JP2924027B2 - 乾式転写材製造用再転写シート - Google Patents

乾式転写材製造用再転写シート

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、文字.記号,図形等の象を感圧転写するこ
とにより、被転写物の表面に文字,記号,図形等を形成
する乾式転写材の再転写シートに係り、特に、感熱転写
方式のプリンタ、タイプライタ、ワードプロセッサ等の
印字装置によって印字、感熱転写して作製される乾式転
写材における再転写シートに関するものである。
[従来技術] 感熱転写方式により乾式転写材を製造することのでき
る基本シートに関する報告が、特願昭61−275537号にな
されている。
この報告では、水に対する接触角が少なくとも95゜で
ある平滑な表面性状を有するポリエチレン,ポリプロピ
レン,フッ素系樹脂等のフィルムか、紙,金属箔,プラ
スチックフィルム基材の表面にシリコーン樹脂からなる
被覆層を形成したシートを用いている。
このような95゜以上(特に105゜以上)の接触角を有
するシートへ感熱転写により像を形成するためには、イ
ンクの表面張力を小さくしてシート上にぬれさせた上、
シートとインク間の接着力をインク間の凝集力やインク
とPET基材との接着力より大きくしなければならないの
で、インクの温度を高くする必要がある。そこで、それ
を達成するためには高印字エネルギーが要求されること
になり、感熱転写装置にとっては、ヘッドの耐久性,電
源への負荷等極めて不利となる。
また、感熱転写により濡れ性の悪い面へ形成した像
は、概面との付着力が弱いために、少々の圧力を加えた
だけで再転写してしまうことになる。そのため、必要外
の像まで再転写することになり汚れの原因となってしま
う。しかも、取扱時に少々触れただけで像が取れてしま
う問題にもなる。
更に、該シートにおいては、表面の静摩擦係数が著し
く小さいので、感熱転写したインク像を再転写するとき
に、シートが動きやすくて固定しがたいという問題があ
る。それゆえ、再転写像が位置ずれしたり歪んだりして
完全な像が得られないことになる。
ところで、このように感圧再転写時に問題となるシー
トの動きを防ぐために、特願昭62−80127号では、粘着
剤層を転写パターンとは別にシート上に設けたという報
告がなされている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、この粘着剤層を部分的に所定の位置に設ける
ことは、製造上の工夫を必要とし、かつ、専用の装置を
用いなければならないため、多大なコストがかかること
になる。また、粘着剤面を使用時まで被覆するために、
離型紙等を付けなければならず、更に装置の工夫,コス
トが必要となる。その上、シリコーン樹脂からなる剥離
性被覆層を設けたシートにおいては、被覆層と粘着剤層
の2種類を塗工する必要があり、また、どちらを先に塗
工しても後から塗工する時に影響を与える可能性が十分
ある。すなわち、シリコーンを先に塗工すると粘着剤塗
工時にはじきを生じることになり、一方、粘着剤を先に
塗工すると、べとつきが原因で塗工困難になり、このべ
とつきを防ぐために離型紙を付けても、その厚みが影響
してやはり塗工困難となる。たとえうまく製造できたと
しても、粘着剤層は一部にしか存在しないのだから、像
の周り全てが固定されていないため、やはり、シートが
動いてしまい、完全な像を形成することは難しいのであ
る。
いずれにせよ、これまでに報告された再転写シートの
表面処理剤は、シート基材上からインク像とともに再転
写するような物ではなくて、再転写シートとインク像と
の離型性を良くするものであった。それゆえ、どうして
も表面の濡れ性を悪くして、インク像と再転写シートと
の付着力を弱くする必要があったのである。そのため
に、感熱転写性が悪くなったり、転写エネルギーがたく
さん必要であったり、耐擦過性が悪かったり等、種々の
問題が生じていたのである。
ここにおいて本発明は、かかる事情の背景に為された
ものであって、その第一の目的とする所は、再転写時に
シートの固定を容易とし、動きがたくした再転写シート
を提供することにある。
また、本発明の第二の目的は、再転写シート上のイン
ク像が少々の圧力や擦過により剥離しない再転写シート
を提供することにある。
更に、本発明の第三の目的は、低い転写エネルギーで
良好な転写品質を得られる再転写シートを提供すること
にある。
更にまた、本発明の第四の目的は、転写したインク像
が、残留インク無しに完全に再転写できる再転写シート
を提供することにある。
また、本発明の第五の目的は、インク像が再転写した
がどうかを確認しやすい再転写シートを提供することに
ある。
更に、本発明の第六の目的は、再転写したインク像
の、耐擦過性を良好にできる再転写シートを提供するこ
とにある。
また更に、本発明の第七の目的は、表面処理剤の抗張
力を容易に調整でき、再転写性を調節できる再転写シー
トを提供することにある。
そして、本発明の第八の目的は、表面処理剤の選択の
幅が広く、かつ、上記表面処理剤塗工時における問題が
なく、感圧再転写性にも優れた再転写シートを提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] そして、本発明は、かかる目的を達成するために、シ
ート基材の片面に転写型離型層を設け、その上に、この
転写型離型層よりも大きな凝集力を有する表面処理剤層
を設けたことを特徴とするものである。
そしてまた、上記表面処理剤の抗張力が、1kg/cm2
上、100kg/cm2以下であるか、または、融点あるいは軟
化点が100℃以上であるか、100℃での溶融粘度が1000ポ
イズ以上であることにより、有利に目的を達成すること
ができるのである。
[作用] 本発明に従う再転写シートは、たとえば、第1図に示
されるように、基材11の一方の面上に転写型離型層12を
形成し、その上に表面処理剤層13を形成することにより
なる。
かかる基材11は、25〜200μm、好ましくは、50〜150
μmの厚みを有することが望ましい。そして、製造上,
取扱上十分な機械的強度を有している一方、感圧再転写
時に圧力がかかり易いように、また、感熱転写で乾式転
写材を製造し易いように、ある程度の柔軟性を有するこ
とが望ましい。
しかし、あまり伸びの大きいものでは、再転写時に加
圧することにより基材が伸びてしまい、像に歪みが生じ
るため、好適には200%以下の伸びを有するフィルムが
よい。
また、感圧再転写時に正確に像を被転写物上へ再転写
できるように、基材は、透明あるいは半透明であるのが
好ましく、特に、感熱転写像が完全に再転写したかどう
か確認し易い、半透明のシートであることが望ましい。
そして、このような特性を備えた基材としては、一般
に、プラスチックフィルム,巻,金属箔等が用いられ
る。プラスチックフィルムの例としては、エチレン,ポ
リプロピレン,エチレン−テトラフルオロエチレン共重
合体やテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロエチレ
ン共重合体等のフッ素樹脂からなるフッ素系フィルム,
ポリエチレンテレフタレート,ナイロン,ポリイミド,
ポリ塩化ビニル,ポリカーボネート,ポリサルフォン,
エチレン−酢酸ビニル共重合体,アクリロニトリル−ブ
タジエン−スチレン共重合体,アイオノマー等が挙げら
れる。
次に、基材11の一面に形成される転写型離型層12は、
キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワ
ックス等の植物系ワックス;ミツロウ、ラノリン等の動
物系ワックス;モンタンワックス、セレシン等の鉱物系
ワックス;パラフィンワックス、マイクロクリスタリン
ワックス等の石油ワックス;フィッシャートロプシュワ
ックス、ポリエチレンワックス等の合成ワックスの、一
種或いは二種以上からなるワックス類から構成されてい
る。
また、転写型離型層12の凝集力、接着力、膜強度の調
整のため、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共集合
体、セルロース類、アイオノマー、ポリビニルアルコー
ル等の樹脂を添加してもよい。
こうして得られた転写型離型層12は、表面処理剤13、
インク像14よりも凝集力が小さく、そのため第2図に示
すように、感圧再転写する際には、転写型離型層12中で
凝集破壊が起こり、感圧再転写が容易にできるようにな
るのである。
これまでは、転写シート基材に対する接着力が大き
く、離型性の悪い表面処理剤は、使用することができな
かったが、転写型離型層を設けることにより、離型性を
考慮する必要がなくなったため、表面処理剤に使用する
材料の選択幅が広がるばかりでなく、感圧再転写性も非
常に良好となるのである。
なお、形成される転写型離型層12は、転写像の色が変
わらないよう、透明であることが望ましい。
そして、転写型離型層12上に形成される表面処理剤層
13は、抗張力が1kg/cm2以上、100kg/cm2以下であること
が望ましい。
これは、感熱転写により形成した転写像を、シート上
から被転写物上へ再転写する時に、表面処理剤ごとに再
転写させるために必要となるのである。
すなわち、100kg/cm2以上の抗張力であると、表面処
理剤の凝集力が大きすぎて強い膜となるので、圧力を加
えただけでは転写しなくなるという問題を生じ、また、
1kg/cm2以下であると、膜の強度が弱すぎるため、シー
トを折り曲げただけで、ぼろぼろと剥離してしまうとい
う問題が生じるので、1kg/cm2以上、100kg/cm2以下の抗
張力が望ましいのである。
また、上記表面処理剤の融点、軟化点は、100℃以上
であることが望ましく、溶融しても100℃での粘度が100
0ボイズ以上であることが望ましい。
なぜなら、100℃以下で溶融したり、極度に軟化する
ものを表面処理剤に用いると、感熱転写による像形成時
に、表面処理剤も溶けてしまい、再転写不良の原因とな
るからである。
上記抗張力と融点等を有する表面処理剤を使用するこ
とにより、感熱転写により形成したインク像を、表面処
理剤と一緒に再転写することができるため、表面処理剤
の濡れ性を全く考慮する必要がなくなるのである。それ
ゆえ、低エネルギーで良好な感熱転写像が得られ、イン
ク像と表面処理剤との付着力の大きい、耐擦過性の良好
な再転写シートを得ることができるのである。また、表
面の静摩擦係数を大きくすることができるため、再転写
時のシートの動きがほとんどなくなり、簡単かつ奇麗に
再転写像を形成できるのである。
更に、これまで、大きな像を感熱転写装置で転写させ
る時、ヘッドが小さいシリアルの場合には、何回にも分
けて像を形成する必要があり、重ねて転写させなければ
いけなかった。そのため、前に転写した像を次の転写時
っにヘッドが掻き取ってしまって、完全な像ができない
という問題があった。それゆえ、一行ごとに像を分割
し、離して転写させることによって、ヘッドによる像の
掻き取りを防止して、再転写する時に分割像を次々にあ
わせて再転写像を完成させていたが、本発明のシートを
用いれば、付着力が大きくなるために、大きな像をつな
げた状態で熱転写することができるようになる。
また、表面処理剤ごと再転写することの利点として、
表面処理剤もインク像と一緒に再転写するために、全く
残留インクがなく完全な再転写像が形成できることと、
再転写したかどうかの確認が容易になるということと、
一緒に再転写した表面処理剤が、インク像の保護層とな
って、再転写像の耐擦過性を良好にすることも挙げられ
る。
また更に、表面処理剤の成分にワックスを加えて、そ
の添加量を調節することで、抗張力の細かな調節が可能
となるため、表面処理剤成分に使用する材料の選択幅が
増えるばかりでなく、再転写性も著しく良好となる。
上記、表面処理剤として用いられるものの例として、
ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、セ
ルロース類、エチレン−エチルアクリレート共重合体、
エチレン−アクリル酸共重合体、アイオノマー、エチレ
ン−メタクリル酸共重合体、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドン、シリコーン等の樹脂や、ポリエチ
レンワックス、モンタンワックス、フィッシャートロプ
シュワックス、剛性ワックス等のワックスが挙げられ
る。そして、これらの1種あるいは2種以上を混合して
使用する。
ここで、この樹脂を主成分として使用する場合には、
溶媒に溶解させて使用したり、ホットメルトで使用する
と、抗張力が大きくなり過ぎるため、エマルジョン、サ
スペンジョン等の微分散物として使用した方がよい。ま
た抗張力や付着力調整のため、充填剤を添加してもよ
い。そして、形成される表面処理剤層は、再転写像の色
が変わらないよう、透明であることが望ましい。
このような表面処理剤を上記シート上に設けることに
より、感熱転写性、再転写性、耐擦過性、取扱時の像の
付着力、再転写時のシートの固定、再転写したかどうか
の確認性、再転写像の耐擦過生等が良好で、所望の抗張
力を有した再転写シートを得ることができる。
尚、かかる再転写シート上に所望の転写像を感熱転写
するために用いられるインクリボンは、通常の感熱転写
型のプリンタ、タイプライタ、ワードプロセッサ等の印
字装置に用いられている、ワックス主体のインクを塗布
したものであってもなんら差し支えないが、特に感熱転
写性、感圧再転写性をいっそう向上させた転写性調整層
とインク層よりなる二層構造のインクリボンを使用する
ことが望ましい。この転写性調整層は、トップコート層
としてインク層の上に設けられるものであって、インク
層より感熱接着性、硬度、粘度、凝集力の大きな層であ
って、これにより、濡れ性の悪い再転写シート上への感
熱転写性が著しく良好となるのであり、また、一体とな
って感圧再転写することが可能となる。そのうえ、イン
ク層に感圧接着性を持たせることにより、一層、感圧再
転写性が良好となるのである。
[実施例] 以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本発明を更
に具体的に明らかにするこことするが、本発明が、その
ような記載によって何らの制約をも受けるものでないこ
とは、言うまでもないところである。
また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には上
記の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限
りにおいて、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修
正、改良等を加え得るものであることが理解されるべき
である。
実施例1 50μmの厚さを有するポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上に、下記組成の転写型離型剤を塗工し、80℃で
乾燥させ、その上に表面処理剤を塗工し、80℃で乾燥さ
せて、塗工上問題のない、表面平滑な再転写シートを得
た。この表面処理剤の抗張力は、約20kg/cm2で、融点は
約120℃である。離型剤組成 重量部 低分子量ポリエチレン 20 [三洋化成工業(株)製サンワックスE−300] アルキロールアミド系活性剤 4 [三洋化成工業(株)製プロファン2012E] 水 96表面処理剤組成 重量部 ポリエチレンワックス 90 [三洋石油化学工業(株)製ケミパールW−100] エチレン−酢酸ビニル共重合体 10 [三洋石油化学工業(株)製ケモパールV−300] このようにして得られた再転写シート上に、感熱転写
型のワードプロセッサ(プラザー工業(株)製P−touc
h)によりインクを感熱転写して、所望の転写像を有す
る乾式転写剤を得た。その際、従来よりエネルギーを低
減することができ、しかも、良好な転写像を得ることが
できた。そして、この得られた乾式転写材を用いて、
紙、プラスチック等の被転写物への感圧再転写を行った
ところ、感圧再転写性が良好で、きれいな再転写像を得
ることとができた。その上、シートの動きが少なく、固
定して再転写できるので、良好な再転写像を得やすいと
いう利点があった。また、表面処理剤も一緒に再転写す
るため、インク像が再転写したかどうかの確認が容易で
あり、その再転写したインク上を表面処理剤が覆うた
め、再転写像の耐擦過性も良好になった。
実施例2 厚さが100μmのナイロンフィルムを用いて、その上
に下記組成の転写型離型剤を塗工し、80℃乾燥後、表面
処理剤を塗工し、80℃で乾燥して、塗工上問題のない、
平滑な表面を有する再転写シートを得た。この表面処理
剤の抗張力は10kg/cm2であり、融点は109℃である。転写型離型剤組成 重量部 ポリエチレンワックス 100 [三井石油化学工業(株)製三井ハイワックス110P] トルエン 90表面処理剤組成 重量部 アイオノマー 100 [三井石油化学工業(株)製ケミパールV−100] そして、このようにして得られた再転写シートを用い
て、実施例1と同様に乾式転写材を製造し、被転写物上
に再転写像を感圧再転写により形成したところ、きれい
な再転写像を得ることができた。
比較例 1 実施例1の表面処理剤を用いる一方、転写型離型層を
形成しなかった再転写シートを用いて、実施例1と同様
に印字試験、感圧再転写試験を行ったところ、実施例1
に比べ感圧再転写性が悪く、具体的には表面処理剤層の
離型性が悪く、感圧再転写する際に少々力と根気を必要
とした。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、感熱転写方式のプリ
ンタ、タイプライタ、ワードプロセッサ等の印字装置を
用いて、乾式転写材を作製するに際して、その印字され
る再転写シート上に、本発明に従って、転写型離型層を
設け、更に上記転写型離型層上に、この転写型離型層よ
りも大きな凝集力を有する表面処理剤を設けることによ
り、濡れ性を考慮せずに再転写シートを製造できるの
で、低エネルギーで良好な転写像を形成可能となる。そ
のため、付着力が大きくなるので、耐擦過性が良好とな
り、そして、静摩擦係数も大きくできるため、再転写時
のシート固定も楽になる。また、表面処理剤も一緒に再
転写するため、再転写したかどうかの確認が容易とな
り、再転写品質も極めて良好となる。更に、転写型離型
層を設けることにより、表面処理剤の離型性を考慮する
必要がなくなり、その結果、表面処理剤の組成の選択の
幅が広がり、かつ感圧再転写性も更に向上させることが
できるのである。その上、再転写した表面処理剤がイン
ク像を覆って、保護層となるため、再転写像の耐擦過性
も著しく向上し、そして、表面処理剤へのワックスの添
加量を調節することにより、所望の抗張力を有した表面
処理剤が得られるため、表面処理剤の材料選択幅が広く
なり、再転写性も良好となるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に従う再転写シートの一例を示す断面説
明図であり、第2図は本発明による感圧再転写の状態を
示す図である。 図中、10は再転写シート、11はシート基材、12は離型
層、13は表面処理剤、14はインク像である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感熱転写方式により作成される乾式転写材
    を製造するための再転写シートにおいて、該シートの一
    方の面に、転写型離型層が形成され、前記転写型離型層
    の上に、この転写型離型層よりも大きな凝集力を有する
    表面処理剤層が形成されることを特徴とする再転写シー
    ト。
  2. 【請求項2】前記表面処理層の抗張力が1kg/cm2以上、1
    00kg/cm2以下であることを特徴とする請求項1に記載の
    再転写シート。
  3. 【請求項3】前記表面処理剤の融点あるいは軟化点が10
    0℃以上であるか、100℃での溶融粘度が1000ポイズ以上
    であることを特徴とする請求項1に記載の再転写シー
    ト。
  4. 【請求項4】前記表面処理剤が、エマルジョン等の微分
    散物を用いて形成される請求項1に記載の再転写シー
    ト。
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