JP2906694B2 - 乾式転写材製造用再転写シート - Google Patents

乾式転写材製造用再転写シート

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JP2906694B2
JP2906694B2 JP3036136A JP3613691A JP2906694B2 JP 2906694 B2 JP2906694 B2 JP 2906694B2 JP 3036136 A JP3036136 A JP 3036136A JP 3613691 A JP3613691 A JP 3613691A JP 2906694 B2 JP2906694 B2 JP 2906694B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、文字,記号,図形等の
像を感圧転写することにより、被転写物の表面に文字,
記号,図形等を形成する乾式転写材の再転写シ−トに係
り、特に、感熱転写方式のプリンタ、タイプライタ、ワ
−ドプロセッサ等の印字装置によって印字、感熱転写し
て作製される乾式転写材における再転写シ−トに関する
ものである。
【従来の技術】従来、感熱転写方式により乾式転写材を
製造することのできる基本シ−トに関する技術として
は、特開昭63−128987号公報に示されるものが
ある。この報告では、水に対する接触角が少なくとも9
5°である平滑な表面性状を有するポリエチレン,ポリ
プロピレン,フッ素系樹脂等のフィルムか、紙,金属
箔,プラスチックフィルム基材の表面にシリコ−ン樹脂
からなる被覆層を形成したシ−トを用いている。このよ
うな95°以上(特に105°以上)の接触角を有する
シ−トへ感熱転写により像を形成するためには、インク
の表面張力を小さくしてシ−ト上にぬれさせた上、シ−
トとインク間の接着力をインク間の凝集力やインクとP
ET基材との接着力より大きくしなければならないの
で、インクの温度を高くする必要がある。そこで、それ
を達成するためには高印字エネルギ−が要求されること
になり、感熱転写装置にとっては、ヘッドの耐久性,電
源への負荷等、極めて不利となる。また、感熱転写によ
り濡れ性の悪い面へ形成した像は、該面との付着力が弱
いために、少々の圧力を加えただけで再転写してしまう
ことになる。そのため、必要外の像まで再転写すること
になり、汚れの原因となってしまう。しかも、取扱時に
少々触れただけで像が取れてしまう問題にもなる。更
に、該シ−トにおいては、表面の静摩擦係数が著しく小
さいので、感熱転写したインク像を再転写するときに、
シ−トが動きやすくて固定しがたいという問題がある。
それゆえ、再転写像が位置ずれしたり歪んだりして完全
な像が得られないことになる。ところで、このように、
感圧再転写時に問題となるシ−トの動きを防ぐために、
特開昭63−246298号公報には、粘着剤層を転写
パタ−ンとは別にシ−ト上に設けたという技術が開示さ
れている。しかし、この粘着剤層を部分的に所定の位置
に設けることは、製造上の工夫を必要とし、かつ、専用
の装置を用いなければならないため、多大なコストがか
かることになる。また、粘着剤面を使用時まで被覆する
ために、離型紙等を付けなければならず、更に装置の工
夫,コストが必要となる。その上、シリコ−ン樹脂から
なる剥離性被覆層を設けたシ−トにおいては、被覆層と
粘着剤層の2種類を塗工する必要があり、また、どちら
を先に塗工しても後から塗工する時に影響を与える可能
性が十分ある。すなわち、シリコ−ンを先に塗工すると
粘着剤塗工時にはじきを生じることになり、一方、粘着
剤を先に塗工すると、べとつきが原因で塗工困難にな
り、このべとつきを防ぐために離型紙を付けても、その
厚みが影響してやはり塗工困難となる。たとえうまく製
造できたとしても、粘着剤層は一部にしか存在しないの
だから、像の周り全てが固定されていないため、やは
り、シ−トが動いてしまい、完全な像を形成することは
難しいのである。いずれにせよ、これまでに報告された
再転写シ−トの表面処理剤は、シ−ト基材上からインク
像とともに再転写するような物ではなくて、再転写シ−
トとインク像との離型性を良くするものであった。それ
ゆえ、どうしても表面の濡れ性を悪くして、インク像と
再転写シ−トとの付着力を弱くする必要があったのであ
る。そのために、感熱転写性が悪くなったり、転写エネ
ルギ−がたくさん必要であったり、耐擦過性が悪かった
り等、種々の問題が生じていたのである。以上のような
問題を解決するために、表面処理剤ごと転写する方法が
考えられ、特開平2−81684号公報及び特開平2−
88294号公報等により既に提案されている。これら
の公報に記載されている表面処理剤は、抗張力が1Kg
/cm2 以上、100Kg/cm2 以下で、融点あるい
は軟化点が100℃以上であるか、100℃での溶融粘
度が1000ポイズ以上であるものが用いられている。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
転写型表面処理剤の再転写シートを用いて、再転写作業
を行う場合、再転写シート上に形成されたインク像の周
辺の表面処理剤まで転写されてしまう可能性があるた
め、表面処理剤が無色透明である場合はあまり問題はな
いが、表面処理剤に着色剤を添加したりすると、感圧再
転写されて形成された文字の線が極端に太くなってしま
ったり、ひどい場合には像が潰れてしまい、像の存在を
視認する事が困難になってしまうのである。本発明は、
上述した問題点を解決するためになされたものであり、
その第一の目的とするところは、再転写する際に、転写
シート上に形成された像に重なった部分の表面処理剤の
みが、像と一体となって転写し、周囲の余分な表面処理
剤は転写することがない再転写シートを提供することに
ある。次に本発明の第二の目的は、表面改質のため添加
するシリコーン化合物の、溶剤への溶解性や、樹脂及び
ワックス等への相溶性を考慮しなくてもよい再転写シー
トを提供することにある。また、本発明の第三の目的
は、再転写時にシートの固定を容易とし、動きがたくし
た再転写シートを提供することにある。更に、本発明の
第四の目的は、再転写シート上のインク像が少々の圧力
や擦過により剥離しない再転写シートを提供することに
ある。更にまた、本発明の第五の目的は、低い転写エネ
ルギーで良好な転写品質を得られる再転写シートを提供
することにある。また、本発明の第六の目的は、転写し
たインク像が、残留インク無しに完全に再転写できる再
転写シートを提供することにある。そして、本発明の第
七の目的は、インク像が再転写したかどうかを確認しや
すい再転写シ−トを提供することにある。そして更に、
本発明の第八の目的は、再転写したインク像の、耐擦過
性を良好にできる再転写シ−トを提供することにある。
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の再転写シートは、シート基材を有し、感熱転
写方式によりシート基材の一面に熱転写されたインク像
を、シート基材の他面側から加圧することにより任意の
被転写物にインク像を再転写する乾式転写材を構成する
再転写シ−トにおいて、前記インク像が形成されるシー
ト基材の一面に1Kg/cm2 以上100Kg/cm2
以下の抗張力を持った表面処理剤層が形成されるととも
に、その表面処理剤層上には、組成中にシリコーン化合
物又はフッ素化合物の1種あるいは2種以上を含有して
なり、静止摩擦係数が0.25以上であり、水との接触
角が80〜120゜である感圧接着力調整層を形成した
ことを特徴とするものである。そしてまた、100℃以
上の融点あるいは軟化点を付与するか、100℃での溶
融粘度を1000ポイズ以上にした表面処理剤を使用す
ることにより、有利に目的を達成することができるので
ある。
【作用】上記の構成を有する本発明の再転写シ−トは、
たとえば、図1に示されるように、基材11の一方の面
上に表面処理剤層12と感圧接着力調整層13を形成す
ることによりなる。かかる基材11は、25〜200μ
m、好ましくは、50〜150μmの厚みを有すること
が望ましい。そして、製造上,取扱上十分な機械的強度
を有している一方、感圧再転写時に圧力がかかり易いよ
うに、また、感熱転写で乾式転写材を製造し易いよう
に、ある程度の柔軟性を有することが望ましい。しか
し、あまり伸びの大きいものでは、再転写時に加圧する
ことにより基材が伸びてしまい、像に歪みが生じるた
め、好適には200%以下の伸びを有するフィルムがよ
い。また、感圧再転写時に正確に像を被転写物上へ再転
写できるように、基材は、透明あるいは半透明であるの
が好ましく、特に、感熱転写像が完全に再転写したかど
うか確認し易い、半透明のシ−トであることが望まし
い。そして、このような特性を供えた基材としては、一
般に、プラスチックフィルム,紙,金属箔等が用いられ
る。プラスチックフィルムの例としては、エチレン,ポ
リプロピレン,エチレン−テトラフルオロエチレン共重
合体やテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロエチレ
ン共重合体等のフッ素樹脂からなるフッ素系フィルム,
ポリエチレンテレフタレ−ト,ナイロン,ポリイミド,
ポリ塩化ビニル,ポリカ−ボネ−ト,ポリサルフォン,
エチレン−酢酸ビニル共重合体,アクリロニトリル−ブ
タジエン−スチレン共重合体,アイオノマ−等が挙げら
れる。次に、基材11の一面に形成される表面処理剤層
12は、抗張力が1Kg/cm2 以上、100Kg/c
2 以下であることが望ましい。これは、感熱転写によ
り形成した転写像を、シ−ト上から被転写物上へ再転写
する時に、表面処理剤ごと再転写させるために必要とな
るのである。すなわち、100Kg/cm2 以上の抗張
力であると、表面処理剤の凝集力が大きすぎて強い膜と
なるので、圧力を加えただけでは転写しなくなるという
問題を生じ、また、1Kg/cm2 以下であると、膜の
強度が弱すぎるため、シ−トを折り曲げただけで、ぼろ
ぼろと剥離してしまうという問題が生じるので、1Kg
/cm2 以上、100Kg/cm2 以下の抗張力が望ま
しいのである。また、上記表面処理剤の融点、軟化点
は、100℃以上であることが望ましく、溶融しても1
00℃での粘度が1000ポイズ以上であることが望ま
しい。なぜなら、100℃以下で溶融したり、極度に軟
化するものを表面処理剤に用いると、感熱転写による像
形成時に、表面処理剤も溶けてしまい、シ−ト基材と表
面処理剤との付着力が向上して、再転写不良の原因とな
るからである。また、表面処理剤ごと再転写することの
利点として、表面処理剤もインク像と一緒に再転写する
ために、全く残留インクがなく完全な再転写像が形成で
きることと、再転写したかどうかの確認が容易になると
いうことと、一緒に再転写した表面処理剤が、インク像
の保護層となって、再転写像の耐擦過性を良好にするこ
とも挙げられる。上記表面処理剤として用いられるもの
の例として、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブ
チラ−ル、セルロ−ス類、エチレン−エチルアクリレ−
ト共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、アイオノ
マ−、エチレン−メタクリル酸共重合体、ポリビニルア
ルコ−ル、ポリビニルピロリドン等の樹脂が挙げられ
る。そして、これらの樹脂の1種あるいは2種以上の混
合物を使用する。なお、上記表面処理剤の抗張力の細か
な調節や、使用する材料の選択の幅を増やし、再転写性
を向上させるため、ポリエチレンワックス、モンタンワ
ックス、フィッシャートロプシュワックス、合成ワック
ス等のワックスの、1種あるいは2種以上を、添加又
は、樹脂の全面代替品として使用してもよい。また、染
料や顔料などを添加すれば、隠蔽力の弱い色を用いて
も、膜厚が厚くなったのと同様な効果を示し、十分な隠
蔽力を得ることが可能となるのである。ここで、この樹
脂を主成分として使用する場合には、溶媒に溶解させて
使用したり、ホットメルトで使用すると、抗張力が大き
くなり過ぎるため、エマルジョン、サスペンジョン等の
微分散物として使用した方がよい。また抗張力や付着力
調整のため、充填剤を添加してもよい。しかしながら、
表面処理剤ごと転写すると、再転写シート上に形成され
たインク像の周辺の表面処理剤まで転写されてしまう可
能性がある。この問題を解決するために、上記表面処理
剤層12上に、感圧接着力調整層13を形成すれば、上
記感圧接着力調整層13は、自由に材料を選択できるた
め、上記感圧接着力調整層13にシリコーン化合物等の
接着力を調整する材料の種類を限定することなく添加す
ることが可能である。又、上記感圧接着力調整層13に
含まれる接着力を調整する材料の添加量を変化させ、イ
ンク組成を変化させることにより、上記感圧接着力、密
着力及び付着力、つまり静止摩擦係数や接触角の微調整
が可能となるのである。上記の静止摩擦係数の具体値
は、0.25以上、好ましくは0.3以上であることが
望ましい。これは、インク像14をシート上から被転写
物上へ再転写する際に、シートが動いて位置ズレしない
ように固定して、完全な再転写像を形成可能とする為に
必要である。また、水との接触角は、80〜120゜、
好ましくは80〜110゜であることが望ましい。これ
によりインク像と再転写シートとの付着力は強固である
にも関わらず、再転写シートと被転写物との付着力は低
下し、再転写する際に、転写シート上に形成された像に
重なった部分の表面処理剤のみが、像と一体となって転
写し、周囲の余分な表面処理剤の転写を防ぐことが可能
となるのである。上記感圧接着力調整層として用いられ
るものの例としては、上記接着力を調整する材料とし
て、シリコーン化合物、フッ素化合物等と、上記表面処
理剤と同様に、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニル
ブチラ−ル、セルロ−ス類、エチレン−エチルアクリレ
−ト共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、アイオ
ノマ−、エチレン−メタクリル酸共重合体、ポリビニル
アルコ−ル、ポリビニルピロリドン等の樹脂が挙げられ
る。これらの接着力を調整する材料の1種あるいは2種
以上の混合物に、樹脂の1種あるいは2種以上の混合物
を加えて使用する。なお、上記感圧接着力調整層の抗張
力の細かな調節や、使用する材料の選択の幅を増やし、
再転写性を向上させるため、ポリエチレンワックス、モ
ンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス、合
成ワックス等のワックスの、1種あるいは2種以上を、
上記表面処理剤と同様に、添加又は樹脂の全面代替品と
して使用してもよい。また、染料や顔料などを添加すれ
ば、隠蔽力の弱い色を用いても、インク層、表面処理剤
層と感圧接着力調整層の三層が重なることにより、更に
膜厚が厚くなったのと同様な効果を示し、より強力な隠
蔽力を得ることが可能となるのである。以上のような表
面処理剤及び感圧接着力調整層を上記シート上に設ける
ことにより、感熱転写性、感圧再転写性、耐察過性、取
扱時の像の付着力、再転写時の像の固定、再転写したか
どうかの確認性、再転写像の耐察過性等の良好な再転写
シートを得ることができる。尚、かかる再転写シ−ト上
に所望の転写像を感熱転写するために用いられるインク
リボンは、通常の感熱転写型のプリンタ、タイプライ
タ、ワ−ドプロセッサ等の印字装置に用いられている、
ワックス主体のインクを塗布したものであってもなんら
差し支えないが、特に感熱転写性、感圧再転写性をいっ
そう向上させた転写性調整層とインク層よりなる二層構
造のインクリボンを使用することが望ましい。この転写
性調整層は、トップコ−ト層としてインク層の上に設け
られるものであって、インク層より感熱接着性、硬度、
粘度、凝集力の大きな層であって、これにより、濡れ性
の悪い再転写シ−ト上への感熱転写性が著しく良好とな
るのであり、また、一体となって感圧再転写することが
可能となる。そのうえ、インク層に感圧接着性を持たせ
ることにより、一層、感圧再転写性が良好となるのであ
る。
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明し、本発明を更に具体的に明らかにするこ
ととするが、本発明が、そのような記載によって何らの
制約をも受けるものでないことは、言うまでもないとこ
ろである。また、本発明には、以下の実施例の他にも、
更には上記の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱
しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々なる
変更、修正及び改良等を加え得るものであることが理解
されるべきである。実施例 150μmの厚さを有する
ポリエチレンテレフタレ−トフィルム上に、下記組成の
表面処理剤を塗工後、乾燥させて、水との接触角が38
°で、静摩擦係数が0.40程度の、表面平滑なシ−ト
を得た。この表面処理剤の抗張力は、約20Kg/cm
2 で、150℃での溶融粘度は、約2000〜4000
ポイズである。次に上記のシート上に、下記組成の感圧
接着力調整層を塗工後、乾燥させて、水との接触角が1
08〜110゜で、静止摩擦係数が0.36程度の再転
写シートを得た。 表面処理剤層組成 重量部 ポリエチレン ・・・・・ 70 [三井石油化学工業(株)製のケミパ−ルM−200] 酸化チタン ・・・・・ 30 [石原産業(株)製のタイペークA−100] 感圧接着力調整層組成 重量部 シリコーン樹脂 ・・・・・ 1 [信越化学工業(株)製のKS−841] 硬化剤 ・・・・・ 0.04 [信越化学工業(株)製のPL−8] エチレン−酢酸ビニル共重合体 ・・・・・ 100 [三井デュポンポリケミカル(株)製の EVA FLEX640] トルエン ・・・・・ 900 このようにして得られた再転写シ−ト上に、感熱転写型
の印字装置により白色インクを感熱転写して、所望の転
写像を有する乾式転写材を得た。その際、従来よりエネ
ルギ−を低減することができ、しかも、良好な転写像を
得ることができる。そして、この得られた乾式転写材を
用いて、紙、プラスチック等の被転写物への感圧再転写
を行ったところ、十分な隠蔽力を持ち、表面処理剤の余
分な転写部分のない、白色の再転写像を得ることができ
た。その上、シ−トの動きが少なく、固定して再転写で
きるので、良好な再転写像を得やすいという利点があっ
た。また、表面処理剤も一緒に再転写するため、インク
像が再転写したかどうかの確認が容易であり、その再転
写したインク上を表面処理剤が覆うため、再転写像の耐
擦過性も良好になった。 実施例 2 厚さが100μmのナイロンフィルムを用いて、その上
に下記組成の表面処理剤を塗工後、乾燥して、水との接
触角が76°で、静摩擦係数が0.77程度の、平滑な
表面を有するシ−トを得た。この表面処理剤の抗張力は
15Kg/cm2 であり、150℃での溶融粘度は、約
5000ポイズである。次に上記のシート上に、下記組
成の感圧接着力調整層を塗工後、乾燥させて、水との接
触角が105〜108゜で、静止摩擦係数が0.36程
度の再転写シートを得た。 表面処理剤層組成 重量部 アイオノマ− ・・・・・ 80 [三井石油化学工業(株)製のケミパ−ルSA−100] アゾ系有機顔料 ・・・・・ 20 [チバガイギー(株)製のCROMOPHTAL Yellow 3G] 感圧接着力調整層組成 重量部 シリコーン樹脂 ・・・・・ 2 [信越化学工業(株)製のKS−841] 硬化剤 ・・・・・ 0.08 [信越化学工業(株)製のPL−8] シリコーンオイル ・・・・・ 1 [信越化学工業(株)製のKP−358] エチレン−酢酸ビニル共重合体 ・・・・・ 100 [三井デュポンポリケミカル(株)製の EVA FLEX640] トルエン ・・・・・ 900 そして、このようにして得られた再転写シ−トを用い
て、黄色インクを使用する以外は実施例1と同様に乾式
転写材を製造し、被転写物上に再転写像を感圧再転写に
より形成したところ、十分な隠蔽力を持ち、表面処理剤
の余分な転写部分のない、きれいで良好な再転写像を得
ることができた。 比較例 1〜2 実施例1と2の転写シートにおいて、感圧接着力調整層
を形成しなかった転写シート(比較例1と2)を用い
て、実施例と同様に乾式転写材を製造し、被転写物上に
再転写像を感圧再転写により形成したところ、余分な表
面処理剤が転写してしまい、転写印字像の線が若干太く
なってしまった。
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば、感熱転写方式のプリンタ、タイプライ
タ、ワ−ドプロセッサ等の印字装置を用いて、乾式転写
材を作製するに際して、その印字される再転写シ−ト上
に、本発明に従って、1Kg/cm2 以上、100Kg
/cm2 以下の抗張力を有し、100℃以上の融点、軟
化点、あるいは、100℃での溶融粘度が1000ポイ
ズ以上である表面処理剤を使用し、その上部に、組成中
にシリコーン化合物又はフッ素化合物の1種或いは2種
以上を含有し、静止摩擦係数が0.25以上であり、水
との接触角が80〜120゜である感圧接着力調整層を
形成することにより、上記感圧接着力調整層を構成する
材料の選定が自由になるのである。そして、シリコーン
化合物等の接着力を調整する材料の添加量や組成を変え
ることにより、静止摩擦係数や接触角の調整が可能で、
再転写時のシ−ト固定も楽で、更に転写シート上に形成
された像に重なった部分の表面処理剤及び感圧接着力調
整層のみがインク像と一体となって転写し、周囲の余分
な表面処理剤の転写を防止できる再転写シートを得るこ
ともできるのである。また、表面処理剤も一緒に再転写
するため、再転写したかどうかの確認が容易となり、再
転写品質も極めて良好となるのである。その上、再転写
した表面処理剤がインク像を覆って、保護層となるた
め、再転写像の耐擦過性も著しく向上するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う再転写シートの一例を示す断面説
明図である。
【符号の説明】
10 再転写シ−ト 11 シ−ト基材 12 表面処理剤 13 感圧接着力調整層 14 インク像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−81684(JP,A) 特開 平1−186385(JP,A) 特開 平1−103492(JP,A) 特開 平1−97688(JP,A) 特開 平1−97687(JP,A) 特開 昭62−68788(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート基材を有し、感熱転写方式により
    シート基材の一面に熱転写されたインク像を、シート基
    材の他面側から加圧することにより任意の被転写物にイ
    ンク像を再転写する乾式転写材を構成する再転写シ−ト
    において、前記インク像が形成されるシート基材の一面に 表面処理
    剤層が形成されるとともに、その表面処理剤層上には、
    組成中にシリコーン化合物又はフッ素化合物の1種ある
    いは2種以上を含有してなる感圧接着力調整層が形成さ
    れていることを特徴とする再転写シ−ト。
  2. 【請求項2】 前記表面処理剤の抗張力が、1Kg/c
    2 以上、100Kg/cm2 以下であり表面処理剤
    融点あるいは軟化点が100℃以上であるか、又は、
    100℃での溶融粘度が1000ポイズ以上であること
    を特徴とする請求項1に記載の再転写シ−ト。
  3. 【請求項3】 前記表面処理剤が、エマルジョン等の微
    分散物を用いて形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の再転写シ−ト。
  4. 【請求項4】 前記感圧接着力調整層の静止摩擦係数
    が、0.25以上であり、水との接触角が80〜120
    ゜であることを特徴とする請求項1に記載の再転写シ−
    ト。
JP3036136A 1991-03-01 1991-03-01 乾式転写材製造用再転写シート Expired - Lifetime JP2906694B2 (ja)

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