変えたところ、5μm、3μm。
1μmの順で再転写性が良好であった。これは、厚みが
大きい方が、伸びの絶対量が大きいためであると考えら
れる。
また、感熱ヘッドの印加エネルギーに対応してワックス
添加量を決定することによって、良好な感熱転写品質、
及び再転写品質が得られた。
更に、製造時、塗工時に使用した機器を、トルエンを使
用して洗浄したところ、容易に洗浄することができ、他
の用途への使用も可能となった。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、感熱転写方式のプリン
タ、タイプライタ、ワードプロセッサ等の印字装置を用
いて、乾式転写材を作製するに際して、その印字される
再転写シート上に、本発明に従って100%以上の伸び
を有し、且つワックスを含有した表面処理剤を使用する
ことにより、従来より濡れ性のよい面へ印字した転写像
を良好に再転写させることが可能となる。そのため、感
熱転写エネルギーも低減でき、綺麗な印字像を得ること
ができる。
そして、感熱転写時の印加エネルギーに対応して、ワッ
クスの添加量を調節することにより、表面処理剤の濡れ
性を調節できるため、最適の感熱転写品質、再転写品質
が得られる。
その上、これまでは利用できなかった、水に対する接触
角が80″以下の物質も利用することができるようにな
る。
また、インク像の付着力が大きいために、耐擦過性が良
好となり、取扱が容易となる。
更に、静摩擦係数が大きくできるため、再転写時のシー
ト固定が容易となり、完全な再転写像の形成が可能とな
る。
更にまた、低温度、短時間での乾燥が可能なために、製
造コストの低減が図れるのである。
そして、また、製造時、塗工時に使用した機器の洗浄が
容易で、表面処理剤の他の成分との相溶性や、溶剤との
溶解性を考慮するとなく、又、何の問題も生じることな
く製造可能で、安価な、非常に有利な表面処理剤を得る
ことができるのである。
ところで、静摩擦係数が0.25以上で、水に対する接
触角が80〜120”である表面処理剤を用いて、この
表面処理剤の主成分として、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、ポリエチレンを使用すれば、上記効果をより確か
にすることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明に従う再転写シートの一例を示す断面図
である。 図中、10は再転写シート、11はシート基材層、12
は表面処理剤、13はインク像である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、感熱転写方式により作製される乾式転写材を製造す
    るための再転写シートにおいて、該シートの一方の面に
    形成れさる表面処理剤が、100%以上の伸びを有し、
    組成中にワックスを含有することを特徴とする再転写シ
    ート。 2、請求項1記載の再転写シートにおいて、前記伸びが
    、前記表面処理剤の組成中に含まれるエチレン−酢酸ビ
    ニル共重合体によって実現させている再転写シート。 3、請求項1記載の再転写シートにおいて、前記伸びが
    、前記表面処理剤の組成中に含まれるポリエチレンによ
    って実現されている再転写シート。 4、請求項1乃至3記載の再転写シートにおいて、前記
    表面処理剤の静摩擦係数が0.25以上であり、かつ水
    との接触角が80〜120°である再転写シート。
JP63234452A 1988-09-12 1988-09-19 再転写シート Expired - Lifetime JP2929594B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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